ボールタップ装置

【課題】組付時及びメンテナンス時におけるフロートの高さ調節が容易であって所要時間も短くて済み、また所要部品点数が少なくコストを安価に抑えることのできるボールタップ装置を提供する。
【解決手段】ボールタップ装置において、フロート28と給水弁とを連繋する連繋アームの軸部34の外面の互いに異なった個所にフロート28固定のための固定ゾーン118と固定解除ゾーン120とを列状に設けて、固定ゾーン118に係合突部121を上下に多数設ける。またフロート28の嵌合部116には係合凹部としての窓部128を設け、窓部128を正方向回転させて適宜の高さの係合突部121に上下に凹凸係合させることでフロート28を高さ調節するようになす。また窓部128には係合突部121に対して逆回転方向に掛止する爪130を設けておく。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、便器洗浄のための洗浄水を内部に貯える洗浄タンクに対して、給水と給水停止とを自動的に行うボールタップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、便器洗浄用の装置として、洗浄タンク内の洗浄水の水位に連動して昇降するフロートと、洗浄タンクへの給水を行う給水弁と、フロートと給水弁とを連繋する連繋アームとを有し、フロートの下降により給水弁を開いて洗浄タンク内に給水を行い、洗浄タンク内の洗浄水が設定した満水状態になったとき、フロートの上昇により給水弁を閉じて給水停止させるボールタップ装置が広く用いられている。
例えば下記特許文献1にこの種のボールタップ装置が開示されている。
【0003】
図16はその具体例を示している。
同図において300は洗浄タンクで、陶器製のアウタタンク302と、その内側の樹脂製のインナタンク304との2重タンク構造をなしている。
アウタタンク302の上部には、その蓋を兼用した陶器製の手洗鉢306が設けられており、この手洗鉢306から手洗吐水管308が起立する形態で設けられている。
手洗鉢306の底部には排水口310が設けられており、手洗吐水管308から吐水された手洗水が、この排水口310から洗浄タンク300内部へと落下する。
【0004】
312は洗浄タンク300内部に配設されたボールタップで、フロート314の昇降に連動して給水及び給水停止を行う。
即ち、フロート314が下降するとボールタップ312の給水弁が開かれて吐水口316を通じ洗浄タンク300内部に給水が行なわれる。
また一方洗浄タンク300内部の水面の上昇につれてフロート314が上昇し、そしてその水面が満水状態になると、ボールタップ312の給水弁が閉じて給水を停止する。
【0005】
このボールタップ312からはまた、蛇腹管から成る導水管318が延び出していて、その先端部が手洗吐水管308に接続され、洗浄タンク300への給水時に、併せてこの導水管318を通じて手洗吐水管308への給水が行われる。
【0006】
洗浄タンク300の底部にはフロート弁(排水弁)320が設けられている。そしてこのフロート弁320に対して、洗浄タンク300の壁部に設けられた洗浄ハンドル322と一体に回転するL字状の作用レバー324の先端部が、鎖326を介して連結されている。
而してこのフロート弁320は、洗浄ハンドル322が回転操作されることで浮き上がって開弁し、ここにおいて洗浄タンク300内の洗浄水が排出口328を通じて便器に向け放出される。
【0007】
図16に示すボールタップ装置の上記の給水弁は、フロートの昇降運動が連繋アーム330を介し給水弁側に伝えられることで開閉動作する。
ここで連繋アーム330は、上下に伸びるねじ軸部332を有しており、そこにフロート314が組み付けられている。
フロート314は、ねじ軸部332とフロート314とを相対回転させることでねじ送りでその位置が上下に調節される。
そしてフロート314の上下の位置の調節により、洗浄タンク300内の満水時における洗浄水量が調節される。
【0008】
詳しくは、フロート314の位置を下側に移動させると、洗浄タンク300内への給水の際にボールタップの給水弁が早く閉じるようになり、洗浄タンク300内への給水量が少なく調節される。
また逆にフロート314の位置を上側に移動させると、洗浄タンク300内への給水の際にボールタップ312の給水弁が遅く閉じるようになり、洗浄タンク300内により多くの水が給水される。
尚、図中Wは洗浄タンク300内の洗浄水の水面の位置を表している。
【0009】
しかしながらこのようにねじ送りでフロートを上下に位置調節するものの場合、工場での組付時や、現場でのメンテナンス作業時にフロートの高さ調節をする際、ねじ軸部をフロートに対して何回転も相対回転させてフロートをねじ軸部に沿って目的の位置まで位置移動させなければならず、高さ調節の作業が面倒で位置調節が行い辛く、またその作業のために長い時間かかってしまう。
【0010】
また使用中にフロートがねじ軸部に対して位置移動し、フロートの位置が予め調整してある位置から変化してしまうことがある。
而してフロート314の位置が変化してしまうと、満水時における洗浄水の水位即ち水量が設定した水量とは異なってしまい、便器に対する洗浄能力に影響が及んでしまう。
【0011】
一方、フロートの組付け及び高さ調整を行い易くする手段として、連繋アームとフロートとをクリップ等で固定するといったことも考えられるが、この場合には所要部品点数が増加し、このことがボールタップ装置のコストアップに繋がってしまう。
【0012】
尚、下記特許文献2にはオーバーフロー管に摺動可能に外嵌されたチューブの下部に弁押し盤を、また上部にフロートを設け、洗浄タンク内の洗浄水の排出時にフロートの下降によって開弁状態の排水弁を弁押し盤で押し、閉弁させるようになした排水量調節装置が開示され、そこにおいてフロートの内面に突起を設ける一方、チューブの外面にその突起と係合する凹みを上下に多数設けて、それらの凹凸係合によりフロートの高さ位置を調節するようになした点が開示されている。
【0013】
しかしながらこの特許文献2に開示のフロートは、洗浄水の排出に際して排水量を定めるためのものであって、本発明のフロートのように洗浄水の給水の際の給水量を定めるものではなく、本発明とは対象が異なっているのに加えて、この特許文献2に開示のものにおいては、突起が凹みに対して周方向に且つ正逆両方向に自在に移動可能であって、その回転により一旦凹みに係合した突起が凹みから外れてしまう問題があり、この点においても特許文献2に開示のものは本発明とは相異なった別異のものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2002−167838号公報
【特許文献2】実用新案登録第3019494号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は以上のような事情を背景とし、組付時及びメンテナンス時におけるフロートの高さ調節が容易であって所要時間も短くて済み、また所要部品点数が少なくコストを安価に抑えることのできるボールタップ装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
