説明

半導体集積回路

【課題】多ビットのデータに基づいて複数の信号を連続的に出力する際にデータの履歴を各ビットについて保持する機能を有する半導体集積回路において、回路面積を低減する。
【解決手段】この半導体集積回路は、クロック信号が第1のレベルにあるときに入力データを出力し、クロック信号が第2のレベルにあるときに出力データを保持することにより、複数のビットを有するデータの履歴を各ビットについて保持する複数群のハーフラッチ回路HL1〜HL5と、各群のハーフラッチ回路に保持されているデータを順次シフトさせるために、各群のハーフラッチ回路に1群のクロック信号を供給するクロック信号供給回路10と、複数群のハーフラッチ回路に保持されているデータの履歴に基づいて、出力すべき信号の特性をそれぞれ制御する複数の制御回路13とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに用いられるサーマルヘッドを駆動するドライバICのように、多ビットのデータに基づいて複数の信号を連続的に出力する半導体集積回路に関し、特に、データの履歴を各ビットについて保持する機能を有する半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、プリンタに用いられるサーマルヘッドを駆動する半導体集積回路(ドライバIC)においては、入力される印字データに応じて複数の出力電流が生成され、これらの出力電流が、サーマルヘッドに含まれる複数の発熱素子に供給される。そのような従来の半導体集積回路の構成を図11に示す。
【0003】
図11に示すように、この半導体集積回路100は、各ビットの印字データについて最新データ及び履歴データを保持する複数のシフトレジスタ101と、これらのシフトレジスタ101に印字データを供給するシフトレジスタ102と、半導体集積回路100の外部に配置されたサーマルヘッド105を駆動するための電流を供給する複数のドライバ回路104と、それぞれのシフトレジスタ101から出力された最新データ及び履歴データに基づいてそれぞれのドライバ回路104を制御する複数の履歴制御回路103とを含んでいる。ここで、シフトレジスタ101は、複数のフリップフロップFF1〜FF5によって構成され、シフトレジスタ102も、複数のフリップフロップFF6、FF7、・・・によって構成されている。
【0004】
次に、半導体集積回路100の動作について説明する。シフトレジスタ102は、シリアル入力された印字データSIを、サーマルヘッド105に含まれている複数の発熱素子に供給するために、パラレルデータに変換する。シフトレジスタ102のフリップフロップFF6は、クロック信号CLKに同期して印字データSIをラッチし、これを次段のフリップフロップFF7及び図中上側のシフトレジスタ101に出力する。また、フリップフロップFF7は、クロック信号CLKに同期して印字データをラッチし、これを次段のフリップフロップ及び図中上側のシフトレジスタ101に出力する。同様の動作を印字データのビット数分だけ繰り返すことにより、印字データが図中右側の方に順次シフトされ、シフトレジスタ102のフリップフロップFF6、FF7、・・・に各ビットの最新の印字データがセットされる。
【0005】
シフトレジスタ101は、シフトレジスタ102から出力された印字データの履歴を保持する。シフトレジスタ101のフリップフロップFF1〜FF5は、ラッチクロック信号LATに同期して、前段のフリップフロップにラッチされている印字データをラッチする。また、フリップフロップFF1〜FF5は、ラッチした印字データを履歴制御回路103に出力する。このようにして、シフトレジスタ101においては、最新データをフリップフロップFF1が保持し、順に古くなる履歴データをフリップフロップFF2〜FF5が保持している。
【0006】
履歴制御回路103は、フリップフロップFF1が出力する最新データ及びフリップフロップFF2〜FF5が出力する履歴データに基づいて、ドライバ回路104がオンするタイミングを制御している。ドライバ回路104は、サーマルヘッド105の発熱素子に電流を流すことにより、サーマルヘッド105を駆動する。このようにして、履歴データに基づいてサーマルヘッドを駆動することができる。
【0007】
