説明

加熱調理機器

【課題】加熱部でエラーが生じた際にどの加熱部で生じたかが分かり易い加熱調理機器を提供する。
【解決手段】調理物を加熱するための複数の加熱部と、加熱部での加熱調理の条件および加熱指令を入力するための操作部(15a、15b、15c、16)と、機器の状態を知らせる報知を音声または報知音により出力する複数の音声出力手段(7a、7b、7c)と、前記加熱部、操作部、音声出力手段を制御する制御部5と、を備えた加熱調理機器1であって、加熱部で生じたエラーの報知を音声出力手段より出力する場合、エラーが生じた加熱部に最も近い音声出力手段より報知を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年のガス調理器(例えば特許文献1参照)、電磁調理器といった加熱調理機器において、操作部での操作手順を示すガイダンスや機器の状態を知らせる報知を音声または報知音により出力するものが知られている。これは、例えばある調理モード作動中に数々の手順をふむ場合、次の操作のガイダンスを音声等により行ったり、あるいは機器の制御状態等の報知を音声等により行ったりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公昭63−67106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の加熱調理機器にあっては、複数の加熱部を有していてこれらの加熱部にて加熱を行うものであり、またガイダンスや報知を出力する音声出力手段は一つ設けてあって、加熱部についての報知がなされても、どの加熱部について報知されたのかはすぐには分かり難いものであった。
【0005】
また、ガイダンスや報知を音声等で出力する際、使用状態における使用者の耳が位置する高さ(立って使用している場合はおおよそ身長、車椅子等に乗って使用している場合はおおよそ座った状態での頭頂部の高さ)が好ましいが、従来の加熱調理機器にあっては、使用者の耳の高さに応じた音場の形成を行うものではなく、確実に使用者に聞こえるようにすると全体がうるさくなってしまい、全体がうるさくならないようにすると聞こえ難くなってしまうものであった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の加熱部のうちのいずれかについて報知がなされた際にどの加熱部についての報知かが分かり易く、また、報知を行う際には確実に報知が聞こえて知らせることができると共にガイダンスを行う際には音量が大きくて不快になったりせず、また、使用者の耳の高さに応じて音場を形成することができる加熱調理機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために請求項1に係る発明にあっては、調理物を加熱するための複数の加熱部と、加熱部での加熱調理の条件および加熱指令を入力するための操作部と、機器の状態を知らせる報知を音声または報知音により出力する複数の音声出力手段と、前記加熱部、操作部、音声出力手段を制御する制御部と、を備えた加熱調理機器であって、加熱部で生じたエラーの報知を音声出力手段より出力する場合、エラーが生じた加熱部に最も近い音声出力手段より報知を出力することを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることで、報知の音声等が出力されている音声出力手段に近い加熱部について報知されているので、複数の加熱部のうちのいずれかの加熱部についての報知かが分かり易くなるものである。
【0009】
また請求項2に係る発明にあっては、請求項1に係る発明において、音声出力手段より音声または報知音を出力することで形成される音場の上下方向位置を変更させる音場変更手段と、使用者の身長または頭頂部の床面からの高さを検出する高さ検出手段とを備えており、高さ検出手段にて検出された検出値が所定以上の場合に音場変更手段により音場の形成位置を上側とすると共に、高さ検出手段にて検出された検出値が所定未満の場合に音場変更手段により音場の形成位置を下側とすることを特徴とするものである。
【0010】
