説明

光モジュール

【課題】 半導体レーザと光ファイバとの間をシリコーン樹脂により充填された状態で長期的に使用したとしても、安定した光結合効率を維持することができる光モジュールを提供する。
【解決手段】半導体レーザ10と光ファイバ30とがシリコーン樹脂20を介して光結合されている光モジュールであり、この半導体レーザ10の出射部100は、このシリコーン樹脂20により覆われており、この半導体レーザ10の出射部100から出力される出射光の波長成分は1.270μm以下の波長成分を取り除いた波長成分である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体レーザから出射された出射光を光ファイバに結合させて出力する光モジュールに関する。特に、半導体レーザと光ファイバとの間にシリコーン樹脂が充填された半導体レーザ光モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体レーザから出射された出射光を、光ファイバを介して出力する光モジュールでは、両者を光学的に結合させる方法が色々と提案されている。例えば、半導体レーザからの出射光をレンズ等の集光手段を用いて集光し光ファイバに結合させる方法、レンズ等を使用せずに半導体レーザからの出射光を直接光ファイバに結合させる方法等がある。後者の方法では、半導体レーザと光ファイバの間にシリコーン樹脂が充填されている構造のものである。
【0003】
集光手段を用いた方法として、特許文献1では、半導体レーザアレイとレンズアレイとを金属ブロックに搭載してLDアセンブリを構成し、LDアセンブリを側壁に窓を有するパッケージに収容封止し、側壁の外側に取着する光ファイバアレイとLDアセンブリとを光結合されてなる半導体レーザモジュールであって、パッケージの側壁の内側面に金属ブロックがレーザ溶接されてなる構成である半導体レーザモジュールが提案されている。
【0004】
シリコーン樹脂で埋める方法として、特許文献2では、光モジュールの半導体レーザと光ファイバとの間に、空気よりも光の屈折率の高いフッ素添加シリコーン樹脂(屈折率n=1.37)を挿入する方法が提案されている。
【特許文献1】特開平6−308358号公報
【特許文献2】特許第3104663号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような特許文献1の方法では、半導体レーザ、集光手段、光ファイバを同時にそれぞれの光軸に合わせる必要があるため、組み立てに時間とコストとを要した。
【0006】
また、上述したような特許文献2の方法では、半導体レーザと光ファイバとの間に充填されているシリコーン樹脂の特に光路付近に変質が発生してしまう現象が見られる。このため、シリコーン樹脂における光透過特性が変化してしまう恐れがあった。この結果、半導体レーザの出射光がシリコーン樹脂を通じて光ファイバの入射部へ導かれる際に、半導体レーザと光ファイバとの間における光結合効率が変動してしまうという問題点があった。
【0007】
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、半導体レーザと光ファイバとの間をシリコーン樹脂により充填された状態で長期的に使用したとしても、安定した光結合効率を維持することができる光モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した従来の問題点を解決すべく下記の発明を提供する。
本発明の第1の態様にかかる光モジュールは、半導体レーザから出射された出射光が光ファイバに結合される光モジュールであって、前記半導体レーザと前記光ファイバとの間にシリコーン樹脂が介在され、前記半導体レーザには当該半導体レーザから出射される出射光の1.270μm以下の短波長成分を取り除く機能を有する出射部が形成され、前記シリコーン樹脂内を伝播して前記半導体レーザから前記光ファイバへ出力されることを特徴とする。
【0009】
シリコーン樹脂は、酸素雰囲気中で、主に1.2687μmのピーク波長を有する光により、酸素が活性化(3重項状態から1重項状態になる)し、場合によってはラジカル反応が起こり、メチル基等の低分子側鎖を切り、主鎖を重合化することにより、シリコーン樹脂自体が変質することを、本発明者は見いだした。
【0010】
従って、1.270μm以下の波長成分を取り除いた波長成分を出射光とすることにより、シリコーン樹脂の変質を大幅に低減させることができる。即ち、長期的に使用したとしても、シリコーン樹脂が変質せず、安定した光結合効率を維持することができる。
【0011】
本発明の第2の態様にかかる光モジュールは、半導体レーザから出射された出射光が光ファイバに結合される光モジュールであって、前記半導体レーザと前記光ファイバとの間にシリコーン樹脂が介在され、前記シリコーン樹脂内を伝播して前記半導体レーザから1.270μmより長波長側の波長成分を有する出射光が出射され、前記光ファイバに結合されることを特徴とする。
【0012】
これにより、半導体レーザ自身によって発生する出射光自体を、シリコーン樹脂を変質させない1.270μmより長波長側の波長成分のみを有するようにして、シリコーン樹脂内を伝播して、半導体レーザから光ファイバへ導くことができる。
