説明

リモコン雲台システム

【課題】雲台コントローラを用いてリモコン雲台を遠隔操作するリモコン雲台システムにおいて、遠隔操作によってリモコン雲台の電源を落とすことを可能とするリモコン雲台システムを提供する。
【解決手段】リモコン雲台14はケーブル16によって接続されるシステムコントローラ18から電源が供給され、システムコントローラ18はネットワーク12を介して雲台コントローラ20と通信接続される。雲台コントローラ20の操作画面にリモコン雲台14の電源をオフするボタンが設けられ、操作者が該ボタンを操作すると雲台コントローラ20からシステムコントローラ18へリモコン雲台14の電源をオフするコマンドが送信される。システムコントローラ18が該コマンドを受けるとリモコン雲台14への電源供給路が遮断される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリモコン雲台システムに係り、特に遠隔操作が可能な雲台コントローラの電源供給に関する。
【背景技術】
【0002】
定点観測用等のテレビカメラはリモコン雲台に取り付けられ、雲台コントローラからの遠隔操作によってパンニング、チルティング、ズーミング、フォーカシングなどを行い、所望の撮影を行うことができるようになっている。例えば、天気など各地の様子を知らせるビデオカメラは各中継地点に設置され、各リモコン雲台はオペレータの所在地点に設置された複数の雲台コントローラとネットワーク接続され、各設置場所の雲台コントローラによってビデオカメラの制御が行われる。
【0003】
上記のようなテレビカメラ及びリモコン雲台を遠隔操作するリモコン雲台システムには、リモコン雲台に対して電源を供給する機能を有するシステムコントローラが備えられている(特許文献1)。
【0004】
リモコン雲台は24時間365日無停止で通電させておくことが通常であり、ケーブルを介してリモコン雲台と接続されるシステムコントローラは、人の手の届かない場所に設置されることが多い。例えば、リモコン雲台が屋外に設置される場合、システムコントローラはケーブルが屋内へ引き込まれる箇所の屋内側や、屋外のリモコン雲台のすぐそばに設置される。
【特許文献1】特開2005−250279号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、エコロジー、省エネルギーの観点から、撮影映像を必要とする限られた時間以外はリモコン雲台の電源を落としたいという要求をされることある。また、リモコン雲台やシステムコントローラのメンテナンスを行うときにリモコン雲台の電源リセットをしたいという要求もある。しかしながら、上述したようにリモコン雲台の電源をオンオフするという技術思想が存在していないために常時通電されるように構成されており、自由に電源のオンオフを行うことができないという課題が顕在化しつつある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、雲台コントローラを用いてリモコン雲台を遠隔操作するリモコン雲台システムにおいて、遠隔操作によってリモコン雲台の電源を落とすことを可能とするリモコン雲台システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るリモコン雲台システムは、カメラが搭載されたリモコン雲台カメラ装置と、前記リモコン雲台カメラ装置を遠隔操作する操作装置と、前記リモコン雲台カメラ装置へ電源供給を行うとともに、前記操作装置による遠隔操作によって前記リモコン雲台カメラ装置への電源の投入もしくは遮断が可能な電源供給部を具備するシステムコントローラと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、システムコントローラからリモコン雲台カメラ装置への電源の投入もしくは電源供給の遮断を遠隔操作によって行うことができるので、撮影時以外の映像が不必要な時間はリモコン雲台カメラ装置の電源を落とすことができ、リモコン雲台カメラ装置の省電力化が実現される。また、操作装置を操作者が操作することで、システムコントローラの電源供給部からリモコン雲台カメラ装置へ供給される電源の遮断もしくは電源投入を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面に従って、本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
【0010】
〔リモコン雲台システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る雲台コントローラが用いられるリモコン雲台システムの全体構成図である。同図に示すリモコン雲台システム10は、ネットワーク12を介してリモコン雲台(リモコン雲台カメラ装置)14を遠隔操作するものであり、リモコン雲台14はケーブル16によってシステムコントローラ18と接続され、さらに、システムコントローラ18はネットワーク12を介して雲台コントローラ(操作装置)20と通信接続可能に構成されている。
【0011】
本例における「ネットワーク」とは、所定の通信プロトコルによって双方向通信が可能な通信形態を含む概念であり、その一例としてLAN(local aria network)やWAN(wide arianetwork)などが挙げられる。もちろん、電話回線網などの公衆回線網を利用する態様も可能である。また、ネットワーク12の通信形態は有線、無線を問わない。雲台コントローラ20と通信装置(モデム等)を介して接続される形態でもよい。
