説明

全稈投入型コンバインの脱穀装置の扱胴構造

【課題】扱き処理に要する負荷の増大を招くことなく脱穀処理物に対して十分な扱き処理を施すことのできる処理能力に優れた脱穀装置の扱胴を、簡単な構造で実現する。
【解決手段】一直線状に構成された棒状部材30の前端、前後中間部及び後端に、前側連結板32、中間連結板33及び後側連結板34をそれぞれ装備する。支軸13の前部及び後端部に装備された前側及び後側支持プレート27,29に前側及び後側連結板32,34をそれぞれ連結し、支軸13の前後中間部に装備された中間支持プレート28の外周部に中間連結板33を連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扱室に、前後向きの支軸を支点にして回転するとともに、その回転に伴って、前方の供給口から供給された穀稈に対して扱き処理を施す扱胴を装備し、前記扱胴の下方に、前記扱胴による扱き処理後の処理物を漏下させる受網を配備してある脱穀装置の扱胴構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような脱穀装置の扱胴構造としては、円筒形に形成した直胴部分の外周に螺旋状の扱歯を備えて扱胴を構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−266666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成では、扱室の大部分が扱胴の配置空間に使用され、扱胴の周囲に残る狭い空間のみが扱き処理用の処理空間として利用できることから、大量の穀稈が脱穀処理物として供給される高速作業時などにおいては、その処理空間が飽和する虞があり、その飽和が生じた場合には、処理空間に脱穀処理物が滞留することで、十分な扱き処理が行われないまま脱穀処理物が受網から漏下する不都合や、扱き処理に要する負荷が増大して扱胴に対する伝動系などが損傷する不都合などを招き易くなる。
【0005】
本発明の目的は、脱穀処理物が大量に供給された場合であっても、扱き処理に要する負荷の増大を招くことなく、脱穀処理物に対して十分な扱き処理を施すことのできる処理能力に優れた脱穀装置の扱胴構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のうちの請求項1に記載の発明では、扱室に、前後向きの支軸を支点にして回転するとともに、その回転に伴って、前方の供給口から供給された穀稈に対して扱き処理を施す扱胴を装備し、前記扱胴の下方に、前記扱胴による扱き処理後の処理物を漏下させる受網を配備してある脱穀装置の扱胴構造において、前記扱胴を、前記支軸に沿う前後向きの姿勢で、前記扱胴の周方向に所定間隔を隔てて並ぶ状態に配備した複数の棒状部材と、それらの各棒状部材に、前後方向に所定間隔を隔てて並ぶ状態で、前記棒状部材から前記扱胴の外方に向けて突出するように装備した複数の扱歯とから構成してある。
【0007】
この構成によると、扱胴は、その内部に扱室に連通する空間を備えて、その内部空間への脱穀処理物の入り込みを許容するようになり、回転作動時には、その周囲の脱穀処理物と内部空間に入り込んだ脱穀処理物とを攪拌しながら、それらの脱穀処理物に対して、複数の棒状部材や扱歯の打撃などによる扱き処理を施すことになる。
【0008】
つまり、大量の穀稈が脱穀処理物として扱室に供給された場合であっても、扱胴の内部空間を扱き処理用の処理空間として有効利用できることから、処理空間での脱穀処理物の滞留や処理空間の飽和を回避でき、脱穀処理物の滞留や処理空間の飽和に起因した、十分な扱き処理が行われないまま脱穀処理物が受網から漏下する不都合や、扱き処理に要する負荷が増大して扱胴に対する伝動系が損傷する不都合、などの発生を未然に回避でき、又、扱胴の回転作動時には、複数の扱歯だけでなく、扱胴の胴体部を形成する複数の棒状部材までもが、脱穀処理物に作用する扱き処理部材として機能することになる。
【0009】
又、複数の棒状部材を、扱胴の周方向に所定間隔を隔てて並ぶ状態に配備したことで、棒状部材に対する長稈の巻き付きを防止でき、その巻き付きに起因した脱穀処理物の滞留を回避できる。
【0010】
従って、脱穀処理物が大量に供給された場合であっても、扱き処理に要する負荷の増大を招くことなく、脱穀処理物に対して十分な扱き処理を施すことができ、これによって、負荷の増大に起因した扱胴伝動系などの損傷を回避しながら、脱穀性能や脱穀効率の向上を図れるようになり、結果、耐久性や処理能力に優れた脱穀装置の扱胴構造を提供し得るに至った。
【0011】
