説明

中継装置

【目的】
アナログ回線インタフェースを備えないIP電話システムの性能試験においても擬似呼発生装置の使用を可能とする中継装置を提供する。
【構成】
本発明による中継装置は、擬似呼発生装置とIP網との間に少なくとも1つの中継路を設定して電話信号を中継する中継装置であり、前記中継路の各々において、擬似電話信号の信号形状とIP電話信号の信号形状との信号変換をなす変換手段を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばIP(Internet Protocol)構内交換機やその周辺機器を含むIP電話システムの試験のために、擬似呼発生装置とIP網との間に設置される中継装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、アナログ電話交換機の呼処理能力を検証するために、擬似的な呼、すなわち擬似電話信号を発生する擬似呼発生装置が用いられている。一方、IP電話の普及につれて、IP−PBX(Private Branch Exchange)或いは呼制御サーバと称されるIP電話交換機の呼処理能力を検証するための手段が必要となってきている。そのために、従来からのアナログ電話交換機のための擬似呼発生装置を流用することが考えられる。
【0003】
既存の擬似呼発生装置を用いてIP構内交換機の呼処理能力を検証するには、評価対象の交換機装置自体にアナログ回線インタフェースを備えることが要求される。例えば、図1に示すように、IP構内交換機10及び20にアナログ回線カード11及び12を各々実装し、これら各カードを介して擬似呼発生装置40を接続することが行われる。例えば,アナログ回線カード11で発信をなし、他方のアナログ回線カード12で着信を受けることにより試験を行う。また、特許文献1に開示される形態の如くアナログ回線インタフェースを備える回線終端装置を用いることでも擬似呼発生装置を用いることができる。
【特許文献1】特開2004−297672号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の形態ではIP構内交換機を含むIP電話システム側にアナログ回線インタフェースを備えることが前提条件となり、アナログ電話との接続を必ずしも前提としないIP電話システムに対して、従来の擬似呼発生装置をそのまま使用することはできないという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、アナログ回線インタフェースを備えないIP電話システムの性能試験においても擬似呼発生装置の使用を可能とする中継装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による中継装置は、擬似呼発生装置とIP網との間に少なくとも1つの中継路を設定して電話信号を中継する中継装置であり、前記中継路の各々において、擬似電話信号の信号形状とIP電話信号の信号形状との信号変換をなす変換手段を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明による中継装置によれば、擬似呼発生装置の擬似電話信号の信号形状と、該IP網のIP電話信号の信号形状との間の信号変換をなす構成が与えられる。これにより、アナログ回線インタフェースを備えないIP電話システムの性能試験においても擬似呼発生装置の使用が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施例について添付の図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施例>
図2は、本発明の実施例であり、擬似呼IP化変換装置を含む全体の構成を示している。擬似呼IP化変換装置100は本発明による中継装置を構成する。擬似呼発生装置104は、擬似呼電話信号を発生する装置であり、上り(発信側)ポート及び下り(着信)ポートを備え、該2つのポートの各々に2線式のアナログ回線が接続可能である。LAN112は、IP電話を実現する特定の仕様の呼制御プロトコルによりIP電話信号を伝送することでIP電話を可能とするIP網である。LAN112には試験対象装置(図示せず)が接続され得る。
【0009】