このような構成とすることで、使用者の耳の高さに応じて音場を形成することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明にあっては、複数の加熱部のうちのいずれかについて報知がなされた際にどの加熱部について報知されたのかが分かり易く、また、報知を行う際には確実に報知が聞こえると共にガイダンスを行う際には音量が大きくて不快になったりせず、また、使用者の耳の高さに応じて音場を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ガス調理器の斜視図である。
【図2】同上のガス調理器のガスの流れ及び燃焼の制御系統の概略構成図である。
【図3】こんろ操作部の拡大図である。
【図4】(a)(b)(c)(d)は音場変更手段を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明について添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本発明の加熱調理機器としては、ガスこんろを備えたガス調理器や、誘導加熱により容器を加熱する所謂IH電磁調理器が挙げられるが、限定はされない。本実施形態ではガス調理器として説明する。図1、図2に一般的なガス調理器1の例を示す。
【0014】
図1に示すガス調理器1は、本体ケーシング10に加熱部としてガスこんろ12とグリル13とを備えているが、グリル13は備えていなくてもよい。グリル13は本体ケーシング10の左右方向の中央部付近の内部に配設してあり、その前面にグリル扉13aが開閉自在に配置してある。本体ケーシング10の天板11には、手前の左側と右側および奥側の中央部にガスこんろ12が一つづつ計三つ配設してある。ガスこんろ12は、バーナ本体21の上にバーナキャップ22を載置して周囲に炎口を有するガスバーナ2で加熱手段が構成され、本体ケーシング10の天板11部に形成したこんろ開口を介して上方に露出している。天板11の前記開口の周囲には、複数の五徳爪14aを環状に配置した五徳14が設けてあり、この五徳14と加熱手段とで加熱部としてのガスこんろ12が構成してある。このガスこんろ12は、五徳14上に載置される調理物を収容した調理容器の底部の温度を計測してガスバーナ2の燃焼制御を行うための温度計測手段としての温度センサー3を備えている。温度センサー3は、測温手段としてのサーミスタ等の感温部を上端部に設けてあり、ガスこんろ12の略中央部に配置されて、五徳14上に載置される調理容器の底部に接触して温度を計測する。
【0015】
本体ケーシング10の前面のグリル扉の右側には、各ガスこんろ12を手動で操作するためのこんろ操作部15が設けてあると共に、本体ケーシング10の前面のグリル扉13aの左側には、グリル13を手動で操作するためのグリル操作部16が設けてあり、これらの操作部15、16からの操作指令は内蔵した制御部5により処理される。
【0016】
こんろ操作部15は、制御部5に対してガスバーナ2の点火・消火指令を与えるこんろ点火・消火操作部と、制御部5に対してガスバーナ2の燃焼量を調整するための指令を与えるこんろ加熱量調節操作部とからなるもので、本実施形態では前記こんろ点火・消火操作部とこんろ加熱量調節操作部とを同一のダイヤル式のつまみ部15tにて兼用している。更に詳しく説明すると、前記つまみ部15tは、押し操作により通常位置と押込位置とが切り替えられ、通常位置から押込位置とすることで点火指令が制御部5に与えられ、押込位置から通常位置とすることで消火指令が制御部5に与えられ、このように押し操作することでこんろ点火・消火操作部として機能する。更につまみ部15tは、前記のように通常位置と押込位置とが切り替えられるのに加えて、回転自在となっており、押込位置にして点火した状態で回転させることで、燃焼を調節して加熱量を調節するためのこんろ加熱量調節操作部として機能する。制御部5は商用電源により稼働し、本体ケーシング10に設けた電源スイッチSによってON/OFFが切り換えられる。
【0017】
また、グリル操作部16についても、グリル点火・消火操作部とグリル加熱量調節操作部とを押釦等にて構成してある。
【0018】
また、操作部としては、上記こんろ操作部15のつまみ部15tやグリル操作部16の他に、様々な調理モードを作動させるための調理操作部や、タイマー機能の設定を行うタイマー操作部等があり、後で説明する。
【0019】