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、前記扱胴の前端部に、前記支軸周りの回転に伴って、前記供給口から供給された穀稈を後方に向けて掻き込み搬送する螺旋歯を備えた先細り形状の掻込部を装備してある。
【0012】
この構成によると、扱胴の回転作動時には、掻込部の作用で掻き込み搬送される穀稈とともに、螺旋歯の回転に伴って供給口から吸引された外気が扱胴の周囲や内部空間にスムーズに流動するようになり、これによって、扱き処理によって発生したワラ屑などの供給口からの流出を防止できるとともに、脱穀処理物の扱き処理方向下手側である後方への搬送をより速やかに行える。
【0013】
従って、ワラ屑などが供給口から流出することに起因した穀稈の供給不良を回避できる上に、扱室内での脱穀処理物の搬送とともに扱き処理で発生したワラ屑などの塵埃の機体後部(扱き処理方向終端部)からの排出を促進させることができ、結果、脱穀性能や脱穀効率の向上を更に図ることができる。
【0014】
本発明のうちの請求項3に記載の発明では、上記請求項1又は2に記載の発明において、前記棒状部材を、その前後を逆にした反転姿勢に向き変更可能に装備してある。
【0015】
ところで、扱胴に備えた複数の扱歯のうち、脱穀処理物量の多い扱き処理方向上手側に位置する扱歯は、脱穀処理物量の少ない扱き処理方向下手側に位置する扱歯よりも摩耗し易くなる。
【0016】
そこで、上記請求項3に記載の発明では、棒状部材を、その前後を逆にした反転姿勢に向き変更可能に装備しているのであり、これによって、扱き処理方向上手側に位置する扱歯の摩耗が著しい場合には、棒状部材の向きを変更することで、その棒状部材に備えた複数の扱歯を、摩耗の著しい扱き処理方向上手側の扱歯と摩耗の少ない扱き処理方向下手側の扱歯とを交換した状態に、一挙に位置変更することができる。
【0017】
従って、棒状部材の向きを変更するだけの簡単な作業で、摩耗の少ない扱き処理方向下手側の扱歯を、脱穀処理物量の多い扱き処理方向上手側の扱歯として使用することができ、結果、扱き処理方向上手側での良好な処理能力を長期にわたって確保できるとともに、そのための作業を容易に行えるメンテナンス性に優れたものとなる。
【0018】
本発明のうちの請求項4に記載の発明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記扱胴の後部側に配備される扱歯を、その突出部が回転方向上手側に向けて傾斜する後退角を有するように形成してある。
【0019】
この構成によると、扱胴の後部側である扱き処理方向下手側においては、後退角を有する扱歯に対する穀稈の引っ掛かりが抑制されることになり、これによって、後部側の扱歯への引っ掛かりに起因した扱き処理後の穀稈(脱粒穀稈)の滞留を抑制でき、扱き処理後の穀稈の扱き処理方向終端部からの排出を促進させることができる。
【0020】
従って、扱き処理後の穀稈の排出が促進されて、扱室内での脱穀処理物の流動が促進されることから、脱穀効率の向上を更に図れるようになる。
【0021】
本発明のうちの請求項5に記載の発明では、上記請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記扱胴の前部側に配備される扱歯を、その突出端部に、前記支軸周りの回転に伴って、前記扱室内の処理物を後方に向けて押し出し搬送する搬送部を有するように形成してある。
【0022】
この構成によると、扱胴の前部側である扱き処理方向上手側においては、搬送部を有する扱歯によって、脱穀処理物の扱き処理方向下手側への搬送が促進されることになる。
【0023】
又、その扱歯は、突出端部に搬送部を有することで脱穀処理物に対する打撃作用部が拡張された状態となり、これによって、脱穀処理物量の多い扱き処理方向上手側においては、多量の脱穀処理物に対する打撃を、打撃作用部が拡張された扱歯によってより効果的に行えることになる。
【0024】
従って、扱胴の前部側に配備する扱歯の簡単な改良で、脱穀性能や脱穀効率の向上を更に図ることができる。
【0025】
本発明のうちの請求項6に記載の発明では、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記扱歯を付け替え可能に装備してある。
【0026】
この構成によると、いずれかの扱歯が極端に摩耗した場合や変形した場合などにおいては、その扱歯のみを交換することができる。
【0027】
