シート成形トレイおよび食品入トレイ
【課題】内部が減圧された場合であっても、側部が変形することがなく、外観を良好に維持することが可能なシート成形トレイおよび食品入トレイを提供する。
【解決手段】シート成形トレイ１０は、側部１１と、側部１１に連結された底部２０と、側部１１の周囲に設けられたフランジ部３０とを備えている。底部２０は、中央底部２１と、中央底部２１周縁に位置する周縁底部２２とを有している。中央底部２１は多角形パネル２１ａからなり、多角形パネル２１ａと周縁底部２２との間に、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して設けられた三角形パネル２３が設けられている。シート成形トレイ１０内部が減圧された際、底部２０がシート成形トレイ１０の内方に向けて凹み、側部１１が変形しないようになっている。
【解決手段】シート成形トレイ１０は、側部１１と、側部１１に連結された底部２０と、側部１１の周囲に設けられたフランジ部３０とを備えている。底部２０は、中央底部２１と、中央底部２１周縁に位置する周縁底部２２とを有している。中央底部２１は多角形パネル２１ａからなり、多角形パネル２１ａと周縁底部２２との間に、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して設けられた三角形パネル２３が設けられている。シート成形トレイ１０内部が減圧された際、底部２０がシート成形トレイ１０の内方に向けて凹み、側部１１が変形しないようになっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌されるシート成形トレイおよび食品入トレイに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、トレイ状の容器に食品素材を充填し、容器に蓋材をシールして密封した後、マイクロウェーブを用いることにより食品素材を加熱調理および殺菌することが行われている。この場合、蓋材には逆止弁が取り付けられており、逆止弁は容器の破裂防止の為、容器内の圧力が高くなったとき、容器内の空気および蒸気を逃がす構造となっている。容器内の食品素材を加熱し終わった際、逆止弁は閉じられ、容器内が減圧される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実開平１−１７９８８１号公報
【特許文献２】実公平４−４２１１６号公報
【特許文献３】特開平８−１３３３４５号公報
【特許文献４】特開２０１１−４２３８５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、このように容器内が減圧された場合、容器が内方に向けて変形する。しかしながら、このような容器として、従来知られている容器（例えば特許文献１〜４参照）を用いた場合、容器内が減圧された際、容器の側部が大きく変形してしまい、外観の見栄えが悪化するおそれがある。
【０００５】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、内部が減圧された場合であっても、側部が変形することがなく、外観を良好に維持することが可能なシート成形トレイおよび食品入トレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌される際に用いられるシート成形トレイにおいて、側部と、側部に連結された底部と、側部の周囲に設けられたフランジ部とを備え、底部は、中央底部と、中央底部周縁に位置する周縁底部とを有し、中央底部は多角形パネルからなり、多角形パネルと周縁底部との間に、多角形パネルの各辺に対応して設けられた三角形パネルが設けられていることを特徴とするシート成形トレイである。
【０００７】
本発明は、周縁底部は側部より薄肉となっていることを特徴とするシート成形トレイである。
【０００８】
本発明は、多角形パネルは六角形パネルからなることを特徴とするシート成形トレイである。
【０００９】
本発明は、食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌される際に用いられるシート成形トレイにおいて、側部と、側部に連結された底部と、側部の周囲に設けられたフランジ部とを備え、底部は、中央底部と、中央底部周縁に位置する周縁底部とを有し、中央底部および周縁底部は円形状をもち、中央底部と周縁底部との間に、円周段部を設けたことを特徴とするシート成形トレイである。
【００１０】
本発明は、周縁底部は側部より薄肉となっていることを特徴とするシート成形トレイである。
【００１１】
本発明は、シート成形トレイと、シート成形トレイ内に収納された食品と、シート成形トレイのフランジ部に溶着された蓋材とを備えたことを特徴とする食品入トレイである。
【発明の効果】
【００１２】
本発明によれば、底部が側部より変形しやすい形状となっているため、シート成形トレイの内部が減圧された場合に側部が変形することがなく、外観を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】図１は、本発明の第１の実施の形態によるシート成形トレイおよび蓋材を示す斜視図。
【図２】図２は、本発明の第１の実施の形態によるシート成形トレイを示す平面図。
【図３】図３は、本発明の第１の実施の形態によるシート成形トレイを示す部分断面図（図２における切断線III−IIIに沿う断面図）。
