説明

フランジの接合方法

【課題】流体が接合部分を通ってシステムに流入および流出することを防止する。
【解決手段】本発明は、流体システムの2つの要素部品を結合する方法に関する。該方法は、第一のフランジ130、230、330、430、530を第一の流体要素部品100、200、300、400上に形成する工程と、第一のフランジを、第二の流体要素部品上に形成された第二のフランジ531、537、535、533、539と突合せ位置関係に配置する工程とを含んでいる。該突合せ位置関係は、流体要素部品の各管路部分が軸方向に配列されるものである。次にフランジを互いに接合して、接合部分が管路を取り囲み、流体が該接合部分を通ってシステムに流入および流出することを防止する。このタイプの接合部はまた、第一および第二の要素部品を流体的に連通させる。該流体システムは、靴80の靴底構造82内に組み込むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流体システムに関する。さらに詳しくは、本発明は、流体システムの2つの要素部品を結合する方法に関する。該流体システムはポリマー製部品を使用し、特に靴底の構造に応用される。
【背景技術】
【0002】
通常の靴の主な要素は、アッパーと底部(ソール)との構造である。運動靴の底部構造は一般に、インソール、ミッドソール、およびアウトソールと通常称される三層で構成されている。インソールは足に隣接して位置する薄いクッション部材で、靴の快適性を向上させる。ミッドソールは通常ポリウレタンまたはエチルビニルアセテートフォームで形成され、地面からの反力を減衰させると同時にエネルギーを吸収する。アウトソールは耐摩耗性を有する地面を構成する。
【0003】
ミッドソールには、靴底構造の地面反力減衰特性およびエネルギー吸収特性を補強するために、流体で満たした袋状部材が組み込まれることが多い。流体で満たした袋状部材は、どちらもRudyに付与された特許に係る下記特許文献1および下記特許文献2に開示されている平らなシートの接着技術により製造することができるが、これは袋状部材の全体的な周辺形状を有するエラストマー製の2枚の独立したシートを形成するものである。次に両シートを周囲に沿って接合して、上面、下面および側面と、内側に所定の面積とを有する袋状部材を形成し、該袋状部材に所望の形状を与える。流体で満たした袋状部材を製造する別の方法は、Potter他に付与された特許に係る下記特許文献3で一般に開示されたブロー成型工程であるが、これは袋状部材の所望の全体形状を有する金型の中に、液状化したエラストマー材料を注入するものである。該金型は一箇所に開口部を有し、それを介して圧縮空気が供給される。圧縮空気はエラストマー材料を金型の内部表面に押し付け、材料を金型内で硬化させ、それにより所望の形状を有する袋状部材を形成する。更にまた流体で満たした袋状部材は、Skaja他に付与された特許に係る下記特許文献4で開示された真空成型工程でも製造可能である。これは、一対の柔軟な熱可塑性樹脂のシートを、真空システムを有する一対の金型に押し付けて、2枚のシートを適切な形状にするものである。次に両金型部を閉じ、2枚のシートをその周囲に沿ってシールして、袋状部材を形成する。
【0004】
靴底構造にはまた、圧力チャンバー、該圧力チャンバー内の圧力を高めるためのポンプチャンバー、流体の流れの方向と流量とを規制するための1つ以上の弁、および流体システムの様々な要素部品を接続する管路を含む様々な要素部品を含む流体システムも組み込まれる。周囲の空気の出入りを防ぐためにシールされたこのタイプの流体システムが、すべて引用によりここに組み込まれた、Lainに付与された特許に係る下記特許文献5、Saddlerに付与された特許に係る下記特許文献6、およびJohnson他に付与された特許に係る下記特許文献7で開示されている。システム流体として周囲空気を利用する類似のシステムが、すべて引用によりここに組み込まれた、Choに付与された特許に係る下記特許文献8と、Huangに付与された特許に係る下記特許文献9および下記特許文献10とで開示されている。
【特許文献1】米国特許第4,183,156号明細書
【特許文献2】米国特許第4,219,945号明細書
【特許文献3】米国特許第5,353,459号明細書
【特許文献4】米国特許第5,976,451号明細書
【特許文献5】米国特許第5,950,332号明細書
【特許文献6】米国特許第5,794,361号明細書
【特許文献7】米国特許第4,446,634号明細書
【特許文献8】米国特許第6,085,444号明細書
【特許文献9】米国特許第5,937,462号明細書
【特許文献10】米国特許第5,558,395号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
