プリント回路基板の製造方法
【課題】 各プリント回路基板が基板の原材料の製造工程において特定マークによって記録を特定することができる。
【解決手段】 a)基板1の基板表面11を加工面と定義し、上記加工面において特定マーク2を設置する特定マーク設置の段階と、b)回線層3において透明エリア31を形成し、透明絶縁層4と回線層3を順序に従って上記加工面に積層し、透明エリア31を特定マーク2に対応させる積層の段階と、c)温度150℃以上の温度と280psi(約1.93MPa)以上の圧力で基板1、透明絶縁層4と回線層3に対して熱圧着を行うことによって共同でプリント回路基板を形成する熱圧着の段階とを含むように構成されている。
【解決手段】 a)基板1の基板表面11を加工面と定義し、上記加工面において特定マーク2を設置する特定マーク設置の段階と、b)回線層3において透明エリア31を形成し、透明絶縁層4と回線層3を順序に従って上記加工面に積層し、透明エリア31を特定マーク2に対応させる積層の段階と、c)温度150℃以上の温度と280psi(約1.93MPa)以上の圧力で基板1、透明絶縁層4と回線層3に対して熱圧着を行うことによって共同でプリント回路基板を形成する熱圧着の段階とを含むように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板の製造方法に関するもので、特に特定可能なプリント回路基板の製造方法に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来のプリント回路基板の製造方法としては、例えば中華民国公告第M377823号の「複合式の両面銅箔基板とその基板を使用した軟性なプリント回路基板の構造」(特許文献1を参照)に示されるように、先ず、第一銅箔表面においてポリイミド層を設置した後、それから上記ポリイミド層の表面に粘着層を塗布し、最後に再び第二銅箔を上記粘着層の上に粘着させることにより、共同で両面銅箔基板をプリント回路基板として形成することができるようにしたものがある。
【0003】
また、従来のプリント回路基板の製造方法としては、図10に示すように基板91、二個の熱硬化タイプのフィルム92および二個の銅箔93を順序に従って積層した後、熱硬化タイプのフィルム92を基板91と銅箔93の間に介在させる。それから、再び図11に示すように、温度が150℃より大きく、圧力が280psi(約1.93MPa)より大きい高温高圧の環境で熱圧着を行うことにより、高温で熱硬化タイプのフィルム92をそれぞれ基板91および銅箔93と粘着させる。このように、基板91において第一層線路(銅箔93)を形成し、そして共同でプリント回路基板9を形成したり、または需要性に応じて再び重複に他の熱硬化タイプのフィルム92および銅箔93を積層させ、さらに第一層の銅箔93に熱圧着させることにより、複層の線路を有するプリント回路基板9を形成したりすることができる。その中、熱硬化タイプのフィルム92はポリプロピレン(polypropylene, PP)の材質により製造することができるようにしたものがある。
【0004】
一般として、プリント回路基板9が製作して完成された後、通常として図12に示すように、複数個のプリント回路基板9を一つのロットの製品とし、そしてレーザー加工方式を利用してそれぞれの各ロットの製品のプリント回路基板9の表面において特定番号または図案Zを製作することにより、各ロットのプリント回路基板9の製品の出所を追跡することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中華民国公告第M377823号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような中華民国公告第M377823号に掲示される従来のプリント回路基板の製造方法においては、一般的に次のような問題点を有している。従来のプリント回路基板の製造方法によれば、それぞれの段階の製造工程においては標示または記録を行っていないため、仮に不良品が生じた場合、不良品に関する詳細な製造工程の情報を追跡し難いという問題点があった。
【0007】
また、上記のような図10〜12に掲示される従来のプリント回路基板の製造方法においては、一般的に次のような問題点を有している。従来のプリント回路基板の製造方法においてはそれぞれのプリント回路基板9には特定番号または図案Zを与えることがなく、プリント回路基板9が製作を完成してロットとして形成された後に上記特定番号または図案Zが与えられるものであるため、上記積層と熱圧着の製造工程を行う前には上記特定番号または図案Zを読み取って各プリント回路基板9の各段階の製造工程に対して詳細な記録を取ることができない。そのため、従来のプリント回路基板の製造方法によって製作されたプリント回路基板9はロットの製品として形成し、特定番号または図案Zが付されたから、始めて各ロットの製品に対して追跡を行うことができる。仮にプリント回路基板9の製品に問題が生じた時、則不易追蹤該プリント回路基板9はどの段階の製造工程においてミスで不良品が生じたかを追跡し難いため、従来のプリント回路基板の製造方法によって製作されるプリント回路基板9には製品の製造工程が追跡し難いという問題点があった。
【0008】
また、レーザー加工方式ではレーザー設備のコストは高いため、仮にレーザー加工方式を利用してそれぞれの段階の製造工程において各プリント回路基板9に対して特定番号または図案Zを与えることを図っても、その製造コストが高くなってしまうという問題点があった。
