二重式可動ファサードシステム
冬季には、建物に“二重構造”を提供でき、夏季には、建物のファサードに日除けを提供し得る可動式表面を備えた一体型ファサードシステムである。
複数の日除けスラットと、複数のガラス板とを含んでおり、日除けスラット及びガラス板は可動式である。
複数の日除けスラットと、複数のガラス板とを含んでおり、日除けスラット及びガラス板は可動式である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
現在、建築産業では、冬季の暖房と夏季の冷房のためのエネルギーを節約するために様々なシステムが利用されている。
【0003】
特に、冬季に暖房のためのエネルギー消費量を節約させるシステムである“二重構造システム”が知られている。しかし、この二重構造システムは夏季においては、有害ではあっても全く役には立たない。
【0004】
さらに、夏季に冷房のためのエネルギー消費量を節約させる可動式スラット(羽根板)システムも存在する。しかし、これは冬季には全く役には立たない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主目的は、建物の空調に必要なエネルギー消費量を節約させるために冬季と夏季の両方にて効果的なシステムを提供し、現在知られているシステムが提起する諸問題を解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、本発明によって解消された。
【0007】
本発明は、冬季には建物に二重構造を提供でき、夏季には、建物のファサードに日除けを提供する可動式表面を備えた一体型ファサードシステムを提供する。
【0008】
上記及びその他の目的は、非限定的例示としての本発明の好適実施例を説明する以下の詳細な説明及び添付図面により明確に理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図面を解説する。
【0010】
冬季の暖房エネルギー消費を節約するために“二重構造”システム(図1)が普及していることは前述した。これは、基本的にはドア、窓枠、ガラス板等々を含んだ建物のカーテンの外側での、第1表面から約500mmの距離で設置される通常は艶消し(二重構造)である第2表面の適用を含む。
【0011】
二重構造の機能は、2つある。建物内から外部への熱の逃避を減少させることと、建物の壁と二重構造部との間の間隙で発生する空気流の熱量の相当分を回収することである。
【0012】
空気は、太陽光線と内壁を通過する熱拡散により加熱される。
【0013】
入口における格子部G1からの空気流は、上方格子部G2を介して回収され、建物のセントラルヒーティングシステムに送られる。
【0014】
夏季には、格子部G2は閉鎖され、入口における格子部G1からの空気流は、格子部G3を通じて排気される。
【0015】
このシステムは、冬季には効果的であるが夏季には効果は限定的である。
【0016】
夏季には、二重構造の代わりに多くの建物では日除けが使用される(図2)。
【0017】
通常、日除けは、アルミあるいは他の充分に剛性である材料で造られた複数の要素によって提供された可動スラットで成る。日除けスラットは、クランク機構を介して太陽光の傾斜に従って開閉させるモータまたは手動制御装置に連結されている。その結果、建物の外壁は日陰に保たれる。
【0018】
加熱された空気流は、日除けスラットを通過して分散される。
【0019】
日除けスラットは、建物内の温度を快適に調整する。エアコンシステムが並存する場合には、エネルギー消費が大きく節約ができる。
【0020】
しかし、それら2つの知られたシステムは、冬季にのみ、または夏季にのみ効果的であることが明白である。なぜならその二重構造は、固定システムであるため、建物の自然な通気を妨害し、建物内の住人に不便な状態を作り出し、地方によっては行政によりそれらの使用が禁止されている。
【0021】
本発明のさらなる目的は、建物の外側に設置されるように設計された一体システムの提供である。このシステムは、可動である複数の日除けスラット1及びガラス板5を含み、冬季に得られる二重構造ファサードの利点を提供し、夏季に得られる日除けを備えたファサードの利点を、これら2つのシステムの一方よりも少々高い費用程度で提供する。
【0022】
すなわち、1年を通じて達成されるエネルギー節約を考慮すると、本発明システムの設置コストは、2、3年で償却できる。
【0023】
図3から図11に示すように、本発明のシステムは複数の可動要素を含んでおり、それぞれは、基本的に、日除けスラット自体に対して好適には垂直であるガラス板5の上方縁に固定された上方日除けスラット1を含んでいる。
【0024】
前述の実施例では、それぞれの可動要素には日除けスラット1とガラス板5とを相互に固定するように設計された2つの端部固定要素あるいはガセット板3とガラス板自体の底端を支持するように設計された底部帯体2とが装備されている。
【0025】
