説明

光ファイバ、光ファイバ付ケーブル及びこれらの探査方法

【課題】錯綜して敷設された多くのケーブルの中から特定のケーブルを容易に探査し得る光ファイバを提供する。
【課題を解決するための手段】コア2の端部から入射した可視光は一部が漏洩する一方、前記可視光とは異なる波長の光通信用の信号光は漏洩することなく伝送されるように、前記可視光に対しては臨界角を超えるとともに、前記信号光に対しては臨界角以下となるような漏洩部3を軸方向に分散させて複数箇所に形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光ファイバ、光ファイバ付ケーブル及びこれらの探査方法に関し、特に折り重なり、錯綜した状態で敷設されている多くのケーブルの中から撤去するケーブル等、特定のケーブルを探査する場合に用いて有用なものである。
【背景技術】
【0002】
発電所等の電気設備では架台上乃至床下に大量のケーブルが折り重なり、錯綜した状態で敷設されている。かかる電気設備の保守、改修等の作業の際には前述の如き大量のケーブルの中から特定のケーブルを見つけ出し、このケーブルの所定の補修を行なうとか、このケーブルを撤去する等の必要な作業を行なっている。
【0003】
かかる作業に伴う対象となるケーブルは、このケーブルを末端から辿ることで特定している。
【0004】
したがって、かかる探査作業には多大な時間を要し、当該電気設備の保守、改修等の作業性を悪化させていた。そこで、作業の対象となるケーブルの探査を容易且つ迅速に行ない得る探査方法の出現が待望されている。
【0005】
なお、本願発明に関連する従来技術として特許文献1が存在する。この特許文献1は、発光機能を有する信号ケーブルを開示するものである。
【0006】
【特許文献1】特開2004−199945号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来技術に鑑み、錯綜して敷設された多くのケーブルの中から特定のケーブルを容易に探査し得る光ファイバ、光ファイバ付ケーブル及びこれらの探査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、
コアの端部から入射した検出光は一部が漏洩する一方、前記検出光とは異なる波長の光通信用の信号光は漏洩することなく伝送されるように、前記検出光に対しては臨界角を超えるとともに、前記信号光に対しては臨界角以下となるような漏洩部を軸方向に分散させて複数箇所に形成したことを特徴とする光ファイバである。
【0009】
本発明の第2の態様は、
上記第1の態様に記載する光ファイバにおいて、
前記検出光は可視光であることを特徴とする光ファイバである。
【0010】
本発明の第3の態様は、
上記第1の態様に記載する光ファイバにおいて、
前記検出光は赤外光検出器で検出し得る赤外光であることを特徴とする光ファイバである。
【0011】
本発明の第4の態様は、
上記第1乃至第3の態様の何れか一つに記載する光ファイバにおいて、
前記漏洩部は、コア及びクラッドの径を他の部分よりも絞り込んだ狭窄部で形成したことを特徴とする光ファイバである。
【0012】
本発明の第5の態様は、
上記第1乃至第3の態様の何れか一つに記載する光ファイバにおいて、
前記漏洩部は、螺旋状に巻回した光ファイバの一部の曲率を他の部分よりも大きくなるように曲げて形成したものであることを特徴とする光ファイバである。
【0013】
本発明の第6の態様は、
上記第1乃至第3の態様の何れか一つに記載する光ファイバにおいて、
前記漏洩部は、前記コアに部分的に不純物を混入させて形成したものであることを特徴とする光ファイバである。
【0014】
本発明の第7の態様は、
上記第1乃至第3の態様の何れか一つに記載する光ファイバを軸方向に沿い電力ケーブル又は通信ケーブルの外周面に螺旋状に巻回するとともに、さらに前記光ファイバを含む全体に透明な被覆を設けて構成したことを特徴とする光ファイバ付ケーブルである。
【0015】
本発明の第8の態様は、
上記第1乃至第6の態様の何れか一つに記載する光ファイバの端面から前記信号光を入射させて光通信に利用する一方、前記検出光を前記光ファイバの端面から入射させることにより前記漏洩部から前記検出光を漏洩させてこれを検出し、錯綜して敷設されている多くの光ファイバの中から前記検出光が漏洩している光ファイバを特定してこれを見つけ出すことを特徴とする光ファイバの探査方法である。
