説明

スイッチングモード電源供給装置、画像形成装置、電源供給装置、及び電子装置並びに電子装置に電源を供給する方法

【課題】サージノイズによる誤動作を防止するためのサージ保護回路を備えるスイッチングモード電源供給装置及び電源供給装置を提供する。
【解決手段】スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、既定フィードバック電圧を出力するフィードバック部と保護ピンを備え、保護ピンに印加される電圧が既定しきい電圧を超える場合、スイッチングモード電源供給装置の電源供給を遮断するパルス幅変調制御部と保護ピンに接続されるサージ保護部とを有し、サージ保護部の外部から流入するサージ電圧を遮断するサージ保護電圧は、パルス幅変調制御部の保護ピンのしきい電圧より高く設定し、サージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断し、スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、フィードバック部から出力されるフィードバック電圧からサージ保護部のサージ保護電圧を差し引いた電圧を保護ピンに印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチングモード電源供給装置に関し、特に、スイッチングモード電源供給装置の誤作動を防止するためのサージ保護回路を備えるスイッチングモード電源供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチングモード電源供給装置(Switching Mode Power Supply:以下、SMPS)とは、交流電源をコンピュータや通信機器などの各種の電子機器で要求される直流電源に変換させて供給する装置である。
SMPSは、リニア方式の電源供給装置に比べて小型化、高効率及び軽量化などの長所を有していて、今日広く使われている。特に、SMPSは、プリンター、スキャナ、ファックス又は複合機のような画像形成装置に備えられて、外部から供給される交流電源を直流電源に変換して、画像形成装置の内部のメインコントローラのような部品に供給する役割を行う。
【0003】
SMPSの動作原理を簡単に説明すると、変圧器の一次側回路から交流電源を供給されて、整流及び平滑化工程を経て、変圧器の一次側コイルに電圧を印加すれば、変圧器の二次側コイルに誘導される電圧が二次側回路を経て出力される直流電圧が負荷に印加される。
この時、負荷に印加される二次側回路の出力電圧を調節する必要があるが、これは、SMPSに含まれたパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)制御器が、変圧器の一次側回路に接続されたスイッチング素子に制御信号を印加して、変圧器の一次側回路に流れる電流のデューティ比を調節することによって可能である。
【0004】
PWM制御器は、変圧器の二次側回路の出力電圧をフィードバックされて、出力電圧が非正常的な状態、すなわち、過電圧又は過電流の状態である時は、SMPSを停止、再起動又はリセットする方式で保護機能を行う。
具体的には、PWM制御器の保護ピンに変圧器の二次側出力電圧をフィードバックされ、保護ピンの電圧がしきい電圧を超える場合、PWM制御器は、異常状態を感知してSMPSを停止、再起動またはリセットする。
この時、サージノイズがPWM制御器の保護ピンに流入するとSMPSの誤動作をまねくという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−153952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来のスイッチングモード電源供給装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、サージノイズによる誤動作を防止するためのサージ保護回路を備えるスイッチングモード電源供給装置及び電源供給装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、スイッチングモード電源供給装置を備える画像形成装置、電子装置並びに電子装置に電源を供給する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明によるスイッチングモード電源供給装置は、スイッチングモード電源供給装置において、前記スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するフィードバック部と、保護ピンを備え、該保護ピンに印加される電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記スイッチングモード電源供給装置の電源供給を遮断するパルス幅変調制御部と、前記保護ピンに接続されるサージ保護部とを有し、前記サージ保護部の外部から流入するサージ電圧を遮断するサージ保護電圧は、前記パルス幅変調制御部の保護ピンのしきい電圧より高く設定し、前記サージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断し、前記スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から前記サージ保護部の前記サージ保護電圧を差し引いた電圧を前記保護ピンに印加することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明による画像形成装置は、画像形成装置において、外部から供給された交流電源を直流電源に変換して、前記画像形成装置に供給するスイッチングモード電源供給装置を有し、前記