而して請求項1のものは、洗浄タンク内の洗浄水の水位に連動して昇降するフロートと、該洗浄タンクへの給水を行う給水弁と、該フロートと該給水弁とを連繋する連繋アームとを有し、該フロートの下降により該給水弁を開いて前記洗浄タンク内に給水を行い、該洗浄タンク内の洗浄水が設定した満水状態になったとき、該フロートの上昇により前記給水弁を閉じて給水停止させるボールタップ装置において、前記連繋アームは上下に伸びる軸部を有するものとなすとともに、前記フロートには該軸部に回転可能に嵌合する嵌合部を設け、前記軸部の外面には、周方向の互いに異なった個所に前記フロートを固定するための固定ゾーンと固定解除ゾーンとをそれぞれ列状に設けて、該固定ゾーンに径方向の突部又は凹部からなる固定側係合部を設けるとともに、前記フロートの嵌合部には該固定側係合部に対応した凹部又は突部からなる可動側係合部を設けて、それら固定側係合部と可動側係合部との上下の凹凸係合により該フロートを前記軸部に対して上下に固定するようになし、且つ前記固定側係合部と可動側係合部との少なくとも一方の係合部は上下に複数設けて、他方の係合部の該一方の係合部に対する係合位置を上下に変化可能となすとともに、該可動側係合部を前記固定解除ゾーンに位置させた状態では該可動側係合部と固定側係合部とを係合解除して前記フロートを前記軸部に対して上下にスライド移動可能となし、更に該可動側係合部と固定側係合部とは、該可動側係合部を前記固定解除ゾーンから前記固定ゾーンに向けて正方向回転させることで上下に凹凸係合するものとなすとともに、該固定側係合部と可動側係合部との一方には、前記凹凸係合状態で他方に対し逆回転方向に掛止する掛止部が設けてあることを特徴とする。
【0017】
請求項2のものは、請求項1において、前記掛止部は、前記正方向回転時に加えられた操作力で前記他方に掛止し、前記逆回転方向に加えられた前記正方向回転時の操作力よりも大きい操作力で掛止解除されるものとなしてあることを特徴とする。
【0018】
請求項3のものは、請求項2において、前記掛止部が、前記固定側係合部と可動側係合部との一方に設けた爪であり、該爪は、前記正方向回転により前記他方を弾性的に乗り越えて該他方に対して逆回転方向に掛止し、該逆回転方向に強制的に加えた操作力で該他方を該逆回転方向に弾性的に乗り越えて該他方に対し掛止解除されるものとなしてあることを特徴とする。
【0019】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記軸部と前記嵌合部との一方には、前記正方向回転時に前記固定側係合部と可動側係合部との凹凸係合状態の下で前記フロートを該正回転方向に回転規制するためのストッパが、前記軸部と嵌合部との他方には該ストッパに当接する当り部が設けてあることを特徴とする。
【0020】
請求項5のものは、請求項4において、前記フロートの前記嵌合部には径方向に貫通の窓部が設けてあって、該窓部が前記凹部からなる前記可動側係合部を成しており、且つ該窓部の側面が前記ストッパを成し、前記軸部の前記突部からなる前記固定側係合部の対応する側面が前記当り部を成していることを特徴とする。
【0021】
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記軸部の下端側には、前記可動側係合部を前記固定解除ゾーンに位置させた状態で前記嵌合部を該軸部から下方に落下防止する前記フロートの落下防止部が設けてあることを特徴とする。
【0022】
請求項7のものは、請求項6において、前記軸部の下端側には前記固定解除ゾーンで径方向に突出した引掛部が設けてあり、該引掛部が、前記嵌合部の下端側で径方向内方に突出した掛止面に引っ掛って該嵌合部を落下防止する前記脱落防止部と成してあるとともに、該嵌合部には、該掛止面から周方向に離隔した位置に該引掛部を軸方向に通過させる通過凹部が設けてあって、該引掛部が前記掛止面から該通過凹部に到るまで前記嵌合部が前記軸部に対して空回転可能となしてあることを特徴とする。
【発明の作用・効果】
【0023】
以上のように本発明は、連繋アームにおける軸部の外面且つ周方向の互いに異なった個所にフロートを固定するための固定ゾーンと固定解除ゾーンとをそれぞれ列状に設けて、その固定ゾーンに径方向の突部又は凹部からなる固定側係合部を設けるとともに、フロートの嵌合部には固定側係合部に対応した凹部又は突部からなる可動側係合部を設けて、それらの上下の凹凸係合によりフロートを軸部に対し上下に固定するようになし、且つそれら固定側係合部と可動側係合部との少なくとも一方の係合部は上下に複数設けて、その一方の係合部に対する他方の係合部の係合位置を上下に変化可能となし、以て軸部に対するフロートの上下位置を調節可能となしたものである。
【0024】
そして固定解除ゾーンにおいてはフロートを軸部に対し上下にスライド移動可能となすとともに、可動側係合部と固定側係合部とは、可動側係合部を固定解除ゾーンから固定ゾーンに向けて正方向回転させることで互いに上下に凹凸係合するようになしたもので、かかる本発明のボールタップ装置においては、可動側係合部を軸部の固定解除ゾーンに位置させた状態でフロートを軸部に沿って上下にスライド移動させ、そして所定の高さ位置で可動側係合部を、つまりフロートを正方向回転させることで、可動側係合部と固定側係合部とを上下に凹凸係合させ、以てフロートを所望の高さ位置に位置調節することができる。
【0025】
以上のような本発明では、フロートの可動側係合部を軸部の固定解除ゾーンに位置させた状態から固定ゾーンに向けて僅かに回転させるだけで、フロートを軸部に対し所望の高さ位置に位置調節することが可能であり、工場での組立時に或いは現場でのメンテナンス時においてフロートの高さ調節を行う際、その作業を極めて簡単に且つ短時間で行うことができ、またフロートと軸部とを固定するための別の部材を特に要しないので部品点数も少なくて済み、ボールタップ装置の所要コストを安価に抑えることができる。
【0026】
本発明では固定側係合部と可動側係合部との一方に、凹凸係合状態で他方に対し逆回転方向に掛止する掛止部が設けてあり、その掛止部の逆回転方向の掛止作用により、一旦固定側係合部に対して上下に凹凸係合した可動側係合部が逆方向回転してしまうことによって係合が外れてしまうのを有効に防止することができる。
【0027】
そしてそのことによって、一旦所望の位置に高さ調節したフロートが、使用中のフロートのがたつき等によって固定位置から外れてしまうのを防止することができ、かかるフロートを調節位置にしっかりと固定状態とすることができる。
またその掛止部は固定側係合部と可動側係合部との一方に設けてあるため、位置調節したフロートをその調節位置に固定するための別途の部材を必要とせず、所用部品点数が増えてしまうといったことも回避できる。
【0028】
この場合において、上記掛止部は、上記の正方向回転時に加えられた操作力で固定側係合部と可動側係合部との他方に掛止し、逆回転方向に加えられた、正方向回転時の操作力よりも大きい操作力で掛止解除されるものとなしておくことができる(請求項2)。
【0029】
このようにしておけば、小さい操作力で掛止部を掛止状態とすることができ、また一方掛止解除するときには、これよりも大きい操作力を加えることで掛止解除することができる。この場合掛止部は掛止し易く外れ難い。
この請求項2において、固定側係合部と可動側係合部との一方に設けた爪をもって上記の掛止部となし、その爪は、正方向回転により他方を弾性的に乗り越えて他方に対し逆回転方向に掛止し、また逆回転方向に強制的に加えた操作力で他方を逆回転方向に弾性的に乗り越えて掛止解除されるものとなしておくことができる(請求項3)。
【0030】
