説明

切り欠け及び切刃破断に優れた耐性を有する立方晶窒化物切削工具インサート

【課題】cBN相、及びチタン炭窒化物とTiB2相とからなるバインダ相、を含む複合材料からなり、硬化鋼、熱間加工と冷間加工の工具鋼、鍛造鋼、型硬化鋼、高速度鋼、ダクタイル鼠鋳鉄を機械加工するために使用することができる切削工具インサートを提供する。
【解決手段】CuKa-輻射を使用する複合材料からのXRDパターンにおいて、最も強い(101)TiB2ピークと最も強いcBN(111)ピークとのピーク高さ比が、0.06より小さく、前記XRDパターンにおけるチタン炭窒化物相からの(220)ピークが、TiC(PDF32-1383)とTiN(PDF38-1420)とのPDFの線の双方の垂直線と交差し、且つ、最も低く交差する点の高さが、セラミックバインダ相の最大(220)ピーク高さの少なくとも0.15である。インサートは、粉砕加工、加圧成形及び焼結をする粉末冶金法によって作られ、焼結は、緻密な組織を得るために、必要な可能な限り短時間で可能な限り低温度で実施される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化鋼及び同様材料のような硬質材料を機械加工する場合、切り欠け及び切刃破断に優れた耐性を有する立方晶窒化物を含む切削工具インサートに関する。
【背景技術】
【0002】
高圧力および高温度で焼結された立方晶窒化ホウ素(cBN)基セラミックスは、既知である。
【0003】
一般的に、硬質部品を機械加工するためのcBN基材料は、硬く分布した相としてのcBNからなる。体積で40〜80%のcBNを含むcBN切削工具インサートのセラミック−バインダ相は、通常、Ti、W、Co、Alの少量のほう化物、またはそれらの固溶体、アルミナ、及び他の不可避反応生成物を含むTiの窒化物、炭窒化物または炭化物よりなる。この構成物の相対量を変化させることにより、cBN工具は、例えば、連続切削または断続切削の種々の適用に最適な性能を意図することができる。比較的多いcBN含有量のcBN工具は、高断続切削適用の断続に推奨され、一方、高セラミックバインダ含有量は、連続切削に対して高い摩耗抵抗を備える。断続切削における厳しい条件が、一般的に切刃破損の原因となり、すなわち、ノッチ摩耗またはクレータ摩耗のような他の摩耗様式よりもさらに工具の寿命を決める。連続適用においてであっても、機械の不安定性が、初期の切刃破損を引き起こす断続的挙動の原因となる。特に、チタンの窒化物、炭窒化物または炭化物より構成される体積で40〜80%範囲のcBN含有量の上述するcBN切削工具は、高要求の耐摩耗性を備える連続用のものと、高要求の破損抵抗を備える断続用のものまでにわたる広い範囲の切削適用に通常使用される。上記のcBN切削工具において、切刃破損及び耐摩耗性の双方を達成することは非常に関心がもたれる。
【0004】
従来は、切り欠け抵抗を増加するために、セラミックバインダと硬質の所望の相との間に中間物の接着層を使用することが提案されてきた(欧州特許第A−1498199号)。また、cBN粒を囲む結合相が、直接のcBN−cBN接触を避けるために提案されている(欧州特許第A−974566号)。この結合相は、cBNまたはcBN粒を被覆するB残留物、及びTiBを形成するセラミックバインダとの間の化学反応によって形成される。さらに、cBN粒は、cBN粒を取り囲む強化リムを増加させるために、PVD処理によってTiとAlの窒化物またはほう化物によって前被覆されていた(米国特許第6,265,337号)。
【0005】
セラミックバインダ相と硬質の所望のcBN相との間の中間物層が、強靭化、具体的には割れの隔たりのための非常に重要な機構を最小化するために、インサート材料の切刃靭性を減少させることが現在判明した。この材料の種々の相の間の結合があまりにも強いときは、形成された割れは、低い値の破壊靭性をもたらす非常に真っ直ぐな状態でこの材料を通って容易に伝播できる。この結合があまりにも小さいと、著しく減少した耐摩耗性を意味することになる。しかしながら、この結合が釣り合うならば、それは粒の本来備わる強度よりも低いことを意味し、この割れはより高い靭性を意味する粒界に沿って好ましく伝播するであろう。cBN粒とセラミックバインダとの望ましい結合強度が、焼結温度と原材料の反応性とを注意深く制御することにより、達成することができる。