【0009】
その他に、無線ICタグ(Radio Frequency Identification, RFID)の技術はすでに各種の遠隔特定に広く応用されているが、無線ICタグのチップでは上述した高温高圧の熱圧着の製造工程を耐えることができないため、無線ICタグの技術を従来のプリント回路基板の製造方法には応用することができないという問題点があった。このように、上記のような従来のプリント回路基板の製造方法をさらに改良する必要があった。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みて発明されたものであって、その主な目的とするところは、各プリント回路基板が基板の原材料の製造工程において特定マークによって記録を特定することができる特定可能なプリント回路基板の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明による特定可能なプリント回路基板の製造方法は、以下のようになるものである。すなわち、
a)基板の基板表面を加工面と定義し、上記加工面において特定マークを設置する特定マーク設置の段階と、b)回線層において透明エリアを形成し、透明絶縁層と回線層を順序に従って上記加工面に積層し、透明エリアを特定マークに対応させる積層の段階と、c)温度150℃以上の温度と280psi(約1.93MPa)以上の圧力で基板、透明絶縁層と回線層に対して熱圧着を行うことによって共同でプリント回路基板を形成する熱圧着の段階とを含む。
【0012】
また、上記特定マーク設置の段階において、特定マークは印刷方式で直接加工して基板の基板表面に形成することもできる。また、上記特定マーク設置の段階において、特定マークはラベルの形態で基板の基板表面に設置することもできる。また、上記熱圧着の段階を完成した後、他に標示の段階を行って特定マークを読み取り、そして特定マークに基づいて回線層の表面において生産特定マークを設置することもできる。また、上記標示の段階を完成した後、他に重複加工の段階を行って、回線層に生産特定マークが設けられる表面を上記加工面とし、そして上記積層の階段、熱圧着の段階と標示の段階を重複に行って、予定の積層数の回線層を有するプリント回路基板が形成されるまで行うこともできる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の特定可能なプリント回路基板の製造方法によれば、各プリント回路基板が基板の原材料の製造工程において特定マークによって記録を特定することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のプロセスフロー図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の基板の断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の特定マーク設置の段階の説明図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の積層の段階の説明図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の熱圧着の段階の説明図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のもう一つのプロセスフロー図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の標示の段階の説明図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のもう一つのプロセスフロー図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の重複加工の段階の説明図である。
【図10】図10は、従来のプリント回路基板の製造方法の積層の説明図である。
【図11】図11は、従来のプリント回路基板の製造方法の熱圧着の説明図である。
【図12】図12は、従来のプリント回路基板の製造方法のロットナンバーの説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のプロセスフロー図である。図1を参照すると、本発明の特定可能なプリント回路基板の製造方法は特定マーク設置の段階S1、積層の段階S2および熱圧着の段階S3を含む。
【0017】
図2は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の基板の断面図で、図3は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の特定マーク設置の段階の説明図である。図2、3を参照すると、本発明の実施形態の特定マーク設置の段階S1においては基板1の基板表面11を加工面と定義し、そして上記加工面に特定マーク2を設置する。さらに詳しく言えば、本実施形態の基板1は選択的に銅張積層板(copper clad laminate, CCL)からなり、またはその他の種類の材質により製造される基板からなることができる。特定マーク2は選択的に印刷の方式またはレーザー成型加工でない方式で直接加工して基板1の基板表面(加工面)11に形成したり、または選択的に予め特定マーク2をラベルの形態に製造した後に貼り付けまたはその他の方式を利用して基板1の基板表面11に設置することができる。