しかしながら、このような従来の半導体集積回路は、印字データの履歴を保持するために複数のフリップフロップを含むシフトレジスタを用いているため、この機能を実現するための回路が占める面積が大きく、特に、ドライバ出力端子のピッチが狭いドライバICにおいては、非常にレイアウト効率が悪く、コストアップを招くという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、多ビットのデータに基づいて複数の信号を連続的に出力する際にデータの履歴を各ビットについて保持する機能を有する半導体集積回路において、回路面積を低減することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明に係る半導体集積回路は、複数のビットを有するデータに基づいて複数の信号をパラレルに出力する半導体集積回路であって、クロック信号が第1のレベルにあるときに入力データを出力し、クロック信号が第2のレベルにあるときに出力データを保持することにより、複数のビットを有するデータの履歴を各ビットについて保持する複数群のハーフラッチ回路と、各群のハーフラッチ回路に保持されているデータを順次シフトさせるために、各群のハーフラッチ回路に1群のクロック信号を供給するクロック信号供給回路と、複数群のハーフラッチ回路に保持されているデータの履歴に基づいて、出力すべき信号の特性をそれぞれ制御する複数の制御回路とを具備する。
【0010】
この半導体集積回路は、シリアルデータを入力し、入力されたシリアルデータを複数群のハーフラッチ回路にパラレルに供給するシフトレジスタをさらに具備するようにしても良い。また、この半導体集積回路は、複数の制御回路の制御の下で複数の信号をパラレルに出力する複数のドライバ回路をさらに具備するようにしても良い。
【0011】
また、クロック信号供給回路が、供給されたクロック信号を順次遅延させることにより1群のクロック信号を生成する複数のディレイ手段を含むようにしても良い。
【0012】
あるいは、クロック信号供給回路が、供給されたクロック信号をカウントすることにより1群のクロック信号を生成するカウンタ回路を含むようにしても良いし、供給されたクロック信号を遅延させて得られた複数のクロック信号に同期して動作する複数のラッチ回路と、複数のラッチ回路の出力信号に基づいて論理演算を行うことにより1群のクロック信号を生成する複数の論理回路とを含むようにしても良い。その場合には、クロック信号供給回路が、供給されるリセット信号によってリセットされるようにしても良い。
【0013】
以上において、複数の制御回路が、複数群のハーフラッチ回路からそれぞれ供給されるデータを、所定の期間においてマスクするようにしても良い。
【0014】
このように構成した本発明によれば、多ビットのデータに基づいて複数の信号を連続的に出力する際に、回路素子の少ないハーフラッチ回路を用いてデータの履歴を保持するので、従来よりも小さい回路面積でデータの履歴を各ビットについて保持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す。図1に示すように、この半導体集積回路1は、各ビットの印字データについて最新データ及び履歴データを保持する複数の履歴保持回路11と、印字データを更新するタイミングを与えるクロック信号CL1〜CL5を生成して履歴保持回路11に供給するディレイ回路10と、これらの履歴保持回路11に印字データを供給するシフトレジスタ12と、半導体集積回路1の外部に配置されたサーマルヘッド15を駆動するための電流を供給する複数のドライバ回路14と、それぞれの履歴保持回路11から出力された最新データ及び履歴データに基づいてそれぞれのドライバ回路14を制御する複数の履歴制御回路13とを含んでいる。ここで、履歴保持回路11は、複数のハーフラッチ回路HL1〜HL5によって構成され、シフトレジスタ12は、複数のフリップフロップFF1、FF2、・・・によって構成されている。
【0016】
図2は、図1に示すディレイ回路の構成を示す図である。図2に示すように、ディレイ回路10は、直列に接続されたディレイ素子Delay1〜Delay4を含み、ラッチクロック信号LATを順に遅延させてクロック信号CL5〜CL1を出力する。ディレイ素子Delay1〜Delay4の各々は、例えば、直列に接続された複数のバッファ回路によって構成される。
【0017】
次に、半導体集積回路1の動作について説明する。シフトレジスタ12は、シリアル入力された印字データSIを、サーマルヘッド15に含まれている複数の発熱素子に供給するために、パラレルデータに変換する。シフトレジスタ12のフリップフロップFF1は、クロック信号CLKに同期して印字データSIをラッチし、次段のフリップフロップFF2及び図中上側の履歴保持回路11に印字データを出力する。また、フリップフロップFF2は、クロック信号CLKに同期して印字データをラッチし、次段のフリップフロップ及び図中上側の履歴保持回路11に印字データを出力する。同様の動作を印字データのビット数分だけ繰り返すことにより、印字データが図中右側の方に順次シフトされ、シフトレジスタ12のフリップフロップFF1、FF2、・・・に各ビットの最新の印字データがセットされる。
