説明

シールド部材の異常検出方法及びシールド部材の異常検出装置

【課題】シールド部材の重ね部分とシールド部材のない部分との区別を可能にして、正確にシールド部材の異常を検出することができるシールド部材の異常検出方法及びシールド部材の異常検出装置を提供する。
【解決手段】銅テープ13に渦電流を発生させるために40kHz〜200kHzの交流電圧を励磁コイルC1に印加する。この励磁コイルC1とその渦電流による磁束を検出する検出コイルC2とをCVケーブル10の長手方向に沿って走査する。検出コイルC2からの出力電圧に基づいて銅テープ13の異常を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド部材の異常検出方法及びシールド部材の異常検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述したシールド部材を有する電線として、例えば、図2に示すような、高圧電力を供給するためのCVケーブル10が知られている。同図に示すように、CVケーブル10は、芯線11と、内部絶縁体としての絶縁体12と、シールド部材としての銅テープ13と、外部絶縁体としてのシース14と、を備えている。
【0003】
芯線11は、導線性を有する導体から成る。絶縁体12は、架橋ポリエチレンなどから成り、芯線11を被覆する。銅テープ13は、外部へのノイズの進入を防止するために設けられている。銅テープ13は、テープ状に設けられており、絶縁体12の外周に巻き付けられる。シース14は、ポリエチレンなどから成り、銅テープ13を被覆する。このようなCVケーブル10においては、経年変化によるシュリンクバック現象により銅テープ13のずれや腐食破断といった異常が起こりうることがある。これにより、CVケーブル10の性能品質が劣化するという問題があった。
【0004】
そこで、従来ではさまざまな銅テープ13の異常検出装置が提案されている(例えば特許文献1、2)。その一つとして、渦電流探傷法が有用な技術の一つである。渦電流探傷法は、図1に示すように、銅テープ13に渦電流を発生させるために交流電圧が印加される励磁コイルC1とその渦電流による磁束を検出する検出コイルC2とをCVケーブル10の長手方向に沿って走査させ、上記磁束により検出コイルC2に発生する相互誘導起電力を出力波形として観察することで銅テープ13の有無を検出することができる。
【0005】
通常、励磁コイルC1に印加する交流電圧の周波数は、被検出体である銅テープ13の有無に対して最も応答性の良い約20kHz付近としている。このように周波数を20kHzとすると、図3(A)に示すように、銅テープ13が1枚の部分での検出コイルC2の出力電圧を100%としたとき、銅テープ13が0枚の(銅テープ13がない)部分での検出コイルC2の出力電圧は8.5%となる。即ち、銅テープ13の有無による出力電圧の差を大きくすることができ、正確に銅テープ13の有無を検出することができる。
【0006】
しかしながら、実際は周波数を20kHzにしても、正確に銅テープ13の有無を検出することができない、という問題があった。この正確に銅テープ13の有無を検出できない原因を発明者らが鋭意探求したところ以下のことが分かった。銅テープ13は隙間のないように巻き付けるために銅テープ13の幅方向の端部を重ねるように巻き付けている。このため、CVケーブル10には、銅テープ13が2枚重なっている部分がある。例えば銅テープ13が1mm幅で2枚重なっている部分を上記励磁コイルC1及び検出コイルC2で走査してみる。結果、図3(A)に示すように、銅テープ13が1枚の部分での検出コイルC2の出力電圧を100%としたとき、銅テープ13が2枚重なっている部分での検出コイルC2の出力電圧は8.1%となる。
【0007】
よって、銅テープ13が0枚の部分での検出コイルC2の出力電圧と、銅テープ13が2枚重なっている部分での検出コイルC2の出力電圧と、が同等の値となってしまう。このため、銅テープ13が2枚重なっている部分は本来は正常部(健全部)であるにもかかわらず異常部(被健全部)であると検出されてしまう。即ち、上述したように従来の銅テープ13の異常検出装置では、銅テープ13が2枚重ねてある正常部と銅テープ13がない異常部との判別が困難であり、正確に銅テープ13の異常を検出することができない、という問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−214273号公報
【特許文献2】特開昭60−170413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は、シールド部材の重ね部分とシールド部材のない部分との区別を可能にして、正確にシールド部材の異常を検出することができるシールド部材の異常検出方法及びシールド部材の異常検出装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、正確にシールド部材の異常を検出することができるシールド部材の異常検出方法及びシールド部材の異常検出装置を得るべく検討を重ねた結果、励磁コイルに供給する交流電圧の周波数が40kHz〜200kHzの範囲ではシールド部材が2枚重なった部分とシールド部材がない部分との出力電圧差を大きくすることができることを見出し、本発明に至った。
【0011】
