収穫機
【課題】収容袋の紐状部を容易に引っ掛けることができ、紐状部が支持軸から不用意に外れることを防止できる収穫機を提供する。
【解決手段】収穫機は、農作物を搬送する搬送手段と、搬送手段からの農作物を収容可能な収容袋を載置する載置台とを備える。載置台の上方には、収容袋の紐状部17bを支持して上面開口部を開口状態に維持する袋支持体91を配設する。袋支持体91は、フレーム92と、フレーム92から突出する支持軸96と、フレーム92から突出し支持軸96との間に挿通用空間部98を形成する弾性変形可能なストッパ97とを有する。
【解決手段】収穫機は、農作物を搬送する搬送手段と、搬送手段からの農作物を収容可能な収容袋を載置する載置台とを備える。載置台の上方には、収容袋の紐状部17bを支持して上面開口部を開口状態に維持する袋支持体91を配設する。袋支持体91は、フレーム92と、フレーム92から突出する支持軸96と、フレーム92から突出し支持軸96との間に挿通用空間部98を形成する弾性変形可能なストッパ97とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物を搬送して収容袋に収容する収穫機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された収穫機が知られている。
【0003】
この従来の収穫機は、農作物を搬送する搬送手段と、搬送手段からの農作物が上面開口部から収容される収容袋が載置された載置台と、収容袋の紐状部を支持して収容袋の上面開口部を開口状態に維持する袋支持体とを備えている。また、袋支持体は、フレームと、このフレームから上方に向って突出し収容袋の紐状部が引っ掛けられる突出部とを有している。
【特許文献1】特開2003−79217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の収穫機では、収容袋の紐状部を突出部に引っ掛けにくく、また、引っ掛けられた収容袋の紐状部が突出部から外れやすい問題がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、収容袋の紐状部を支持軸に容易に引っ掛けることができるとともに、引っ掛けられた収容袋の紐状部が支持軸から不用意に外れることを防止できる収穫機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の収穫機は、農作物を搬送する搬送手段と、この搬送手段からの農作物が上面開口部から収容される収容袋が載置された載置台と、収容袋の紐状部を支持して収容袋の上面開口部を開口状態に維持する袋支持体とを備え、前記袋支持体は、フレームと、このフレームから突出し、収容袋の紐状部が引っ掛けられる支持軸と、前記フレームから突出し、前記支持軸との間に挿通用空間部を形成する弾性変形可能なストッパとを有し、収容袋の紐状部を前記支持軸に引っ掛ける際には、前記ストッパを弾性変形させることにより収容袋の紐状部を前記挿通用空間部に挿入し、前記支持軸に引っ掛けられた収容袋の紐状部は、前記ストッパとの接触により前記支持軸の先端側への移動が規制されるものである。
【0007】
請求項2記載の収穫機は、請求項1記載の収穫機において、ストッパは、先端側に湾曲面を有し、前記ストッパが弾性変形する前の状態で、前記湾曲面と支持軸との間には挿通用空間部に連通した間隙があるものである。
【0008】
請求項3記載の収穫機は、請求項1または2記載の収穫機において、支持軸は、基端側にねじ孔部を有し、前記ねじ孔部にボルトが螺合されることによりストッパが前記支持軸に取り付けられているものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明によれば、ストッパを弾性変形させることにより収容袋の紐状部を挿通用空間部に挿入することで、収容袋の紐状部を支持軸に容易に引っ掛けることができ、また、支持軸に引っ掛けられた収容袋の紐状部は、ストッパとの接触により支持軸の先端側への移動が規制されるため、引っ掛けられた収容袋の紐状部が支持軸から不用意に外れることを防止できる。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、ストッパが弾性変形する前の状態で、湾曲面と支持軸との間には挿通用空間部に連通した間隙があるため、収容袋の紐状部を間隙から挿通用空間部に挿入することにより、収容袋の紐状部をより一層容易に引っ掛けることができる。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、支持軸のねじ孔部にボルトを螺合することで、ストッパを支持軸に容易に取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の収穫機の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1および図2において、1は収穫機で、この収穫機1は、圃場に生育した根菜類等の農作物A、すなわち例えばさつまいもを収穫する自走式収穫機である。なお、収穫対象物である農作物Aは、圃場の畝の土中では、複数個(例えば4〜6個)ずつ主茎部である茎部(蔓等)Bで繋がった状態となっている。
【0014】
収穫機1は、前後方向長手状の機体2を備え、機体2の後側下部にはクローラ3が設けられ、クローラ3はエンジン4から出力される動力に基づいて駆動する。
【0015】
機体2の前側には、茎部Bで繋がった農作物Aを圃場の畝の土中から収穫して斜め後上方に向けて搬送する掘取コンベヤ等の第1搬送手段6と、茎部Bを農作物Aから分離除去してその茎部Bを圃場上に落下させることにより農作物Aをばらす、すなわち例えば圃場から収穫された複数個の農作物Aの略全部を1個ずつばらばらにする茎部分離手段7と、茎部分離手段7にてばらされた農作物Aを斜め後上方に向けて持上搬送する持上コンベヤ等の第2搬送手段8とが設けられている。
【0016】
また、機体2の前端部には先金等の掘取刃11が設けられている。さらに、機体2から取付アーム12が前方に向って突出し、取付アーム12の前端部にはゲージ輪13が取り付けられている。また、第1搬送手段6の上方には、茎部Bで繋がった農作物Aをゴム板等の弾性板15で掻き込んで後方に送る掻込コンベヤ等の掻込手段14が配設されている。
【0017】
さらに、機体2の後側には、第2搬送手段8の搬送終端部から搬出される農作物Aを受け入れこの受け入れた農作物Aを後方に向けて水平に搬送する選別作業用の選別コンベヤ等の第3搬送手段16と、上方に向って開口する上面開口部17aおよび左右一対をなす略環状の吊り下げ用の紐状部(吊りバンド等)17bを有する柔軟な袋状のフレキシブルコンテナ等の収容袋17が載置された載置台18とが設けられている。
【0018】
そして、機体2の後端下部から後方に向って突出する載置台18上に載置された紐付きの収容袋(フレコンバック)17の袋本体部17c内には、第3搬送手段16の搬送終端部から搬出される農作物Aが落下して上面開口部17aから収容される。また、機体2には、作業用ステップ19が設けられており、作業用ステップ19上には、第3搬送手段16にて搬送中の農作物A等に対して選別作業をする作業者が乗る。
【0019】