スイッチングモード電源供給装置は、前記スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するフィードバック部と、保護ピンを備え、該保護ピンに印加される電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記スイッチングモード電源供給装置の電源供給を遮断するパルス幅変調制御部と、前記保護ピンに接続されるサージ保護部とを含み、前記サージ保護部の外部から流入するサージ電圧を遮断するサージ保護電圧は、前記パルス幅変調制御部の保護ピンのしきい電圧より高く設定し、前記サージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断し、前記スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から、前記サージ保護部の前記サージ保護電圧を差し引いた電圧を前記保護ピンに印加することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明による電源供給装置は、電源供給装置において、電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するフィードバック部と、受信した電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記電源供給装置に供給される電源を遮断する制御部と、前記制御部に接続されるサージ保護部とを有し、前記サージ保護部の外部から流入するサージ電圧を遮断するサージ保護電圧は、前記既定のしきい電圧より高く設定して、前記サージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断し、前記電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から前記サージ保護部のサージ保護電圧を差し引いた電圧を前記制御部に印加することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明による電子装置は、電子装置において、前記電子装置に電源を供給する電源供給装置と、前記電源供給装置から電源を供給されて、前記電子装置の動作と関連した入力を受信し、出力メッセージをディスプレイするインターフェースとを有し、前記電源供給装置は、電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するフィードバック部と、受信した電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記電源供給装置に供給される電源を遮断する制御部と、前記制御部に接続されるサージ保護部とを含み、前記サージ保護部の外部から流入するサージ電圧を遮断するサージ保護電圧は、前記既定のしきい電圧より高く設定して、前記サージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断し、前記電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から前記サージ保護部のサージ保護電圧を差し引いた電圧を前記制御部に印加することを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するためになされた本発明による電子装置に電源を供給する方法は、電子装置に電源を供給する方法において、前記電子装置に前記電源を供給する電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するステップと、前記電源供給装置の制御部が受信した電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記電源供給装置への電源供給を遮断するステップと、外部から流入するサージ電圧を遮断するためのサージ保護部のサージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断するステップと、前記電源供給装置の出力電圧が前記既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から、前記サージ保護部のサージ保護電圧を差し引いた電圧を前記制御部に印加するステップとを有し、前記サージ保護電圧は、前記既定のしきい電圧より高く設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るスイッチングモード電源供給装置、画像形成装置、電源供給装置、及び電子装置並びに電子装置に電源を供給する方法によれば、PWM制御器の保護ピンにツェナーダイオードを逆方向直列に接続して、サージノイズがPWM制御器の保護ピンに流入されることを防止することで、SMPSの誤動作を防止できるという効果がある。
【0013】
また、ツェナーダイオードに抵抗又はビーズインダクタを直列に接続することで、ピーク性電流をダンピングするか、またはサージノイズを瞬間抑制するという効果を有する。 また、ツェナーダイオードにキャパシタ又はバリスタを並列に接続することで、サージノイズを鈍感にしてさらに効果的にSMPSの誤動作を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】従来のサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
【図3】本発明の第2の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