【図４】図４は、本発明の第１の実施の形態によるシート成形トレイを示す底面図。
【図５】図５は、シート成形トレイを用いて食品入トレイを作製する工程を示す概略図。
【図６】図６（ａ）−（ｄ）は、食品入トレイを調理する工程を示す概略図。
【図７】図７は、本発明の第２の実施の形態によるシート成形トレイおよび蓋材を示す斜視図。
【図８】図８は、本発明の第２の実施の形態によるシート成形トレイを示す平面図。
【図９】図９は、本発明の第２の実施の形態によるシート成形トレイを示す部分断面図（図８における切断線IX−IXに沿う断面図）。
【図１０】図１０は、本発明の第２の実施の形態によるシート成形トレイを示す底面図。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
（第１の実施の形態）
以下、図面を参照して本発明の第１の実施の形態について説明する。図１乃至図６は本発明の第１の実施の形態を示す図である。
【００１５】
まず、図１乃至図４により、本実施の形態によるシート成形トレイの概要について説明する。
【００１６】
図１乃至図４に示すシート成形トレイ１０は、後述するように食品１６を収納するとともに、収納した食品１６が加熱調理殺菌される際に用いられるものである。このようなシート成形トレイ１０は、側部１１と、側部１１の下方に連結された底部２０と、側部１１の上方周囲に設けられたフランジ部３０とを備えている。
【００１７】
このうち側部１１は、円形状の水平断面を有しており、その径はフランジ部３０側（上方）から底部２０側（下方）に向けて徐々に小さくなっている。
【００１８】
フランジ部３０は、側部１１の周縁に位置するフランジ周縁部３１と、側部１１から容器外側方向に向けて水平に延び、喫食時にユーザーに把持される２箇所の把持部３２とからなっている。このうち把持部３２には、それぞれ平面略四角形状からなる複数の凹部３３が形成されている。この複数の凹部３３は、ユーザーが加熱調理されたシート成形トレイ１０を持ち運ぶ際、指に熱が伝わりにくくするために設けられている。
【００１９】
また、底部２０は、側部１１より容易に変形可能な形状からなっており、中央に位置する中央底部２１と、中央底部２１の周縁に位置する周縁底部２２とを有している。このうち中央底部２１は、多角形パネル２１ａからなり、略平坦な面からなっている。周縁底部２２は、側部１１の下端部１１ａに連接している。さらに、多角形パネル２１ａと周縁底部２２との間に、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して設けられた三角形パネル２３が設けられている。このように、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して三角形パネル２３を設けたことにより、底部２０を変形しやすくすることができ、かつ底部２０の変形が目立たないようにすることができる。
【００２０】
この場合、多角形パネル２１ａは、略正六角形状の六角形パネルからなっている。一方、三角形パネル２３は二等辺三角形からなり、その長辺２３ａ（底辺）が六角形パネルの各辺２１ｂに連接して配置されている。この三角形パネル２３は、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して６つ設けられており、これら６つの三角形パネル２３は、互いに同一の形状からなっている。
【００２１】
なお、シート成形トレイ１０が変形する前の状態では、三角形パネル２３は中央底部２１（多角形パネル２１ａ）に対して傾斜して設けられており、周縁底部２２は三角形パネル２３に対して傾斜して設けられている。図３に示すように、垂直断面において、中央底部２１（多角形パネル２１ａ）と三角形パネル２３とがなす角α１は、１５°〜２０°とすることができる。
【００２２】
さらに、図３に示すように、三角形パネル２３の短辺２３ｂ、２３ｂ（図２、図４参照）の間に形成される頂点２４は、側部１１の下端部１１ａと中央底部２１との間に位置している。頂点２４の中央底部２１からの高さｈ１は、側部１１の下端部１１ａの中央底部２１からの高さｈ２の１／２以上であることが望ましい。
【００２３】
なお、多角形パネル２１ａは、六角形パネルに限られるものではなく、三角形パネル、四角形パネル、五角形パネル、七角形パネル、または八角形パネル等としても良い。また、多角形パネル２１ａおよび三角形パネル２３の各頂点は、尖っていても良いが、若干丸みを帯びているとシート成形トレイ１０の搬送強度や落下強度が増す。
【００２４】
このようなシート成形トレイ１０は、熱可塑性樹脂、例えばＰＥ（ポリエチレン）、ＰＰ（ポリプロピレン）、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、ＰＥＮ（ポリエチレンナフタレート）等の単層シート又はＥＶＯＨやナイロン等のバリア層を含む多層シートを成形（シート成形）することにより作製されたものである。
【００２５】
なお、シート成形トレイ１０の周縁底部２２は、側部１１より薄肉となっている。とりわけ、側部１１の厚みをｔ１とし、周縁底部２２の厚みをｔ２とした場合（図３参照）、０．０５ｍｍ＜ｔ１―ｔ２＜０．３ｍｍとすることが好ましい。このように、シート成形トレイ１０の周縁底部２２を、側部１１より薄肉とすることにより、側部１１より底部２０が変形しやすくなり、シート成形トレイ１０の内部が減圧された場合に側部１１が変形することを確実に防止することができる。
【００２６】