【0018】
例を挙げて言えば、本実施形態においては選択的に特定マーク2をラベルの形態に製造した後、基板1の基板表面11に貼り付けて設置するものである。特定マーク2は選択的に数字、図案またはバーコードなどの形式で基板1の基板表面11に表れることによって基板の特定を行うことができる。このように、基板1に対して後続の製造工程を行う前に予め特定マーク2によってそれぞれの基板1に唯一の番号を与えることにより、後続の各段階の製造工程において特定マーク2を読み取ることによってそれぞれの基板1に対して各段階の製造工程における記録を取ることができる。
【0019】
図4は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の積層の段階の説明図である。図4を参照すると、本発明の実施形態の積層の段階S2は回線層3において透明エリア31を形成し、そして透明絶縁層4と回線層3を順序に従って上記加工面に積層し、さらに透明エリア31を特定マーク2に対応するように形成させる。さらに詳しく言えば、回線層3には予定の線路が形成され、例えば本実施形態においては選択的に線路が分布される銅箔を回線層3とし、その中に回線層3には透明エリア31が形成され、透明エリア31には線路が設置されておらず、そして透明または半透明になるために光線が通過することができ、さらに透明エリア31の大きさは好ましくは特定マーク2の大きさに対応するように形成される。
【0020】
また、透明絶縁層4は光線が通過することができるように透明または半透明に形成され、そして透明絶縁層4は基板1と回線層3を結合するのに用いられ、さらに基板1と回線層3を遮断して両者がショートするのを避けることができる。また、透明絶縁層4は需要性に応じて選択的に有色の透明絶縁層または無色の透明絶縁層からなり、そして透明絶縁層4の中には好ましくはガラス繊維板が含まれて全体的な構造の強度を強化することができるように形成される。
【0021】
例を挙げて言えば、本実施形態は選択的にガラス繊維板の表面に有色の熱硬化性剤(ポリプロピレン、polypropylene)を塗布することにより、有色の熱硬化タイプのガラス繊維フィルムを形成し、透明絶縁層4として使用することができる。透明絶縁層4と回線層3は順序に従って基板1の基板表面11に積層され、そして透明エリア31は特定マーク2に対応するように形成されることにより、特定マーク2は回線層3の線路の遮断を受けることによって特定できなくなるという問題はない。
【0022】
図5は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の熱圧着の段階の説明図である。図5を参照すると、本発明の熱圧着の段階S3は温度150℃以上の温度と280psi(約1.93MPa)以上の圧力で基板1、透明絶縁層4と回線層3に対して熱圧着を行うことによって共同でプリント回路基板を形成する。さらに詳しく言えば、基板1、透明絶縁層4と回線層3を順序に従って積層した後、温度150℃以上の温度と280psi以上の圧力で熱圧着を行う。例えば、本実施形態では選択的に150℃の温度と350psi(約2.41MPa)の圧力で熱圧着を行うことにより、透明絶縁層4の表面において熱熔融が生じると同時に、基板1および回線層3と粘着することにより、共同でプリント回路基板を形成することができる。このように、透明絶縁層4には光線が通過するために半透明に形成され、そして透明エリア31にも光線が通過することができるため、特定マーク2に透明絶縁層4と回線層3が覆われても、肉眼または特定の機器を通じて特定マーク2を特定することができ、そしてプリント回路基板のロット番号を読み取って記録を行うことにより、後続の製造工程における追跡を提供することができる。
【0023】
これで、本発明のプリント回路基板の製造方法を完成する。特定マーク設置の段階S1を通じて特定マーク2を設置することにより、本発明のプリント回路基板の製造方法によって製造されるプリント回路基板は、生産ラインの各段階の製造工程において全て特定マーク2を読み取ることによって記録を行うことができるため、上記プリント回路基板の生産過程を正確にコントロールすることができる。また、透明絶縁層4は透明であるため、さらに回線層3には特定マーク2に対応するための透明エリア31が設置されるため、回線層3と透明絶縁層4が設置された後、依然として特定マーク2を確実に読み取って特定することができ、そして回線層3と透明絶縁層4の遮断を受けることがない。
【0024】
図6は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のもう一つのプロセスフロー図で、図7は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の標示の段階の説明図である。図6、7を参照すると、本発明においてはさらに進んで標示の段階S4を行うことができ、特定マーク2を読み取って、そして特定マーク2に基づいて回線層3の表面32において生産特定マーク5を設置することができる。
【0025】