【0012】
リモコン雲台14は、図示しないテレビカメラ(以下、単にカメラという。)を収納するハウジング13と、ハウジング13と共にカメラをパンニング(水平方向(パン方向)の回転動作)及びチルティング(垂直方向(チルト方向)の回転動作)させる雲台本体15とから構成される。ハウジング13の前面には透明の前面ガラス17が設けられており、カメラはこの前面ガラス17を介してハウジング13の外部の映像を撮影する。
【0013】
ハウジング13は雲台本体15から延設されたチルト軸(不図示)に片持ち支持されており、このチルト軸が雲台本体15に内蔵されたチルトモータによって回転駆動される。
【0014】
これにより、ハウジング13と共にハウジング13内のカメラがチルティングする。また、雲台本体15は図示しない据付台上に固定されたパン軸19によって支持されており、このパン軸19を軸に雲台本体15が内蔵のパンモータによって回転駆動される。これにより、ハウジング13と共にハウジング13内のカメラがパンニングする。なお、カメラをパンニング又はチルティングさせるリモコン雲台14の動作をリモコン雲台14のパン/チルト動作というものとする。
【0015】
雲台コントローラ20の操作面に設けられる操作部材(ツマミ、レバー等)21や、タッチパネル付き液晶表示部22に表示される操作画面を操作者が操作すると、雲台コントローラ20からシステムコントローラ18を介してリモコン雲台14にコマンドが送出され、該コマンドに基づいてリモコン雲台14のパン・チルト動作や、リモコン雲台14に搭載されるテレビカメラ(不図示)のズーム動作、フォーカス動作等が行われる。
【0016】
また、雲台コントローラ20の操作画面に表示されたリモコン雲台14の電源のオンオフ用の操作ボタン(図5のHEAD POWERボタン110)を操作すると、リモコン雲台14の電源のオンオフを行うことができる。すなわち、通常稼動時におけるリモコン雲台14の電源は常時オンであり、雲台コントローラ20の前記操作ボタンを操作するとリモコン雲台14の電源オフ、及び電源オフ後の再投入が可能に構成されている。
【0017】
〔システムコントローラの説明〕
図2は、システムコントローラ18の全体構成を示すブロック図である。なお、同図にはシステムコントローラ18に接続されるリモコン雲台14の一部を図示している。
【0018】
同図に示すように、システムコントローラ18は、雲台コントローラ20(図1参照)との通信接続を行う通信インターフェース24と、通信インターフェース24を介して入力されるコマンドを受けてシステムコントローラ18の各部に指令信号を送出するとともにリモコン雲台14に指令信号を送出するCPU26と、商用電源(AC100V)28から電力供給を受けてリモコン雲台14に電源を供給する電源供給部30と、を備えている。なお、図示は省略するが、システムコントローラ18は商用電源28から供給される電力からシステムコントローラ18の各部に必要な電源を供給する電源装置(例えば、スイッチング電源装置)を備えている。
【0019】
電源供給部30はリレースイッチ32を含み、リレースイッチ32のスイッチ部入力端子32Aは商用電源28と接続され、スイッチ部出力端子32Bはケーブル16を介してリモコン雲台14の電源回路に接続されている。リレースイッチ32はCPU26から送出される制御信号の入力端子である制御端子(不図示)を備え、該制御端子に入力される制御信号に基づいてオンオフが制御される。
【0020】
ネットワーク12(図1参照)を介して雲台コントローラ20からリモコン雲台14の電源オフのコマンドが送られると、システムコントローラ18のCPU26は該コマンドに応じてリレースイッチ32に対してリモコン雲台14の電源オフに対応する制御信号を送出する。該制御信号が入力されたリレースイッチ32はスイッチ部が開放状態となり商用電源28からリモコン雲台14への電源供給路が遮断される。図2に図示されたリレースイッチ32はリモコン雲台14の電源がオフとなる状態である。
【0021】
一方、雲台コントローラ20からリモコン雲台14の電源再投入のコマンドが送られると、システムコントローラ18のCPU26は該コマンドに応じてリレースイッチ32に対してリモコン雲台14の電源再投入に対応する制御信号を送出する。該制御信号が入力されたリレースイッチ32はスイッチ部が閉じた状態となり商用電源28からリモコン雲台14への電源供給路が再開される。
【0022】
ケーブル16は、リモコン雲台14及びカメラに供給される電力が伝送される電力線34と、リモコン雲台14の制御信号及びカメラの制御信号が伝送される制御信号線35と、を含んで構成される。なお、電力線34と制御信号線35とを個別のケーブルにより構成する態様も可能である。
【0023】
ケーブル16の電力線34はリモコン雲台14の電源回路36に接続され、商用電源28から供給される電力は、システムコントローラ18のリレースイッチ32及びケーブル16の電力線34を介して電源回路36に送られる。また、システムコントローラ18のCPU26から送出されるリモコン雲台14の制御信号及びカメラの制御信号はケーブル16の制御信号線35及びリモコン雲台14の入力インターフェース37を介してリモコン雲台14のCPU38へ送られる。
【0024】