【0016】
本発明の第9の態様は、
上記第8の態様に記載する光ファイバの探査方法において、
前記検出光が赤外光の場合、前記検出は前記赤外光を検出し得る赤外光検出器を用いて行なうことを特徴とする光ファイバの探査方法である。
【0017】
本発明の第10の態様は、
上記第7の態様に記載する光ファイバ付ケーブルの前記光ファイバの端面から前記信号光を入射させて光通信に利用する一方、前記検出光を前記光ファイバの端面から入射させることにより前記漏洩部から前記検出光を漏洩させてこれを透明な被覆を介して検出し、錯綜して敷設されている多くの光ファイバ付ケーブルの中から前記検出光が漏洩している光ファイバを有する光ファイバ付ケーブルを特定してこれを見つけ出すことを特徴とする光ファイバ付ケーブルの探査方法である。
【0018】
本発明の第11の態様は、
上記第10の態様に記載する光ファイバ付ケーブルの探査方法において、
前記検出光が赤外光の場合、前記検出は前記赤外光を検出し得る赤外光検出器を用いて行なうことを特徴とする光ファイバ付ケーブルの探査方法である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、大量の光ファイバ乃至光ファイバ付ケーブルが錯綜した状態で敷設してあっても対象となる光ファイバ乃至光ファイバ付ケーブルの端面から所定の検出光を入射させるだけで前記光ファイバ乃至光ファイバ付ケーブルを容易に探査し得る。検出光を入射させた特定の光ファイバの漏洩部から漏洩する漏洩光を視認すれば良いからである。
【0020】
この結果、大量の光ファイバ乃至光ファイバ付ケーブルの中から容易に目的の光ファイバ乃至光ファイバ付ケーブルを探査し得る。
【0021】
一方、光ファイバの端面から入射させる所定の信号光は漏洩することなく光ファイバにより伝送されるので、通常は光通信を行なうための光ファイバとして利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施の形態を説明するのに先立ち、その基礎となる光ファイバの原理及び比屈折率及び臨界角等の概念について説明しておく。
【0023】
光ファイバは、基本構造として光の伝搬路となるコアと、光をコア内に閉じこめるためのクラッドと呼ばれる部分との2層構造になっている。ここで、クラッドよりもコアの屈折率を高くする事で、屈折率の異なる境界面で生ずる全反射と呼ばれる光の性質により、光をクラッドの外に漏洩させることなくコア内を遠くまで伝搬することができる。
【0024】
図1は当該光ファイバの原理を示す原理図で、光の入射断面を示している。同図に示すように、臨界角θよりも小さな角度で入射された光線01(図中に実線で示す。)はコアとクラッド境界面で全反射し、光フアイバ内を伝搬する一方、臨界角θよりも大きい角度で入射された光線02(図中に一点鎖線で示す。)は放射モードとしてクラッドの外へ放射され光ファイバ中を伝搬しない。
【0025】
図1に示すように、コアの屈折率をn1、クラッドの屈折率をn2とするとき比屈折率Δ及び臨界角θは次式で表される。
【0026】
【数1】

また、一般に、光はその波長λに応じて屈折率が変化する。そこで、比屈折率Δ、臨界角θ、波長λの関係を適切に設定すれば光ファイバにおいて光を適宜漏洩させることができる。本発明はかかる知見に基づくものである。
【0027】
<第1の実施の形態>
図2は本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバを概念的に示す説明図である。本形態は検出光として可視光を利用したものである。
【0028】
図2に示すように、本形態に係る光ファイバ1は、コア2の端部から入射した可視光の一部が漏洩する一方、前記可視光とは異なる波長の光通信用の信号光が漏洩することなく伝送されるように構成してある。これは前記可視光に対しては臨界角θ2を超えるとともに、前記信号光に対しては臨界角θ1以下となるような漏洩部3を形成することにより実現できる。かかる漏洩部3は光ファイバ1の軸方向に分散させて複数箇所に形成してある。
【0029】