擬似呼IP化変換装置100は、アナログインタフェース部101、LANインタフェース部102及びプロトコル制御部103を含む。アナログインタフェース部101は、擬似呼発生装置104の上りポート及び下りポートの各々にアナログ回線105及びアナログ回線106を介して擬似呼発生装置104に接続される。アナログインタフェース部101は、制御線107及び制御線108を介してLANインタフェース部102に接続される。プロトコル制御部103は、制御線109を介してLANインタフェース部102に接続される。LANインタフェース部102は、例えばIEEE802.3 10BASE-T 又はIEEE802u 100BASE-TXの規格に基づくイーサネット(登録商標)方式を用いることによりLAN回線110及び111を介してLAN112に接続される。以上の接続により、擬似呼IP化変換装置100には、アナログ回線105からLAN回線110に至る1つの中継路と、アナログ回線106からLAN回線111に至る他の1つの中継路とを一対とする1つのチャネルが設けられる。例えば、前者の中継路を発信側の上り中継路に用い、後者の中継路を着信側の下り経路に用いることができる。
【0010】
プロトコル制御部103は、擬似呼IP化変換装置100の上り及び下りのIPアドレス、試験対象装置のIPアドレスの管理と、H.323、MGCP(Media Gateway Control Protocol)及びSIP(Session Initiation Protocol)等の複数の仕様の呼制御プロトコルに応じた制御パケットの生成を行う機能を備え、予めの設定により1つの呼制御プロトコルに適合する信号形状の制御パケットの生成を行う機能を備える。あるいは、擬似呼IP化変換装置100に入力される制御・音声パケットから適切なプロトコルを自動的に選択するようにしても良い。
【0011】
図3は、擬似呼IP化変換装置が発信動作をなす時の各部の信号形状を示している。該信号形状について図2に示される構成要素を適宜参照して説明する。尚、示されるパケットは、発信動作に必要なパケットのみが示されている。
【0012】
アナログ信号300は、2線式アナログ電話方式に従った信号形状であり、図2に示される擬似呼発生装置104からアナログ回線105を介して擬似呼IP化変換装置100のアナログインタフェース部101に印加される。制御信号301は、アナログインタフェース部101からLANインタフェース部102に送られる制御信号であり、制御線107を介して出力される。制御信号302は、LANインタフェース部102からアナログインタフェース部101に送られる制御信号で制御線108を介して出力される。制御・音声パケット303は、LAN回線110を介してLANインタフェース部102とLAN112に入出力されるIP電話方式に従った制御パケット又は音声パケットである。
【0013】
擬似呼発生装置104は、その発呼に際して、期間304の開始にオフフック動作を実行し、DT(ダイアルトーン)信号の送出をアナログインタフェース部101に促す。擬似呼発生装置104は、期間304中にDT信号を受信し、DT信号停止後、期間305の間にダイアル番号をアナログインタフェース部101に送出する。ダイアル信号送出終了後、信号なしの状態が一定期間続くと、アナログインタフェース部101は、ダイアル信号の終了を判断し、期間306の間でRBT(リングバックトーン)信号を擬似呼発生装置104側に送出する。同時にアナログインタフェース部101は、ダイアル信号、つまり相手先電話番号をデジタル信号に変換した呼情報308をLANインタフェース部102に送出する。LANインタフェース部102は、呼情報308から発呼に関する制御パケット312を生成しLAN112に送出する。LANインタフェース部102は、LAN112上にある試験対象装置(図示せず)から応答に関する制御パケット313を受信すると、応答信号309を生成しアナログインタフェース部101に送出する。
【0014】
アナログインタフェース部101は、応答信号309を受信するとRBT信号の送出を停止し、アナログ信号300の極性を反転させ、制御線107を介して音声開始の情報310をLANインタフェース部102に送出する。これに応じてLANインタフェース部102は、複数の音声パケット314−1〜n(nは正数)をLAN112に送出する。期間307は通話パスの保持期間である。この間に擬似呼発生装置104は、極性の反転を検出すると、あらかじめ装置に設定された時間だけ通話状態を保持する。擬似呼発生装置104が通話パスの切断を実行すると、アナログインタフェース部101は、切断信号311をLANインタフェース部102に送出し、これに応じてLANインタフェース部102は、呼切断に関する制御パケット315をLAN112に送出する。
【0015】
図4は、擬似呼IP化変換装置が着信動作をなす時の各部の信号形状を示している。該信号形状について図2に示される構成要素を適宜参照して説明する。尚、図示されるパケットは着信動作に係わるもののみが示されている。
【0016】
