初期火災消火装置
【課題】火災監視システムと連動させ、火災発生個所にピンポイントで水を噴射できる初期火災消火装置を提供する。
【解決手段】 高圧水噴射ノズル1の噴射ノズル口に部屋全体を噴射ターゲットにし得る可動範囲を与え、火災発生と認識された箇所へは自動的に前記高圧水噴射ノズル1が向けられ、同時に電磁弁を開いて、水道に接続されたポンプを自動的に運転し、加圧させることで火災発生個所にピンポイントで水を噴射できるようにした。
【解決手段】 高圧水噴射ノズル1の噴射ノズル口に部屋全体を噴射ターゲットにし得る可動範囲を与え、火災発生と認識された箇所へは自動的に前記高圧水噴射ノズル1が向けられ、同時に電磁弁を開いて、水道に接続されたポンプを自動的に運転し、加圧させることで火災発生個所にピンポイントで水を噴射できるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は初期火災発生場所に自動的にピンポイントで水を噴射する消化装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
消防法の規定による広さを超える建築物は自動消火装置としてのスプリンクラーの設置が義務づけられている。
【0003】
一般家庭や消防法の規定による広さを超えない建築物では消火器の設置が義務付けられている。
【0004】
近年急速に増えつつある寝たきり独居老人の防火、消火装置についても一般のものと同じである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スプリンクラーの場合、設置に膨大な費用を要し、火災発生し,すぐに消されたとしても設置個所で必要悪としての水害が発生するとの欠点を有している。
【0006】
急増しつつある寝たきり独居老人世帯では消火器を常備していても火災発生時その消火器を完全に機能させることは期待しにくい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、噴射ノズル口の可動範囲を水平方向360度、仰角方向90度とすることで部屋全体をターゲットにでき、火災発生検知時自動的にノズル口を火災発生個所に向け、同時に電磁弁を開け,ポンプで水道水を加圧することにより火災発生場所にピンポイントでの噴射を可能にし、センサーでの消火確認後噴射を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
噴射ノズル口の可動範囲を広げ水道水をポンプで加圧することにより室内天井中央部に1箇所設置するだけで部屋全体を消火ポイントのターゲットとすることができる。
【0009】
火災監視システムと連動することにより発火個所を特定し、自動的に噴射ノズル口を発火個所に向け水を噴射することができる。
【0010】
火災監視システムと連動することにより噴射された水により消火確認後、噴射を停止する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
火災監視システムと連動させ、噴射ノズル口に部屋全体を噴射ターゲットにし得る可動範囲を与え、火災発生と認識された箇所へは自動的に噴射ノズルが向けられ,同時に電磁弁を開き水道に接続されたポンプを自動的に運転、加圧させることで火災発生個所にピンポイントで水を噴射できる。
【実施例】
【0012】
図1は火災監視システムの2.非接触温度センサー、1.噴射ノズル、3.監視カメラ9.雲台の構成正面図で水平方向の角度制御は5.回転角制御用モーターで、仰角の角度制御は6.仰角制御用モーターで行う。
【0013】
部屋天井中央部に固定された火災監視部は予め区割りされたエリアの温度を順次測定する。
【0014】
コントローラーでは各エリアの温度を記憶し、前回温度と比較し、あるエリアで予めインプットされた危険温度、もしくは危険温度上昇速度に達した場合、そのエリアで図1の5.回転制御用モーターと、6.仰角制御用モーターを固定し、連続温度測定し、予めインプットされた火災発生データ値と比較する。
【0015】
コントローラーは火災発生データ値に達した場合、水道用、図3の16.電磁弁を開き、同時に14.ポンプ用モーターを起動する。
【0016】
火災発生エリアに図1の1.高圧水噴射ノズルは向けられている為、図3の水道用16.電磁弁が開き、同時に14.ポンプ用モーターが起動すると水道水は15.ポンプにより加圧され、火災発生エリアにピンポイントで放水される。
【0017】
噴射中も図1の2.非接触温度センサーにより計測し、予めインプットされた消火データ値に達した場合、図3の14.ポンプ用モーターを停止し、水道用16.電磁弁を閉め、噴射を停止し、通常の各エリアの監視を開始する。
【産業上の利用可能性】
【0018】
寝たきり独居老人の防災装置としての設置に適している。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は火災監視システム構成正面図である
【図2】図2は火災監視システム構成側面図である。
【図3】図3は水道水加圧ポンプの構成図である。
【符号の説明】
【0020】
1.高圧水噴射ノズル
2.非接触温度センサー
3.監視カメラ
4.回転角制御用平ギア
5.回転角制御用モーター
6.仰角制御用モーター
7.仰角制御用ウォームギア
8.仰角制御用ウォームホイル
9. 雲台
10.高圧水用フレキシブルホース
11.ベアリングハウジング
12.水平回転軸
13.天井固定板
14.ポンプ用モーター
15.ポンプ
16.電磁弁
17.ストップバルブ
18.コントロールボックス
【技術分野】
【0001】
本発明は初期火災発生場所に自動的にピンポイントで水を噴射する消化装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
消防法の規定による広さを超える建築物は自動消火装置としてのスプリンクラーの設置が義務づけられている。
【0003】
