説明

モジュールユニット

【課題】モジュールユニットの取り付けを容易且つ迅速に行えるようにするための解決手段を提供する。
【解決手段】本発明は、1つ又は複数の回路基板(14、16、18)を収容するための収容部品(12)と、前記収容部品(12)に配置できる2つの側部部品(26)とを有するモジュールユニットに関する。前記収容部品(12)は押出形材によって構成され、前記収容部品(12)は少なくとも2つの凹入部(44)を有し、前記側部部品(26)は、前記凹入部に係合することによって前記収容部品(12)に固定できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ又は複数の回路基板を収容するための収容部品と、前記収容部品に配置できる2つの側部部品を含むモジュールユニットに関し、そのうち、モジュールユニットは取り付けレールに固定でき、又は固定フランジを介して取り付け板に直接固定できる。
また、本発明はモジュールユニットに用いる収容部品を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
このようなモジュールユニットの多くは、溝型載置部品タイプの収容部品を有し、実際の必要に応じてその内部において、該収容部品に設置された保持部品に1つ又は複数の回路基板を挿入することができる。
一般的には、回路基板において回路基板の縦軸方向に沿って分布された2つの側部領域が保持部品における溝型領域によってU字状に囲まれる。
回路基板は、収容部品の開放した2つの側部領域から挿入できる。
回路基板が保持部品および収容部品から滑り出すことを防ぐため、ネジを使用して収容部品のこの2つの側部領域に側部部品をそれぞれ取り付けた。
【0003】
上記のモジュールユニットを製造する時、ネジを使用して側部部品を収容部品に取り付ける必要があるため、製造工程が増えたばかりでなく、ネジのような付加固定部品を使用する必要もあるといった欠点があり、これにより、モジュールユニットの取り付けに時間と労力がかかってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、モジュールユニットの取り付けを容易且つ迅速に行えるようにするための解決手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
各独立項において請求する特徴は、本発明が上記目的を達成するための解決手段である。従属請求項は、本発明の好ましい構成手段である。
【0006】
前述したようなモジュールユニットについて、本発明が上記目的を達成するための解決手段は、前記収容部品は押出形材によって構成され、前記収容部品は少なくとも2つの凹入部を有し、前記側部部品は前記凹入部に係合することによって前記収容部品に固定できることである。
【0007】
前述したような方法について、本発明が上記目的を達成するための解決手段は、押出形材から所定サイズで収容部品をカットすると共に、前記収容部品に凹入部を成形する。
【0008】
押出形材によって構成された収容部品は、必要に応じて任意の長さに設置することができる。
使用者が希望したモジュールの長さ、及びモジュールユニットが必要とされる空間又は利用可能な空間に応じて、押出形材として構成された収容部品に対して、所定サイズのカットを個別的に行うことができる。
これによれば、モジュールユニットと、収容部品に収容された回路基板とのサイズを最適にマッチングすることができ、レールによる大量の電子回路の取り付けが実現される。前記収容部品はプラスチックで製作してもよく、金属(好ましくはアルミニウム)で製作してもよい。
コストが低いプラスチック(例えば、ポリ塩化ビニル)及び/又は温度安定性がよいプラスチック(例えば、ポリアミド)で長さが比較的短い収容部品を製造することが好ましい。
金属で製作され収容部品は相対的に優れた形状安定性を有するために、金属で長さが比較的長い収容部品を製造することが好ましい。
【0009】
本発明は、従来技術のようなネジではなく、押出形材のような収容部品に設置された凹入部を介して側部部品を収容部品に固定する。
側部部品はこれらの凹入部に迅速且つ便利に嵌合できる。
このように、1つの製造工程において、側部部品を収容部品に取り付ける取り付け作業、及び側部部品を収容部品に最終的に固定する固定作業を完成することができる。
係合型固定を採用することで、付加固定部品(例えばネジ)を使用する必要がなくなり、既知のモジュールユニットと比べると、取り付けの難しさを大幅に軽減したばかりでなく、取り付け時間をも大幅に短縮することができる。
【0010】
押出方法で押出形材を製作した後、例えば、鋸切断、穴開け、及び/又はフライス加工のような機械加工方法で、当該押出形材に前記凹入部を成形することが好ましい。これらの凹入部は、収容部品の周辺領域に沿って任意に設置することができる。
コストダウンのため、収容部品の所定サイズでのカットと共に実行される製造工程において収容部品に凹入部を設けることが好ましい。