【0006】
米国特許第4,343,651号は、約80wt%のcBN濃度を有する焼結加圧を開示し、TiBは、Cu及び/またはFeの添加によって最小にすることができる。
【0007】
価格を抑えてより高生産性が工業会から要求されるので、さらに改良されたcBN基工具が必要である。このことは、一般的にはより速い切削速度、具体的には、断続切削での組み合せのさらに深い切り込み深さと送り速度を示す。結果として、機械加工工業会からの要求に適合させるために、摩耗性と切刃破損抵抗の双方の改良が望まれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
すなわち、本発明の目的は、改良された摩耗性と切刃破損抵抗との双方を備えたcBN基工具を提供することである。
さらに、本発明の目的は、異なる相の間で釣り合った結合を備えるcBN基工具を提供することである。
さらに、本発明の目的は、実質的にFe及びCuを含まないcBN基工具を提供することである。
【0009】
本発明のこれらの目的及び他の目的は、cBN相、及びチタン炭窒化物とTiB相とからなるバインダ相、を含む複合材料からなる切削工具インサートによって達成され、CuKa輻射を用いる複合材料からのXRD(X線回折)パターンにおいて、最も強い(101)TiBピークと最も強いcBN(111)ピークとのピーク高さ比が、約0.06より小さく、前記XRDパターンにおけるチタン炭窒化物相からの(220)ピークが、TiC(PDF32−1383、回折データのための国際センター(ICDD)による粉末回折ファイル(Powder Diffraction File)32−1383)とTiN(PDF38-1420、回折データのための国際センター(ICDD)による粉末回折ファイル(Powder Diffraction File)38−1420)とのPDFの線の双方の垂直線と交差し、最も低く交差する点の高さが、セラミックバインダ相の最大(220)ピーク高さの少なくとも0.15である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、硬化鋼、熱間加工と冷間加工の工具鋼、鍛造鋼、型硬化鋼、高速度鋼、ダクタイル鼠鋳鉄を機械加工するための切削工具インサートに関する。この切削工具インサートは、cBN工具、または超硬合金基材に結合されたcBNに関する。これはcBN相とバインダ相とを含む被覆または非被覆複合材料からなり、バインダ相は炭窒化物チタン相とTiB相からなる。好ましくは、この複合材料は、5μm未満好ましくは1〜4μmの平均粒径を備える40〜80最も好ましくは55〜70vol%のcBNを含み、好ましくは0.1〜1μmで10vol%の一つの比及び2〜5μmで>10vol%の他の比を含む。CuΚα照射を用いた複合材料からのXRDパターンにおいて、最も強いTiBのピークともっとも強いcBNのピークとのピーク高さ比が、≦0.06好ましくは≦0.045最も好ましくは≦0.03である。この比は、最も強いTiB(PDF35−0741)のピーク(101)と、最も強いcBN(PDF35−1365)のピーク(111)と間の最も高い比であり、即ちITiB2(101)/IcBN(111)である。さらに、TiB2を除くTi、W、Co、Al、及びそれらの組み合せ物のいずれかのほう化物の最も強いピークと、最も強いcBNピークからのピーク高さ比が0.06以下である。
【0011】
さらに、本発明の特徴は、XRDパターン中のチタン炭窒化物からの(220)ピークが、Tic(PDF32−1383)とTiN(PDF38−1420)と双方の垂直な線と交差し、且つ最も低く交差する点の高さが、図3に図示されるセラミックバインダ相の最大220ピーク高さの少なくとも0.15好ましくは少なくとも0.20である。これは、TiCからTiNまでのTiC1−xの広い組成範囲を示す。これは、点焦点を使用して決定され、この点焦点は、超硬合金基材にロウ付けされた小さな試料を特徴とするために、基材からの交差する回折ノイズを捕らえることなく好ましい。この特別な角度間2Θ、59〜62°で交差する他のピークがないので、220ピークが使用される。
【0012】