【図4】本発明の第3の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
【図5】本発明の第4の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
【図6】本発明の第5の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
【図7】本発明の第6の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
【図8】本発明の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSを備えた画像形成装置を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSを備えた電子装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係るスイッチングモード電源供給装置、画像形成装置、電源供給装置、及び電子装置並びに電子装置に電源を供給する方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0016】
本実施形態の特徴をより明確に説明するために、当業者に広く知られている事項については詳細な説明は省略する。
【0017】
本発明の実施形態によるサージ保護回路を備えるスイッチングモード電源供給装置(Switching Mode Power Supply: SMPS)を説明するに先立って、従来のサージ保護回路を備えるSMPSについて説明する。
【0018】
図1は、従来のサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
図1を参照すると、従来のSMPSは、電源供給部10、一次整流部20、スイッチング部30、変圧器40、二次整流部50、電圧出力部60、フィードバック部70、補助巻線部90、及びパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)制御器100を備える。
【0019】
電源供給部10は、一定の交流電源を供給する構成であって、家庭で一般的に使われる常用の交流電源を供給する構成などがこれに該当する。
電源供給部10から供給された交流電源は、変圧器40の一次側回路に備えられた一次整流部20を通過して整流及び平滑化されて、変圧器40の一次電圧V1に印加される。
【0020】
一次整流部20は、四つのダイオード(D1〜D4)で構成されたダイオードブリッジ及びキャパシタC1を備え、ダイオードブリッジが交流電源を全波整流し、キャパシタC1がそれを平滑化して、一次電圧V1を生成する。
この時、図1に示す一次整流部20の構成は、例示的なものであって、これに限定されず、整流及び平滑化機能を行ういかなる形態の回路にも代替可能である。
【0021】
PWM制御器100は、変圧器40の第1巻線L1及び第2巻線L2と誘導結合された補助巻線L3を備える補助巻線部90から電源を供給されて駆動する。
補助巻線L3側の電圧V3が、抵抗R1、ダイオードD6及びキャパシタC3を備える補助巻線部90を通過して生成された直流電圧は、PWM制御器100の電源ピン110に入力される。
【0022】
PWM制御器100の具体的な動作内容を説明すると、PWM制御器100は、PWM制御を通じて、制御ピン120からスイッチング部30のスイッチSに制御信号を印加して、スイッチSのオン・オフデューティ比を調節することで、変圧器40の二次側に二次電圧V2を誘導し、誘導された二次電圧V2は、ダイオードD5及びキャパシタC2で構成された二次整流部50を通過して、電圧出力部60に接続された負荷に出力電圧Voutとして印加する。
【0023】
また、PWM制御器100は、出力電圧Voutが急に上昇するような異常状態が発生する場合、電源供給を遮断する保護機能を提供できる。
このために、PWM制御器100は、出力電圧Voutが異常状態である場合、保護ピン130に一定の電圧をフィードバックし、保護ピン130に入力される電圧から異常状態を感知すれば、PWM制御器100は、SMPSを停止、再起動又はリセットすることによって、電源供給を遮断する。
【0024】
具体的には、電圧出力部60での出力電圧Voutにより、抵抗R2及びオプトカプラ(opto−coupler)の発光ダイオード74に電流が流れれば、発光ダイオード74は、光を発生させ、オプトカプラのフォトトランジスタ72は、発光ダイオード74が発生した光を受信して、電流を通過させる。
具体的には、出力電圧Voutが過電圧のような異常状態である場合、オプトカプラのフォトトランジスタ72は、発光ダイオード74で発生した光を受信して、両端間の電流を通過させるので、この時、PWM制御器100の保護ピン130には、補助巻線にかかる電圧V3に、R4/(R3+R4)を乗じた値の電圧が印加される。(R1及びD6による電圧降下は、V3のサイズに比べて非常に小さいので、無視してもよい。)
【0025】
PWM制御器100は、保護ピン130に印加される電圧が既定のしきい電圧を超える場合、SMPSを停止又はリセットする保護モードを行う。
したがって、出力電圧Voutが異常状態である場合、フォトトランジスタ72が導通して、PWM制御器100の保護ピン130に印加される電圧が保護ピン130のしきい電圧を超えるように、R3及びR4の抵抗値を設定することで、異常状態時に保護モードを動作させる。
図1では、オプトカプラを構成する発光ダイオード74及びフォトトランジスタ72が互いに相当距離ほど離れているのように示しているが、両方は互いに隣接して位置して、オプトカプラ素子を構成することが一般的である。
【0026】