ここでは、例えば鋸切断装置、特に丸鋸装置を使用することができる。調整が行われた後の該鋸切断装置では、所定サイズで収容部品をカットすると共に、2つの付加鋸刃によって、所定サイズでカットされる収容部品の末端と次に所定サイズでカットされる収容部品の前端に凹入部をそれぞれ成形することができる。
具体的には、所定サイズで収容部品をカットするための主鋸刃を鋸に設置し、更に該主鋸刃の左右両側のそれぞれに付加鋸刃を1つ設置し、調整が行われた後の主鋸刃は、当該主鋸刃の左右両側の付加鋸刃よりもより大きい切込み深さを有している。
従って、本発明による好ましい構成手段は、鋸切断装置を使用して前記所定サイズのカットと前記凹入部の成形を行い、そのうち、前記鋸切断装置における主鋸刃を使用して前記押出形材から所定サイズで収容部品をカットし、前記鋸切断装置における2つの付加鋸刃を使用して、所定サイズでカットされる収容部品の末端と次に所定サイズでカットされる収容部品の前端に凹入部をそれぞれ設ける。
側部部品が収容部品に嵌合される時の嵌め込み方向に対して横に延びる方向に収容部品に凹入部を成形することが好ましく、前記凹入部は長尺状の溝型の凹入部であることが好ましい。
前記収容部品は、上記2つの側部部品を固定するための相対する端部を有し、この2つの端部領域に1つ又は複数の凹入部を成形することが好ましい。押出形材に凹入部を設け、且つ収容部品に1つ又は複数の回路基板を収容した後、側部部品を端部に嵌合すると共に、凹入部に簡単に係合することができる。
これによって、凹入部が成形された2つの端部に側部部品をそれぞれ取り付ける目的を達成することができ、全工程において付加補助手段を採用する必要がなくなった。
【0011】
本発明の好ましい構成手段によれば、前記側部部品は前記側部部品を前記収容部品の凹入部に固定するための制動部を有している。
前記制動部は弾力性を有する構成であることが好ましい。前記制動部は長尺状の弾性アームを有し、該弾性アームは弾力性を有する構成であることが好ましい。
前記弾性アームの自由端にフックが設けられ、該フックは収容部品の凹入部に係合できることが好ましい。
長尺状の弾力アームによれば、フックは運動可能になるため、制動部が収容部品に嵌合される時、該フックは凹入部に係合することができ、必要な時には、工具で凹入部からフックを離脱させる。
側部部品に制動部を設置することにより、側部部品は、形状がマッチングするように収容部品の凹入部に係合でき、これによって収容部品と解除可能な連接を容易に形成できる。
この解除可能な連接は、主に前記制動部の弾力性を有する構成によって実現される。
【0012】
本発明のもう1つの好ましい構成手段によれば、前記収容部品は長尺状部品を有し、前記側部部品は前記側部部品に設置されたガイド部品を介して前記長尺状部品にそれぞれ嵌合できる。
前記長尺状部品は収容部品の底部板に形成されることが好ましい。
収容部品は1つ以上の長尺状部品を有し、側部部品は1つ以上のガイド部品を有することが好ましい。
側部部品は、ガイド部品を介して、収容部品に設置された長尺状部品に嵌合できる。
このように、側部部品を収容部品に取り付ける過程において、側部部品に対して方向ガイド及び位置決めを行うことができる。
前記長尺状部品はT字状であることが好ましい。ガイド部品が不意に長尺状部品から離脱すことを防ぐために、前記ガイド部品は、少なくとも部分的に長尺状部品を囲むように構成されることが好ましい。
T字状である長尺状部品を安定的に囲むことを確実にするため、前記ガイド部品はU字状であると共に、端部が内側へ湾曲することが好ましい。
【0013】
本発明の好ましい構成手段によれば、前記収容部品の凹入部は前記長尺状部品の領域に設置され、前記側部部品の制動部は前記ガイド部品の領域に設置される。
このように、収容部品の強度が弱まるので、前記凹入部は、収容部品の底部板に設けられず、収容部品の底部板に位置している長尺状部品に設けられることが好ましい。
前記長尺状部品の縦軸は、前記回路基板の挿入方向に沿って延伸することが好ましく、前記凹入部は、長尺状部品の縦軸に対して横に延びる方向に沿って長尺状部品に成形されることが好ましい。
側部部品を収容部品に係合するための制動部は、側部部品のガイド部品領域に設置されることが好ましく、U字状のガイド部品の内部に位置決めされることが好ましい。
このように、ガイド部品を長尺状部品に嵌め込む時、ガイド部品が一定の距離を経過した後、ガイド部品は、制動部のフックが長尺状部品の凹入部に係合することによって、側部部品を収容部品に確実に固定することができる。
【0014】
第一回路基板と第二回路基板とが設けられており、前記収容部品は第一回路基板と第二の回路基板とを収容するための2つの保持部品を有することが好ましい。
前記2つの保持部品は、前記第一回路基板が相対して有する2つの側部領域のそれぞれが2つの保持部品のうちの1つによってU字状に囲まれ、前記第二回路基板が相対して有する側部領域を介して前記2つの保持部品に当接するような形状に構成される。
第一回路基板は、収容部品の底部板と第二回路基板との間に位置していることが好ましい。