前述のガセット板3は、日除けスラット1と、ガラス板5とを含んだ可動要素自体を支持する側部フレーム4内にアイドルピンの手段で挿入されている。
【0026】
特に、各ガラス板5の上方端は、日除けスラット1の後方スロット内に挿入されるように設計されており、その底端は底部帯体2内に挿入されるように設計されており、この中でガラス板止め6と風雨除け帯体7とによって固定されている。
【0027】
フレーム4によって支持されているファサード要素は、直立部8に固定され、直立部は、従来式に建物に固定されている(図5、図6及び図7)。
【0028】
可動要素の移動並びに日除けスラットの移動は、好適には一方側が、各ファサード要素の可動要素の端部を連結する連結ロッド11に固定され、他方側が直立部8に固定された金属ブラケット10に固定されたクランク機構を備えたモータまたは他の手動部材9によって提供される
冬季におけるシステムの空気及び水の密閉性を保証するため、ガラス板2を支持する底部帯体2には、水切りが装備されており、ガスケット13を介して下側の日除けスラット1の帯体上に置かれている(図4)。
【0029】
本発明によれば、冬季には本システムは、日除けスラット1を実質的に水平位置にし、ガラス板を垂直位置にする閉位置となるように設計されている。この形態で二重構造ファサードが提供される(図3及び図4)。
【0030】
水平に対して浅い傾斜の太陽光線は、日除けスラット1によって最小程度遮光され、この結果、ガラス板5と建物の外側ファサードとの間の間隙の空気を加熱する。このようにして前述の二重構造ファサード状態が達成され、その利点が得られる。
【0031】
本発明によれば、夏季には本システムは日除けスラット1が太陽光線を必要な量だけ遮光して建物の外壁に日陰を提供すべく回転する開位置となるように設計されている。日除けスラット1のこの回転は、モータまたは手動制御装置によって起動される移動手段9と11を作動させることで提供される(図3及び図5)。
【0032】
水平線に対して深い傾斜の太陽光線は、日除けスラット1によって完全にまたは殆ど完全に遮光される。この結果、ガラス板5と建物の外側ファサードとの間の間隙の空気は、太陽によって全く温められないか、または殆ど温められない。このようにして日除けスラットの前述の状態を達成でき、ガラス板5を追加することで外気の循環を促進し、建物内部を換気することができる。
【0033】
これまでの説明によって本システムの効果は、明らかであろう。効果の1つとして1年を通じて建物の管理コストが相当程度節約でき、さらに住み心地を向上させることができる。
【0034】
本発明によれば、日除けスラット1は、アルミ製帯体、プラスチック材料、木材あるいはその他の材料で製造できる。また、日除けスラット1、ガラス板5及びこれを支持する底部帯体2を物理的に連結する側部ガセット板3を特定の用途に合った形状や寸法に、プラスチック材料、アルミあるいはその他の材料で製造できる。
【0035】
本発明では、日除けスラット1に太陽光を電気エネルギーへと変換させる光起電式パネルを提供する実施例(図示せず)も可能である。この場合、空調のためにこのエネルギーを利用することでエネルギー節約性を向上させることができる。
【0036】
風雨除け帯体7とコンタクトガスケット13の存在によって、建物外壁を遮蔽するために側部支持フレーム4上でガラス板に密閉性を提供することができる。
【0037】
好適には、日除けスラット1に取り付けられるガラス板5は、多様な寸法と、層状、硬化、層状硬化、透明、着色、抵公害ガラス等の多様な種類のガラス板でよい。
【0038】
図面で示した好適実施例において、それぞれの日除けスラットは、対応するガラス板と一体式であり、回転と、これに対応する方向付けを可能にするピンを介してその構造体全体が支持フレーム上で回転できる。
【0039】
特に、一体式システムを形成する日除けスラットとガラス板とは、複数の日除けスラットと、これらに対応するガラス板とで構成される要素の同時的方向付けを可能にするクランク機構手段によって連続形態で連結されている。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、従来の二重構造システムが装備された建物の縦断面図である。
【図2】図2は、従来の日除けシステムが装備された建物の縦断面図である。
【図3】図3は、本発明のシステムが装備された建物の縦断面図であり、上部には、本発明の冬季用システムが、下部には、本発明の夏季用システムが図示されている。
【図4】図4は、図3の詳細図であり、本発明システムの冬季用の形態を図示している。
【図5】図5は、図3の詳細図であり、本発明システムの夏季用の形態を図示している。
【図6】図6は、冬季用システム形態にある2枚の日除けスラット間の領域を詳細に示す横断面図である。
【図7】図7は、夏季用システム形態にある2枚の日除けスラット間の領域を詳細に示す横断面図である。
【図8A】図8Aは、日除けスラット並びにガラス板の端部固定要素またはガセット板の右側面図、正面図及び左側面図である。
【図8B】図8Bは、日除けスラット並びにガラス板の端部固定要素またはガセット板の右側面図、正面図及び左側面図である。