本発明にしたがう材料は、超硬合金の球と混連する5wt%以下の炭化タングステンと、Alと原材料中の不可避的な酸素との間の反応から形成されるアルミナと、をさらに含んでも良い。本発明のしたがう材料中のCu及びFeの量は、技術的不純物の範囲内である。Cu及び/またはFeの合計量は、好ましくは1wt%以下最も好ましくは0.5wt%以下である。
【0013】
本発明にしたがうcBN切削工具インサートは、粉砕加工、加圧成形及び圧力を上昇させた焼結のような従来の粉末冶金技術を用いて作られる。セラミックバインダ相Ti(C、N)と、化学量論的または亜化学量論的金属バインダ相Alとの粉末は、摩砕機粉砕加工において非常に微細な粉末に予備粉砕加工される。摩砕粉砕加工された粉末は、その後乾燥され、且つcBN粉末原材料と互いに粉砕加工される。粉砕加工した後に、この粉末は、乾燥されて、且つグリーン円形成形体を形成するために加圧成形される。このグリーン成形体は、その後900〜1250℃の温度で1時間の予備焼結をする。
【0014】
このグリーン予備焼結成形体は、その後それ自体または超硬合金板の上で、超高温圧力焼結装置において5Gpaの圧力で、1300℃の温度範囲で焼結される。完全な焼結工程が多孔性に関して達成され、しかし、セラミックバインダと硬質cBN相との間の化学反応を最小にするために、過度の温度と時間を回避するように、この焼結温度及び時間を選択する必要がある。この最適焼結温度は、この化学組成と、セラミックバインダ相と全ての原材料との化学量論と、に依存する。当業者の装置を用いて所望の微細組織を達成するために必要な条件を実験によって決定することは、当業者の予見内である。この温度は、一般的に1200〜1325℃の範囲内である。
【0015】
その後、この焼結したボディは、頂部と底の研削加工後に、所望の形状にアーク放電ワイヤー切断を用いて切断する。この焼結されたcBN成形体部品は、超硬合金基材上にロウ付けされ、且つ、例えば、国際出願第2004/105983号の技術で既知なように、所望の形と寸法に研削加工される。その他の実施態様において、この焼結したcBN成形体部品は、超硬合金基材にロウ付けすることなく研削加工される(固溶体cBN)。研削加工されたインサートは、さらに耐摩耗性のPVD及びCVDの層を既知の技術のように被覆することができ、例えば、TiN、(Ti、Al)N及びAlである。
【0016】
さらに、本発明を、本発明の実例として考慮される次の実施態様にしたがって説明する。しかしながら、本発明はこの実施例の具体的な詳細に限定されるものでないことを理解すべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
実施例1
本発明にしたがうcBNボディは、0.2〜0.6μmのcBN粒を30vol%、及び非化学両論的なセラミックバインダ相Ti(C0.30.70.8とともに2〜4μmである残部、及び6wt%のAlバインダ相を含む二峰性粒子径分布を備える65vol%のcBN、の粉末を粉砕加工することにより準備された。このバインダ及びセラミックバインダは、微細粒で本質的にそれとの混合物を作るために、cBNとボール粉砕加工する前に、磨砕機粉砕加工が成された。
【0018】
ボール粉砕加工した後、この粉末は、乾燥されて40mmの直径を有するグリーンの円盤を形成するために加圧成形された。この円盤は、約900℃の温度で1時間予備焼結された。
【0019】
予備焼結された成形他は、その後超高圧力焼結装置において5GPaの圧力と1300℃の温度で焼結された。
このcBN材料は、Bruker D8 Discover回折装置において次の条件で分析した。
【0020】
表1
一般的回折装置の準備 回折パターンの操作
40kV及び100mA バックグランドの削除
一次側 ピークのΚα片
CuΚα輻射 cBNのPDFファイル35-1365に向かって2θ補正
平らなグラファイト−
モノクロメータ
2次側
PSD検出器
検出器と試料との距離
ホルダは16cm
【0021】
この結果は、図1aに示される。比較のために、先行技術にしたがう商業的cBN材料が分析され、その結果を図1bに示す。先行技術にしたがうcBN材料は、約2〜5μmの粒径を有する約60vol%のcBNと、チタン炭物の残部と、約5wt%の含有量のAlとを含む。
さらに、この二つの材料のセラミックバインダ相は、表1の条件を用いて、分析され、その結果は本発明を図3aに、及び先行技術を図3bに示す。
