説明

側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台及びそのサンダル台の製造方法

【課題】サンダルに斬新なデザインを付与し、立体的形状の飾り物が運動や急激な伸縮作用で剥離、脱落せず固定できる、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台及びそのサンダル台の製造方法を提供する。
【解決手段】側面に立体形状の飾り物2を有するサンダル台1は、熱可塑性樹脂製で、サンダル台1の側面を含む全周面と同一形状に裁断したサンダル台周面被覆板3は熱可塑性樹脂で形成し適所に貫通孔4a及び又は断面凹部穴を設け、サンダル台1の側面を含む全周面に固着形成し貫通孔4a及び又は断面凹部穴に立体形状の飾り物2が密に嵌合し飾り物の基部は貫通孔4a及び又は断面凹部穴に埋設し、飾り物の底部をサンダル台1の側面又は断面凹部穴の底面に接着剤で固定又は磁石で着脱自在に固定した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンダル台の側面 (背面及び又は全面も含む) にガラス製、プラスチックス製、金属製等の各種素材からなる各種形態を有する立体形状の飾り物を有するサンダル台及びそのサンダル台の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の立体形状の飾り物を有するサンダルとして、底板部と該底板部に対して着脱可能なカバー部とを有し、前記底板部の側面に、該側面に対して押し込みあるいは引き出すことができ、引き出した状態で中空部を有するピンを設け、足の甲または足首・脛部分を覆うための前記カバー部の底板部側に帯状部分を設け、該帯状部分を前記ピンの中空部分に通して繋止することにより、前記底板部に前記カバー部を装着することを特徴とするサンダルがある。そのサンダルの従属項として、前記カバー部の所定位置に磁石または金属片を設け、磁石または金属片を取り付けた飾り部を磁力により前記カバー部に固定するように構成したことを特徴とするサンダルがある (実用新案登録第3115779号公報参照)。
そして、同公報の明細書中には、図5(a)は、足の甲を覆うカバー部201の中央部分の構成を示す。カバー部201の中央部分に袋状の部分501を設け、その中に磁石502を挿入しておく、図5(b)は、図5(a)のLL’断面を示す。袋状の部分501に磁石502が挿入されている。図5(c)は、磁石502に吸い付けられる磁石511を設けた飾りである。カバー部201を図3で説明したようにサンダルの底板部102に取り付け、磁石502に磁石511を付けて、飾り512がカバー部201の上面に貼り付くように構成したものが記載されている。(特許文献1)
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3115779号公報
【0004】
上記従来の考案に係るサンダルは、足の甲を覆うカバー部の所定位置に設けた磁石により飾り部を固定するものであり、本発明のようにサンダル台の側面部に磁石以外の手段で立体形状の飾り物を固定する手段については何ら開示されていない。
【0005】
また、本発明において、サンダル台の側面部に磁石以外の手段で立体形状の飾り物を固定する手段として、接着剤が考えられるが、立体形状の飾り物の裏面ないし底面をサンダル台の側面部に直接、接着剤により各種形態を有する立体形状の飾り物を固定した場合、サンダル台の側面から突出している飾り物が何かに触れたりぶつかったりして剥離する危険性がある。また、サンダル台の側面部に各種形態を有する立体形状の飾り物を固定した場合、サンダルを履く人の重量や運動時等によりサンダル台に強い圧縮応力や伸縮作用が働き、この点からも上記立体形状の飾り物がサンダル台から剥離する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところはサンダル台の側面相当部位に着色されたガラス製ダイヤやプラスチック製ダイヤ等の各種形状・形態等の装飾性の高い立体的形状の飾り物の側面を含む基部を埋設して固定することにより、サンダルに斬新なデザインを付与するだけでなく、サンダル台の側面相当部位に固定された立体的形状の飾り物がサンダルを