説明

デスレセプターアゴニストとEGFRインヒビターの使用方法

【課題】癌等の病的状態を治療するための薬剤の提供。
【解決手段】Apo-2リガンド/TRAILポリペプチド又はデスレセプター抗体を含む、デスレセプターリガンド、およびキナゾリン誘導体を含む、EGFRインヒビターを含有する薬剤および、その使用方法。好ましくはデスレセプター抗体はDR5抗体又はDR4抗体であり、またキナゾリン誘導体はタルセバTM[N-(3-エチニルフェニル)-6,7-ビス(2-メトキシエトキシ)-4-キナゾリンアミン]であり、これらを組み合わせて使用する方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数の哺乳動物細胞においてアポトーシスを亢進させる方法において、有効量のデスレセプターアゴニスト及びEGFRインヒビターに前記細胞をさらすことを含んでなる方法。
【請求項2】
前記細胞が、デスレセプターアゴニストとEGFRインヒビターに逐次さらされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記細胞が、デスレセプターアゴニストにさらされる前にEGFRインヒビターにされされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記デスレセプターアゴニストがApo2L/TRAILポリペプチドを含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記細胞が、EGFRインヒビター及びデスレセプターアゴニストに同時にさらされる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記デスレセプターアゴニストが、DR4アゴニスト抗体又はDR5アゴニスト抗体である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記EGFRインヒビターが、一般式I
【化1】

[上式中:
Xはハロ又はヒドロキシであり;
mは1、2又は3であり;
各Rは独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、カルボキシ、ニトロ、グアニジノ、ウレイド、シアノ、トリフルオロメチル、及び-(C-Cアルキレン)-W-(フェニル)からなる群から選択され、ここでWは単結合、O、S又はNHであり;又は
各Rは独立して、シアノで置換されたC-Cアルキル及びRから選択され、RはR、-OR、-NR、R、-C(O)R、-NHOR、-OC(O)R、シアノ、A及び-YRからなる群から選択され;RはC-Cアルキルであり;Rは独立して、水素又はRであり;RはR、-OR又は-NRであり;Aはピペリジノ、モルホリノ、ピロリジノ、4-R-ピペラジン-1-イル、イミダゾール-1-イル、4-ピリドン-1-イル、-(C-Cアルキレン)(CO2H)、フェノキシ、フェニル、フェニルスルファニル、C-Cアルケニル、及び-(C-Cアルキレン)C(O)NRから選択され;YはS、SO又はSOであり;R、-OR及び-NR中のアルキル部分は1ないし3のハロ置換基で置換されていてもよく、R、-OR及び-NR中のアルキル部分は1又は2のR基で置換されていてもよく、該任意置換基中のアルキル部分は、ハロ又はRで置換されていてもよく、但し、2つのヘテロ原子は同じ炭素原子には結合しておらず;又は
各Rは独立して、-NHSO、フタルイミド-(C-C)-アルキルスルホニルアミノ、ベンズアミド、ベンゼンスルホニルアミノ、3-フェニルウレイド、2-オキソピロリジン-1-イル、2,5-ジオキソピロリジン-1-イル、及びR10-(C-C)-アルカノイルアミノから選択され、R10は、ハロ、-OR、C-Cアルカノイルオキシ、-C(O)R、及び-NRから選択され;前記-NHSO、フタルイミド-(C-C-アルキルスルホニルアミノ、ベンズアミド、ベンゼンスルホニルアミノ、3-フェニルウレイド、2-オキソピロリジン-1-イル、2,5-ジオキソピロリジン-1-イル、及びR10-(C-C)-アルカノイルアミノのR基は、ハロ、C-Cアルキル、シアノ、メタンスルホニル及びC-Cアルコキシから独立して選択される1又は2の置換基で置換されていてもよく;又は
2のR基は、それらが結合している炭素と共同して、O、S及びNから選択される1又は2のヘテロ原子を含む、5-8員環を形成し;
は、水素、又はハロ、C-Cアルコキシ、-NR、及び-SOから独立して選択される1ないし3の置換基で置換されていてもよいC-Cアルキルであり;
nは1又は2であり、各Rは独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、-NR、及びC-Cアルコキシから選択され、該R基中のアルキル部分は、ハロ、C-Cアルコキシ、-NR、及び-SORから独立して選択される1ないし3の置換基で置換されていてもよく;
はアジド又は-(エチニル)-R11であり、R11は、水素、又はヒドロキシ、-OR又は-NRで置換されていてもよいC-Cアルキルである]
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記EGFRインヒビターが、N-(3-エチニルフェニル)-6,7-ビス(2-メトキシエトキシ)-4-キナゾリンアミンである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記EGFRインヒビターがタルセバTMである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記Apo2L/TRAILが配列番号1のポリペプチドの断片である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記Apo2L/TRAIL断片が、配列番号1のポリペプチドの細胞外ドメインを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記デスレセプターアゴニストが、配列番号1の細胞外ドメインと少なくとも約90%のアミノ酸配列同一性を有するApo2L/TRAILポリペプチド変異体である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記断片が配列番号1のアミノ酸114−281を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記Apo2L/TRAIL変異体が、配列番号1の細胞外ドメインと少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性を有している、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
配列番号1のアミノ酸114−281を含む前記Apo2L/TRAIL断片が、一又は複数のポリエチレングリコール(PEG)分子に結合している、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
哺乳動物における増殖性疾患の治療方法において、前記哺乳動物にApo2L/TRAILとEGFRインヒビターを投与することを含んでなる方法。
【請求項17】
前記Apo2L/TRAILとEGFRインヒビターが同時に投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記Apo2L/TRAILが、前記EGFRインヒビターの前に投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記EGFRインヒビターが、前記Apo2L/TRAILの前に投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記増殖性疾患が癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記癌が、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、結腸癌、結腸直腸癌、及び膵臓癌からなる群から選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記癌が、結腸癌、結腸直腸癌、小細胞肺癌、又は非小細胞肺癌である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記EGFRインヒビターが、一般式I:
【化2】

