説明

ロータリ

【課題】高さの異なるコンクリート畦畔に対応でき、且つ畦ぎわを耕耘する際にサイドガードに長桿の草が絡み付くのを防止しながら爪軸の軸受け部分がコンクリート畦畔に接触しないようにすることができるロータリを提供する。
【解決手段】トラクタ2にリンク機構を介して装着される機枠4を備え、この機枠4の下部に、その両端が軸受けを介して左右軸回りに回転自在に支持された爪軸12に多数の耕耘爪13を取り付けてなる耕耘部5を備え、この耕耘部5の左右両側にそれぞれ爪軸12を支持するフレーム部材を備えたロータリにおいて、前記左右のフレーム部材のうちの少なくとも一方のフレーム部材の左右方向外側方で且つコンクリート畦畔の上部に対応する位置に、棒状部材によって形成されていて後方に行くに従って上方に移行する傾斜状とされて配置されたサイドガード31を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート畦畔用のガードを備えたロータリに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ロータリによって畦ぎわを耕耘する場合、できるだけ残耕を残さないように、できるだけロータリを畦畔に近づけて耕耘するが、畦畔がコンクリート畦畔の場合、ロータリがコンクリート畦畔に接触するとロータリ、特に爪軸の軸受け部分を損傷させる。
そこで、ロータリの側方にコンクリート畦畔用のサイドガードを設けることが考えられる。
【0003】
コンクリート畦畔は圃場毎に高さが不揃いなので、ロータリの側方にコンクリート畦畔用のサイドガードを設ける場合、高さの異なるコンクリート畦畔に対応できることが必要である。
このサイドガード備えたロータリとして、特許文献1に記載のロータリがある。
このロータリは、トラクタにリンク機構を介して装着される機枠を備え、この機枠の下部に、左右軸回りに回転自在に支持された爪軸に多数の耕耘爪を取り付けてなる耕耘部を備え、この耕耘部の左右両側に爪軸を支持するフレーム部材を備えている。
【0004】
一方のフレーム部材には、砕土作業姿勢時において、上下方向である鉛直方向の軸心を有する回転軸の軸心回りに回転自在に設けられたローラによって主構成されたサイドガードが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−295813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
畦ぎわには、畦畔の上部から長桿の草が垂れ下がっていることが多い。
従来のロータリにあっては、サイドガードが縦向きであるので、畦ぎわを耕耘する場合、サイドガードに前記長桿の草が絡みつく惧れがある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、高さの異なるコンクリート畦畔に対応でき、且つ畦ぎわを耕耘する際にサイドガードに長桿の草が絡み付くのを防止しながら爪軸の軸受け部分がコンクリート畦畔に接触しないようにすることができるロータリを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下の点を特徴とする。
請求項1に係る発明は、トラクタ2にリンク機構を介して装着される機枠4を備え、この機枠4の下部に、その両端が軸受けを介して左右軸回りに回転自在に支持された爪軸12に多数の耕耘爪13を取り付けてなる耕耘部5を備え、この耕耘部5の左右両側にそれぞれ爪軸12を支持するフレーム部材を備えたロータリにおいて、
前記左右のフレーム部材のうちの少なくとも一方のフレーム部材の左右方向外側方で且つコンクリート畦畔の上部に対応する位置に、棒状部材によって形成されていて後方に行くに従って上方に移行する傾斜状とされて配置されたサイドガード31を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記機枠4は、ギヤケース8から左右にサポートアーム9を突設し、且つ一方のサポートアーム9の外端に伝動ケース10の上部を固定すると共に、他方のサポートアーム9の外端にサイドフレーム11の上部を固定してなり、
前記左右フレーム部材の一方は前記伝動ケース10で構成され、左右フレーム部材の他方は前記サイドフレーム11で構成され、