【0013】
本発明の第3の態様にかかる光モジュールは、本発明の第1の態様にかかる光モジュールの前記半導体レーザの前記出射部には、1.270μm以下の波長成分を遮断するフィルタがコーティングされていることを特徴とする。
【0014】
これにより、半導体レーザから出射される出射光に、1.270μm以下の波長成分が含まれていたとしても、フィルタにより出射部からの出射を遮断することが可能である。このため、シリコーン樹脂内を1.270μm以下の波長成分を有する光が伝播されることがなく、シリコーン樹脂の変質を防ぐことができる。
【0015】
本発明の第4の態様にかかる光モジュールは、本発明の第1から3のいずれか1つの態様にかかる光モジュールにおいて、前記半導体レーザは、分布帰還型半導体レーザであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、1.270μm以下の波長成分を有する光が、半導体レーザと光ファイバとの間に充填されたシリコーン樹脂内を伝播させないことにより、シリコーン樹脂の変質を低減させることができる。即ち、酸素を含む雰囲気の環境下で長期的に使用したとしても、シリコーン樹脂が変質せず、安定した光結合効率を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
この発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと同等なもので置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0018】
図1は、本発明を適用可能な光モジュールの好ましい実施形態を示す断面図である。
図1に示すように、光モジュール1Aは、半導体レーザ10と、半導体レーザ10から出射された光を出力するための光導波路である光ファイバ30とを備え、半導体レーザ10の出射部100と光ファイバ30の入射部31は透明のシリコーン樹脂20で覆われた構成となっている。つまり、シリコーン樹脂20は、半導体レーザ10の出射部100と光ファイバ30の入射部31との間に充填され、出射光L1の光路上に存在している。
【0019】
なお、図1に示す光モジュール1Aは、一例として、光信号の光送信モジュールを説明したが、図示しないが、半導体レーザ10の代わりにPD(フォトダイオード)を設置し、光信号の受信が可能な光受信モジュールであっても良い。また、半導体レーザ10とPDの両者が設置され光信号の送受信が可能な光送受信モジュールであっても良い。
【0020】
図1に示すシリコーン樹脂20は、好ましくはメチルレジン系シリコーン樹脂である。ここで、シリコーン樹脂は、シロキサン結合を主鎖とした高分子有機化合物(ポリマー)の総称である。なお、シリコーン樹脂20は、出射光L1の光路上に存在するため、伝送損失が大きくならないように、色は無色であり、屈折率は光ファイバ30と近い値のものを選択している。
【0021】
次に、図2に示す光モジュール1は、図1に示す光モジュール1Aの構造例をより具体的に示している。図2に示す光モジュール1は、一例として、光送受信モジュールを示すものであり、図2の例では出力光信号L1を送信し、入力光信号L2を受信することができる。図2に示す光モジュール1は、概略的に本体部2とフェルール部3を有し、さらに、発光部60と、光ファイバ保持部61と、出力端部62の各領域に分けることができる。まず、本体部2の構造について説明する。
【0022】
図2に示す本体部2は、基板5と、半導体レーザ10と、モニター用受光素子11と、受光部12と、光ファイバ30などを有している。
【0023】
基板5は、例えば金属リードフレーム材であり、基板5は絶縁性を有するベース部材6の上に配置されている。基板5の上には、発光部基板7と、受光した光信号処理部8が搭載されている。発光部基板7は例えばシリコン基板である。
【0024】
発光部基板7の上には、半導体レーザ10とモニター用受光素子11が搭載されており、半導体レーザ10とモニター用受光素子11は、外部接続端子9を介して外部の回路に対して電気的に接続されている。
【0025】
半導体レーザ10は、分布帰還型半導体レーザ(DFB−LD:Distributed Feedback Laser Diode)のレーザダイオード(LD)チップを用いることができ、例えば1.270μm以上の波長を有する出力光信号(上り信号)L1を出力する。モニター用受光素子11は、半導体レーザ10の発生する出力光信号L1の光出力をモニターする。ここで、モニター用受光素子11は、例えばフォトダイオードである。
【0026】
図2に示す受光部12は、光ファイバ30を通じて外部から入力された入力光信号L2を受光する。ここで、受光部12は、例えばフォトダイオードである。光ファイバ30の受光部12の上部には、WDM(波長分割多重)フィルタ21が配置されており、光ファイバ30を通じて入射されてきた入力光信号L2は、WDMフィルタ21により反射されて受光部12に入る。WDMフィルタ21は、出力光信号L1を透過させて、入力光信号L2を選択的に反射する機能を有する。入力光信号(下り信号)L2は、例えば1.550μmあるいは1.490μmの波長を有する。
【0027】