即ち、請求項1記載の発明は、導電性を有する芯線、前記芯線を被覆する内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に巻き付けられたシールド部材、及び、前記シールド部材を被覆する外部絶縁体、を有する複数の電線における前記シールド部材の異常を検出するシールド部材の異常検出方法であって、前記シールド部材に渦電流を発生させるために交流電圧が印加される励磁コイルとその渦電流による磁束を検出する検出コイルとを前記電線の長手方向に沿って走査する工程と、前記検出コイルからの出力電圧に基づいて前記シールド部材の異常を検出する工程と、を順次行うシールド部材の異常検出方法において、前記励磁コイルに40kHz〜200kHzの交流電圧を印加するようにしたことを特徴とするシールド部材の異常検出方法に存する。
【0012】
請求項2記載の発明は、導電性を有する芯線、前記芯線を被覆する内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に巻き付けられたシールド部材、及び、前記シールド部材を被覆する外部絶縁体、を有する複数の電線における前記シールド部材の異常を検出するシールド部材の異常検出装置であって、交流電源と、前記シールド部材に渦電流を発生させるために前記交流電源から交流電圧が印加される励磁コイルと、その渦電流による磁束を検出する検出コイルと、前記検出コイルの出力電圧を出力する出力手段と、を備えたシールド部材の異常検出装置において、前記交流電源が、前記励磁コイルに40kHz〜200kHzの交流電圧を印加するように設けられたことを特徴とするシールド部材の異常検出装置に存する。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように請求項1及び2記載の発明によれば、シールド部材の重ね部分とシールド部材のない部分との出力電圧差を大きくすることにより、シールド部材の重ね部分とシールド部材のない部分との区別を可能にして、正確にシールド部材の異常を検出することができる。また、シールド部材の異常を活線下で非破壊で検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のシールド部材の異常検出装置の一実施形態を示す回路図である。
【図2】図1の異常検出装置によって検出されるCVケーブルの断面図である。
【図3】(A)〜(C)はそれぞれ、交流電源が供給する交流電圧の周波数が20kHz、50kHz、200kHzのときの銅テープの枚数、測定イメージ、出力電圧の変化率(%)を示す表である。
【図4】銅テープ0枚、銅テープ1枚、銅テープ2枚のときの交流電圧の周波数に対する検出コイルの出力電圧の比率を示すグラフである。
【図5】銅テープが1枚の部分→銅テープが2枚の部分→銅テープが1枚の部分の順に励磁コイル及び検出コイルで走査している様子を示す説明図である。
【図6】銅テープが1枚の部分→銅テープが2枚の部分→銅テープが1枚の部分の順に励磁コイル及び検出コイルで走査したときの検出コイルの出力電圧の比率(%)を示す表である。
【図7】銅テープが1枚の部分→銅テープが2枚の部分→銅テープが1枚の部分の順に励磁コイル及び検出コイルで走査したときの検出コイルの出力電圧の比率(%)を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明のシールド部材の異常検出装置1(以下異常検出装置1)は、図2に示すCVケーブル10の異常を検出する装置である。上記CVケーブル10は、背景技術で説明したように、図2に示すように、芯線11と、内部絶縁体としての絶縁体12と、シールド部材としての銅テープ13と、外部絶縁体としてのシース14と、を備えている。
【0016】
芯線11は、導電性を有する導体から成る。絶縁体12は、架橋ポリエチレンなどから成り、芯線11を被覆する。銅テープ13は、テープ状に設けられており、絶縁体12の外周に巻き付けられる。シース14は、ポリエチレンなどから成り、銅テープ13を被覆する。ここで、銅テープ13の異常とは、銅テープ13がズレたり腐食破断したりして銅テープ13がない部分が生じることをいう。
【0017】
図1に示すように、異常検出装置1は、交流電源2と、励磁コイルC1と、検出コイルC2と、増幅器3と、出力手段としての電圧計4と、を備えている。交流電源2は、後述する励磁コイルC1に交流電圧を供給する電源である。励磁コイルC1は、銅テープ13に渦電流を発生させるために交流電源2から交流電圧が印加される。検出コイルC2は、励磁コイルC1と一部が重なるように配置されている。検出コイルC2は、上記渦電流による磁束によって両端に相互誘導起電力が発生する。
【0018】
上記増幅器3は、検出コイルC2の両端に発生した相互誘導起動力を増幅して検出コイルC2の出力電圧として出力する。電圧計4は、増幅器3から出力された検出コイルC2の出力電圧を測定して、表示する計器である。本実施形態では、励磁コイルC1に供給される交流電圧の周波数が40kHz〜200kHzになるように交流電源2が設定されている。
【0019】
次に、本発明者らは、交流電源2の周波数を20kHz、50kHz、200kHzと変化させて、銅テープ13が1枚の部分、銅テープ13が0枚の(銅テープ13がない)部分、銅テープ13が2枚重なっている部分をそれぞれ励磁コイルC1及び検出コイルC2で走査したときの検出コイルC2の出力電圧を測定して、本発明の効果を確認した。結果を図3及び図4に示す。なお、図3及び図4において、検出コイルC2の出力電圧は、銅テープ13が1枚の部分上での検出コイルC2の出力電圧を100%としたときの比率(%)で示している。