このようにしておけば、単にフロートの可動側係合部を固定ゾーンに向けて即ち固定側係合部に向けて正方向回転させるだけで爪を掛止状態とでき、また逆回転方向に強制的に操作力を加えることで掛止解除でき、軸部に対するフロートの固定と固定解除とを簡単な作業で容易に且つ短時間に行うことができる。
【0031】
請求項4は、上記軸部と嵌合部との一方に、正方向回転時に固定側係合部と可動側係合部との凹凸係合状態の下でフロートを正回転方向に回転規制するストッパを設け、また他方にはそのストッパに当接する当り部を設けたもので、このようにしておけば、フロートを正回転方向に回転し過ぎることによって、一旦上下に凹凸係合状態となった固定側係合部と可動側係合部とが再び係合解除してしまうといったことを有効に防止することができる。
【0032】
即ちこの請求項4によれば、単にストッパが当り部に当る位置までフロートを回転させることで可動側係合部と固定側係合部とを確実に上下に凹凸係合状態となすこと、即ちフロートを軸部に対して確実に上下に固定状態となすことができる。
【0033】
この場合において、フロートの嵌合部には径方向に貫通の窓部を設けて、その窓部をもって上記の凹部からなる可動側係合部となし、且つその窓部の側面を上記のストッパとなし、また軸部側の突部からなる固定側係合部の対応する側面をもって上記の当り部となしておくことができる(請求項5)。
【0034】
次に請求項6は、フロートの可動側係合部を軸部の固定解除ゾーンに位置させた状態で、嵌合部を軸部から下方に落下防止するフロートの落下防止部を軸部の下端側に設けたもので、この請求項6によれば、軸部に対して上下方向に自由にスライド移動する状態にあるフロートが、軸部の下端側から下方に抜けて脱落してしまうのを有効に防止することができる。
【0035】
これにより、フロートの高さ調節の作業中にフロートが軸部から落下してしまうことにより高さ調節の作業が困難化してしまうのを防ぐことができ、高さ調節の作業をより容易に行えるようになる。
またフロートが軸部から落下することによって、フロートが損傷してしまうのを防止することができる。
【0036】
この場合において、軸部の下端側には固定解除ゾーンで径方向に突出した引掛部を設けて、その引掛部をもって、上記嵌合部の下端側で径方向に突出した掛止面に引っ掛って嵌合部を落下防止する脱落防止部となすとともに、その嵌合部には、掛止面から周方向に離隔した位置に引掛部を軸方向に通過させる通過凹部を設け、且つ嵌合部を、引掛部が掛止面から通過凹部に到るまで軸部に対し空回転可能となしておくことができる(請求項7)。
【0037】
このようにしておけば、フロートが軸部から落下してしまうのを防止できる一方で、フロートを軸部から外す必要が生じたときには、引掛部が掛止面に引っ掛った状態からフロートを僅かに回転させ、嵌合部の通過凹部を引掛部に持ち来すことで、フロートを軸部から容易に外すことができる。
またフロートを軸部に組み付ける際、嵌合部を軸部の下端に嵌め合せた上、僅かにこれを回転させることでフロートを軸部に組付状態とすることができる。そして更にフロートを軸部に沿って上向きにスライド移動させた後にこれを回転操作することで、所望の高さ位置にフロートを固定することができる。
即ちこの請求項7によれば軸部からのフロートの取外し及び軸部に対するフロートの再組付けの作業を極めて簡単に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態であるボールタップ装置を洗浄タンクの内部構造とともに示した図である。
【図2】同実施形態のボールタップ装置を示した図である。
【図3】同実施形態のボールタップ装置の給水弁と周辺部を示した図である。
【図4】図3の給水弁を閉弁状態と開弁状態とで示した図である。
【図5】同実施形態のボールタップ装置のフロートと軸とを固定状態で示した図である。
【図6】図5のフロートと軸とを分解して示した図である。
【図7】図5のフロートと軸との固定構造の作用説明図である。
【図8】同実施形態におけるフロートが軸部に対してスライド移動可能な状態を示した図である。
【図9】同実施形態のフロートを(I)脱落防止の状態と、(II)取外し可能な状態で示した図である。
【図10】同実施形態における袋ナットの緩み防止機構の作用説明図である。
【図11】図10に続く作用説明図である。
【図12】同実施形態における補給水の水量調節機構の構成部材を分解して示した図である。
【図13】図12の水量調節機構の作用説明図である。
【図14】本発明の他の実施形態の要部を模式的に示した図である。
【図15】本発明の更に他の実施形態の要部を模式的に示した図である。
【図16】従来のボールタップ装置の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は洗浄タンクで樹脂製のアウタタンク12と、その内側の樹脂製のインナタンク14との2重タンク構造をなしている。
アウタタンク12の上部には、その蓋を兼用した樹脂製の手洗鉢16が設けられており、この手洗鉢16から起立する形態で手洗吐水管18が手洗鉢16に設けられている。
手洗鉢16の底部には排水口20が設けられており、手洗吐水管18から吐水された手洗水が、この排水口20から洗浄タンク10内部へと落下する。
【0040】
22は、洗浄タンク10内部に配設されたボールタップ装置で、その本体部24がインナタンク14に取り付けられ、そしてその本体部24に対して給水管26が接続されている。
給水管26を通じて供給された水は、ボールタップ装置22の後述の図2に示す給水弁58の開弁によって洗浄タンク10内部に給水され、また給水弁58の閉弁によって給水停止される。
【0041】
ボールタップ装置22は、洗浄タンク10内部の洗浄水の水位に連動して昇降するフロート28と、フロート28と給水弁58とを連繋する連繋アーム30とを有している(フロート28及び連繋アーム30は何れも樹脂製)。
また連繋アーム30は、アーム部32と、その先端から下向きに延びる軸部34とを有しており、その軸部34に対してフロート28が組み付けられている。
【0042】
洗浄タンク10の壁部には、洗浄ハンドル36が回転可能に設けられている。
38は、洗浄タンク10内部において洗浄ハンドル36に連動して回動する、L字状をなす作用レバーで、その先端が鎖40を介して図示を省略する排水弁に連結されている。
その排水弁は、洗浄ハンドル36の回転操作によって閉弁状態から開弁させられ、これにより洗浄タンク10内部に貯えられている洗浄水が、洗浄タンク10底部の排出口から便器に向けて勢い良く排出せしめられる。
【0043】
図2において、44はボールタップ装置22における本体ボデーで全体として筒状をなしている。
この本体ボデー44の図2中左端部には図1の給水管26が接続され、また右端部には、本体ボデー44とは別体をなし且つ筒状をなすソケット状の分岐管46の左端部が外嵌状態に接続されている。
更にこの分岐管46の図中右端部には、補給水管48が接続されている。
補給水管48は便器に補給水を供給するためのもので、図1に示しているようにその先端側が洗浄タンク10内部のオーバーフロー管42内に挿入されている。
この実施形態において、補給水管48はゴムチューブから成っている。
【0044】
分岐管46には、本体ボデー44からの水を洗浄タンク、具体的にはインナタンク14内に吐水する筒状の吐水口50と、図1の手洗吐水管18に向けて供給するための筒状の供給口52とが一体に設けられている。