一方、出力電圧Voutは、正常状態ではフォトトランジスタ72は導通されないが、落雷などの原因によって、外部からノイズ性のサージ電圧がPWM制御器100の保護ピン130に印加される場合、PWM制御器100は、それを異常状態であると間違って判断して、保護モードを行うという問題点がある。
したがって、かかる問題を防止するために、図1では、PWM制御器100の保護ピン130にツェナーダイオード1を並列に接続することで、クランピングの役割を行う。
【0027】
しかし、このように、ツェナーダイオード1を並列に接続する場合、ツェナーダイオード1のクランピング反応速度によって、システム誤動作であるか否かが決定されるので、ツェナーダイオード1のベンダー別の誤差(tolerance)によって、反応速度の差が発生して、一定のツェナークランピング性能を維持しがたいという問題点がある。
また、サージ電圧の流入時に、ツェナーダイオード1の降伏電圧以上で瞬間的に保護ピン130から接地に電流が流れる時、保護ピン130と接地とが一時的にショート状態となって、システムの誤動作の恐れがあり、パターンに誘起されるノイズ性のサージ電圧に対しては効果が大きくないという問題点がある。
【0028】
また、最近では、PWM制御器100の保護ピン130のしきい電圧が低くなっているが(例えば、>1.85V)、一般的なツェナーダイオードの最小降伏電圧が1Wを基準として3.3Vであり、5Wを基準として約2.4Vであるので、2V以下の安定した電源を供給せねばならない状況であれば、図1のように、ツェナーダイオード1を並列に接続して、サージ電圧による誤動作を防止するのに限界がある。
【0029】
図2は、本発明の第1の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
図2を参照すると、他の構成は、図1に示す従来のSMPSと同一であるが、PWM制御器100の保護ピン130にツェナーダイオード81を並列に接続する代わりに、逆方向直列に連結してサージ保護部80を構成するということが分かる。
すなわち、ツェナーダイオード81のアノードは、PWM制御器100の保護ピン130に接続され、ツェナーダイオード81のカソードは、フィードバック部70の二つの抵抗R3、R4の連結点に接続される。
【0030】
以下、発明の構成をより明確に説明するために、一部において具体的な電圧値などの数値を例として挙げて説明する。
ただし、本実施形態において、例として挙げた数値は、必要及び目的によって変更可能な値であって、本願の権利範囲は、これに限定されない。
【0031】
まず、PWM制御器100の保護ピン130のしきい電圧は、1.85Vであり、ツェナーダイオード81の降伏電圧は、12Vとする。
すなわち、ツェナーダイオード81のカソードに13.85V以上の電圧がかかれば、1.85V以上の電圧が保護ピン130に印加されるので、保護モードを動作する。
一方、正常状態のSMPSの出力電圧Voutを24Vとすれば、5%以上の差が発生する場合、すなわち、出力電圧Voutの値が25.2Vを超える場合を異常状態として規定する。そして、補助巻線にかかる電圧V3は、22Vとする。
【0032】
もし、出力電圧Voutが25.2V以上となれば、フィードバック部70のフォトダイオード72は導通して、ツェナーダイオード81のカソードには、22V×(R4/(R3+R4))の電圧が印加される。
R3及びR4の値を調節して、ツェナーダイオード81のカソードにかかる電圧を14Vにすれば、保護ピン130には2Vの電圧がかかって、しきい電圧を超えるので、PWM制御器100は、保護モードを動作する。
【0033】
しかし、出力電圧Voutが25.2Vを超えずに正常状態であれば、フィードバック部70によっては、ツェナーダイオード81のカソードに電圧が印加されない。
したがって、この場合、外部から流入するサージ電圧があるとしても、ツェナーダイオード81の降伏電圧である12V以下のサージ電圧は遮断され、12V超過のサージ電圧が流入するとしても、降伏電圧である12Vほど電圧が降下されて、保護ピン130に印加されるので、サージ電圧によって所望しない状況でPWM制御器100が保護モードで動作することを防止できる。
この時、サージ保護部80が遮断可能なサージ電圧のサイズをサージ保護電圧といえる。
すなわち、図2に示す実施形態において、サージ保護電圧は、サージ保護部80に含まれたツェナーダイオード81の降伏電圧となる。
【0034】
図2に示す実施形態のSMPSは、フライバックコンバータ(fly−back converter)に基づいて示したが、本発明は、これに限定されず、他の多様な方式のコンバータを使用できる。
また、図2に示す一次整流部20、スイッチング部30、二次整流部50、フィードバック部70及び補助巻線部90などの具体的な回路構成は、例示的なものであって、これに限定されず、同じ機能を行う他の構造の回路に変更されてもよい。
【0035】
図3は、本発明の第2の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
図3の第2の実施形態によるSMPSを、図2に示す第1の実施形態によるSMPSと比較すると、サージ保護部80を除いた他の構成は同じであり、サージ保護部80の構成のみが異なる。
具体的には、サージ保護部80は、ツェナーダイオード81以外に、ツェナーダイオード81のカソードに接続された抵抗82をさらに含む。
【0036】
ツェナーダイオード81のカソードに接続された抵抗82は、ツェナーダイオードに流れるピーク性電流を制限するダンピング抵抗の役割を行う。
