説明

体内情報取得システムおよび体内情報取得システムの制御方法

【課題】簡単な構成の内視鏡システム1を提供する。
【解決手段】カプセル型内視鏡10と、受信装置20と、を具備する内視鏡システム1であって、受信装置20が、カプセル型内視鏡10が送信する画像を受信する画像受信部22と、画像受信部22が受信する画像を記憶する外部メモリ23と、許可信号を、所定時間間隔で、送信する許可信号送信部24と、を有し、カプセル型内視鏡10が、体内の画像を取得する画像取得部14と、画像取得部14が取得する画像を送信する画像送信部15と、許可信号を受信する許可信号受信部11と、許可信号受信部11が許可信号を受信したときに、画像送信部15が、画像取得部14が取得する画像を直ちに送信するように制御する制御部12と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体の体内情報を取得し無線送信する体内情報取得装置と、体内情報取得装置が送信した情報を受信する受信装置と、を具備する体内情報取得システムおよび体内情報取得システムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、被検者が嚥下することにより体内に導入され、蠕動運動に伴って体内を移動しつつ体腔内を撮影する体内情報取得装置であるカプセル型内視鏡が提案されている。体腔内を移動する間、体内で撮影された画像は画像信号として外部に送信され、外部の受信装置に受信され外部メモリに画像が記憶される。被検者は受信装置を携帯することにより、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、自由に行動できる。
【0003】
カプセル型内視鏡は受信装置の受信状態に関わらず画像信号を送信し続けるという構成が一般的であった。このため、カプセル型内視鏡と受信装置との間の通信状態が良好でない場合には、受信装置で受信されない無駄なデータが送信されてしまう問題があった。このため、内蔵電池で駆動されているカプセル型内視鏡の実効的な寿命、つまり、受信装置が受信可能なデータを送信する時間を減少させてしまうとともに、受信状態が好ましくない期間に送信された画像は受信装置に記憶されないため、この間の診断ができなくなるという問題があった。
【0004】
このため、出願人は、特開2005−342083号公報において、カプセル型内視鏡と受信装置との間の通信状態が良好なときにのみ画像送信を行う内視鏡システムを開示している。すなわち、上記カプセル型内視鏡は撮影した画像を、まずメモリに記憶する。そして、画像を送信する前に、通信確認信号を送信する。そして、受信装置は通信確認信号を受信すると、カプセル型内視鏡に対して許可信号を送信する。カプセル型内視鏡は許可信号を受信することでカプセル型内視鏡と受信装置間の通信が可能であることを確認した後に、メモリに記憶した画像を送信する。なお、通信確認信号および許可信号による事前の通信状態確認は、画像を送信するたびに実施する。
【0005】
しかし、前記カプセル型内視鏡は、撮影した画像をメモリに記憶するため、記憶動作に伴う消費電力が発生する。また、画像を送信するまでに、カプセル内視鏡と受信装置との間において、(1)カプセル内視鏡から受信装置、(2)受信装置からカプセル内視鏡、の2回の通信を実施するため、システム構成が複雑であり、かつ、消費電力が増加していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−342083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、簡単な構成でありながら通信状態確認を行うことができる体内情報取得システムおよび体内情報取得システムの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態の体内情報取得システムは、体内情報取得装置と、受信装置と、を具備し、被検体の体外に配置する前記受信装置が、前記体内情報取得装置が送信する情報を受信する情報受信部と、前記情報受信部が受信する前記情報を記憶する外部記憶部と、許可信号を、所定時間間隔で、送信する許可信号送信部と、を有し、前記被検体の体内に導入する前記体内情報取得装置が、前記体内の情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得する前記情報を送信する情報送信部と、前記許可信号を受信する許可信号受信部と、前記許可信号受信部が前記許可信号を受信したときに、前記情報送信部が、前記情報取得部が取得する前記情報を直ちに送信するように制御する制御部と、を有する。