さらに、本形態に係る光ファイバ1の漏洩部3はコア2及びクラッド4の径を他の部分よりも絞り込んだ狭窄部3aとすることで形成してある。
【0030】
ここで、信号光と可視光における波長の関係は次のようになる。信号光の波長、比屈折率、臨界角をλ1、Δ1、θ1、可視光の波長、比屈折率、臨界角をλ2、Δ2、θ2とするとき、
(1) θ1>θ2、すなわち△1>△2の場合
一定のくびれを有する狭窄部3aを設けた光ファイバ1であれば、信号光の波長λ1では、クラッド4とコア2の境界における光の当たる角度を臨界角θ1以下とすることができ全反射となる。同時に、検出光である可視光の波長λ2では、前記角度が臨界角θ2を超えるようにすることができ、一部の光を漏洩させることができる(前記角度が大きいほど多く漏れる)。
【0031】
(1−1) λ1<λ2の時にθ1>θ2となる場合
前述の如き狭窄部3aを有する光ファイバ1であれば、通信に利用する短い波長λ1の信号光で全反射、検出に利用する長い波長λ2の可視光で一部の光が漏れるようにすることができる。
【0032】
ちなみに、一般的な光ファイバ1は、コア2が石英ガラス、クラッド4がフッ素をドープした石英ガラスで形成してあり、コア2がクラッド4に比べて数パーセント屈折率が高くなっており、この場合に相当する。
【0033】
(1−2) λ1>λ2の時にθ1>θ2となる場合
前述の如き狭窄部3aを有する光ファイバ1であれば、通信に利用する長い波長λ1の信号光で全反射、検出に利用する短い波長λ2の可視光で一部の光が漏れるようにすることができる。
【0034】
これは、コア2に屈折率を上げる物質をドーピングした場合等、特殊な光ファイバ1を形成した場合に相当する。
【0035】
(2) θ1≦θ2、すなわち△1≦△2の場合
信号光の漏れが可視光の漏れよりも大きくなるため、本発明は成立しない。
【0036】
すなわち、本形態に係る光ファイバ1及び狭窄部3aが上記(1−1)又は(1−2)の条件を充足する場合には、全反射を繰り返す所定の波長λ1の信号光を光ファイバ1の端部から入射させることにより光通信を行なうとともに、この波長λ1とは異なる所定の波長λ2の可視光を光ファイバ1の端部から入射させることによりその一部を狭窄部3aから漏洩させることができる。
【0037】
この結果、本形態によれば、大量の光ファイバ1が錯綜した状態で敷設してあっても対象となる光ファイバ1の端面から所定の可視光を入射させるだけで光ファイバ1を容易に探査し得る。可視光を入射させた特定の光ファイバ1の狭窄部3aから漏洩する漏洩光を視認すれば良いからである。
【0038】
この結果、大量の光ファイバ乃至光ファイバ付ケーブルの中から容易に目的の光ファイバ1を探査し得る。
【0039】
一方、光ファイバ1の端面から入射させる所定の信号光は漏洩することなく光ファイバ1により伝送されるので、通常は光通信を行なうための光ファイバ1として利用することができる。
【0040】
<第2の実施の形態>
図3は本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバを概念的に示す説明図である。本形態は検出光として可視光を利用したものである。
【0041】
図3に示すように、本形態に係る光ファイバ11は、コア12の端部から入射した可視光の一部が漏洩する一方、前記可視光とは異なる波長の光通信用の信号光が漏洩することなく伝送されるように構成してある。これは前記可視光に対しては臨界角θ2を超えるとともに、前記信号光に対しては臨界角θ1以下となるような漏洩部13を形成することにより実現できる。かかる漏洩部13は光ファイバ11の軸方向に分散させて複数箇所に形成してある。
【0042】
本形態に係る漏洩部13は、螺旋状に巻回した光ファイバ11の一部の曲率を他の部分よりも大きくなるように曲げて形成した。すなわち、漏洩部13の部分で相対的に強い曲げの大曲率部13aとなるように成形している。
【0043】
本形態においても大曲率部13aが上記(1−1)又は(1−2)の条件を充足する場合には、全反射を繰り返す所定の波長λ1の信号光を光ファイバ1の端部から入射させることにより光通信を行なうとともに、この波長λ1とは異なる所定の波長λ2の可視光を光ファイバ1の端部から入射させることによりその一部を大曲率部13aから漏洩させることができる。
【0044】
この結果、前記実施の形態1と同様の作用・効果を得る。