[上式中:
Xはハロ又はヒドロキシであり;
mは1、2又は3であり;
各Rは独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、カルボキシ、ニトロ、グアニジノ、ウレイド、シアノ、トリフルオロメチル、及び-(C-Cアルキレン)-W-(フェニル)からなる群から選択され、ここでWは単結合、O、S又はNHであり;又は
各Rは独立して、シアノで置換されたC-Cアルキル及びRから選択され、RはR、-OR、-NR、R、-C(O)R、-NHOR、-OC(O)R、シアノ、A及び-YRからなる群から選択され;RはC-Cアルキルであり;Rは独立して、水素又はRであり;RはR、-OR又は-NRであり;Aはピペリジノ、モルホリノ、ピロリジノ、4-R-ピペラジン-1-イル、イミダゾール-1-イル、4-ピリドン-1-イル、-(C-Cアルキレン)(CO2H)、フェノキシ、フェニル、フェニルスルファニル、C-Cアルケニル、及び-(C-Cアルキレン)C(O)NRから選択され;YはS、SO又はSOであり;R、-OR及び-NR中のアルキル部分は1ないし3のハロ置換基で置換されていてもよく、R、-OR及び-NR中のアルキル部分は1又は2のR基で置換されていてもよく、前記任意置換基中のアルキル部分は、ハロ又はRで置換されていてもよく、但し、2つのヘテロ原子は同じ炭素原子に結合しておらず;又は
各Rは独立して、-NHSO、フタルイミド-(C−C)-アルキルスルホニルアミノ、ベンズアミド、ベンゼンスルホニルアミノ、3-フェニルウレイド、2-オキソピロリジン-1-イル、2,5-ジオキソピロリジン-1-イル、及びR10-(C-C)-アルカノイルアミノから選択され、R10は、ハロ、-OR、C-Cアルカノイルオキシ、-C(O)R、及び-NRから選択され;前記-NHSO、フタルイミド-(C-C-アルキルスルホニルアミノ、ベンズアミド、ベンゼンスルホニルアミノ、3-フェニルウレイド、2-オキソピロリジン-1-イル、2,5-ジオキソピロリジン-1-イル、及びR10-(C-C)-アルカノイルアミノのR基は、ハロ、C-Cアルキル、シアノ、メタンスルホニル及びC-Cアルコキシから独立して選択される1又は2の置換基で置換されていてもよく;又は
2のR基は、それらが結合している炭素と共同して、O、S及びNから選択される1又は2のヘテロ原子を含む、5-8員環を形成し;
は、水素、又はハロ、C-Cアルコキシ、-NR、及び-SOから独立して選択される1ないし3の置換基で置換されていてもよいC-Cアルキルであり;
nは1又は2であり、各Rは独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、-NR、及びC-Cアルコキシから選択され、該R基中のアルキル部分は、ハロ、C-Cアルコキシ、-NR、及び-SORから独立して選択される1ないし3の置換基で置換されていてもよく;
はアジド又は-(エチニル)-R11であり、R11は、水素、又はヒドロキシ、-OR又は-NRで置換されていてもよいC-Cアルキルである]
の化合物である、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
EGFRインヒビターが、N-(3-エチニルフェニル)-6,7-ビス(2-メトキシエトキシ)-4-キナゾリンアミンである、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記EGFRインヒビターがタルセバTMである、請求項16に記載の方法。
【請求項26】
癌細胞の治療方法において、相乗的有効量のデスレセプターアゴニストとEGFRインヒビターに、哺乳動物の癌細胞をさらすことを含んでなる方法。
【請求項27】
前記デスレセプターアゴニストが、抗DR5又は抗DR4レセプターモノクローナル抗体である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記デスレセプターアゴニストがApo-2/TRAILポリペプチドである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記癌細胞が、前記相乗的有効量のデスレセプターアゴニストとEGFRインヒビターにインビボでさらされる、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記デスレセプター抗体がキメラ抗体又はヒト化抗体である、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
デスレセプター抗体がヒト抗体である、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記デスレセプターアゴニストが、1を越えるApo-2リガンドレセプターと交差反応する抗体である、請求項26に記載の方法。
【請求項33】
前記癌細胞が、結腸癌細胞、結腸直腸癌細胞、小細胞肺癌細胞、又は非小細胞肺癌細胞である、請求項26に記載の方法。
【請求項34】
一又は複数の増殖阻害剤に癌細胞をさらすことをさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
放射線に細胞をさらすことをさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項36】
前記DR5抗体が、10−1ないし1012−1のDR5レセプター結合親和性を有している、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
前記デスレセプターアゴニストが、CHO細胞、酵母細胞及び大腸菌からなる群から選択される組換え宿主細胞中で発現される、請求項26に記載の方法。
【請求項38】
前記EGFRインヒビターがタルセバTMである、請求項26に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−229237(P2012−229237A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−150088(P2012−150088)
【出願日】平成24年7月4日(2012.7.4)
【分割の表示】特願2007−556287(P2007−556287)の分割
【原出願日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】