【0009】
本発明の別の一形態の体内情報取得システムの制御方法は、体内情報取得装置を被検体の内部に挿入する導入ステップと、受信装置が所定時間間隔で許可信号を無線送信する許可信号送信ステップと、前記体内情報取得装置が前記許可信号の受信可否を検出する許可信号受信ステップと、前記許可信号受信ステップにおいて前記許可信号が受信できたときに、前記体内情報取得装置の情報取得部が体内の情報を取得し、情報送信部が前記情報取得部が取得する前記情報を直ちに無線送信する情報取得/情報送信ステップと、を具備する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡単な構成でありながら、通信状態確認を行うことができる体内情報取得システムおよび体内情報取得システムの制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1実施形態の内視鏡システムの使用状態を示す説明図である。
【図2】第1実施形態の内視鏡システムのブロック図である。
【図3】第1実施形態の内視鏡システムの構成を示す構成図である。
【図4】第1実施形態の内視鏡システムの動作を流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】第1実施形態の内視鏡システムの動作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】第2実施形態の内視鏡システムの構成を示す構成図である。
【図7】第2実施形態の内視鏡システムの動作を流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】第2実施形態の内視鏡システムの動作を説明するためのタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1実施形態の体内情報取得システムである内視鏡システム1および内視鏡システム1の制御方法について説明する。
【0013】
図1に示すように本実施形態の内視鏡システム1は、体内情報取得装置であるカプセル型内視鏡(以下、「カプセル」ともいう)10と、受信装置20と、を具備する。カプセル10は被検者2が嚥下することにより体内の消化器管腔に導入される。被検者の体外に配置する受信装置20は、カプセル10からの信号を受信するアンテナユニット21と、被検者2が腰部に装着する本体部25と、を有する。
【0014】
次に、図2を用いて内視鏡システム1の構成について説明する。カプセル10は、制御信号受信部である許可信号受信部11と、制御部12と、情報取得部である画像取得部14と情報送信部である画像送信部15と、電力を供給する電源部である電池13と、リードスイッチ19と、を有する。画像取得部14が取得した生体内の画像は画像送信部15により外部に無線送信される。
【0015】
リードスイッチ19は図示しない収容容器に配設された磁石から所定強度以上の直流磁界が印加されているときはOFF状態を維持しているが、カプセル10が収容容器から取り出されるとON状態となり電池13からの電力供給が開始される。
【0016】
一方、受信装置20は、アンテナユニット21と、カプセル10が無線送信した画像を受信する情報受信部である画像受信部22と、外部記憶部である外部メモリ23と、許可信号送信部24と、を有する。アンテナユニット21を介して画像受信部22が受信した画像は外部メモリ23に記憶される。許可信号送信部24は図示しない送信アンテナを有する。そして医師は、受信装置20の外部メモリ23に記憶された画像をワークステーションにダウンロードし、ワークステーションの画面に表示された被検体内画像を見て診断を行う。
【0017】
次に図3を用いて、さらに内視鏡システム1の構成について説明する。図3に示すように、カプセル10は、筐体16の内部に密封された、照明部14Aと、撮影部14Bと、情報信号送信部である画像送信部15と、制御部12と、許可信号受信部11と、撮影部14B、画像送信部15、許可信号受信部11および制御部12へ駆動電力を供給する電池13と、を有する。筐体16は細長いカプセル形状であり、撮影部14B側の端部16Aは透明材料によって構成されたドーム形状であり、中央の円筒部16Bおよび反対側のドーム形状の端部16Cは遮光性材料によって構成されている。
【0018】