さらに詳しく言えば、本実施形態において、上述した積層の段階S2と熱圧着の段階S3を完成した後は、一つの段階の製造工程を完成したため、好ましくは他に特定マーク2を読み取って特定することにより、そして特定マーク2の番号に基づいてこの段階の製造工程に新しい番号を与えることにより、さらに生産特定マーク5として転換することによって回線層3の表面32に設置することができる。例を挙げて言えば、仮に特定マーク2の代表番号が999であるとすると、上述した積層の段階S2と熱圧着の段階S3を完成した後、この段階の製造工程は特定マーク2の代表番号である999に基づいて番号999-1と定義し、それから再び代表番号である999-1の生産特定マーク5を印刷の方式を利用して回線層3の表面32に設置する。このように、番号が999であるプリント回路基板の第一段階の製造工程の代表番号は999-1で、そして第二段階の製造工程の代表番号は999-2になり、このように累積していく。プリント回路基板の各段階の製造工程は全て唯一の番号に対応することにより、製造工程において簡単に追跡を行うことができる。
【0026】
図8は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のもう一つのプロセスフロー図で、図9は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の重複加工の段階の説明図である。図8、9を参照すると、標示の段階S4を完成した後、仮に複数層の線路の設置を行わなければならない場合、他に重複加工の段階S5を行うこともできる。回線層3に生産特定マーク5が設けられる表面32を加工面とし、そして積層の階段S2、熱圧着の段階S3と標示の段階S4を重複に行って、予定の積層数の回線層3を有するプリント回路基板が形成されるまで行う。さらに詳しく言えば、回線層3の表面32(加工面)においてさらに進んで余分な透明絶縁層4、回線層3と生産特定マーク5を重複に積層することにより、複数層の回線層3の設計を有するプリント回路基板が形成されるまで重複に積層して設置することができる。このように、複数層の回線層3の設計を有するプリント回路基板を形成すると同時に、特定マーク2と生産特定マーク5を通じてプリント回路基板の各段階の製造工程に対して記録を行うことができる。
【0027】
勿論、基板1のもう一つの基板表面において透明絶縁層4と回線層3を設置することができる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
上述の如く、本発明の特定可能なプリント回路基板の製造方法によれば、基板1の基板表面11において特定マーク2を設置することにより、基板1は後続の製造工程において特定マーク2の番号に基づいて一段階ずつに記録を行うことができると同時に、各段階の製造工程において特定マーク2の番号に基づいて他に生産特定マーク5の番号を設置することができる。このように、仮に製造されるプリント回路基板が品質管理の過程において不良品を発見した時、そのプリント回路基板の特定マーク2の番号を読み取ることにより、そのプリント回路基板の製造工程を知ることができるため、製造工程に対して対応するように調整を行うことができる。そのように、それぞれのプリント回路基板の各段階の製造工程を正確にコントロールすることができる。
【0029】
本発明は、その精神とび必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施形態は例示的なものであり、限定的なものではない。
【符号の説明】
【0030】
1 基板
11 基板表面
2 特定マーク
3 回線層
31 透明エリア
32 表面
4 透明絶縁層
5 生産特定マーク
9 プリント回路基板
91 基板
92 熱硬化タイプのフィルム
93 銅箔
Z 特定番号または図案
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板の製造方法に関するもので、特に特定可能なプリント回路基板の製造方法に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来のプリント回路基板の製造方法としては、例えば中華民国公告第M377823号の「複合式の両面銅箔基板とその基板を使用した軟性なプリント回路基板の構造」(特許文献1を参照)に示されるように、先ず、第一銅箔表面においてポリイミド層を設置した後、それから上記ポリイミド層の表面に粘着層を塗布し、最後に再び第二銅箔を上記粘着層の上に粘着させることにより、共同で両面銅箔基板をプリント回路基板として形成することができるようにしたものがある。
【0003】
また、従来のプリント回路基板の製造方法としては、図10に示すように基板91、二個の熱硬化タイプのフィルム92および二個の銅箔93を順序に従って積層した後、熱硬化タイプのフィルム92を基板91と銅箔93の間に介在させる。それから、再び図11に示すように、温度が150℃より大きく、圧力が280psi(約1.93MPa)より大きい高温高圧の環境で熱圧着を行うことにより、高温で熱硬化タイプのフィルム92をそれぞれ基板91および銅箔93と粘着させる。このように、基板91において第一層線路(銅箔93)を形成し、そして共同でプリント回路基板9を形成したり、または需要性に応じて再び重複に他の熱硬化タイプのフィルム92および銅箔93を積層させ、さらに第一層の銅箔93に熱圧着させることにより、複層の線路を有するプリント回路基板9を形成したりすることができる。その中、熱硬化タイプのフィルム92はポリプロピレン(polypropylene, PP)の材質により製造することができるようにしたものがある。
【0004】