リモコン雲台14の電源回路36は、リモコン雲台14の各部に必要な電源を生成するとともに、該各部に対して電源の供給を行うブロックである。本例では、商用電源28から供給されるAC100Vを所定の直流電圧(DC5V等)に変換するスイッチング電源装置が適用される。
【0025】
入力インターフェース37は、ケーブル16の端部に設けられるコネクタ(プラグ又はレセプタクル)と嵌号するコネクタを含んで構成される。該コネクタには多ピン狭ピッチコネクタが好適に用いられる。
【0026】
CPU38は、入力インターフェース37を介して入力された制御信号をリモコン雲台14の各部及びカメラの各部に振り分ける機能を有している。すなわち、雲台コントローラ20から送出されたリモコン雲台の制御コマンド及びカメラの制御コマンドはシステムコントローラ18を介してリモコン雲台14に送られ、リモコン雲台14のCPU38によって制御信号に変換されるとともに各部に制御信号が送られる。
【0027】
〔雲台コントローラの説明〕
図3は、雲台コントローラ20の操作面の構成を示した平面図である。同図に示すように雲台コントローラ20の操作面には、操作棒(ジョイスティック)44、フォーカスつまみ45、ズームレバー46、液晶表示部22が配置されている。図3に図示したジョイスティック44、フォーカスつまみ45、ズームレバー46は、図1において操作部材21として図示されている。
【0028】
ジョイスティック44は、リモコン雲台14をパン/チルト操作するために機械的に構成された操作部材であり、ジョイスティック44を前後左右に傾斜させると、その傾斜方向及び傾斜量に応じた方向及び速度でリモコン雲台14をパン/チルト動作させることができる。
【0029】
フォーカスつまみ45は、カメラ(レンズ)のフォーカス操作を行うために機械的に構成された操作部材であり、フォーカスつまみ45を回動操作すると、その位置に応じたフォーカス位置にフォーカスを移動させることができる。
【0030】
ズームレバー46は、カメラ(レンズ)のズーム操作を行うために機械的に構成された操作部材であって、左右方向の中央にある前後方向の軸を中心に揺動するようになっている。ズームレバー46の左右のいずれかを押すと、押した側及びその押込み量に応じた方向及び速度でズームを移動させることができる。
【0031】
液晶表示部22は、パン/チルト操作、フォーカシング操作及びズーム操作の制御以外のリモコン雲台14及びカメラの制御機能に関する操作を行うための操作部であり、液晶パネルと液晶パネルの表面に設置されたタッチパネルとから構成されている。例えば、リモコン雲台14の電源をオフするためのHEAD POWERボタン(図2中不図示、図5に符号110を付して図示)が表示される。また、所定のバッチ処理が割り付けられたファンクションキーを液晶表示部22に表示させるように構成してもよい。
【0032】
図4は、雲台コントローラ20の全体構成を示したブロック図である。同図において、図3に示したジョイスティック44、フォーカスつまみ45、ズームレバー46は、操作部52として示されており、その操作部52での操作はCPU50によって検出されるようになっている。CPU50は、通信インターフェース54を介して操作に対応するコマンドを通じてリモコン雲台14に送信する。これによって操作部52の操作に従ってリモコン雲台14及びカメラが制御される。
【0033】
また、CPU50は通信インターフェース54を通じて通信を確立したリモコン雲台14及び該リモコン雲台14に搭載されたカメラを認識する機能を有している。接続可能なリモコン雲台14、及びリモコン雲台14に搭載されるカメラ、該カメラに装着されるレンズ等の光学系に関する情報が予めメモリ60に記憶されており、CPU50はメモリ60から認識したリモコン雲台14及びカメラに関する情報を読み出し、該情報を液晶パネル56に表示する。
【0034】
メモリ60に記憶される情報は、カメラの機種名、レンズの機種名を含み、さらに光学系の情報としてMOD、レンズの焦点距離、エクステンダーの有無、アイリス値などを含んでいてもよい。
【0035】
図1及図3に示したタッチパネル付き液晶表示部22は、図4において液晶パネル56とタッチパネル58として示されており、液晶パネル56には操作画面がCPU50からの駆動信号によって図示しないドライバを介して表示されるようになっている。また、液晶表示部22の画面をタッチするとタッチパネル58によりタッチされた位置を示す信号が図示しないドライバを介してCPU50に与えられるようになっている。CPU50は、液晶パネル56に表示している現在の操作画面上においてどのスイッチがタッチされたかをタッチパネル58からの信号により検出し、いずれかのスイッチがタッチされたと判断した場合にはそれに対応する処理を実行する。
【0036】
例えば、通信インターフェース54を通じてカメラの制御機能に関するスイッチがタッチされた場合にそれに対応するコマンドをリモコン雲台14に送信する処理、操作画面上のスイッチがタッチされてオンからオフ又はオフからオンに切り替わる場合にスイッチの明るさを変更する処理等を行う。
【0037】
メモリ60は、各種情報が記憶される記憶手段であり、CPU50によってデータの書き込み及び読み出しの制御が行われる。また、メモリ60には液晶表示部22の画面レイアウトなどの情報や、上述したカメラ、レンズ等の情報、カメラの特別な機能や操作のための専用のソフトウエア(プログラム)が記憶される。