前記サイドガード31の前側を、該サイドガード31が設けられた側のフレーム部材から前方側且つ左右方向内方側に延出させていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記サイドガード31を、該サイドガード31が設けられた側のフレーム部材から前後に延出させ、且つサイドガード31の前後を長さ方向の端部に行くに従って左右方向内方に移行する傾斜状としていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、棒状部材によって形成されたサイドガードを、フレーム部材の左右方向外側方で且つコンクリート畦畔の上部に対応する位置に、後方に行くに従って上方に移行する傾斜状として配置したので、サイドガードが圃場毎に高さの異なるコンクリート畦畔に対応することができ、且つ畦ぎわを耕耘する際に、畦畔の上部から垂れ下がる長桿の草を後上方に案内でき、サイドガードに該長桿の草が絡み付くのを防止することができると共に、コンクリート畦畔上部で該畦畔とサイドガードとの距離を見ながらトラクタを操縦することができ、土中に入った爪軸の軸受け部分が運転者から見えなくなっても該軸受け部分がコンクリート畦畔に接触して破損することを妨げる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、サイドガードの前側をフレーム部材(伝動ケース、サイドフレームのうちサイドガードが設けられた側の部材)から前方側且つ左右方向内方側に延出させることにより、トラクタの運転席に着座したオペレータからサイドガードが見えやすく、サイドガードを視認することによってロータリとコンクリート畦畔との距離を推量することが容易である。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、サイドガードをフレーム部材(伝動ケース、サイドフレームのうちサイドガードが設けられた側の部材)から前後に延出し、前後部分を長さ方向の端部に行くに従って左右方向内方に移行する傾斜状としたので、トラクタを前後進させる際に、サイドガードの前端側又は後端側がなにかのものに引っ掛かる惧れはほとんどなく、また、サイドガードの端部がなにかのものに衝当した場合の衝撃力を逃がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】トラクタにロータリを装着した状態の側面図である。
【図2】ロータリの側面図である。
【図3】ロータリの背面側から見た一部を断面した展開図である。
【図4】左側サイドガードの取付部分の側面図である。
【図5】右側サイドガードの取付部分の側面図である。
【図6】(a)は左側サイドガードの取付部分の平面図、(b)は右側サイドガードの取付部分の平面図である。
【図7】用具ホルダの取付部分の平面図である。
【図8】(a)は図7のA−A線矢視図、(b)は(a)のB−B線矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図3において、符号1は、トラクタ2の後部に三点リンク機構3等の装着機構を介して昇降自在に装着されて圃場を移動しながら該圃場を耕耘するロータリである。
このロータリ1は、三点リンク機構3に取り付けられる機枠4と、この機枠4の下部に設けられた耕耘部5と、この耕耘部5を覆うロータリカバー6と、前記機枠4に後方延出状に設けられた支持フレーム7とから主構成されている。
【0015】
このロータリ1は、サイドドライブ式のロータリであり、機枠4は、中央のギヤケース8から左右にパイプ材からなるサポートアーム9が突設され、左右一方(左側)のサポートアーム9の左右方向外端に伝動ケース10の上部が固定され、左右他方(右側)のサポートアーム9の左右方向外端にサイドフレーム11の上部が固定されて門型状に構成されている。
【0016】
本実施形態では、伝動ケース10とサイドフレーム11が、機枠4の左右両端側を構成するフレーム部材とされている。なお、このフレーム部材は、特許文献1のロータリのように、プレート状であってもよい。
耕耘部5は、伝動ケース10とサイドフレーム11との下部間に、左右方向の軸心回りに回転自在に支架された爪軸12と、この爪軸12に取り付けられた多数の耕耘爪13とから主構成されている。
【0017】
前記爪軸12は軸心方向(左右方向)両端に支軸46を備えており、前記伝動ケース10及びサイドフレーム11の下部には軸受けホルダ47が取付固定されている。前記爪軸12の両端の支軸46は、左右方向で同じ側にある軸受けホルダ47に軸受け48を介して左右軸回りに回転自在に支持されている。