【図8C】図8Cは、日除けスラット並びにガラス板の端部固定要素またはガセット板の右側面図、正面図及び左側面図である。
【図9】図9は、日除けの断面図である。
【図10】図10は、ガラス板を支持する帯体の断面図である。
【図11】図11は、ガラス板止めの断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 日除けスラット
2 ガラス板支持用帯体
3 連結用ガセット板
4 側部フレーム
5 ガラス板
6 ガラス板止め
7 風雨除け帯体
8 管状構造要素
9 移動部材
10 モータ係留ブラケット
11 連結ロッド
12 歯止め
13 コンタクトガスケット
【0042】
本発明を好適実施例について説明したが、当業者であれば本発明の範囲を逸脱することなく、本発明を変形することができる。
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
現在、建築産業では、冬季の暖房と夏季の冷房のためのエネルギーを節約するために様々なシステムが利用されている。
【0003】
特に、冬季に暖房のためのエネルギー消費量を節約させるシステムである“二重構造システム”が知られている。しかし、この二重構造システムは夏季においては、有害ではあっても全く役には立たない。
【0004】
さらに、夏季に冷房のためのエネルギー消費量を節約させる可動式スラット(羽根板)システムも存在する。しかし、これは冬季には全く役には立たない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主目的は、建物の空調に必要なエネルギー消費量を節約させるために冬季と夏季の両方にて効果的なシステムを提供し、現在知られているシステムが提起する諸問題を解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、本発明によって解消された。
【0007】
本発明は、冬季には建物に二重構造を提供でき、夏季には、建物のファサードに日除けを提供する可動式表面を備えた一体型ファサードシステムを提供する。
【0008】
上記及びその他の目的は、非限定的例示としての本発明の好適実施例を説明する以下の詳細な説明及び添付図面により明確に理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図面を解説する。
【0010】
冬季の暖房エネルギー消費を節約するために“二重構造”システム(図1)が普及していることは前述した。これは、基本的にはドア、窓枠、ガラス板等々を含んだ建物のカーテンの外側での、第1表面から約500mmの距離で設置される通常は艶消し(二重構造)である第2表面の適用を含む。
【0011】
二重構造の機能は、2つある。建物内から外部への熱の逃避を減少させることと、建物の壁と二重構造部との間の間隙で発生する空気流の熱量の相当分を回収することである。
【0012】
空気は、太陽光線と内壁を通過する熱拡散により加熱される。
【0013】
入口における格子部G1からの空気流は、上方格子部G2を介して回収され、建物のセントラルヒーティングシステムに送られる。
【0014】
夏季には、格子部G2は閉鎖され、入口における格子部G1からの空気流は、格子部G3を通じて排気される。
【0015】
このシステムは、冬季には効果的であるが夏季には効果は限定的である。
【0016】
夏季には、二重構造の代わりに多くの建物では日除けが使用される(図2)。
【0017】
通常、日除けは、アルミあるいは他の充分に剛性である材料で造られた複数の要素によって提供された可動スラットで成る。日除けスラットは、クランク機構を介して太陽光の傾斜に従って開閉させるモータまたは手動制御装置に連結されている。その結果、建物の外壁は日陰に保たれる。
【0018】
加熱された空気流は、日除けスラットを通過して分散される。
【0019】
日除けスラットは、建物内の温度を快適に調整する。エアコンシステムが並存する場合には、エネルギー消費が大きく節約ができる。
【0020】
しかし、それら2つの知られたシステムは、冬季にのみ、または夏季にのみ効果的であることが明白である。なぜならその二重構造は、固定システムであるため、建物の自然な通気を妨害し、建物内の住人に不便な状態を作り出し、地方によっては行政によりそれらの使用が禁止されている。
【0021】
本発明のさらなる目的は、建物の外側に設置されるように設計された一体システムの提供である。このシステムは、可動である複数の日除けスラット1及びガラス板5を含み、冬季に得られる二重構造ファサードの利点を提供し、夏季に得られる日除けを備えたファサードの利点を、これら2つのシステムの一方よりも少々高い費用程度で提供する。
【0022】
すなわち、1年を通じて達成されるエネルギー節約を考慮すると、本発明システムの設置コストは、2、3年で償却できる。
【0023】