流体システムには、様々な管路で互いに接続された複数の弁およびチャンバーが必要な場合がある。単純な流体システムは、様々な要素部品が互いに一体に形成されるように製造することができる。しかしより複雑な流体システムでは、個々の要素部品を別々に形成してから流体システムに組み込むことを必要とする。そのため各要素部品は、システム内の流体が結合部を通して外部に流出するのを防ぎながら、しかし結合された各要素部品が互いに流体的に連通しているように結合しなければならない。それに加えて、個々の要素部品を、それぞれ異なる材料から形成し、柔軟な材料で形成し、かつ平らなシートの接着、真空成型およびブロー成型のような様々な製造工程で形成することができる。本発明はこのタイプの流体システムの要素部品を結合する方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、両方ともポリマー材料で形成された第一の要素部品と第二の要素部品とを接合(結合)する方法であり、該第一および第二の要素部品を流体的に連通させる方法である。この方法は第一の要素部品に第一のフランジを構成し、第二の要素部品に第二のフランジを構成し、第一のフランジと第二のフランジとを突合せ位置関係に配設し、第一のフランジと第二のフランジとの間に接合部を形成する各工程を含んでいる。
【0007】
第一および第二の要素部品上にそれぞれフランジを形成するには、様々な方法を利用できる。フランジが無い状態で各要素部品を形成し、その後フランジを含むように手直ししてもよい。また、要素部品を形成するときにフランジを同時に形成してもよい。フランジの構造は製造方法にも依存する。ポリマー製の要素部品の一般的な製造方法は、例えば平らなシートの溶着、真空成型およびブロー成型を含んでいる。
【0008】
フランジが形成されたら、各フランジが互いに突合せ位置関係になるように第一および第二の要素部品を配設する。一般に要素部品は管路部を含み、フランジは管路部の一端に設けられる。突合せ位置関係では、各管路が軸方向に配列する位置となるように、第一のフランジが第二のフランジと隣接するように配設される。
第一および第二の要素部品を互いに突合せ位置関係になるように配設した後で、各フランジを互いに接合することができる。この接合部は軸方向に配列された各管路を取り囲んで、管路から外側に向かって間隔を開けるように形成できる。このタイプの接合部は、流体が接合部を通ってシステムに流入またはそこから流出するのを防止することができ、第一の要素部品と第二の要素部品との間で流体が移動することを可能にする。
【0009】
本発明を特徴付ける利点および新規性の特徴は、添付の特許請求の範囲において具体的に指摘される。前記利点および新規性の特徴をよりよく理解するために、以下の記述および添付図面により、本発明に関する様々な実施形態および概念を説明する。
本発明の上記の要約および以下の詳細な説明は、添付の図面を参照して読むことにより、よりよく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
緒言
本発明によるフランジ接合の方法を図面および以下の記述で説明するが、同様の参照符は同様の要素を示している。該フランジ接合の方法は、靴の流体システムおよびその他のタイプの運動用具での使用に特に適している。ただし以下の記述および図面で提示する概念は、例えば医療、自動車および航空産業などへの応用も可能である。従って本発明は、広範囲の製造分野における様々な製品に適したフランジ接着技術を対象とするものである。
【0011】
典型的な流体システム10を図1Aに示すが、これはポンプチャンバー20、管路30、弁40および圧力チャンバー50を含んでいる。流体システム10はまた、ポンプチャンバー20を管路30に結合する第一のフランジ接合部60を含み、流体システム10は管路30の反対側の端部を圧力チャンバー50に結合している第二のフランジ接合部70を含んでいる。
【0012】
管路30は、ポンプチャンバー20と圧力チャンバー50とを互いに流体的に連通させるように配設されている。弁40は管路30内に位置し、管路30を通る流体の流れを規制して、ポンプチャンバー20と圧力チャンバー50との間での流体の移動を制御するようになされている。一般に、ポンプチャンバー20内に含まれる流体の圧力は、ポンプチャンバー20が圧縮されると上昇する。ポンプチャンバー20内の流体圧力が、圧力チャンバー50内の流体圧力に弁40の開放圧力に対応する差圧を加えた値を超えると、ポンプチャンバー20内の流体の一部が管路30および弁40を通過して圧力チャンバー50内に移動する。入り口22が、システム10の外部にある流体に対するアクセスをポンプチャンバー20に与え、それにより流体が圧力チャンバー50に移動した後に、ポンプチャンバー20内に流体が補充される。
【0013】
フランジ接合部60および70は、様々なシステム要素部品間の封止(シール)された結合を与える。システム10がどのように構成されるかによって、ポンプチャンバー20および圧力チャンバー50内の流体圧力は60psiを超えることがある。更に、流体システム10は図1Bおよび図1Cに示したように靴80の底部構造82の中に組み込むことができ、歩行、ランニングまたはその他の靴80の使用の際に繰り返し曲げられる。そのためフランジ接合部60および70は、高い圧力と繰り返しの曲げとに耐えられる十分な強度と耐久性とを有する。靴80に関しては、流体システム10はミッドソール82の中に組み込まれている。ミッドソール82の製造工程の間、流体システム10は金型内に配設され、例えばポリウレタンまたはエチルビニルアセテートフォームである樹脂材料を流体システム10の周囲に注入し、それにより形成されるフォーム構造の中に流体システム10が取り囲まれるようにすることができる。
【0014】