一般として、プリント回路基板9が製作して完成された後、通常として図12に示すように、複数個のプリント回路基板9を一つのロットの製品とし、そしてレーザー加工方式を利用してそれぞれの各ロットの製品のプリント回路基板9の表面において特定番号または図案Zを製作することにより、各ロットのプリント回路基板9の製品の出所を追跡することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中華民国公告第M377823号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような中華民国公告第M377823号に掲示される従来のプリント回路基板の製造方法においては、一般的に次のような問題点を有している。従来のプリント回路基板の製造方法によれば、それぞれの段階の製造工程においては標示または記録を行っていないため、仮に不良品が生じた場合、不良品に関する詳細な製造工程の情報を追跡し難いという問題点があった。
【0007】
また、上記のような図10〜12に掲示される従来のプリント回路基板の製造方法においては、一般的に次のような問題点を有している。従来のプリント回路基板の製造方法においてはそれぞれのプリント回路基板9には特定番号または図案Zを与えることがなく、プリント回路基板9が製作を完成してロットとして形成された後に上記特定番号または図案Zが与えられるものであるため、上記積層と熱圧着の製造工程を行う前には上記特定番号または図案Zを読み取って各プリント回路基板9の各段階の製造工程に対して詳細な記録を取ることができない。そのため、従来のプリント回路基板の製造方法によって製作されたプリント回路基板9はロットの製品として形成し、特定番号または図案Zが付されたから、始めて各ロットの製品に対して追跡を行うことができる。仮にプリント回路基板9の製品に問題が生じた時、則不易追蹤該プリント回路基板9はどの段階の製造工程においてミスで不良品が生じたかを追跡し難いため、従来のプリント回路基板の製造方法によって製作されるプリント回路基板9には製品の製造工程が追跡し難いという問題点があった。
【0008】
また、レーザー加工方式ではレーザー設備のコストは高いため、仮にレーザー加工方式を利用してそれぞれの段階の製造工程において各プリント回路基板9に対して特定番号または図案Zを与えることを図っても、その製造コストが高くなってしまうという問題点があった。
【0009】
その他に、無線ICタグ(Radio Frequency Identification, RFID)の技術はすでに各種の遠隔特定に広く応用されているが、無線ICタグのチップでは上述した高温高圧の熱圧着の製造工程を耐えることができないため、無線ICタグの技術を従来のプリント回路基板の製造方法には応用することができないという問題点があった。このように、上記のような従来のプリント回路基板の製造方法をさらに改良する必要があった。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みて発明されたものであって、その主な目的とするところは、各プリント回路基板が基板の原材料の製造工程において特定マークによって記録を特定することができる特定可能なプリント回路基板の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明による特定可能なプリント回路基板の製造方法は、以下のようになるものである。すなわち、
a)基板の基板表面を加工面と定義し、上記加工面において特定マークを設置する特定マーク設置の段階と、b)回線層において透明エリアを形成し、透明絶縁層と回線層を順序に従って上記加工面に積層し、透明エリアを特定マークに対応させる積層の段階と、c)温度150℃以上の温度と280psi(約1.93MPa)以上の圧力で基板、透明絶縁層と回線層に対して熱圧着を行うことによって共同でプリント回路基板を形成する熱圧着の段階とを含む。
【0012】
また、上記特定マーク設置の段階において、特定マークは印刷方式で直接加工して基板の基板表面に形成することもできる。また、上記特定マーク設置の段階において、特定マークはラベルの形態で基板の基板表面に設置することもできる。また、上記熱圧着の段階を完成した後、他に標示の段階を行って特定マークを読み取り、そして特定マークに基づいて回線層の表面において生産特定マークを設置することもできる。また、上記標示の段階を完成した後、他に重複加工の段階を行って、回線層に生産特定マークが設けられる表面を上記加工面とし、そして上記積層の階段、熱圧着の段階と標示の段階を重複に行って、予定の積層数の回線層を有するプリント回路基板が形成されるまで行うこともできる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の特定可能なプリント回路基板の製造方法によれば、各プリント回路基板が基板の原材料の製造工程において特定マークによって記録を特定することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のプロセスフロー図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の基板の断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の特定マーク設置の段階の説明図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の積層の段階の説明図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の熱圧着の段階の説明図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のもう一つのプロセスフロー図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の標示の段階の説明図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のもう一つのプロセスフロー図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の重複加工の段階の説明図である。