【0045】
<第3の実施の形態>
図4は本発明の第3の実施の形態に係る光ファイバを概念的に示す説明図で,(a)は斜視図、(b)は横断面図である。両図に示すように、本形態に係る光ファイバ付ケーブル21は、第1の実施の形態に係る光ファイバ1を軸方向に沿い電力乃至通信ケーブル21aの外周面に螺旋状に巻回するとともに、さらに光ファイバ1を含む全体に透明な被覆21bを設けて構成したものである。
【0046】
本形態によれば、大量の光ファイバ付ケーブル21が錯綜した状態で敷設してあっても対象となる光ファイバ付ケーブル21に一体化された光ファイバ1の端面から所定の可視光を入射させるだけで目的の光ファイバ付ケーブル21を容易に探査し得る。可視光を入射させた特定の光ファイバ1の狭窄部3aから漏洩する漏洩光を視認すれば良いからである。
【0047】
この結果、大量の光ファイバ付ケーブル21の中から容易に目的の光ファイバ付ケーブル21を探査し得る。
【0048】
一方、光ファイバ1の端面から入射させる所定の信号光は漏洩することなく光ファイバ1により伝送されるので、通常は光ファイバ1を光通信を行なうための伝送路として利用することができる。
【0049】
<第4の実施の形態>
図5は本発明の第4の実施の形態に係る光ファイバを概念的に示す説明図で、(a)は斜視図、(b)は横断面図である。両図に示すように、本形態に係る光ファイバ付ケーブル31は、第2の実施の形態に係る光ファイバ11を軸方向に沿い電力乃至通信ケーブル31aの外周面に螺旋状に巻回するとともに、さらに光ファイバ11を含む全体に透明な被覆31bを設けて構成したものである。
【0050】
かかる本形態によれば、大量の光ファイバ付ケーブル31が錯綜した状態で敷設してあっても対象となる光ファイバ付ケーブル31に一体化された光ファイバ11の端面から所定の可視光を入射させるだけで光ファイバ付ケーブル31を容易に探査し得る。可視光を入射させた特定の光ファイバ11の大曲率部13aから漏洩する漏洩光を視認すれば良いからである。
【0051】
この結果、大量の光ファイバ付ケーブル31の中から容易に目的の光ファイバ付ケーブル31を探査し得る。
【0052】
一方、光ファイバ11の端面から入射させる所定の信号光は漏洩することなく光ファイバ11により伝送されるので、通常は光ファイバ11を光通信を行なうための伝送路として利用することができる。
【0053】
<他の実施の形態1>
コアに部分的に不純物を混入させて形成した漏洩部を有する光ファイバが考えられる。すなわち、不純物により漏洩部の屈折率を調整することにより信号光は全反射させるとともに、可視光はその一部が漏洩するように構成する。
また、かかる光ファイバを軸方向に沿い電力乃至通信ケーブルの外周面に螺旋状に巻回するとともに、さらに前記光ファイバを含む全体に透明な被覆を設けて構成した光ファイバ付光ファイバケーブルも他の実施の形態として考えられる。
【0054】
かかる他の実施の形態によっても第1乃至第4の実施の形態と同様の作用・効果を得ることができる。
【0055】
<他の実施の形態2>
上述の各実施の形態では漏洩させる検出光として可視光を利用したが、同様の機能を果たす検出光として赤外光を利用することもできる。ただ、赤外光を利用した場合には、赤外光検出器を用いて検出する必要がある。この場合の、赤外光検出器としては、専用の検出器以外であっても、簡便には通常のCCDカメラを利用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は電力設備に利用するケーブルを製造、販売する産業分野で利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の前提となる光ファイバの原理を示す原理図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバを概念的に示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバを概念的に示す説明図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る光ファイバを概念的に示す説明図で、(a)は斜視図、(b)は横断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る光ファイバを概念的に示す説明図で、(a)は斜視図、(b)は横断面図である。