制御・音声パケット400は、LAN回線111を介してLANインタフェース部102とLAN112との間で入出力されるIP電話方式に従った制御パケット又は音声パケットである。制御信号401は、アナログインタフェース部101からLANインタフェース部102に送られる制御信号であり、制御線107を介して出力される。制御信号402は、LANインタフェース部102からアナログインタフェース部101に送られる制御信号であり、制御線108を介して出力される。アナログ信号403は、2線式アナログ電話方式に従った信号形状であり、図2に示された擬似呼IP化変換装置100のアナログインタフェース部101からアナログ回線106を介して擬似呼発生装置104に印加される。
【0017】
LANインタフェース部102は、LAN112上に存在する試験対象装置(図示せず)から送られる着信に関する制御パケット404を受信すると、アナログインタフェース部101に着呼に関する制御信号409を送出する。アナログインタフェース部101は、着呼409を受信すると、擬似呼発生装置104にリンギング信号を送出し着信を通知する。期間411の間にリンギング信号を受信した擬似呼発生装置104は、極性を反転させ通話状態412に遷移する。アナログインタフェース部101は、極性反転を検出すると応答信号408をLANインタフェース部102に送出する。LANインタフェース部102は、LAN112に応答パケット405送出し、試験対象装置にパスが張られた旨を通知し、複数の音声パケット406−1〜n(nは正数)の送出を促す。擬似呼発生装置104は、予め設定された時間期間で通話パスを維持すると発信側として切断動作に入る。LANインタフェース部102は、切断に関する制御パケット407を受信するとアナログインタフェース部101に切断情報410を送信する。これに応じてアナログインタフェース部101は、擬似呼発生装置104との通話パスを切断する。
【0018】
以上の動作により、擬似呼IP化変換装置100は、擬似呼発生装置104とIP網であるLAN112との間の中継装置として、発信及び着信の一対の中継路からなる1つのチャネルを設定し、該中継路の各々において、擬似呼発生装置104の擬似電話信号とIP網であるLAN112のIP電話信号との間で信号変換をなす変換手段を提供することができる。
【0019】
以上の第1の実施例に示される擬似呼IP化変換装置を、既存の擬似呼発生装置とLANネットワークの間に配置することにより、既存の擬似呼発生装置を利用してIP−PBX又は呼制御サーバ等のIP電話交換機の呼処理能力の解析及び過負荷試験を実行することができる。なお、LAN側で用いるIP電話プロトコル(例えば、H.323、MGCP及びSIP)の違いにより、通話パスが確立するまでのネゴシエーションの回数が異なることで呼制御パケットの数量が違ってくるが、基本的には以上の構成及び動作手順により、異なる呼制御プロトコルにおいても通話パスを確立して擬似呼発生装置を用いた試験を行うことができる。
<第2の実施例>
図5は、呼制御サーバに対して擬似呼IP化変換装置を適用した実施例を示している。本図の上段に、呼制御サーバ506を介してIP電話500及び501の相互通話を実行する実環境の構成が示されている。一方、本図の下段には、実環境の形態に既存の擬似呼発生装置507を使用して呼制御サーバ506の処理能力の解析及び過負荷試験を実行する擬似環境の構成が示されている。本第2の実施例における擬似呼IP化変換装置508の内部構成は、第1の実施例における擬似呼IP化変換装置100(図2参照)と同様である。
【0020】
以下に、呼制御サーバ506を介したIP電話500及び501間の一般的な通話動作を説明する。IP電話500及び501並びに呼制御サーバ506は、LANケーブルであるLAN回線502〜504を介してLAN505に接続される。IP電話500からIP電話501に発信する場合、IP電話500は、呼制御サーバ506に接続要求パケットを送出しIP電話501のIPアドレスを取得する。呼制御サーバ506は、IP電話501に着信パケット送出しIP電話501を呼び出し、IP電話500のIPアドレス及び電話番号等の呼情報を通知する。IP電話501がオフフックすると、IP電話501は呼制御サーバ506に応答パケットを送信する。応答パケットを受信した呼制御サーバ506は、IP電話500に応答パケット送信する。以上の手順でIP電話500とIP電話501の間に通話パスを形成し通話が開始される。一方、切断動作として、IP電話500がオンフックするとIP電話500は切断パケットを呼制御サーバ506に送信する。同様に、IP電話501がオンフックすると切断パケットを呼制御サーバ506に送出する。このようにしてIP電話500とIP電話501の通話パスが開放される。
【0021】