【図10】図10は、従来のプリント回路基板の製造方法の積層の説明図である。
【図11】図11は、従来のプリント回路基板の製造方法の熱圧着の説明図である。
【図12】図12は、従来のプリント回路基板の製造方法のロットナンバーの説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のプロセスフロー図である。図1を参照すると、本発明の特定可能なプリント回路基板の製造方法は特定マーク設置の段階S1、積層の段階S2および熱圧着の段階S3を含む。
【0017】
図2は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の基板の断面図で、図3は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の特定マーク設置の段階の説明図である。図2、3を参照すると、本発明の実施形態の特定マーク設置の段階S1においては基板1の基板表面11を加工面と定義し、そして上記加工面に特定マーク2を設置する。さらに詳しく言えば、本実施形態の基板1は選択的に銅張積層板(copper clad laminate, CCL)からなり、またはその他の種類の材質により製造される基板からなることができる。特定マーク2は選択的に印刷の方式またはレーザー成型加工でない方式で直接加工して基板1の基板表面(加工面)11に形成したり、または選択的に予め特定マーク2をラベルの形態に製造した後に貼り付けまたはその他の方式を利用して基板1の基板表面11に設置することができる。
【0018】
例を挙げて言えば、本実施形態においては選択的に特定マーク2をラベルの形態に製造した後、基板1の基板表面11に貼り付けて設置するものである。特定マーク2は選択的に数字、図案またはバーコードなどの形式で基板1の基板表面11に表れることによって基板の特定を行うことができる。このように、基板1に対して後続の製造工程を行う前に予め特定マーク2によってそれぞれの基板1に唯一の番号を与えることにより、後続の各段階の製造工程において特定マーク2を読み取ることによってそれぞれの基板1に対して各段階の製造工程における記録を取ることができる。
【0019】
図4は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の積層の段階の説明図である。図4を参照すると、本発明の実施形態の積層の段階S2は回線層3において透明エリア31を形成し、そして透明絶縁層4と回線層3を順序に従って上記加工面に積層し、さらに透明エリア31を特定マーク2に対応するように形成させる。さらに詳しく言えば、回線層3には予定の線路が形成され、例えば本実施形態においては選択的に線路が分布される銅箔を回線層3とし、その中に回線層3には透明エリア31が形成され、透明エリア31には線路が設置されておらず、そして透明または半透明になるために光線が通過することができ、さらに透明エリア31の大きさは好ましくは特定マーク2の大きさに対応するように形成される。
【0020】
また、透明絶縁層4は光線が通過することができるように透明または半透明に形成され、そして透明絶縁層4は基板1と回線層3を結合するのに用いられ、さらに基板1と回線層3を遮断して両者がショートするのを避けることができる。また、透明絶縁層4は需要性に応じて選択的に有色の透明絶縁層または無色の透明絶縁層からなり、そして透明絶縁層4の中には好ましくはガラス繊維板が含まれて全体的な構造の強度を強化することができるように形成される。
【0021】
例を挙げて言えば、本実施形態は選択的にガラス繊維板の表面に有色の熱硬化性剤(ポリプロピレン、polypropylene)を塗布することにより、有色の熱硬化タイプのガラス繊維フィルムを形成し、透明絶縁層4として使用することができる。透明絶縁層4と回線層3は順序に従って基板1の基板表面11に積層され、そして透明エリア31は特定マーク2に対応するように形成されることにより、特定マーク2は回線層3の線路の遮断を受けることによって特定できなくなるという問題はない。
【0022】
図5は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の熱圧着の段階の説明図である。図5を参照すると、本発明の熱圧着の段階S3は温度150℃以上の温度と280psi(約1.93MPa)以上の圧力で基板1、透明絶縁層4と回線層3に対して熱圧着を行うことによって共同でプリント回路基板を形成する。さらに詳しく言えば、基板1、透明絶縁層4と回線層3を順序に従って積層した後、温度150℃以上の温度と280psi以上の圧力で熱圧着を行う。例えば、本実施形態では選択的に150℃の温度と350psi(約2.41MPa)の圧力で熱圧着を行うことにより、透明絶縁層4の表面において熱熔融が生じると同時に、基板1および回線層3と粘着することにより、共同でプリント回路基板を形成することができる。このように、透明絶縁層4には光線が通過するために半透明に形成され、そして透明エリア31にも光線が通過することができるため、特定マーク2に透明絶縁層4と回線層3が覆われても、肉眼または特定の機器を通じて特定マーク2を特定することができ、そしてプリント回路基板のロット番号を読み取って記録を行うことにより、後続の製造工程における追跡を提供することができる。