なお、第3搬送手段16は、例えば前後に分割された2つのコンベヤ16a,16bにて構成されている。第1搬送手段6、第2搬送手段8および第3搬送手段16にて、農作物Aを圃場から収穫して機体2の後端位置まで搬送する搬送手段20が構成されている。また、この搬送手段20からの農作物Aを収容する収容袋17は、上面開口部17aが形成された袋本体部17cと、この袋本体部17cに両端側が取り付けられた左右一対の平板状の紐状部17bとにて構成されている。
【0020】
ここで、第1搬送手段6は、所定方向に回行して茎部Bで繋がった農作物Aを圃場の畝の土中から収穫して搬送するとともに搬送途中で土等を間隙21から圃場上に落下させるロッド式の無端状の搬送体22を有している。搬送体22の搬送始端部は、機体2に回転可能に設けられた従動回転体23に巻き掛けられ、搬送体22の搬送終端部は、機体2に回転可能に設けられ搬送体22を所定方向に回行させる駆動回転体24に巻き掛けられている。駆動回転体24は、エンジン4から出力される動力をチェーン25等からなる動力伝達手段を介して受けて駆動回転する。
【0021】
搬送体22は、互いに離間対向する左右一対の無端部材26と、両無端部材26に架設され両無端部材26とともに回行して農作物Aを圃場の畝の土中から収穫して搬送する左右方向長手状の複数本のロッド27とを有している。隣り合うロッド27間に間隙21が形成され、この間隙21を通って土等が圃場上に落下する。
【0022】
駆動回転体24は、図3に示されるように、左右方向の軸部材31と、軸部材31の外周側に固着され軸部材31の軸方向に間隔をおいて並んだ複数のスプロケット32とを有し、これら複数のスプロケット32に搬送体22の搬送終端部が巻き掛けられている。各スプロケット32は、外周側に周方向に間隔をおいて並んだ山形状の複数の凸部33を有している。そして、隣り合う凸部33間には、搬送体22の搬送終端部に位置するロッド27が嵌まり込んでいる。すなわち、図3から明らかなように、隣り合うロッド27間の間隙21にスプロケット32の凸部33が挿通され、凸部33の先端部33aが間隙21からスプロケット32の径方向外方に突出している。
【0023】
第2搬送手段8は、所定方向に回行して茎部分離手段7にてばらばらにされた農作物Aを持上搬送する無端状の搬送体41を有している。搬送体41の搬送始端部は、機体2の下部に回転可能に設けられた従動回転体42に巻き掛けられ、搬送体41の搬送終端部は、機体2の上部に回転可能に設けられ搬送体41を所定方向に回行させる駆動回転体43に巻き掛けられている。駆動回転体43は、エンジン4から出力される動力に基づいて駆動回転する。
【0024】
搬送体41は、互いに離間対向する左右一対の無端部材44と、両無端部材44に架設された左右方向長手状の複数本の棒状部材45と、これら複数本の棒状部材45の中から選択された所定の棒状部材45に固着され農作物Aを持上搬送する爪部材46とを有している。
【0025】
茎部分離手段7は、第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部の下方に回転可能に配設され駆動回転時に第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部とともに茎部Bを挟持して農作物Aから引き抜くように分離するゴムローラ等の駆動ローラ体51と、第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部の上方に上下回転可能に配設され茎部Bで繋がった農作物Aを押えながら駆動ローラ体51側に向けて案内する押えバー等の押え体52とを有している。
【0026】
また、茎部分離手段7は、駆動ローラ体51の軸方向両端部を回転可能に支持する上下回動可能な回動アーム53と、回動アーム53を駆動ローラ体51が上動する方向である一方向(図2中、a方向)に付勢する弾性変形可能な付勢体であるコイルばね54と、回動アーム53との当接により回動アーム53の一方向への回動を規制し駆動ローラ体51の外周と第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部との間の距離を設定する設定体である調整ボルト55とを有し、調整ボルト55にて設定される距離が調整ボルト55の回動操作により調整可能となっている。
【0027】
駆動ローラ体51は、駆動回転体24の下方にこの駆動回転体24と対向して配設され、エンジン4から出力される動力をチェーン25等からなる動力伝達手段を介して受けて駆動回転体24の回転方向とは反対の方向に駆動回転する。
【0028】
また、駆動ローラ体51は、左右方向の軸部材57と、軸部材57の外周側に固着された弾性変形可能な略円筒状のゴム製或いは樹脂製の等のローラ部材58とを有している。ローラ部材58の外周部のうち駆動回転体24の各スプロケット32と対向する部分には、各スプロケット32を通過させる略円形環状の溝部59が形成されている。そして、図3に示すように、駆動ローラ体51と第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部との間の距離が最小値に設定された状態時には、駆動回転体24のスプロケット32の凸部33の先端部33aは駆動ローラ体51の溝部59内に入り込んでこの溝部59内を通過し、スプロケット32と駆動ローラ体51とは接触しないようになっている。
【0029】
回動アーム53は、前後方向長手状に形成され、前後方向略中央部が機体2に固着された左右方向の支軸61に回動可能に取り付けられている。そして、回動アーム53の後端部にて、駆動ローラ体51が回転可能に支持されている。また、回動アーム53の前端部には、機体2に固着した突出板62の孔63に摺動可能に挿通された連結ロッド64の上端部が回動可能に連結されている。連結ロッド64の下端部にはばね当接板65が固着され、ばね当接板65と突出板62との間にコイルばね54が圧縮された状態で配設され、コイルばね54の一端部が突出板62に当接し、コイルばね54の他端部がばね当接板65に当接している。そして、回動アーム53は、コイルばね54にて連結ロッド64およびばね当接板65を介して常に一方向(図2中、a方向)に付勢され、茎部Bの挟持時にコイルばね54の付勢力に抗して一方向とは反対の他方向に若干回動する。
【0030】
調整ボルト55は、軸部66および頭部67を有し、軸部66が機体2に固着されたナット68に螺合され、頭部67が回動アーム53の前側下部に当接している。
【0031】
押え体52は、図2に示されるように、第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部の上方で、前端部を中心として後端部が上下動するように上下回動可能に配設されている。そして、押え体52は、この押え体52に茎部Bで繋がった農作物Aを所定の押圧力をもって押えさせるための付勢体であるコイルばね71にて後端部が下動する方向に常に付勢され、第1搬送手段6の搬送体22にて搬送されてくる農作物Aとの接触によりコイルばね71の付勢力に抗して後端部が上動する方向に回動する。すなわち、農作物Aは、押え体52にて搬送体22の搬送終端部に押え付けられたまま、駆動ローラ体51側に案内される。
【0032】