底部板、第一回路基板及び第二回路基板は互いに平行になる。このように、第二回路基板は、収容部品において、収容部品の底部板から最も遠く離れた回路基板である。
第一回路基板と第二回路基板との間にその他の回路基板を設置してもよい。前記保持部品は、長尺状のレールとして構成され、回路基板の挿入方向において収容部品の縦軸に沿って延伸することが好ましい。
前記保持部品は、互いに対向するように、収容部品の端縁領域において、収容部品の底部板に配置され、前記保持部品の切断面は、収容部品の底部板と直交する。
前記保持部品は、異なる回路基板を配置できる複数のエリアを有する。
保持部品において第一回路基板を挿入するためのエリアはU字状溝として構成されることが好ましい。
第一回路基板の側部領域は、当該エリアに挿入した後、該U字状エリアによって少なくとも部分的に囲まれる。
これによって該エリアで第一回路基板を固定し、第一回路基板が収容部品から離脱することを防ぐ目的を達成する。
保持部品において収容部品の底部板から最も遠く離れたエリアはL字状であることが好ましい。
従って、回路基板(ここでは第二回路基板)は、このエリアに入った後、該エリアに入った側部領域を介して当接すると共にガイドされ、離脱防止の保護は、保持部品及び保持部品のエリアによって提供されない。
第二回路基板がこのエリアに入った後、収容部品に取り付けられた側部部品は、離脱防止の保護を提供するように、第二回路基板を少なくとも部分的に囲む。
【0015】
既存技術において開示された保持部品のいずれも、側部に設置された凹溝によって回路基板をガイドするため、保持部品に設置された全ての回路基板の側部領域は、保持部品によってU字状に囲まれる。
このことから、回路基板においてある領域が常に保持部品によって覆われているため、回路基板の表面全体を利用することができなくなる。
一方、本発明によるモジュールユニットにおいて、少なくとも収容部品の底部板から最も遠く離れている回路基板は、保持部品によって覆われていないため、この回路基板の表面全体を利用して接続部品(例えばクランプ式接続部品)を設置でき、且つ該回路基板が収容部品において位置決めされる方法に影響されない。
このように、保持部品に隣接する回路基板の端縁領域に接続部品を設置することができる。
また、接続部品の回路基板への取り付け操作を大幅に簡易化することもできる。
なぜなら、保持部品は回路基板の外へ突出した端縁を有しないからである。
接続部品を基板に固定するには、このような端縁を克服しなければならい。
【0016】
本発明のもう1つの有利な構成手段によれば、前記2つの保持部品は、少なくとも1つの成型チャンバ構造をそれぞれ有し、前記成型チャンバ構造の中に、前記側部部品に設置されたリブ状部品をそれぞれ挿入できる。
前記側部部品は、リブ状部品をそれぞれ有することが好ましい。
側部部品を収容部品に固定する時、該リブ状部品を保持部品の成型チャンバ構造内に挿入することができる。
前記リブ状部品は、該成型チャンバ構造に隙間なく嵌め込めるように構成されることが好ましい。
側部部品に設置されたリブ状部品を該成型チャンバ構造内に嵌め込むことができるため、側部部品が収容部品から離脱することを防ぐことができ、収容部品への側部部品の固定安定性を大幅に高めることができる。
成型チャンバ構造に構成されることで、側部部品自体の安定性を高めるばかりでなく、収容部品への側部部品の固定安定性をも高めることができる。
【0017】
1つ又は複数の回路基板を収容部品に固定するための少なくとも1つの固定部品が設けられることが好ましい。
該固定部品は、回路基板、特に保持部品のL字状エリアに当接している第二回路基板が収容部品から離脱することを防ぐための目的を果たす。
回路基板に配置された接続部品により、回路基板は力を受ける可能性があるが、前記固定部品は、この作用力に対して補償することもできる。
該固定部品は、回路基板に固定されると共に、収容部品にも固定されるように構成されることが好ましい。
【0018】
本発明のもう1つの有利な構成手段によれば、前記固定部品は、回路基板に設置えた通孔によってガイドされると共に、回転運動により、前記固定部品に設置された位置決め部品を介して前記少なくとも1つの回路基板の表面に固定できる。
前記固定部品は、長尺状ロッドを有し、該ロッドに1つ又は複数の位置決め部品が設けられていることが好ましい。
前記通孔は、長尺孔として構成されることが好ましく、前記固定部品のロッドと位置決め部品とを該長尺孔に通過させて該固定部品を固定することができる。
固定部品が通孔内で旋回運動を行うことにより、通孔を通過できなくなるようにさせると共に、回路基板に当接し且つ回路基板の表面に固定される(例えば、緊締)ように、通孔に対して位置決め部品を回転することができる。
このように、前記位置決め部品は、回路基板を前記位置決め部品と収容部品との間に挟持する。収容部品の中に複数の回路基板が設けられている場合、これらの回路基板は、通孔をそれぞれ有することが好ましい。
これらの通孔は、互いに位置合わせされていると共に、上下に重なるように配置され、固定部品のロッドは、上下に重なるように配置されたこれらの通孔に貫通できる。