【0038】
上記実施の形態では、機械的に構成される操作部材はジョイスティック44、フォーカスつまみ45、ズームレバー46としたが、これに限らない。例えば、連続的な値を調整する操作によって制御される機能に関しては液晶表示部22の画面上で例えばアップ/ダウンスイッチをタッチ操作して調整するよりも、つまみ等の機械的に構成された操作部材を用いて操作した方が操作しやすくなるため、そのような機能については機械的に構成される操作部材で操作できるようにしてもよい。
【0039】
なお、図4には雲台コントローラ20に通信インターフェース54を内蔵する態様を例示したが、雲台コントローラ20とネットワーク12との間に通信装置を備え、該通信装置とのインターフェースを雲台コントローラ20に備える態様も可能である。
【0040】
〔操作画面の説明〕
次に、図3に示す液晶表示部22(図4の液晶パネル56)に表示される操作画面について説明する。
【0041】
図5は、液晶表示部22に表示される操作画面100の一例を図示したものである。同図に示す操作画面100の中央部には、多数の操作ボタンが表示される操作ボタン表示部102が設けられる。操作ボタン表示部102は7種類の操作ボタン群を表示することができ、各操作ボタン群は階層構造を構成している。
【0042】
すなわち、図5に示す操作ボタン表示部102は「CAMERA CTL」、「SHOT CTL」、「TRACE CTL」、「ESC CTL」、「FUNCTL」、「OTHER CTL」、「DIRECTION」が表示された7つのタブが表示され、7つのタブのいずれかを操作することで所望の選択ボタン群を選択することができ、選択された操作ボタン群が操作ボタン表示部102に表示されるように構成されている。
【0043】
図5のESC CTLタブ104を操作してESCCTLタブ104のボタン群を選択すると、HEAD POWERボタン110、HEAD POWERボタン110に対応するボタン表示部112、オプションボタン114〜120、オプションボタン114〜120に対応するボタン表示部122〜128が表示される。
【0044】
HEAD POWERボタン110は、先に説明したリモコン雲台14(図1参照)の電源オフに対応するコマンド及び電源再投入に対応するコマンドを発行するための操作ボタンであり、ボタン表示部112の表示が「ON」の状態(リモコン雲台14に電源が供給されている状態)でHEAD POWERボタン110を操作すると、リモコン雲台14の電源オフに対応するコマンドが発行されるとともに、ボタン表示部112の表示が「OFF」に切り換わる。一方、ボタン表示部112の表示が「OFF」の状態(リモコン雲台14への電源供給が遮断されている状態)でHEAD POWERボタン110を操作すると、リモコン雲台14の電源再投入に対応するコマンドが発行されるとともに、ボタン表示部112の表示が「OFF」に切り換わる。
【0045】
すなわち、通常の動作中は図5に示す状態であり、この状態でHEAD POWERボタン110を操作するとリモコン雲台14の電源をオフすることができ、再度HEAD POWERボタン110を操作するとリモコン雲台14の電源を再投入することができる。なお、電源オフに対応するボタンと電源再投入に対応するボタンとを別途設ける態様も可能である。
【0046】
図5に示すオプションボタン114〜120は、通信回線網などに接続された複数のリモコン雲台14及びカメラを1台の雲台コントローラ20により操作する場合に、リモコン雲台ごと(カメラごと)の個別の機能を割り付けることができる操作ボタンであり、初期状態(機能が設定されていない状態)では、AUXl、AUX2、AUX3、AUX4のような汎用的な名称が表示されている。
【0047】
このオプションボタン114〜120の表示は、一目で機能の内容を把握することがきる機能名称に変更することができ、機能が割り当てられていないボタンはその旨が把握できる表示に変更することができる。また、オプションボタン114〜120に対応するボタン表示部122〜128も割り付けられた機能の対応する表示に変更可能である。
【0048】
例えば、オプションボタン114に後付けのオプションフィルタ機能、オプションボタン116に受信用FPUのパワーオンオフ機能、オプションボタン118に送信用FPUのパワーオンオフ機能が割り付けられ、オプションボタン120は機能の割り付けがない場合には、オプションボタン114〜118の表示はそれぞれの機能を表す「FILTER」、「RX FPU PW」、「TXFPU PW」が表示され、機能が割り付けられていないボタン120に対応するボタン表示部128は「‐」が表示されるといった態様が可能である。
【0049】
このように、一目で見てわかりやすい機能名称をオプションボタンに表示することで、操作者が接続先ごとにオプションボタンの機能を覚える必要がなく、各ボタンの機能を覚えていなくても機能を把握することができ、誤操作を未然に防ぐことが可能となる。なお、本例では、タッチパネル方式のボタンについて説明したが、機械式ボタンの名称を表示する表示装置における表示制御にも適用可能である。
【0050】