したがって、サージ保護部80は、ツェナーダイオード81に抵抗82をさらに含むことで、ツェナーダイオード81のみを含む場合より、さらに効果的にサージノイズに対処して、SMPSが安定して動作可能にする。図3では、抵抗82がツェナーダイオード81のカソードに接続されたものと示したが、アノード又はカソードのうちいずれかに接続されてもよい。
【0037】
図4は、本発明の第3の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
図4の第3の実施形態によるSMPSを、図2に示す第1の実施形態によるSMPSと比較すると、サージ保護部80を除いた他の構成は同じであり、サージ保護部80の構成のみが異なる。
具体的には、サージ保護部80は、ツェナーダイオード81以外に、ツェナーダイオード81のアノードに接続されたチップビーズインダクタ(フェライトビーズインダクタ)83をさらに含む。
【0038】
ツェナーダイオード81のアノードに接続されたチップビーズインダクタ83は、ツェナーダイオード81を経て入るサージノイズを瞬間的に抑制する役割を行う。したがって、サージ保護部80は、ツェナーダイオード81にチップビーズインダクタ83をさらに含むことで、ツェナーダイオード81のみを含む場合より、さらに効果的にサージノイズに対処して、SMPSが安定して動作可能にする。図4では、チップビーズインダクタ83がツェナーダイオード81のアノードに接続されたものと示したが、アノード又はカソードのうちいずれかに連結されてもよい。
【0039】
図5は、本発明の第4の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
図5の第4の実施形態によるSMPSを、図2に示す第1の実施形態によるSMPSと比較すると、サージ保護部80を除いた他の構成は同じであり、サージ保護部80の構成のみが異なる。
具体的には、サージ保護部80は、ツェナーダイオード81以外に、ツェナーダイオード81のカソードと接地との間に接続されたキャパシタ84をさらに含む。
【0040】
ツェナーダイオード81のカソードと接地との間に接続されたキャパシタ84は、サージノイズを一部吸収して鈍感にする役割を行う。したがって、サージ保護部80は、ツェナーダイオード81にキャパシタ84をさらに含むことで、ツェナーダイオード81のみを含む場合より、さらに効果的にサージノイズに対処して、SMPSが安定して動作可能にする。図5では、キャパシタ84がツェナーダイオード81のカソードと接地との間に接続されたものと示したが、アノード又はカソードのうちいずれか一つと接地との間に接続されてもよい。
【0041】
図6は、本発明の第5の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
図6の第5の実施形態によるSMPSを、図2に示す第1の実施形態によるSMPSと比較すると、サージ保護部80を除いた他の構成は同じであり、サージ保護部80の構成のみが異なる。
具体的には、サージ保護部80は、ツェナーダイオード81以外に、ツェナーダイオード81のカソードと接地との間に接続されたバリスタ85をさらに含む。
【0042】
ここで、バリスタとは、可変抵抗を意味し、抵抗値が両端の電圧によって変化する特性を有する素子をいう。ツェナーダイオード81のカソードと接地との間に接続されたバリスタ85は、サージノイズをクランピングして鈍感にする役割を行う。したがって、サージ保護部80は、ツェナーダイオード81にバリスタ85をさらに含むことで、ツェナーダイオード81のみを含む場合より、さらに効果的にサージノイズに対処して、SMPSが安定して動作可能にする。
図6では、バリスタ85がツェナーダイオード81のカソードと接地との間に接続されたものと示したが、アノード又はカソードのうちいずれか一つと接地との間に接続されてもよい。
【0043】
図7は、本発明の第6の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSの回路図である。
図7の第6の実施形態によるSMPSを、図2に示す第1の実施形態によるSMPSと比較すると、サージ保護部80を除いた他の構成は同じであり、サージ保護部80の構成のみが異なる。
具体的には、サージ保護部80は、ツェナーダイオード81以外に、抵抗82、チップビーズインダクタ83、キャパシタ84、及びバリスタ85をさらに含む。
【0044】
第2〜第5実施形態で説明したように、サージ保護部80において、ツェナーダイオード81以外にさらに含む構成は、それぞれ一つずつ追加される時も効果があるが、図7に示すように共に追加される時にさらに良好な効果をもたらす。
また、図7では、抵抗82、チップビーズインダクタ83、キャパシタ84、及びバリスタ85をいずれも含む実施形態を示したが、状況によって、これらのうち二つ以上の組み合わせを含んでもよく、接続位置をアノードからカソードに、又はカソードからアノードに変更することも可能である。
【0045】
図8は、本発明の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSを備えた画像形成装置を示すブロック図である。
図8を参照すると、画像形成装置200は、電源供給部210、プロセッサ220、印刷部230、インターフェース部240、及び保存部250を備える。
この時、電源供給部210は、図2〜図7に示すサージ保護回路を備えるSMPSである。
【0046】
画像形成装置200は、外部デバイスから入力されるデジタル信号によって画像データを伝送するか、又は印刷媒体上に印刷する装置である。
画像形成装置200は、プリンタ又は複合機である。
デジタル信号を入力する外部デバイスは、例えば、個人用コンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバー、タブレットコンピュータ、携帯電話、ポータブルメディアプレーヤなどのように、画像形成装置200に印刷データを提供するホストデバイスである。