【0023】
これで、本発明のプリント回路基板の製造方法を完成する。特定マーク設置の段階S1を通じて特定マーク2を設置することにより、本発明のプリント回路基板の製造方法によって製造されるプリント回路基板は、生産ラインの各段階の製造工程において全て特定マーク2を読み取ることによって記録を行うことができるため、上記プリント回路基板の生産過程を正確にコントロールすることができる。また、透明絶縁層4は透明であるため、さらに回線層3には特定マーク2に対応するための透明エリア31が設置されるため、回線層3と透明絶縁層4が設置された後、依然として特定マーク2を確実に読み取って特定することができ、そして回線層3と透明絶縁層4の遮断を受けることがない。
【0024】
図6は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のもう一つのプロセスフロー図で、図7は、本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の標示の段階の説明図である。図6、7を参照すると、本発明においてはさらに進んで標示の段階S4を行うことができ、特定マーク2を読み取って、そして特定マーク2に基づいて回線層3の表面32において生産特定マーク5を設置することができる。
【0025】
さらに詳しく言えば、本実施形態において、上述した積層の段階S2と熱圧着の段階S3を完成した後は、一つの段階の製造工程を完成したため、好ましくは他に特定マーク2を読み取って特定することにより、そして特定マーク2の番号に基づいてこの段階の製造工程に新しい番号を与えることにより、さらに生産特定マーク5として転換することによって回線層3の表面32に設置することができる。例を挙げて言えば、仮に特定マーク2の代表番号が999であるとすると、上述した積層の段階S2と熱圧着の段階S3を完成した後、この段階の製造工程は特定マーク2の代表番号である999に基づいて番号999-1と定義し、それから再び代表番号である999-1の生産特定マーク5を印刷の方式を利用して回線層3の表面32に設置する。このように、番号が999であるプリント回路基板の第一段階の製造工程の代表番号は999-1で、そして第二段階の製造工程の代表番号は999-2になり、このように累積していく。プリント回路基板の各段階の製造工程は全て唯一の番号に対応することにより、製造工程において簡単に追跡を行うことができる。
【0026】
図8は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法のもう一つのプロセスフロー図で、図9は本発明の実施形態の特定可能なプリント回路基板の製造方法の重複加工の段階の説明図である。図8、9を参照すると、標示の段階S4を完成した後、仮に複数層の線路の設置を行わなければならない場合、他に重複加工の段階S5を行うこともできる。回線層3に生産特定マーク5が設けられる表面32を加工面とし、そして積層の階段S2、熱圧着の段階S3と標示の段階S4を重複に行って、予定の積層数の回線層3を有するプリント回路基板が形成されるまで行う。さらに詳しく言えば、回線層3の表面32(加工面)においてさらに進んで余分な透明絶縁層4、回線層3と生産特定マーク5を重複に積層することにより、複数層の回線層3の設計を有するプリント回路基板が形成されるまで重複に積層して設置することができる。このように、複数層の回線層3の設計を有するプリント回路基板を形成すると同時に、特定マーク2と生産特定マーク5を通じてプリント回路基板の各段階の製造工程に対して記録を行うことができる。
【0027】
勿論、基板1のもう一つの基板表面において透明絶縁層4と回線層3を設置することができる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
上述の如く、本発明の特定可能なプリント回路基板の製造方法によれば、基板1の基板表面11において特定マーク2を設置することにより、基板1は後続の製造工程において特定マーク2の番号に基づいて一段階ずつに記録を行うことができると同時に、各段階の製造工程において特定マーク2の番号に基づいて他に生産特定マーク5の番号を設置することができる。このように、仮に製造されるプリント回路基板が品質管理の過程において不良品を発見した時、そのプリント回路基板の特定マーク2の番号を読み取ることにより、そのプリント回路基板の製造工程を知ることができるため、製造工程に対して対応するように調整を行うことができる。そのように、それぞれのプリント回路基板の各段階の製造工程を正確にコントロールすることができる。
【0029】
本発明は、その精神とび必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施形態は例示的なものであり、限定的なものではない。
【符号の説明】
【0030】
1 基板
11 基板表面
2 特定マーク