又、後退角を有する扱歯を扱胴の後部側に配備する構成や、突出端部に搬送部を有する扱歯を扱胴の前部側に配備する構成などにおいて、扱き処理方向上手側に位置する扱歯が著しく摩耗して扱き処理方向上手側での処理能力が低下した場合には、棒状部材の向き変更と、その向き変更で扱胴に対する本来の位置と反対になる後退角を有する扱歯や突出端部に搬送部を有する扱歯の付け替えとを行うことで、比較的簡単に本来の処理能力を取り戻すことができる。
【0028】
従って、いずれかの扱歯が極端に摩耗した場合や変形した場合などにおける部品交換を最低限で行える経済性に優れたものにできるとともに、後退角を有する扱歯を扱胴の後部側に配備する構成や、突出端部に搬送部を有する扱歯を扱胴の前部側に配備する構成などにおいても、長期にわたって優れた処理能力を確保できるとともに、そのための作業を比較的容易に行えるメンテナンス性に優れたものとなる。
【0029】
本発明のうちの請求項7に記載の発明では、上記請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記扱歯を長さ調節可能に装備してある。
【0030】
この構成によると、扱歯が摩耗しても、その扱歯の長さを本来の長さに簡単に戻すことができ、扱歯が摩耗する前の本来の処理能力を比較的簡単に取り戻すことができる。
【0031】
又、各扱歯の長さを、それらの配置に応じた適切な長さに設定できるようになり、これによって、例えば、脱穀処理物量の多い扱き処理方向上手側に配置される扱歯の長さを長くすれば、多量の脱穀処理物に対する打撃を長い扱歯によって効果的に行えることから、脱穀性能の向上を図れるようになり、又、扱き処理方向下手側に配置される扱歯の長さを短くすれば、その扱歯への引っ掛かりに起因した扱き処理後の穀稈(脱粒穀稈)の滞留が抑制されて、扱き処理後の穀稈の扱き処理方向終端部からの排出が促進されるとともに、扱室内での脱穀処理物の流動が促進されることから、脱穀効率の向上を図れるようになる。
【0032】
従って、扱歯が摩耗しても、摩耗する前の本来の処理能力を、部品交換を行わずに取り戻すことができるより経済性に優れたものにできるとともに、扱歯の配置に応じた適切な長さ設定によって脱穀性能や脱穀効率の向上を更に図ることのできる、より処理能力に優れたものにできる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】脱穀装置の縦断側面図
【図2】脱穀装置の一部縦断正面図
【図3】扱胴の構成を示す要部の側面図
【図4】扱胴の構成を示す要部の縦断側面図
【図5】後退角を有する扱歯の形状を示す扱胴の縦断正面図
【図6】コンケーブの構成を示す要部の斜視図
【図7】棒状部材としてアングル材を採用した別実施形態を示す扱胴の縦断背面図
【図8】8本の棒状部材を装備した別実施形態を示す扱胴の縦断正面図
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1には全稈投入型のコンバインに搭載される脱穀装置の縦断側面が、図2にはその一部縦断正面図が示されており、この脱穀装置は、その上部に形成した扱室1に前後向きに配備された扱胴2、扱胴2を下方から覆うように配備されたコンケーブ(受網の一例)3、コンケーブ3の下方に配備した揺動選別機構4、揺動選別機構4の前下方に配備した唐箕5、揺動選別機構4の前部側の下方に形成した1番回収部6、揺動選別機構4の後部側の下方に形成した2番回収部7、及び、揺動選別機構4の後方に形成した排出口8、などによって構成されている。
【0035】
扱室1は、その前端下方部位に形成した供給口9に、図外の刈取回収部で刈り取って回収された刈取穀稈を供給搬送するフィーダ10の後端部が接続されており、そのフィーダ10を介して、図外の刈取部で刈り取られた植立穀稈(刈取穀稈)の全体が脱穀処理物として供給される。
【0036】
扱胴2は、前後の側壁11,12にわたって回転可能に架設された支軸13を支点にして正面視右回りに回転駆動されることで、扱室1に供給された刈取穀稈に対して扱き処理を施して、刈取穀稈から穀粒を分離するとともに単粒化を促しながら、その刈取穀稈を扱き処理方向下手側となる後方に向けて搬送する。
【0037】
コンケーブ3は、扱室1に供給された刈取穀稈を受け止めて、刈取穀稈に対する扱胴2の扱き処理を補助するとともに、その扱き処理で得られた単粒化穀粒や枝梗付き穀粒、あるいは、扱き処理で発生した切れワラなどを下方の揺動選別機構4に向けて漏下させるとともに、長ワラなどの漏下を防止する。
【0038】