固定部品に、各回路基板に対応する位置決め部品をそれぞれ設置してもよい。各位置決め部品は、所定距離離してロッドに配置されることが好ましく、この距離は、回路基板間の距離と一致することが好ましい。
固定部品を固定する時、先ずは固定部品を通孔に通過させると共に、位置決め部品が通孔を通過できるように、この過程中に固定部品を回転する。固定部品が最終位置に達した後、好ましくは固定部品を90°回転することで、対応する回路基板に各位置決め部品を当接させ、回路基板の固定を実現する。
固定部品は、収容部品において固定部品が固定された領域に、制動部品を有することが好ましい。
該制動部品は、該収容部品の領域において、固定部品の90°回転によって、例えば収容部品の底部板領域における係合辺に係合することで、振動による緩みの防止、又は回転防止/緩め防止といった保護を提供する。
前記固定部品のロッドは、前記制動部品の領域において、四角形として構成されることが好ましい。
下記の方法によって固定部品の回転防止保護を実現することが好ましい。
即ち、固定部品のロッドにおける四角形の対角線サイズが、収容部品において固定部品が固定された領域の幅よりも大きい。
このように、固定部品が回転する際、好ましくは弾性プラスチックで製作された収容部品は、干渉領域において弾性変形を起こし、回転防止効果を果たす。
好ましくは、このような回転防止の原理は、固定部品のロッドにおける位置決め部品にも適用される。
前記固定部品は、収容部品の縦方向又は取り付けレールの方向に沿って、回路基板又は収容部品に自由に固定できる。
そのうち、回路基板を固定するように、1つ以上の固定部品を設置することが好ましい。
【0019】
もう1つの好ましい構成手段によれば、前記側部部品の内の少なくとも1つは、開口を有する。
2つ又は2つ以上のモジュールユニットの間をバス接続するように、例えば、この開口に挿入型接続装置を設置することができる。
【0020】
もう1つの好ましい構成手段によれば、1つ又は複数の電位−アース接触部品が設けられている。
これらの電位−アース接触部品は、回路基板のうちの1つに固定できると共に、収容部品に固定された取り付けレールと接続することができる。
電位−アース接触部品は、位置している回路基板に基づいて、任意の長さに設置することができる。
【0021】
本発明のもう1つの構成手段によれば、収容部品及び/又は側部部品を取り付けレールに固定するための底部部品が設けられている。
前記底部部品は、側部部品に直接形成され、及び/又は収容部品に固定可能な独立部品として構成されてよい。
収容部品の長さによって収容部品が湾曲し易い場合、該底部部品を独立部品として構成することが好ましい。
予め収容部品から側部部品を取り外すことなく、この独立部品を収容部品にいつでも固定できる。
独立部品として構成された底部部品は、収容部品と取り付けレールとの間に配置できる。
そのうち、前記底部部品は、収容部品に設置された長尺状部品に係合して設置できるように構成されることが好ましい。
その後、回動可能に底部部品に配置されたロック部品を介して、底部部品を取り付けレールに固定することができる。
独立部品として構成された底部部品を取り付けレール及び収容部品に係合接続する時、底部部品の縦軸は、取り付けレールの縦軸に対して横に延びることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】取り付けレールに固定された本発明のモジュールユニットの模式図である。
【図2】本発明の収容部品及び該収容部品に配置された側部部品の模式図である。
【図3】側部部品の第一模式図である。
【図4】図3に示した側部部品の第二模式図である。
【図5】収容部品に固定された側部部品の断面図である。
【図6】回路基板が配置された収容部品の模式図である。
【図7】回路基板に設けられた固定部品の模式図である。
【図8】付加部品型の底部部品の模式図であり、該底部部品は、取り付けレールに固定されている。
【図9】図8に示した底部部品のもう1つの模式図であり、該底部部品は、収容部品及び取り付けレールに固定されている。
【図10】固定フランジに固定された本発明によるモジュールユニットの模式図である。
【図11】図10に示した固定フランジの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面と好ましい実施形態を参照して、本発明について詳しく説明する。
【0024】
図1は、取り付けレール10に固定された本発明のモジュールユニットである。
図2に示すように、該モジュールユニットは、少なくとも1つの回路基板14を収容するための溝型の収容部品12を有し、該収容部品12は、押出形材として構成される。
収容部品12の2つの縦側は、保持部品40によってそれぞれ定められ、該保持部品は、回路基板14を挿入して収容部品12に固定するための複数の挿入エリア又はエリア68、70を有する。
【0025】