ガスの流れ及び燃焼を制御する制御部5について、図2に示す概略構成図に基づいて説明する。なお、ガスこんろ12のとグリル13とは、ガスの流れ及び燃焼の基本的な部分は同様であるためグリル13についての説明は省略し、ガスこんろ12について説明する。
【0020】
ガスバーナ2にはそれぞれ、点火プラグ23と、バーナが燃焼しているか否かを検知する熱電対からなる温度検知手段24と、上記温度センサー3とが設けてあり、これらは制御部5に接続してある。
【0021】
各ガスバーナ2には、都市ガス等のガス燃料を供給する燃料供給路6から分岐する分岐供給路62が接続してある。燃料供給路6には元ガス弁61が設けてあると共に、各分岐供給路62には、ガス燃料の供給と停止とを切り替える電磁式の開閉弁63と、ガス燃料の供給量の調節を行うため停止角度の微調整が可能なステッピングモータにより駆動される流量制御弁64とが設けてある。前記開閉弁63と流量制御弁64は制御部5に接続してあり、制御部5からの指令により動作する。
【0022】
制御部5は、こんろ点火・消火操作部又はグリル点火・消火操作部から点火指令が送られると、開閉弁63を開くと共に点火プラグ23を作動させ、熱電対によって燃焼状態が検出されると、点火プラグ23の作動を停止して、点火処理を終了する。そして、こんろ加熱量調節操作部から送られる燃焼量指令に基づいて加熱量を調節する。また、消火指令が送られると、開閉弁63を閉じてガスバーナ2の消火を行う。
【0023】
次に、こんろ操作部15について説明する。こんろ操作部15は、左側より順に、天板11の手前の左側に設けてある左ガスこんろ12aに対応する左こんろ操作部15a、天板11の奥前の中央部に設けてある中ガスこんろ12bに対応する中こんろ操作部15b、天板11の手前の右側に設けてある右ガスこんろ12cに対応する右こんろ操作部15c、が設けてある。そして、つまみ部15tの他に、上記調理操作部やタイマー操作部等の種々の操作部が設けてある。図3に本実施形態のこんろ操作部15のつまみ部15t以外の操作部を示す。
【0024】
左こんろ操作部15aおよび右こんろ操作部15cは、下部の左側より、調理操作部としての湯わかし操作部17aおよび揚げもの操作部17b、タイマー操作部17c、とりけし操作部17dが設けてある。中こんろ操作部15bは、下部の左側より、炊飯/タイマー操作部17eおよびとりけし操作部17dが設けてある。
【0025】
次に、音声出力手段7について説明する。音声出力手段7は、操作部15での操作手順を示すガイダンスや、機器の状態を知らせる報知を音声または報知音により出力するもので、制御部5によって種々のガイダンスや報知を出力するように制御される。ガイダンスは、例えば調理モードのように一連の複数の手順をふむ場合に、一操作を行った後の次の操作の案内や、あるいは、操作部にて操作した後に、その操作が何の操作であったか(操作の名称)、どのような操作であったか、その操作が完了した旨、等の音声メッセージ等が挙げられるが、その他のものであってもよく特に限定されない。また報知は、機器の制御状態に関する内容や、機器の安全性に関する内容である。表1にガイダンスと報知の例を示すが、特にこれに限定されるものではない。
【0026】
【表1】

音声出力手段7は本実施形態ではスピーカからなるもので、天板11の左側に左音声出力手段7aが設けてあり、天板11の手前の中央部に中音声出力手段7bが設けてあり、天板11の右側に右音声出力手段7cが設けてある。なお、これらの音声出力手段7は図4に示すとおり、天板11の下に配設されており、図1では音声出力手段7の天板11上での位置関係を示している。
【0027】
そして、本発明においては、音声出力手段7よりガイダンスを出力する場合、その時点において使用者が操作している操作部15(15a、15b、15c)、16に最も近い音声出力手段7(7a、7b、7c)よりガイダンスを出力するように制御部5により制御するものである。本実施形態においては、例えば、グリル操作部16に最も近い音声出力手段7として左音声出力手段7aを対応させ、こんろ操作部15には右音声出力手段7cを対応させたり、あるいは、左こんろ操作部15aには中音声出力手段7bを対応させ、中こんろ操作部15bには中音声出力手段7bかまたは右音声出力手段7cを対応させ、右こんろ操作部15cには右音声出力手段7cを対応させてもよく、また他の組み合わせでもよい。
【0028】