カプセル10の照明部14Aは被検体の体内を撮影するときに撮影領域を照射するためのLED(不図示)とLEDの駆動状態を制御するLED駆動回路(不図示)とを有する。撮影部14Bは、LEDによって照射された領域の撮影を行うCCD(不図示)とCCDから出力された画像信号を所望形式の画像に処理する信号処理回路(不図示)と、を有する。画像送信部15は、CCDにより撮影され処理された画像を変調して画像信号を生成する画像信号送信ユニット(不図示)を有し、アンテナ(不図示)を介して画像信号を送信する。なお照明手段としてLEDを例示したが、撮影領域を照射可能であればこれに限定するものではない。また、撮影手段としてCCDを例示したが、撮影を行うことが可能であればこれに限定するものではなく、例えばCMOSセンサ等でもよい。
【0019】
次に図4および図5を用いて、本実施形態の内視鏡システム1の動作について説明する。以下、図4のフローチャートに従い説明する。
【0020】
<ステップS10> 導入ステップ
カプセル10が収容容器から取り出されると、リードスイッチ19に印加されていた直流磁界がなくなるため、電池13から制御部12に電力が供給される。なお、画像取得部14、画像送信部15、および許可信号受信部11等への電力供給は駆動を開始した制御部12が制御を行う。起動したカプセル10が被検者2による嚥下により被検者2の体内に導入される。
【0021】
<ステップS11> 許可信号送信ステップ
受信装置20の許可信号送信部24は、許可信号を所定の時間間隔で無線送信する。すなわち図5に示すように、例えば許可信号は撮影部14Bの撮影間隔(フレームレート)で連続的に送信される。なお、許可信号送信部24は比較的多くの電力を消費するが、体外に配設する受信装置20の電源容量は大きく使用中の電池交換/充電等も可能であるため、カプセル10の観察可能時間が短くなることはない。
【0022】
許可信号は、例えば、画像送信部15が画像送信に用いる無線信号と同じ周波数の同じパターン形式の信号である。さらに許可信号の信号強度を画像送信信号の信号強度よりも小さく設定する等により、カプセル10が許可信号を受信できたときには、受信装置20が確実に画像を受信できるようにする。
【0023】
<ステップS12> 許可信号受信ステップ
カプセル10は、図示しない受信アンテナを介して許可信号受信部11が、受信装置20が無線送信した許可信号が受信できるまで待機する。すなわち、許可信号受信部11が、許可信号を受信すると(Yes)、ステップS13からの処理を開始する。言い換えれば、許可信号受信ステップではカプセル10の制御部12は、許可信号の受信可否を検出する。
【0024】
<ステップS13> 撮影(情報取得ステップ)
カプセル10の画像取得部14は、被検者2の体内の画像を撮影する。
【0025】
<ステップS14> 画像送信(情報送信ステップ)
カプセル10の画像送信部15は、画像取得部14が撮影した内視鏡画像を直ちに無線送信する。例えば、カプセル10が複数の内視鏡画像を記憶可能な内部記憶メモリ(不図示)を有していても、内視鏡画像は内部メモリに記憶されることなく、送信される。ここで、内部記憶メモリは内視鏡画像のバッファメモリであり、信号処理回路等において画像処理のために内視鏡画像を一時的に記憶するメモリとは異なる。言い換えれば、カプセル10では不要な内部記憶メモリへの記憶/読み出し処理は行わないで、内視鏡画像を直ちに送信する。
【0026】
<ステップS15> 画像信号あり?
受信装置20は、画像受信部22がカプセル10からの画像信号を受信できない場合(No)には、S11からの処理を繰り返す。
【0027】
受信装置20は、画像受信部22がカプセル10からの画像信号を受信した場合(Yes)には、S16からの処理を開始する。
【0028】
<ステップS16> 画像記憶ステップ
受信装置20は、外部メモリ23に受信した画像信号を画像として記憶する。
【0029】
すなわち、図5に示すように、時間T2からの処理では、以下の(1)〜(5)の処理が行われる。(1)受信装置20の許可信号送信部24が許可信号を送信する。(2)カプセル10の許可信号受信部11が許可信号を受信する。(3)カプセル10の画像取得部14が内視鏡画像を撮影する。(4)カプセル10の画像送信部15が画像を送信する。(5)受信装置20の画像受信部22が画像を受信し、受信された画像が外部メモリ23に記憶される。
【0030】
これに対して、時間T5からの処理では(2)カプセル10の許可信号受信部11が許可信号を受信できないために、(3)〜(5)の処理は行われない。
