説明

光ディスク装置及び光ディスク処理方法

【課題】 フォーマットがされる以前のブランクディスクの著作権保護の有無を表示する光ディスク装置及び光ディスク方法を提供する。
【解決手段】 光ディスクに対して記録処理及び再生処理を行なうドライブ部(20)と、光ディスクがフォーマット処理を行なう前のブランクメディアである際に、ドライブ部が光ディスクからメディアID及びメディアキーブロック領域を検出すれば著作権保護情報が存在すると判断し、光ディスクへの記録処理のための表示情報(図5他)に著作権保護情報の有無の表示情報を含めて出力する制御部(12)をもつ光ディスク装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、著作権保護情報を扱う光ディスク装置であって、特にフォーマット前のブランクメディアの著作権保護情報を扱う光ディスク装置及び光ディスク処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル映像技術が非常に発達し普及してきており、著作権の保護が要望されてきている。光ディスク装置においても、例えば、デジタルチューナ等からのデジタル放送信号を光ディスクに記録する場合、著作権保護の対策が望まれている。
【0003】
これに対して、特許文献1は、コピー元の映像音声情報の著作権保護情報とコピー先の記録メディアの著作権保護情報を比較し、コピーを許可する組合せか判断し、記録メディアの著作権保護情報を付加して結果を表示する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2006−50171号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の従来技術では、フォーマット済みの光ディスク等のメディアを対象に著作権保護の有無を判断するものであり、フォーマットがまだ済んでいない光ディスク等のメディアに対しては判断することができない。従って、デジタル放送等を記録するつもりで、光ディスクをフォーマットした後に、この光ディスクは著作権保護の対策が施されていないため、結局、デジタル放送を記録することができず、フォーマット処理が無駄になる場合がある。
【0005】
本発明は、フォーマットがされる以前のブランクディスクの著作権保護の有無を表示する光ディスク装置及び光ディスク方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するための一実施形態は、
光ディスクに対して記録処理及び再生処理を行なうドライブ部(20)と、
前記光ディスクがフォーマット処理を行なう前のブランクメディアである際に、前記ドライブ部が前記光ディスクからメディアID及びメディアキーブロック領域を検出すれば著作権保護情報が存在すると判断し、前記光ディスクへの記録処理のための表示情報(図5他)に前記著作権保護情報の有無の表示情報を含めて出力する制御部(12)と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置である。
【発明の効果】
【0007】
フォーマットを行なう前の光ディスクに対し、著作権保護に対応でき、デジタル放送等のコピーワンスのコンテンツの記録が可能かどうかを事前にユーザに知らせることができる光ディスク装置であり、無駄なフォーマット処理を排除することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
<本発明の一実施形態である光ディスク装置の一例>
次に、図面を用いて本発明の一実施形態である光ディスク装置の構成の一例を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る記録装置の構成の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の一実施形態に係る記録装置のリモコン装置の一例を示す説明図である。
【0010】
本発明の一実施形態である光ディスク装置10は、図1において、図2に示すリモコンRのユーザの操作や本体に設けられた操作スイッチのユーザの操作に応じて操作信号を出力する操作部11と、操作部11からの操作信号を受けて全体の動作を司る制御部12と、アンテナから供給された放送信号からデジタル地上波放送やアナログ地上波放送、デジタル衛星放送、アナログ衛星放送等の放送を受信して映像音声信号を出力するチューナ部18を有している。更に、光ディスク装置10は、光ディスクD等の記録媒体にレーザ光を照射することで、情報の記録処理及び再生処理を行うディスクドライブ部20と、コンテンツ等の記録処理や再生処理を行うためのハードディスクドライブ部21と、チューナ部18から映像音声信号を受け、ディスクドライブ部20との間で映像音声信号を送受信し、ハードディスクドライブ部21との間で映像音声信号を送受信する録再信号処理部19を有しており、外部に設けられた、再生信号や放送信号の映像を画面に表示する表示装置22に映像信号を供給することで映像を表示する。
【0011】
更に、上記の制御部12は、ブランクメディア著作権保護情報検出部13と、ブランクメディア著作権保護情報表示処理部14と、制限事項表示処理部15と、選択フォーマットと著作権保護情報の比較処理部16と、選択フォーマットに対応する著作権保護情報表示処理部17を有している。
【0012】
この光ディスク装置10は、例えば、ハードディスクレコーダであり、内蔵するチューナ部18や外部入力端子から与えられる映像音声信号をディスクドライブ部20の光ディスクやハードディスクドライブ部21のハードディスクに記録する。更に、ユーザの操作に応じて、光ディスクDやハードディスクドライブ部21のハードディスクに記録したコンテンツ等を再生して、映像音声信号を外部に出力する。