ホストデバイスは、画像形成装置200に連結可能であり、プリントドライバが印刷作業を行わせるデバイスである。
【0047】
電源供給部210は、画像形成装置200を動作させるために必要な電源を供給する。
詳しくは、電源供給部210は、画像形成装置200のプロセッサ220、印刷部230、インターフェース部240、及び保存部250のうち少なくとも一つに電源を供給する。
プロセッサ220は、画像形成装置200の動作を制御する。
詳しくは、プロセッサ220は、電源供給部210から電源を供給されて、印刷部230、インターフェース部240及び保存部250のうち少なくとも一つを制御して、外部のホストデバイスから受信した要請による印刷作業を行う。
プロセッサ220は、制御器、集積回路、プログラミング可能な論理回路などである。
【0048】
インターフェース部240は、キーボード、キーパッド、タッチスクリーン、又はマウスを含む。
インターフェース部240は、無線又は有線で接続されて、他のデバイスから通信信号を受信する通信インターフェースを含む。
インターフェース部240は、画像形成装置の一つ以上の動作を選択する入力をユーザーから受ける。インターフェース部240は、ホストデバイスから画像データを送受信し、ユーザーから入力を受信することも可能である。
インターフェース部240は、無線又は有線の通信リンクを通じて、ホストデバイスに接続される。ホストデバイスにおいて、印刷オプションが選択され、選択された印刷オプションは、インターフェース部240を通じてプロセッサ220へ伝送される。
【0049】
プロセッサ220は、印刷動作の実行のために印刷部230を制御する。
保存部250は、インターフェース部240を通じて受信した画像データを保存する。
保存部250は、ハードディスクドライブ、メモリ、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などの、プロセッサ220により実行可能なプログラムを保存する構成である。
印刷部230は、保存部250に保存されたか、又はインターフェース部240を通じて受信された画像データを、プロセッサ220から受信した動作制御信号によって印刷する。
【0050】
図9は、本発明の実施形態によるサージ保護回路を備えるSMPSを備えた電子装置を示すブロック図である。
電子装置300は、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ポータブルメディアプレーヤ、メディアサーバー、セットトップボックスなどである。
【0051】
図9を参照すると、電子装置300は、電源供給部310、プロセッサ320、インターフェース部330、及び保存部340を備え、それらの構成は、それぞれ図8の電源供給部210、プロセッサ220、インターフェース部240、及び保存部250に対応する。
【0052】
電源供給部310は、電子装置300を動作させるために必要な電源を供給する。
詳しくは、電源供給部310は、電子装置300のプロセッサ320、インターフェース部330及び保存部340のうち少なくとも一つに電源を供給する。
プロセッサ320は、制御器、集積回路、プログラミング可能な論理回路などである。
プロセッサ320は、保存部340に書き込み/読み取り動作を制御し、インターフェース部330でのディスプレイ動作を制御する。
【0053】
インターフェース部330は、キーボード、キーパッド、タッチスクリーン、又はマウスを含む。
インターフェース部330は、無線又は有線で接続されて、他のデバイスから通信信号を受信する通信インターフェースを含む。インターフェース部330は、電子装置300の一つ以上の動作を選択する入力をユーザーから受ける。
保存部340は、ハードディスクドライブ、メモリ、フラッシュメモリ、RAMなどの、プロセッサ220により実行可能なプログラムを保存する構成である。
【0054】
上記実施形態の効果を立証するために、次のような実験を行った。
電源線を通じて入る形態のノーマルモードノイズと、接地線を通じて入る形態のコモンモードノイズとを、次のようにそれぞれのテスト回路に印加して、シャットダウンが発生するか否かを観察した。
3kVのノーマルモードノイズを40回、4kV、6kV及び6.6kVのコモンモードノイズをそれぞれ80回印加して、実験を行った。
【0055】
本テストに使われたPWM制御器は、STマイクロエレクトロニクス社製のL6599A共振PWM制御器であり、当該制御器の8番ピンが本発明の実施形態の保護ピンに該当して、該ピンにしきい電圧である1.85V以上の電圧が印加されれば、PWM制御器がシャットダウンされる。
【0056】
本実験において、テスト1に使われた回路は、図2に示す回路と同じであり、テスト2に使われた回路は、図2に示す回路に、ツェナーダイオード81のアノードにはチップビーズインダクタを、カソードには抵抗をさらに含む回路である。
そして、テスト3に使われた回路は、図7に示す回路からキャパシタ84を除外した回路である。
【0057】
実験結果は、以下の表1に示した。表に記載された数値は、(シャットダウンが発生した回数)/(全体のノイズ印加回数)を意味する。
【表1】

【0058】
上記実験結果を見れば、ノーマルモードノイズの印加の場合、サージ保護回路を備えないとしても、シャットダウンが発生せずに安定して動作するが、4kVのコモンモードノイズの印加時、シャットダウン発生の割合が80%以上であるので、非常に不安定であった。
したがって、6kV及び6.6kVのノイズに対しては、サージ保護回路を備えない回路に対して実験を進めなかった。
【0059】