【0022】
図1aと図1bから、これらのインサートの間の主な相違は、ほう化物反応層の欠乏であり、特にTiB、またはTi、W、Co、Alまたはこれらの組み合わせ物であることは明確である。上述のTiBからインサートの最も強いピークが、図1の中の選択された2θ領域に見られることが予想される。最も強いTiBからピークと最も強いcBNピークとのピーク高さ比は0であるのに対して、先行技術インサートのそれは0.23倍である。
【0023】
図3aは、セラミックバインダが本発明のインサート内のTiC1−xの広い組成範囲を含むことを示す。図3bは、先行技術のインサートにおいて、主セラミックバインダ層を構成する比較的狭いTi(C、N)ピークが存在することを示す。干渉するピークの重なり合いを回避するため、59〜64度の2θ間隔が、バインダ相の記載のために選ばれ、それらは図3a及び図3bに図示され、TiC1−xの(220)の回折ピークは、TiN及びTiCの双方のPDFの線、すなわち図3aのBで交差することを示す。この最も低い交差する点の高さは、TiNの高さであり、このバインダ相の最大220ピーク高さの0.24倍である。逆に図3bにおいて、先行技術は、TiCNを含み、この場合、TiNの一つの線のみと交差する。交差の最も低い点は、TiCであり0である。
【0024】
実施例2
実施例1の焼結されたボディは、その後、上部と底部が記号CNGA120408のインサートへと研削加工した後、アーク放電線切断を使用してSafe−Lok概念にしたがう形に切断された。このインサートは、断続重旋削加工操作において次の条件で、靭性に関して試験された。
【0025】
加工部品材料 :硬化軸受鋼、HRC56
切削速度 :120m/分
送り速度 :0.1〜0.6mm/回転
切り込み深さ(DOC) :0.1〜0.6mm
乾式切削
【0026】
その後、加工は10mmの溝を有する円形物の正面切削加工であった。送り速度とDOCは、切り欠けまたは破損するまで、0.02mmの間隔で増加させた。
参照として、実施例1の先行技術が用いられた。
各試験は4回繰り返された。送り速度とDOCとの平均値は表2に示される。
【0027】
表2
最大送り速度mm/回転に対するDOCmm
先行技術 0.47
本発明 0.62
【0028】
本発明にしたがうインサートは、同一時間及び同一摩耗の従来技術に相当するインサートと比較して破壊及び切り欠け抵抗が30%優れて機能した。
【0029】
実施例1の本発明にしたがって得られた切削インサートは、Safe−Lok概念にしたがう超硬合金ボディにロウ付けされ、さらに、記号CNGA120408の切削工具インサートを形成するために、処理された。このインサートは、連続旋削加工操作において、次の条件の基で、耐摩耗性に関する試験をした。
【0030】
加工部材 :型硬化鋼、HRC52
加工速度 :200m/分
送り速度 :0.2mm/回転
切り込み深さ(DOC):0.15mm
乾式切削
参照として、実施例1の先行技術が用いられた。
0.12mmの側面摩耗に達するまでの時間を測定した。4回の試験後の平均値を表3に示す。
【0031】
表3
時間(分)
先行技術 28
本発明 30
本発明にしたがう材料は、先行技術に比較して少し改良された。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1a】図1aは、本発明にしたがう、点焦点、2Θ補正、バックグランド除去法、及びcBNからのΚα放出を用いしたXRDパターンを示す。垂直線は、公開PDF−データベース(回折データのための国際センター(ICDD)による粉末回折ファイル(Powder Diffraction File : PDF)から取り寄せた組織情報に相当し且つ関連する化合物を示し、さらに、各々の化合物の名前とミラー指数は、各々の線に相当する。
【図1b】図1bは、先行技術にしたがう、点焦点、2Θ補正、バックグランド除去法、及びcBNからのΚα放出を用いしたXRDパターンを示す。垂直線は、公開PDF−データベース(回折データのための国際センター(ICDD)による粉末回折ファイル(Powder Diffraction File : PDF)から取り寄せた組織情報に相当し且つ関連する化合物を示し、さらに、各々の化合物の名前とミラー指数は、各々の線に相当する。