図5に示すように、操作画面100は、操作ボタン表示部102以外にも様々な操作ボタンや表示部が設けられている。すなわち、操作画面100は、複数の選択ボタン130が設けられた選択ボタン表示部132と、該雲台コントローラ20(図1参照)と通信接続されるリモコン雲台14(図1参照)の状態を表示するリモコン雲台状態表示部134と、該雲台コントローラ20と通信接続されるリモコン雲台14に搭載されるカメラの設定を表示するカメラ設定表示部136が設けられている。
【0051】
操作画面100の上端部に設けられる選択ボタン表示部132は、複数の選択ボタン130を含んで構成され、複数台のリモコン雲台を1台又は複数台の雲台コントローラを用いて制御するマルチ通信システムにおいて、雲台コントローラ20から操作を行うリモコン雲台14を選択するためのものである。図5には、8つの選択ボタン130−1〜130−8が設けられる態様を図示したが、選択ボタン130の数は雲台コントローラと通信回線網との通信接続を行う通信装置の数に対応して追加又は削除してもよい。
【0052】
選択ボタン表示部132の下段にはリモコン雲台状態表示部134が設けられている。図5には、リモコン雲台の状態として、カメラを挿脱するためのハウジングドアの開閉情報(DOOR ALARM)、ハウジング内の温度情報(TEMP ALARM)、パン/チルトの位置情報(PAM/TILT ALARM)、ハウジングの窓(窓ガラス)の霜等を除去するデフロスタ(DEFROSTER)や、ハウジング内の温度を調整するヒーター(HEATER)又はフアン(FAN)等の動作状況を示す情報、撮影中であるか否か(ON AIR)などを表示する態様を例示した。
【0053】
操作ボタン表示部102の下段(操作画面100の下端部)には、カメラの設定が表示されるカメラ設定表示部136が設けられている。図5にはカメラの設定として、ショットタイム、RGBゲイン、ペデスタル、絞りの設定を表示する態様を例示した。
【0054】
このような操作画面100のレイアウトは図4のメモリ60に記憶され、雲台コントローラ20とリモコン雲台14との通信接続が確立されると、液晶表示部22に操作画面100が表示される。なお、図5に示す操作画面100のレイアウトはあくまでも一例であり、適宜変更、追加、削除が可能である。また、接続先ごとに表示内容を切り換えてもよい。
【0055】
上記の如く構成された雲台コントローラ20によれば、撮影時間以外の映像が必要でない時間はリモコン雲台14の電源を容易に落とすことができ、また、必要に応じて電源を入れることができるので、リモコン雲台14の省電力化に寄与するとともに、リモコン雲台システム10全体の省電力化にも寄与し、省電力及びエコロジーの観点からも好ましいシステムといえる。
【0056】
本例では、リモコン雲台14の電源を遮断した後に、雲台コントローラ20のHEAD POWERボタン110を再操作してリモコン雲台14の電源の再立ち上げを行う態様を例示したが、電源の遮断から所定時間が経過した後に自動的に電源の再立ち上げが行われるように構成してもよい。
【0057】
本発明は、特定の人間のみの立ち入りが許可されるセキュリティエリアにシステムコントローラ18が設置される場合や、人間が立ち入ることが難しい場所にシステムコントローラ18が設置される場合において、特に大きな効果を得ることができる。
【0058】
〔応用例〕
次に、本発明の実施形態に係るリモコン雲台システムの応用例について説明する。以下に説明する応用例は、通信回線網などに接続された複数のリモコン雲台及びカメラを1台又は複数台の雲台コントローラにより操作するマルチ通信システムへの適用例である。
【0059】
図6は、本応用例に係るリモコン雲台システム200の全体構成を示すブロック図である。同図に示すリモコン雲台システム200は、ネットワーク202に接続される256台のリモコン雲台204−1〜204−256と、前記ネットワーク202に接続される8台のモデム206−1〜206−8と、LAN(Local Area Network)208を介してモデム(通信装置)206と接続される複数台(図6では3台)の雲台コントローラ220−1〜220−3と、を含んで構成されている。
【0060】
なお、図6において、ネットワーク202とリモコン雲台204との間に設けられているシステムコントローラ(図1参照)の図示は省略されている。また、図6の雲台コントローラ220−1〜220−3は、図1等に図示した雲台コントローラ20の機能を備えたものである。
【0061】
ネットワーク202は電話回線網やインターネットなどの大規模な公衆回線網が適用され。LAN208は構内通信網や小規模通信網といった小規模なエリアを対象とする通信形態が適用される。また、ネットワーク202及びLAN208の通信形態は有線、無線を問わない。
【0062】
各リモコン雲台204は識別情報(ネットワーク202上における接続情報)が付与されている。リモコン雲台204の識別情報はネットワーク202の種類に応じて電話番号やIPアドレス(URL)が適用される。図6にはリモコン雲台204の接続情報として電話番号(10桁の数字列)とランドマーク名を例示した。
【0063】
雲台コントローラ220にはネットワーク202に接続されるリモコン雲台14が予め登録されており、雲台コントローラ220に設けられたタッチパネル付き液晶表示部222にリモコン雲台204の一覧が表示される。雲台コントローラ220の操作者は、タッチパネル付き液晶表示部222上で通信を行うリモコン雲台204の選択操作ができるように構成されている。
【0064】