この実施形態では、供給口52に対して、本体ボデー44からの水を図1に示す手洗吐水管18に導くための導水管54の一端側が接続されている。
ここで導水管54は蛇腹管から成っており、その先端側が手洗吐水管18に接続されている。
【0045】
尚、洗浄タンク10には図1の洗浄タンク10のように手洗吐水管18を備えたものと、手洗吐水管18を備えていないものとがあり、而して洗浄タンク10が手洗吐水管18を備えていない場合には、供給口52に対して導水管54を接続しないで供給口52をそのまま開放しておく。
【0046】
即ちこの実施形態では、手洗吐水管18を備えている場合には供給口52に導水管54を接続し、また手洗吐水管18を備えていない場合には供給口52に導水管54を接続せず、供給口52をそのまま開放状態としておくことで、手洗吐水管18有りのものと無しのものとに対して容易に対応することができる。
【0047】
而して洗浄タンク10が手洗吐水管18を備えず、供給口52に導水管54を接続しないで、これをそのまま開放しておく場合には、本体ボデー44からの水は吐水口50と供給口52との両方とから洗浄タンク10内に吐水される。
この場合には、供給口52が洗浄タンク内に水を吐水する第2の吐水口となる。
【0048】
例えば図16に示すボールタップ装置312においては、手洗吐水管308に水を供給するための供給口が本体ボデー334に上向きに設けられており、この場合、手洗吐水管308を備えたものと備えていないものとで本体ボデー334自体を取り替えなければならない。
しかるにこの実施形態では、単に導水管54を供給口52に接続し、或いは供給口52から導水管54を取り外しておくだけで、手洗吐水管18の有無に対応することができる。
【0049】
導水管54を供給口52に接続しない場合には、本体ボデー44からの水が吐水口50と供給口52との両方とから吐水されることから、ここではかかる供給口52が吐水口50と同じ方向且つ下方向に向けて設けられている。
但しこの実施形態では、これら吐水口50と供給口52とが真下向きではなく、斜め下方に向けて設けられている。
このように吐水口50,供給口52を斜め下方向に向けて設けておくことで、これら吐水口50,供給口52からの水が斜め下向きに吐水されることとなり、着水音を静かにすることができる。
【0050】
図2に示しているように、本体部24には水路56を連通及び連通遮断する給水弁58が設けられている。この給水弁58は、フロート28の昇降に伴って連繋アーム30が軸60周りに回動することで開弁及び閉弁せしめられる。
具体的には、フロート28の上昇により連繋アーム30が軸60周りに反時計回りに回動することで、給水弁58が閉弁せしめられ、またフロート28の下降に伴って連繋アーム30が軸60周りに図中時計回りに回動運動することで、給水弁58が開弁せしめられる。
【0051】
而して給水弁58が開弁すると水路56が連通状態即ち開放状態となって、給水管26からの水が本体ボデー44から分岐管46へと流れ込み、そしてその分岐管46の吐水口50から洗浄タンク10内に向けて吐水され、また供給口52を通じて手洗吐水管18に(手洗吐水管18がある場合)、或いは供給口52を通じて洗浄タンク10内に吐水される(手洗吐水管18を備えていない場合)。
また分岐管46に流れ込んだ水が、更に補給水管48を通じてオーバーフロー管42から便器へと流れ込み、便器に対して補給水が供給される。
【0052】
本実施形態において、給水弁58はダイヤフラム式且つパイロット式の弁とされている。
図3に、その構成が具体的に示してある。
図3において、62は給水弁58における主弁でダイヤフラム弁から成っている。
この主弁62は、ゴム等の弾性材から成るダイヤフラム膜66と、これよりも硬質の(ここでは樹脂製)ダイヤフラムホルダ68とから成っている。
【0053】
ダイヤフラム膜66は外周部70が厚肉とされており、この外周部70が、本体ボデー44とカップ状をなすダイヤフラム押え72とによって上下に挟持されている。そしてそれらによる挟持によってダイヤフラム膜66の外周部70が、本体ボデー44に固定されている。
ここでダイヤフラム膜66の外周部70は同時にシール部としての働き、即ち水路56と外部とを水密に遮断し、シールする働きをなしている。
【0054】
このカップ状をなすダイヤフラム押え72は、本体ボデー44に一体に構成された円筒部74に対して、図中下側から上向きに内嵌状態に嵌入せしめられ、そして円筒部74の外周面の雄ねじ部76に対して、袋ナット80の内周面の雌ねじ部78が螺合されることによって、ダイヤフラム押え72が円筒部74に即ち本体ボデー44に固定されている。
【0055】
即ちこの実施形態では、袋ナット80を図中上向きにねじ込むことで、円筒部74に内嵌状態に嵌入されたダイヤフラム押え72が上向きに押し上げられて、かかるダイヤフラム押え72が本体ボデー44と協働してダイヤフラム膜66の外周部70を所定の締代で弾性圧縮状態に締め付ける構造となっている。
【0056】
カップ状をなすダイヤフラム押え72は、背圧室形成部材としての働きも有しており、ダイヤフラム弁から成る主弁62の図中下側の背後に背圧室82を形成している。
この背圧室82は内部の圧力を主弁62に対して図中上向きの閉弁方向の押圧力として作用させる。
【0057】
一方、主弁62には中心から偏心した位置において、水路56における1次側と背圧室82とを連通させる貫通の導入小孔84が設けられている。
この導入小孔84は、水路56における1次側の水を背圧室82に流入させて背圧室82の圧力を増大させる働きをなす。
【0058】
一方、ダイヤフラム押え72にはその中心部にこれを貫通する水抜水路としてのパイロット水路86が設けられている。
このパイロット水路86は、背圧室82内の水を抜いて背圧室82の圧力を減少させる働きをなす。
【0059】
上記連繋アーム30のアーム部32の基端部にはパイロット弁88が設けられ、このパイロット弁88のシール部90がパイロット弁座92に上向きに着座することでパイロット水路86が閉鎖される。
【0060】
この実施形態において、給水弁58は次のように作用する。
即ち、図4(A)に示すように給水弁58が閉弁状態の下で、図2のフロート28の下降により連繋アーム30が軸60周りに回動してパイロット弁88がパイロット弁座92から図中下向きに離間し開弁すると、図3の背圧室82内の水がパイロット水路86を通じて流出し、背圧室82の圧力が減少する。
すると水路56における1次側の圧力が背圧室82の圧力に打ち勝つに到って、主弁62が図3(A)及び図4(A)に示す状態から下向きに離間し開弁する。
【0061】
そして主弁62が開弁することで水路56が連通状態となり、本体ボデー44から図2の分岐管46及び補給水管48に向けて水が流れ込む。
ここにおいて吐水口50,供給口52から水が吐出され、更に補給水管48を通じてオーバーフロー管42から便器内に補給水が供給される。
【0062】
一方、フロート28の上昇に連動して連繋アーム30が図2の軸60周りに反時計回りに回動運動すると、フロート28が上昇端に到ったところで、即ち洗浄タンク内の水が設定した満水状態になったところでパイロット弁88のシール部90がパイロット弁座92に上向きに着座して閉弁し、ここにおいて背圧室82からの水の流出が停止する。
【0063】
すると導入小孔84を通じての背圧室82への水の流入により背圧室82の圧力が上昇し、そしてその圧力上昇によってダイヤフラム弁から成る主弁62が主弁座64に上向きに着座し、閉弁する。