【図2a】図2aは、本発明にしたがうcBN材料中の典型的な割れの偏向(D)を、5000倍のSEMの背面散乱像を示す。暗い粒はcBNであり且つおよび明るい粒はセラミックバインダ相である。
【図2b】図2bは、先行技術にしたがうcBN工具中の典型的に真っ直ぐな割れを示す。
【図3a】本発明の図3aは、工具のTiC1−xの220ピークからのXRDパターンを示す。このパターンは、点焦点、2Θ補正、バックグランド除去法、及びΚα放出を使用して得られ、且つ、図3aは、チタン炭窒化物層からの220ピークと、B点であるTicとTiNとのPDFの線の交差する点を図示する。
【図3b】先行技術の図3bは、工具のTiC1−xの220ピークからのXRDパターンを示す。このパターンは、点焦点、2Θ補正、バックグランド除去法、及びΚα放出を使用して得られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
cBN相と、チタン炭窒化物とTiB相よりなるバインダ相と、を含む複合材料からなり、硬化鋼、熱間加工と冷間加工の工具鋼、鍛造鋼、型硬化鋼、高速度鋼、ダクタイル鼠鋳鉄を機械加工するための切削工具インサートであって、
CuKa−輻射を用いた複合材料からのXRDパターンにおいて、最も強い(101)TiBピークと最も強いcBN(111)ピークとのピーク高さ比が、0.06より小さく、
前記XRDパターンのチタン炭窒化物相からの(220)ピークが、TiC(PDF32-1383)とTiN(PDF38-1420)とのPDFの線の双方の垂直線と交差し、
最も低く交差する点の高さが、セラミックバインダ相の最大(220)ピーク高さの少なくとも0.15である、
ことを特徴とする切削工具インサート。
【請求項2】
最も強いTiBピークと最も強いcBNピークとの前記ピーク高さ比が、XRDによって測定したときに0.045未満であることを特徴とする請求項1に記載の切削工具インサート。
【請求項3】
最も強いTiBピークと最も強いcBNピークとの前記ピーク高さ比が、XRDによって測定したときに0.03未満であることを特徴とする請求項1に記載の切削工具インサート。
【請求項4】
前記複合材料が、40〜80vol%のcBNを含むことを特徴とする請求項1に記載の切削工具インサート。
【請求項5】
Ti、W、Co、Alのいずれかのほう化物とそれらの組み合せ物との最も強いピークと、最も強いcBNピークと、の前記ピーク高さ比が、XRDによって測定される0.06より小さいことを特徴とする請求項1に記載の切削工具インサート。
【請求項6】
体積で少なくとも10%と0.1〜1μmからなる二峰性のcBN粒子径分布、及び体積で少なくとも10%と2〜5μmからなる他の者を含むことを特徴とする請求項1に記載の切削工具インサート。
【請求項7】
前記cBNの焼結材料にタングステン炭化物及び/またはアルミナをさらに含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の切削工具インサート。
【請求項8】
CuおよびFeの合計含有量が0.5wt%未満であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の切削工具インサート。

【図1a】
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【図1b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図2a】
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【図2b】
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【公開番号】特開2007−144615(P2007−144615A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−292611(P2006−292611)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【出願人】(505277521)サンドビック インテレクチュアル プロパティー アクティエボラーグ (284)
【Fターム(参考)】