【0013】
しかし、例えば、チューナ部18が受信した放送信号がコピーワンスの記録制限等を含んでいるデジタル地上波の放送信号であれば、記録先の光ディスクDが著作権保護の機能があるかどうかを事前に判断する必要がある。光ディスクDがフォーマット済であれば、例えば、CPRMやAACSの著作権保護機能が備わっているかは、容易に知ることができる。しかし、光ディスクDがフォーマット以前のものは、著作権保護情報の有無について表示されることがないために、フォーマット処理を行なった後にその光ディスクDには記録できないことが判り、ユーザにとって無駄なフォーマット処理をしてしまう場合がある。
【0014】
<著作権保護情報の有無及びコンテンツコピーの可否を表示する処理>
次に、光ディスク装置10が、例えばデジタル放送等の記録処理を行なう場合に必要となる著作権保護情報の有無を判断する処理について以下に図面を用いて詳細に説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る記録装置の選択フォーマットと著作権情報の有無に応じた記録フォーマット表示と説明文表示とメディア識別表示の一例の説明図である。図4は、本発明の一実施形態に係る記録装置の著作権情報表示処理の一例を示すフローチャートである。図5は、本発明の一実施形態に係る記録装置のDVDのダビング方向選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。図6は、本発明の一実施形態に係る記録装置のHD DVDのダビング方向選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。図7は、本発明の一実施形態に係る記録装置のダビング方向選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。図8及び図9は、本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。図12は、本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。図15は、本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。
【0015】
本発明の一実施形態は、例えば、ハードディスク等に記録された著作権保護が必要なコンテンツを光ディスクDに記録する際に、未フォーマットであるブランクディスクの光ディスクに著作権保護機能があるかどうかを示し、併せて、コンテンツが光ディスクDに記録できるかどうかを示すものである。これにより、ブランクディスクの光ディスクDについて、コンテンツ等の記録処理が可能かどうかを事前に説明する。すなわち、光ディスク装置10の一例であるハードディスクレコーダにおいて、ハードディスクドライブ部21に記録されたコピー制限付きのデジタル放送を記録したコンテンツを光ディスクDに記録する場合の操作画面において、ブランクディスクの光ディスクDにおける著作権保護情報の有無を表示する。
【0016】
なお、以下の図4のフローチャートの各ステップは、回路ブロックに置き換えることができ、従って、各フローチャートのステップは、全てブロックに定義しなおすことが可能である。
【0017】
・フォーマット済ディスクの著作権保護情報の有無・コンテンツコピー可否の表示処理
初めに、光ディスク装置10のフォーマット済みディスクの著作権保護情報の有無及びコンテンツコピーの可否の表示処理について、説明する。
【0018】
フォーマット済ディスクについては、制御部12は、光ディスクDの管理情報を読み出し、CPRM,AACSの認証が通ったメディアを著作権保護情報ありと判定する。すなわち、制御部12は、光ディスクDの管理領域に、『記録媒体固有のID(Identification Data)とMKB(Media Key Block)領域と記録装置の持つ[デバイスキー]とを組み合わせて生成した鍵』が記録されているかどうか(CPRM又はAACSの認証が通っているか否か)を判定して、この鍵が存在する場合、著作権保護情報が有りと判定する。この判定結果は、後述するブランクディスクのダビング操作画面と同様に、フォーマット済ディスクのダビング操作画面に表示される。
【0019】
・未フォーマットディスク(ブランクディスク)の著作権保護情報の有無・コンテンツコピー可否の表示処理
次に、光ディスク装置10の未フォーマットディスク(ブランクディスク)の著作権保護情報の有無及びコンテンツコピーの可否の表示処理について、説明する。
【0020】
制御部12は、図3に示すように、光ディスクDが未フォーマットディスク(ブランクディスク)であると判断すると、ダビング操作画面において、選択フォーマット及び著作権保護情報の有無に基づき、記録フォーマット表示、説明文表示、メディア識別表示を行なう。すなわち、選択フォーマットは、VRフォーマット、HDVRフォーマット、HD Videoフォーマット、Videoフォーマットのうちのどれか、著作権保護情報は、有と無との場合があり、ここでは7通りの記録フォーマット表示、説明文表示、メディア識別表示が存在することとなる。
【0021】
この操作の手順を図4のフローチャートを用いて以下に詳細に述べる。すなわち、制御部12は、光ディスクDがディスクドライブ部20に挿入され、ユーザの操作により操作部11からダビング処理を行なうとの操作信号を受けると、その光ディスクDがフォーマット済みか未フォーマットディスク(ブランクディスク)を判断する。そして、制御部12は、フォーマット済みであれば、上述したように、光ディスクDの管理領域に、『記録媒体固有のID(Identification Data)とMKB(Media Key Block)領域と記録装置の持つ[デバイスキー]とを組み合わせて生成した鍵』が存在するかを判断する。そして、存在すれば認証は得られており、著作権保護情報が存在するとして、この判断結果をダビング操作画面に反映させる。