一般家庭や消防法の規定による広さを超えない建築物では消火器の設置が義務付けられている。
【0004】
近年急速に増えつつある寝たきり独居老人の防火、消火装置についても一般のものと同じである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スプリンクラーの場合、設置に膨大な費用を要し、火災発生し,すぐに消されたとしても設置個所で必要悪としての水害が発生するとの欠点を有している。
【0006】
急増しつつある寝たきり独居老人世帯では消火器を常備していても火災発生時その消火器を完全に機能させることは期待しにくい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、噴射ノズル口の可動範囲を水平方向360度、仰角方向90度とすることで部屋全体をターゲットにでき、火災発生検知時自動的にノズル口を火災発生個所に向け、同時に電磁弁を開け,ポンプで水道水を加圧することにより火災発生場所にピンポイントでの噴射を可能にし、センサーでの消火確認後噴射を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
噴射ノズル口の可動範囲を広げ水道水をポンプで加圧することにより室内天井中央部に1箇所設置するだけで部屋全体を消火ポイントのターゲットとすることができる。
【0009】
火災監視システムと連動することにより発火個所を特定し、自動的に噴射ノズル口を発火個所に向け水を噴射することができる。
【0010】
火災監視システムと連動することにより噴射された水により消火確認後、噴射を停止する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
火災監視システムと連動させ、噴射ノズル口に部屋全体を噴射ターゲットにし得る可動範囲を与え、火災発生と認識された箇所へは自動的に噴射ノズルが向けられ,同時に電磁弁を開き水道に接続されたポンプを自動的に運転、加圧させることで火災発生個所にピンポイントで水を噴射できる。
【実施例】
【0012】
図1は火災監視システムの2.非接触温度センサー、1.噴射ノズル、3.監視カメラ9.雲台の構成正面図で水平方向の角度制御は5.回転角制御用モーターで、仰角の角度制御は6.仰角制御用モーターで行う。
【0013】
部屋天井中央部に固定された火災監視部は予め区割りされたエリアの温度を順次測定する。
【0014】
コントローラーでは各エリアの温度を記憶し、前回温度と比較し、あるエリアで予めインプットされた危険温度、もしくは危険温度上昇速度に達した場合、そのエリアで図1の5.回転制御用モーターと、6.仰角制御用モーターを固定し、連続温度測定し、予めインプットされた火災発生データ値と比較する。
【0015】
コントローラーは火災発生データ値に達した場合、水道用、図3の16.電磁弁を開き、同時に14.ポンプ用モーターを起動する。
【0016】
火災発生エリアに図1の1.高圧水噴射ノズルは向けられている為、図3の水道用16.電磁弁が開き、同時に14.ポンプ用モーターが起動すると水道水は15.ポンプにより加圧され、火災発生エリアにピンポイントで放水される。
【0017】
噴射中も図1の2.非接触温度センサーにより計測し、予めインプットされた消火データ値に達した場合、図3の14.ポンプ用モーターを停止し、水道用16.電磁弁を閉め、噴射を停止し、通常の各エリアの監視を開始する。
【産業上の利用可能性】
【0018】
寝たきり独居老人の防災装置としての設置に適している。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は火災監視システム構成正面図である
【図2】図2は火災監視システム構成側面図である。
【図3】図3は水道水加圧ポンプの構成図である。
【符号の説明】
【0020】
1.高圧水噴射ノズル
2.非接触温度センサー
3.監視カメラ
4.回転角制御用平ギア
5.回転角制御用モーター
6.仰角制御用モーター
7.仰角制御用ウォームギア
8.仰角制御用ウォームホイル
9. 雲台
10.高圧水用フレキシブルホース
11.ベアリングハウジング
12.水平回転軸
13.天井固定板
14.ポンプ用モーター
15.ポンプ
16.電磁弁
17.ストップバルブ
18.コントロールボックス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定火災監視室において天井中央に固定された非接触温度センサーにより一定間隔で細分化されたエリアをスキャンし、事前に与えられた火災と認められる温度及び温度上昇速度に達した場合その火災発生場所に自動で噴射ノズルを向けピンポイントで水を噴射する初期火災消火装置。
【請求項1】
特定火災監視室において天井中央に固定された非接触温度センサーにより一定間隔で細分化されたエリアをスキャンし、事前に与えられた火災と認められる温度及び温度上昇速度に達した場合その火災発生場所に自動で噴射ノズルを向けピンポイントで水を噴射する初期火災消火装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公開番号】特開2006−296764(P2006−296764A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−123057(P2005−123057)
【出願日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(300082689)丸大和光株式会社 (3)
【出願人】(505000158)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(300082689)丸大和光株式会社 (3)
【出願人】(505000158)
【Fターム(参考)】
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