履いている状態で運動したり急激な伸縮作用が働こうとも剥離したり、脱落したりすることがなく安定して固定できる、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台及びそのサンダル台の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台は、軽量で、繰り返し曲げ強さに強く、耐衝撃性があり、高硬度で弾性を有する熱可塑性樹脂で作られたサンダル台であって、該サンダル台の側面を含む全周面と同一形状に裁断した厚みのあるサンダル台周面被覆板はサンダル台と同一又は近似した熱可塑性樹脂で形成し、該サンダル台周面被覆板の適所に貫通孔及び又は断面凹部穴を設け、該サンダル台周面被覆板を前記サンダル台の側面を含む全周面に固着形成するとともに前記貫通孔及び又は断面凹部穴には立体形状の飾り物の周縁部が密に嵌合し該立体形状の飾り物の基部は前記貫通孔及び又は断面凹部穴に埋設し、該立体形状の飾り物の底部をサンダル台の側面又は断面凹部穴の底面に接着剤を介して固定又は磁石を介して着脱自在に固定したことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台を形成する材料は、軽量で、繰り返し曲げ強さに強く、耐衝撃性があり、高硬度で弾性を有する熱可塑性樹脂であるエチレン酢酸ビニル共重合樹脂 (EVA樹脂) 、エチレンアクリル酸エチル共重合樹脂 (EEA樹脂) 、ポリプロピレン等の樹脂が採用されるが、好ましくは軽量で硬度を有し、かつ弾性を有するEVA樹脂である。
また、サンダル台周面被覆板は、上記サンダル台の素材と同一又は近似した熱可塑性樹脂で形成し、かつ該サンダル台周面被覆板の適所に形成される断面凹部穴は、その側壁周面及び底面が熱圧固化され断面凹部穴の形状が変形しない形状であることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るサンダル台の側面適所に形成する飾り物は、立体形状の飾り物であって、サンダル台周面被覆板の適所に穿設した貫通孔又は断面凹部穴に密に嵌合し得る形状であり、表面が多数のカット面形状に形成され着色されたガラス製ダイヤあるいはプラスチックス製ダイヤ等の模造宝飾品であるビジュー類の他に、光の照射に対し反射し得るデザイン性のあるひかりものの立体的形状や各種形態をした立体形状の飾り物である。
【0010】
本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台の製造方法は、軽量で、繰り返し曲げ強さに強く、耐衝撃性があり、高硬度で弾性を有する熱可塑性樹脂でサンダル台を成形する工程と,前記サンダル台と同一又は近似した性質を有する厚みのある熱可塑性樹脂板を使用して該サンダル台の側面を含む全周面を覆う大きさに裁断したサンダル台周面被覆板のサンダル台側面相当部位及び又は背面相当部位に立体形状の飾り物の周縁部を密に嵌合する大きさの貫通孔及び又は断面凹部穴を形成し、該サンダル台周面被覆板を一枚物として形成するか又は2枚等に分割してサンダル台周面被覆板を形成する工程と,一枚物又は2枚等に分割して形成したサンダル台周面被覆板を接着剤にて前記サンダル台の側面を含む全周面に合わせて被覆接着する工程と,前記サンダル台周面被覆板に形成した貫通孔及び又は断面凹部穴に飾り物の周縁部が密に嵌合する立体形状の飾り物の裏面に接着剤により接着するか又は磁石により着脱自在に固定する工程を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台は、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台は、軽量で、繰り返し曲げ強さに強く、耐衝撃性があり、高硬度で弾性を有する熱可塑性樹脂で作られたサンダル台であって、該サンダル台の側面を含む全周面と同一形状に裁断した厚みのあるサンダル台周面被覆板はサンダル台と同一又は近似した熱可塑性樹脂で形成し、該サンダル台周面被覆板の適所に貫通孔及び又は断面凹部穴を設け、該サンダル台周面被覆板を前記サンダル台の側面を含む全周面に固着形成するとともに前記貫通孔及び又は断面凹部穴には立体形状の飾り物の周縁部が密に嵌合し該立体形状の飾り物の基部は前記貫通孔及び又は断面凹部穴に埋設し、該立体形状の飾り物の底部をサンダル台の側面又は断面凹部穴の底面に接着剤を介して固定又は磁石を介して着脱自在に固定したので、本サンダルを履くことによりサンダル台の側面の立体形状の飾り物の存在により周囲の人々から斬新なデザインとして注目を浴びることとなる。
