説明

ホームセキュリティ装置の筐体

【課題】アッパーケースをロアケースから吊り下げた状態に支持する連結部材の外れを防止する。
【解決手段】アッパーケース3の第2連結部11の抜け止め手段が、一対の掛合片15の各掛け片部15bの先端部に外向きに突設され、連結部材9を引っ掛けて当該連結部材9が掛け片部15bから外れることを阻止する爪部17と、一対の掛合片15の各掛け片部15bの外側部に、爪部17の根元部分に位置して形成され、連結部材9の侵入を許容する凹部18と、を備えるので、アッパーケース3をロアケース2から取り外した際、連結部材9が掛合片15から抜け出ようとすると、凹部18に入り込んで爪部17に引っ掛かるので、掛け片部15bと突片部14との間の隙間16から連結部材9が抜け出ることが防止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に固定される第1ケースに対して第2ケースを連結部材によって吊り下げ状態に支持するホームセキュリティ装置の筐体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ホームセキュリティ装置の筐体は、壁面に固定されるロアケースと、このロアケースの前面の開口部を閉鎖するアッパーケースとからなる。ロアケース内には、警備会社へ電話通報するためのモデム、戸締りセンサや煙センサなどの各種センサと通信するための無線装置などの電子装置が収納されている。
このホームセキュリティ装置を購入して設置する場合、或いは、センサを増設する場合などにおいては、筐体内部の電子装置を初期設定する必要があり、その際には、アッパーケースをロアケースから取り外す。アッパーケースは、連結部材によってロアケースに連結されており、取り外されたアッパーケースは、その連結部材によって吊り下げられた状態に支持されるようになっている。
【0003】
特許文献1には、壁面に固定されたロアケースに対し、アッパーケースを、紐の両端を結んでループ状に形成した連結部材により連結し、ロアケースから取り外されたアッパーケースを連結部材によって吊り下げ状態に支持するように構成した筐体構造が開示されている。
【特許文献1】特開2008−124201号公報(図11および図12参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、取り外されるアッパーケースにループ状の連結部材を連結するために、アッパーケース内に配設された電子装置を隠すカバーの取付脚部を利用する構成を採用している。つまり、アッパーケースの前面部の内面に取付脚部と突設されており、カバーの取り付け前に、その取付脚部にループ状の連結部材を掛け、その後にカバーを取付脚部にねじ止めするようにしている。この構成では、連結部材の取付脚部からの抜けがカバーによって阻止される。
【0005】
しかしながら、この特許文献1に開示された構成では、内カバーを取付脚部にねじ止めする前に、予めループ状に結ばれた連結部材を取付脚部に通しておかねばならない。これを忘れると、ループ状の連結部材を取付脚部に掛けることができなくなるので、一旦ループを解いて1本の紐にし、その紐を取付脚部に巻いて両端を結ばねばならず、大変面倒なものとなってしまう。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、第1ケースから取り外される第2ケースの連結部にループ状の連結部材を掛ける場合、ループ状のままで連結部に掛けることができ、しかも、連結部から外れる恐れがないホームセキュリティ装置の筐体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明では、第2ケースの第2連結部の抜け止め手段が、一対の掛合片の各掛け片部の先端部に外向きに突設され、連結部材を引っ掛けて当該連結部材が突片部の両側の隙間を基片部側から掛け片部の先端側に通過することを阻止する爪部と、一対の掛合片の各掛け片部の外側部に、爪部の根元部分に位置して形成され、連結部材の侵入を許容する凹部と、を備えるので、第2ケースを第1ケースから取り外した際、連結部材が掛合片から抜け出ようとすると、凹部に入り込んで爪部に引っ掛かるので、掛け片部と突片部との間の隙間から連結部材が抜け出ることが防止される。