【0031】
そして、時間T6からの処理では通信状態が回復したため、再び(1)〜(5)の処理が行われる。
【0032】
すなわち、カプセル10の制御部12は、許可信号受信部11が許可信号を受信できないときに、画像取得部14および画像送信部が動作を停止するように制御する。
【0033】
以上の説明のように本実施形態の内視鏡システム1では、カプセル10と受信装置との間での許可信号送受信のやりとりは1回だけである。またカプセル10は画像取得部14が撮影した画像は内部メモリ等に記憶処理することなく、画像送信部15が直ちに送信する。
【0034】
このため、本実施形態の内視鏡システム1は、簡単な構成でありながら、通信状態確認を行うことができる。また、カプセル10は消費電力が小さいため、内視鏡システム1は、長時間の駆動が可能である。
【0035】
なお、受信装置20の許可信号送信部24は、画像受信部22および外部メモリ23と別体で構成してもよい。また許可信号として画像信号と同じ周波数の無線信号を用いる場合には、アンテナユニット21を許可信号送信部24の送信アンテナとして用いてもよい。
【0036】
また、本実施形態の体内情報取得システムの制御方法は、受信装置が、所定時間間隔で許可信号を無線送信する許可信号送信ステップと、体内情報取得装置が、前記許可信号の受信可否を検出する許可信号受信ステップと、前記許可信号受信ステップにおいて前記許可信号が受信できたときに、前記体内情報取得装置の情報取得部が体内の情報を取得し、情報送信部が、前記情報取得部が取得する前記情報を直ちに無線送信する情報取得/情報送信ステップと、を具備する。
【0037】
<第2実施形態>
次に、図6〜図8を用いて、本発明の第2実施形態の内視鏡システム1Aおよび内視鏡システム1Aの制御方法について説明する。本実施形態の内視鏡システム1Aおよび内視鏡システム1Aの制御方法は、第1実施形態の内視鏡システム1および内視鏡システム1の制御方法と類似しているため同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
【0038】
図6に示すように、内視鏡システム1Aの構成は図2に示した内視鏡システム1の構成と類似している。そして、カプセル10Aは、画像を一時記憶可能な内部記憶部である内部メモリ17を有する。
【0039】
カプセル10Aは、受信装置20Aとの通信状態が悪いときであっても、画像を撮影し、撮影した画像を内部メモリ17に記憶する。そしてカプセル10Aは、受信装置20Aとの通信状態が回復したときに内部メモリ17に記憶した画像を送信する。
【0040】
次に図7および図8を用いて、本実施形態の内視鏡システム1Aの動作について説明する。以下、図7のフローチャートに従い説明する。
【0041】
<ステップS20> 導入ステップ
図4、S10と同じであるため説明は省略する。
【0042】
<ステップS21> 撮影(情報取得ステップ)
カプセル10Aの画像取得部14は、被検者2の体内の画像を撮影する。すなわち、内視鏡システム1Aでは許可信号の受信の有無に関係なく、画像取得部14は動作する。なお、後述するように、撮影処理は、S23(許可信号受信)の後に行ってもよい
【0043】
<ステップS22> 許可信号ステップ
図4、S11と同じであるため説明は省略する。
【0044】
<ステップS23> 許可信号受信ステップ
カプセル10Aは、許可信号受信部11が、受信装置20が送信した許可信号を受信した場合(Yes)には、S24からの処理を行い、受信できなかった場合(No)にはS27からの処理を行う。
【0045】
<ステップS24〜S26> 画像送信ステップ〜画像記憶ステップ
図4、S14〜S16と同じであるため説明は省略する。
【0046】
<ステップS27> 画像一時記憶ステップ
カプセル10Aの制御部12Aは、画像を内部メモリ17に一時記憶するように制御する。
【0047】
<ステップS28> 内部メモリ17に画像あり?
カプセル10Aの制御部12Aは、内部メモリ17に記憶された画像があるか判断する。画像があった場合にはS29からの処理を行い、なかった場合(No)にはS21からの処理を行う。
【0048】
<ステップS29> 内部メモリ記憶画像送信ステップ
カプセル10Aの画像送信部15は、内部メモリ17に記憶された画像を送信する。送信された画像は内部メモリ17から消去される。
【0049】
<ステップS30> 次の撮影時間?
