二重床構造における床パネル敷設仕舞い工法
【課題】 敷設現場における床パネル材料の加工が不要であって、半端を出さずに材料の無駄も防止することができ、床パネルの仕舞いをフロアにスッキリと納めることができる二重床構造における床パネル敷設仕舞い工法を提供すること。
【解決手段】 フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の上面に基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、対向壁面に配設した根太部材3と前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と根太部材3の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置する。
【解決手段】 フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の上面に基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、対向壁面に配設した根太部材3と前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と根太部材3の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築工法の改良、更に詳しくは、敷設現場における床パネル材料の加工が不要であって、半端を出さずに材料の無駄も防止することができ、床パネルの仕舞いをフロアにスッキリと納めることができる二重床構造における床パネル敷設仕舞い工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建築構造物の床構造にあっては、床パネルの高さをアジャストボルト式に調節して面一な床を構成する工法、所謂「二重床」が採用されており(例えば、特許文献1参照)、かかる二重床構造に用いる床パネルには、断熱材と板材とが接合一体化されたものが採用されており、この床パネルを順次フロア内に敷き詰めていく。
【0003】
従来、かかる床パネル敷設工法にあっては、前記の如く構成された既製の床パネルを敷設していくのであるが、近年、部屋の間取りも様々なものがあるため、規格サイズのものを組み合わせただけでは、フロアに納めることができなくなってきている。
【0004】
したがって、一体成形の床パネルを使用していたのでは、この床パネルを仕舞いの箇所に納める際には、複雑な所定サイズの形状に現場で切断加工しなければならず、非常に面倒で手間がかかるという不満がある。また、余剰分の床パネルの断片が不可避的に発生してしまい、材料資源の無駄になってしまうという不満もあった。
【特許文献1】特開平11−107495号公報(第4−7頁、図1−5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の床面構造を構築する際に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、敷設現場における床パネル材料の加工が不要であって、半端を出さずに材料の無駄も防止することができ、床パネルの仕舞いをフロアにスッキリと納めることができる二重床構造における床パネル敷設仕舞い工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0007】
即ち、本発明は、建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であっ
て、
基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する一方、
フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、
次いで、この設置した基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、
対向壁面に配設した根太部材3と前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と根太部材3の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめるという技術的手段を採用することによって、二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法を完成させた。
【0008】
また、本発明は、建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であっ
て、
基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する一方、
フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の側傍に添設した際根太部材3Aの上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、
次いで、この設置した基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、
対向壁面に配設した際根太部材3Aと前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と際根太部材3Aの間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめるという技術的手段を採用することによっても、二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法を完成させることができる。
【0009】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、壁面周縁の根太部材3または際根太部材3Aから各々基本床パネル1を敷き始めて、
これら両方の基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aに、懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これら懸架フック2・2…によって、基本床パネル1同士の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめるという技術的手段を採用した。
【0010】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、間仕切り補強部材8を配設して、施工箇所を方形に区画可能にするという技術的手段を採用した。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、基本床パネルは、板材の端縁部に段下り状の合决式受鍔を設け、かつ、支持端縁側の裏面には支持脚の上端部を止着可能にするとともに、この板材の下面に断熱パネルを裏打ち一体化する一方、フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材の上面に前記基本床パネルにおける一端縁の合决式受鍔を載置して、かつ、他端の支持端縁側の下面を支持脚により支持することにより、当該基本床パネルを略水平に設置し、この設置した基本床パネルの端縁部に、次の基本床パネルにおける一端縁の合决式受鍔を載置し、支持端縁側の下面を前記同様に支持脚で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネルを順次フロア内側に向かって敷設していき、対向壁面に配設した根太部材と前記基本床パネルの支持端縁側における合决式受鍔とに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フックをそれぞれ配設する一方、これらの懸架フックにより、基本床パネルと根太部材の間に仕舞い断熱パネルを掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネルを載置することによって、床面構造を完成せしめることができる。
【0012】