ところで、シート成形トレイ１０には食品１６（図５参照）が収納され、その後、フランジ部３０に蓋材（蓋フィルム）４０（図１参照）が溶着されてシート成形トレイ１０が密封される。このような蓋材４０は、例えばＰＥ（ポリエチレン）またはＰＰ（ポリプロピレン）からなり、例えば略中央部に逆止弁手段４１が設けられている。この逆止弁手段４１は、シート成形トレイ１０内が加圧された場合、その内部の空気や蒸気を逃がすことができるが、外部の空気がシート成形トレイ１０内に流入しない構造となっている。なお、逆止弁手段４１としては従来公知のものを用いることができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【００２７】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について図５および図６を用いて説明する。
【００２８】
図５は、シート成形トレイ１０を用いて食品入トレイ１５を作製する工程を示している。図５において、符号５０は、食品入トレイ１５を作製する食品入トレイ製造装置を示している。食品入トレイ製造装置５０は、上流側から順に、トレイ供給装置５１、充填装置５３、逆止弁供給装置５４、加熱装置５５および冷却装置５６を有している。また、食品入トレイ製造装置５０は、コンベア等からなる搬送装置５２を有しており、シート成形トレイ１０は搬送装置５２によって搬送される。
【００２９】
図５において、まず、空の状態のシート成形トレイ１０が、トレイ供給装置５１から搬送装置５２に対して供給される。
【００３０】
続いて、トレイ供給装置５１の下流側に設けられた充填装置５３により、シート成形トレイ１０に対して食品１６が充填される。このとき、食品１６は生の素材、半調理した素材、又は調合素材の状態で充填される。なお、充填装置５３においては、複数種類の素材を順次充填するようになっていても良い。
【００３１】
一方、搬送装置５２近傍に逆止弁供給装置５４が設けられており、この逆止弁供給装置５４において、蓋材４０に対して逆止弁手段４１が取り付けられる。
【００３２】
その後、逆止弁手段４１が取り付けられた蓋材４０は、搬送装置５２上を流れてきたシート成形トレイ１０に対して、例えばヒートシールによって溶着され、食品１６が充填されたシート成形トレイ１０が密閉される。
【００３３】
続いて、蓋材４０によって密閉されたシート成形トレイ１０は、充填装置５３の下流側に設けられた加熱装置５５内に搬送される。この加熱装置５５は、例えばマイクロウェーブ加熱装置からなっており、シート成形トレイ１０内の食品１６を加熱調理するとともに食品１６を殺菌する役割を果たす。
【００３４】
この加熱装置５５内において、シート成形トレイ１０内の食品１６は、加熱調理および殺菌される。このとき、シート成形トレイ１０内の圧力が高められ、蓋材４０が上方に膨らむ。そして、シート成形トレイ１０内が所定の圧力まで達すると、食品１６から生じた水蒸気や空気は、逆止弁手段４１から外部へ放出される。水蒸気や空気が放出された後、シート成形トレイ１０内の圧力が低下し、逆止弁手段４１が閉じて蓋材４０は下方に向けて戻される。
【００３５】
このようにして食品１６が加熱および殺菌された後、シート成形トレイ１０は加熱装置５５から出て冷却装置５６に搬送される。この搬送中にシート成形トレイ１０内が減圧される。冷却装置５６において、食品１６を収納したシート成形トレイ１０は０〜１０℃まで冷却される。
【００３６】
冷却装置５６において冷却された後、シート成形トレイ１０は、冷却装置５６から搬出される。このようにして、シート成形トレイ１０と、シート成形トレイ１０内に収納された食品１６と、シート成形トレイ１０のフランジ部３０に溶着された蓋材４０とを備えた食品入トレイ１５が得られる。
【００３７】
ところで、本実施の形態において、上述したように、シート成形トレイ１０の底部２０は、中央底部２１と、中央底部２１周縁に位置する周縁底部２２とを有している。中央底部２１は多角形パネル２１ａからなり、多角形パネル２１ａと周縁底部２２との間に、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して設けられた三角形パネル２３が設けられている。
【００３８】
このことにより、シート成形トレイ１０内が減圧された際、底部２０がシート成形トレイ１０の内方に向けて凹み、中央底部２１がシート成形トレイ１０内に反転するようになっている（図３の仮想線参照）。これに対して、側部１１は変形することないので、外方から見てシート成形トレイ１０の変形が目立つことがない。また、中央底部２１がシート成形トレイ１０内に反転したとき、側部１１の下端部１１ａが接地部となるので、シート成形トレイ１０が不安定にならず、安定して接地させることができる。
【００３９】
さらに、シート成形トレイ１０の周縁底部２２が側部１１より薄肉となっているので、側部１１を変形させることなく、底部２０を確実にシート成形トレイ１０の内方に凹ませることができる。
【００４０】
次に、このようにして作製された食品入トレイ１５をユーザーが喫食時に調理する際の作用について述べる。図６（ａ）−（ｄ）は、食品入トレイ１５を調理する工程を示している。
【００４１】
図６（ａ）に示すように、食品入トレイ１５は、電子レンジ等の調理器６０に入れられて加熱される。このとき、シート成形トレイ１０内の圧力が高められ、蓋材４０が上方に膨らみ、水蒸気および空気が逆止弁手段４１から放出される（図６（ｂ））。この際、逆止弁手段４１から音が生じるようになっていても良い。