【0012】
特に本発明では立体形状の飾り物の周縁部が、サンダル台周面被覆板の貫通孔内壁面及び又は断面凹部穴内壁面に密に嵌合されるとともに立体形状の飾り物の底部を接着剤で固定又は磁石で着脱自在に固定されていること及びサンダル台とサンダル台周面被覆板とが同質素材で形成されていることと相俟ってサンダルを履いているときに加わる外部荷重や外力に対してはサンダル台自体が厚く、硬く形成されており外力変形が殆ど生起せず、たとえ微小な変形が生じようとも立体形状の飾り物の微小な変動は外側のサンダル台周面被覆板で弾性吸収される結果、飾り物の脱落や剥離のトラブルが解消される。
また、飾り物の底部を磁石により着脱自在に固定することとした場合、サンダルを履く人の好みにより飾り物を差替えてデザインを楽しむことができる。
【0013】
また、前記サンダル台周面被覆板の適所に形成される断面凹部穴は、その側壁周面及び底面が熱圧固化され断面凹部穴の形状が変形しない形状に形成した場合、サンダル台周面被覆板をサンダル台周面に巻き込んで接着固定する作業時に断面凹部穴の外形寸法が変化することが無くなるので、設定通りの穴の大きさに維持される結果、立体形状の飾り物の装着作業が容易となり、サンダルの量産化が可能となり、安価に作成できる。
【0014】
本発明に係る、側面に立体形状の立体形状の飾り物を有するサンダル台の製造方法によれば、立体形状の飾り物の装着作業が容易にでき、立体形状の飾り物の固定も確実になされるので飾り物の剥離や脱落といったトラブルが解消され、不良率の極端な減少につながり、生産性の向上に寄与することとなる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台の分解斜視図であり、図2はその完成した状態を示す斜視図である。
1は軽量で、繰り返し曲げ強さに強く、耐衝撃性があり、高硬度で弾性を有する熱可塑性樹脂で作られたサンダル台である。本実施例では、サンダル台1の素材はエチレン酢酸ビニル共重合樹脂 (EVA樹脂) 、エチレンアクリル酸エチル共重合樹脂 (EEA樹脂) 、ポリプロピレン等の樹脂が採用されるが、本実施例ではEVA樹脂を採用した。サンダル台1の踵側は履く人のデザイン性等を考慮してヒール部分が高くなるように厚く形成されている。EVA樹脂でヒール部分を厚く形成した場合は、サンダル台1自体が高硬度であるがある程度の弾性も有している。サンダル台1のヒール部分が高くなるように厚く形成すれば、その分、サンダル台1の側面相当部位 (背面及び前面も含む) に立体形状の飾り物2を形成する面積が広がり有利となる。
【0016】
3はサンダル台1の側面を含む全周面と同一形状に裁断した厚みのあるサンダル台周面被覆板である。このサンダル台周面被覆板3はサンダル台1と同一又は近似した熱可塑性樹脂板で形成される。サンダル台周面被覆板3の板厚は本例では7mmないし8mmの厚さにした場合を示したが、必ずしもこの厚みに限定されるものではない。要は立体形状の飾り物2の基部ないし周縁部が内周壁で保持固定できる厚みであり、かつ飾り物2を固定している底部の僅かな変動に対して飾り物2の変動をサンダル台周面被覆板3の弾性材で吸収することができれば良い。
【0017】
本発明でサンダル台周面被覆板3をサンダル台1と同一又は近似した熱可塑性樹脂の素材を採用することとしたのは、弾性係数が略同じであり、サンダル台1はヒール部分等の厚さが厚く形成されており高硬度であるが弾性も備えており、一方、サンダル台周面被覆板3は弾性係数が略同じであるとはいえ、厚みがサンダル台1に比べ薄く例えば7mmないし8mm程度に形成されるので、硬度もあるがそれ以上に弾性吸収が勝るために、サンダルを履いた時に加わる外部荷重や外力の作用に対する飾り物2の固定部分の僅かな変動に対し、飾り物2の周縁部を密に嵌合しているサンダル台周面被覆板3の内壁面でその変動を効率良く弾性吸収することができることに基づく。その結果、飾り物2が立体形状であっても剥離や脱落が防止される。