【0022】
しかし、制御部12は、光ディスクDが未フォーマットディスク(ブランクディスク)であると判断すると、図4に示すフローチャートが示すように、ブランクメディア著作権保護情報検出部13が、光ディスクDの管理領域に、メディアIDとMKB(Media Key Block)領域の両者を検出する(ステップS11)。そして、ブランクメディア著作権保護情報検出部13は、両者を揃って検出すれば(ステップS12)、著作権保護情報が存在すると判断する。
【0023】
次に、制御部2は、その光ディスクDの種別を判断し(ステップS13)、光ディスクDがDVDならステップS14に進み、ブランクメディア著作権保護情報表示処理部14の働きにより、図5に示すようなフォーマット選択画面において、例えば、CPRM表示等の著作権保護情報有を伴うダビング方向選択画面の表示を行なう(ステップS14)。図5の画面では、ダビングの先が選択されると共に、未フォーマットの光ディスクDが著作権保護情報を有しているかが表示される。
【0024】
その後、ダビング先が特定されると、ブランクメディア著作権保護情報表示処理部14の働きにより、図8に示すような、例えば、CPRM表示等の著作権保護情報有を伴うフォーマット選択画面を表示する(ステップS15)。この図8のフォーマット選択画面では、光ディスクDがDVDであり、このディスク種類に応じて、著作権保護情報が表示されているフォーマット形式である、VRフォーマットをデフォルト102として表示している。
【0025】
なお、次にユーザが図9に示すようにデフォルトのフォーマットではなく、例えば『Videoフォーマット』103を選択すると、制御部12の選択フォーマットと著作権保護情報の比較処理部16及び選択フォーマットに対応する著作権保護情報表示処理部17の働きにより、著作権保護情報無が表示され、説明情報において、『DVDプレーヤーなどで再生出来ます。(ファイナライズ処理が必要です。)二カ国語の音声は片方の音声のみ記録できます。』という表示と共に、著作権保護情報無に基づく『デジタル放送の記録ができません』との表示がなされる。これにより、ユーザは、フォーマットを変更したことにより、著作権保護情報無になり、デジタル放送の記録ができなくなったことを理解する。
【0026】
一方、ステップS13において、光ディスクDがHD DVDならステップS16に進み、ブランクメディア著作権保護情報表示処理部14の働きにより、図6に示すようなフォーマット選択画面において、例えば、AACS表示等の著作権保護情報有を伴うダビング方向選択画面の表示を行なう(ステップS16)。図6の画面では、ダビングの先が選択されると共に、未フォーマットの光ディスクDが著作権保護情報を有しているかが表示される。
【0027】
その後、ダビング先が特定されると、ブランクメディア著作権保護情報表示処理部14の働きにより、図15に示すような、例えば、AACS表示等の著作権保護情報有を伴うフォーマット選択画面を表示する(ステップS17)。この図15のフォーマット選択画面では、光ディスクDがHD DVDであり、このディスク種類に応じて、著作権保護情報が表示されているフォーマット形式である、HDVRフォーマットをデフォルトとして表示している。
【0028】
一方、ステップS12において、ブランクメディア著作権保護情報検出部13が、メディアIDとMKB(Media Key Block)領域の両者を検出できなかった場合(片方しか検出できない又は両方とも検出できない場合)は、ステップS18に進む。そして、ブランクメディア著作権保護情報表示処理部14の働きにより、図7に示すようなフォーマット選択画面において、例えば、AACS表示等の著作権保護情報無を伴うダビング方向選択画面の表示を行なう(ステップS18)。図7の画面では、ダビングの先が選択されると共に、未フォーマットの光ディスクDが著作権保護情報を有しているかが表示され、同時に制限事項説明文も表示される。
【0029】
その後、ダビング先が特定されると、ブランクメディア著作権保護情報表示処理部14の働きにより、図12に示すような、例えば、AACS表示等の著作権保護情報無を伴うフォーマット選択画面を表示する(ステップS19)。この図12のフォーマット選択画面では、著作権保護情報無により、使用制限があることを表示している。
【0030】
次に、制御部12及び選択フォーマットと著作権保護情報の比較処理部16は、ユーザの操作によりフォーマットが確定すると、その選択されたフォーマットに応じて、各ステップS21、ステップS23、ステップS25、ステップS27、ステップS29、ステップS31、ステップS33に示す各パーツ選択画面の表示を行なう。これらの画面でも、著作権保護情報の有無が示され、この画面では、コピーすべきパーツが特定される。
【0031】
最後に、各ステップS22、ステップS24、ステップS26、ステップS28、ステップS30、ステ乃至S32、ステップS34に示す各実行確認画面の表示を行なう。これらの画面でも、著作権保護情報の有無が示され、この画面では、最終的なダビング処理を実行するとの指示がユーザからあるかどうかを確認する。
【0032】
このように、本発明の一実施形態である光ディスク装置10においては、フォーマットを行なう前の光ディスク(ブランクメディア)に関し、著作権保護に対応でき、デジタル放送等のコピーワンスのコンテンツの記録が可能かどうかを事前にユーザに知らせることができる。これにより、無駄なフォーマット処理を排除することができる。
【0033】
<ダビング操作画面>