そして、サージ保護回路を備える回路にノイズを印加したテスト1〜3を見れば、6kVのコモンモードノイズまでは、シャットダウンの発生なしに安定した動作を見せたが、6.6kVのコモンモードノイズを印加したところ、テスト1の場合に10%の割合でシャットダウンが発生し、テスト2の場合に5%の割合でシャットダウンが発生した。
しかし、テスト3の場合、6.6kVのノイズ印加時にも安定して動作することを確認できる。
【0060】
一方、図2〜図7に示す本発明の第1〜第6の実施形態によるSMPSを画像形成装置に適用して、画像形成装置内の直流電源が必要な部分に電源を供給することで、画像形成装置がサージノイズに対して、より安定して動作可能にする。
【0061】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、スイッチングモード電源供給装置を有する画像形成装置などの電子装置に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0063】
10 電源供給部
20 一次整流部
30 スイッチング部
40 変圧器
50 二次整流部
60 電圧出力部
70 フィードバック部
72 フォトトランジスタ
74 発光ダイオード
80 サージ保護部
81 ツェナーダイオード
82 抵抗
83 チップビーズインダクタ
84 キャパシタ
85 バリスタ
90 補助巻線部
100 PWM制御器
110 電源ピン
120 制御ピン
130 保護ピン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチングモード電源供給装置において、
前記スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するフィードバック部と、
保護ピンを備え、該保護ピンに印加される電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記スイッチングモード電源供給装置の電源供給を遮断するパルス幅変調制御部と、
前記保護ピンに接続されるサージ保護部とを有し、
前記サージ保護部の外部から流入するサージ電圧を遮断するサージ保護電圧は、前記パルス幅変調制御部の保護ピンのしきい電圧より高く設定し、前記サージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断し、前記スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から前記サージ保護部の前記サージ保護電圧を差し引いた電圧を前記保護ピンに印加することを特徴とするスイッチングモード電源供給装置。
【請求項2】
前記サージ保護部は、前記保護ピンにアノードが接続され、前記フィードバック部にカソードが接続されるツェナーダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載のスイッチングモード電源供給装置。
【請求項3】
前記サージ保護部は、外部から流入するサージ電圧が前記サージ保護部のサージ保護電圧を超える場合、前記サージ電圧から前記サージ保護電圧を差し引いた電圧を前記保護ピンに印加することを特徴とする請求項1に記載のスイッチングモード電源供給装置。
【請求項4】
前記フィードバック電圧は、前記保護ピンのしきい電圧に、前記サージ保護部のサージ保護電圧を加えた値より高く設定されることを特徴とする請求項1に記載のスイッチングモード電源供給装置。
【請求項5】
前記サージ保護部は、前記ツェナーダイオードのアノード又はカソードに一端が接続され、他端が前記保護ピン又は前記フィードバック部に接続される抵抗をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチングモード電源供給装置。
【請求項6】
前記サージ保護部は、前記ツェナーダイオードのアノード又はカソードに一端が接続され、他端が前記保護ピン又は前記フィードバック部に接続されるチップビーズインダクタをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチングモード電源供給装置。
【請求項7】
前記サージ保護部は、前記ツェナーダイオードのアノード又はカソードに一端が接続され、他端が接地されるキャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチングモード電源供給装置。
【請求項8】
前記サージ保護部は、前記ツェナーダイオードのアノード又はカソードに一端が接続され、他端が接地されるバリスタをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチングモード電源供給装置。
【請求項9】
画像形成装置において、
外部から供給された交流電源を直流電源に変換して、前記画像形成装置に供給するスイッチングモード電源供給装置を有し、
前記スイッチングモード電源供給装置は、前記スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するフィードバック部と、
保護ピンを備え、該保護ピンに印加される電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記スイッチングモード電源供給装置の電源供給を遮断するパルス幅変調制御部と、
前記保護ピンに接続されるサージ保護部とを含み、