【００４２】
加熱が完了した後、食品入トレイ１５は調理器６０から取出される。続いて食品入トレイ１５は自然冷却されて、シート成形トレイ１０内が再度減圧され、蓋材４０が下方に向けて凹む（図６（ｃ））。その後、蓋材４０をフランジ部３０から剥離することにより、シート成形トレイ１０内の食品１６を食べることができる（図６（ｄ））。
【００４３】
このように本実施の形態によれば、底部２０が側部１１より変形しやすい形状となっているため、シート成形トレイ１０の内部が減圧された際、底部２０がシート成形トレイ１０の内方に向けて凹み、側部１１が変形しない。このことにより、食品入トレイ１５の外観を良好に維持することができる。
【００４４】
（第２の実施の形態）
次に、図７乃至図１０を参照して本発明の第２の実施の形態について説明する。図７乃至図１０は、本発明の第２の実施の形態を示す図である。図７乃至図１０に示す第２の実施の形態は、底部の形状が異なるものであり、他の構成は上述した第１の実施の形態と略同一である。図７乃至図１０において、図１乃至図６に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【００４５】
図７乃至図１０に示すシート成形トレイ７０は、側部１１と、側部１１に連結された底部８０と、側部１１の周囲に設けられたフランジ部３０とを備えている。
【００４６】
このうち底部８０は、側部１１より容易に変形可能な形状からなっており、中央に位置する中央底部８１と、中央底部８１の周縁に位置する周縁底部８２とを有している。中央底部８１は、略平坦な面からなり、円形状をもっている。また、周縁底部８２は、側部１１の下端部１１ａに連接しており、円形状をもっている。さらに、中央底部８１と周縁底部８２との間に、円形状からなる円周段部８３が設けられている。
【００４７】
なお、シート成形トレイ７０が変形する前の状態では、円周段部８３は中央底部８１に対して傾斜して設けられており、周縁底部８２は円周段部８３に対して傾斜して設けられている。図９に示すように、垂直断面において、中央底部８１と円周段部８３とがなす角α３は、２０°〜２５°とすることができる。また、垂直断面において、中央底部８１と周縁底部８２の延長線とがなす角α２は、４０°〜５０°とすることができる。
【００４８】
なお、シート成形トレイ７０の周縁底部８２は、側部１１より薄肉となっている。とりわけ、側部１１の厚みをｔ３とし、周縁底部８２の厚みをｔ４とした場合（図９参照）、０．０５ｍｍ＜ｔ３―ｔ４＜０．３ｍｍとすることが好ましい。このように、シート成形トレイ７０の周縁底部８２を、側部１１より薄肉とすることにより、側部１１より底部８０がに変形しやすくなり、シート成形トレイ７０の内部が減圧された場合に側部１１が変形することを確実に防止することができる。
【００４９】
シート成形トレイ７０を用いて食品入トレイを作製する方法、および食品入トレイを調理する方法については、上述した第１の実施の形態と同様である（図５および図６参照）。
【００５０】
また、本実施の形態においても、上述した第１の実施の形態と同様、シート成形トレイ７０内が減圧された際、底部８０がシート成形トレイ７０の内方に向けて凹み、中央底部８１がシート成形トレイ７０内に反転するようになっている（図９の仮想線参照）。これに対して、側部１１は変形することないので、外方から見てシート成形トレイ７０の変形が目立つことがない。また、中央底部８１がシート成形トレイ７０内に反転したとき、側部１１の下端部１１ａが接地部となるので、シート成形トレイ７０が不安定にならず、安定して接地させることができる。
【符号の説明】
【００５１】
１０ シート成形トレイ
１１ 側部
１５ 食品入トレイ
１６ 食品
２０ 底部
２１ 中央底部
２１ａ 多角形パネル
２２ 周縁底部
２３ 三角形パネル
３０ フランジ部
３１ フランジ周縁部
３２ 把持部
３３ 凹部
４０ 蓋材
４１ 逆止弁手段
５０ 食品入トレイ製造装置
５１ トレイ供給装置
５２ 搬送装置
５３ 充填装置
５４ 逆止弁供給装置
５５ 加熱装置
５６ 冷却装置
６０ 調理器
７０ シート成形トレイ
８０ 底部
８１ 中央底部
８２ 周縁底部
８３ 円周段部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌されるシート成形トレイおよび食品入トレイに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、トレイ状の容器に食品素材を充填し、容器に蓋材をシールして密封した後、マイクロウェーブを用いることにより食品素材を加熱調理および殺菌することが行われている。この場合、蓋材には逆止弁が取り付けられており、逆止弁は容器の破裂防止の為、容器内の圧力が高くなったとき、容器内の空気および蒸気を逃がす構造となっている。容器内の食品素材を加熱し終わった際、逆止弁は閉じられ、容器内が減圧される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実開平１−１７９８８１号公報
【特許文献２】実公平４−４２１１６号公報
【特許文献３】特開平８−１３３３４５号公報
【特許文献４】特開２０１１−４２３８５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、このように容器内が減圧された場合、容器が内方に向けて変形する。しかしながら、このような容器として、従来知られている容器（例えば特許文献１〜４参照）を用いた場合、容器内が減圧された際、容器の側部が大きく変形してしまい、外観の見栄えが悪化するおそれがある。