カプセル10Aは、所定のフレームレートの1フレーム内に次の画像送信処理が完了する場合(No)には、S28からの処理を繰り返し行い、次のフレーム撮影時間になる場合(Yes)にはS21からの処理を行う。
【0050】
すなわち、図8に示すように、時間T10からの処理では、以下の(1)〜(5)の処理が行われる。(1)受信装置20の許可信号送信部24が許可信号を送信する。(2)カプセル10Aの許可信号受信部11が許可信号を受信する。(3)カプセル10Aの画像取得部14が内視鏡画像を撮影する。(4)カプセル10Aの画像送信部15が画像を送信する。(5)受信装置20の画像受信部22が画像を受信し、受信された画像が外部メモリ23に記憶される。
【0051】
なお、図8では、図7と異なり、(2)の処理後に(3)処理を行う場合を示している。このため、時間T10からの、この処理は内視鏡システム1と同様である。
【0052】
これに対して、時間T11からの処理では(2)カプセル10Aの許可信号受信部11が許可信号を受信できないために、(4)画像送信処理は行われず、(6)画像が内部メモリ17に一時記憶される。
図8では2フレーム(2画像)の間(T11〜T12)、許可信号受信部11が許可信号を受信できない場合を示している。この結果、内部メモリには2つの画像が記憶される。
【0053】
そして、時間T12からの処理では、(2)において許可信号を受信できるために、(4)撮影した画像を直ちに送信し、さらに、(7)内部メモリ17に記憶されていた画像を読み出し、(8)内部メモリ17に記憶されていた画像の送信が行われる。
なお、図8では1フレーム間に、1枚の撮像画像に加えて、1枚の内部メモリ記憶画像が送信可能な場合を示している。
【0054】
以上の説明のように、内視鏡システム1Aでは、制御部12Aが、許可信号受信部11が許可信号を受信できないときに、画像取得部14が取得する画像を内部メモリ17が記憶し、許可信号受信部11が許可信号を受信できるようになったときに、内部メモリ17に記憶されている画像を画像送信部15が送信するように制御する。
【0055】
本実施形態の内視鏡システム1Aは、第1実施形態の内視鏡システム1が有する効果を有し、さらに、通信状態が悪い期間中も内視鏡画像を取得することができる。
【0056】
なお、所定時間以上、許可信号受信部11が許可信号を受信できないときには、制御部12Aは画像取得部14の動作を停止してもよいし、画像取得部14のフレームレートを低下したり、画像取得部14が取得する画質を低下したりしてもよい。
また、制御部12Aは内部メモリ17の残記憶可能容量に応じて、画像取得部14のフレームレートを低下したり、画像取得部14が取得する画質を低下したりしてもよい。
【0057】
なお上記説明は、情報取得装置としてカプセル型内視鏡を例に説明したが、消化器液採取用カプセル型医療装置、嚥下型のカプセル型温度センサまたは嚥下型のカプセル型pHセンサのような各種カプセル型情報取得装置に適用できる。
【0058】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等ができる。
【符号の説明】
【0059】
1、1A…内視鏡システム、10、10A…カプセル型内視鏡、11…許可信号受信部、12、12A…制御部、13…電池、14…画像取得部、14A…照明部、14B…撮影部、15…画像送信部、16…筐体、16A…端部、16B…円筒部、16C…端部、17…内部メモリ、19…リードスイッチ、20、20A…受信装置、21…アンテナユニット、22…画像受信部、23…外部メモリ、24…許可信号送信部、25…本体部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
体内情報取得装置と、受信装置と、を具備する体内情報取得システムであって、
被検体の体外に配置する前記受信装置が、
前記体内情報取得装置が送信する情報を受信する情報受信部と、
前記情報受信部が受信する前記情報を記憶する外部記憶部と、
許可信号を、所定時間間隔で、送信する許可信号送信部と、を有し、
前記被検体の体内に導入する前記体内情報取得装置が、
前記体内の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得する前記情報を送信する情報送信部と、
前記許可信号を受信する許可信号受信部と、
前記許可信号受信部が前記許可信号を受信したときに、前記情報送信部が、前記情報取得部が取得する前記情報を直ちに送信するように制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【請求項2】
前記制御部が、前記許可信号受信部が前記許可信号を受信できないときに、前記情報取得部および前記情報送信部が動作を停止するように制御することを特徴とする請求項1に記載の体内情報取得システム。
【請求項3】
前記体内情報取得装置が、前記情報を記憶する内部記憶部を有し、
前記制御部が、前記許可信号受信部が前記許可信号を受信できないときには、前記情報取得部が取得する前記情報を前記内部記憶部が記憶し、前記許可信号受信部が前記許可信号を受信できるようになったときに、前記内部記憶部に記憶されている前記情報を前記情報送信部が送信するように制御することを特徴とする請求項1に記載の体内情報取得システム。
【請求項4】
前記体内情報取得装置が、カプセル型内視鏡であり、
前記情報取得部が、前記体内を照明する照明部および前記体内を撮影する撮影部を有し、
前記情報が、前記撮影部が撮影した画像であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の体内情報取得システム。
【請求項5】
体内情報取得装置を被検体の内部に挿入する導入ステップと、
体外の受信装置が、所定時間間隔で許可信号を無線送信する許可信号送信ステップと、
前記体内情報取得装置が、前記許可信号の受信可否を検出する許可信号受信ステップと、
前記許可信号受信ステップにおいて前記許可信号が受信できたときに、前記体内情報取得装置の情報取得部が体内の情報を取得し、情報送信部が、前記情報取得部が取得する前記情報を直ちに無線送信する情報取得/情報送信ステップと、を具備することを特徴とする体内情報取得システムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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