図2に示す光ファイバ30は、光モジュール1内において光導波路を形成しており、例えば一心双方向通信用のシングルモード光ファイバ(SMF)の端部30Tに対して、別のハイデルタシングルモード光ファイバ39を融着して接続した構成である。
【0028】
光ファイバ30のハイデルタシングルモード光ファイバ39の光入射端部31は、半導体レーザ10の出射部100(図4参照)に対応して配置されている。光ファイバ30は、コア32とこのコア32の周囲を覆うクラッド33を有している。光ファイバ30は、樹脂成形体19のΩ型断面を有する溝部34内に嵌め込まれており、光ファイバ30の光入射端部31は半導体レーザ10の出射部100に対して高精度に位置決めして保持されている。
【0029】
次に、フェルール部3の構造について説明する。フェルール部3は、2つのフェルール41及び42とスリーブ43とを有している。フェルール41は、光ファイバ30の他端部36と、他の接続用の光ファイバ55の端部37をコネクタ構造により光学的に接続している。
【0030】
次に、図3に示す光モジュール1の回路の一例を説明する。
図3は、光ファイバ30と、半導体レーザ10と、モニター用受光素子11と、受光部12と、入力光信号L2の光信号処理部8と、レーザダイオードドライバ回路70を示している。
【0031】
レーザダイオードドライバ回路70は、半導体レーザ10に駆動用の電流を供給して半導体レーザ10を駆動する。駆動された半導体レーザ10は、出力光信号L1を発生する。発生した出力光信号L1は、光ファイバ30を通じて相手側に送られる。
【0032】
また、半導体レーザ10により発生された出力光信号L1は、モニター用受光素子11により受光される。レーザダイオードドライバ回路70は、モニター用受光素子11によって受光された出力光信号L1の光信号出力をモニターすることにより、一定の光信号出力を有する出力光信号L1を出力する。
【0033】
一方、受光側の入力光信号L2は、相手側から光ファイバ30を通じて送られてきて、WDMフィルタ21により反射されてバンドパスフィルタ75を通った後に、受光部12に入る。受光された入力光信号L2は、光信号処理部8により所定の処理が行われる。このバンドパスフィルタ75は、1.480μm〜1.500μmのみの波長を有する入力光信号を通す。
【0034】
図4は、図2の部分Xを示す模式的な図である。部分Xは、半導体レーザ10、光ファイバ30の光入射端部31、及びシリコーン樹脂20の一部分を示している。半導体レーザ10と光ファイバ30との間は、シリコーン樹脂20により埋められ、また、半導体レーザ10と光ファイバ30はシリコーン樹脂20により封止されている。
【0035】
図4において、半導体レーザ10の出射部100と光ファイバ30の光入射端部31の距離Mは、例えば15μmである。また、半導体レーザ10の出力光信号L1の光出力は、例えば10mWである。また、半導体レーザ10の出射部100から出力される出射光は、1.270μmより長波長側の波長成分を有している。
【0036】
次に、出射光を1.270μm以下の波長成分を取り除いた波長成分にすることにより、シリコーン樹脂20の変質が抑制されることを、図5を参照して説明する。
【0037】
本発明者は、窒素雰囲気中において、半導体レーザ10の出射部100の端面付近のシリコーン樹脂に変質が発生しないことが実験より観測した。これは、半導体レーザ10からの出射光の波長が、酸素を1重項励起状態にする波長領域(1.2687μm以下の波長領域)であるとき、出射光のエネルギーにより雰囲気中の酸素が活性化し、即ち、3重項励起状態から1重項励起状態になり、メチル基を側鎖に有するメチルレジン系シリコーン樹脂と反応するためである。
【0038】
即ち、シリコーン樹脂において、酸素が活性化(3重項状態から1重項状態になる)し、場合によってラジカル反応が起こり、メチル基等の低分子側鎖を切り、主鎖を重合化させるためである。
【0039】
図5は、メチルレジン系シリコーン樹脂の変質メカニズムを説明するための図である。図5に示すように、酸素雰囲気において、メチル基を側鎖に有するメチルレジン系シリコーン樹脂(状態1)に、1.2687μm以下の波長領域を有する波長の出射光を半導体レーザ10から出力すると、メチル基である側鎖を切って1重項励起状態の酸素と結合し(状態2)、主鎖を重合化する(状態3)。これにより、シリコーン樹脂20は、Siの架橋密度が上がって硬くなってしまっていた。即ち、シリコーン樹脂20における光透過特性が変化してしまっていた。
【0040】
そこで、1.270μm以下の波長成分を取り除いた波長成分を有する出射光を利用することにより、酸素の活性化による主鎖の重合化を抑制する。
【0041】
従って、上述したように、本発明の実施形態の光モジュールでは、シリコーン樹脂20内を伝播して半導体レーザ10から光ファイバ30へ出力された出射光を、1.270μm以下の波長成分を取り除いた波長成分を有する出射光に制御することにより、シリコーン樹脂20の変質を低減させることができる。
【0042】
即ち、酸素を含む雰囲気の環境下で長期的に使用したとしても、半導体レーザ10の出射光を、シリコーン樹脂20内を伝播して光ファイバ30の入射部31へ導く際の光結合効率を安定して維持することができる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。