流体システム10の様々な要素部品は、様々な製造技術を利用して形成できる。例えばポンプチャンバー20は真空成型プロセスで製造できるが、この場合2層になった材料を加熱して、真空の作用で金型内に引き込む。管路30は平らなシートの接合プロセスで形成できるが、この場合、弁40は2枚のポリマー性材料のシートの間に配設され、次に前記2枚のシートは、RF接合、レーザー接合または真空成型工程などの技術で、対向する縁部に沿って接合される。そして圧力チャンバー50はブロー成型工程で形成することができるが、この場合は溶融ポリマー材料が金型内に吹き込まれた後に冷却される。本発明の範囲内において、各要素部品は任意の製造技術で形成することができる。
【0015】
流体システム10は、本発明のフランジ接合方法を組み込むのに適した流体システムの例を提供することを意図するものである。複雑さの程度が異なるその他複数の流体システムも、本発明の範囲に属するものと考えられる。流体システムの具体的な構成は、該流体システムが使用される用途の特定の要求に基づいて、当業者によって選択することができる。
【0016】
フランジ接合の方法は、一般に以下の3つの別々の工程で行える。第一工程は、接合しようとする2つの要素部品の上にそれぞれフランジを形成する工程であり、第二工程は、各要素部品のフランジ部分を互いに突合わせた位置関係に配設する工程であり、そして第三工程は、フランジ同士を接合する工程である。これらの工程の各々を以下、詳細に説明する。
第一工程:フランジの形成
流体システムの要素部品の上にフランジを形成する具体的な方法は、該フランジが要素部品の製造時に形成されるかどうかということと、要素部品を形成するために採用される製造技術とに、第一義的に依存する。ここでは典型的な3つのケースを説明する。当業者であれば、実際にはその他のケースもあり得ることを理解するであろう。しかし一般に、これら3つの典型的なケースに関して説明する考え方が、その他の様々なケースにも適用できる。
【0017】
図2(図2A〜図2C)に示した第一のケースでは、要素部品100が真空成型またはブロー成型技術を利用して予め製造されるが、フランジは含んでいない。Potter他に付与された特許に係る上記特許文献3で一般に開示され、ここに引用により組み込まれたブロー成型工程では、袋状部材の所望の全体形状を有する金型の中に、液状化したエラストマー材料が注入される。該金型は一箇所に開口部を有し、それを介して圧縮空気が供給される。圧縮空気は液状化したエラストマー材料を金型の内部表面に押し付け、該材料は金型内で硬化し、それにより所望の形状を有する要素部品100が形成される。Skaja他に付与された特許に係るものであり、ここに引用により組み込まれた上記特許文献4で開示された真空成型工程では、一対の柔軟な熱可塑性樹脂のシートを、真空システムを有する一対の金型に押し付けて、2枚のシートを適切な形状にする。次に両金型部を閉じ、2枚のシートをその周囲に沿ってシールして、要素部品100を形成する。過去には、圧力チャンバーのような要素部品は一般に膨張の目的のために一体構造の管路を含んでいた。適切に膨張させた後、管路を除去して通路を熱でシールすることで、膨張流体が抜けるのを防止した。一体構造の管路120を含む圧力チャンバー110としての図2Aに示す要素部品100は、当初はシールされた圧力チャンバーとして製造されたが、本発明によれば管路120上のフランジを含むように、事後に手直しすることもできる。図示の要素部品100は真空成型技術でも、ブロー成型技術でも製造可能であることに留意されたい。要素部品100の上にフランジを形成する方法は、他のタイプの要素部品、しかも他の技術で形成されたものの上にフランジを形成するためにも利用できる。
【0018】
真空成型技術で製造されようと、またはブロー成型技術で製造されようと、要素部品100と同様、圧力チャンバーは典型的には熱可塑性材料から形成される。この材料は加熱したときに柔軟性が増すかまたは溶融すると有利である。それによりフランジは、一般に端部122を加熱して材料をフランジの形状に引き伸ばすことで、管路120の端部122に形成できる。端部122の加熱および引き伸ばしには、従来の技術を利用できる。その様な技術の1つは、例えば加熱ガンなどからの輻射熱で加熱する。端部122が熱成形の可能な温度まで加熱されたら、口部拡大工具を使ってフランジ130を形成する。それによれば、口部拡大工具のブロック部140内の開口部を通して管路120を挿入し、図2Bに示すように端部122がブロック部140の反対側へと通って突き出すようにすることができる。次に、例えば円錐形の工具ビット142の一端を端部122内に挿入し、端部122を外側に向かって広げ、図2Cに示すようにフランジ130に変換する。これにより、フランジを含まない予め製造された要素部品を、フランジを含むように容易に手直しできる。
【0019】
図3A〜図3Cに示した第二のケースでは、要素部品200は真空成型技術を利用して製造でき、要素部品300はブロー成型で製造でき、そして要素部品200と要素部品300とは両方ともフランジを含んでいる。要素部品100は本発明のフランジ接合技術のために特に製造されたものでなくてもよく、また要素部品100はかかるフランジを含むように事後に手直しされるが、要素部品200および要素部品300はフランジ接合技術に対応するように特に製造され、従ってそれぞれ一体構造のフランジ230および330を含んでいる。
【0020】