図1に示すモジュールユニットは、3つの回路基板14、16、18を有し、図2に示すように、これらの回路基板は、上下に重なるように、収容部品12に挿入されている。
図1では、第二回路基板14のみが示され、この回路基板は、最上部に位置する回路基板であり、収容部品12又はモジュールユニットを上部から閉鎖する。
この第二回路基板14は、保持部品40に当接すると共に、3つの固定部品20によって収容部品12に固定されている。
第二回路基板14は、その側部領域22が保持部品40によって上部から覆われないように、保持部品40に当接している。
このように、接続部品24(例えばクランプ式接続部品)を回路基板14の側部領域22の端縁(図1参照)に配置することで、回路基板14の更に多くの表面領域を接続部品24に利用する目的を達成できる。
本実施形態において、固定部品20は、回路基板14の側部領域22及び中央に設置されている。
【0026】
回路基板14、回路基板16、回路基板18が収容部品12から滑り出すことを防ぐため、収容部品12の2つの横側に、側部部品26がそれぞれ設けられている。
側部部品26は、収容部品12に嵌合した後に、係合手段によって収容部品12に固定できる。
側部部品26は、第二回路基板14を部分的に囲むことで、収容部品12からの回路基板の離脱を防止するように構成されている。
【0027】
側部部品26は、1つ又は複数の開口28を有してもよい。2つのモジュールユニットが接続できるように、これらの開口には、例えば図1に示す挿入型接続装置30を配置することができる。
【0028】
側部部品26は、側部部品26とモジュールユニットとを取り付けレール10に固定する底部部品32をそれぞれ有している。
側部部品26の底部部品32のほかに、独立部品タイプの底部部品34を設置してもよい。
この底部部品は、収容部品12と取り付けレール10との間に固定できる。
【0029】
図1に示すように、電位−アース接触部品36を更に設置してもよい。これらの電位−アース接触部品は、回路基板14に固定されていると共に、収容部品12に固定された取り付けレール10と接続している。
【0030】
図2は、組み立てが完成されていないモジュールユニットである。
該モジュールユニットの収容部品12は、底部板38と、底部板38に配置された2つの保持部品40によって構成されている。
底部板38に、厳密にいえば、底部板38の底面に、3つの長尺状部品42が設けられており、これらの長尺状部品の縦軸は、回路基板14、16、18の挿入方向108に沿って延伸する。
そのうちの2つの長尺状部品42が収容部品12の端縁領域に設置されており、1つの長尺状部品42が収容部品12の中央に設置されている。
長尺状部品42には、長尺状部品42の縦軸に対して横に延びるように延伸する溝型の凹入部44が設けられている。
側部部品26を収容部品12に嵌合する時、側部部品26に設置された制動部46は、溝型の凹入部44に係合できる。
側部部品26の所定方向での嵌合を実現するために、前記側部部品は、長尺状部品42に嵌合できるガイド部品48を有している。
長尺状部品42はT字状であるのに対し、ガイド部品48はU字状であって端部が内側へ曲がっているため、長尺状部品42を少なくとも部分的に囲むことができる。
制動部46は、ガイド部品48の内部に位置している。
【0031】
好ましくは底部板38と共に押出手段で一体的に成形される保持部品40は、成型チャンバン構造50をそれぞれ有している。
図3に示すように、側部部品26に設置されたリブ状部品52は、これらの成型チャンバ構造に嵌合することで、収容部品12への側部部品26の連接安定性を改善することができる。
【0032】
また、保持部品40は、単一の回路基板14、16、18を挿入するための単一のエリア68、70を更に有している。
2つの保持部品40は、第一回路基板18及び第三回路基板16が相対して有する2つの側部領域22のいずれも、2つの保持部品40のうちの1つによってU字状に囲まれ、第二回路基板14が相対してされた側部領域を介して2つの保持部品40に当接するような形状に構成されている。
第一回路基板18と第三回路基板16を挿入するための保持部品40のエリア68は、U字状溝として構成され、第一回路基板18と第三回路基板16との側部領域は、これらのエリア68に挿入された後、それぞれがU字状エリア68によって少なくとも部分的に囲まれ、収容部品12から離脱しないように、これらのエリア68によって第一回路基板18と第三回路基板16とを固定する。
保持部品40において収容部品12の底部板38から最も遠く離れたエリア70は、L字状であることが好ましい。
従って、第二回路基板14がこのエリア70に入った後、エリア70に入った側部領域を介して当接すると共にガイドされ、離脱防止の保護は、保持部品40又は保持部品40のエリア70によって提供されない。
第二回路基板14が区域70に入った後、収容部品12に取り付けられた側部部品26は、離脱防止の保護を提供するように、第二回路基板14を少なくとも部分的に囲む。
【0033】