揺動選別機構4は、カム式の駆動機構14によって前後方向に揺動駆動されるシーブケース15に、粗選別用のグレンパン16、粗選別用のチャフシーブ17、粗選別用のストローラック18、精選別用のグレンパン19、及び、精選別用のグレンシーブ20、などを備えて構成され、コンケーブ3から漏下した単粒化穀粒や枝梗付き穀粒などが混在する選別処理物に対して篩い選別処理を施して、その選別処理物を、1番物としての単粒化穀粒と、2番物としての枝梗付き穀粒や切れワラなどの混在物と、3番物としての切れワラやワラ屑などとに選別する。
【0039】
唐箕5は、その支軸21を支点して回転駆動されることで、選別風を生起して、コンケーブ3から漏下した選別処理物、及び、揺動選別機構4で選別された1番物や2番物などに対して風力選別処理を施す。
【0040】
1番回収部6は、唐箕5からの選別風でワラ屑などの塵埃が除去された状態で、揺動選別機構4のグレンシーブ20から漏下する単粒化穀粒を1番物として回収し、回収した1番物を、その底部に左右向きに配備した1番スクリュー22によって、その右端に連通接続した図外の揚送スクリューに向けて搬送する。
【0041】
2番回収部7は、唐箕5からの選別風でワラ屑などの塵埃が除去された状態で、揺動選別機構4のグレンシーブ20から漏下せずにグレンシーブ20の後端から流下する枝梗付き穀粒や切れワラなどの混在物、及び、揺動選別機構4のストローラック18から漏下する枝梗付き穀粒や切れワラなどの混在物などを2番物として回収し、回収した2番物を、その底部に左右向きに配備した2番スクリュー23によって、その右端に連通接続した図外の2番還元スクリューに向けて搬送する。
【0042】
図示は省略するが、揚送スクリューは、1番スクリュー22で搬送された1番物を揚送し、脱穀装置の右側方に並設された穀粒タンクに上方から供給する。2番還元スクリューは、2番スクリュー23で搬送された2番物に対して再び扱き処理を施す再処理部を備え、その再処理部での扱き処理後の2番物を揚送して揺動選別機構4に還元する。
【0043】
排出口8は、コンケーブ3の後端から流下した長ワラ、及び、篩い選別処理や風力選別処理で揺動選別機構4の後方に選別搬送された切れワラやワラ屑などを機外に排出する。
【0044】
図1〜5に示すように、扱胴2は、その前端部に装備した円錐台状(先細り形状の一例)の掻込部24と、その掻込部24の後端に連接した扱き処理部25とから構成され、掻込部24の外周面には、扱胴2の回転作動時に、供給口9から供給された刈取穀稈を後方の扱き処理部25に向けて掻き込み搬送する2条の螺旋歯26が一体装備されている。
【0045】
扱き処理部25は、支軸13の前部に一体装備した第1支持プレート27、支軸13の前後中間部に一体装備した第2支持プレート28、支軸13の後端部に一体装備した第3支持プレート29、それらの支持プレート27〜29によって、支軸13に沿う前後向きの姿勢で、扱胴2の周方向に一定間隔(所定間隔の一例)を隔てて並ぶ状態に支持された6本の丸パイプ材(棒状部材の一例)30、及び、各丸パイプ材30に、前後方向に一定間隔(所定間隔の一例)を隔てて並ぶ状態で、丸パイプ材30から扱胴2の外方に向けて突出するように装備した複数の扱歯31、などによって構成されている。
【0046】
この構成から、扱胴2は、扱き処理部25の内部に扱室1に連通する空間Sを備えて、その内部空間Sへの脱穀処理物の入り込みを許容するようになっており、これによって、その回転作動時には、その周囲の脱穀処理物と内部空間Sに入り込んだ脱穀処理物とを攪拌しながら、それらの脱穀処理物に対して、丸パイプ材30や扱歯31の打撃などによる扱き処理を施すようになる。
【0047】
つまり、大量の刈取穀稈が脱穀処理物として扱室1に供給された場合であっても、扱胴2の内部空間Sを扱き処理用の処理空間として有効利用できることから、処理空間での脱穀処理物の滞留や処理空間の飽和を回避でき、脱穀処理物の滞留や処理空間の飽和に起因した、十分な扱き処理が行われないまま脱穀処理物がコンケーブ3から漏下する不都合や、扱き処理に要する負荷が増大して扱胴2に対する伝動系が損傷する不都合、などの発生を未然に回避できる。
【0048】
又、扱胴2の回転作動時には、複数の扱歯31だけでなく、扱胴2の胴体部となる扱き処理部25を形成する6本の丸パイプ材30までもが、脱穀処理物に作用する扱き処理部材として機能することから、脱穀性能や脱穀効率の向上を図ることができる。
【0049】
その上、扱胴2の回転作動時には、掻込部24の作用で掻き込み搬送される刈取穀稈とともに、螺旋歯26の回転に伴って供給口9から吸引された外気が扱胴2の周囲や内部空間Sにスムーズに流動するようになり、これによって、扱き処理によって発生したワラ屑などの供給口9からフィーダ10への流出を防止できるとともに、脱穀処理物の扱き処理方向下手側である後方への搬送をより速やかに行える。
【0050】