【０００５】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、内部が減圧された場合であっても、側部が変形することがなく、外観を良好に維持することが可能なシート成形トレイおよび食品入トレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌される際に用いられるシート成形トレイにおいて、側部と、側部に連結された底部と、側部の周囲に設けられたフランジ部とを備え、底部は、中央底部と、中央底部周縁に位置する周縁底部とを有し、中央底部は多角形パネルからなり、多角形パネルと周縁底部との間に、多角形パネルの各辺に対応して設けられた三角形パネルが設けられていることを特徴とするシート成形トレイである。
【０００７】
本発明は、周縁底部は側部より薄肉となっていることを特徴とするシート成形トレイである。
【０００８】
本発明は、多角形パネルは六角形パネルからなることを特徴とするシート成形トレイである。
【０００９】
本発明は、食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌される際に用いられるシート成形トレイにおいて、側部と、側部に連結された底部と、側部の周囲に設けられたフランジ部とを備え、底部は、中央底部と、中央底部周縁に位置する周縁底部とを有し、中央底部および周縁底部は円形状をもち、中央底部と周縁底部との間に、円周段部を設けたことを特徴とするシート成形トレイである。
【００１０】
本発明は、周縁底部は側部より薄肉となっていることを特徴とするシート成形トレイである。
【００１１】
本発明は、シート成形トレイと、シート成形トレイ内に収納された食品と、シート成形トレイのフランジ部に溶着された蓋材とを備えたことを特徴とする食品入トレイである。
【発明の効果】
【００１２】
本発明によれば、底部が側部より変形しやすい形状となっているため、シート成形トレイの内部が減圧された場合に側部が変形することがなく、外観を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】図１は、本発明の第１の実施の形態によるシート成形トレイおよび蓋材を示す斜視図。
【図２】図２は、本発明の第１の実施の形態によるシート成形トレイを示す平面図。
【図３】図３は、本発明の第１の実施の形態によるシート成形トレイを示す部分断面図（図２における切断線III−IIIに沿う断面図）。
【図４】図４は、本発明の第１の実施の形態によるシート成形トレイを示す底面図。
【図５】図５は、シート成形トレイを用いて食品入トレイを作製する工程を示す概略図。
【図６】図６（ａ）−（ｄ）は、食品入トレイを調理する工程を示す概略図。
【図７】図７は、本発明の第２の実施の形態によるシート成形トレイおよび蓋材を示す斜視図。
【図８】図８は、本発明の第２の実施の形態によるシート成形トレイを示す平面図。
【図９】図９は、本発明の第２の実施の形態によるシート成形トレイを示す部分断面図（図８における切断線IX−IXに沿う断面図）。
【図１０】図１０は、本発明の第２の実施の形態によるシート成形トレイを示す底面図。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
（第１の実施の形態）
以下、図面を参照して本発明の第１の実施の形態について説明する。図１乃至図６は本発明の第１の実施の形態を示す図である。
【００１５】
まず、図１乃至図４により、本実施の形態によるシート成形トレイの概要について説明する。
【００１６】
図１乃至図４に示すシート成形トレイ１０は、後述するように食品１６を収納するとともに、収納した食品１６が加熱調理殺菌される際に用いられるものである。このようなシート成形トレイ１０は、側部１１と、側部１１の下方に連結された底部２０と、側部１１の上方周囲に設けられたフランジ部３０とを備えている。
【００１７】
このうち側部１１は、円形状の水平断面を有しており、その径はフランジ部３０側（上方）から底部２０側（下方）に向けて徐々に小さくなっている。
【００１８】
フランジ部３０は、側部１１の周縁に位置するフランジ周縁部３１と、側部１１から容器外側方向に向けて水平に延び、喫食時にユーザーに把持される２箇所の把持部３２とからなっている。このうち把持部３２には、それぞれ平面略四角形状からなる複数の凹部３３が形成されている。この複数の凹部３３は、ユーザーが加熱調理されたシート成形トレイ１０を持ち運ぶ際、指に熱が伝わりにくくするために設けられている。
【００１９】
また、底部２０は、側部１１より容易に変形可能な形状からなっており、中央に位置する中央底部２１と、中央底部２１の周縁に位置する周縁底部２２とを有している。このうち中央底部２１は、多角形パネル２１ａからなり、略平坦な面からなっている。周縁底部２２は、側部１１の下端部１１ａに連接している。さらに、多角形パネル２１ａと周縁底部２２との間に、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して設けられた三角形パネル２３が設けられている。このように、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して三角形パネル２３を設けたことにより、底部２０を変形しやすくすることができ、かつ底部２０の変形が目立たないようにすることができる。