したがって、本発明の二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法によれば、敷設現場における床パネル材料の加工が不要であって、半端を出さずに材料の無駄も防止することができ、しかも、複雑なフロア形状に対しても、床パネルの仕舞いをフロアにスッキリと納めることができることから、建築現場における実用的利用価値は頗る高いものがある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明を実施するための最良の形態を具体的に図示した図面に基づいて更に詳細に説明すると、次のとおりである。
【0014】
『第1実施形態』
本発明の第1実施形態を図1から図11に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは基本床パネルであり、この基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する(図1および2参照)。本実施形態では、板材11として、パーティクルボードまたはベニヤ板などを採用し、また、断熱パネル12として、ポリスチレンフォームなどを採用する。
【0015】
また、符号2で指示するものは懸架フックであり、この懸架フック2は、金属板材を用いて断面を略軽Z形鋼形状(板体の端縁をそれぞれ逆方向に折曲した形状)に折曲して作製されている。
【0016】
更にまた、符号3で指示するものは根太部材であり、この根太部材3は、木製角材を用いる。更にまた、符号4で指示するものは支持脚であり、この支持脚4は、プラスチック製(例えば、ポリアミド樹脂)の棒状部材であって、上端部に設けたボルトおよびナットの螺合により、高さ調節自在に構成され、下端部には防振用のゴム座を配設する。
【0017】
更にまた、符号5で指示するものは仕舞い断熱パネルであり、この仕舞い断熱パネル5には前記基本床パネル1の断熱パネル12と同質のポリスチレンフォームなどを採用することができる。また、符号6で指示するものは仕舞い床板パネルであり、この仕舞い床板パネル6には前記基本床パネル1の板材11と同質のパーティクルボードまたはベニヤ板などを採用することができる。
【0018】
しかして、本発明は、建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であって、その具体的な施工手順を以下に説明する。まず、基本床パネル1には、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設ける。
【0019】
また、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にする。具体的には、当該支持脚4の上端のボルト部に螺合させる止着ナット41を取り付ける。更に、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する。この一体に固定する手段には、両面テープや接着剤、釘、ビスなどを採用することができる。また、この止着ナット41は断熱パネル12の表面に突出しない高さにすることにより、梱包や輸送時に邪魔にならない。
【0020】
次に、図3に示すように、フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3(本実施形態では、その側傍にビス止めによって添設した際根太部材3A)の上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持する。そして、基本床パネル1に開設された孔部からドライバーを用いて、この支持脚4の上端に配設したボルトを螺合調節して上下せしめて、当該(1枚目の)基本床パネル1を略水平に設置する(図4参照)。
【0021】
次いで、こうして設置した(1枚目の)基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持する(図5参照)。このようにして、所要枚数の基本床パネル1・1…を順次フロア内側に向かって敷設していく(図6参照)。なお、本実施形態では、音鳴り防止のために、隣り合う基本パネル1同士は、隙間(約3mm程度)を空けて敷設する。
【0022】
然る後、対向壁面に配設した根太部材3と、前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する(図7参照)。
【0023】
そして、これらの懸架フック2・2…によって、基本床パネル1と根太部材3の間に仕舞い断熱パネル5を掛架せしめて、更に、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることができる(図8乃至図10参照)。
【0024】
なお、本実施形態では、フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の側傍に添設した際根太部材3Aの上面に基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置しているけれども、図11に示すように、フロアのレイアウトや構造上如何んによって、根太部材3に直接載置したものであっても良く、同様にして、基本床パネル1と際根太部材3Aの間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることができる。
【0025】
『第2実施形態』
次に、本発明の第2実施形態を図12および図13に基づいて説明する。本実施形態では、まず、壁面周縁の根太部材3または際根太部材3Aから、各々内側に向かって基本床パネル1を敷き始める(図12参照)。
【0026】
そして、これら両方の基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aに、懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、これら懸架フック2・2…により、基本床パネル1同士の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめる(図13参照)。
【0027】
本発明は概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、基本パネル1の構成は、図1および図2に示したような、同一形状の板材11をずらして貼り合わせて作製したものに限らず、図14に示すように、縁部に沿って板材11をL字状に貼り付けることによっても合决式受鍔11aを形成することができる。
【0028】
また、この際、基本床パネル1における板材と断熱材との積層構造を構成するにあっては、断熱パネル12は、図15に示すような既製サイズのユニット形状のものを何種類か作製しておき、所望の基本床パネル1の形状に合わせて、適宜、選択して貼り合わせることもできる。
【0029】
更にまた、図16に示すように、懸架フック2に切起し部21を形成し、板材や断熱パネル、根太部材などに食い込ませて固定することもできる。更にまた、フロアには、床下に入って点検したり、収蔵庫を配置可能な点検口枠パネル7を適宜配置することができる(図17参照)。
【0030】
また、フロアのレイアウト上、施工箇所を方形に区画するために、図18に示すような間仕切り補強部材8を配設することができる。そして、これらの部材を図19に示すように割り付けることができ、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1実施形態の基本床パネルを表わす斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の基本床パネルを表わす斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明拡大斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明側面図である。
【図9】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図10】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図11】本発明の第1実施形態の敷設工法の変形例を表わす説明側面図である。である。