以上のような構成とすることで、音声出力手段7よりガイダンスがなされた場合、ガイダンスの音声等が出力されている音声出力手段7(7a、7b、7c)に最も近い操作部15(15a、15b、15c)、16を操作すればよく、どの操作部を操作すればよいかが分かり易いものである。
【0029】
次に、他の実施形態について説明する。本実施形態では、音声出力手段7より報知を出力する場合、その報知の対象となっている加熱部に最も近い音声出力手段7より報知を出力するように制御部5により制御するものである。
【0030】
音声出力手段7は本実施形態では、左ガスこんろ12aに左音声出力手段7aを対応させ、中ガスこんろ12bおよびグリル13に中音声出力手段7bを対応させ、右ガスこんろ12cに右音声出力手段7cを対応させて、左ガスこんろ12aについての報知を行う場合には左音声出力手段7aから出力させ、中ガスこんろ12bまたはグリル13についての報知を行う場合には中音声出力手段7bから出力させ、右ガスこんろ12cについての報知を行う場合には右音声出力手段7cから出力させるものである。

【0031】
以上のような構成とすることで、音声出力手段7より報知がなされた場合、報知の音声等が出力されている音声出力手段7(7a、7b、7c)に対応する最も近い加熱部(左ガスこんろ12a、中ガスこんろ12b、右ガスこんろ12c、グリル13)についての報知であるため、どの加熱部が対象となっているかが分かり易いものである。
【0032】
次に、更に他の実施形態について説明する。本実施形態では、音声出力手段7より出力するガイダンスの音量と報知の音量とを異なる音量とするように制御部5により制御するものである。音量は、報知の音量をガイダンスの音量よりも大きくするのが好ましい。ガイダンスおよび報知については、例えば上記表1のようなものが挙げられるが、特に限定されない。
【0033】
報知を行う場合は、速やかな対応が要求される緊急の場合が多く、このような緊急時に行われる報知は、本実施形態のように大きな音量で出力することで、使用者の注意を喚起したり加熱調理機器から離れている使用者に知らせることが可能となり、また、ガイダンスを行う場合には、特に緊急ではなく使用者は操作のために加熱調理機器の近傍にいるため、本実施形態のように報知よりも小さな音量で出力することで、大きな音量によって不快となるのを回避することが可能となる。
【0034】
次に、更に他の実施形態について説明する。本実施形態では、上記いずれかの実施形態において、上述した構成に加えて音場変更手段8と、高さ検出手段とを備え、高さ検出手段の検出結果により、音声出力手段7からの出力によって形成される音場の位置を音場変更手段8によって変更するように制御部5により制御するものである。
【0035】
高さ検出手段は、使用者の身長または頭頂部の床面からの高さを検出するもので、赤外線センサー等からなり、本体ケーシング10に設けられる。
【0036】
図4(a)に示す例では、音場変更手段8は、音声出力手段7としてのスピーカ71からの音声等の出力により形成される音場の高さ位置を変化させるべく、スピーカ71の向きをモータ等の駆動手段(図示せず)により可動として、スピーカ71から出力される音声の出力方向を上下に変更可能としてある。スピーカ71は、本体ケーシング10の内部に収容され、モータ等の駆動手段の回転軸81を中心にしてスピーカ71の音声出力方向が前方または前斜め下方から、前斜め上方または上方へ向けて角度が可変となっていて、スピーカ71の音声出力方向が前方または前斜め下方向きの状態で低位置に音場(低音場という)を形成することができ、スピーカ71の音声出力方向が前斜め上方または上方向きの状態で高位置に音場(高音場という)を形成することができる。
【0037】
上記のように低音場、高音場を変更可能とすることで、身長が低い人や車椅子に座っている人が調理を行う場合、耳の位置は低いため低音場を形成するとガイドや報知等の音声を聞き取り易くなり、所定以上の身長の人が立位にて調理を行う場合、耳の位置は高いため高音場を形成するとガイドや報知等の音声を聞き取り易くなる。
【0038】