図3から図11に示すように、本発明のシステムは複数の可動要素を含んでおり、それぞれは、基本的に、日除けスラット自体に対して好適には垂直であるガラス板5の上方縁に固定された上方日除けスラット1を含んでいる。
【0024】
前述の実施例では、それぞれの可動要素には日除けスラット1とガラス板5とを相互に固定するように設計された2つの端部固定要素あるいはガセット板3とガラス板自体の底端を支持するように設計された底部帯体2とが装備されている。
【0025】
前述のガセット板3は、日除けスラット1と、ガラス板5とを含んだ可動要素自体を支持する側部フレーム4内にアイドルピンの手段で挿入されている。
【0026】
特に、各ガラス板5の上方端は、日除けスラット1の後方スロット内に挿入されるように設計されており、その底端は底部帯体2内に挿入されるように設計されており、この中でガラス板止め6と風雨除け帯体7とによって固定されている。
【0027】
フレーム4によって支持されているファサード要素は、直立部8に固定され、直立部は、従来式に建物に固定されている(図5、図6及び図7)。
【0028】
可動要素の移動並びに日除けスラットの移動は、好適には一方側が、各ファサード要素の可動要素の端部を連結する連結ロッド11に固定され、他方側が直立部8に固定された金属ブラケット10に固定されたクランク機構を備えたモータまたは他の手動部材9によって提供される
冬季におけるシステムの空気及び水の密閉性を保証するため、ガラス板2を支持する底部帯体2には、水切りが装備されており、ガスケット13を介して下側の日除けスラット1の帯体上に置かれている(図4)。
【0029】
本発明によれば、冬季には本システムは、日除けスラット1を実質的に水平位置にし、ガラス板を垂直位置にする閉位置となるように設計されている。この形態で二重構造ファサードが提供される(図3及び図4)。
【0030】
水平に対して浅い傾斜の太陽光線は、日除けスラット1によって最小程度遮光され、この結果、ガラス板5と建物の外側ファサードとの間の間隙の空気を加熱する。このようにして前述の二重構造ファサード状態が達成され、その利点が得られる。
【0031】
本発明によれば、夏季には本システムは日除けスラット1が太陽光線を必要な量だけ遮光して建物の外壁に日陰を提供すべく回転する開位置となるように設計されている。日除けスラット1のこの回転は、モータまたは手動制御装置によって起動される移動手段9と11を作動させることで提供される(図3及び図5)。
【0032】
水平線に対して深い傾斜の太陽光線は、日除けスラット1によって完全にまたは殆ど完全に遮光される。この結果、ガラス板5と建物の外側ファサードとの間の間隙の空気は、太陽によって全く温められないか、または殆ど温められない。このようにして日除けスラットの前述の状態を達成でき、ガラス板5を追加することで外気の循環を促進し、建物内部を換気することができる。
【0033】
これまでの説明によって本システムの効果は、明らかであろう。効果の1つとして1年を通じて建物の管理コストが相当程度節約でき、さらに住み心地を向上させることができる。
【0034】
本発明によれば、日除けスラット1は、アルミ製帯体、プラスチック材料、木材あるいはその他の材料で製造できる。また、日除けスラット1、ガラス板5及びこれを支持する底部帯体2を物理的に連結する側部ガセット板3を特定の用途に合った形状や寸法に、プラスチック材料、アルミあるいはその他の材料で製造できる。
【0035】
本発明では、日除けスラット1に太陽光を電気エネルギーへと変換させる光起電式パネルを提供する実施例(図示せず)も可能である。この場合、空調のためにこのエネルギーを利用することでエネルギー節約性を向上させることができる。
【0036】
風雨除け帯体7とコンタクトガスケット13の存在によって、建物外壁を遮蔽するために側部支持フレーム4上でガラス板に密閉性を提供することができる。
【0037】
好適には、日除けスラット1に取り付けられるガラス板5は、多様な寸法と、層状、硬化、層状硬化、透明、着色、抵公害ガラス等の多様な種類のガラス板でよい。
【0038】
図面で示した好適実施例において、それぞれの日除けスラットは、対応するガラス板と一体式であり、回転と、これに対応する方向付けを可能にするピンを介してその構造体全体が支持フレーム上で回転できる。
【0039】
特に、一体式システムを形成する日除けスラットとガラス板とは、複数の日除けスラットと、これらに対応するガラス板とで構成される要素の同時的方向付けを可能にするクランク機構手段によって連続形態で連結されている。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、従来の二重構造システムが装備された建物の縦断面図である。
【図2】図2は、従来の日除けシステムが装備された建物の縦断面図である。
【図3】図3は、本発明のシステムが装備された建物の縦断面図であり、上部には、本発明の冬季用システムが、下部には、本発明の夏季用システムが図示されている。
【図4】図4は、図3の詳細図であり、本発明システムの冬季用の形態を図示している。