【0018】
サンダル台周面被覆板3の適所には貫通孔4a及び又は断面凹部穴4bが設けられている。貫通孔4aの内壁面の形状は立体形状の飾り物2を密に嵌合させるためその飾り物2の外周形状により決まる。貫通孔4aの形成は予め決められたサイズのポンチ (図示せず) 等により打抜かれる。断面凹部穴4bは図6に示すように例えば厚さが7mmのサンダル台周面被覆板3を使用する場合、底面の厚さが2mmで凹部穴の深さが5mmとなるように形成する。
このように断面凹部穴4bが形成されれば立体形状の飾り物2の密なる嵌合には支障はないが、サンダル台1の側面を含む全周面に接着剤 (図示せず) を介してサンダル台周面被覆板3を巻き込むようにして被覆接着する時に貫通孔4a及び断面凹部穴4bの各外周形状が変形しないようにすることが肝要である。
【0019】
本発明では、サンダル台周面被覆板3に形成された断面凹部穴4bの内壁面形状及び底面が変形しないように、高周波ウエルダー等により穴を形成する部位に高周波を当てながら熱溶融させると同時にプレスによる圧力を加えて表面を硬化させ周囲の部材に比べ溶融固化した部分が固くなり安定した形状が得られる。その結果、立体形状の飾り物2の基部ないし底部を断面凹部穴4bに接着剤 (両面テープによる接着も含む) 又は磁石を介して固定又は着脱自在に固定することができる。
【0020】
立体的形状の飾り物2は、表面に多数のカット面形状に形成され、かつ着色された状態で視認されるガラス製ダイヤあるいはプラスチックス製ダイヤ等の模造宝飾品であるビジュー類の他に、光の照射に対し着色された状態で反射し得るデザイン性のあるひかりものや各種形態をした立体的形状の飾り物が採用される。
【0021】
本発明は、サンダル台1とそのサンダル台1の側面を含む全周面に巻きつけて被覆するようにして固着するサンダル台周面被覆板3とサンダル台1の側面相当部位に飾り物2を形成することにより構成されるが、サンダルとしては図1に示すように、その他の構成部材として、サンダル台1上面の足の裏が当たる位置に中敷5が固着形成される。中敷5は発泡プラスチックを素材としたものが使用され、足の裏が直接当たる部分であるのでクッション性と復元性のある素材が使用され、例えばポリウレタン・フォーム、塩化ビニル・フォーム、ポリスチレン・フォーム等の素材が使用される。
【0022】
図1中、6はサンダル台1の裏面に接着形成される底板であり、耐磨耗性の高い素材で作られ、例えばブタジエン系合成ゴム、塩化ビニル系エラストマー、エチレン酢酸ビニルエラストマー、塩素化ポリエチレンエラストマー、ポリウレタンゴム等が採用される。
【0023】
図1ではサンダル台1の全周面を覆う大きさに裁断したサンダル台周面被覆板3は一枚物として形成した場合を示したが、図3はサンダル台周面被覆板3を2枚に分割して形成した分解斜視図を示す。
【0024】
図1では貫通孔4a及び又は断面凹部穴4bの外形形状が楕円形状である場合を示したが、図4では貫通孔4a及び又は断面凹部穴4bの外形形状が真円形状の場合を示す分解斜視図である。なお、貫通孔4a及び又は断面凹部穴4bの外形形状は前記以外の形状であっても良い。
【0025】
図6はサンダル台周面被覆板3の適所に断面凹部穴4bを形成した場合を示す分解斜視図である。図7は図6におけるA−A線断面図により示した断面凹部穴4bである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台を含むサンダルの斜視図である。
【図3】本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台周面被覆板を2枚に分割して形成した分解斜視図である。
【図4】本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台周面被覆板の適所に形成した貫通孔の外形形状が真円形状の場合を示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台を含むサンダルの斜視図である。
【図6】本発明に係る、側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台周面被覆板の適所に断面凹部穴を形成した場合を示す分解斜視図である。