雲台コントローラ220に登録されるリモコン雲台204の情報には、リモコン雲台204の電話番号(IPアドレス)、及び各リモコン雲台204が設置される設置先の名称(図6においてアルファベット3文字で表した文字列)が含まれる。
【0065】
このように1台乃至は2台以上の雲台コントローラ220がLAN208などのマルチ通信システムによって接続された操作システムと、複数台用意されているリモコン雲台14と、を公衆回線網やインターネット等のネットワーク202を用いて通信の確立及び切断を行えるシステムを構築した場合、操作者は意図するリモコン雲台204に対して通信を試み、通信を確立できた場合にはそのリモコン雲台204に搭載されたテレビカメラ(不図示)を操作して所望の撮影が行われる。
【0066】
図6に示すリモコン雲台システム200は、1台の雲台コントローラ220と通信可能なリモコン雲台204が複数存在し、雲台コントローラ220の液晶表示部222に表示される一覧の中から通信を試みるリモコン雲台204を選択し、選択されたリモコン雲台204について通信の確立を試みるように構成されている。一覧に表示するリモコン雲台204は、予め登録された通信先として各雲台コントローラ220に記憶しておき、登録されたリモコン雲台204の中から選択するものとして選択ミスを極力低くする配慮をしたものである。かかる事情を考慮して、電話番号などの接続情報とともに固有名称(設置先の地名、建物名など設置先を表す情報)を登録可能としておく。図6に示すように、雲台コントローラ220の液晶表示部222に各リモコン雲台204の接続情報と固有名称を表示することによって、選択ミスの低減化を実現している。
【0067】
各雲台コントローラ220に登録されるリモコン雲台204の登録情報は、LAN208に接続されるすべての雲台コントローラ220における共有の情報として管理される。すなわち、LAN208に接続されるすべて雲台コントローラ220がリモコン雲台204の登録情報を共有し、かつ、それぞれの雲台コントローラ220に登録情報を記憶しておくことでは、LAN208に接続されるすべての雲台コントローラ220において共通の通信先の選択操作が可能となる。
【0068】
リモコン雲台204の登録は、雲台コントローラ220のタッチパネルやソフトウエアキーボード、外部接続されるキーボード等のユーザインターフェースを用いて入力する形式でもよいし、外部入力端子を介して電子ファイル形式で作成された一覧表のファイルを読み込む方式でもよい。また、一つの雲台コントローラ220に記憶された情報(ファイル)を他の雲台コントローラ220に複写するような構成と、複数の雲台コントローラ220の間でファイルを共有することができ好ましい。
【0069】
なお、上述したリモコン雲台204の登録方法は、図1に示すリモコン雲台システム10にもそのまま適用可能である。また、新しいリモコン雲台やカメラの情報を追加する必要が生じた場合には、上述した登録方法によって記憶内容を適宜更新可能である。
【0070】
図7は、図6に図示した雲台コントローラ220の液晶表示部222に表示される操作画面224を示す図である。なお、図7中、図6と同一又は類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0071】
操作画面224の上端部に設けられる選択ボタン表示部132は、複数のリモコン雲台(図6参照)の中から制御対象の1台を選択するための複数の選択ボタン130が表示される。複数の選択ボタン130は雲台コントローラ220とネットワーク202とをつなぐモデム206に対応している。
【0072】
すなわち、図7に図示した8個の選択ボタン130−1〜130−8のそれぞれに対して8個のモデムが割り付けられている。選択ボタン130の数はモデムの数に応じて適宜追加又は削除することができる。また、対応するモデムが存在しない選択ボタン130があってもよい。
【0073】
選択ボタン130は、通信が確立されたリモコン雲台204の識別情報を表示することができる。図7に示す操作画面224において、選択ボタン130−1の「aaa」という表示は識別情報「aaa」を持つリモコン雲台204との通信が選択ボタン130−1に割り付けられたモデムを介して確立されていることを意味している。ここで、識別情報とはリモコン雲台の固有名称を含む概念であり、例えば、リモコン雲台14の設置場所や電話番号、IPアドレスなどが挙げられる。また、設置場所の具体例としては、「東京タワー」、「ベイブリッジ」、「新宿御苑」などのランドマーク名や、「東京都新宿区□□1−2−3」などの住所、「新宿」などの地名が挙げられる。
【0074】
同様に、選択ボタン130−2の「bbb」という表示は、選択ボタン130−2に割り付けられたモデムを介して識別情報「bbb」を持つリモコン雲台14との通信が確立されていることを表し、選択ボタン130−3の「ccc」という表示は、選択ボタン130−3に割り付けられたモデムを介して識別情報「ccc」を持つリモコン雲台14との通信が確立されていることを意味する。一方、選択ボタン130−4〜8の「‐」という表示は、選択ボタン130−4〜8のそれぞれに割り付けられたモデムが未使用の状態を意味している。
【0075】
図7は、「CAMERA CTL」タブ240を選択して、カメラの制御に関連する操作ボタン242の一群を表示した状態を図示したものである。
【0076】