【0008】
請求項2の発明では、突片部が掛け片部の先端側に位置しているので、連結部材が凹部に侵入し易くなり、掛け片部と突片部との間の隙間からの抜け止めがより確実となる。
請求項3の発明は、凹部が爪部に向かって次第に深くなっているので、連結部材が爪部により引っ掛かり易くなる。
請求項4の発明では、第2ケースの各第2連結部は、組となる第1ケースの各第1連結部に対し、左方または右方にずれているので、第2ケースを第1ケースに取り付ける際、連結部材が一方の掛合片の凹部に侵入し易くなって爪部による抜け止めがより確実になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態につき図面を参照しながら説明する。本発明対象であるホームセキュリティ装置は、家屋に設置された各種センサの検出状況を監視することにより、不審者の侵入、或いは、ガス漏れや火災の発生などを検知して報知するという機能を有する。
ホームセキュリティ装置の筐体1は、図1および図2に示すように、壁面Wに取り付けられるプラスチック製のロアケース(第1ケース)2と、このロアケース2にその前面開口部を閉鎖するように着脱可能に取り付けられる同じくプラスチック製のアッパーケース(第2ケース)3とから構成されている。なお、図1および図2は壁面Wに取り付けられたロアケース2からアッパーケース3を取り外した状態で示している。
【0010】
ロアケース2内には、電源装置、各種のセンサと通信する通信装置、電話回線を通じて警備会社に異常報知をするためのモデム、制御装置などの電子装置4が収容されている。また、アッパーケース3内には、スイッチ装置や当該スイッチ装置の出力信号を処理する信号処理装置や液晶表示装置などの電気・電子装置5、警報手段としてのブザー6などが収容されている。そして、アッパーケース3内に突設されたボス部3a(図6参照)に、電気・電子装置5を覆うためのカバー板7が複数本のねじ8によって固定されている。
電気・電子装置5のうち、アッパーケース3内に収納されたスイッチ装置は、当該アッパーケース3の前面側から操作可能であり、また、液晶表示装置の画面は、アッパーケース3の前面側から見得るようになっている。なお、ロアケース2内の電子装置4とアッパーケース3内の電気・電子装置5とは、図示しないケーブルによって接続されている。
【0011】
上記アッパーケース3は、ロアケース2に対して複数個、例えば2個の連結部材9によって連結されている。そして、アッパーケース3は、ロアケース2から取り外されたとき、それら2個の連結部材9によってロアケース2から吊り下げられた状態に支持されるようになっている。ここで、連結部材9によるロアケース2とアッパーケース3の連結構成について説明する。
【0012】
まず、上記連結部材9は、柔軟な線状材、例えば紐からなり、当該紐の両端部を解けないように結んでループ状に形成したものである。この連結部材9を引っ掛けてロアケース2とアッパーケース3を連結するために、ロアケース2に第1連結部10が設けられ、アッパーケース3に第2連結部11が設けられている。これら第1連結部10と第2連結部11とは、それぞれ連結部材9と同数の複数個、この実施形態では2個ずつ設けられている。そして、第1連結部10と第2連結部11は、それぞれ1個ずつで1つの組を構成し、各組の第1連結部10と第2連結部11との間に1個の連結部材9が掛けられるようになっている。
【0013】
ロアケース2に設けられている2個の第1連結部10は同一構成のもので、図2に示すように、ロアケース2の後面部の内側(奥面2a)に、ロアケース2の下辺(同一辺)近傍に左右に隔てて形成された幅広の受け片12からなる。受け片12はL字形をなし、ロアケース2の奥面2aから立ち上がる基片部12aと、この基片部12aから上向きに延びる掛け片部12bからなる。そして、ロアケース2の奥面2aと受け片12との間に連結部材9を通すことにより、当該連結部材9が受け片12の内側に掛けられる。
【0014】