また、押え体52は、例えば左右方向に並んだ前後方向長手状の複数本(例えば4本)の棒状部材72にて構成されている。各棒状部材72の前端部の取付部77が機体2に固着された左右方向の支軸73に回動可能に取り付けられている。支軸73のうち隣り合う棒状部材72の取付部77間の部分には、略円筒状のカラー等のスペーサ(図示せず)が取り付けられている。そして、スペーサの大きさの変更等により、棒状部材72の本数を変えることが可能である。また、各棒状部材72は、直線状部75と、この直線状部75の後端に連設された略円弧状の円弧状部76とを有している。すなわち、各棒状部材72は、後端部に円弧状部76を有し、この円弧状部76は、スプロケット32の回転中心を略中心とする略円弧状に形成されている。そして、棒状部材72の円弧状部76は、農作物Aとの非接触時には搬送体22の搬送終端部と近接対向し、棒状部材72の後端は駆動ローラ体51の上端と略同じ高さに位置する(図2参照)。
【0033】
さらに、棒状部材72の前端部には、機体2に固着された支持板78の孔79に摺動可能に挿通された連結ロッド80の下端部が回動可能に連結されている。連結ロッド80には複数の孔80aが形成され、これら複数の孔80aの中から選択された1つの孔80aにピン70が挿通されている。そして、支持板78とピン70との間にコイルばね71が圧縮された状態で配設され、コイルばね71の一端部が支持板78に当接し、コイルばね71の他端部がピン70に当接している。ピン70を挿通する孔80aの変更によりコイルばね71の付勢力を調整可能である。
【0034】
また一方、駆動ローラ体51と第2搬送手段8の搬送体41の搬送始端部との間には、農作物Aを下方から支持して滞留させる滞留手段である滞留板81が配設されている。すなわち、駆動ローラ体51と搬送体41の爪部材46の移動領域との間には空間部82があり、この空間部82にステップ部である滞留板81が前高後低の傾斜状に配設されている。
【0035】
滞留板81は、図2に示されるように、第2搬送手段8の搬送体41の搬送始端部を覆う側面視略円弧状の覆い部であるガード83の前端部から斜め前上方に向って傾斜状に突出している。ガード83には、土等の雑物を圃場に落下させるための間隙(図示せず)が形成されている。
【0036】
また、滞留板81の上面には、例えばゴム製或いは樹脂製のクッション板84がナット85にボルト(図示せず)を螺合して取り付けられ、このクッション板84にて滞留板81の上面の略全体が覆われている。
【0037】
また一方、図1、図4および図5に示されるように、収穫機1は、機体2の後端上部から後方に向って突出して載置台18の上方に配設され、収容袋17の左右の紐状部17bを支持して収容袋17の上面開口部17aを開口状態に維持する袋支持体91を備えている。
【0038】
袋支持体91は、平面視で前方に向って開口する略コ字状のフレーム92を有している。フレーム92は、左右の側フレーム部93と、これら両側フレーム部93の後端部を連結する後フレーム部94とを有している。各側フレーム部93は、四角筒状をなす水平状の第1角パイプ部93aと、四角筒状をなす前低後高の傾斜状の第2角パイプ部93bとにて構成されている。
【0039】
フレーム92の左右の各側フレーム部93からは、収容袋17の紐状部17bが引っ掛けられる複数(例えば左右それぞれ6つずつ)の丸軸状の支持軸96が外側方に向って略水平に突出している。
【0040】
また、フレーム92の左右の各側フレーム部93からは、選択された支持軸96と対向して支持軸96との間に挿通用空間部98を形成する複数(例えば左右それぞれ3つずつ)の弾性変形可能なばね材からなるストッパ97が支持軸96の突出方向と同じ方向である外側方に向って突出している。
【0041】
そして、収容袋17の紐状部17bを支持軸96に引っ掛ける際には、略板状のストッパ97を上方に若干弾性変形させることにより収容袋17の紐状部17bを挿通用空間部98に外側方から挿入し、袋支持体91による収容袋17の支持時には支持軸96に引っ掛けられた収容袋17の紐状部17bは、ストッパ97との接触により支持軸96の先端側への移動が規制されて支持軸96から不用意に外れない構成となっている。
【0042】
ここで、支持軸96は、図6および図7に示すように、側フレーム部93の挿通孔100に挿通された状態で溶接等により側フレーム部93に対して軸方向に離間した2箇所で固着されている。すなわち、側フレーム部93の両側板部101に挿通孔100が形成され、これら両挿通孔100に支持軸96が挿通され、支持軸96の先端側が側フレーム部93の一方の側板部101から外側方に向って突出し、支持軸96の基端が他方の側板部101から内側方に向って若干突出している。
【0043】
また、支持軸96は、基端側にこの支持軸96の軸方向に沿ったねじ孔部102を有している。すなわち支持軸96の基端部には基端面に開口したねじ孔部102が形成されている。そして、ストッパ97のボルト挿通用孔103に挿通したボルト104を支持軸96のねじ孔部102に螺合することにより、ストッパ97が支持軸96の基端面に固定して取り付けられている。
【0044】
ストッパ97は、例えば弾性変形可能な金属製の1枚の板部材が曲げられて構成されている。すなわち、ストッパ97は、先端側板部106と基端側板部107とにて構成され、先端側板部106が側フレーム部93の一方の側板部101から外側方に向って突出している。
【0045】
先端側板部106は、外側方に向って徐々に下り傾斜する傾斜板部分108と、この傾斜板部分108の下端に連設された略円筒状の円筒状部分109とにて構成されている。円筒状部分109の下面が外側方および下方を向いたガイド面である湾曲面110となっている。一方、基端側板部107は、傾斜板部分108の上端に連設された水平板部分112と、この水平板部分112の基端に連設された鉛直板部分113とにて構成されており、この鉛直板部分113にボルト挿通用孔103が形成されている。
【0046】
そして、図7の実線で示すように、ストッパ97が弾性変形する前の状態では、湾曲面110と支持軸96の先端部上面との間には挿通用空間部98に連通した間隙111があり、この間隙111の上下方向寸法は紐状部17bの厚さ寸法未満である。このため、支持軸96に引っ掛けられて挿通用空間部98に位置する紐状部17bは、ストッパ97の傾斜板部分108の下端側との接触により支持軸96の先端側への移動つまり支持軸96の軸方向に沿った外側方への移動が規制されて支持軸96から不用意に外れない。
【0047】
また、図7の2点鎖線で示すように、収容袋17の紐状部17bを支持軸96に引っ掛ける際には、収容袋17の紐状部17bを外側方から間隙111に押し込んでストッパ97を上方に若干弾性変形させて間隙111を拡げることにより、紐状部17bを挿通用空間部98に挿入可能である。その挿入の際、ストッパ97は紐状部17bにて押されて若干弾性変形するが、紐状部17bがストッパ97から離れると、ストッパ97は弾性復元力に基づいて元の状態に復帰する。
【0048】
次に、上記収穫機1の作用等を説明する。
【0049】
クローラ3の駆動により収穫機1が圃場上を前方に走行すると、茎部Bで繋がった農作物Aは、掘取刃11にて掘り上げられた後、第1搬送手段6の搬送体22および掻込手段14にて圃場から収穫されて搬送される。この搬送途中で、土、小石等の雑物は、ロッド27間に間隙21から圃場上に落下する。
【0050】
そして、茎部Bで繋がった農作物Aは、第1搬送手段6の搬送終端付近で、茎部分離手段7の押え体52と接触し、この押え体52にて押えられながら駆動ローラ体51側に向けて誘導案内される。