【図12】本発明の第2実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図13】本発明の第2実施形態の敷設工法の手順を表わす説明側面図である。
【図14】本発明の実施形態の変形例の基本床パネルを表わす斜視図である。
【図15】本発明の実施形態の変形例の基本床パネルを表わす斜視図である。
【図16】本発明の実施形態の変形例の懸架フックを表わす斜視図である。
【図17】本発明の実施形態の変形例の点検口枠パネルを表わす斜視図である。
【図18】本発明の実施形態の変形例の間仕切り補強部材を表わす斜視図である。
【図19】本発明の実施形態の変形例の割り付けを表わす説明上面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 基本床パネル
11 板材
11a 合决式受鍔
12 断熱パネル
13 支持端縁側
2 懸架フック
21 切起し部
3 根太部材
3A 際根太部材
4 支持脚
41 止着ナット
5 仕舞い断熱パネル
6 仕舞い床板パネル
7 点検口枠パネル
8 間仕切り補強部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築工法の改良、更に詳しくは、敷設現場における床パネル材料の加工が不要であって、半端を出さずに材料の無駄も防止することができ、床パネルの仕舞いをフロアにスッキリと納めることができる二重床構造における床パネル敷設仕舞い工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建築構造物の床構造にあっては、床パネルの高さをアジャストボルト式に調節して面一な床を構成する工法、所謂「二重床」が採用されており(例えば、特許文献1参照)、かかる二重床構造に用いる床パネルには、断熱材と板材とが接合一体化されたものが採用されており、この床パネルを順次フロア内に敷き詰めていく。
【0003】
従来、かかる床パネル敷設工法にあっては、前記の如く構成された既製の床パネルを敷設していくのであるが、近年、部屋の間取りも様々なものがあるため、規格サイズのものを組み合わせただけでは、フロアに納めることができなくなってきている。
【0004】
したがって、一体成形の床パネルを使用していたのでは、この床パネルを仕舞いの箇所に納める際には、複雑な所定サイズの形状に現場で切断加工しなければならず、非常に面倒で手間がかかるという不満がある。また、余剰分の床パネルの断片が不可避的に発生してしまい、材料資源の無駄になってしまうという不満もあった。
【特許文献1】特開平11−107495号公報(第4−7頁、図1−5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の床面構造を構築する際に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、敷設現場における床パネル材料の加工が不要であって、半端を出さずに材料の無駄も防止することができ、床パネルの仕舞いをフロアにスッキリと納めることができる二重床構造における床パネル敷設仕舞い工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0007】
即ち、本発明は、建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であっ
て、
基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する一方、
フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、
次いで、この設置した基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、
対向壁面に配設した根太部材3と前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と根太部材3の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめるという技術的手段を採用することによって、二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法を完成させた。
【0008】
また、本発明は、建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であっ
て、
基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する一方、
フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の側傍に添設した際根太部材3Aの上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、
次いで、この設置した基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、
対向壁面に配設した際根太部材3Aと前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と際根太部材3Aの間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめるという技術的手段を採用することによっても、二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法を完成させることができる。
【0009】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、壁面周縁の根太部材3または際根太部材3Aから各々基本床パネル1を敷き始めて、
これら両方の基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aに、懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これら懸架フック2・2…によって、基本床パネル1同士の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめるという技術的手段を採用した。
【0010】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、間仕切り補強部材8を配設して、施工箇所を方形に区画可能にするという技術的手段を採用した。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、基本床パネルは、板材の端縁部に段下り状の合决式受鍔を設け、かつ、支持端縁側の裏面には支持脚の上端部を止着可能にするとともに、この板材の下面に断熱パネルを裏打ち一体化する一方、フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材の上面に前記基本床パネルにおける一端縁の合决式受鍔を載置して、かつ、他端の支持端縁側の下面を支持脚により支持することにより、当該基本床パネルを略水平に設置し、この設置した基本床パネルの端縁部に、次の基本床パネルにおける一端縁の合决式受鍔を載置し、支持端縁側の下面を前記同様に支持脚で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネルを順次フロア内側に向かって敷設していき、対向壁面に配設した根太部材と前記基本床パネルの支持端縁側における合决式受鍔とに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フックをそれぞれ配設する一方、これらの懸架フックにより、基本床パネルと根太部材の間に仕舞い断熱パネルを掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネルを載置することによって、床面構造を完成せしめることができる。
【0012】