しかも、供給口9から吸引される外気は、供給口9に接続されたフィーダ10の内部を通るものであり、そのフィーダ10は、刈取回収部の回収終端部位に形成した搬出口(図示せず)と供給口9とを連通するものであることから、扱胴2の回転作動時には、螺旋歯26の回転による吸引作用で、刈取回収部での刈取処理や回収処理で発生したワラ屑などの塵埃も、外気とともに、刈取回収部の搬出口からフィーダ10の内部空間及び供給口9を介して、扱胴2の周囲や内部空間Sに流入することになり、結果、刈取回収部でのワラ屑などの付着堆積や舞い上がりを抑制でき、その付着堆積に起因した刈取穀稈の搬送不良や、その舞い上がりに起因した作業環境及び視界性の低下などを抑制できる。
【0051】
各支持プレート27〜29は、支軸13を中心とする円形で、その外周側における支軸13からの等距離の位置に、丸パイプ材30の支持連結を可能にする6つの連結部27A〜29Aが、その周方向に一定間隔を隔てて並ぶ状態に形成されている。
【0052】
つまり、各支持プレート27〜29の外周側に、その周方向に一定間隔を隔てて並ぶ状態に6本の丸パイプ材30を配備して、扱胴2の胴径を大きくするようにしているのであり、これによって、扱胴2に対する刈取穀稈の巻き付きを防止できる。
【0053】
各丸パイプ材30は、一直線状に形成され、その前端に第1連結板32が、その前後中間部に第2連結板33が、その後端に第3連結板34がそれぞれ一体装備され、第1連結板32及び第3連結板34が、第1支持プレート27の連結部27A及び第3支持プレート29の連結部29Aに対するボルト連結が可能に形成され、第2連結板33が、第2支持プレート28の連結部28Aに対する前後双方からのボルト連結が可能に形成されており、第1連結板32を、第1支持プレート27の連結部27Aにボルト連結し、第2連結板33を、第2支持プレート28の連結部28Aに後方から接合してボルト連結し、第3連結板34を、第3支持プレート29の連結部29Aにボルト連結することで、その前後方向を扱胴2の前後方向に一致させた通常姿勢で装備でき、又、第1連結板32を、第3支持プレート29の連結部29Aにボルト連結し、第2連結板33を、第2支持プレート28の連結部28Aに前方から接合してボルト連結し、第3連結板34を、第1支持プレート27の連結部27Aにボルト連結することで、その前後方向を扱胴2の前後方向と逆にした反転姿勢で装備できるように構成されている。
【0054】
つまり、各丸パイプ材30は、その前後方向を扱胴2の前後方向に一致させた通常姿勢と、その前後方向を扱胴2の前後方向と逆にした反転姿勢とに向き変更可能に装備されている。
【0055】
各丸パイプ材30には、扱歯取り付け用の複数の取付孔30Aが、その前後方向に一定ピッチPで並ぶ状態に、かつ、丸パイプ材30の前端から最前の取付孔30Aの中心までの距離L1と、丸パイプ材30の後端から最後の取付孔30Aの中心までの距離L2とを半ピッチだけ異ならせた状態で穿設されている。
【0056】
そして、6本の丸パイプ材30は、隣り合うものとの前後向きが逆になる状態で各連結板32〜34に連結支持されており、これによって、6本の丸パイプ材30として同じものを採用しながら、扱胴2における各扱歯31は、隣の丸パイプ材30に装備された扱歯31と前後方向で半ピッチ分ずれた状態で位置することになる。
【0057】
つまり、各扱歯31は、扱胴2の全体においては、半ピッチずつ位置ずれした螺旋状に配備されることになり、これによって、扱胴5の回転作動には、刈取穀稈に対して扱き処理を施すだけでなく、刈取穀稈を扱き処理方向下手側となる後方に向けて送り出す搬送機能を発揮するようになる。
【0058】
又、各丸パイプ材30を、通常姿勢と反転姿勢とに向き変更可能に装備したことで、脱穀処理物量が多いことで摩耗し易い扱き処理方向上手側に位置する扱歯31の摩耗が著しい場合には、各丸パイプ材30の向きを変更することで、各丸パイプ材30に備えた複数の扱歯31を、摩耗し易い扱き処理方向上手側の扱歯31と摩耗し難い扱き処理方向下手側の扱歯31とを交換した状態に、一挙に位置変更することができ、これによって、摩耗の少ない処理方向下手側の扱歯31を、脱穀処理物量の多い扱き処理方向上手側の扱歯31として有効利用することができる。
【0059】
各扱歯31は、丸パイプ材30の取付孔30Aに挿通される丸棒鋼材で構成され、それらの扱歯31のうち、扱胴5の前部側となる扱き処理部25の前端部に配備された扱歯31Aは、対応する取付孔30Aに挿通される小径部と、取付孔30Aへの挿通を規制する大径部とを備える段付きで、小径部に丸パイプ材30に対する固定用の雄ネジ部31aが形成され、かつ、大径部が「L」字状に屈曲形成されるとともに、その突出端部が、扱胴5の回転作動に、刈取穀稈を扱き処理方向下手側に向けて押し出す搬送部31bとして機能するように、搬送角θa(図3参照)を有する状態で、対応する丸パイプ材30の所定位置にナット35で着脱可能に固定されている。