【0051】
すると、茎部Bは、駆動回行する搬送体22の搬送終端部のロッド27と駆動回転する駆動ローラ体51のローラ部材58とにて挟持されて引っ張られることにより、農作物Aから分離される。こうして農作物Aから引き抜かれた茎部Bは、圃場上に落下する。この際、茎部Bのほか、農作物Aの根部や、農作物Aとともに搬送されてきた草等の雑物も搬送体22の搬送終端部と駆動ローラ体51とにて挟持されて分離処理され、圃場上に落下する。
【0052】
そして、茎部Bが農作物Aから分離されると、農作物Aは1個1個ばらばらの状態になり、滞留板81上のクッション板84上に一時的に滞留する。
【0053】
続いて、ばらばらの状態の農作物Aは、第2搬送手段8の搬送体41にて持上搬送され、その後、第3搬送手段16に乗り移り、この第3搬送手段16にて水平搬送され、この第3搬送手段16上において作業用ステップ19に乗った作業者によって選別される。例えば傷付いた不要な農作物Aや、土塊、石等の雑物は圃場に戻され、それ以外の農作物Aは、第3搬送手段16の搬送終端部から搬出される。
【0054】
そして、搬送手段20の第3搬送手段16の搬送終端部から搬出された農作物Aは、落下して上面開口部17aを通過して袋本体部17c内に収容される。すなわち、農作物Aは、載置台18上に載置されかつ袋支持体91にて上面開口部17aが開口状態に維持された収容袋17内に向って落下して収容される。
【0055】
収容袋17内が農作物Aで満杯になると、紐状部17bを外側方に向けて引っ張ってストッパ97を上方に若干弾性変形させることにより、紐状部17bを挿通用空間部98外に出し、袋支持体91による収容袋17の支持を解除する。
【0056】
その後、満杯の収容袋17を載置台18上から降ろし、空の収容袋17を載置台18上に載せる。そして、空の収容袋17の紐状部17bを外側方から間隙111に押し込んでストッパ97を上方に若干弾性変形させることにより、紐状部17bを挿通用空間部98内に挿入し、袋支持体91にて収容袋17を支持させ、その結果、収容袋17の上面開口部17aが上方に向って開口した開口状態に維持される。
【0057】
そして、このような収穫機1によれば、ストッパ97を弾性変形させることにより収容袋17の紐状部17bを挿通用空間部98に挿入することで、収容袋17の紐状部17bを支持軸96に容易に引っ掛けることができ、また、支持軸96に引っ掛けられた収容袋17の紐状部17bは、ストッパ97との接触により支持軸96の先端側への移動が規制されるため、引っ掛けられた紐状部17bが支持軸96から不用意に外れることを防止できる。
【0058】
また、紐状部17bの挿通用空間部98に対する出し入れのためにストッパ97を弾性変形させる前の状態で、湾曲面110と支持軸96との間には挿通用空間部98に連通した間隙111があるため、収容袋17の紐状部17bを間隙111から押し込むように挿通用空間部98に挿入することで、収容袋17の紐状部17bをより一層容易に引っ掛けることができる。
【0059】
さらに、支持軸96のねじ孔部102にボルト104を螺合することのみによって、ストッパ97を支持軸96に容易に取り付けることができる。
【0060】
また、駆動ローラ体51および押え体52を有する茎部分離手段7にて茎部Bが農作物Aから分離されて圃場に落下し、その分離除去された茎部Bが第2搬送手段8にて搬送されることがないため、作業者が手作業で農作物Aと茎部Bとを選別して茎部Bを除去する必要がなく、効率よく収穫作業ができる。
【0061】
さらに、駆動ローラ体51と第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部との間の距離が調整ボルト55の操作により調整可能となっているため、例えば太さ等の異なる茎部Bに適切に対応できる。
【0062】
また、駆動ローラ体51の外周部のうち駆動回転体24のスプロケット32と対向する部分には、スプロケット32を通過させる環状の溝部59が形成されているため、駆動ローラ体51とスプロケット32との干渉を防止できる。
【0063】
さらに、押え体52は前端部を中心として後端部が上下動するように上下回動可能に配設され、茎部分離手段7は押え体52をこの押え体52の後端部が下動する方向に付勢するコイルばね71を有するため、農作物Aの大きさ等に拘わらず、茎部Bで繋がった農作物Aを駆動ローラ体51側に向けて適切に案内できる。
【0064】
また、駆動ローラ体51と第2搬送手段8の搬送始端部との間に配設され農作物Aを滞留させる滞留板81を備えるため、駆動ローラ体51と第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部とで茎部Bを挟持して農作物Aから適切に分離できる。
【0065】
なお、収穫機1は、クローラ3を有する自走式の構成には限定されず、例えば走行車であるトラクタの後部に連結する牽引式の構成でもよい。
【0066】
また、農作物Aは、さつまいもには限定されず、じゃがいも等でもよい。
【0067】
さらに、ストッパ97が弾性変形する前の状態で、湾曲面110と支持軸96との間に間隙がなく、湾曲面110が支持軸96の先端部上面に接離可能に当接した構成等でもよい。
【0068】
また、ストッパ97を支持軸96の基端側に取り付けた構成には限定されず、例えばストッパ97をフレーム92に取り付けた構成等でもよい。
【0069】
さらに、ストッパ97を左右それぞれ少なくとも2つずつ設けた構成が好ましいが、ストッパ97を左右それぞれ1つずつ設けた構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施の形態に係る収穫機の側面図である。
【図2】同上収穫機の部分側面図である。
【図3】同上収穫機のスプロケットが駆動ローラ体の溝部内に入り込んだ状態の説明図である。
【図4】同上収穫機の部分側面図である。
【図5】同上収穫機の部分背面図である。
【図6】同上収穫機の要部平面図である。
【図7】同上収穫機の要部断面図である。
【符号の説明】
【0071】
1 収穫機
17 収容袋
17a 上面開口部
17b 紐状部
18 載置台
20 搬送手段
91 袋支持体
92 フレーム
96 支持軸
97 ストッパ
98 挿通用空間部
102 ねじ孔部
104 ボルト
110 湾曲面
111 間隙
A 農作物
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物を搬送して収容袋に収容する収穫機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された収穫機が知られている。
【0003】
この従来の収穫機は、農作物を搬送する搬送手段と、搬送手段からの農作物が上面開口部から収容される収容袋が載置された載置台と、収容袋の紐状部を支持して収容袋の上面開口部を開口状態に維持する袋支持体とを備えている。また、袋支持体は、フレームと、このフレームから上方に向って突出し収容袋の紐状部が引っ掛けられる突出部とを有している。