ここで、低音場と高音場とに振り分ける基準は、高さ検出手段による身長(座っている場合は頭頂部の床面からの高さ)の検出値が140cmを境界値として、140cm以下(又は未満)の場合に低音場、140cmを超える(又は以上)の場合に高音場を形成することが好ましい。140cmの根拠は、車椅子の床面から座面までの高さが40〜45cm程度、座高が90〜95cm程度であるため、車椅子に座った場合の頭頂部の高さは140cm程度となり、また、成人の性別・年齢別で最も身長が低い高齢者女性の身長が150cm程度である。このため、140cmを境界値として、140cmを超える場合を成人が立位で操作する場合の頭頂部の高さとして、高音場を形成するようにし、140cm以下の場合を、車椅子に座っている人や児童が操作する場合の頭頂部の高さとして、低音場を形成する。なお、この境界値は130〜150cmの間で適宜設定するようにしてもかまわない。
【0039】
また、図4(b)に示す例では、音場変更手段8は、音声出力手段7としてのスピーカ71からの音声等の出力により形成される音場の高さ位置を変化させるべく、スピーカ71から出力される音声等を、反射板82の向きを変えて所定の向きに反射させるものである。スピーカ71は、本体ケーシング10の内部に固定され、音声出力方向にモータ等の駆動手段(図示せず)により可動となった反射板を設け、駆動手段の回転軸81を中心にしてスピーカ71の音声出力方向が前方または前斜め下方から、前斜め上方または上方へ向けて角度が可変となっていて、スピーカ71の音声出力方向が前方または前斜め下方向きの状態で低音場を形成することができ、スピーカ71の音声出力方向が前斜め上方または上方向きの状態で高音場を形成することができる。
【0040】
また、図4(c)(d)に示す例では、音場変更手段8は、音声出力手段7としてのスピーカ71からの音声等の出力により形成される音場の高さ位置を変化させるべく、音声出力方向が前方または前斜め下方となるように固定された低音場用のスピーカ71aと、音声出力方向が前斜め上方または上方となるように固定された高音場用のスピーカ71bと、を備え、これらを切り替え制御するもので、制御部5が音場変更手段8の機能を備えている。これにより、図4(c)に示すように低音場用のスピーカ71aから音声等を出力することで低音場を形成することができ、図4(d)に示すように高音場用のスピーカ71bから音声等を出力することで高音場を形成することができる。
【符号の説明】
【0041】
1 ガス調理器
10 本体ケーシング
11 天板
13 グリル
14 五徳
15 こんろ操作部
15a 左こんろ操作部
15b 中こんろ操作部
15c 右こんろ操作部
16 グリル操作部
7 音声出力手段
7a 左音声出力手段
7b 中音声出力手段
7c 右音声出力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理物を加熱するための複数の加熱部と、加熱部での加熱調理の条件および加熱指令を入力するための操作部と、機器の状態を知らせる報知を音声または報知音により出力する複数の音声出力手段と、前記加熱部、操作部、音声出力手段を制御する制御部と、を備えた加熱調理機器であって、加熱部で生じたエラーの報知を音声出力手段より出力する場合、エラーが生じた加熱部に最も近い音声出力手段より報知を出力することを特徴とする加熱調理機器。
【請求項2】
音声出力手段より音声または報知音を出力することで形成される音場の上下方向位置を変更させる音場変更手段と、使用者の身長または頭頂部の床面からの高さを検出する高さ検出手段とを備えており、高さ検出手段にて検出された検出値が所定以上の場合に音場変更手段により音場の形成位置を上側とすると共に、高さ検出手段にて検出された検出値が所定未満の場合に音場変更手段により音場の形成位置を下側とすることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−112647(P2012−112647A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−57445(P2012−57445)
【出願日】平成24年3月14日(2012.3.14)
【分割の表示】特願2007−142351(P2007−142351)の分割
【原出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【出願人】(000000284)大阪瓦斯株式会社 (2,453)
【Fターム(参考)】