ここにおいて水路56の水の流れが停止し、洗浄タンク10及び手洗吐水管18への給水が停止する。
【0064】
この実施形態では、ダイヤフラム式の給水弁58が下向きに設けられている。
詳しくは、ダイヤフラム弁から成る主弁62が、本体ボデー44に一体に構成された主弁座64に対して下側に配置されて、図中下向き移動によって開弁するようになしてあり、またダイヤフラム膜66の外周部70が、上側の本体ボデー44に対して下側のダイヤフラム押え72,袋ナット80等によって上向きに締め上げられて本体ボデー44に固定され、更に背圧室82が主弁62の下側に形成されて、パイロット水路86が下向きに開口した構造となっている。
【0065】
従って、万一本体ボデー44の円筒部74やダイヤフラム押え72,袋ナット80等が損傷して、ダイヤフラム膜66の外周部70によるシール機能が失われたとき、水路56の水は下向きに噴き出すこととなり、その噴き出した水は洗浄タンク10へと落下して外部に漏出することはない。
【0066】
ダイヤフラム式の給水弁58を、この例とは異なって上向きに設けておいた場合、ダイヤフラム膜66の外周部70によるシール機能が失われたときには、水路56からの水が上向きに噴き出して外部漏水してしまう恐れが生ずるが、この実施形態によればそうした外部漏水を防ぐことができる。
【0067】
またダイヤフラム式の給水弁58を上向きに設けて、パイロット水路86を上向きに開口させておくと、フロート28の上昇により連繋アーム30が図2の軸60周りに反時計回りに回動したときに、パイロット弁88にてその上向きの開口を閉じることが必要となるが、その場合には連繋アーム30の形状が複雑な形状となるとともに、長さも長いものとなってしまう。
【0068】
しかるにこの実施形態ではそのような不都合を生じず、連繋アーム30の形状をシンプルな形状となすことができるとともに、その長さを可及的に短くし得て連繋アーム30をコンパクトにでき、また連繋アーム30の軸60周りの反時計方向の回動により自然な動きでスムーズにパイロット弁88にてパイロット水路86を閉鎖するようになすことができる。即ち給水弁58を閉弁させることができる。
【0069】
尚、単に袋ナット80をねじ込むだけでダイヤフラム押え72,主弁62等を組み付けるようになした場合、配管系に生じるウォーターハンマー等の衝撃が繰返し作用したりすると袋ナット80のねじが緩み、ダイヤフラム押え72や主弁62に対する締付力が低下してしまう恐れがある。
【0070】
そこでこの実施形態では袋ナット80を次のようにして緩み防止するようになしている。
即ち、この実施形態では図10,図11に示しているように袋ナット80の上端部且つ外周部の所定個所に、平面形状が略三角形状をなす弾性突起94が設けてあり、また一方本体ボデー44の側には対応する係合突起96が設けてある。
【0071】
この実施形態では、袋ナット80を本体ボデー44の円筒部74の下端部に嵌め合せた後、袋ナット80を回転操作して円筒部74にねじ込んで行くと、袋ナット80をほぼ一杯までねじ込んだところで、袋ナット80の弾性突起94が本体ボデー44側の係合突起96と同じ高さに到り、その状態で袋ナット80を更に回転させると、袋ナット80の弾性突起94が本体ボデー44側の係合突起96を弾性的に乗り越えて、かかる弾性突起94が係合突起96に対して戻り側に係合する。
この係合状態では、袋ナット80は強制的な操作力を加えない限り緩み方向に回転することはなく、従ってそれら弾性突起94と係合突起96との係合作用によって、袋ナット80が緩み防止される。
【0072】
これら弾性突起94と係合突起96とはまた次のような働きも有する。
即ち、袋ナット80を弾性突起94が係合突起96を乗り越える位置まで上向きに締め込んだところで袋ナット80のねじ込みを停止するようにすれば、ダイヤフラム66における外周部70の締付量即ち弾性圧縮量を、予め設定した圧縮量とすることができ、外周部70による一定のシール性能を確保することが可能となる。
【0073】
図3(A)及び図4に示しているように、背圧室82の内部には金属製のコイルばね95が設けられている。
コイルばね95は、その上端を主弁62に当接させ、またその下端をダイヤフラム押え72の底部に当接させている。
【0074】
コイルばね95の図中下端からは上向きにクリーニングピン97が延び出しており、このクリーニングピン97が、主弁62における上記の導入小孔84を挿通して上向きに突き出している。
このクリーニングピン97は、主弁62が図3及び図4中上下に移動する際に導入小孔84内を相対摺動運動して、導入小孔84内に微細なゴミや異物が詰まるのを防止する働きを有している。
この実施形態において、クリーニングピン97はコイルばね95の下端から図中上向きにストレート形状で延びた後、主弁62の上側で僅かに折り曲げられている。図中98はその折曲部を表している。
【0075】
クリーニングピン97を、その上端に到るまで上向のストレート形状となしておいた場合、メンテナンス時等において主弁62を取り外したときに、クリーニングピン97がコイルばね95とともに主弁62から脱落してしまう恐れがある。
その脱落を防止するためには、クリーニングピン97を固定するための別途の固定部材が必要となる。
しかるにこの実施形態によれば、特別の固定部材を用いなくても上端部の折曲部98によって、クリーニングピン97がコイルばね95とともに主弁62から脱落してしまうのを有効に防止することができる。
【0076】
図2において、100は補給水管48を通じて便器に送られる補給水の水量を調節する補給水の水量調節機構で、この水量調節機構100は、補給水管48の端部に装着された回転部材106を有している。
図12に、この水量調節機構の構成が具体的に示してある。
同図に示しているように、分岐管46の図中右端部にはその中心(軸心)から偏心した位置に円形の通水孔102が設けられている。
一方回転部材106にもまた、その中心から偏心した位置に通水孔104が設けられている。
【0077】
図13に、この水量調節機構100による補給水の水量を調節する際の作用が示してある。
図13(I)は、通水孔102と104とが合致した状態を示しており、この状態の下では通水孔102と104との重なり面積Gが最大となって、補給水が最大の水量で便器側へと供給される。
この図13(I)に示す状態から、回転部材106を補給水管48とともに図13(II)に示すように45°回転させると、通水孔102と104との重なり面積Gが減少して、補給水の水量が減少する。
【0078】
更に図13(III),(IV),(V)に示すように回転部材106を補給水管48とともに45°ずつ回転して行くと、これに応じて重なり面積Gが漸次減少し、これに伴って便器側へと供給される補給水の水量が減少し、そして図13(V)に示す状態で補給水の水量は最少となる。
また逆方向に回転部材106を補給水管48とともに回転させることで重なり面積Gが漸次増大し、これに伴って補給水の水量が増大して行く。
【0079】
便器内部の溜水は、他の便器の使用及び洗浄によって引き起こされる誘導サイホン現象等により便器外へと引き込まれることで減少することがあり、そのような場合には予めこれを見込んで便器内部に多く溜水を溜めておくことが必要となる。即ち補給水管48を通じて多くの補給水を便器に向けて供給することが必要となる。
また便器によっては必要な溜水の量がまちまちであり、各便器に応じて補給水の水量を多くしたり少なくしたりすることが必要となる。