【特許文献1】特開2003−79217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の収穫機では、収容袋の紐状部を突出部に引っ掛けにくく、また、引っ掛けられた収容袋の紐状部が突出部から外れやすい問題がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、収容袋の紐状部を支持軸に容易に引っ掛けることができるとともに、引っ掛けられた収容袋の紐状部が支持軸から不用意に外れることを防止できる収穫機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の収穫機は、農作物を搬送する搬送手段と、この搬送手段からの農作物が上面開口部から収容される収容袋が載置された載置台と、収容袋の紐状部を支持して収容袋の上面開口部を開口状態に維持する袋支持体とを備え、前記袋支持体は、フレームと、このフレームから突出し、収容袋の紐状部が引っ掛けられる支持軸と、前記フレームから突出し、前記支持軸との間に挿通用空間部を形成する弾性変形可能なストッパとを有し、収容袋の紐状部を前記支持軸に引っ掛ける際には、前記ストッパを弾性変形させることにより収容袋の紐状部を前記挿通用空間部に挿入し、前記支持軸に引っ掛けられた収容袋の紐状部は、前記ストッパとの接触により前記支持軸の先端側への移動が規制されるものである。
【0007】
請求項2記載の収穫機は、請求項1記載の収穫機において、ストッパは、先端側に湾曲面を有し、前記ストッパが弾性変形する前の状態で、前記湾曲面と支持軸との間には挿通用空間部に連通した間隙があるものである。
【0008】
請求項3記載の収穫機は、請求項1または2記載の収穫機において、支持軸は、基端側にねじ孔部を有し、前記ねじ孔部にボルトが螺合されることによりストッパが前記支持軸に取り付けられているものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明によれば、ストッパを弾性変形させることにより収容袋の紐状部を挿通用空間部に挿入することで、収容袋の紐状部を支持軸に容易に引っ掛けることができ、また、支持軸に引っ掛けられた収容袋の紐状部は、ストッパとの接触により支持軸の先端側への移動が規制されるため、引っ掛けられた収容袋の紐状部が支持軸から不用意に外れることを防止できる。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、ストッパが弾性変形する前の状態で、湾曲面と支持軸との間には挿通用空間部に連通した間隙があるため、収容袋の紐状部を間隙から挿通用空間部に挿入することにより、収容袋の紐状部をより一層容易に引っ掛けることができる。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、支持軸のねじ孔部にボルトを螺合することで、ストッパを支持軸に容易に取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の収穫機の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1および図2において、1は収穫機で、この収穫機1は、圃場に生育した根菜類等の農作物A、すなわち例えばさつまいもを収穫する自走式収穫機である。なお、収穫対象物である農作物Aは、圃場の畝の土中では、複数個(例えば4〜6個)ずつ主茎部である茎部(蔓等)Bで繋がった状態となっている。
【0014】
収穫機1は、前後方向長手状の機体2を備え、機体2の後側下部にはクローラ3が設けられ、クローラ3はエンジン4から出力される動力に基づいて駆動する。
【0015】
機体2の前側には、茎部Bで繋がった農作物Aを圃場の畝の土中から収穫して斜め後上方に向けて搬送する掘取コンベヤ等の第1搬送手段6と、茎部Bを農作物Aから分離除去してその茎部Bを圃場上に落下させることにより農作物Aをばらす、すなわち例えば圃場から収穫された複数個の農作物Aの略全部を1個ずつばらばらにする茎部分離手段7と、茎部分離手段7にてばらされた農作物Aを斜め後上方に向けて持上搬送する持上コンベヤ等の第2搬送手段8とが設けられている。
【0016】
また、機体2の前端部には先金等の掘取刃11が設けられている。さらに、機体2から取付アーム12が前方に向って突出し、取付アーム12の前端部にはゲージ輪13が取り付けられている。また、第1搬送手段6の上方には、茎部Bで繋がった農作物Aをゴム板等の弾性板15で掻き込んで後方に送る掻込コンベヤ等の掻込手段14が配設されている。
【0017】
さらに、機体2の後側には、第2搬送手段8の搬送終端部から搬出される農作物Aを受け入れこの受け入れた農作物Aを後方に向けて水平に搬送する選別作業用の選別コンベヤ等の第3搬送手段16と、上方に向って開口する上面開口部17aおよび左右一対をなす略環状の吊り下げ用の紐状部(吊りバンド等)17bを有する柔軟な袋状のフレキシブルコンテナ等の収容袋17が載置された載置台18とが設けられている。
【0018】
そして、機体2の後端下部から後方に向って突出する載置台18上に載置された紐付きの収容袋(フレコンバック)17の袋本体部17c内には、第3搬送手段16の搬送終端部から搬出される農作物Aが落下して上面開口部17aから収容される。また、機体2には、作業用ステップ19が設けられており、作業用ステップ19上には、第3搬送手段16にて搬送中の農作物A等に対して選別作業をする作業者が乗る。
【0019】
なお、第3搬送手段16は、例えば前後に分割された2つのコンベヤ16a,16bにて構成されている。第1搬送手段6、第2搬送手段8および第3搬送手段16にて、農作物Aを圃場から収穫して機体2の後端位置まで搬送する搬送手段20が構成されている。また、この搬送手段20からの農作物Aを収容する収容袋17は、上面開口部17aが形成された袋本体部17cと、この袋本体部17cに両端側が取り付けられた左右一対の平板状の紐状部17bとにて構成されている。
【0020】
ここで、第1搬送手段6は、所定方向に回行して茎部Bで繋がった農作物Aを圃場の畝の土中から収穫して搬送するとともに搬送途中で土等を間隙21から圃場上に落下させるロッド式の無端状の搬送体22を有している。搬送体22の搬送始端部は、機体2に回転可能に設けられた従動回転体23に巻き掛けられ、搬送体22の搬送終端部は、機体2に回転可能に設けられ搬送体22を所定方向に回行させる駆動回転体24に巻き掛けられている。駆動回転体24は、エンジン4から出力される動力をチェーン25等からなる動力伝達手段を介して受けて駆動回転する。
【0021】
搬送体22は、互いに離間対向する左右一対の無端部材26と、両無端部材26に架設され両無端部材26とともに回行して農作物Aを圃場の畝の土中から収穫して搬送する左右方向長手状の複数本のロッド27とを有している。隣り合うロッド27間に間隙21が形成され、この間隙21を通って土等が圃場上に落下する。
【0022】
駆動回転体24は、図3に示されるように、左右方向の軸部材31と、軸部材31の外周側に固着され軸部材31の軸方向に間隔をおいて並んだ複数のスプロケット32とを有し、これら複数のスプロケット32に搬送体22の搬送終端部が巻き掛けられている。各スプロケット32は、外周側に周方向に間隔をおいて並んだ山形状の複数の凸部33を有している。そして、隣り合う凸部33間には、搬送体22の搬送終端部に位置するロッド27が嵌まり込んでいる。すなわち、図3から明らかなように、隣り合うロッド27間の間隙21にスプロケット32の凸部33が挿通され、凸部33の先端部33aが間隙21からスプロケット32の径方向外方に突出している。
【0023】