【図5】図5は、図3の詳細図であり、本発明システムの夏季用の形態を図示している。
【図6】図6は、冬季用システム形態にある2枚の日除けスラット間の領域を詳細に示す横断面図である。
【図7】図7は、夏季用システム形態にある2枚の日除けスラット間の領域を詳細に示す横断面図である。
【図8A】図8Aは、日除けスラット並びにガラス板の端部固定要素またはガセット板の右側面図、正面図及び左側面図である。
【図8B】図8Bは、日除けスラット並びにガラス板の端部固定要素またはガセット板の右側面図、正面図及び左側面図である。
【図8C】図8Cは、日除けスラット並びにガラス板の端部固定要素またはガセット板の右側面図、正面図及び左側面図である。
【図9】図9は、日除けの断面図である。
【図10】図10は、ガラス板を支持する帯体の断面図である。
【図11】図11は、ガラス板止めの断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 日除けスラット
2 ガラス板支持用帯体
3 連結用ガセット板
4 側部フレーム
5 ガラス板
6 ガラス板止め
7 風雨除け帯体
8 管状構造要素
9 移動部材
10 モータ係留ブラケット
11 連結ロッド
12 歯止め
13 コンタクトガスケット
【0042】
本発明を好適実施例について説明したが、当業者であれば本発明の範囲を逸脱することなく、本発明を変形することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動式表面を備えた建物のファサードシステムであって、
冬季には、前記ファサードに“二重構造”を提供する手段を、
夏季には、前記ファサードに日除けを提供する手段を含んでいることを特徴とするシステム。
【請求項2】
複数の日除けスラット(1)と、複数のガラス板(5)とを含んでおり、
前記日除けスラット及び前記ガラス板は、可動式であることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項3】
複数の可動要素を含んでおり、
それぞれは、ガラス板(5)の上方縁に固定された上方日除けスラット(1)を含んでいることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項4】
それぞれのガラス板(5)は、対応する日除けスラット(1)に対して略垂直であることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項5】
それぞれの可動要素には、
日除けスラット(1)と、
ガラス板(5)とを相互に固定するように設計された2つの端部固定要素あるいはガセット板(3)と、
前記ガラス板の底端を支持するように設計された底部帯体(2)とが装備されていることを特徴とする請求項3記載のシステム。
【請求項6】
ガセット板(3)は、日除けスラット(1)と、ガラス板(5)とを含んだ可動要素を支持する側部フレーム(4)内に、アイドルピンの手段で回転可能に挿入されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項7】
各ガラス板(5)の上方端は、対応する日除けスラット(1)の後方スロット内に挿入されるように設計されており、
その底端は、底部帯体(2)内に挿入されるように設計されており、
この中でガラス板止め(6)と、風雨除け帯体(7)とによって固定されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項8】
フレーム(4)によって支持されているファサード要素は、直立部(8)に固定され、
前記直立部は、建物に固定されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項9】
可動要素の移動並びに日除けスラット(1)の移動は、モータまたは手動部材(9)によって提供されることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項10】
モータ(9)または手動部材には、クランク機構が装備されており、
前記クランク機構の一方側は、各ファサード要素の可動要素の端部を連結する連結ロッド(11)に固定され、
他方側は、直立部(8)に固定された金属ブラケット(10)に固定されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項10】
冬季におけるシステムの空気及び水の密閉性を保証するため、
ガラス板(1)を支持する底部帯体(2)には、水切りが装備されており、ガスケット(13)を介して下側の日除けスラット(1)の帯体上に置かれていることを特徴とする請求項7記載のシステム。
【請求項11】
冬季には、本システムは、日除けスラット(1)を実質的に水平位置にし、
ガラス板を垂直位置にする閉位置となるように設計されている二重構造ファサードを提供し、
水平に対して浅い傾斜の太陽光線は、前記日除けスラット(1)によって最小程度遮光され、
前記ガラス板(5)と建物の外側ファサードとの間の間隙の空気を加熱することを特徴とする請求項5記載のシステム。