【００２０】
この場合、多角形パネル２１ａは、略正六角形状の六角形パネルからなっている。一方、三角形パネル２３は二等辺三角形からなり、その長辺２３ａ（底辺）が六角形パネルの各辺２１ｂに連接して配置されている。この三角形パネル２３は、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して６つ設けられており、これら６つの三角形パネル２３は、互いに同一の形状からなっている。
【００２１】
なお、シート成形トレイ１０が変形する前の状態では、三角形パネル２３は中央底部２１（多角形パネル２１ａ）に対して傾斜して設けられており、周縁底部２２は三角形パネル２３に対して傾斜して設けられている。図３に示すように、垂直断面において、中央底部２１（多角形パネル２１ａ）と三角形パネル２３とがなす角α１は、１５°〜２０°とすることができる。
【００２２】
さらに、図３に示すように、三角形パネル２３の短辺２３ｂ、２３ｂ（図２、図４参照）の間に形成される頂点２４は、側部１１の下端部１１ａと中央底部２１との間に位置している。頂点２４の中央底部２１からの高さｈ１は、側部１１の下端部１１ａの中央底部２１からの高さｈ２の１／２以上であることが望ましい。
【００２３】
なお、多角形パネル２１ａは、六角形パネルに限られるものではなく、三角形パネル、四角形パネル、五角形パネル、七角形パネル、または八角形パネル等としても良い。また、多角形パネル２１ａおよび三角形パネル２３の各頂点は、尖っていても良いが、若干丸みを帯びているとシート成形トレイ１０の搬送強度や落下強度が増す。
【００２４】
このようなシート成形トレイ１０は、熱可塑性樹脂、例えばＰＥ（ポリエチレン）、ＰＰ（ポリプロピレン）、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、ＰＥＮ（ポリエチレンナフタレート）等の単層シート又はＥＶＯＨやナイロン等のバリア層を含む多層シートを成形（シート成形）することにより作製されたものである。
【００２５】
なお、シート成形トレイ１０の周縁底部２２は、側部１１より薄肉となっている。とりわけ、側部１１の厚みをｔ１とし、周縁底部２２の厚みをｔ２とした場合（図３参照）、０．０５ｍｍ＜ｔ１―ｔ２＜０．３ｍｍとすることが好ましい。このように、シート成形トレイ１０の周縁底部２２を、側部１１より薄肉とすることにより、側部１１より底部２０が変形しやすくなり、シート成形トレイ１０の内部が減圧された場合に側部１１が変形することを確実に防止することができる。
【００２６】
ところで、シート成形トレイ１０には食品１６（図５参照）が収納され、その後、フランジ部３０に蓋材（蓋フィルム）４０（図１参照）が溶着されてシート成形トレイ１０が密封される。このような蓋材４０は、例えばＰＥ（ポリエチレン）またはＰＰ（ポリプロピレン）からなり、例えば略中央部に逆止弁手段４１が設けられている。この逆止弁手段４１は、シート成形トレイ１０内が加圧された場合、その内部の空気や蒸気を逃がすことができるが、外部の空気がシート成形トレイ１０内に流入しない構造となっている。なお、逆止弁手段４１としては従来公知のものを用いることができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【００２７】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について図５および図６を用いて説明する。
【００２８】
図５は、シート成形トレイ１０を用いて食品入トレイ１５を作製する工程を示している。図５において、符号５０は、食品入トレイ１５を作製する食品入トレイ製造装置を示している。食品入トレイ製造装置５０は、上流側から順に、トレイ供給装置５１、充填装置５３、逆止弁供給装置５４、加熱装置５５および冷却装置５６を有している。また、食品入トレイ製造装置５０は、コンベア等からなる搬送装置５２を有しており、シート成形トレイ１０は搬送装置５２によって搬送される。
【００２９】
図５において、まず、空の状態のシート成形トレイ１０が、トレイ供給装置５１から搬送装置５２に対して供給される。
【００３０】
続いて、トレイ供給装置５１の下流側に設けられた充填装置５３により、シート成形トレイ１０に対して食品１６が充填される。このとき、食品１６は生の素材、半調理した素材、又は調合素材の状態で充填される。なお、充填装置５３においては、複数種類の素材を順次充填するようになっていても良い。
【００３１】
一方、搬送装置５２近傍に逆止弁供給装置５４が設けられており、この逆止弁供給装置５４において、蓋材４０に対して逆止弁手段４１が取り付けられる。
【００３２】
その後、逆止弁手段４１が取り付けられた蓋材４０は、搬送装置５２上を流れてきたシート成形トレイ１０に対して、例えばヒートシールによって溶着され、食品１６が充填されたシート成形トレイ１０が密閉される。
【００３３】
続いて、蓋材４０によって密閉されたシート成形トレイ１０は、充填装置５３の下流側に設けられた加熱装置５５内に搬送される。この加熱装置５５は、例えばマイクロウェーブ加熱装置からなっており、シート成形トレイ１０内の食品１６を加熱調理するとともに食品１６を殺菌する役割を果たす。
【００３４】