【0060】
扱胴5の中間部となる扱き処理部25の中間部に配備された扱歯31Bは、一直線状に形成されるとともに、支軸13の中心と丸パイプ材30の中心とを結ぶ線上に位置する状態で、対応する丸パイプ材30の所定位置に溶接固定されている。
【0061】
扱胴5の後端部となる扱き処理部25の後端部に配備された扱歯31Cは、対応する取付孔30Aに挿通される小径部と、取付孔30Aへの挿通を規制する大径部とを備える段付きで、小径部に丸パイプ材30に対する固定用の雄ネジ部31aが形成され、かつ、大径部が「く」の字状に屈曲形成されるとともに、その突出部が、扱胴5の回転方向上手側に向けて傾斜する後退角θb(図5参照)を有する状態で、対応する丸パイプ材30の所定位置にナット35で着脱可能に固定されている。
【0062】
つまり、扱胴2の回転作動に伴って、単に一直線状に形成した複数の扱歯31が、掻込部24によって扱き処理方向下手側に向けて掻き込み搬送された刈取穀稈に対して扱き処理を施しながら、その刈取穀稈を扱き処理方向下手側に向けて搬送する、というのではなく、脱穀処理物量の多い扱き処理方向上手側においては、扱胴5の前部側に位置する扱歯31Aが、その搬送部31bによって脱穀処理物を扱き処理方向下手側に向けて押し出すことから、脱穀処理物の扱き処理方向下手側への搬送が促進されることになり、これによって、扱き処理方向上手側での脱穀処理物の滞留や、供給口9からの脱穀処理物の漏れ出しなどを回避できる。
【0063】
又、扱き処理方向上手側の脱穀処理物は、その多くが未脱粒穀稈であるのに対し、扱き処理方向上手側に位置する扱歯31Aは、その突出端部に搬送部31bを有することで脱穀処理物に対する打撃作用部が拡張された状態となっており、これによって、扱き処理方向上手側での多量の未脱粒穀稈に対する打撃を、打撃作用部を拡張した扱歯31Aによって効果的に行える。
【0064】
そして、脱粒穀稈量が多くなる扱き処理方向下手側においては、扱胴5の後端部に位置する扱歯31Cが、その後退角θbによって脱粒穀稈の引っ掛かりが抑制されることから、その引っ掛かりに起因した脱粒穀稈の滞留を抑制でき、その脱粒穀稈(排ワラ)の排出口8からの排出を促進させることができる。
【0065】
しかも、扱き処理部25の前後両端部に位置する各扱歯31Aと各扱歯31Cとが着脱可能であることから、扱き処理方向上手側に位置する扱歯31(扱き処理部25の中間部に位置する複数の扱歯31Bのうちの扱き処理方向上手側のもの)が長期にわたる使用で著しく摩耗した際の対処として、各丸パイプ材30の向きを変更して、複数の扱歯31を、摩耗し易い扱き処理方向上手側の扱歯31と摩耗し難い扱き処理方向下手側の扱歯31とを交換した状態に位置変更する場合には、各丸パイプ材30の向き変更によって扱胴2に対する本来の位置と反対になる前後両端部の各扱歯31Aと各扱歯31Cとを付け替えるだけで、それらの扱歯31A,31Cを本来の位置に戻すことができる。
【0066】
その結果、脱穀性能や脱穀効率の向上が図られた優れた処理能力を備える上に、その優れた処理能力を長期にわたって確保するためのメンテナンス性の面においても優れたものとなる。
【0067】
図1、図2及び図6に示すように、コンケーブ3は、基枠36に、帯状鋼板からなる複数の縦桟37を、扱胴2の周方向に一定間隔を隔てる状態で前後向きに整列配備し、円弧状に湾曲形成した帯状鋼板からなる複数の第1横桟38を、扱胴2の支軸方向となる前後方向に一定間隔を隔てる状態で左右向きに整列配備し、円弧状に湾曲形成したピアノ線材からなる複数の第2横桟39を、隣接する第1横桟38の間において、前後方向に一定間隔を隔てる状態で左右向きに整列配備して、その網目が、扱胴2の周方向に沿う方向の長さが前後方向に沿う方向の長さよりも長くなる横長の矩形に形成されている。
【0068】
つまり、コンケーブ3を、その網目が扱胴2の回転方向に長い横長の矩形となるように構成したことで、刈取穀稈に対する扱き処理で得られた単粒化穀粒などがコンケーブ3から漏下し易くなり、もって、単粒化穀粒のコンケーブ3からの漏下が抑制されることに起因した脱ぷ粒の発生を回避できる。
【0069】