【請求項12】
夏季には本システムは、日除けスラット(1)が太陽光線を必要な量だけ遮光して建物の外壁に日陰を提供すべく回転する開位置となるように設計されており、
水平線に対して深い傾斜の太陽光線は、前記日除けスラット(1)によって完全にまたは殆ど完全に遮光され、
ガラス板(5)と、建物の外側ファサードとの間の間隙の空気は、太陽によって全く温められないか、または殆ど温められないことを特徴とする請求項5記載のシステム。
【請求項13】
日除けスラット(1)と、これに固定されたガラス板(5)の回転は、モータまたは手動制御装置によって起動される移動手段(9と11)を作動させることで提供されることを特徴とする請求項11(10)または12(11)記載のシステム。
【請求項14】
日除けスラット(1)は、アルミ製帯体、プラスチック材料、木材あるいはその他の材料で製造されることを特徴とする請求項2または3記載のシステム。
【請求項15】
日除けスラット(1)、ガラス板(5)及びこれを支持する底部帯体(2)を物理的に連結する側部ガセット板(3)は、特定の用途に合った形状や寸法に、プラスチック材料、アルミあるいはその他の適切な材料で製造されることを特徴とする請求項5記載のシステム。
【請求項16】
日除けスラット(1)は、太陽光を電気エネルギーへと変換する光起電式パネルを含んでいることを特徴とする請求項2または3記載のシステム。
【請求項17】
風雨除け帯体(7)とコンタクトガスケット(13)は、建物外壁を遮蔽するために側部支持フレーム(4)上でガラス板に密閉性を提供するように設計されていることを特徴とする請求項10記載のシステム。
【請求項17】
ガラス板(5)は、多様な寸法と、層状、硬化、層状硬化、透明、着色、抵公害ガラス等の多様な種類のガラス板であることを特徴とする請求項2または3記載のシステム。
【請求項18】
それぞれの日除けスラット(1)は、対応するガラス板(5)と一体式であり、
回転と、これに対応する方向付けを可能にするピンを介してその構造体全体が支持フレーム(4)上で回転できることを特徴とする請求項2または3記載のシステム。
【請求項19】
一体式システムを形成する日除けスラット(1)と、ガラス板(5)とは、複数の前記日除けスラットと、これらに対応する前記ガラス板とで構成される要素の同時的方向付けを可能にするクランク機構手段によって連続形態で連結されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項20】
明細書と図面に実質的に説明されている可動式表面を備えた建物のファサードシステム。
【請求項1】
可動式表面を備えた建物のファサードシステムであって、
冬季には、前記ファサードに“二重構造”を提供する手段を、
夏季には、前記ファサードに日除けを提供する手段を含んでいることを特徴とするシステム。
【請求項2】
複数の日除けスラット(1)と、複数のガラス板(5)とを含んでおり、
前記日除けスラット及び前記ガラス板は、可動式であることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項3】
複数の可動要素を含んでおり、
それぞれは、ガラス板(5)の上方縁に固定された上方日除けスラット(1)を含んでいることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項4】
それぞれのガラス板(5)は、対応する日除けスラット(1)に対して略垂直であることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項5】
それぞれの可動要素には、
日除けスラット(1)と、
ガラス板(5)とを相互に固定するように設計された2つの端部固定要素あるいはガセット板(3)と、
前記ガラス板の底端を支持するように設計された底部帯体(2)とが装備されていることを特徴とする請求項3記載のシステム。
【請求項6】
ガセット板(3)は、日除けスラット(1)と、ガラス板(5)とを含んだ可動要素を支持する側部フレーム(4)内に、アイドルピンの手段で回転可能に挿入されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項7】
各ガラス板(5)の上方端は、対応する日除けスラット(1)の後方スロット内に挿入されるように設計されており、
その底端は、底部帯体(2)内に挿入されるように設計されており、
この中でガラス板止め(6)と、風雨除け帯体(7)とによって固定されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項8】
フレーム(4)によって支持されているファサード要素は、直立部(8)に固定され、
前記直立部は、建物に固定されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項9】
可動要素の移動並びに日除けスラット(1)の移動は、モータまたは手動部材(9)によって提供されることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項10】
