【目的】魚釣り用の竿でソリット穂先を有する釣竿を製造する際、継ぎ作業を無くしより効率よく均一な商品を製作し、しかも耐久性に優れた釣竿を提供する。
【構成】金型（１）の先端に突起（ａ）を設け、これに合うようにソリット部材（２）の一端に穴を設け、金型（１）とソリット部材（２）を連結固定し、継ぎ目に繊維シート（３）を覆う様に巻き付けた状態で成型し、後に金型（１）を抜き取る。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】
【０００１】
この発明は、魚釣りに使用する釣竿に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の釣竿でソリット穂先を有する釣竿は、本体であるパイプを成型し、ソリットをこのパイプ内径に合わせて研磨を行い、本体のパイプに接着材で結合していました。
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来のソリット穂先を有する釣竿では、製造するのに手数が多く時間が掛かった、しかも接着材が時間と共に変化するので均一な商品を製作することが困難でした。
また、釣り人が長時間使用すると接着結合した所が剥離を起こし破損の原因になっていました。
この発明は、これらの欠点を除くために発明したものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
ソリット穂先を有する釣竿を製作する際、金型（１）の先端部に小径の突起（ａ）を設け、さらにソリット部材（２）の一端に突起（ａ）に合う穴を設けた。
【作用】
【０００５】
金型（１）をソリット部材（２）に差込み接着などで仮止めを行い、グラスあるいはカーボンのシートをこの継ぎ部を保持する様に巻き成型、その後金型（１）を抜き取り、ソリット穂先を有する釣竿を製作することができるようにした。
【実施例】
【０００６】
本発明を図面の図１、にもとづいて説明します。
金型（１）の先端に小径の突起（ａ）を設け、ソリット部材（２）の一端に突起（ａ）に合う穴を設けてある、このソリット部材（２）と、金型（１）の突起（ａ）を差込み固定しグラスあるいはカーボンなどの繊維シート（３）で、継ぎ部の外周を覆いかぶすように巻き成型する、成型後金型（１）を抜き取り、ソリットとパイプ部の継ぎ目が無い釣竿を製作するものである。
【０００７】
本発明の他の実施例を図２、にもとづいて説明します。
金型（１）の先端に穴（ｂ）を設け、これに合う様にソリット部材（２）の一端を研磨し、金型（１）の穴（ｂ）に、ソリット部材（２）を差込み固定した状態です。
これにグラスまたはカーボンのシートで覆うように巻きこれを成型し、後に金型（１）を抜き取る。
【０００８】
本発明の他の実施例を図３、にもとづいて説明します。
ソリット部材（２）の元部の小口に穴を開けさらに穴に沿って穴より浅く溝を切る、この穴と溝に合う様に、金型（１）の先端を加工する、そしてソリット部材（２）と金型（１）を差込み連結した状態です。これにグラスやカーボンなどのシートで覆う様に巻きこれを成型し、後に金型（１）を抜き取る。
【発明の効果】
【０００９】
本発明は、ソリット部材とパイプの接着が不要なため手数が省け製品が均一に出来る、継ぎ目が無いため塗装が容易で綺麗に仕上がる。
また、釣り人が長時間使用しても初期状態より変化せず、違和感を与えることが無い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の断面図
【図２】本発明の実施例を示す断面図
【図３】本発明の実施例を示す断面図
【符号の説明】
１ 金型
２ ソリット部材
３ 繊維シート
ａ 金型の突起部
ｂ ソリット部材の突起部

【特許請求の範囲】
金型（１）の先端に外形より細い突起（ａ）を設け、ソリット部材（２）の一端に突起（ａ）の形状に合わせて穴を設け、金型（１）とソリット部材（２）を接合した状態で繊維シート（３）をこれらの外周に巻きつけ成型した釣竿。

【図１】

【図２】

【図３】

【公開番号】特開２００８−７３０２７（Ｐ２００８−７３０２７Ａ）
【公開日】平成２０年４月３日（２００８．４．３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−２８３０８６（Ｐ２００６−２８３０８６）
【出願日】平成１８年９月１９日（２００６．９．１９）
【出願人】（５９８０３７０７５）
【Ｆターム（参考）】