第2搬送手段8は、所定方向に回行して茎部分離手段7にてばらばらにされた農作物Aを持上搬送する無端状の搬送体41を有している。搬送体41の搬送始端部は、機体2の下部に回転可能に設けられた従動回転体42に巻き掛けられ、搬送体41の搬送終端部は、機体2の上部に回転可能に設けられ搬送体41を所定方向に回行させる駆動回転体43に巻き掛けられている。駆動回転体43は、エンジン4から出力される動力に基づいて駆動回転する。
【0024】
搬送体41は、互いに離間対向する左右一対の無端部材44と、両無端部材44に架設された左右方向長手状の複数本の棒状部材45と、これら複数本の棒状部材45の中から選択された所定の棒状部材45に固着され農作物Aを持上搬送する爪部材46とを有している。
【0025】
茎部分離手段7は、第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部の下方に回転可能に配設され駆動回転時に第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部とともに茎部Bを挟持して農作物Aから引き抜くように分離するゴムローラ等の駆動ローラ体51と、第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部の上方に上下回転可能に配設され茎部Bで繋がった農作物Aを押えながら駆動ローラ体51側に向けて案内する押えバー等の押え体52とを有している。
【0026】
また、茎部分離手段7は、駆動ローラ体51の軸方向両端部を回転可能に支持する上下回動可能な回動アーム53と、回動アーム53を駆動ローラ体51が上動する方向である一方向(図2中、a方向)に付勢する弾性変形可能な付勢体であるコイルばね54と、回動アーム53との当接により回動アーム53の一方向への回動を規制し駆動ローラ体51の外周と第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部との間の距離を設定する設定体である調整ボルト55とを有し、調整ボルト55にて設定される距離が調整ボルト55の回動操作により調整可能となっている。
【0027】
駆動ローラ体51は、駆動回転体24の下方にこの駆動回転体24と対向して配設され、エンジン4から出力される動力をチェーン25等からなる動力伝達手段を介して受けて駆動回転体24の回転方向とは反対の方向に駆動回転する。
【0028】
また、駆動ローラ体51は、左右方向の軸部材57と、軸部材57の外周側に固着された弾性変形可能な略円筒状のゴム製或いは樹脂製の等のローラ部材58とを有している。ローラ部材58の外周部のうち駆動回転体24の各スプロケット32と対向する部分には、各スプロケット32を通過させる略円形環状の溝部59が形成されている。そして、図3に示すように、駆動ローラ体51と第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部との間の距離が最小値に設定された状態時には、駆動回転体24のスプロケット32の凸部33の先端部33aは駆動ローラ体51の溝部59内に入り込んでこの溝部59内を通過し、スプロケット32と駆動ローラ体51とは接触しないようになっている。
【0029】
回動アーム53は、前後方向長手状に形成され、前後方向略中央部が機体2に固着された左右方向の支軸61に回動可能に取り付けられている。そして、回動アーム53の後端部にて、駆動ローラ体51が回転可能に支持されている。また、回動アーム53の前端部には、機体2に固着した突出板62の孔63に摺動可能に挿通された連結ロッド64の上端部が回動可能に連結されている。連結ロッド64の下端部にはばね当接板65が固着され、ばね当接板65と突出板62との間にコイルばね54が圧縮された状態で配設され、コイルばね54の一端部が突出板62に当接し、コイルばね54の他端部がばね当接板65に当接している。そして、回動アーム53は、コイルばね54にて連結ロッド64およびばね当接板65を介して常に一方向(図2中、a方向)に付勢され、茎部Bの挟持時にコイルばね54の付勢力に抗して一方向とは反対の他方向に若干回動する。
【0030】
調整ボルト55は、軸部66および頭部67を有し、軸部66が機体2に固着されたナット68に螺合され、頭部67が回動アーム53の前側下部に当接している。
【0031】
押え体52は、図2に示されるように、第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部の上方で、前端部を中心として後端部が上下動するように上下回動可能に配設されている。そして、押え体52は、この押え体52に茎部Bで繋がった農作物Aを所定の押圧力をもって押えさせるための付勢体であるコイルばね71にて後端部が下動する方向に常に付勢され、第1搬送手段6の搬送体22にて搬送されてくる農作物Aとの接触によりコイルばね71の付勢力に抗して後端部が上動する方向に回動する。すなわち、農作物Aは、押え体52にて搬送体22の搬送終端部に押え付けられたまま、駆動ローラ体51側に案内される。
【0032】
また、押え体52は、例えば左右方向に並んだ前後方向長手状の複数本(例えば4本)の棒状部材72にて構成されている。各棒状部材72の前端部の取付部77が機体2に固着された左右方向の支軸73に回動可能に取り付けられている。支軸73のうち隣り合う棒状部材72の取付部77間の部分には、略円筒状のカラー等のスペーサ(図示せず)が取り付けられている。そして、スペーサの大きさの変更等により、棒状部材72の本数を変えることが可能である。また、各棒状部材72は、直線状部75と、この直線状部75の後端に連設された略円弧状の円弧状部76とを有している。すなわち、各棒状部材72は、後端部に円弧状部76を有し、この円弧状部76は、スプロケット32の回転中心を略中心とする略円弧状に形成されている。そして、棒状部材72の円弧状部76は、農作物Aとの非接触時には搬送体22の搬送終端部と近接対向し、棒状部材72の後端は駆動ローラ体51の上端と略同じ高さに位置する(図2参照)。
【0033】
さらに、棒状部材72の前端部には、機体2に固着された支持板78の孔79に摺動可能に挿通された連結ロッド80の下端部が回動可能に連結されている。連結ロッド80には複数の孔80aが形成され、これら複数の孔80aの中から選択された1つの孔80aにピン70が挿通されている。そして、支持板78とピン70との間にコイルばね71が圧縮された状態で配設され、コイルばね71の一端部が支持板78に当接し、コイルばね71の他端部がピン70に当接している。ピン70を挿通する孔80aの変更によりコイルばね71の付勢力を調整可能である。
【0034】
また一方、駆動ローラ体51と第2搬送手段8の搬送体41の搬送始端部との間には、農作物Aを下方から支持して滞留させる滞留手段である滞留板81が配設されている。すなわち、駆動ローラ体51と搬送体41の爪部材46の移動領域との間には空間部82があり、この空間部82にステップ部である滞留板81が前高後低の傾斜状に配設されている。
【0035】
滞留板81は、図2に示されるように、第2搬送手段8の搬送体41の搬送始端部を覆う側面視略円弧状の覆い部であるガード83の前端部から斜め前上方に向って傾斜状に突出している。ガード83には、土等の雑物を圃場に落下させるための間隙(図示せず)が形成されている。
【0036】