次に、フォーマット選択後のダビング操作画面について、以下、各々図面を用いて説明する。図10は、VRフォーマット時のパーツ選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。図11は、VRフォーマット時の実行確認画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。図13は、VRフォーマット時のパーツ選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。図14は、VRフォーマット時の実行確認画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。図16は、HDVRフォーマット時のパーツ選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。図17は、HDVRフォーマット時の実行確認画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。図19は、HDVRフォーマット時のパーツ選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。図20は、HDVRフォーマット時の実行確認画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。図22は、HDVideoフォーマット時のパーツ選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。図23は、HDVideoフォーマット時の実行確認画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図である。図25は、HDVideoフォーマット時のパーツ選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。図26は、HDVideoフォーマット時の実行確認画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。図28は、Videoフォーマット時のパーツ選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。図29は、Videoフォーマット時の実行確認画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図である。
【0034】
上述した制御部12及びブランクメディア著作権保護情報検出部13、ブランクメディア著作権保護情報表示処理部14、制限事項表示処理部15、選択フォーマットと著作権保護情報の比較処理部16、選択フォーマットに対応する著作権保護情報表示処理部17が生成するダビング操作画面の各々を以下に詳細に説明する。
【0035】
・VRフォーマット
初めに、VRフォーマット選択時について、著作権保護情報有の場合のパーツ選択画面と実行確認画面を説明する。制御部12は、図8のフォーマット選択画面からフォーマットが特定された後に(ステップS20)、図10に示すパーツ選択画面を生成して、ダビングされるべきパーツを特定する(ステップS21)。この画面においても、CPRM表示等の著作権保護情報有が表示される。
【0036】
更に、制御部12は、図10のパーツ選択画面でダビングされるべきパーツが特定された後に、図11の実行確認画面において、最終的にダビング処理の内容を表示し、ユーザによる選択実行を待機する(ステップS22)。この画面においても、CPRM表示等の著作権保護情報有が表示される。
【0037】
・VRフォーマット
次に、VRフォーマット選択時について、著作権保護情報無の場合のパーツ選択画面と実行確認画面を説明する。制御部12は、図15のフォーマット選択画面からフォーマットが特定された後に、図16に示すパーツ選択画面を生成して、ダビングされるべきパーツを特定する(ステップS23)。この画面においても、著作権保護情報無を表示し、更に、著作権情報がない場合の記録の制限事項説明文を表示する。
【0038】
更に、制御部12は、図13のパーツ選択画面でダビングされるべきパーツが特定された後に、図14の実行確認画面において、最終的にダビング処理の内容を表示し、ユーザによる選択実行を待機する(ステップS24)。この画面においても、著作権保護情報無を表示し、更に、著作権情報がない場合の記録の制限事項説明文を表示する。
【0039】
・HDVRフォーマット
次に、HDVRフォーマット選択時について、著作権保護情報有の場合のパーツ選択画面と実行確認画面を説明する。制御部12は、図15のフォーマット選択画面からフォーマットが特定された後に、図16に示すパーツ選択画面を生成して、ダビングされるべきパーツを特定する(ステップS25)。
【0040】
更に、制御部12は、図16のパーツ選択画面でダビングされるべきパーツが特定された後に、図17の実行確認画面において、最終的にダビング処理の内容を表示し、ユーザによる選択実行を待機する(ステップS26)。この画面においても、AACS表示等の著作権保護情報有が表示される。
【0041】
・HDVRフォーマット
次に、HDVRフォーマット選択時について、著作権保護情報無の場合のパーツ選択画面と実行確認画面を説明する。著作権保護情報有の場合のパーツ選択画面と実行確認画面を説明する。制御部12は、図18のフォーマット選択画面からフォーマットが特定された後に、図19に示すパーツ選択画面を生成して、ダビングされるべきパーツを特定する(ステップS27)。この画面においても、著作権保護情報無を表示し、更に、著作権情報がない場合の記録の制限事項説明文を表示する。
【0042】