【0020】
また、銅テープ13が2枚重なっている部分を走査したときの検出コイルC2の出力電圧の比率(%)は、図5に示すようにして測定している。即ち、図5に示すように、端が1mm重ねられた2枚の銅テープ13上を励磁コイルC1及び検出コイルC2で走査している。よって、励磁コイルC1及び検出コイルC2は、図5に示すように、銅テープ13が1枚の部分A1→銅テープ13が2枚重なっている部分A2→銅テープ13が1枚の部分A1の順に走査する。このとき、励磁コイルC1及び検出コイルC2の中心線L1と、銅テープ13が2枚重なっている部分A2の走査方向の最も手前である基準線L2と、の距離を段階的に変化させて出力電圧の比率(%)を測定した。結果を図6及び図7に示す。
【0021】
同図から明らかなように、銅テープ13が1枚の部分A1上に励磁コイルC1及び検出コイルC2があるときは検出コイルC2の出力電圧の比率(%)は100%である。その後、励磁コイルC1及び検出コイルC2の中心線L1が銅テープ13が2枚重なっている部分A2に近づくに従って検出コイルC2の出力電圧の比率(%)は小さくなり、銅テープ13が2枚重なっている部分A2の真上付近で最小となる。そして、励磁コイルC1及び検出コイルC2が銅テープ13が2枚重なっている部分A2から離れるに従って検出コイルC2の出力電圧の比率(%)は再び大きくなる。上述したように、銅テープ13が1枚の部分A1→銅テープ13が2枚重なっている部分A2→銅テープ13が1枚の部分A1の順に励磁コイルC1及び検出コイルC2を走査したときの検出コイルC2の出力電圧の比率(%)の最小値を、図3及び図4における銅テープ13を2枚重ねた部分での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)としている。
【0022】
そして、図3及び図4から明らかなように、銅テープ13が2枚重なっている部分A2での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)は、20kHzで最小8.1%であり、50kHzで最小25.5%であり、200kHzで59.6%となることが分かった。即ち、銅テープ13が2枚重なっている部分A2での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)は、20kHzで最も小さく、周波数を上げるに従って銅テープ13が1枚の部分A1にある時の出力電圧の比率100%に近づくことが分かった。また、銅テープ13が0枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)は、20kHzで8.5%であり、50kHzで10.3%であり、200kHzで36.0%となることが分かった。
【0023】
即ち、銅テープ13が0枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)は、銅テープ13が2枚重なっている部分での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)と同様に、20kHzで最も小さく周波数を上げるに従って上昇する。しかしながら、その周波数の増加に対する出力電圧の増加率は、銅テープ13が2枚重なっている部分での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)に比べて、銅テープ13がない部分での検出コイルC2の出力電圧の比率が小さい。
【0024】
よって、図3及び図4に示すように、20kHzにおいて銅テープ13が0枚の部分と、銅テープ13が2枚の部分と、の検出コイルC2の出力電圧の比率はほぼ同等である。しかしながら、交流電源2の周波数が増えるに従って銅テープ13が0枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)と、銅テープ13が2枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)と、の差が大きくなる。そして、周波数が40kHz以上になると、銅テープ13が0枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)と、銅テープ13の2枚部分での検出コイルC2の出力電圧の比率(%)と、の比が、1:1.6以上となる。即ち、40kHz〜200kHzの範囲では、銅テープ13が2枚重なっている部分と銅テープ13が0枚の部分との検出コイルC2の出力電圧差を大きくできることがわかった。
【0025】
具体的には、50kHzにおいては、銅テープ13が0枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率が10.3%であるのに対して、銅テープ13が2枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率が25.5%となり、約2.5倍となる。一方、200kHzにおいては、銅テープ13が0枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率が36.0%であるのに対して、銅テープ13が2枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率が59.6%となり、約1.6倍となる。
【0026】