【符号の説明】
【0058】
1、11 光ファイバ
2、12 コア
3、13 漏洩部
3a 狭窄部
4 クラッド
13a 大曲率部
21、31 光ファイバ付ケーブル
21a、31a 電力乃至通信ケーブル
21b、31b 被覆

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアの端部から入射した検出光は一部が漏洩する一方、前記検出光とは異なる波長の光通信用の信号光は漏洩することなく伝送されるように、前記検出光に対しては臨界角を超えるとともに、前記信号光に対しては臨界角以下となるような漏洩部を軸方向に分散させて複数箇所に形成したことを特徴とする光ファイバ。
【請求項2】
請求項1に記載する光ファイバにおいて、
前記検出光は可視光であることを特徴とする光ファイバ。
【請求項3】
請求項1に記載する光ファイバにおいて、
前記検出光は赤外光検出器で検出し得る赤外光であることを特徴とする光ファイバ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載する光ファイバにおいて、
前記漏洩部は、コア及びクラッドの径を他の部分よりも絞り込んだ狭窄部で形成したことを特徴とする光ファイバ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載する光ファイバにおいて、
前記漏洩部は、螺旋状に巻回した光ファイバの一部の曲率を他の部分よりも大きくなるように曲げて形成したものであることを特徴とする光ファイバ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載する光ファイバにおいて、
前記漏洩部は、前記コアに部分的に不純物を混入させて形成したものであることを特徴とする光ファイバ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載する光ファイバを軸方向に沿い電力ケーブル又は通信ケーブルの外周面に螺旋状に巻回するとともに、さらに前記光ファイバを含む全体に透明な被覆を設けて構成したことを特徴とする光ファイバ付ケーブル。
【請求項8】
請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載する光ファイバの端面から前記信号光を入射させて光通信に利用する一方、前記検出光を前記光ファイバの端面から入射させることにより前記漏洩部から前記検出光を漏洩させてこれを検出し、錯綜して敷設されている多くの光ファイバの中から前記検出光が漏洩している光ファイバを特定してこれを見つけ出すことを特徴とする光ファイバの探査方法。
【請求項9】
請求項8に記載する光ファイバの探査方法において、
前記検出光が赤外光の場合、前記検出は前記赤外光を検出し得る赤外光検出器を用いて行なうことを特徴とする光ファイバの探査方法。
【請求項10】
請求項7に記載する光ファイバ付ケーブルの前記光ファイバの端面から前記信号光を入射させて光通信に利用する一方、前記検出光を前記光ファイバの端面から入射させることにより前記漏洩部から前記検出光を漏洩させてこれを透明な被覆を介して検出し、錯綜して敷設されている多くの光ファイバ付ケーブルの中から前記検出光が漏洩している光ファイバを有する光ファイバ付ケーブルを特定してこれを見つけ出すことを特徴とする光ファイバ付ケーブルの探査方法。
【請求項11】
請求項10に記載する光ファイバ付ケーブルの探査方法において、
前記検出光が赤外光の場合、前記検出は前記赤外光を検出し得る赤外光検出器を用いて行なうことを特徴とする光ファイバ付ケーブルの探査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−51976(P2008−51976A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−227107(P2006−227107)
【出願日】平成18年8月23日(2006.8.23)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】