真空成型された要素部品200は圧力チャンバー210、管路220およびフランジ230を含んでいる。要素部品200を形成するには、熱可塑性材料でできた2枚のシートを加熱し、金型の対向する部分の間に配置する。金型で2枚のシートを互いに圧縮しながら、金型の対向する部分の中に真空状態をつくり、それにより各シートを金型の各部内に引き込んで管路220、フランジ230および圧力チャンバー210の外部表面を形成する。同時に各シートが互いに周辺部分で接合され、それにより図3Aに示すようにシールされたチャンバーを形成する。この真空成型工程の間にフランジ230の余剰部分が形成され、該余剰部分が一般に線232に沿って切り取られて(トリミングされて)フランジ230が形成されるが、それがここで説明している方法のその後の工程に適したものとなる。図3Bは要素部品200の、フランジ230の余剰部分が取り除かれた状態を示す。
【0021】
ブロー成型工程で形成される要素部品300は、図3Cに示すように圧力チャンバー310、管路320およびフランジ330を含んでいる。要素部品300を形成するには、溶融した熱可塑性ポリマー材料の管路を金型内に吹き込んだ後に冷却する。ポリマー材料を金型の表面に押し付けて圧力チャンバー310を形成するのに使われる流体は、金型の開口部を通って金型内に入る。該開口部は管路320を形成する役割を果たすが、フランジ330を形成する拡大部を含むように開口部を修正しても良い。
【0022】
図4A〜図4Dに示した3番目のケースでは、要素部品400は平らなシートの接合工程を利用して製造される。一般に平らなシートの接合工程では、図4Aに示すように所定の位置で互いに接合される熱可塑性材料の2枚のシートが扱われる。接合位置には、圧力チャンバー410と管路420とを形成する周辺接合部402が含まれる。それに加えて接合位置は、圧力チャンバー410の膨張の後でシートが過度に分離するのを防ぐための、一連の内部接合部404を含んでもよい。過去には、流体を管路420を通して圧力チャンバー410内に注入し、その後管路420をシールして流体が抜けるのを防止した。しかし本発明によれば、図4Bに示すように周辺の接合部402の両端に2本の曲がった延長部406を追加することができる。延長部406は周辺接合部402と同時にそれと一体構造に形成しても、また周辺接合部402よりも後に別途形成してもよい。そのため、延長部406は、要素部品400を形成する接合工程の不可分の一部であってもよく、既存の要素部品400の手直しに使用されてもよい。
【0023】
周辺接合部402、内部接合部404および延長部406を形成した後で、圧力チャンバー410と管路420とからポリマー層の余剰部分を切り取るが、図4Cに示すように延長部406に隣接する余剰材料の部分は残しておく。次に余剰材料を分離して図4Dに示すように圧力チャンバー410の面に対して垂直に曲げることにより、フランジ430を形成する。延長部406を形成しなければ、フランジ430は余剰材料の残された部分に2つのスリットを有することになる。そのため、延長部406は両スリットを互いに接合させて連続したフランジを構成する。しかしその代わりに、口部拡大工具を使用してフランジ430を形成してもよい。ただし口部拡大工具を使用する場合は、フランジを形成するのに延長部406を使用する必要は無い。
【0024】
3つのケースに対して説明したフランジの形成方法は、管路およびポンプチャンバーを含む流体システムのその他様々な要素部品に適用可能である。更に各技術は、真空接着、ブロー成型および平らなシートの接合の他に様々な製造技術で形成された要素部品に適用できる。射出成型工程で形成されたポリマー製の要素部品も、本発明の範囲内で利用可能である。従って本発明のフランジ接合工程は、上で述べた袋状部材のほかに、流体システムの様々な要素部品に適用することができる。
第二工程:フランジの突合せ
フランジを接合する方法の第二の工程は、2つの要素部品の各フランジを互いに突合せ位置関係に配設することを含んでいる。適切な突合せ位置関係では、フランジから離れる方向に延びる管路の軸方向の位置が合致するように、フランジの縁の部分が接触する。この位置関係では、第三の工程で説明するように、各フランジ部分を互いに接合することにより、各管路が互いに流体的に連通し、同時にフランジの接合によって流体のシステムからの流出が防止される。
【0025】
図5(図5A〜図5E)に、適切な突合せ位置関係にあるフランジ対を示す。分かりやすくするために、フランジに関連する残りの要素部品は省略してある。図5Aは、上で述べた第一のケースに従って事後の手直しにより形成された1対のフランジ530および531を示している。図5Bは1対のフランジ532および533を示している。フランジ532は上で述べた第一のケースに従って事後の手直しにより形成されたものである。しかしフランジ533は上で述べた第二のケースに従って、真空成型された要素部品と同時に形成されたものである。図5Cは1対のフランジ534および535を示している。フランジ534は上記の第二のケースで説明したように、ブロー成型された要素部品と同時に形成されたものであり、フランジ535は上記の第三のケースで説明したように、平らなシートの接合工程で形成されたものである。図5Dは、ブロー成型された要素部品と同時に両方ともが形成された1対のフランジ536および537を示している。図5Eは、平らなシートの接合で形成された要素部品と同時に両方ともが形成された1対のフランジ538および539を示している。図5A〜図5Eで図示したフランジの組み合わせは、例として示しただけである。本発明の範囲内で、他の様々な組み合わせが可能である。