【0080】
この場合において、この実施形態によれば単に補給水管48に回転力を加えて回転部材106を回転操作するだけで、簡単に補給水の水量を調節することができる。しかもこの水量調節機構100は少ない部品点数で安価に構成することができる。
【0081】
本実施形態において、上記フロート28は図6に示しているように4角筒状をなしている。その上端面は閉鎖部108にて閉鎖されており、また下端面は開放形状とされている。
このフロート28には、図2(B)に示しているように縦横にリブ110が外筒部114とともに田の字をなすように一体に形成され、また中心部には円筒部112が同じく一体に形成されている。
ここで円筒部112はフロート28の下端、具体的には外筒部114の下端から上端の閉鎖部108に到るまで上下に延びている。またこの円筒部112の内径は、後述の係合突部121を含む軸部34に遊嵌する大きさとされている。
【0082】
フロート28にはまた、連繋アーム30における軸部34に回転可能に外嵌状態に嵌合する嵌合部116が、閉鎖部108から上向きに突き出す形態で設けられている。
図6(A)に示しているように、連繋アーム30における軸部34の外面には、周方向に180°隔たった2個所にフロート28を固定するための固定ゾーン118が、それぞれ軸部34に沿って軸方向に縦一列に設けられており、またこれから90°ずつ周方向に隔たった位置の2個所に、固定解除ゾーン120が同じく軸部34に沿って軸方向にそれぞれ縦一列に設けられている。
【0083】
固定ゾーン118には径方向に突出した係合突部(固定側係合部)121が上下に多数設けられている。
各係合突部121は、ここでは何れも同一形状をなしており、且つ上下に等間隔でそれぞれが配置されている。
【0084】
図6(A)の部分拡大図に示しているように、これらの係合突部121は断面形状が4角形状をなしており、そしてその底部且つ固定解除ゾーン120側(係合突部121に対する正面視において左側に位置する固定解除ゾーン120側)には、傾斜形状の案内面122が設けられている。
【0085】
一方、フロート28の上記の嵌合部116は全体として概略円筒状をなすととともに、180°周方向に隔たった2個所が、軸部34における上記の係合突部121との干渉回避のために径方向外方に突出させられている。
【0086】
即ち部分円筒形状をなす一対の回曲部126と126との間の部分が、径方向外方に突出した突出部124とされている。そしてこの突出部124のそれぞれの内側に、図8に示すように係合突部121を軸方向に通過させるための通過凹部127が形成されている。
一方、一対の回曲部126の内面は、それぞれ軸部34における固定解除ゾーン120の外面に摺動可能に嵌合する形状とされている。
【0087】
嵌合部116にはまた、図6(B)に示しているように係合凹部としての窓部(可動側係合部)128-1と128-2とが、上下2段に且つ周方向に180°隔たった2個所に設けられている。
ここで各窓部128-1,128-2は嵌合部116を径方向に貫通する形態で設けられている。
【0088】
窓部128-1,128-2は、それぞれ周方向に沿って延びる横長の4角形状をなしており、また上段の窓部128-1の底面には、上向きに突出する形態で掛止部としての爪130が設けられている。
ここで爪130は正面形状が概略3角形状をなしており、図中右側の側面が傾斜形状の案内面132とされ、また反対側の側面が、これとは逆方向に傾斜する別の案内面134とされている。
ここで一方の案内面134は、他方の案内面132に対して傾斜角度が急角度をなしている。
尚、窓部128-1,128-2は図6(B)に示しているように嵌合部116における一対の回曲部126のそれぞれに設けられている。
【0089】
この実施形態において一対の窓部128-1,128-2における図中左側の側面は、嵌合部116を軸部34に対して反時計方向の正回転方向に回転規制するストッパ136を成しており、また軸部34側の係合突部121の図中左側の側面は、これに対応する当り部138を成している。
【0090】
この実施形態では、フロート28の嵌合部116を軸部34に外嵌状態に嵌合し、そして可動側係合部としての一対の窓部128-1,128-2を軸部34の固定解除ゾーン120に位置させ、また干渉回避部としての突出部124を軸部34の固定ゾーン118に位置させた状態で、フロート28の嵌合部116を軸部34に対し固定解除ゾーン120に沿って自由に上下にスライド移動させ、フロート28を軸部34に対し所望の高さ位置に持ち来すことができる。
【0091】
そしてその所望の高さ位置において、より厳密には嵌合部116の一対の窓部128-1,128-2を、対応する軸部34の係合突部121と同じ高さに位置させた状態で、フロート28を図6において右回り即ち反時計方向の正回転方向に回転操作すると、一対の窓部128-1,128-2が、上下に隣接した一対の係合突部121のそれぞれに嵌り合い、一対の窓部128-1と128-2とが対応する上下一対の係合突部121に対して上下に凹凸係合した状態となる。
ここにおいてフロート28が軸部34に対し所望の高さ位置で固定される。
【0092】
このとき、上下の一対の係合突部121は図7(I)に示しているように先ず対応する一対の窓部128-1,128-2の図中右側の部分に係入し、そしてフロート28即ち嵌合部116の更なる回転に伴って、窓部128-1,128-2内部を図中左向きに相対移動する。
【0093】
その途中で窓部128-1に設けた爪130が係合突部121に当り、そして更なる回転に伴って爪130が係合突部121に対し図中右方向に相対移動する。
【0094】
そして図7(II)及び図5に示すように窓部128-1,128-2の一対の左側の側面からなるストッパ136が、係合突部121の左側の側面からなる当り部138に当って、そこで嵌合部116のつまりフロート28の更なる回転が規制される。
【0095】
このとき、爪130は係合突部121を図中右向きに弾性的に乗り越えて、係合突部121の図7中右側の側面に掛止した状態となり、ここにおいて嵌合部116は上記とは逆回転方向、即ち図6中左方向の時計方向の逆回転方向に回転規制され、嵌合部116つまりフロート28がその逆方向に回転してしまうことで係合突部121と窓部128-1,128-2との上下方向の凹凸係合が係合解除してしまうのが防止される。
【0096】
尚、窓部128-1,128-2はそれぞれ上下に隣接した一対の係合突部121を上下方向から挟んだ状態となり、フロート28は軸部34に対し上下にがたつき無く固定された状態となる。
また窓部128-1に設けられた爪130は、図中右側の傾斜形状の案内面132の作用によって、小さな回転操作力で係合突部121を図中左端の側面から右端の側面に到るまで円滑にこれを乗り越えて相対移動することができる。
一方係合突部121を乗り越えた後においては、左側の急角度の傾斜形状の案内面134が、係合突部121の図中右側の側面に掛止することで逆回転防止される。
【0097】
即ちこの爪130における図中左側の急角度の案内面134は、係合突部121に対して掛止する掛止面としての働きも有している。そのためにここでは左側の傾斜形状の案内面134が、図中右側の案内面132に対し急角度の傾斜面となしてある。
【0098】