上記の環境に既存の擬似呼発生装置507を利用し呼制御サーバ506の性能評価を実行する場合、本発明である擬似呼IP化変換装置508の発信及び着信ポートとしてLAN回線502及び503を各々接続し、擬似呼発生装置507との間はアナログインタフェースの上り及び下りポートに2線式のアナログ回線509及び510を各々接続する。発信側のIP電話500又は501のオフフック及びオンフックならびにダイヤル、対向する着信側のIP電話501又は500のオフフック及びオンフックの等の動作は擬似呼発生装置507が実行する。IP電話500及び501と呼制御サーバ506との間の制御パケットの送受信は擬似呼IP化変換装置508が実行する。
<第3の実施例>
図6は、IP−PBXに対して擬似呼IP化変換装置を適用した実施例を示している。本図の上段に、IP−PBX604を介してIP電話600とアナログ電話606で通話が実行される実環境の構成が示され、本図の下段には、既存の擬似呼発生装置607を利用してIP−PBX604の性能評価を実行す擬似環境の構成が示されている。本第3の実施例における擬似呼IP化変換装置609の内部構成は、第1の実施例における擬似呼IP化変換装置100(図2参照)と同様である。
【0022】
実環境において、IP電話600は、LAN回線601でLAN602と接続される。IP−PBX604は、LAN回線603でLAN602と接続される。アナログ電話606は、2線式のアナログ回線605でIP−PBX604と接続される。IP電話600を発信側とした場合、IP電話600は、オフフックならびにダイヤル後、接続要求パケットをIP−PBX604に送信する。IP−PBX604はリンギング信号を送出し、アナログ電話606を呼び出す。アナログ電話606がオフフックするとアナログ回線605の極性が反転し、これに応じてIP−PBX604はIP電話600に応答パケットを送信する。以上の手順で通話パスが確立される。一方、切断は、IP電話600がオンフックすると切断パケットをIP−PBX604に送出する。アナログ電話606がオンフックするとアナログ回線605の極性が反転し、IP−PBX604は通話の終了を検出し、IP電話600とIP−PBX604との通話パスを開放する。
【0023】
擬似環境において、擬似呼発生装置607の上り(発信)ポート側は、2線式のアナログ回線608介して擬似呼IP化変換装置609に接続される。擬似呼IP化変換装置609はLAN回線601を介してLAN602に接続され、LAN602はLAN回線603を介してIP−PBX604に接続されている。一方、擬似呼発生装置607の下り(着信)ポート側は、2線式のアナログ回線610を介してIP−PBX604のアナログインタフェース部に直接接続される。ここで、発信側のIP電話600のオフフック及びオンフックならびにダイヤル等の擬似動作は擬似呼発生装置607が実行する。IP−PBX604に対する制御パケットの送受信は擬似呼IP化変換装置609が実行する。アナログ電話606のオフフック及びオンフック等の擬似動作は擬似呼発生装置607が実行する。これにより、既存の擬似呼発生装置607を利用することにより、IP−PBX604の性能評価を実行することができる。
【0024】
以上ではIP電話側が発信をなす場合について述べたが、アナログ電話606が発信をなしIP電話600が着信をなす場合についても性能を評価することが可能である。この場合、擬似呼発生装置607の上りポート側にIP−PBX604のアナログインタフェース部を直接収容し、擬似呼発生装置607の下りポート側に擬似呼IP化変換装置609を接続し、擬似呼IP化変換装置609のLANポート側にIP−PBX604を接続するようにする。
<第4の実施例>
図7に、複数チャネルを提供する擬似呼IP化変換装置の実施例を示している。本第4の実施例における擬似呼IP化変換装置702の内部構成は、第1の実施例における擬似呼IP化変換装置100(図2参照)と基本的に同様であるが、上り及び下りの2つのアナログ回線からなる1対のチャネルを複数チャネル含み、対応して上り及び下りの2つのLAN回線からなる1対のチャネルを複数チャネル含む点で異なる。すなわち、擬似呼IP化変換装置702は、擬似呼発生装置700側に複数のアナログ回線チャネル701−1〜n(nは正数)を収容し、LAN704側に同数のLAN回線チャネル703−1〜nを収容する。かかる構成に相応して、擬似呼IP化変換装置702は、第1の実施例における擬似呼IP化変換装置100(図2参照)におけるアナログインタフェース部101、LANインタフェース部102及びプロトコル変換部103からなるセットをnセット含む構成となる。LAN704には、例えば、試験対象となるべき呼制御サーバ706が接続される。
【0025】