更に、制御部12は、図19のパーツ選択画面でダビングされるべきパーツが特定された後に、図20の実行確認画面において、最終的にダビング処理の内容を表示し、ユーザによる選択実行を待機する(ステップS28)。この画面においても、著作権保護情報無を表示し、更に、著作権情報がない場合の記録の制限事項説明文を表示する。
【0043】
・HDVideoフォーマット
次に、HDVideoフォーマット選択時について、著作権保護情報有の場合のパーツ選択画面と実行確認画面を説明する。制御部12は、図21のフォーマット選択画面からフォーマットが特定された後に、図22に示すパーツ選択画面を生成して、ダビングされるべきパーツを特定する(ステップS29)。この画面においても、AACS表示等の著作権保護情報有が表示される。
【0044】
更に、制御部12は、図22のパーツ選択画面でダビングされるべきパーツが特定された後に、図23の実行確認画面において、最終的にダビング処理の内容を表示し、ユーザによる選択実行を待機する(ステップS30)。この画面においても、AACS表示等の著作権保護情報有が表示される。
【0045】
・HDVideoフォーマット
次に、HDVideoフォーマット選択時について、著作権保護情報無の場合のパーツ選択画面と実行確認画面を説明する。制御部12は、図24のフォーマット選択画面からフォーマットが特定された後に、図25に示すパーツ選択画面を生成して、ダビングされるべきパーツを特定する(ステップS31)。この画面においても、著作権保護情報無を表示し、更に、著作権情報がない場合の記録の制限事項説明文を表示する。
【0046】
更に、制御部12は、図25のパーツ選択画面でダビングされるべきパーツが特定された後に、図26の実行確認画面において、最終的にダビング処理の内容を表示し、ユーザによる選択実行を待機する(ステップS32)。この画面においても、著作権保護情報無を表示し、更に、著作権情報がない場合の記録の制限事項説明文を表示する。
【0047】
・Videoフォーマット
次に、Videoフォーマット選択時について、パーツ選択画面と実行確認画面を説明する。Videoフォーマットでは、著作権保護情報は常に無とされる。制御部12は、図27のフォーマット選択画面からフォーマットが特定された後に、図28に示すパーツ選択画面を生成して、ダビングされるべきパーツを特定する(ステップS33)。この画面においても、著作権保護情報無が表示される。
【0048】
更に、制御部12は、図28のパーツ選択画面でダビングされるべきパーツが特定された後に、図29の実行確認画面において、最終的にダビング処理の内容を表示し、ユーザによる選択実行を待機する(ステップS34)。この画面においても、著作権保護情報無が表示される。
【0049】
このように、本発明に係る一実施形態である光ディスク装置10では、ダビング機能を選択後、ダビングの方向選択画面で、フォーマット処理を行なう前のブランクメディアである光ディスクDが著作権情報対応メディアかどうか判定することが可能である。すなわち、挿入したメディアの著作権保護情報の表示を確認できることにより、ユーザは、コピーワンスタイトルに対し、フォーマット前の光ディスクでも、録画、ダビングできるメディアの識別が可能になり、ユーザの装置に対する理解と操作を向上させることが可能となる。
【0050】
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態に係る記録装置のリモコン装置の一例を示す説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係る記録装置の選択フォーマットと著作権情報の有無に応じた記録フォーマット表示と説明文表示とメディア識別表示の一例の説明図。
【図4】本発明の一実施形態に係る記録装置の著作権情報表示処理の一例を示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施形態に係る記録装置のDVDのダビング方向選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図6】本発明の一実施形態に係る記録装置のHD DVDのダビング方向選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図7】本発明の一実施形態に係る記録装置のダビング方向選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図8】本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図9】本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報有表示の他の一例を示す説明図。
【図10】本発明の一実施形態に係る記録装置のパーツ選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図11】本発明の一実施形態に係る記録装置の実行確認画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図12】本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図13】本発明の一実施形態に係る記録装置のパーツ選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図14】本発明の一実施形態に係る記録装置の実行確認画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図15】本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図16】本発明の一実施形態に係る記録装置のパーツ選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