また、滞留板81の上面には、例えばゴム製或いは樹脂製のクッション板84がナット85にボルト(図示せず)を螺合して取り付けられ、このクッション板84にて滞留板81の上面の略全体が覆われている。
【0037】
また一方、図1、図4および図5に示されるように、収穫機1は、機体2の後端上部から後方に向って突出して載置台18の上方に配設され、収容袋17の左右の紐状部17bを支持して収容袋17の上面開口部17aを開口状態に維持する袋支持体91を備えている。
【0038】
袋支持体91は、平面視で前方に向って開口する略コ字状のフレーム92を有している。フレーム92は、左右の側フレーム部93と、これら両側フレーム部93の後端部を連結する後フレーム部94とを有している。各側フレーム部93は、四角筒状をなす水平状の第1角パイプ部93aと、四角筒状をなす前低後高の傾斜状の第2角パイプ部93bとにて構成されている。
【0039】
フレーム92の左右の各側フレーム部93からは、収容袋17の紐状部17bが引っ掛けられる複数(例えば左右それぞれ6つずつ)の丸軸状の支持軸96が外側方に向って略水平に突出している。
【0040】
また、フレーム92の左右の各側フレーム部93からは、選択された支持軸96と対向して支持軸96との間に挿通用空間部98を形成する複数(例えば左右それぞれ3つずつ)の弾性変形可能なばね材からなるストッパ97が支持軸96の突出方向と同じ方向である外側方に向って突出している。
【0041】
そして、収容袋17の紐状部17bを支持軸96に引っ掛ける際には、略板状のストッパ97を上方に若干弾性変形させることにより収容袋17の紐状部17bを挿通用空間部98に外側方から挿入し、袋支持体91による収容袋17の支持時には支持軸96に引っ掛けられた収容袋17の紐状部17bは、ストッパ97との接触により支持軸96の先端側への移動が規制されて支持軸96から不用意に外れない構成となっている。
【0042】
ここで、支持軸96は、図6および図7に示すように、側フレーム部93の挿通孔100に挿通された状態で溶接等により側フレーム部93に対して軸方向に離間した2箇所で固着されている。すなわち、側フレーム部93の両側板部101に挿通孔100が形成され、これら両挿通孔100に支持軸96が挿通され、支持軸96の先端側が側フレーム部93の一方の側板部101から外側方に向って突出し、支持軸96の基端が他方の側板部101から内側方に向って若干突出している。
【0043】
また、支持軸96は、基端側にこの支持軸96の軸方向に沿ったねじ孔部102を有している。すなわち支持軸96の基端部には基端面に開口したねじ孔部102が形成されている。そして、ストッパ97のボルト挿通用孔103に挿通したボルト104を支持軸96のねじ孔部102に螺合することにより、ストッパ97が支持軸96の基端面に固定して取り付けられている。
【0044】
ストッパ97は、例えば弾性変形可能な金属製の1枚の板部材が曲げられて構成されている。すなわち、ストッパ97は、先端側板部106と基端側板部107とにて構成され、先端側板部106が側フレーム部93の一方の側板部101から外側方に向って突出している。
【0045】
先端側板部106は、外側方に向って徐々に下り傾斜する傾斜板部分108と、この傾斜板部分108の下端に連設された略円筒状の円筒状部分109とにて構成されている。円筒状部分109の下面が外側方および下方を向いたガイド面である湾曲面110となっている。一方、基端側板部107は、傾斜板部分108の上端に連設された水平板部分112と、この水平板部分112の基端に連設された鉛直板部分113とにて構成されており、この鉛直板部分113にボルト挿通用孔103が形成されている。
【0046】
そして、図7の実線で示すように、ストッパ97が弾性変形する前の状態では、湾曲面110と支持軸96の先端部上面との間には挿通用空間部98に連通した間隙111があり、この間隙111の上下方向寸法は紐状部17bの厚さ寸法未満である。このため、支持軸96に引っ掛けられて挿通用空間部98に位置する紐状部17bは、ストッパ97の傾斜板部分108の下端側との接触により支持軸96の先端側への移動つまり支持軸96の軸方向に沿った外側方への移動が規制されて支持軸96から不用意に外れない。
【0047】
また、図7の2点鎖線で示すように、収容袋17の紐状部17bを支持軸96に引っ掛ける際には、収容袋17の紐状部17bを外側方から間隙111に押し込んでストッパ97を上方に若干弾性変形させて間隙111を拡げることにより、紐状部17bを挿通用空間部98に挿入可能である。その挿入の際、ストッパ97は紐状部17bにて押されて若干弾性変形するが、紐状部17bがストッパ97から離れると、ストッパ97は弾性復元力に基づいて元の状態に復帰する。
【0048】
次に、上記収穫機1の作用等を説明する。
【0049】
クローラ3の駆動により収穫機1が圃場上を前方に走行すると、茎部Bで繋がった農作物Aは、掘取刃11にて掘り上げられた後、第1搬送手段6の搬送体22および掻込手段14にて圃場から収穫されて搬送される。この搬送途中で、土、小石等の雑物は、ロッド27間に間隙21から圃場上に落下する。
【0050】
そして、茎部Bで繋がった農作物Aは、第1搬送手段6の搬送終端付近で、茎部分離手段7の押え体52と接触し、この押え体52にて押えられながら駆動ローラ体51側に向けて誘導案内される。
【0051】
すると、茎部Bは、駆動回行する搬送体22の搬送終端部のロッド27と駆動回転する駆動ローラ体51のローラ部材58とにて挟持されて引っ張られることにより、農作物Aから分離される。こうして農作物Aから引き抜かれた茎部Bは、圃場上に落下する。この際、茎部Bのほか、農作物Aの根部や、農作物Aとともに搬送されてきた草等の雑物も搬送体22の搬送終端部と駆動ローラ体51とにて挟持されて分離処理され、圃場上に落下する。
【0052】
そして、茎部Bが農作物Aから分離されると、農作物Aは1個1個ばらばらの状態になり、滞留板81上のクッション板84上に一時的に滞留する。
【0053】
続いて、ばらばらの状態の農作物Aは、第2搬送手段8の搬送体41にて持上搬送され、その後、第3搬送手段16に乗り移り、この第3搬送手段16にて水平搬送され、この第3搬送手段16上において作業用ステップ19に乗った作業者によって選別される。例えば傷付いた不要な農作物Aや、土塊、石等の雑物は圃場に戻され、それ以外の農作物Aは、第3搬送手段16の搬送終端部から搬出される。
【0054】
そして、搬送手段20の第3搬送手段16の搬送終端部から搬出された農作物Aは、落下して上面開口部17aを通過して袋本体部17c内に収容される。すなわち、農作物Aは、載置台18上に載置されかつ袋支持体91にて上面開口部17aが開口状態に維持された収容袋17内に向って落下して収容される。
【0055】
収容袋17内が農作物Aで満杯になると、紐状部17bを外側方に向けて引っ張ってストッパ97を上方に若干弾性変形させることにより、紐状部17bを挿通用空間部98外に出し、袋支持体91による収容袋17の支持を解除する。
【0056】
その後、満杯の収容袋17を載置台18上から降ろし、空の収容袋17を載置台18上に載せる。そして、空の収容袋17の紐状部17bを外側方から間隙111に押し込んでストッパ97を上方に若干弾性変形させることにより、紐状部17bを挿通用空間部98内に挿入し、袋支持体91にて収容袋17を支持させ、その結果、収容袋17の上面開口部17aが上方に向って開口した開口状態に維持される。