尚窓部128-1,128-2は、係合突部121の係入を容易とするために、図中右側の部分の上下幅が左側の部分の上下幅よりも大きくされている。具体的には各窓部128-1,128-2の図中右側の部分の底面が、左側の部分の底面よりも僅かに下位置とされている。
【0099】
一方、一旦高さ調節したフロート28を別の高さ位置に調節するには次のようにすれば良い。
即ち、フロート28を上記の逆回転方向に回転操作し、係合突部121に対し凹凸係合した状態の窓部128-1,128-2を、軸部34における固定ゾーン118から固定解除ゾーン120へと持ち来す。
【0100】
このとき、窓部128-1に設けた爪130は、強制的に加えられる操作力によって係合突部121をその右端から左端に到るまで弾性的に乗り越えて移動し、係合突部121に対する掛止を解除する。
このとき、爪130の図中左側の側面は傾斜形状の案内面134とされているため、正方向回転時よりも大きな力で逆回転方向に強制的に加えられる操作力によって爪130は係合突部121を図中左側に乗り越えて移動することができる。
【0101】
さてこのようにしてフロート28の嵌合部116を逆回転方向に回転操作したところで、フロート28を軸部34に沿って別の新たな目的とする高さ位置まで移動させ、そしてその位置でフロート28を今度は正回転方向に回転操作することで、再び窓部128-1,128-2を別の新たな上下に隣接した一対の係合突部121に凹凸係合させることができ、ここにおいてフロート28が別の新たな高さ位置に固定される。
【0102】
本実施形態ではまた、軸部34の固定解除ゾーン120の下端位置において、図6,図8,図9に示しているようにフロート28を落下防止するための落下防止部としての一対の引掛部140が径方向に突出する形態で設けられている。
一方嵌合部116の下端には、図9に示しているように対応する一対の掛止面142が設けられており、この掛止面142に引掛部140が引っ掛ることによって、フロート28が軸部34から脱落防止されるようになっている。
【0103】
ここで一対の掛止面142は窓部128-2の下位置、つまり嵌合部116における窓部128-1,128-2を軸部34の固定解除ゾーン120に位置させ、また突出部124を固定ゾーン118に位置させたときに、掛止面142が軸部34の固定解除ゾーン120と同じ周方向位置に位置するように設けられている。
【0104】
従ってフロート28を軸部34に対して上下にスライド移動可能に位置させたとき、一対の掛止面142が軸部34における一対の引掛部140に対して軸方向且つ図中下向きに対向した状態となる。
従ってフロート28は、軸部34に沿って図中下向きにスライド移動しても、図9(I)に示すように軸部34の引掛部140がフロート28の掛止面142に引っ掛ることによって軸部34から落下防止される。
尚、これら一対の掛止面142は嵌合部116から径方向内向きに突出する形で設けられている。
【0105】
嵌合部116の底部にはまた、図9に示しているように一対の掛止面142から周方向に離隔した位置に、引掛部140を軸方向に通過させる一対の通過凹部144が設けられている。
従って図9(II)に示すように軸部34の引掛部140に引っ掛って落下防止されたフロート28を、その位置から回転させて通過凹部144を引掛部140に合致させることで、フロート28を軸部34から図中下向きに取り外すことが可能である。
また逆に取り外したフロート28を、通過凹部144を軸部34の引掛部140に合致させることで、再び嵌合部116において軸部34に嵌合させ、軸部34に取り付けることが可能である。
【0106】
以上のような本実施形態では、フロート28の窓部128-1,128-2を軸部34の固定解除ゾーン120に位置させてフロート28を上下スライド移動させた後、その状態から窓部128-1,128-2を固定ゾーン118に向けて僅かに回転させるだけで、フロート28を軸部34に対し所望の高さ位置に位置調節することが可能であり、工場での組立時に或いは現場でのメンテナンス時においてフロート28の高さ調節を行う際、その作業を極めて簡単に且つ短時間で行うことができ、またフロート28と軸部34とを固定するための別の部材を特に要しないので部品点数も少なくて済み、ボールタップ装置22の所要コストを安価に抑えることができる。
【0107】
また本実施形態では窓部128-1に爪130が設けてあり、この爪130が係合突部121に対し逆回転方向に掛止することで、一旦係合突部121に対して上下に凹凸係合した窓部128-1,128-2が逆方向回転して係合が外れてしまうのを有効に防止することができる。
【0108】
そしてそのことによって、一旦所望の位置に高さ調節したフロート28が、使用中のフロート28のがたつき等によってその調節位置から外れてしまうのを防止することができ、かかるフロート28を調節位置にしっかりと固定状態とすることができる。
またその爪130は窓部128-1に設けてあるため、位置調節したフロート28をその調節位置に固定するための別途の部材を必要とせず、所用部品点数が増えてしまうといったことも回避できる。
【0109】
また上記の爪130は、正方向回転により係合突部121を弾性的に乗り越えて係合突部121に対し逆回転方向に掛止するとともに、逆回転方向により強い力で強制的に操作力を加えることで、係合突部121を弾性的に乗り越えて掛止解除されるものとなしてあるため、単にフロート28を正方向回転及び逆方向回転させるだけで、軸部34に対するフロート28の固定と固定解除とを簡単な作業で容易に且つ短時間に行うことができる。
【0110】
更に本実施形態では、窓部128-1,128-2の図中左側の側面を、フロート28を正回転方向に回転規制するストッパ136となし、また係合突部121の左側の側面を対応する当り部138となしてあることから、フロート28を正回転方向に回転操作し過ぎることによって、一旦係合状態となった係合突部121と窓部128-1,128-2とが再び係合解除してしまうといったことを有効に防止することができる。
【0111】
本実施形態ではまた、軸部34の下端側に落下防止部としての引掛部140を設ける一方、フロート28の嵌合部116には対応する掛止面142を設けていることから、軸部34に対して上下方向に自由にスライド移動する状態にあるフロート28が軸部34の下端側から下方に抜けてしまい、軸部34から脱落してしまうのを有効に防止することができる。
【0112】
これによりフロート28の高さ調節の作業中にフロート28が軸部34から落下してしまうことにより高さ調節の作業が困難化してしまうことがなく、高さ調節作業を容易に行うことができるとともに、フロート28が軸部34から落下することによって、フロート28が損傷してしまうのを防止することができる。
【0113】
また嵌合部116には、掛止面142から周方向に離隔した位置に引掛部140を軸方向に通過させる通過凹部144を設けていることから、フロート28を軸部34から外す必要が生じたときには、フロート28を支障なく且つ容易に軸部34から外すことができる。或いはフロート28を軸部34に嵌め入れた上、僅かに回転することでフロート28を軸部34に組付状態とでき、軸部34に対するフロート28の組付け及び取外し作業を極めて簡単に行うことができる。
【0114】
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上記実施形態では軸部34の側に固定側係合部としての係合突部121を設け、また嵌合部116の側に窓部128から成る係合凹部を可動側係合部として設け、そして係合凹部の側に爪130を設けているが、図14(イ)に示しているように嵌合部116の側に可動側係合部としての係合凹部146を設け、軸部34に設けた係合突部121の側に爪130を設けるといったことも可能である。