よって、図7からも明らかなように、20kHz付近においては銅テープ13が0枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率と、テープ13が2枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率とは、ほぼ同等であり、検出コイルC2の出力電圧から銅テープ13の重ね部分と銅テープ13がない部分との区別ができない。しかしながら、40kHz〜200kHzの範囲においては銅テープ13が0枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率と、テープ13が2枚の部分での検出コイルC2の出力電圧の比率との比は、1:
1.6以上となり、出力電圧差を出すことができる。このため、上述した異常検出装置1によれば、検出コイルC2の出力電圧から銅テープ13の重ね部分と銅テープ13がない部分とを区別を可能にして、正確に銅テープ13の異常を検出することができる。また、銅テープ13の異常を活線下で非破壊で検出することができる。
【0027】
次に、上述した異常検出装置1を用いたCVケーブル10の異常検出方法について説明する。まず、交流電源2から出力される交流電圧が40kHz〜200kHzになるように作業者が交流電源2を設定する。その後、作業者は、交流電源2を操作して励磁コイルC1に40kHz〜200kHzの交流電圧を供給する。次に、作業者は、互いに一部重ねた励磁コイルC1及び検出コイルC2をCVケーブル10上の長手方向に沿って走査される。これにより、電圧計4からは検出コイルC2の出力電圧が出力される。
【0028】
例えば200kHzの交流電圧を励磁コイルC1に供給しているときは、銅テープ13が2枚重なっている部分での検出コイルC2の出力電圧の比率は59.6%、銅テープ13がない部分での検出コイルC2の出力電圧の比率は36.0%である。そこで、作業者は、59.6%と36.0%との間に閾値を定めて、電圧計4から出力される検出コイルC2の出力電圧が銅テープ13が1枚の部分を100%としたときの閾値以下であれば、銅テープ13がなく異常であると判断することができる。一方、電圧計4から出力される検出コイルC2の出力電圧が銅テープ13が1枚の部分を100%としたときの閾値以上であれば、正常であると判断することができる。
【0029】
なお、上述した実施形態では、検出コイルC2の出力電圧を電圧計4により表示するだけであったが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、電圧計4が計測した検出コイルC2の出力電圧をマイクロコンピュータなどから構成された異常検出手段としての異常検出装置に供給して、異常検出装置が電圧計4から供給された検出コイルC2の出力電圧に基づいて銅テープ13に異常が生じているか否かを判定するようにしてもよい。一例としては、例えば異常検出装置が電圧計4から供給された検出コイルC2の出力電圧が閾値以下であれば銅テープ13に異常が生じていると判定するようにしてもよい。
【0030】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 異常検出装置
2 交流電源
C1 励磁コイル
C2 検出コイル
4 電圧計(出力手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性を有する芯線、前記芯線を被覆する内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に巻き付けられたシールド部材、及び、前記シールド部材を被覆する外部絶縁体、を有する複数の電線における前記シールド部材の異常を検出するシールド部材の異常検出方法であって、前記シールド部材に渦電流を発生させるために交流電圧が印加される励磁コイルとその渦電流による磁束を検出する検出コイルとを前記電線の長手方向に沿って走査する工程と、前記検出コイルからの出力電圧に基づいて前記シールド部材の異常を検出する工程と、を順次行うシールド部材の異常検出方法において、
前記励磁コイルに40kHz〜200kHzの交流電圧を印加するようにした
ことを特徴とするシールド部材の異常検出方法。
【請求項2】
導電性を有する芯線、前記芯線を被覆する内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に巻き付けられたシールド部材、及び、前記シールド部材を被覆する外部絶縁体、を有する複数の電線における前記シールド部材の異常を検出するシールド部材の異常検出装置であって、交流電源と、前記シールド部材に渦電流を発生させるために前記交流電源から交流電圧が印加される励磁コイルと、その渦電流による磁束を検出する検出コイルと、前記検出コイルの出力電圧を出力する出力手段と、を備えたシールド部材の異常検出装置において、
前記交流電源が、前記励磁コイルに40kHz〜200kHzの交流電圧を印加するように設けられた
ことを特徴とするシールド部材の異常検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−223907(P2010−223907A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−74368(P2009−74368)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【出願人】(000213297)中部電力株式会社 (811)
【Fターム(参考)】