図17】本発明の一実施形態に係る記録装置の実行確認画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図18】本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図19】本発明の一実施形態に係る記録装置のパーツ選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図20】本発明の一実施形態に係る記録装置の実行確認画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図21】本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図22】本発明の一実施形態に係る記録装置のパーツ選択画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図23】本発明の一実施形態に係る記録装置の実行確認画面の著作権情報有表示の一例を示す説明図。
【図24】本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図25】本発明の一実施形態に係る記録装置のパーツ選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図26】本発明の一実施形態に係る記録装置の実行確認画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図27】本発明の一実施形態に係る記録装置のフォーマット選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図28】本発明の一実施形態に係る記録装置のパーツ選択画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【図29】本発明の一実施形態に係る記録装置の実行確認画面の著作権情報無表示の一例を示す説明図。
【符号の説明】
【0052】
12…制御部、13…ブランクメディア著作権保護情報検出部、14…ブランクメディア著作権保護情報表示処理部、15…制限事項表示処理部、16…選択フォーマットと著作権保護情報の比較処理部、17…著作権保護情報表示処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクに対して記録処理及び再生処理を行なうドライブ部と、
前記光ディスクがフォーマット処理を行なう前のブランクメディアである際に、前記ドライブ部が前記光ディスクからメディアID及びメディアキーブロック領域を検出すれば著作権保護情報が存在すると判断し、前記光ディスクへの記録処理のための表示情報に前記著作権保護情報の有無の表示情報を含めて出力する制御部と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記光ディスクの複数のフォーマット形式を表示し、指定されたフォーマット形式に対応した前記著作権保護情報の有無を示す表示情報を生成することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記光ディスクの種類を識別しこの識別結果に応じて、前記光ディスクの複数のフォーマット形式を表示する際にデフォルトのフォーマット形式を表示することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項4】
前記制御部が表示するデフォルトのフォーマット形式は、前記著作権保護情報が表示されているフォーマット形式であることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記光ディスクがメディアID及びメディアキーブロック領域を検出
しても、選択されたフォーマット形式に基づいて、前記著作権保護情報が有るとは表示しないことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記光ディスクの記録処理の制限事項を示す情報を生成することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記光ディスクがHD DVDであるとき、前記著作権保護情報がAACSであることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記光ディスクがDVDであるとき、前記著作権保護情報がCPRMであることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項9】
光ディスクがフォーマット処理を行なう前のブランクメディアである際に、前記光ディスクからメディアID及びメディアキーブロック領域を検出すれば著作権保護情報が存在すると判断し、
前記光ディスクへの記録処理のために表示する画面に、前記著作権保護情報の有無を表示することを特徴とする光ディスク処理方法。
【請求項10】
前記光ディスクへの記録処理のための表示画面に、前記光ディスクの複数のフォーマット形式を表示し、指定されたフォーマット形式に応じて、前記著作権保護情報の有無を併せて表示することを特徴とする請求項9記載の光ディスク処理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate


【公開番号】特開2009−54222(P2009−54222A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−218767(P2007−218767)
【出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】