図3に示すのは、側部部品26、及び側部部品26を収容部品12に固定するための側面であり、リブ状部品52と、ガイド部品48と、ガイド部品に設置された制動部46は、この側面に設置されている。
【0034】
図4に示すのは、側部部品26、及び側部部品が取り付けられた後、収容部品12に対して背向した側面である。
該図面から、側部部品26に設置された開口28が見えるが、本実施形態において、例えば挿入型接続装置30を回路基板14、16、18に配置できるように、該開口は貫通場所として構成される。
【0035】
図3及び図4に更に示したように、側部部品26の底部には、側部部品26を取り付けレール10に固定できる底部部品32が設けられている。
これのために、該底部部品は、回動可能に側部部品26に取り付けられたロック部品54を有している。
ロック部品54の第一自由端には、開口56が設けられており、この開口を通じて道具(例えばドライバ)でロック部品54に対して操作を行うことができる。
ロック部品54のもう一方の自由端には、フック58が設けられており、フック58は、取り付けレール10の端縁に係合し、底部部品32と側部部品26とを取り付けレール10に緊締する。
【0036】
図5は、側部部品26が収容部品12に対して用いた固定手段の断面図である。
図に示したように、この固定は、ここにおいて、主に制動部46が長尺状部品42の溝型の凹入部に係合することによって実現される。
制動部46は、弾力性を有する構成であると共に、長尺状の弾性アーム62を有している。
この弾性アームの自由端には、フック64が設けられており、該フックには、斜面66が設けられている。
制動部46を溝型の凹入部44に固定する時は、フック64が凹入部44に係合するまで、長尺状部品42に沿って弾性アーム62をガイドする。
凹入部44から制動部46を取り出す時は、工具を斜面66と凹入部44との間にある隙間に挿し込んで、フック64が凹入部44から離脱するまで、この工具を介してフック64又は弾性アーム62を下へ湾曲させる。
その後は、制動部46を通じて、長尺状部品42から側部部品26を抜き取ることができる。
【0037】
図6に示すのは、収容部品12、及び該収容部品の中に配置された回路基板14、16、18であり、これらの回路基板は、エリア68、70を介して収容部品12に保持されている。
また、回路基板14、16、18は、固定部品20をも介して収容部品12に固定されている。
図7に示すように、回路基板14、16、18は、固定部品20を取り付けるための通孔72を有し、これらの通孔は、長尺孔として構成される。
固定部品20は、長尺状のロッド74を有し、該ロッドには、1つ又複数の位置決め部品76、86を有している。
固定部品20を固定する時、ロッド74、及び必要に応じてロッド74に設置された位置決め部品76のうちの1つ又は複数を通孔72に通過させることができる。
ロッドの自由端に設置された位置決め部品86の円周面積は、その他の位置決め部品76の円周面積より大きいと共に、回路基板14、16、18の通孔72の円周面積よりも大きい。
このため、この位置決め部品86は、通孔72を通過せず、収容部品12において最上部に位置する回路基板14に当接する。
これにより、固定部品20全体が不意に通孔72に滑り込むことを防止する。
位置決め部品76は、位置決め部品86と90°を成すようにロッド74に配置されることが好ましい。
固定部品20が、通孔72内において回転運動を行うことによって、位置決め部品76が通孔72を貫通できなくなるように、通孔72に対して位置決め部品76を回転させ、該位置決め部品を回路基板14、16、18のうちの1つに当接させて該回路基板14、16、18の表面に緊締させることができる。
このように、位置決め部品76は、回路基板14、16、18を位置決め部品76と収容部品12との間に挟持する。
図に示すように、収容部品12に複数の回路基板14、16、18が設けられている場合、これらの回路基板14、16、18のいずれにも、固定部品20のそれぞれに応じて通孔72が設けられている。
これらの通孔72は、互いに位置合わせされていると共に、上下に重なるように配置され、固定部品20のロッド74は、上下に重なるように配置されたこれらの通孔72を通過することができる。
固定部品20に、各回路基板14、16、18に対応する位置決め部品76をそれぞれ設置してもよい。
具体的には、図の中央にある固定部品20を参照する。
各位置決め部品76は、所定距離をおいてロッド72に配置されることが好ましく、この距離は、回路基板14、16、18間の距離と一致することが好ましい。
固定部品20を固定する時、先ずは固定部品20を通孔72に通過させると共に、位置決め部品20が通孔72を通過できるように、この過程中に固定部品20を回転する。
固定部品20が最終位置に達した後、好ましくは固定部品20を90°回転することで、対応する回路基板14、16、18に各位置決め部品76を当接させ、回路基板の固定を実現する。
固定部品20は、収容部品12において固定部品20が固定された領域に、制動部品78を有することが好ましい。