モータ(9)または手動部材には、クランク機構が装備されており、
前記クランク機構の一方側は、各ファサード要素の可動要素の端部を連結する連結ロッド(11)に固定され、
他方側は、直立部(8)に固定された金属ブラケット(10)に固定されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項10】
冬季におけるシステムの空気及び水の密閉性を保証するため、
ガラス板(1)を支持する底部帯体(2)には、水切りが装備されており、ガスケット(13)を介して下側の日除けスラット(1)の帯体上に置かれていることを特徴とする請求項7記載のシステム。
【請求項11】
冬季には、本システムは、日除けスラット(1)を実質的に水平位置にし、
ガラス板を垂直位置にする閉位置となるように設計されている二重構造ファサードを提供し、
水平に対して浅い傾斜の太陽光線は、前記日除けスラット(1)によって最小程度遮光され、
前記ガラス板(5)と建物の外側ファサードとの間の間隙の空気を加熱することを特徴とする請求項5記載のシステム。
【請求項12】
夏季には本システムは、日除けスラット(1)が太陽光線を必要な量だけ遮光して建物の外壁に日陰を提供すべく回転する開位置となるように設計されており、
水平線に対して深い傾斜の太陽光線は、前記日除けスラット(1)によって完全にまたは殆ど完全に遮光され、
ガラス板(5)と、建物の外側ファサードとの間の間隙の空気は、太陽によって全く温められないか、または殆ど温められないことを特徴とする請求項5記載のシステム。
【請求項13】
日除けスラット(1)と、これに固定されたガラス板(5)の回転は、モータまたは手動制御装置によって起動される移動手段(9と11)を作動させることで提供されることを特徴とする請求項11(10)または12(11)記載のシステム。
【請求項14】
日除けスラット(1)は、アルミ製帯体、プラスチック材料、木材あるいはその他の材料で製造されることを特徴とする請求項2または3記載のシステム。
【請求項15】
日除けスラット(1)、ガラス板(5)及びこれを支持する底部帯体(2)を物理的に連結する側部ガセット板(3)は、特定の用途に合った形状や寸法に、プラスチック材料、アルミあるいはその他の適切な材料で製造されることを特徴とする請求項5記載のシステム。
【請求項16】
日除けスラット(1)は、太陽光を電気エネルギーへと変換する光起電式パネルを含んでいることを特徴とする請求項2または3記載のシステム。
【請求項17】
風雨除け帯体(7)とコンタクトガスケット(13)は、建物外壁を遮蔽するために側部支持フレーム(4)上でガラス板に密閉性を提供するように設計されていることを特徴とする請求項10記載のシステム。
【請求項17】
ガラス板(5)は、多様な寸法と、層状、硬化、層状硬化、透明、着色、抵公害ガラス等の多様な種類のガラス板であることを特徴とする請求項2または3記載のシステム。
【請求項18】
それぞれの日除けスラット(1)は、対応するガラス板(5)と一体式であり、
回転と、これに対応する方向付けを可能にするピンを介してその構造体全体が支持フレーム(4)上で回転できることを特徴とする請求項2または3記載のシステム。
【請求項19】
一体式システムを形成する日除けスラット(1)と、ガラス板(5)とは、複数の前記日除けスラットと、これらに対応する前記ガラス板とで構成される要素の同時的方向付けを可能にするクランク機構手段によって連続形態で連結されていることを特徴とする先行する請求項記載のシステム。
【請求項20】
明細書と図面に実質的に説明されている可動式表面を備えた建物のファサードシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2009−506240(P2009−506240A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−528662(P2008−528662)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際出願番号】PCT/IT2006/000635
【国際公開番号】WO2007/026388
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(507328542)
【出願人】(508054769)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際出願番号】PCT/IT2006/000635
【国際公開番号】WO2007/026388
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(507328542)
【出願人】(508054769)
【Fターム(参考)】
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