ギヤケース8には、トラクタ2のPTO軸から動力が入力され、この動力は左側サポートアーム9内の伝動軸、伝動ケース10内の動力伝達機構を介して爪軸12に伝達され、該爪軸12が軸心回りに回転駆動される。
【0018】
ロータリカバー6は、耕耘部5の上方を覆うアッパーカバー14と、耕耘部5の後方を覆うリヤカバー15と、耕耘部5の側方上部側を覆うアッパーサイドカバー16と、耕耘部5の側方後部側を覆うリヤサイドカバー17とを有する。
アッパーカバー14は伝動ケース10とサイドフレーム11間にわたって設けられている。
【0019】
リヤカバー15はアッパーカバー14の後端側に左右方向の軸心回りに上下揺動自在に枢支されている。
リヤカバー15の背面側(上面側)には、機枠4に設けられた前ブラケット18とリヤカバー15背面に設けられた後ブラケット19とにわたって設けられていて、リヤカバー15を接地方向に付勢する弾下装置20が左右一対設けられている。
【0020】
アッパーサイドカバー16は、アッパーカバー14の左端部と伝動ケース10との間、及びアッパーカバー14の右端部とサイドフレーム11の間に設けられ、伝動ケース10、サイドフレーム11に取付固定されている。
また、アッパーカバー14の左右方向の端部はアッパーサイドカバー16に固着されている。
【0021】
左側のアッパーサイドカバー16は、伝動ケース10から前後に延出しており、伝動ケース10の前後に固着されたブラケット板21にボルト29で固定されている。
右側のアッパーサイドカバー16は、サイドフレーム11から前後に延出しており、サイドフレーム11の前後の延出壁22にボルト29で固定されている。
リヤサイドカバー17は、伝動ケース10とサイドフレーム11の後方側にそれぞれ設けられている。
【0022】
支持フレーム7は、左右の弾下装置20の間に配置され、左右各サポートアーム9から後方に延びる左右一対の側枠材23と、左右の側枠材23の前後方向中間部を連結する連結枠材24と、左右の側枠材23の後端側に左右方向に配置されていて該左右の側枠材23の後端に固着されたツールバー25とから主構成されている。
左右の側枠材23の前端側は、サポートアーム9に固定されたブラケット26に左右方向の軸心回りに回動自在に枢支連結されていて、支持フレーム7は機枠4に上下揺動自在に支持されている。
【0023】
ギヤケース8の上部に取付固定されたブラケット27と支持フレーム7の連結枠材24とにわたって、支持フレーム7の高さを調整する高さ調整装置28が設けられている。
この高さ調整装置28は、前端側に取り付けられるモータ又はハンドルによってネジ杆を軸心回りに回転させることにより長さが調整自在とされたネジ式伸縮機構によって構成されている。
【0024】
前記ロータリ1には、コンクリートで形成された畦畔の畦ぎわを耕耘する際において、コンクリート畦畔に対してロータリ1が接触しないように保護すると共に、ロータリ1とコンクリート畦畔との距離をオペレータが容易に視認するための目印として機能するサイドガード31が設けられている。
このサイドガード31は、図1、図2、図4〜図6に示すように、パイプ材や中実の棒材等の棒状部材によって形成され、本実施形態では、伝動ケース10及びサイドフレーム11の側方の上下方向中途部(コンクリート畦畔の上部に対応する位置)に配置されている。
【0025】
また、このサイドガード31は長さ方向が前後方向に対して上下に傾斜した方向に配置されており、前後に該サイドガード31をロータリ1に取付固定するための取付ブラケット32,33が固着されている。
本実施の形態では、サイドガード31は、側面視、後方に行くに従って上方に移行する傾斜状に設けられている。
【0026】
また、このサイドガード31は、伝動ケース10、サイドフレーム11から前後に延出するように形成されている。このサイドガード31の、伝動ケース10、サイドフレーム11から前側に延出した部分31a(本実施形態では、取付ブラケット32,33より前側部)は、サイドガード31の傾斜方向前方に行くに従って左右方向内方に移行する傾斜状とされている。
【0027】
また、サイドガード31の、伝動ケース10、サイドフレーム11から後側に延出した部分31b(本実施形態では、取付ブラケット32,33より後側部分)は、サイドガード31の傾斜方向後方に行くに従って左右方向内方に移行する傾斜状とされている。
前側の取付ブラケット32は、アッパーサイドカバー16の前部が取り付けられる、前側のブラケット板21又は前側の延出壁22に、アッパーサイドカバー16を取り付けるボルト29によって共締めされて取付固定される取付片32aと、この取付片32aの下端から左右方向外方に延出された支持片32bとから構成されている。