該制動部品は、収容部品12の領域において、例えば収容部品12の底部板38における係合辺80に係合できる。
【0038】
図6に示す実施形態において、回路基板14、16、18の側部領域22には、固定部品20がそれぞれ設けられている。
第一回路基板18と第三回路基板16とは、保持部品40のU字状エリア68によって収容部品12に固定されているため、これらの固定部品は、位置決め部品76のみによって第二回路基板14を緊締すればよい。
一方、回路基板14、16、18の中央に位置する固定部品20には、これら3つの回路基板14、16、18に応じて位置決め部品76、86がそれぞれ設置されている。
これによって、これら3つの回路基板14、16、18の中間領域のいずれも収容部品12に固定されているため、回路基板がぎしぎしと音を出すことを防止できる。
【0039】
図6では、電位−アース接触部品36が更に示され、この電位−アース接触部品は、最上部に位置する回路基板14に固定されていると共に、金属アーム82を有しており、該金属アームは、挟み具84を介して取り付けレール10に固定されている。
【0040】
図7は回路基板14、16、18の側部領域22に設置された固定部品20の詳細図であり、この固定部品20は、1つのみの位置決め部品86を有している。
図に示す固定状態では、該位置決め部品は、第二回路基板14に当接している。
収容部品12の係合辺80に係合できる制動部品78は、位置決め部品86と90°を成すように、ロッド74に配置されている。
【0041】
図8と図9に示すのは、付加部品型の底部部品34である。
この底部部品は、収容部品12と取り付けレール10との間において、モジュールユニットを取り付けレール10に固定する働きをする。
底部部品34は、長尺状の扁平な型材として構成されることが好ましい。
底部部品34は、複数の凹入部88を有し、これらの凹入部88は、収容部品12の底部板38に設置された長尺状部品42に係合できる。
これのために、凹入部88は、係合辺90をそれぞれ有し、底部部品34の縦方向(矢印92にて示す)に沿って該底部部品を移動することで、該係合辺を長尺状部品42に嵌合させ、又は係合辺を長尺状部品42から離間させることができる。
長尺状部品に嵌合した後、これらの係合辺は、長尺状部品42のうちの1つ又複数の凹入部44に係合できる。
底部部品34の中央に設置された凹入部88領域において、底部部品34は、凹入部88に設置されたフック(図示せず)を介して係合を実現することが好ましい。
回動可能に底部部品34に配置されたロック部品94を介して、底部部品34を取り付けレール10に固定することができる。
ロック部品94の第一自由端には、開口96が設けられており、この開口を通じて工具(例えばドライバ)でロック部品94に対して操作を行うことができる。
ロック部品94のもう一方の自由端には、フック98が設けられており、フック98は、取り付けレール10の端縁に係合し、底部部品34を取り付けレール10に緊締する。
図9において、底部部品34は、既に収容部品12と取り付けレール10とに固定されている。
【0042】
図10に示す本発明のモジュールユニットは、取り付けレールではなく、固定フランジ102に取り付けられている。
【0043】
図11は、このような固定フランジ102の例を示す詳細図である。
固定フランジ102は、ネジを収容するための複数の孔104を有し、これらのネジを介して、固定フランジ102と前記モジュールユニットとを例えば配電盤の壁部に取る付けることができる。
固定フランジ102は、例えば係合部品106を介して、収容部品12に配置された側部部品26に固定することができる。
これにより、取り付けレールに係合するのと同じように、側部部品26を固定フランジ102に係合することができる。
その利点は、固定フランジ102から側部部品26を外す場合、固定フランジを緩めなくて済むことにある。
【符号の説明】
【0044】
10 取り付けレール
12 収容部品
14 第二回路基板
16 第三回路基板
18 第一回路基板
20 固定部品
22 側部領域
24 接続部品
26 側部部品
28 開口
30 挿入型接続装置
32 底部部品
34 底部部品
36 電位−アース接触部品
38 底部板
40 保持部品
42 長尺状部品
44 凹入部
46 制動部材
48 ガイド部品
50 成型チャンバ構造
52 リブ状部品
54 ロック部品
56 開口
58 フック
62 弾性アーム
64 フック
66 斜面
68 エリア
70 エリア
72 通孔
74 ロッド
76 位置決め部品
78 制動部品
80 係合辺
82 金属アーム
84 挟み具
86 位置決め部品
88 凹入部
90 係合辺
94 ロック部品
98 フック
102 固定フランジ
104 孔
106 係合部品
108 挿入方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数の回路基板(14、16、18)を収容するための収容部品12と、前記収容部品(12)に配置できる2つの側部部品(26)とを備えているモジュールユニットにおいて、