3 回線層
31 透明エリア
32 表面
4 透明絶縁層
5 生産特定マーク
9 プリント回路基板
91 基板
92 熱硬化タイプのフィルム
93 銅箔
Z 特定番号または図案
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)基板(1)の基板表面(11)を加工面と定義し、上記加工面において特定マーク(2)を設置する特定マーク設置の段階と、
b)回線層(3)において透明エリア(31)を形成し、透明絶縁層(4)と回線層(3)を順序に従って上記加工面に積層し、透明エリア(31)を特定マーク(2)に対応させる積層の段階と、
c)温度150℃以上の温度と280psi(約1.93MPa)以上の圧力で基板(1)、透明絶縁層(4)と回線層(3)に対して熱圧着を行うことによって共同でプリント回路基板を形成する熱圧着の段階と、
を含む特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【請求項2】
上記特定マーク設置の段階において、特定マーク(2)は印刷方式で直接加工して基板(1)の基板表面(11)に形成することを特徴とする請求項1に記載の特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【請求項3】
上記特定マーク設置の段階において、特定マーク(2)はラベルの形態で基板(1)の基板表面(11)に設置することを特徴とする請求項1に記載の特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【請求項4】
上記熱圧着の段階を完成した後、他に標示の段階を行って特定マーク(2)を読み取り、そして特定マーク(2)に基づいて回線層(3)の表面(32)において生産特定マーク(5)を設置することを特徴とする請求項1に記載の特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【請求項5】
上記標示の段階を完成した後、他に重複加工の段階を行って、回線層(3)に生産特定マーク(5)が設けられる表面(32)を上記加工面とし、そして上記積層の階段、熱圧着の段階と標示の段階を重複に行って、予定の積層数の回線層(3)を有するプリント回路基板が形成されるまで行うことを特徴とする請求項4に記載の特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【請求項1】
a)基板(1)の基板表面(11)を加工面と定義し、上記加工面において特定マーク(2)を設置する特定マーク設置の段階と、
b)回線層(3)において透明エリア(31)を形成し、透明絶縁層(4)と回線層(3)を順序に従って上記加工面に積層し、透明エリア(31)を特定マーク(2)に対応させる積層の段階と、
c)温度150℃以上の温度と280psi(約1.93MPa)以上の圧力で基板(1)、透明絶縁層(4)と回線層(3)に対して熱圧着を行うことによって共同でプリント回路基板を形成する熱圧着の段階と、
を含む特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【請求項2】
上記特定マーク設置の段階において、特定マーク(2)は印刷方式で直接加工して基板(1)の基板表面(11)に形成することを特徴とする請求項1に記載の特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【請求項3】
上記特定マーク設置の段階において、特定マーク(2)はラベルの形態で基板(1)の基板表面(11)に設置することを特徴とする請求項1に記載の特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【請求項4】
上記熱圧着の段階を完成した後、他に標示の段階を行って特定マーク(2)を読み取り、そして特定マーク(2)に基づいて回線層(3)の表面(32)において生産特定マーク(5)を設置することを特徴とする請求項1に記載の特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【請求項5】
上記標示の段階を完成した後、他に重複加工の段階を行って、回線層(3)に生産特定マーク(5)が設けられる表面(32)を上記加工面とし、そして上記積層の階段、熱圧着の段階と標示の段階を重複に行って、予定の積層数の回線層(3)を有するプリント回路基板が形成されるまで行うことを特徴とする請求項4に記載の特定可能なプリント回路基板の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−233853(P2011−233853A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−132361(P2010−132361)
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【出願人】(500127726)楠梓電子股▲分▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【出願人】(500127726)楠梓電子股▲分▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】
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