したがって、本発明の二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法によれば、敷設現場における床パネル材料の加工が不要であって、半端を出さずに材料の無駄も防止することができ、しかも、複雑なフロア形状に対しても、床パネルの仕舞いをフロアにスッキリと納めることができることから、建築現場における実用的利用価値は頗る高いものがある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明を実施するための最良の形態を具体的に図示した図面に基づいて更に詳細に説明すると、次のとおりである。
【0014】
『第1実施形態』
本発明の第1実施形態を図1から図11に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは基本床パネルであり、この基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する(図1および2参照)。本実施形態では、板材11として、パーティクルボードまたはベニヤ板などを採用し、また、断熱パネル12として、ポリスチレンフォームなどを採用する。
【0015】
また、符号2で指示するものは懸架フックであり、この懸架フック2は、金属板材を用いて断面を略軽Z形鋼形状(板体の端縁をそれぞれ逆方向に折曲した形状)に折曲して作製されている。
【0016】
更にまた、符号3で指示するものは根太部材であり、この根太部材3は、木製角材を用いる。更にまた、符号4で指示するものは支持脚であり、この支持脚4は、プラスチック製(例えば、ポリアミド樹脂)の棒状部材であって、上端部に設けたボルトおよびナットの螺合により、高さ調節自在に構成され、下端部には防振用のゴム座を配設する。
【0017】
更にまた、符号5で指示するものは仕舞い断熱パネルであり、この仕舞い断熱パネル5には前記基本床パネル1の断熱パネル12と同質のポリスチレンフォームなどを採用することができる。また、符号6で指示するものは仕舞い床板パネルであり、この仕舞い床板パネル6には前記基本床パネル1の板材11と同質のパーティクルボードまたはベニヤ板などを採用することができる。
【0018】
しかして、本発明は、建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であって、その具体的な施工手順を以下に説明する。まず、基本床パネル1には、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設ける。
【0019】
また、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にする。具体的には、当該支持脚4の上端のボルト部に螺合させる止着ナット41を取り付ける。更に、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する。この一体に固定する手段には、両面テープや接着剤、釘、ビスなどを採用することができる。また、この止着ナット41は断熱パネル12の表面に突出しない高さにすることにより、梱包や輸送時に邪魔にならない。
【0020】
次に、図3に示すように、フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3(本実施形態では、その側傍にビス止めによって添設した際根太部材3A)の上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持する。そして、基本床パネル1に開設された孔部からドライバーを用いて、この支持脚4の上端に配設したボルトを螺合調節して上下せしめて、当該(1枚目の)基本床パネル1を略水平に設置する(図4参照)。
【0021】
次いで、こうして設置した(1枚目の)基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持する(図5参照)。このようにして、所要枚数の基本床パネル1・1…を順次フロア内側に向かって敷設していく(図6参照)。なお、本実施形態では、音鳴り防止のために、隣り合う基本パネル1同士は、隙間(約3mm程度)を空けて敷設する。
【0022】
然る後、対向壁面に配設した根太部材3と、前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する(図7参照)。
【0023】
そして、これらの懸架フック2・2…によって、基本床パネル1と根太部材3の間に仕舞い断熱パネル5を掛架せしめて、更に、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることができる(図8乃至図10参照)。
【0024】
なお、本実施形態では、フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の側傍に添設した際根太部材3Aの上面に基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置しているけれども、図11に示すように、フロアのレイアウトや構造上如何んによって、根太部材3に直接載置したものであっても良く、同様にして、基本床パネル1と際根太部材3Aの間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることができる。
【0025】
『第2実施形態』
次に、本発明の第2実施形態を図12および図13に基づいて説明する。本実施形態では、まず、壁面周縁の根太部材3または際根太部材3Aから、各々内側に向かって基本床パネル1を敷き始める(図12参照)。
【0026】
そして、これら両方の基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aに、懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、これら懸架フック2・2…により、基本床パネル1同士の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめる(図13参照)。
【0027】
本発明は概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、基本パネル1の構成は、図1および図2に示したような、同一形状の板材11をずらして貼り合わせて作製したものに限らず、図14に示すように、縁部に沿って板材11をL字状に貼り付けることによっても合决式受鍔11aを形成することができる。
【0028】
また、この際、基本床パネル1における板材と断熱材との積層構造を構成するにあっては、断熱パネル12は、図15に示すような既製サイズのユニット形状のものを何種類か作製しておき、所望の基本床パネル1の形状に合わせて、適宜、選択して貼り合わせることもできる。
【0029】
更にまた、図16に示すように、懸架フック2に切起し部21を形成し、板材や断熱パネル、根太部材などに食い込ませて固定することもできる。更にまた、フロアには、床下に入って点検したり、収蔵庫を配置可能な点検口枠パネル7を適宜配置することができる(図17参照)。
【0030】
また、フロアのレイアウト上、施工箇所を方形に区画するために、図18に示すような間仕切り補強部材8を配設することができる。そして、これらの部材を図19に示すように割り付けることができ、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1実施形態の基本床パネルを表わす斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の基本床パネルを表わす斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明拡大斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明側面図である。
【図9】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図10】本発明の第1実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図11】本発明の第1実施形態の敷設工法の変形例を表わす説明側面図である。である。
【図12】本発明の第2実施形態の敷設工法の手順を表わす説明斜視図である。
【図13】本発明の第2実施形態の敷設工法の手順を表わす説明側面図である。
【図14】本発明の実施形態の変形例の基本床パネルを表わす斜視図である。