この加熱装置５５内において、シート成形トレイ１０内の食品１６は、加熱調理および殺菌される。このとき、シート成形トレイ１０内の圧力が高められ、蓋材４０が上方に膨らむ。そして、シート成形トレイ１０内が所定の圧力まで達すると、食品１６から生じた水蒸気や空気は、逆止弁手段４１から外部へ放出される。水蒸気や空気が放出された後、シート成形トレイ１０内の圧力が低下し、逆止弁手段４１が閉じて蓋材４０は下方に向けて戻される。
【００３５】
このようにして食品１６が加熱および殺菌された後、シート成形トレイ１０は加熱装置５５から出て冷却装置５６に搬送される。この搬送中にシート成形トレイ１０内が減圧される。冷却装置５６において、食品１６を収納したシート成形トレイ１０は０〜１０℃まで冷却される。
【００３６】
冷却装置５６において冷却された後、シート成形トレイ１０は、冷却装置５６から搬出される。このようにして、シート成形トレイ１０と、シート成形トレイ１０内に収納された食品１６と、シート成形トレイ１０のフランジ部３０に溶着された蓋材４０とを備えた食品入トレイ１５が得られる。
【００３７】
ところで、本実施の形態において、上述したように、シート成形トレイ１０の底部２０は、中央底部２１と、中央底部２１周縁に位置する周縁底部２２とを有している。中央底部２１は多角形パネル２１ａからなり、多角形パネル２１ａと周縁底部２２との間に、多角形パネル２１ａの各辺２１ｂに対応して設けられた三角形パネル２３が設けられている。
【００３８】
このことにより、シート成形トレイ１０内が減圧された際、底部２０がシート成形トレイ１０の内方に向けて凹み、中央底部２１がシート成形トレイ１０内に反転するようになっている（図３の仮想線参照）。これに対して、側部１１は変形することないので、外方から見てシート成形トレイ１０の変形が目立つことがない。また、中央底部２１がシート成形トレイ１０内に反転したとき、側部１１の下端部１１ａが接地部となるので、シート成形トレイ１０が不安定にならず、安定して接地させることができる。
【００３９】
さらに、シート成形トレイ１０の周縁底部２２が側部１１より薄肉となっているので、側部１１を変形させることなく、底部２０を確実にシート成形トレイ１０の内方に凹ませることができる。
【００４０】
次に、このようにして作製された食品入トレイ１５をユーザーが喫食時に調理する際の作用について述べる。図６（ａ）−（ｄ）は、食品入トレイ１５を調理する工程を示している。
【００４１】
図６（ａ）に示すように、食品入トレイ１５は、電子レンジ等の調理器６０に入れられて加熱される。このとき、シート成形トレイ１０内の圧力が高められ、蓋材４０が上方に膨らみ、水蒸気および空気が逆止弁手段４１から放出される（図６（ｂ））。この際、逆止弁手段４１から音が生じるようになっていても良い。
【００４２】
加熱が完了した後、食品入トレイ１５は調理器６０から取出される。続いて食品入トレイ１５は自然冷却されて、シート成形トレイ１０内が再度減圧され、蓋材４０が下方に向けて凹む（図６（ｃ））。その後、蓋材４０をフランジ部３０から剥離することにより、シート成形トレイ１０内の食品１６を食べることができる（図６（ｄ））。
【００４３】
このように本実施の形態によれば、底部２０が側部１１より変形しやすい形状となっているため、シート成形トレイ１０の内部が減圧された際、底部２０がシート成形トレイ１０の内方に向けて凹み、側部１１が変形しない。このことにより、食品入トレイ１５の外観を良好に維持することができる。
【００４４】
（第２の実施の形態）
次に、図７乃至図１０を参照して本発明の第２の実施の形態について説明する。図７乃至図１０は、本発明の第２の実施の形態を示す図である。図７乃至図１０に示す第２の実施の形態は、底部の形状が異なるものであり、他の構成は上述した第１の実施の形態と略同一である。図７乃至図１０において、図１乃至図６に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【００４５】
図７乃至図１０に示すシート成形トレイ７０は、側部１１と、側部１１に連結された底部８０と、側部１１の周囲に設けられたフランジ部３０とを備えている。
【００４６】
このうち底部８０は、側部１１より容易に変形可能な形状からなっており、中央に位置する中央底部８１と、中央底部８１の周縁に位置する周縁底部８２とを有している。中央底部８１は、略平坦な面からなり、円形状をもっている。また、周縁底部８２は、側部１１の下端部１１ａに連接しており、円形状をもっている。さらに、中央底部８１と周縁底部８２との間に、円形状からなる円周段部８３が設けられている。
【００４７】
なお、シート成形トレイ７０が変形する前の状態では、円周段部８３は中央底部８１に対して傾斜して設けられており、周縁底部８２は円周段部８３に対して傾斜して設けられている。図９に示すように、垂直断面において、中央底部８１と円周段部８３とがなす角α３は、２０°〜２５°とすることができる。また、垂直断面において、中央底部８１と周縁底部８２の延長線とがなす角α２は、４０°〜５０°とすることができる。
【００４８】
なお、シート成形トレイ７０の周縁底部８２は、側部１１より薄肉となっている。とりわけ、側部１１の厚みをｔ３とし、周縁底部８２の厚みをｔ４とした場合（図９参照）、０．０５ｍｍ＜ｔ３―ｔ４＜０．３ｍｍとすることが好ましい。このように、シート成形トレイ７０の周縁底部８２を、側部１１より薄肉とすることにより、側部１１より底部８０がに変形しやすくなり、シート成形トレイ７０の内部が減圧された場合に側部１１が変形することを確実に防止することができる。
【００４９】