【0057】
そして、このような収穫機1によれば、ストッパ97を弾性変形させることにより収容袋17の紐状部17bを挿通用空間部98に挿入することで、収容袋17の紐状部17bを支持軸96に容易に引っ掛けることができ、また、支持軸96に引っ掛けられた収容袋17の紐状部17bは、ストッパ97との接触により支持軸96の先端側への移動が規制されるため、引っ掛けられた紐状部17bが支持軸96から不用意に外れることを防止できる。
【0058】
また、紐状部17bの挿通用空間部98に対する出し入れのためにストッパ97を弾性変形させる前の状態で、湾曲面110と支持軸96との間には挿通用空間部98に連通した間隙111があるため、収容袋17の紐状部17bを間隙111から押し込むように挿通用空間部98に挿入することで、収容袋17の紐状部17bをより一層容易に引っ掛けることができる。
【0059】
さらに、支持軸96のねじ孔部102にボルト104を螺合することのみによって、ストッパ97を支持軸96に容易に取り付けることができる。
【0060】
また、駆動ローラ体51および押え体52を有する茎部分離手段7にて茎部Bが農作物Aから分離されて圃場に落下し、その分離除去された茎部Bが第2搬送手段8にて搬送されることがないため、作業者が手作業で農作物Aと茎部Bとを選別して茎部Bを除去する必要がなく、効率よく収穫作業ができる。
【0061】
さらに、駆動ローラ体51と第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部との間の距離が調整ボルト55の操作により調整可能となっているため、例えば太さ等の異なる茎部Bに適切に対応できる。
【0062】
また、駆動ローラ体51の外周部のうち駆動回転体24のスプロケット32と対向する部分には、スプロケット32を通過させる環状の溝部59が形成されているため、駆動ローラ体51とスプロケット32との干渉を防止できる。
【0063】
さらに、押え体52は前端部を中心として後端部が上下動するように上下回動可能に配設され、茎部分離手段7は押え体52をこの押え体52の後端部が下動する方向に付勢するコイルばね71を有するため、農作物Aの大きさ等に拘わらず、茎部Bで繋がった農作物Aを駆動ローラ体51側に向けて適切に案内できる。
【0064】
また、駆動ローラ体51と第2搬送手段8の搬送始端部との間に配設され農作物Aを滞留させる滞留板81を備えるため、駆動ローラ体51と第1搬送手段6の搬送体22の搬送終端部とで茎部Bを挟持して農作物Aから適切に分離できる。
【0065】
なお、収穫機1は、クローラ3を有する自走式の構成には限定されず、例えば走行車であるトラクタの後部に連結する牽引式の構成でもよい。
【0066】
また、農作物Aは、さつまいもには限定されず、じゃがいも等でもよい。
【0067】
さらに、ストッパ97が弾性変形する前の状態で、湾曲面110と支持軸96との間に間隙がなく、湾曲面110が支持軸96の先端部上面に接離可能に当接した構成等でもよい。
【0068】
また、ストッパ97を支持軸96の基端側に取り付けた構成には限定されず、例えばストッパ97をフレーム92に取り付けた構成等でもよい。
【0069】
さらに、ストッパ97を左右それぞれ少なくとも2つずつ設けた構成が好ましいが、ストッパ97を左右それぞれ1つずつ設けた構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施の形態に係る収穫機の側面図である。
【図2】同上収穫機の部分側面図である。
【図3】同上収穫機のスプロケットが駆動ローラ体の溝部内に入り込んだ状態の説明図である。
【図4】同上収穫機の部分側面図である。
【図5】同上収穫機の部分背面図である。
【図6】同上収穫機の要部平面図である。
【図7】同上収穫機の要部断面図である。
【符号の説明】
【0071】
1 収穫機
17 収容袋
17a 上面開口部
17b 紐状部
18 載置台
20 搬送手段
91 袋支持体
92 フレーム
96 支持軸
97 ストッパ
98 挿通用空間部
102 ねじ孔部
104 ボルト
110 湾曲面
111 間隙
A 農作物
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農作物を搬送する搬送手段と、
この搬送手段からの農作物が上面開口部から収容される収容袋が載置された載置台と、
収容袋の紐状部を支持して収容袋の上面開口部を開口状態に維持する袋支持体とを備え、
前記袋支持体は、
フレームと、
このフレームから突出し、収容袋の紐状部が引っ掛けられる支持軸と、
前記フレームから突出し、前記支持軸との間に挿通用空間部を形成する弾性変形可能なストッパとを有し、
収容袋の紐状部を前記支持軸に引っ掛ける際には、前記ストッパを弾性変形させることにより収容袋の紐状部を前記挿通用空間部に挿入し、
前記支持軸に引っ掛けられた収容袋の紐状部は、前記ストッパとの接触により前記支持軸の先端側への移動が規制される
ことを特徴とする収穫機。
【請求項2】
ストッパは、先端側に湾曲面を有し、
前記ストッパが弾性変形する前の状態で、前記湾曲面と支持軸との間には挿通用空間部に連通した間隙がある
ことを特徴とする請求項1記載の収穫機。
【請求項3】
支持軸は、基端側にねじ孔部を有し、
前記ねじ孔部にボルトが螺合されることによりストッパが前記支持軸に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1または2記載の収穫機。
【請求項1】
農作物を搬送する搬送手段と、
この搬送手段からの農作物が上面開口部から収容される収容袋が載置された載置台と、
収容袋の紐状部を支持して収容袋の上面開口部を開口状態に維持する袋支持体とを備え、
前記袋支持体は、
フレームと、
このフレームから突出し、収容袋の紐状部が引っ掛けられる支持軸と、
前記フレームから突出し、前記支持軸との間に挿通用空間部を形成する弾性変形可能なストッパとを有し、
収容袋の紐状部を前記支持軸に引っ掛ける際には、前記ストッパを弾性変形させることにより収容袋の紐状部を前記挿通用空間部に挿入し、
前記支持軸に引っ掛けられた収容袋の紐状部は、前記ストッパとの接触により前記支持軸の先端側への移動が規制される
ことを特徴とする収穫機。
【請求項2】
ストッパは、先端側に湾曲面を有し、
前記ストッパが弾性変形する前の状態で、前記湾曲面と支持軸との間には挿通用空間部に連通した間隙がある
ことを特徴とする請求項1記載の収穫機。
【請求項3】
支持軸は、基端側にねじ孔部を有し、
前記ねじ孔部にボルトが螺合されることによりストッパが前記支持軸に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1または2記載の収穫機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2009−296904(P2009−296904A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−152541(P2008−152541)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
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