【0018】
シフトレジスタ12に印字データがセットされると、ディレイ回路10にラッチクロック信号LATが供給される。ディレイ回路10は、ラッチクロック信号LATをクロック信号CL5として、履歴保持回路11のハーフラッチ回路HL5に出力する。また、ディレイ回路10は、ディレイ素子Delay1〜Delay4によって順に遅延させたクロック信号CL4〜CL1を、履歴保持回路11のハーフラッチ回路HL4〜HL1に出力する。
【0019】
履歴保持回路11は、シフトレジスタ12から出力された印字データの履歴を保持する。履歴保持回路11のハーフラッチ回路HL5は、クロック信号CL5に同期して、前段のハーフラッチ回路HL4にラッチされている印字データをラッチする。ハーフラッチ回路HL4〜HL1も、順に同様の動作を行う。また、ハーフラッチ回路HL5〜HL1は、ラッチしたデータを履歴制御回路13に出力する。このようにして、履歴保持回路11は、保持している5ビットの印字データを1ビット分シフトさせる。その結果、最新データをハーフラッチ回路HL1が保持し、順に古くなる履歴データをハーフラッチ回路HL2〜HL5が保持することになる。
【0020】
履歴制御回路13は、ハーフラッチ回路HL1が出力する最新データ及びハーフラッチ回路HL2〜HL5が出力する履歴データに基づいて、ドライバ回路14がオンするタイミングを制御している。ドライバ回路14は、サーマルヘッド15の発熱素子に電流を流すことにより、サーマルヘッド15を駆動する。このようにして、履歴データに基づいてサーマルヘッドを駆動することができる。
【0021】
次に、従来の半導体集積回路において用いるフリップフロップ(フルラッチ回路)と本実施形態に係る半導体集積回路において用いるハーフラッチ回路との比較を行う。図3に、フルラッチ回路の構成を示し、図4にハーフラッチ回路の構成を示す。図3に示すように、フルラッチ回路を構成するためにはトランジスタ20個を要するのに対し、図4に示すように、ハーフラッチ回路を構成するためにはトランジスタ10個で足りる。従って、ハーフラッチ回路が占める面積は、フルラッチ回路が占める面積のほぼ半分となる。
【0022】
また、複数の履歴保持回路11に対して1個のディレイ回路10があれば良いので、図11R>1に示す従来の半導体集積回路における複数のシフトレジスタ101が占める面積よりも、図1に示す本実施形態に係る半導体集積回路におけるディレイ回路10と複数の履歴保持回路11とが占める面積の方が小さくなる。従って、レイアウトのスペース効率が向上し、チップサイズを小さくすることができる。
【0023】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5に、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す。この半導体集積回路2は、第1の実施形態におけるディレイ回路10の替わりに、カウンタ回路20を含んでいる。また、RESETバー信号が、カウンタ回路20及び履歴制御回路27に入力される。その他の点に関しては、第1の実施形態と同様である。
【0024】
図6は、図5に示すカウンタ回路の構成を示す図である。図6に示すように、カウンタ回路20は、ラッチクロック信号LATに同期してローレベルのデータを順にラッチする複数のラッチ回路21〜26と、それぞれのラッチ回路のハーフラッチ出力と反転フルラッチ出力との論理積を求める複数のAND回路とを有している。ラッチ回路21〜26の各々は、図3に示すような回路構成を一部に含んでいる。
【0025】
図7に、カウンタ回路20の各部における動作を示す。ラッチ回路21は、RESETバー信号がローレベルの場合には、反転フルラッチ出力端子(Qバー)からハイレベルのQ0バー信号を出力し、RESETバー信号がハイレベルになってから最初にラッチクロック信号LATが立ち下がるタイミングで、Q0バー信号をローレベルとする。また、ラッチ回路22は、同じタイミングで、反転フルラッチ出力端子(Qバー)からハイレベルのQ5バー信号を出力し、次にラッチクロック信号LATが立ち上がるタイミングで、ハーフラッチ出力端子(M)からハイレベルのM5信号を出力する。従って、ラッチ回路22に接続されているAND回路は、ラッチ回路22のハーフラッチ出力と反転フルラッチ出力とが共にハイレベルとなる期間においてハイレベルとなるクロック信号CL5を出力する。同様に、ラッチ回路23〜26に接続されているAND回路は、順にハイレベルのパルスを有するクロック信号CL4〜CL1を出力する。