【0115】
また図14(ロ)に示しているように軸部34の側に固定側係合部としての溝状の係合凹部146を設ける一方、フロート28の嵌合部116の側に可動側係合部としての係合突部121を設けて、それらを上下に凹凸係合させるようになすとともに、係合突部121の側に爪130を設け、或いは図14(ハ)に示すように係合凹部146の側に爪130を設けるといったことも可能である。
【0116】
また図15に示しているように、フロート28における嵌合部116の窓部128の上面148を、図中右上がりに傾斜した形状の面となし、フロート28即ち嵌合部116を図中右方向の正回転方向に回転操作したとき、上面148の所定部位に、係合突部121の図中上側且つ左側のコーナー部を傾斜形状の上面148の案内作用で弾性的に僅かに食い込ませる状態に当てて、嵌合部116の更なる図中右方向の回転を規制するようになすこともできる。
この場合、その所定部位がストッパ150となり、また対応する係合突部121のコーナー部が当り部152となる。
この状態で窓部128と係合突部121とは上下に凹凸係合した状態となり、フロート28が所定の上下位置に固定される。
【0117】
また嵌合部116は、ストッパ150に当り部152が僅かに食込状態となることで逆回転方向の移動が規制される。
そして正方向回転時よりも強い力で逆回転方向に操作力を加えることで、コーナー部からなる当り部152がストッパ150から図中右方向に離脱し、ここにおいて窓部128即ち嵌合部116が逆回転方向に移動可能となる。
即ちここでは、傾斜形状の上面148の所定部位がストッパ150をなすとともに窓部128即ち嵌合部116の逆方向回転を規制する掛止部となる。
以上の他、様々な形態で固定側係合部,可動側係合部及び爪を設けることが可能である。
【0118】
更に、上記実施形態では軸部34側の係合突部を上下に多数設けているが、場合によってフロート28の側に可動側係合部を上下に多数設けて、その何れかに対し軸部34の側に設けた固定側係合部を係合させることで、フロート28の固定位置を上下に調節可能となすといったことも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【符号の説明】
【0119】
10 洗浄タンク
22 ボールタップ装置
28 フロート
30 連繋アーム
34 軸部
58 給水弁
116 嵌合部
118 固定ゾーン
120 固定解除ゾーン
121 係合突部(固定側係合部
128-1,128-2 窓部(可動側係合部)
130 爪(掛止部)
136 ストッパ
138 当り部
140 引掛部
142 掛止面
144 通過凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄タンク内の洗浄水の水位に連動して昇降するフロートと、該洗浄タンクへの給水を行う給水弁と、該フロートと該給水弁とを連繋する連繋アームとを有し、該フロートの下降により該給水弁を開いて前記洗浄タンク内に給水を行い、該洗浄タンク内の洗浄水が設定した満水状態になったとき、該フロートの上昇により前記給水弁を閉じて給水停止させるボールタップ装置において、
前記連繋アームは上下に伸びる軸部を有するものとなすとともに、前記フロートには該軸部に回転可能に嵌合する嵌合部を設け、
前記軸部の外面には、周方向の互いに異なった個所に前記フロートを固定するための固定ゾーンと固定解除ゾーンとをそれぞれ列状に設けて、該固定ゾーンに径方向の突部又は凹部からなる固定側係合部を設けるとともに、前記フロートの嵌合部には該固定側係合部に対応した凹部又は突部からなる可動側係合部を設けて、それら固定側係合部と可動側係合部との上下の凹凸係合により該フロートを前記軸部に対して上下に固定するようになし、
且つ前記固定側係合部と可動側係合部との少なくとも一方の係合部は上下に複数設けて、他方の係合部の該一方の係合部に対する係合位置を上下に変化可能となすとともに、該可動側係合部を前記固定解除ゾーンに位置させた状態では該可動側係合部と固定側係合部とを係合解除して前記フロートを前記軸部に対して上下にスライド移動可能となし、
更に該可動側係合部と固定側係合部とは、該可動側係合部を前記固定解除ゾーンから前記固定ゾーンに向けて正方向回転させることで上下に凹凸係合するものとなすとともに、該固定側係合部と可動側係合部との一方には、前記凹凸係合状態で他方に対し逆回転方向に掛止する掛止部が設けてあることを特徴とするボールタップ装置。
【請求項2】
請求項1において、前記掛止部は、前記正方向回転時に加えられた操作力で前記他方に掛止し、前記逆回転方向に加えられた前記正方向回転時の操作力よりも大きい操作力で掛止解除されるものとなしてあることを特徴とするボールタップ装置。
【請求項3】
請求項2において、前記掛止部が、前記固定側係合部と可動側係合部との一方に設けた爪であり、該爪は、前記正方向回転により前記他方を弾性的に乗り越えて該他方に対して逆回転方向に掛止し、該逆回転方向に強制的に加えた操作力で該他方を該逆回転方向に弾性的に乗り越えて該他方に対し掛止解除されるものとなしてあることを特徴とするボールタップ装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかにおいて、前記軸部と前記嵌合部との一方には、前記正方向回転時に前記固定側係合部と可動側係合部との凹凸係合状態の下で前記フロートを該正回転方向に回転規制するためのストッパが、前記軸部と嵌合部との他方には該ストッパに当接する当り部が設けてあることを特徴とするボールタップ装置。
【請求項5】
請求項4において、前記フロートの前記嵌合部には径方向に貫通の窓部が設けてあって、該窓部が前記凹部からなる前記可動側係合部を成しており、
且つ該窓部の側面が前記ストッパを成し、前記軸部の前記突部からなる前記固定側係合部の対応する側面が前記当り部を成していることを特徴とするボールタップ装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかにおいて、前記軸部の下端側には、前記可動側係合部を前記固定解除ゾーンに位置させた状態で前記嵌合部を該軸部から下方に落下防止する前記フロートの落下防止部が設けてあることを特徴とするボールタップ装置。
【請求項7】
請求項6において、前記軸部の下端側には前記固定解除ゾーンで径方向に突出した引掛部が設けてあり、該引掛部が、前記嵌合部の下端側で径方向内方に突出した掛止面に引っ掛って該嵌合部を落下防止する前記脱落防止部と成してあるとともに、該嵌合部には、該掛止面から周方向に離隔した位置に該引掛部を軸方向に通過させる通過凹部が設けてあって、該引掛部が前記掛止面から該通過凹部に到るまで前記嵌合部が前記軸部に対して空回転可能となしてあることを特徴とするボールタップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−149179(P2011−149179A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−10513(P2010−10513)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】