【0026】
図6(図6A〜図6D)に示す固定装置600は、2つのフランジを突合せ位置に固定するために設計されている。固定装置600はまた、この方法の第三の工程に関連して説明したように、両フランジを互いに押し付けてフランジ間に接合部を形成するためにも利用できる。固定装置600は概略同一の2つの部分610aおよび610bを含んでいる。部分610aは蝶番結合された2つの要素部品620aおよび630aを含み、それにより要素部品620aと要素部品630aとが相対的に移動することを可能にする。要素部品620aは3つの半円形のアーム622a、624aおよび626aを有し、これらはそれぞれ要素部品630aに形成された3つの半円形のアーム632a、634aおよび636aに対応している。要素部品620aと要素部品630aとが図6Aに示すように閉じた位置にあるときは、アーム622a〜626aはそれぞれアーム632a〜636aと接触して一連の閉じた円を形成する。要素部品620aと要素部品630aとが図6Bに示すように開いた位置にあるときは、アーム622a〜626aとアーム632a〜636aとは互いに離れた位置となる。図6Cに示す部分610bは、アーム622b、624bおよび626bを含む要素部品620bと、アーム632b、634bおよび636bを含む要素部品630bとを含む対応する要素部品を有する。またはその代わりに、アーム622a〜626a、アーム622b〜626b、アーム632a〜636aおよびアーム632b〜636bは半円形以外の形状であってもよい。
【0027】
図5Aに、以下の説明のために参照される2つの要素部品を示す。要素部品620aおよび630aが開いた位置にあるとき、フランジ530がアーム626aに隣接するように、管路520をアーム622a〜626aの上に位置することができる。次に図6Cに示すように要素部品620aおよび630aを閉じて、管路520がアーム622a〜626aおよびアーム632a〜636aによって包囲され、フランジ530がアーム622aおよび632aと隣接するように構成できる。管路521およびフランジ531も、管路521がアーム622b〜626bおよびアーム632b〜636bによって包囲され、フランジ531がアーム622bおよび632bと隣接するように、部分610b内に配設することができる。この位置では、フランジ530とフランジ531とは突合わせ位置関係に固定される。当業者であれば、他の複数の装置を使用して2つのフランジを突合わせ位置関係に固定することが可能なことを理解できるであろうが、本発明は固定装置600に類似した構成に限定されるものではない。
第三の工程:フランジの結合
フランジ同士を突き合わせた後、フランジ同士の間に接合部が形成されて2つの要素部品を恒久的に結合する。図5および図6Cを参照して、各要素部品の管路部分は軸方向に位置合わせされている。フランジ同士、特に管路への入り口から外側に離れているフランジ部分の間に形成される接合部は、管路の間での流体の流れを阻害せず、従って流体的な連通状態を実現する。また管路を取り囲む接合部は、流体が流体システム内に侵入したり流体システムから流出するのを防止するシールを構成する。
【0028】
フランジ同士を接合するには、高周波(RF)接合、熱接触接合、レーザー接合、化学接合、超音波接合、赤外線接合および接着剤による接合などを含む様々な技術を利用できる。RF接合では、1つ以上のRF電極を所望の接合領域に当てて押圧する。次にRF電極に電力を供給して、所定時間にわたって特定のレベルのRFエネルギーが接触領域に加えられるようにする。RFエネルギーはポリマー層に吸収され、ポリマー層の温度が上昇し、ポリマー層の一部が溶融する。溶融したポリマー層が混ざり合うことおよびその後の冷却により、両ポリマー層の間の界面に接合部が形成される。
【0029】
固定装置600を利用してフランジ同士の間に接合部を形成することもできる。図6Dを参照して、部分610aおよび610bが一緒に動かされ、フランジ530および531が突合せ位置関係になるだけでなく、アーム622a、632a、622bおよび632bの間で圧縮される。接合を可能にするために、アーム622a、632a、622bおよび632bはRFエネルギーを放出するように構成され、アーム622a、632a、622bおよび632bに隣接する位置に配設されたフランジ530および531の一部をRFエネルギーに曝す。
【0030】
RFエネルギーおよびその後の冷却によりフランジ530とフランジ531との間の接合部540が形成される。次に部分610aおよび610bを開放して、要素部品を取り除くことができるようにする。図7Aおよび図7Bに示す接合部540は、流体が接合部540を通ってシステムを出入りしないように、シールされる。更に接合部540は、高い圧力と繰り返される曲げとに耐える十分な強度と耐久性とを有する。図5(図5A〜図5E)に示した別のタイプの要素部品の間に形成される接合部は、図7Aおよび図7Bとほぼ同様の外観を有する。
結論
ここまで説明してきたフランジ接合方法は、2つの要素部品が流体的に連通状態になるように、流体システムの2つの要素部品を結合する技術を提供している。この方法は、各要素部品が同じ工程で形成されない場合でも、平らなシートの接合、真空成型およびブロー成型を含む工程で形成される要素部品に使用できる。更に、繰り返しの曲げと高い流体圧力とに耐えるのに十分な柔軟性と耐久性とを有するシールされた接合部が、この方法で形成される。フランジ接合方法を靴への応用に関して説明してきたが、本発明は靴と関係のない応用でフランジ接合方法を利用するものも網羅する。