【0026】
本実施形態によれば、クロック信号CL1〜CL5の正確なタイミングを得ることができる。なお、図6に示すように、RESETバー信号を履歴制御回路27に入力して、履歴制御の入力をマスクするようにしても良い。これにより、履歴保持回路11のハーフラッチ回路HL1〜H5の出力が未確定となっている期間において、ショート電流を抑えることができる。
【0027】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図8に、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示す。この半導体集積回路3は、第2の実施形態におけるカウンタ回路20の替わりに、クロック信号生成回路30を含んでいる。その他の点に関しては、第2の実施形態と同様である。
【0028】
図9は、図8に示すクロック信号生成回路の構成を示す図である。図9に示すように、クロック信号生成回路30は、ラッチ回路31〜34と、反転ディレイ回路35と、ディレイ回路36と、AND回路37及び38と、NOR回路39及び40とを有している。
【0029】
図10に、ディレイ素子30の各部における動作を示す。ラッチクロック生成回路30は、ラッチクロック信号LAT1をクロック信号CL5として出力する。また、ラッチ回路31は、RESETバー信号がローレベルの場合には、出力端子(Q)からローレベルのQ4信号を出力し、RESETバー信号がハイレベルの場合には、ラッチクロック信号LAT1が立ち下がるタイミングで、Q4信号をハイレベルとする。
【0030】
ラッチクロック信号LAT1は、反転ディレイ回路35によって所定の時間遅延され、LAT2バー信号として出力される。ラッチ回路32は、RESETバー信号がローレベルの場合には、反転出力端子(Qバー)からハイレベルのQ3バー信号を出力し、RESETバー信号がハイレベルの場合には、LAT2バー信号が立ち下がるタイミングで、Q3バー信号をローレベルとする。
【0031】
従って、AND回路37は、Q4信号の立ち上がりのタイミングと同期して立ち上がり、Q3バー信号の立ち下がりのタイミングと同期して立ち下がるクロック信号CL4を出力する。また、NOR回路39は、クロック信号CL4の立ち下がりのタイミングと同期して立ち上がり、LAT2バー信号の立ち上がりのタイミングと同期して立ち下がるクロック信号CL3を出力する。
【0032】
ラッチ回路33は、RESETバー信号がローレベルの場合には、出力端子(Q)からローレベルのQ2信号を出力し、RESETバー信号がハイレベルの場合には、LAT2バー信号が立ち上がるタイミングで、Q2信号をハイレベルとする。
【0033】
LAT2バー信号は、ディレイ回路36によって所定の時間遅延され、LAT3バー信号として出力される。ラッチ回路34は、RESETバー信号がローレベルの場合には、反転出力端子(Qバー)からハイレベルのQ1バー信号を出力し、RESETバー信号がハイレベルの場合には、LAT3バー信号が立ち下がるタイミングで、Q1バー信号をローレベルとする。
【0034】
従って、AND回路38は、Q2信号の立ち上がりのタイミングと同期して立ち上がり、Q1バー信号の立ち下がりのタイミングと同期して立ち下がるクロック信号CL2を出力する。また、NOR回路40は、クロック信号CL2の立ち下がりのタイミングと同期して立ち上がり、LAT3バー信号の立ち上がりのタイミングと同期して立ち下がるクロック信号CL1を出力する。
【0035】
本実施形態によれば、ラッチクロック信号LAT1に含まれるパルスの数を減らしつつ、クロック信号CL1〜CL5の正確なタイミングを得ることができる。なお、図8に示すように、RESETバー信号を履歴制御回路27に入力して、履歴制御の入力をマスクするようにしても良い。これにより、履歴保持回路11のハーフラッチ回路HL1〜H5の出力が未確定となっている期間において、ショート電流を抑えることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、多ビットのデータに基づいて複数の信号を連続的に出力する際にデータの履歴を各ビットについて保持する機能を有する半導体集積回路において、回路面積を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すディレイ回路の構成を示す図である。