【0028】
後側の取付ブラケット33は、アッパーサイドカバー16の後部が取り付けられる、後側のブラケット板21又は後側の延出壁22に、アッパーサイドカバー16を取り付けるボルト29によって共締めされて取付固定される取付片33aと、この取付片33aの下端から左右方向外方に延出された支持片33bとから構成されている。
サイドガード31は前記取付ブラケット32,33の支持片33bの延出端(左右方向外端)に溶接によって固定されている。
【0029】
前記サイドガード31は、伝動ケース10、サイドフレーム11に対して交差するように、これらに取り付けられ、例えば、以下の寸法で取り付けられている。
伝動ケース10、サイドフレーム11を上下方向(鉛直方向)に沿う状態としたときに、サイドガード31取付用の前後のボルト29の高さ位置は同じ高さ位置とされ、この状態において、前側のボルト29からサイドガード31前端までの上下方向の距離、及び後側のボルト29からサイドガード31後端までの距離が、ともに30mmとされている(すなわち、前端と後端との高低差が60mmとされている)。
【0030】
また、サイドガード31は、伝動ケース10、サイドフレーム11から左右方向に離れすぎると残耕が多くなるので、サイドガード31は、伝動ケース10、サイドフレーム11に適度に近づけるのがよく、例えば、伝動ケース10の下端側に設けたプロテクタ34、サイドフレーム11の下端側に設けたプロテクタ35の各左右方向外端からサイドガード31の左右方向外端面までの距離は15mmに設定される。
【0031】
なお、ロータリ1は耕耘作業時にあっては、伝動ケース10及びサイドフレーム11が前傾姿勢とされ、耕耘部5の下部は土中に潜り、爪軸12の軸受け部分が土中に潜る。
図4、図5において、一点鎖線X,Y,Zは、高さの異なるコンクリート畦畔の上端の高さ位置を示している。
前記実施形態にあっては、コンクリート畦畔の付近(畔ぎわ)で耕耘作業をする際に、サイドガード31を視認することによりロータリ1とコンクリート畦畔との距離が容易に推量でき、ロータリ1をコンクリート畦畔に近づけて耕耘作業をすることができる。
【0032】
本実施形態では、左右のサイドガード31は、伝動ケース10、サイドフレーム11から前方側に突出しているので、トラクタ2の運転席に着座したオペレータからサイドガード31を視認し易い。
また、ロータリ1がコンクリート畦畔に接近しすぎた場合は、サイドガード31が接触するので、ロータリ1、特に、爪軸12の軸受け部分が損傷するということはない(ロータリ1とコンクリート畦畔とが直に接触する事がなくなる)。この場合、本実施形態では、サイドガード31が前後方向に対して斜めに配置されているので、圃場毎に高さが異なるコンクリート畦畔に対応することができる(コンクリート畦畔は上端側が厚さ方向に出っ張っているので、通常、コンクリート畦畔の上部がサイドガード31に接触する)。
【0033】
畦ぎわには、畦畔の上部から長桿の草が垂れ下がっていることが多いが、本実施形態では、サイドガード31が後上がり傾斜状に配置されているので、該垂れ下がった長桿の草を後上方に案内する機能を備えている。
例えば、サイドガード31が前上がり傾斜状になっていると、トラクタ2が前進することにより、畦畔の上部から垂れ下がる長桿の草が下方に案内されて、該草が耕耘部5に巻き付くことが考えられるが、畦畔の上部から垂れ下がる長桿の草を後上方に案内することにより耕耘部5に長桿の草を巻き込むのを防止するという効果を奏する。
【0034】
また、サイドガードが長さ方向に直線状とされていると、サイドガードの端部になにかのものが引っ掛かりやすく、また、サイドガードの端部がなにかのものに衝当した場合の衝撃力が大きい。
これに対し、本実施形態では、サイドガード31が伝動ケース10、サイドフレーム11から前後に突出し、前後部分が長さ方向の端部に行くに従って左右方向内方に移行する傾斜状とされているので、トラクタ2を前後進させる際に、サイドガード31の前端側又は後端側がなにかのものに引っ掛かる惧れはほとんどなく、また、サイドガード31の端部がなにかのものに衝当した場合の衝撃力を逃がすことができる。
【0035】
また、コンクリート畦畔の下部には、コンクリートを打設する際に型枠を保持するためのボルトがむき出しになっていることがあるが、サイドガード31は、このボルトに接触しないように(ひっかからないように)、該ボルトよりも高い位置に設けられる。