操作ボタン242は文字情報により割り付けられた機能が表示されるとともに、操作ボタン242の上側に設けられたボタン表示部244は対応するボタンの状態が表示される。例えば、上段左端の操作ボタン242は電源のオンオフ機能を有するボタンであり、その機能を意味する「POWER」の文字が表示され、当該操作ボタン242に対応するボタン表示部244に電源のオンオフ状態(図7ではオン状態)が表示される。
【0077】
なお、図7は操作ボタン表示部102(CAMERA CLTタブ)に表示可能な操作ボタン242及びボタン表示部244をすべて表示したが、これらの操作ボタン242の中から必要なボタンのみを選択的に表示してもよい。
【0078】
カメラ情報表示部250に表示されるカメラ情報は、通信を確立しているカメラの名称、型式等の情報が表示される。図7には、カメラの型式(AB-C1000)及びレンズ型式(HB14×6.3BER)を表示する態様を例示した。カメラ情報表示部250はレンズの仕様などの光学系の情報を表示してもよい。例えば、カメラの型式及びレンズの型式に加えて、M.O.D、焦点距離範囲、エクステンダーの有無を表示してもよい。
【0079】
カメラ情報表示部250のカメラ情報は、少なくとも操作者がその情報を確認したいときに表示されればよい。また、図7に図示したカメラの型式及びレンズの型式のみのカメラ情報と、M.O.D等を含むカメラ情報(不図示)と、を切り換えて表示してもよい。例えば、通常はカメラの型式及びレンズの型式のみのカメラ情報が表示され、操作者がボタン操作等を行うとM.O.D等を含むカメラ情報に切り換わり、同じ操作を再度行うとカメラの型式及びレンズの型式のみのカメラ情報に戻るように構成してもよい。
【0080】
図7に図示した操作画面224では、カメラ設定表示部136に表示されるカメラの設定として、ショットタイム、RGBゲイン、ペデスタル、絞りの設定を表示する態様を図示した。
【0081】
なお、通信接続が確立されたリモコン雲台204に搭載されるカメラに応じて操作画面のレイアウトが変更されるように構成する態様も可能である。例えば、ネットワーク202(図6参照)に接続されるリモコン雲台204に搭載されるカメラの操作画面のレイアウトが、カメラごとに雲台コントローラ220内のメモリ(例えば、図4のメモリ60)に記憶され、雲台コントローラ220とリモコン雲台204との通信接続が確立されると、雲台コントローラ220によってカメラが識別され、当該カメラに対応する操作画面のレイアウトが読み出され液晶表示部22に表示されるように構成する態様が可能である。
【0082】
かかる構成は、異なる種類のカメラ(及びリモコン雲台204)を1つの雲台コントローラ220によって操作(制御)する場合において、カメラごとの機能やその機能を実現するための操作を操作者が覚える必要がなく、操作ミスの防止にも役立つといえる。
【0083】
上記の実施形態では、ネットワークを介して接続される雲台コントローラによりテレビカメラが装着されるリモコン雲台の遠隔操作を可能にするリモコン雲台システムについて説明したが、本発明の目的を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
【0084】
〔付記〕
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
【0085】
(発明1):カメラが搭載されたリモコン雲台カメラ装置と、前記リモコン雲台カメラ装置を遠隔操作する操作装置と、前記リモコン雲台カメラ装置へ電源供給を行うとともに、前記操作装置による遠隔操作によって前記リモコン雲台カメラ装置への電源の投入もしくは遮断が可能な電源供給部を具備するシステムコントローラと、を備えたことを特徴とするリモコン雲台システム。
【0086】
本発明によれば、システムコントローラからリモコン雲台カメラ装置への電源の投入もしくは電源供給の遮断を遠隔操作によって行うことができるので、撮影時以外の映像が不必要な時間はリモコン雲台カメラ装置の電源を落とすことができ、リモコン雲台カメラ装置の省電力化が実現される。また、操作装置を操作者が操作することで、システムコントローラの電源供給部からリモコン雲台カメラ装置へ供給される電源の遮断もしくは電源投入を容易に行うことができる。
【0087】
(発明2):発明1に記載のリモコン雲台システムにおいて、前記操作装置は、操作者によって操作されるボタンが設けられる操作画面を表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
【0088】
かかる態様によれば、操作装置に設けられるボタンを操作することで、リモコン雲願カメラ装置の電源のオンオフを容易に行うことができる。
【0089】
(発明3)発明2に記載のリモコン雲台システムにおいて、前記表示手段はタッチパネル式表示装置を含むとともに、前記タッチパネル式表示装置は前記リモコン雲台カメラ装置に供給される電源の遮断もしくは投入を行うためのボタンが設けられることを特徴とする。
【0090】
かかる態様によれば、タッチパネル式の表示装置を用いて操作者が操作するボタンを構成することで、操作装置の高機能化及び小型化することが可能となる。
【0091】
(発明4):発明1乃至3のいずれかに記載のリモコン雲台システムにおいて、前記電源供給部は、所定の配線部材を介して前記リモコン雲台カメラ装置への電源供給を行うことを特徴とする。
【0092】
すなわち、システムコントローラは該配線部材によりリモコン雲台カメラ装置と接続される。