前記サージ保護部の外部から流入するサージ電圧を遮断するサージ保護電圧は、前記パルス幅変調制御部の保護ピンのしきい電圧より高く設定し、前記サージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断し、前記スイッチングモード電源供給装置の出力電圧の値が既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から、前記サージ保護部の前記サージ保護電圧を差し引いた電圧を前記保護ピンに印加することを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
前記サージ保護部は、前記保護ピンにアノードが接続され、前記フィードバック部にカソードが接続されるツェナーダイオードを含むことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記サージ保護部は、外部から流入するサージ電圧が前記サージ保護部のサージ保護電圧を超える場合、前記サージ電圧から前記サージ保護電圧を差し引いた電圧を前記保護ピンに印加することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記フィードバック電圧は、前記保護ピンのしきい電圧に、前記サージ保護部のサージ保護電圧を加えた値より高く設定されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記サージ保護部は、前記ツェナーダイオードのアノード又はカソードに一端が接続され、他端が前記保護ピン又は前記フィードバック部に接続される抵抗をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記サージ保護部は、前記ツェナーダイオードのアノード又はカソードに一端が接続され、他端が前記保護ピン又は前記フィードバック部に接続されるチップビーズインダクタをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記サージ保護部は、前記ツェナーダイオードのアノード又はカソードに一端が接続され、他端が接地されるキャパシタをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記サージ保護部は、前記ツェナーダイオードのアノード又はカソードに一端が接続され、他端が接地されるバリスタをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項17】
電源供給装置において、
電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するフィードバック部と、
受信した電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記電源供給装置に供給される電源を遮断する制御部と、
前記制御部に接続されるサージ保護部とを有し、
前記サージ保護部の外部から流入するサージ電圧を遮断するサージ保護電圧は、前記既定のしきい電圧より高く設定して、前記サージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断し、前記電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から前記サージ保護部のサージ保護電圧を差し引いた電圧を前記制御部に印加することを特徴とする電源供給装置。
【請求項18】
電子装置において、
前記電子装置に電源を供給する電源供給装置と、
前記電源供給装置から電源を供給されて、前記電子装置の動作と関連した入力を受信し、出力メッセージをディスプレイするインターフェースとを有し、
前記電源供給装置は、電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するフィードバック部と、
受信した電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記電源供給装置に供給される電源を遮断する制御部と、
前記制御部に接続されるサージ保護部とを含み、
前記サージ保護部の外部から流入するサージ電圧を遮断するサージ保護電圧は、前記既定のしきい電圧より高く設定して、前記サージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断し、前記電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から前記サージ保護部のサージ保護電圧を差し引いた電圧を前記制御部に印加することを特徴とする電子装置。
【請求項19】
電子装置に電源を供給する方法において、
前記電子装置に前記電源を供給する電源供給装置の出力電圧が既定の範囲を外れる場合、既定のフィードバック電圧を出力するステップと、
前記電源供給装置の制御部が受信した電圧が既定のしきい電圧を超える場合、前記電源供給装置への電源供給を遮断するステップと、
外部から流入するサージ電圧を遮断するためのサージ保護部のサージ保護電圧より低い外部サージ電圧は遮断するステップと、
前記電源供給装置の出力電圧が前記既定の範囲を外れる場合、前記フィードバック部から出力されるフィードバック電圧から、前記サージ保護部のサージ保護電圧を差し引いた電圧を前記制御部に印加するステップとを有し、
前記サージ保護電圧は、前記既定のしきい電圧より高く設定することを特徴とする電子装置に電源を供給する方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−102677(P2013−102677A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−245154(P2012−245154)
【出願日】平成24年11月7日(2012.11.7)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】