上記掛け片部12bの上端部の内側には突起部12cが突設されている。この突起部12cとロアケース2の奥面2aとの間は、連結部材9を構成する紐の太さよりも小さな間隙13となっている。このため、連結部材9が間隙13から受け片12の内側に挿入された後は、突起部12cにより連結部材9の受け片12からの抜けが防止される。なお、連結部材9を構成する紐は平たく押し潰すことが可能で、平たく押し潰せば、連結部材9は間隙13を通過可能となる。また、受け片12をロアケース2の奥面2aから離れる方向に弾性変形させれば、間隙13が広がるので、連結部材9を間隙13に通すことができる。
【0015】
アッパーケース3の2個の第2連結部11は、アッパーケース3の前面部の内側(裏面3b)に、上辺近傍に左右に隔てて設けられている。この2個の第2連結部11の左右方向の隔たりは、ロアケース2の2個の第1連結部10の左右の隔たりと同じであるが、アッパーケース3をロアケース2に取り付けたときの状態では、第2連結部11は、第1連結部10に対して左または右、この実施形態では、右方にずれた位置に設けられている。つまり、図1に示すように、ロアケース2とアッパーケース3の大きさは同等で、第1連結部10は、ロアケース2の左右方向中心に対して左右対称位置に設けられているが、第2連結部11は、アッパーケース3の左右方向中心に対して左または右、この実施形態では、右側にずれて設けられているのである。
【0016】
2個の第2連結部11は、図3および図4に示すように、基本的には、突片部14と、この突片部14の左右両側に設けられた一対の掛合片15からなる。一対の掛合片15は、アッパーケース3の裏面3bから立ち上がる基片部15aと、この基片部15aからアッパーケース3を上下逆にしたとき下向きとなるように延びる掛け片部15bからなるL字形をなしている。
【0017】
前記突片部14は、掛け片部15bの先端部側に位置するようにしてアッパーケース3の裏面3bに突設されている。この突片部14は、図5に示すように、突出先端が掛け片部15bの表側の面と同等の位置となるような高さに設定されている。そして、この突片部14の左右両側には、掛け片部15bとの間に、連結部材9を構成する紐が通過可能な隙間16が形成されている。連結部材9は、この隙間16を通じて掛け片部15bとアッパーケース3の裏面3bとの間に挿入されることにより、掛合片15に引っ掛けられるようになっている。なお、突片部14の両面のうち、掛け片部15bの先端側の面は、外側から隙間16を通して掛け片部15bの内側に入れ易くするために傾斜面14aとされ、反対側の面は垂直面14bとされている。
【0018】
2個の第2連結部11のうち、この実施形態では、左側の第2連結部11については、前述のカバー板7が連結部材9の抜け止め手段として機能する。即ち、カバー板7は、アッパーケース3に取り付けた状態において、下辺(図1で上辺)部が掛合片15に当接して隙間16を塞ぐようになっており、これにより連結部材9が隙間16を通って掛合片15の内側から抜け出ることが防止される。
【0019】
これに対し、右側の第2連結部11についての連結部材9の抜け止め手段は、次のような構成となっている。つまり、一対の掛合片15の掛け片部15bの先端部には、外向きに突出する爪部17が形成され、この爪部17に連結部材9が引っ掛かることにより、連結部材9が掛合片15の両側の隙間16を通過できないようにする。そして、この爪部17への連結部材9の引っ掛かりがより良く行われるようにするために、掛け片部15bの外側部に、爪部17の根元部分に位置して凹部18が形成されている。この凹部18は、基片部15a側から爪部17に向かって次第に深くなるように形成されて、傾斜状底面18aを有している。
【0020】
次に上記構成の作用を説明する。ロアケース2とアッパーケース3とを連結部材9により連結するには、2個の連結部材9によって2組の第1連結部10と第2連結部11を連結する。連結部材9を第1連結部10に連結するには、例えば、連結部材9を構成する紐を平たく潰して間隙13に通し、受け片12に掛ける。
一方、連結部材9を第2連結部11に連結するには、カバー板7の取り付け前に、当該連結部材9を突片部14と一対の掛合片15の掛け片部15bとの間の隙間16に通し、そして、連結部材9が、突片部14を掛け片部15bの先端側から基片部15a側に通過して掛け片部15bの下側に入り込むようにする。この後、カバー板7をアッパーケース3にねじ8によって固定する。
【0021】