シート成形トレイ７０を用いて食品入トレイを作製する方法、および食品入トレイを調理する方法については、上述した第１の実施の形態と同様である（図５および図６参照）。
【００５０】
また、本実施の形態においても、上述した第１の実施の形態と同様、シート成形トレイ７０内が減圧された際、底部８０がシート成形トレイ７０の内方に向けて凹み、中央底部８１がシート成形トレイ７０内に反転するようになっている（図９の仮想線参照）。これに対して、側部１１は変形することないので、外方から見てシート成形トレイ７０の変形が目立つことがない。また、中央底部８１がシート成形トレイ７０内に反転したとき、側部１１の下端部１１ａが接地部となるので、シート成形トレイ７０が不安定にならず、安定して接地させることができる。
【符号の説明】
【００５１】
１０ シート成形トレイ
１１ 側部
１５ 食品入トレイ
１６ 食品
２０ 底部
２１ 中央底部
２１ａ 多角形パネル
２２ 周縁底部
２３ 三角形パネル
３０ フランジ部
３１ フランジ周縁部
３２ 把持部
３３ 凹部
４０ 蓋材
４１ 逆止弁手段
５０ 食品入トレイ製造装置
５１ トレイ供給装置
５２ 搬送装置
５３ 充填装置
５４ 逆止弁供給装置
５５ 加熱装置
５６ 冷却装置
６０ 調理器
７０ シート成形トレイ
８０ 底部
８１ 中央底部
８２ 周縁底部
８３ 円周段部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌される際に用いられるシート成形トレイにおいて、
側部と、
側部に連結された底部と、
側部の周囲に設けられたフランジ部とを備え、
底部は、中央底部と、中央底部周縁に位置する周縁底部とを有し、
中央底部は多角形パネルからなり、多角形パネルと周縁底部との間に、多角形パネルの各辺に対応して設けられた三角形パネルが設けられていることを特徴とするシート成形トレイ。
【請求項２】
周縁底部は側部より薄肉となっていることを特徴とする請求項１記載のシート成形トレイ。
【請求項３】
多角形パネルは六角形パネルからなることを特徴とする請求項１または２記載のシート成形トレイ。
【請求項４】
食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌される際に用いられるシート成形トレイにおいて、
側部と、
側部に連結された底部と、
側部の周囲に設けられたフランジ部とを備え、
底部は、中央底部と、中央底部周縁に位置する周縁底部とを有し、
中央底部および周縁底部は円形状をもち、中央底部と周縁底部との間に、円周段部を設けたことを特徴とするシート成形トレイ。
【請求項５】
周縁底部は側部より薄肉となっていることを特徴とする請求項４記載のシート成形トレイ。
【請求項６】
請求項１乃至５のいずれか一項記載のシート成形トレイと、
シート成形トレイ内に収納された食品と、
シート成形トレイのフランジ部に溶着された蓋材とを備えたことを特徴とする食品入トレイ。
【請求項１】
食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌される際に用いられるシート成形トレイにおいて、
側部と、
側部に連結された底部と、
側部の周囲に設けられたフランジ部とを備え、
底部は、中央底部と、中央底部周縁に位置する周縁底部とを有し、
中央底部は多角形パネルからなり、多角形パネルと周縁底部との間に、多角形パネルの各辺に対応して設けられた三角形パネルが設けられていることを特徴とするシート成形トレイ。
【請求項２】
周縁底部は側部より薄肉となっていることを特徴とする請求項１記載のシート成形トレイ。
【請求項３】
多角形パネルは六角形パネルからなることを特徴とする請求項１または２記載のシート成形トレイ。
【請求項４】
食品を収納するとともに、収納した食品が加熱調理殺菌される際に用いられるシート成形トレイにおいて、
側部と、
側部に連結された底部と、
側部の周囲に設けられたフランジ部とを備え、
底部は、中央底部と、中央底部周縁に位置する周縁底部とを有し、
中央底部および周縁底部は円形状をもち、中央底部と周縁底部との間に、円周段部を設けたことを特徴とするシート成形トレイ。
【請求項５】
周縁底部は側部より薄肉となっていることを特徴とする請求項４記載のシート成形トレイ。
【請求項６】
請求項１乃至５のいずれか一項記載のシート成形トレイと、
シート成形トレイ内に収納された食品と、
シート成形トレイのフランジ部に溶着された蓋材とを備えたことを特徴とする食品入トレイ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公開番号】特開２０１２−２４６０３０（Ｐ２０１２−２４６０３０Ａ）
【公開日】平成２４年１２月１３日（２０１２．１２．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１２０５６７（Ｐ２０１１−１２０５６７）
【出願日】平成２３年５月３０日（２０１１．５．３０）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１２月１３日（２０１２．１２．１３）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年５月３０日（２０１１．５．３０）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
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