【0031】
本発明の様々な実施形態を、添付図面を参照して説明してきた。ただしこの開示の目的は本発明に関する様々な特徴および概念の一例を提供することであり、本発明の範囲を限定することではない。当業者であれば、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の範囲から逸脱することなく、上で述べた実施形態に対して多くの変形や変更を行えることが理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1A】本発明の一実施形態に従って構成されたフランジ接合部を有する典型的な流体システムの平面図である。
【図1B】流体システムを組み込んだ靴の立面図である。
【図1C】流体システムを示す前記靴の部分的破断図である。
【図2A】後に手直しするのに適した、予め製造された流体システムの要素部品の平面図である。
【図2B】予め製造された流体システムの要素部品を、口部拡大工具と共に示す平面図である。
【図2C】後に手直しされるフランジを含む、予め製造された流体システムの要素部品の平面図である。
【図3A】真空成型された流体システムの要素部品の平面図である。
【図3B】図3Aの真空成型された流体システムの要素部品の、フランジを含む平面図である。
【図3C】フランジを含むブロー成型された流体システムの要素部品の平面図である。
【図4A】平らなシートを溶着して形成される流体システムの要素部品の製造における第一段階での斜視図である。
【図4B】平らなシートを溶着して形成される流体システムの要素部品の製造における第二段階での斜視図である。
【図4C】平らなシートを溶着して形成される流体システムの要素部品の製造における第三段階での斜視図である。
【図4D】フランジを含み、平らなシートの溶着で形成された流体システムの要素部品の斜視図である。
【図5A】突合せ位置関係にあるフランジの形状を示す立面図である。
【図5B】突合せ位置関係にあるフランジの形状を示す立面図である。
【図5C】突合せ位置関係にあるフランジの形状を示す立面図である。
【図5D】突合せ位置関係にあるフランジの形状を示す立面図である。
【図5E】突合せ位置関係にあるフランジの形状を示す立面図である。
【図6A】閉じた状態にある固定装置の一部の斜視図である。
【図6B】開いた状態にある固定装置の一部の斜視図である。
【図6C】固定装置、および固定装置で固定される流体システムの2つの要素部品の第一の斜視図である。
【図6D】固定装置、および固定装置で固定される流体システムの2つの要素部品の第二の斜視図である。
【図7A】図6Cおよび図6Dに示した流体システムの要素部品の接合された状態を示す立面図である。
【図7B】図7Aに示した流体システムの要素部品の7B−7B切断線に沿う断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の管路と第二の管路とが流体的に連通するように前記第一の管路と前記第二の管路とを接合する方法であって、前記第一の管路および前記第二の管路がポリマー材料で形成されており、
前記第一の管路に第一のフランジを構成する工程と、
前記第二の管路に第二のフランジを構成する工程と、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとを突合せ位置関係に配置する工程と、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとの間に接合部を形成する工程とを含む方法。
【請求項2】
前記第一の管路を真空成型工程で製造する工程を更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の管路の部分を加熱して引き伸ばすことを含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第一の管路を製造する工程と前記第一のフランジを構成する工程とが同時に実行されて、前記第一のフランジの形成が真空成型工程の一部として実施される、請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記第一の管路をブロー成型工程で製造する工程を更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の管路の部分を加熱して引き伸ばすことを含む、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記第一の管路を製造する工程と前記第一のフランジを構成する工程とが同時に実行されて、前記第一のフランジの形成がブロー成型工程の一部として実施される、請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記第一の管路を平らなシートの接合工程で製造する工程を更に含み、この接合工程が、
ポリマー材料の第一のシートをポリマー材料の第二のシートの上に載置することと、
前記ポリマー材料の第一のシートと前記ポリマー材料の第二のシートとの間に外周に沿う接合部を構成することとを含み、