このとき、作業順を誤って、既にカバー板7がアッパーケース3に取り付けられていたとしても、カバー板7が左側の第2連結部11の突片部14に当接している位置は、ボス部3aへのねじ8による固定位置から離れているので、カバー板7の端を摘んで突片部14から浮かしてやれば、連結部材9を通す隙間ができるので、そこから連結部材9を差し入れて突片部14に掛けることができる。
【0022】
さて、ホームセキュリティ装置の設置時、ロアケース2を壁面に固定し、電源コードなどの配線を行った後、センサの登録などの初期設定を行う。或いは、設置後にセンサを増設したような場合には、その増設センサの登録を行う。そのためには、アッパーケース3をロアケース2から取り外してロアケース2内の電子装置4を操作する。
ロアケース2から取り外されたアッパーケース3は、図1および図2に示すように、表裏および上下が逆となって連結部材9によりロアケース2から吊り下げられた状態に支持される。そして、所要の登録操作を行った後、再びアッパーケース3をロアケース2に取り付ける。このアッパーケース3の再取付時には、図1および図2の吊り下げ状態から、アッパーケース3を表裏および上下を反転させながら持ち上げてロアケース2に被せる。このため、第2連結部11の掛合片15の掛け片部15bは下向きの状態から図3に示すような上向きの状態へと反転する。
【0023】
このようなアッパーケース3の再取付時において、連結部材9が弛んで右側の第2連結部11の突片部14と掛け片部15bとの間の隙間16内に入り込み、そして、その隙間16から外へ抜け出ようとすることがある。しかしながら、掛け片部15bには爪部17が形成されているので、図3に示すように、連結部材9はその爪部17に引っ掛けられる。このとき、爪部17がなければ、連結部材9はそのまま掛け片部15bから外れて隙間13を通過してしまう。しかし、連結部材9が爪部17に引っ掛けられることにより、掛け片部15bからの外れが阻止される。その結果、連結部材9の隙間16からの抜け出しが防止される。
【0024】
しかも、爪部17の根元部分には凹部18が形成されているので、連結部材9はその凹部18内に入り込んで確実に爪部17に引っ掛けられるようになる。更に、本実施形態では、第2連結部11が第1連結部10よりも右側に偏った位置に設けられているため、アッパーケース3をロアケース2に取り付けるには、当該アッパーケース3を表裏および上下を反転させる過程で右方に移動させる必要がある。このため、連結部材9は一対の掛け片部15bのうち右側(図3では左側)の掛け片部15bにより強く接するようになり、その右側の掛け片部15bの凹部18内により確実に入り込んで爪部17に引っ掛けられるようになる。このため、連結部材9の外れをより一層確実に防止することができる。
【0025】
また、アッパーケース3をロアケース2に被せた際、或いは被せた後、連結部材9が曲がって掛け片部15bから抜け出ようとすることがあるが、このときにも、連結部材9は凹部18内に入り込んで爪部17に引っ掛けられるので、掛け片部15bから外れることが効果的に防止される。勿論、第2連結部11が第1連結部10よりも右側に偏った位置に設けられていることにより、上述したと同様に、連結部材9は一対の掛け片部15bのうち右側の掛け片部15bにより強く接するので、その右側の掛け片部15bの凹部18内により確実に入り込んで爪部17に引っ掛けられるようになる。このため、連結部材9の外れをより一層確実に防止することができる。
【0026】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。
左側の第2連結部11の抜け止め手段をカバー板7によらず、右側の第2連結部11の抜け止め手段と同じ構成(爪部17、凹部18の付加)としても良い。
第1連結部10、第2連結部11の数は、2個に限られず、3個以上あっても良い。
掛け片部15bの凹部18は、傾斜状底面18aのない単純なコ字型或いはU字型のものであっても良い。
掛合片15のL字形状は、基片部15aが垂直に立ち上がるものに限られず、傾斜していても良いし、掛け片部15bもアッパーケース3の裏面3bと必ずしも平行でなくとも良く、連結部材9を掛け止め得るように基片部と掛け片部の二片を有するものであれば良い。