【図15】本発明の実施形態の変形例の基本床パネルを表わす斜視図である。
【図16】本発明の実施形態の変形例の懸架フックを表わす斜視図である。
【図17】本発明の実施形態の変形例の点検口枠パネルを表わす斜視図である。
【図18】本発明の実施形態の変形例の間仕切り補強部材を表わす斜視図である。
【図19】本発明の実施形態の変形例の割り付けを表わす説明上面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 基本床パネル
11 板材
11a 合决式受鍔
12 断熱パネル
13 支持端縁側
2 懸架フック
21 切起し部
3 根太部材
3A 際根太部材
4 支持脚
41 止着ナット
5 仕舞い断熱パネル
6 仕舞い床板パネル
7 点検口枠パネル
8 間仕切り補強部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であって、
基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する一方、
フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、
次いで、この設置した基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、
対向壁面に配設した根太部材3と前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と根太部材3の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることを特徴とする二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法。
【請求項2】
建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であって、
基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する一方、
フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の側傍に添設した際根太部材3Aの上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、
次いで、この設置した基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、
対向壁面に配設した際根太部材3Aと前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と際根太部材3Aの間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることを特徴とする二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法。
【請求項3】
壁面周縁の根太部材3または際根太部材3Aから各々基本床パネル1を敷き始めて、
これら両方の基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aに、懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これら懸架フック2・2…によって、基本床パネル1同士の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることを特徴とする請求項1または2記載の二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法。
【請求項4】
間仕切り補強部材8を配設して、施工箇所を方形に区画可能にすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法。
【請求項1】
建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であって、
基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する一方、
フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、
次いで、この設置した基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、
対向壁面に配設した根太部材3と前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と根太部材3の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることを特徴とする二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法。
【請求項2】
建築構造物において二重床の床面構造を構築するための工法であって、
基本床パネル1は、板材11の端縁部に段下り状の合决式受鍔11aを設け、かつ、支持端縁側13の裏面には支持脚4の上端部を止着可能にするとともに、この板材11の下面に断熱パネル12を裏打ち一体化する一方、
フロア壁面周縁部に沿って設置された根太部材3の側傍に添設した際根太部材3Aの上面に前記基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置して、かつ、他端の支持端縁側13の下面を支持脚4により支持することにより、当該基本床パネル1を略水平に設置し、
次いで、この設置した基本床パネル1の端縁部に、次の基本床パネル1における一端縁の合决式受鍔11aを載置し、支持端縁側13の下面を前記同様に支持脚4で支持していくことによって、所要枚数の基本床パネル1を順次フロア内側に向かって敷設していき、
対向壁面に配設した際根太部材3Aと前記基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aとに、断面が略軽Z形鋼形状の懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これらの懸架フック2・2…により、基本床パネル1と際根太部材3Aの間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることを特徴とする二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法。
【請求項3】
壁面周縁の根太部材3または際根太部材3Aから各々基本床パネル1を敷き始めて、
これら両方の基本床パネル1の支持端縁側13における合决式受鍔11aに、懸架フック2・2…をそれぞれ配設する一方、
これら懸架フック2・2…によって、基本床パネル1同士の間に仕舞い断熱パネル5を掛架して、かつ、その上に仕舞い床板パネル6を載置することによって、床面構造を完成せしめることを特徴とする請求項1または2記載の二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法。
【請求項4】
間仕切り補強部材8を配設して、施工箇所を方形に区画可能にすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の二重床構造におけるパネル敷設仕舞い工法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−115651(P2008−115651A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−301899(P2006−301899)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(000010065)フクビ化学工業株式会社 (150)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(000010065)フクビ化学工業株式会社 (150)
【Fターム(参考)】
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