【0093】
配線部材の一方の端部にシステムコントローラに設けられる接続部材と嵌合する接続部材を備え、他方の端部にリモコン雲台カメラ装置に設けられる接続部材と嵌合する接続部材を備える態様が好ましい。
【0094】
(発明5):発明1乃至4のいずれかに記載のリモコン雲台システムにおいて、前記システムコントローラは、前記リモコン雲台カメラ装置を遠隔操作する操作装置から送られる制御信号に基づいて、前記リモコン雲台カメラ装置への電源供給の遮断もしくは投入を行うように前記電源供給部を制御する電源供給制御部を備えたことを特徴とする。
【0095】
操作装置から送られる制御信号が入力される信号入力部と、入力された制御信号を電源供給部に対する指令信号に変換する信号変換部と、を備える態様が好ましい。
【0096】
(発明6)発明5に記載のリモコン雲台システムにおいて、前記電源供給制御部は、前記操作装置から送られる制御信号に基づいて前記リモコン雲台カメラ装置への電源供給の遮断もしくは投入を行うように前記電源供給部を制御することを特徴とする。
【0097】
すなわち、電源供給制御部はリモコン雲台カメラ装置への電源供給のオンオフを切り換えるように電源供給部を制御する。
【0098】
(発明7):発明1乃至6のいずれか1項に記載のリモコン雲台システムにおいて、前記システムコントローラは、前記操作装置とネットワークを介して通信を行う通信手段を備えたことを特徴とする。
【0099】
かかる態様におけるネットワークとは、公衆回線網などの大規模エリアを対象とする形態でもよいし、LANなどの小規模エリアを対象とする形態でもよい。また、通信形態は有線でもよいし、無線でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施形態に係るリモコン雲台システムの全体構成図
【図2】図1に示すシステムコントローラの全体構成を示すブロック図
【図3】図1に示す雲台コントローラの操作面の構成を示す平面図
【図4】図1に示す雲台コントローラの全体構成を示すブロック図
【図5】図2に示す雲台コントローラの操作画面を説明する図
【図6】本発明の応用例に係るリモコン雲台システムの全体構成図
【図7】図6に示す雲台コントローラの操作画面を説明する図
【符号の説明】
【0101】
10,200…リモコン雲台システム、12,202…ネットワーク、14,204…リモコン雲台、20,220…操作装置、22,222…液晶表示部、50…CPU、56…表示部、58…タッチパネル、100,224…操作画面、110…操作ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラが搭載されたリモコン雲台カメラ装置と、
前記リモコン雲台カメラ装置を遠隔操作する操作装置と、
前記リモコン雲台カメラ装置へ電源供給を行うとともに、前記操作装置による遠隔操作によって前記リモコン雲台カメラ装置への電源の投入もしくは遮断が可能な電源供給部を具備するシステムコントローラと、
を備えたことを特徴とするリモコン雲台システム。
【請求項2】
請求項1に記載のリモコン雲台システムにおいて、
前記操作装置は、操作者によって操作されるボタンが設けられる操作画面を表示する表示手段を備えたことを特徴とするリモコン雲台システム。
【請求項3】
請求項2に記載のリモコン雲台システムにおいて、
前記表示手段はタッチパネル式表示装置を含むとともに、前記タッチパネル式表示装置は前記リモコン雲台カメラ装置に供給される電源の遮断もしくは投入を行うためのボタンが設けられることを特徴とするリモコン雲台システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリモコン雲台システムにおいて、
前記電源供給部は、所定の配線部材を介して前記リモコン雲台カメラ装置への電源供給を行うことを特徴とするリモコン雲台システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のリモコン雲台システムにおいて、
前記システムコントローラは、前記リモコン雲台カメラ装置を遠隔操作する操作装置から送られる制御信号に基づいて、前記リモコン雲台カメラ装置への電源供給の遮断もしくは投入を行うように前記電源供給部を制御する電源供給制御部を備えたことを特徴とするリモコン雲台システム。
【請求項6】
請求項5に記載のリモコン雲台システムにおいて、
前記電源供給制御部は、前記操作装置から送られる制御信号に基づいて前記リモコン雲台カメラ装置への電源供給の遮断もしくは投入を行うように前記電源供給部を制御することを特徴とするリモコン雲台システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のリモコン雲台システムにおいて、
前記システムコントローラは、前記操作装置とネットワークを介して通信を行う通信手段を備えたことを特徴とするリモコン雲台システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−122318(P2010−122318A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−293808(P2008−293808)
【出願日】平成20年11月17日(2008.11.17)
【出願人】(000005430)フジノン株式会社 (2,231)
【Fターム(参考)】