前記外周に沿う接合部が前記ポリマー材料の第一および第二のシートの縁に沿って延びる、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記第一のフランジを構成する工程が、
前記外周に沿う接合部の端部に延長部分を設けることと、
前記2枚のシートの第一の余剰部分であって、前記外周に沿う接合部に隣接して位置している第一の余剰部分を除去することと、
前記2枚のシートの第二の余剰部分であって、前記延長部に隣接して位置しており、前記第一のフランジを形成する第二の余剰部分を残すこととを含む、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の管路を後に手直しして前記第一のフランジを含むようにすることを含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の管路の製造と同時に前記第一のフランジを形成することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記第一のフランジと前記第二のフランジとを配置する工程が、前記第一の管路と前記第二の管路とを軸方向に配列することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記第一のフランジと前記第二のフランジとを配置する工程が、前記第一のフランジと前記第二のフランジとの相対的な位置を確保するために固定装置を使用することを含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記接合部を形成する工程が、前記固定装置上で高周波電極を使用して前記接合部を形成することを含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記接合部を形成する工程が、前記第一のフランジと前記第二のフランジとの周囲に前記接合部が位置するようにすることを含む、請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記接合部を形成する工程が、高周波接合工程、レーザー接合工程、熱接合工程および接着剤による接合からなる群から選択される1つを使用することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記第一の管路と前記第二の管路とを流体システム内に組み込む工程を更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項18】
前記組み込む工程が、前記流体システムを靴の靴底構造内に配設することを含む、請求項17記載の方法。
【請求項19】
第一の要素部品と第二の要素部品とが流体的に連通するように、前記第一の要素部品と前記第二の要素部品とを接合する方法であって、前記第一の要素部品と前記第二の要素部品とがポリマー材料で形成されており、
前記第一の要素部品の第一の管路部分に第一のフランジを構成する工程と、
前記第二の要素部品の第二の管路部分に第二のフランジを構成する工程と、
前記各管路部分が軸方向に配列するように前記第一のフランジと前記第二のフランジとを突合せ位置関係に配置する工程と、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとの間に接合部を形成して、前記接合部が前記各管路部分を取り囲むようにする工程とを含む方法。
【請求項20】
前記第一の要素部品を真空成型工程で製造する工程を更に含む、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記第一の要素部品を製造する工程が、前記第一の管路の部分を前記第一の要素の部品と一体に構成することを含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一のフランジを前記第一の管路の部分の一端に形成することを含む、請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の管路の部分を加熱して引き伸ばすことを含む、請求項21記載の方法。
【請求項24】
前記第一の要素部品を製造する工程と前記第一のフランジを構成する工程とが同時に実行され、前記第一のフランジの形成が真空成型工程の一部として実施される、請求項21記載の方法。
【請求項25】
前記第一の要素部品をブロー成型工程で製造する工程を更に含む、請求項19記載の方法。
【請求項26】
前記第一の要素を製造する工程が、前記第一の管路の部分を前記第一の要素部品と一体に構成することを含む、請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一のフランジを前記第一の管路の部分の一端に形成することを含む、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の管路の部分を加熱して引き伸ばすことを含む、請求項26記載の方法。
【請求項29】
前記第一の要素部品を製造する工程と前記第一のフランジを構成する工程とが同時に実行され、前記第一のフランジの形成が前記ブロー成型工程の一部として実施される、請求項26記載の方法。
【請求項30】