第1〜第3の実施例では、発信側1チャネル及び着信側1チャネルとする構成であった。しかし、通常の擬似呼発生装置は、発信側及び着信側ともに複数チャネルのアナログ回線インタフェースを有する。そこで、本第4の実施例では、複数チャネルを備える擬似呼IP化変換装置を提供することにより、複数の発信側から同時発信や連続発信を実行することができる。この機能によりシステム全体の性能評価や過負荷試験を実行することができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明による擬似呼IP化変換装置を用いることで、従来からのアナログ電話交換機のための擬似呼発生装置を流用することができる。かかる流用により、擬似呼発生装置が提供する一定の評価基準の下に性能評価が可能となる共に、既存のアナログ電話システムとの呼制御能力の比較も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来の擬似呼発生装置の利用形態を示している説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例であり、擬似呼IP化変換装置の構成を示しているブロック図である。
【図3】発信時の動作を説明しているタイムチャートである。
【図4】着信時の動作を説明しているタイムチャートである。
【図5】第2の実施例であり、呼制御サーバに対して擬似呼IP化変換装置を適用した実施例を示しているブロック図である。
【図6】第3の実施例であり、IP−PBXに対して擬似呼IP化変換装置を適用した実施例を示しているブロック図である。
【図7】第4の実施例であり、複数チャネルを提供する擬似呼IP化変換装置の実施例を示しているブロック図である。
【符号の説明】
【0028】
100、508、609、702 擬似呼IP化変換装置
101 アナログインタフェース部
102 LANインタフェース部
103 プロトコル制御部
104、507、607、700 擬似呼発生装置
105、106、509、510、605、608、610 アナログ回線
107、108、109 制御線
110、111、502〜504、601、603、705 LAN回線
112、505、602、704 LAN
500、501、600 IP電話機
506、706 呼制御サーバ
604 IP−PBX
606 アナログ電話
701−1〜701−n アナログ回線チャネル
703−1〜703−n LAN回線チャネル
705 LAN回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
擬似呼発生装置とIP網との間に少なくとも1つの中継路を設定して電話信号を中継する中継装置であって、
前記中継路の各々において、擬似電話信号の信号形状とIP電話信号の信号形状との信号変換をなす変換手段を含むことを特徴とする中継装置。
【請求項2】
前記変換手段は、前記IP電話呼信号の信号形状に適合する複数の異なる仕様のIP電話プロトコルのうちから予め指定される1つの仕様のIP電話プロトコルに従って前記信号変換をなすことを特徴とする請求項1記載の中継装置。
【請求項3】
前記中継路は、1つのチャネルを構成する一対からなることを特徴とする請求項1又は2記載の中継装置。
【請求項4】
前記チャネルは複数であることを特徴とする請求項3記載の中継装置。
【請求項5】
前記IP網に呼制御装置が接続され、前記呼制御装置は、前記擬似呼発生装置から送信される前記IP電話信号に応じて呼制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
【請求項6】
前記IP網にIP交換機が接続され、前記IP交換機は、前記擬似呼発生装置から送信される前記IP電話信号に応じて呼制御を行い、前記擬似呼発生装置に前記擬似電話信号
を送信することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
【請求項7】
前記IP網にIP交換機が接続され、前記IP交換機は、前記擬似呼発生装置から送信される前記擬似電話信号に応じて呼制御を行い、前記擬似呼発生装置に前記IP電話信号
を送信することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−237669(P2006−237669A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−44952(P2005−44952)
【出願日】平成17年2月22日(2005.2.22)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(503334150)株式会社沖テクノクリエーション (52)
【Fターム(参考)】