第1連結部10は、ロアケース2の下側の側面部の内面に設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態を、アッパーケースをロアケースから取り外して吊り下げた状態で示す筐体の正面図
【図2】アッパーケースをロアケースから取り外して吊り下げた状態で示す部分的な縦断側面図
【図3】一方の第2連結部の斜視図
【図4】他方の第2連結部の斜視図
【図5】一方の第2連結部を上下逆の状態で示すもので、(a)は正面図、(b)は縦断側面図
【図6】カバー板を除去して示すアッパーケースの背面図
【符号の説明】
【0028】
図面中、1は筐体、2はロアケース(第1ケース)、3はアッパーケース(第2ケース)、7はカバー板、9は連結部材、10は第1連結部、11は第2連結部、12は受け片、14は突片部、15は掛合片,15aは基片部、15bは掛け片部、16は隙間、17は爪部、18は凹部である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に固定される第1ケースと、
前記第1ケースに、当該第1ケースの前面の開口部を閉鎖するように着脱可能に取り付けられる第2ケースと、
前記第1ケースの下部内側に同一辺の左右に隔てて形成された複数の第1連結部と、
前記第2ケースの下部内側に、前記第1ケースの前記各第1連結部と組をなすように、左右に隔てて形成された複数の第2連結部と、
柔軟な線条材によりループ状に形成され、互いに組をなす前記第1ケースの前記各第1連結部と前記第2ケースの前記各第2連結部との間に掛け渡されて前記第1ケースから取り外された前記第2ケースを、表裏および上下が逆となるように、前記第1ケースから吊り下げた状態に支持する複数の連結部材と、を備えたホームセキュリティ装置の筐体において、
前記第2ケースの前記各第2連結部は、
前記第2ケースの前面部の内面から立ち上がる突片部と、
前記突片部の左右両側にあって、前記第2ケースの前面部の内面から立ち上がる基片部および当該基片部から前記第2ケースを上下逆にしたとき下向きとなるように延びる掛け片部からなるL字形をなし、前記掛け片部と前記突片部との間に前記連結部を構成する前記線条材が通過可能な隙間を有した一対の掛合片と、
前記一対の掛合片の前記掛け片部と前記第2ケースの前面部の内面との間に挿入され且つ前記突片部の両側に存する前記隙間を前記掛け片部の先端側から前記基片部側へ通過して当該突片部よりも前記基片部側に位置された前記連結部材が、前記隙間を逆方向に通過して前記突片部よりも前記掛け片部の先端側に抜け出ることを防止する抜け止め手段とを備え、
前記第2ケースの前記各第2連結部のうち少なくとも一つの第2連結部の前記抜け止め手段は、
前記一対の掛合片の前記各掛け片部の先端部に外向きに突設され、前記連結部材を引っ掛けて当該連結部材が前記掛合片の両側の前記隙間を前記基片部側から前記掛け片部の先端側に通過することを阻止する爪部と、
前記一対の掛合片の前記各掛け片部の外側部に、前記爪部の根元部分に位置して形成され、前記連結部材の侵入を許容する凹部と、
を備えることを特徴とするホームセキュリティ装置の筐体。
【請求項2】
前記突片部は、前記掛け片部の先端部側に位置していることを特徴とする請求項1記載のホームセキュリティ装置の筐体。
【請求項3】
前記凹部は、前記爪部に向かって次第に深くなることを特徴とする請求項1記載のホームセキュリティ装置の筐体。
【請求項4】
前記第2ケースが前記第1ケースの前記開口部を閉鎖するように取り付けられた状態において、前記第2ケースの前記各第2連結部は、組となる前記第1ケースの前記各第1連結部に対し、左方または右方にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のホームセキュリティ装置の筐体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−56369(P2010−56369A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−220943(P2008−220943)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】