前記構成のロータリ1において、サイドガード31はロータリ1の左右両側(伝動ケース10側及びサイドフレーム11側)に設けられているが、ロータリ1の左右一方(伝動ケース10側又はサイドフレーム11側)に設けられていてもよい。
【0036】
ロータリ1で耕耘作業を行った後には土落とし等の整備作業が行われるが、この整備作業をスムーズに行うためには、ロータリ1に整備用具をホールドしておく機能が必要である。
この整備用具のホールド機能は、保持する整備用具がロータリ1の各可動部に接触しないこと、整備用具の収納・取出しがスムーズに行えること、整備用具が耕耘作業の障害とならないこと等の条件が必要である。
【0037】
そこで、図7、図8に示すように、本実施形態のロータリ1には、箒やスコップ等の整備用具を取り付けるための用具ホルダ36が、前記条件を満たすべく、前記支持フレーム7に設けられている。
用具ホルダ36は左右一対あり、支持フレーム7の左右側枠材23のそれぞれに取りつけられている。左右側枠材23はパイプ材によって形成され、左右各用具ホルダ36は、側枠材23の、前端枢支部分と連結枠材24固着部分との間に配置されている。
【0038】
各用具ホルダ36は、U字ボルト37と、このU字ボルト37及びナット38によって側枠材23に固定された取付プレート39と、この取付プレート39に固着された支持プレート40と、この支持プレート40に固定された保持金具41と、この保持金具41に縛り付けられる図示省略のゴムバンドとから構成されている。
U字ボルト37は側枠材23を挟むように該側枠材23に下側から嵌合している。
【0039】
取付プレート39は板面が上方を向くように側枠材23の上面側に配置され、U字ボルト37の雄ネジ部が挿通されるボルト挿通孔が形成され、U字ボルト37の雄ネジ部にナット38が螺合されることで側枠材23に固定されている。
支持プレート40は板面が左右方向を向くように配置され、取付プレート39の左右方向内端に溶接によって固着されている。
【0040】
保持金具41は、側面視でU字形を呈しており、支持プレート40の上端に溶接固定されている。
前記構成の用具ホルダ36にあっては、スコップや箒の上下部分を保持金具41に上方から挿入し、その後、ゴムバンドで保持金具41にスコップや箒を縛り付けること等により、該スコップや箒が用具ホルダ36に保持される。
【符号の説明】
【0041】
2 トラクタ
4 機枠
5 耕耘部
8 ギヤケース
9 サポートアーム
10 伝動ケース(フレーム部材)
11 サイドフレーム(フレーム部材)
12 爪軸
13 耕耘爪
31 サイドガード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラクタ(2)にリンク機構を介して装着される機枠(4)を備え、この機枠(4)の下部に、その両端が軸受けを介して左右軸回りに回転自在に支持された爪軸(12)に多数の耕耘爪(13)を取り付けてなる耕耘部(5)を備え、この耕耘部(5)の左右両側にそれぞれ爪軸(12)を支持するフレーム部材を備えたロータリにおいて、
前記左右のフレーム部材のうちの少なくとも一方のフレーム部材の左右方向外側方で且つコンクリート畦畔の上部に対応する位置に、棒状部材によって形成されていて後方に行くに従って上方に移行する傾斜状とされて配置されたサイドガード(31)を設けたことを特徴とするロータリ。
【請求項2】
前記機枠(4)は、ギヤケース(8)から左右にサポートアーム(9)を突設し、且つ一方のサポートアーム(9)の外端に伝動ケース(10)の上部を固定すると共に、他方のサポートアーム(9)の外端にサイドフレーム(11)の上部を固定してなり、
前記左右フレーム部材の一方は前記伝動ケース(10)で構成され、左右フレーム部材の他方は前記サイドフレーム(11)で構成され、
前記サイドガード(31)の前側を、該サイドガード(31)が設けられた側のフレーム部材から前方側且つ左右方向内方側に延出させていることを特徴とする請求項1に記載のロータリ。
【請求項3】
前記サイドガード(31)を、該サイドガード(31)が設けられた側のフレーム部材から前後に延出させ、且つサイドガード(31)の前後を長さ方向の端部に行くに従って左右方向内方に移行する傾斜状としていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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