図1及び図2に示すように、この脱穀装置においては、図外のミッションケースからの動力が、ベルト伝動式の第1伝動機構40を介して唐箕5の支軸21に伝達され、その支軸21からの動力がベルト伝動式の第2伝動機構41及び軸伝動式の第3伝動機構42を介して、扱胴2の支軸13に伝達され、かつ、第2伝動機構41及びベルトテンション式の伝動クラッチ43を介してフィーダ10に伝達されるように構成してある。
【0070】
尚、図1及び図2に示す符号44は、脱穀装置の上部に開閉可能に装備した天板であり、その内面には、扱胴2の回転作動に伴って、扱室1内の刈取穀稈を扱き処理方向下手側に向けて案内する複数の送塵弁45が、前後方向に一定間隔を隔てて並ぶ状態に固定装備されている。そして、この送塵弁45を、扱室1内の脱穀処理物量に応じて開度調節される可動式に構成して、脱穀性能や脱穀効率の向上を更に図るようにしてもよい。
【0071】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
【0072】
〔1〕脱穀装置としては、扱室1に刈取穀稈の穂先側のみが供給される自脱型コンバインに搭載されるものであってもよい。
【0073】
〔2〕扱胴2としては、掻込部24を備えないものであってもよく、又、掻込部24に、螺旋歯26の代わりに整梳歯又は扱歯31を備えるものであってもよい。
【0074】
〔3〕扱胴2の各棒状部材30としては、その前後方向で複数に分割可能に構成されたものであってもよい。その分割形態としては、例えば、第1連結板32から第2連結板33にわたる前半部と、第2連結板33から第3連結板34にわたる後半部とに2分割する2分割構造や、搬送部31bを有する扱歯31Aを装備した前部側と、一直線状に形成された扱歯31Bを備える中間部と、後退角θbを有する扱歯31Cを装備した後端部とに3分割する3分割構造などが考えられる。
【0075】
そして、各棒状部材30を前半部と後半部との2分割構造とする場合には、その前半部と後半部との交換が可能となるように構成してもよく、又、各棒状部材30を、扱歯31Aを備える前部側と、扱歯31Bを備える中間部と、扱歯31Aを備える後端部との3分割構造とする場合には、中間部のみを、その前後を逆にした反転姿勢に向き変更可能に構成してもよい。
【0076】
〔4〕図7に示すように、扱胴2の棒状部材30としてアングル材を採用するようにしてもよく、又、図示は省略するが、丸棒鋼材、角棒鋼材、角パイプ材、あるいはチャンネル材などを採用するようにしてもよい。
【0077】
〔5〕図7に示すように、扱胴2において、棒状部材30を向き変更不能に固着装備するようにしてもよい。
【0078】
〔6〕扱胴2における棒状部材30の装備数量は種々の変更が可能であり、例えば、図8に示すように、8本の棒状部材30を装備するようにしてもよい。
【0079】
〔7〕棒状部材30として、一直線状に形成されたものに代えて、例えば、支軸13に沿う前後向きの姿勢で配備された際に、その後端部側ほど扱胴2の回転方向上手側に位置するように捩り形成されたものであってもよく、又逆に、支軸13に沿う前後向きの姿勢で配備された際に、その後端部側ほど扱胴2の回転方向下手側に位置するように捩り形成されたものであってもよい。
【0080】
ちなみに、棒状部材30として前者のものを採用すれば、扱室1での脱穀処理物の滞留を抑制できることから、扱胴2を、脱粒性の高い作物に適したものに構成することができ、逆に、棒状部材30として後者のものを採用すれば、扱室1での脱穀処理物の滞留を助長できることから、扱胴2を、脱粒性の低い作物に適したものに構成することができる。
【0081】
〔8〕扱胴2の扱歯31としては、その全てが、一直線状に形成されるとともに、支軸13の中心と丸パイプ材30の中心とを結ぶ線上に位置する状態で、対応する丸パイプ材30の所定位置に溶接固定されたもの(中間部の扱歯31Bと同様のもの)であってもよい。
【0082】
〔9〕図7に示すように、扱胴2の扱歯31としては、その前部側の扱歯31Aとして、中間部の扱歯31Bと同様に一直線状に形成したものを採用するようにしてもよく、又、その後端部の扱歯31Cとして、中間部の扱歯31Bと同様に一直線状に形成したものを採用するようにしてもよい。
【0083】
〔10〕扱胴2における全ての扱歯31の基部側に雄ネジ部31aを備えて、全ての扱歯31を、対応する棒状部材30の所定位置にナット35で着脱可能に固定するようにしてもよい。
【0084】
〔11〕図7に示すように、扱歯31としては、対応する棒状部材30の取付孔30Aに挿通される基端側に比較的長尺の雄ネジ部31aを備えるとともに、その雄ネジ部31aに螺合される一対のナット35を設け、それら一対のナット35の雄ネジ部31aに対する螺合位置の変更で、対応する棒状部材30からの外方延出長さの調節が可能となるように構成されたものであってもよい。