【図3】比較のためにフルラッチ回路の構成を示す図である。
【図4】図1に示すハーフラッチ回路の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すカウンタ回路の構成を示す図である。
【図7】図5に示すカウンタ回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示すクロック信号生成回路の構成を示す図である。
【図10】8に示すクロック信号生成回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】従来の半導体集積回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3 半導体集積回路
10 ディレイ回路
11 履歴保持回路
12 シフトレジスタ
13、27 履歴制御回路
14 ドライバ回路
15 サーマルヘッド
20 カウンタ回路
30 クロック信号生成回路
21〜26 ラッチ回路
31〜34 ラッチ回路
35 反転ディレイ回路
36 ディレイ回路
37、38 AND回路
39、40 NOR回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のビットを有するデータに基づいて複数の信号をパラレルに出力する半導体集積回路であって、
クロック信号が第1のレベルにあるときに入力データを出力し、クロック信号が第2のレベルにあるときに出力データを保持することにより、複数のビットを有するデータの履歴を各ビットについて保持する複数群のハーフラッチ回路と、各群のハーフラッチ回路に保持されているデータを順次シフトさせるために、各群のハーフラッチ回路に1群のクロック信号を供給するクロック信号供給回路と、
前記複数群のハーフラッチ回路に保持されているデータの履歴に基づいて、出力すべき信号の特性をそれぞれ制御する複数の制御回路と、
を具備する半導体集積回路。
【請求項2】
シリアルデータを入力し、入力されたシリアルデータを前記複数群のハーフラッチ回路にパラレルに供給するシフトレジスタをさらに具備する請求項1記載の半導体集積回路。
【請求項3】
前記複数の制御回路の制御の下で複数の信号をパラレルに出力する複数のドライバ回路をさらに具備する請求項1又は2記載の半導体集積回路。
【請求項4】
前記クロック信号供給回路が、供給されたクロック信号を順次遅延させることにより1群のクロック信号を生成する複数のディレイ手段を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体集積回路。
【請求項5】
前記クロック信号供給回路が、供給されたクロック信号をカウントすることにより1群のクロック信号を生成するカウンタ回路を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体集積回路。
【請求項6】
前記クロック信号供給回路が、
供給されたクロック信号を遅延させて得られた複数のクロック信号に同期して動作する複数のラッチ回路と、
前記複数のラッチ回路の出力信号に基づいて論理演算を行うことにより1群のクロック信号を生成する複数の論理回路と、
を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体集積回路。
【請求項7】
前記クロック信号供給回路が、供給されるリセット信号によってリセットされることを特徴とする請求項5又は6記載の半導体集積回路。
【請求項8】
前記複数の制御回路が、前記複数群のハーフラッチ回路からそれぞれ供給されるデータを所定の期間においてマスクすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の半導体集積回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2004−50710(P2004−50710A)
【公開日】平成16年2月19日(2004.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−213364(P2002−213364)
【出願日】平成14年7月23日(2002.7.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】