【0043】
上述した図2及び図4に示す光モジュールの例では、半導体レーザ10自身によって発生する出射光L1自体を、シリコーン樹脂20を変質させる1.270μm以下の波長成分を取り除いた出射光となるようにして、シリコーン樹脂20内を伝播して、半導体レーザ10から光ファイバ30へ導くようにしているが、図6に示すように、半導体レーザ10に1.270μm以下の波長成分を削除するフィルタをコーティングするような構造にしても良い。
【0044】
半導体レーザ10は、1.270μm以下の波長成分を削除するフィルタ150により、出射部100を覆うようにコーティングされている。半導体レーザ10を駆動して、シリコーン樹脂20に対して半導体レーザ10から発生する出射光を、フィルタ150を通して、1.270μm以下の波長成分を取り除いた出射光L1にする。この出射光L1がシリコーン樹脂20内を伝播して光ファイバ30へ導かれる。
【0045】
図6に示す光モジュールでは、シリコーン樹脂20内を伝播して半導体レーザ10から光ファイバ30へ出力された出射光が、1.270μm以下の波長成分を有する場合であっても、シリコーン樹脂20の変質を低減させることができる。
【0046】
即ち、酸素を含む雰囲気の環境下で長期的に使用したとしても、半導体レーザ10の出射光を、シリコーン樹脂20内を伝播して光ファイバ30の入射部31へ導く際の光結合効率を安定して維持することができる。
【0047】
例えば、ファブリペロー半導体レーザ(FPLD:Fabry−Perot Laser Diode)のような、広い幅の波長成分を有するLDチップを利用した場合、1.550μmあるいは1.490μmの波長のFPLDであっても、1.270μm以下の波長成分が出射光に含まれてしまう。このような場合においても、フィルタ150を通して出射光を1.270μm以下の波長成分を取り除いた出射光L1にすることにより、シリコーン樹脂20の変質を低減させることができる。
【0048】
また、例えば、図2に示す本発明の実施形態の光モジュール1は、光信号の送信と受信が可能な光送受信モジュールであるが、これに代えて光信号を送信できる光送信モジュールであってもよい。
【0049】
また、半導体レーザに対して、複数本の光ファイバがアレイ(配列)された光ファイバアレイを配置して、光ファイバアレイと半導体レーザとの間にシリコーン樹脂20を配置しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明を適用可能な光モジュールの好ましい実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の光モジュールの構造例をより具体的に示す図である。
【図3】図2の光モジュールの回路例を示す図である。
【図4】図2の部分Xを模式的に拡大して示す図である。
【図5】メチルレジン系シリコーン樹脂の変質メカニズムを説明するための図である。
【図6】出射部100を覆うようにファイルタ150をコーティングした半導体レーザ10を利用した光モジュールの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
1 光モジュール
2 本体部
3 フェルール部
10 半導体レーザ
20 透明樹脂
30 光ファイバ
31 光ファイバの入射部
100 半導体レーザの出射部
L1 出力光信号パワー(光ファイバコア結合光)



【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体レーザから出射された出射光が光ファイバに結合される光モジュールであって、
前記半導体レーザと前記光ファイバとの間にシリコーン樹脂が介在され、前記半導体レーザには当該半導体レーザから出射される出射光の1.270μm以下の短波長成分を取り除く機能を有する出射部が形成され、前記シリコーン樹脂内を伝播して前記半導体レーザから前記光ファイバへ出力されることを特徴とする光モジュール。
【請求項2】
半導体レーザから出射された出射光が光ファイバに結合される光モジュールであって、
前記半導体レーザと前記光ファイバとの間にシリコーン樹脂が介在され、前記シリコーン樹脂内を伝播して前記半導体レーザから1.270μmより長波長側の波長成分を有する出射光が出射され、前記光ファイバに結合されることを特徴とする光モジュール。
【請求項3】
前記半導体レーザの前記出射部には、1.270μm以下の波長成分を遮断するフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項4】
前記半導体レーザは、分布帰還型半導体レーザであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光モジュール。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−244664(P2009−244664A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−92174(P2008−92174)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】