【図7】図6におけるA−A線断面図により示した断面凹部穴である。
【符号の説明】
【0027】
1 サンダル台
2 立体形状の飾り物
3 サンダル台周面被覆板
4a 貫通孔
4b 断面凹部穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軽量で、繰り返し曲げ強さに強く、耐衝撃性があり、高硬度で弾性を有する熱可塑性樹脂で作られたサンダル台であって、該サンダル台の側面を含む全周面と同一形状に裁断した厚みのあるサンダル台周面被覆板はサンダル台と同一又は近似した熱可塑性樹脂で形成し、該サンダル台周面被覆板の適所に貫通孔及び又は断面凹部穴を設け、該サンダル台周面被覆板を前記サンダル台の側面を含む全周面に固着形成するとともに前記貫通孔及び又は断面凹部穴には立体形状の飾り物の周縁部が密に嵌合し該立体形状の飾り物の基部は前記貫通孔及び又は断面凹部穴に埋設し、該立体形状の飾り物の底部をサンダル台の側面又は断面凹部穴の底面に接着剤を介して固定又は磁石を介して着脱自在に固定したことを特徴とする側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台。
【請求項2】
請求項1記載のサンダル台を形成する材料は、軽量で、繰り返し曲げ強さに強く、耐衝撃性があり、高硬度で弾性を有する熱可塑性樹脂であるエチレン酢酸ビニル共重合樹脂 (EVA樹脂) 、エチレンアクリル酸エチル共重合樹脂 (EEA樹脂) 、ポリプロピレン等の樹脂であることを特徴とする請求項1記載の側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台。
【請求項3】
請求項1記載のサンダル台周面被覆板は、上記サンダル台の素材と同一又は近似した熱可塑性樹脂で形成し、かつ該サンダル台周面被覆板の適所に形成される断面凹部穴は、その側壁周面及び底面が熱圧固化され断面凹部穴の形状が変形しない形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台。
【請求項4】
請求項1記載の飾り物は、立体形状の飾り物であって、サンダル台周面被覆板の適所に穿設した貫通孔又は断面凹部穴の内壁面に密に嵌合し得る形状であり、表面が多数のカット面形状に形成され、かつ着色された状態で視認されるガラス製ダイヤあるいはプラスチックス製ダイヤ等の模造宝飾品であるビジュー類の他に、光の照射に対し着色された状態で反射し得るデザイン性のあるひかりものの立体的形状や各種形態をした立体形状の飾り物であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台。
【請求項5】
軽量で、繰り返し曲げ強さに強く、耐衝撃性があり、高硬度で弾性を有する熱可塑性樹脂でサンダル台を成形する工程と,前記サンダル台と同一又は近似した性質を有する厚みのある熱可塑性樹脂板を使用して該サンダル台の側面を含む全周面を覆う大きさに裁断したサンダル台周面被覆板のサンダル台側面相当部位及び又は背面相当部位に立体形状の飾り物の周縁部を密に嵌合する大きさの貫通孔及び又は断面凹部穴を形成し、該サンダル台周面被覆板を一枚物として形成するか又は2枚等に分割してサンダル台周面被覆板を形成する工程と,一枚物又は2枚等に分割して形成したサンダル台周面被覆板を接着剤にて前記サンダル台の側面を含む全周面に合わせて被覆接着する工程と,前記サンダル台周面被覆板に形成した貫通孔及び又は断面凹部穴に飾り物の周縁部が密に嵌合する立体形状の飾り物の裏面に接着剤により接着するか又は磁石により着脱自在に固定する工程を備えたことを特徴とする側面に立体形状の飾り物を有するサンダル台の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−143205(P2011−143205A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−8588(P2010−8588)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成22年1月12日 発行の「繊研新聞」に発表
【出願人】(505186544)株式会社 ハスキー (2)
【Fターム(参考)】