前記収容部品(12)が、押出形材によって構成され且つ少なくとも2つの凹入部(44)を有し、
前記側部部品(26)が、前記凹入部に係合することによって前記収容部品(12)に固定できることを特徴とするモジュールユニット。
【請求項2】
前記側部部品(26)が、前記収容部品(12)の凹入部(44)内に前記側部部品(26)を固定するための制動部(46)を有していることを特徴とする請求項1に記載のモジュールユニット。
【請求項3】
前記収容部品(12)が、長尺状部品(42)を有し、
前記側部部品(26)が、前記側部部品(26)に設置されたガイド部品(48)を介して前記長尺状部品にそれぞれ嵌合できることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモジュールユニット。
【請求項4】
前記収容部品(12)の凹入部(44)が、前記長尺状部品(42)の領域に設置され、
前記側部部品(26)の制動部(46)が、前記ガイド部品(48)の領域に設置されていることを特徴とする請求項3に記載のモジュールユニット。
【請求項5】
少なくとも1つの第一回路基板(18)と第二回路基板(14)とが設けられ、
前記収容部品(12)が、前記第一回路基板(18)と前記第二回路基板(14)とを収容するための2つの保持部品(40)を有し、
前記2つの保持部品(40)は、前記第一回路基板(18)が相対して有する2つの側部領域(22)のそれぞれが2つの保持部品(40)のうちの1つによってU字状に囲まれ、前記第二回路基板(14)が相対して有する側部領域(22)を介して前記2つの保持部品(40)に当接するような形状に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のモジュールユニット。
【請求項6】
前記2つの保持部品(40)が、少なくとも1つの成型チャンバ構造(50)をそれぞれ有し、前記成型チャンバ構造の中に、前記側部部品(26)に設置されたリブ状部品(52)をそれぞれ挿入できることを特徴とする請求項5に記載のモジュールユニット。
【請求項7】
1つ又は複数の回路基板(14、16、18)を前記収容部品(12)に固定するための少なくとも1つの固定部品(20)が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のモジュールユニット。
【請求項8】
前記固定部品(20)が、前記回路基板(14、16、18)に設置された通孔(72)によってガイドされると共に、回転運動により、前記固定部品(20)に設置された位置決め部品(76、86)を介して少なくとも1つの回路基板(14、16、18)の表面に固定できることを特徴とする請求項7に記載のモジュールユニット。
【請求項9】
前記側部部品(26)のうちの少なくとも1つが、開口(28)を有していることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のモジュールユニット。
【請求項10】
1つ又は複数の電位−アース接触部品(36)が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のモジュールユニット。
【請求項11】
前記収容部品(12)及び/又は側部部品(26)を取り付けレール(10)に固定するための底部部品(32、34)が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載のモジュールユニット。
【請求項12】
押出形材から所定サイズで収容部品(12)をカットすると共に、前記収容部品に凹入部(44)を成形する、モジュールユニットに用いる収容部品を製造する方法。
【請求項13】
鋸切断装置を使用して前記所定サイズのカット及び前記凹入部(44)の成形し、
前記鋸切断装置における主鋸刃を使用して前記押出形材から所定サイズで収容部品(12)をカットし、
前記鋸切断装置における2つの付加鋸刃を使用して、所定サイズでカットされる収容部品(12)の末端及び次に所定サイズでカットされる収容部品(12)の前端に凹入部(44)をそれぞれ設けることを特徴とする請求項12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2013−514635(P2013−514635A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543528(P2012−543528)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【国際出願番号】PCT/EP2010/007723
【国際公開番号】WO2011/082799
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(504019733)フェニックス コンタクト ゲーエムベーハー ウント コムパニー カーゲー (72)
【Fターム(参考)】