ポリマー材料の第一のシートをポリマー材料の第二のシートの上に載置し、前記ポリマー材料の第一シートと前記ポリマー材料の第二シートとの間に外周に沿う接合部を構成して、前記外周に沿う接合部が前記第一の要素の前記第一の管路の部分を規定するようにすることを含む平らなシートの接合工程により、前記第一の要素部品を製造する工程を更に含む、請求項19記載の方法。
【請求項31】
前記第一のフランジを構成する工程が、
前記外周に沿う接合部の端部に延長部分を設けることと、
前記2枚のシートの第一の余剰部分であって、前記外周に沿う接合部に隣接して位置している第一の余剰部分を除去することと、
前記2枚のシートの第二の余剰部分であって、前記延長部に隣接して位置しており、前記第一のフランジを形成する第二の余剰部分を残すこととを含む、請求項30記載の方法。
【請求項32】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の要素部品を後に手直しして前記第一のフランジを含むようにすることを含む、請求項19記載の方法。
【請求項33】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の要素部品の前記第一の管路の部分を加熱して引き伸ばすことを含む、請求項19記載の方法。
【請求項34】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の要素部品の製造と同時に前記第一のフランジを形成することを含む、請求項19記載の方法。
【請求項35】
前記第一のフランジと前記第二のフランジとを配置する工程が、固定装置を使用して前記第一のフランジと前記第二のフランジとの相対的位置を確保することを含む、請求項19記載の方法。
【請求項36】
前記接合部を形成する工程が、前記固定装置上で高周波電極を使用して前記接合部を形成することを含む、請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記接合部を形成する工程が、前記第一の要素部品と前記第二の要素部品との管路の部分の周囲に前記接合部を配置することを含む、請求項19記載の方法。
【請求項38】
前記接合部を形成する工程が、高周波接合工程、レーザー接合工程、熱接合工程および接着剤による接合からなる群の中から選択される1つを使用することを含む、請求項19記載の方法。
【請求項39】
前記第一の要素部品と前記第二の要素部品とを流体システム内に組み込む工程を更に含む、請求項19記載の方法。
【請求項40】
前記組み込む工程が前記流体システムを靴の靴底構造内に配設することを含む、請求項39記載の方法。
【請求項41】
第一の要素部品と第二の要素部品とが流体的に連通するように前記第一の要素部品と前記第二の要素部品とを接合する方法であって、前記第一の要素部品と前記第二の要素部品とがポリマー材料で形成されており、
前記第一の要素部品の第一の管路の部分に第一のフランジを構成する工程と、
前記第二の要素部品の第二の管路の部分に第二のフランジを構成する工程と、
前記各管路部分が軸方向に配列するように前記第一のフランジと前記第二のフランジとを突合せ位置関係に配置する工程と、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとの間に高周波接合工程で接合部を形成して、前記接合部が前記各管路の部分を取り囲むようにする工程とを含む方法。
【請求項42】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の要素部品の製造と同時に前記第一のフランジを形成することを含む、請求項41記載の方法。
【請求項43】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の要素部品を後に手直しして前記第一のフランジを含むようにすることを含む、請求項41記載の方法。
【請求項44】
前記第一のフランジを構成する工程が、前記第一の要素部品の管路を加熱して引き伸ばすことを含む、請求項41記載の方法。
【請求項45】
前記第一のフランジと前記第二のフランジとを配置する工程が、固定装置を使用して前記第一のフランジと前記第二のフランジとの相対的位置を確保することを含む、請求項41記載の方法。
【請求項46】
前記接合部を形成する工程が、前記固定装置上で高周波電極を使用して前記接合部を形成することを含む、請求項41記載の方法。
【請求項47】
前記第一の要素部品と前記第二の要素部品とを流体システム内に組み込む工程を更に含む、請求項41記載の方法。
【請求項48】
前記組み込む工程が、前記流体システムを靴の靴底構造内に配設することを含む、請求項47記載の方法。


【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【公表番号】特表2007−506533(P2007−506533A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536488(P2006−536488)
【出願日】平成16年1月7日(2004.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/000007
【国際公開番号】WO2004/069524
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(592228398)ナイキ・インコーポレーテッド (43)
【氏名又は名称原語表記】Nike Inc
【Fターム(参考)】