【0085】
〔12〕扱歯31としては、角棒鋼材や丸パイプ材で構成されたものであってもよく、又、「U」字状に屈曲形成されたものであってもよい。
【0086】
〔13〕扱歯31の配置間隔としては種々の変更が可能であり、例えば、棒状部材30の装備本数を3の倍数とする場合には、各扱歯31が、隣の棒状部材30に装備された扱歯31と前後方向で1/3ピッチ分ずれた状態で位置するように、又、棒状部材30の装備本数を4の倍数とする場合には、各扱歯31が、隣の棒状部材30に装備された扱歯31と前後方向で1/4ピッチ分ずれた状態で位置するように配置設定してもよく、又、後部側での扱歯31の前後間隔が前部側での扱歯31の前後間隔よりも大きくなるように、前部側と後部側とで扱歯31の配置間隔を異ならせるようにしてもよい。
【0087】
〔14〕受網3としては、例えば、網目を、その扱胴2の前後方向に沿う方向の長さが周方向に沿う方向の長さよりも長くなる縦長の矩形に形成したものであってもよく、又、樹脂成型品を採用するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0088】
1 扱室
2 扱胴
3 受網
9 供給口
13 支軸
24 掻込部
26 螺旋歯
30 棒状部材
31 扱歯
31A 前部側に配備される扱歯
31C 後部側に配備される扱歯
31b 搬送部
θb 後退角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扱室に、前後向きの支軸を支点にして回転するとともに、その回転に伴って、前方の供給口から供給された穀稈に対して扱き処理を施す扱胴を装備してある脱穀装置の扱胴構造であって、
前記扱胴の前端部に、前記支軸周りの回転に伴って、前記供給口から供給された穀稈を後方に向けて掻き込み搬送する螺旋歯を備えた先細り形状の掻込部を装備し、
前記扱胴を、前記支軸に沿う前後向きの姿勢で、前記扱胴の周方向に所定間隔を隔てて並ぶ状態に配備した複数の棒状部材と、それらの各棒状部材に、前後方向に所定間隔を隔てて並ぶ状態で、前記棒状部材から前記扱胴の外方に向けて突出するように装備した複数の扱歯とから構成し、
前記複数の棒状部材を、丸パイプ材又は丸棒鋼材で構成するとともに、前記複数の扱歯を、丸棒鋼材、角棒鋼材、又は丸パイプ材で構成し、
前記棒状部材を一直線状に構成して、この一直線状の棒状部材の前端、前後中間部及び後端に、この棒状部材から延出された前側連結板、中間連結板及び後側連結板をそれぞれ装備し、
前記支軸の前部及び後端部に前側及び後側支持プレートをそれぞれ装備し、前記前側及び後側支持プレートに前記前側及び後側連結板をそれぞれ連結することで、前記棒状部材の前部及び後部を前記前側及び後側支持プレートに連結支持し、
前記支軸の前後中間部に中間支持プレートを装備し、前記中間支持プレートの外周部に前記中間連結板を連結することで、前記棒状部材の前後中間部を前記中間支持プレートに支持してある脱穀装置の扱胴構造。
【請求項2】
前記前側連結板、前記中間連結板及び前記後側連結板を、前記棒状部材から前記扱胴の径方向での内側にそれぞれ延出し、
前記前側連結板、前記中間連結板及び前記後側連結板を、前記棒状部材よりも前記扱胴の径方向での内側で、前記前側支持プレート、前記中間支持プレート及び前記後側支持プレートにそれぞれ連結してある請求項1に記載の脱穀装置の扱胴構造。
【請求項3】
前記前側支持プレートを、前記掻込部の後側を覆う状態で、前記掻込部の後端に取り付けてある請求項1又は2に記載の脱穀装置の扱胴構造。
【請求項4】
前記前側及び後側支持プレートに前記前側及び後側連結板を前後向きのボルトでそれぞれ連結してある請求項1〜3のいずれか一つに記載の脱穀装置の扱胴構造。
【請求項5】
前記中間支持プレートに前記中間連結板を前後向きのボルトで連結してある請求項1〜4のいずれか一つに記載の脱穀装置の扱胴構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−297034(P2009−297034A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−192418(P2009−192418)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【分割の表示】特願2005−205845(P2005−205845)の分割
【原出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】