説明

収納部材、および、電子機器

【課題】容易に組み立てることができるラジオ装置を提供する。
【解決手段】収納部材400に、背面閉塞部430の折曲状態を規制する当接板状部422および当接舌片部423を横面部421に一体的に設けるとともに、横面部421の折曲状態を規制する係合舌片部425および係止孔部434を横面部421および背面閉塞部430にそれぞれ一体的に設けている。このため、横面部421および背面閉塞部430を下面閉塞部410の一面側に折曲した後に、当接板状部422および当接舌片部423に背面端部433を狭持させるとともに、係合舌片部425および係止孔部434を係合させるだけで、収納部材400を組み立てることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状の基部と、この基部の側縁に沿って一面側に折曲された第1の側面部および第2の側面部と、により収納物を収納可能な収納空間が形成される収納部材、および、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、板状部材が折曲されることにより電子機器などの収納物を収納可能な収納空間が形成される構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載の構成のものは、主フレームの第一の側板と、第二の側板から伸びた板と、を重ね合わせる。そして、それぞれに施した穴、ねじ穴を通してねじ部材を締結し、第一の側板と板とを固定する構成が採られている。また、特許文献1に記載の他の構成のものは、第二の側板から伸びた板にバーリングを具備するとともに、第一の側板のバーリングに対する位置に穴を具備する。そして、バーリングを穴に挿通した後にバーリングをかしめて、第一の側板と板とを固定する構成が採られている。さらに、特許文献1に記載のさらに他の構成のものは、第一の側板の第二の側板に対する部分に凹部を形成し、第二の側板の第一の側板に対する部分に凸部を形成する。そして、凹部と凸部を嵌合させ、凹部に凸部をかしめて、第一の側板と板とを固定する構成が採られている。
【0004】
【特許文献1】特開平6−302172号公報(第3頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような特許文献1に記載のような構成では、側板を折曲する工程に加え、側板同士を固定するためのねじを締める工程やかしめる工程を設ける必要があり、作業が煩雑になるおそれがあるという問題点が一例として挙げられる。
【0006】
本発明は、上述したような問題点に鑑みて、容易に組み立て可能な収納部材、および、電子機器を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、板状の基部と、この基部の第1の側縁に連続しこの第1の側縁に沿って折曲可能に設けられた板状の第1の側面部と、前記基部における前記第1の側縁近傍の第2の側縁に連続しこの第2の側縁に沿って折曲可能に設けられた板状の第2の側面部と、を備え、前記基部と、この基部の一面側に折曲された前記第1の側面部および前記第2の側面部と、により収納物を収納可能な収納空間が形成される収納部材であって、前記第1の側面部および前記第2の側面部のうち少なくともいずれか一方の側面部に一体的に設けられ、前記第1の側面部の折曲状態を規制する第1の折曲規制部と、前記第1の側面部および前記第2の側面部のうち少なくともいずれか一方の側面部に一体的に設けられ、前記第2の側面部の折曲状態を規制する第2の折曲規制部と、を具備したことを特徴とした収納部材である。
【0008】
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の収納部材と、この収納部材とで前記収納空間を閉塞する状態で設けられた閉塞部材と、前記収納空間に収納され供給される電力により動作して所定の処理を実施する前記収納物としての処理部と、を具備したことを特徴とした電子機器である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態について図面に基づいて説明する。なお、この第1の実施の形態および後述する第2の実施の形態では、電子機器としてのラジオ装置を例示して説明するが、他の電子機器を対象とすることができる。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るラジオ装置の分解斜視図である。図2は、ラジオ装置の収納部材の要部を示す斜視図である。図3は、図2におけるIII−III線に沿った断面図である。
【0010】
[ラジオ装置の構成]
図1において、100はラジオ装置で、このラジオ装置100は、例えば移動体としての車両に搭載され、ラジオ放送を受信して出力させる。そして、ラジオ装置100は、収納物としての処理部200と、筐体300と、などを備えている。
【0011】
処理部200は、筐体300に収納されている。この処理部200は、供給される電力により、受信したラジオ放送の図示しない音声出力部からの音声出力、音声の音量調整や音量表示、受信するラジオ放送の周波数調整や周波数表示などの各種処理を実施する。
【0012】
筐体300は、処理部200が収納される収納空間300Aを有する四角箱状に形成されている。具体的には、筐体300は、前面および上面が開口された略箱状の収納部材400と、この収納部材400の上面を閉塞する閉塞部材としての上面部材470と、収納部材400の前面を略閉塞する閉塞部材としての前面部材480と、により、収納空間300Aを有する四角箱状に形成されている。
【0013】
収納部材400は、例えば鉄あるいはアルミニウムを主成分とした材料により形成されている。この収納部材400は、四角板状の基部としての下面閉塞部410と、この下面閉塞部410の対向する一対の第2の側縁としての横側縁410Aに略垂直に折曲形成された一対の横面閉塞部420と、第1の側縁としての背側縁410Bに横面閉塞部420と同一方向に略垂直に折曲形成された第1の側面部としての背面閉塞部430と、にて、前面および上面が開口された略箱状に形成されている。
【0014】
横面閉塞部420は、横側縁410Aに連続し、この横側縁410Aに折曲可能に設けられた略四角板状の第2の側面部としての横面部421を有している。この横面部421は、横側縁410Aと略等しい幅寸法を有している。また、横面部421の背面閉塞部430に隣り合う側縁には、横面部421の一面に対して垂直方向に延出する状態に略垂直に折曲された第1の当接延出部としての当接板状部422が一連に折曲形成されている。
【0015】
横面部421における当接板状部422との境界近傍には、舌片状に切り起こし形成された2個の第2の当接延出部としての当接舌片部423が設けられている。ここで、当接板状部422と、当接舌片部423と、にて、本発明の第1の折曲規制部が構成されている。当接舌片部423は、境界部分に沿って所定間隔離れた状態で、かつ、当接板状部422よりも横面部421の中心側に位置する状態で設けられている。また、当接舌片部423は、図2および図3に示すように、当接板状部422と同一方向に延出し、かつ、平面視での当接板状部422との間隔が背面閉塞部430の後述する背面端部433の厚さ寸法よりも大きくなる状態に設けられている。そして、この当接舌片部423の先端には、延出先端に従って当接板状部422との距離が長くなる状態に傾斜する延出傾斜部としての当接舌片先端部424が一連に折曲形成されている。
【0016】
当接板状部422の略中央には、舌片状に切り起こし形成された係合部としての係合舌片部425が設けられている。この係合舌片部425は、当接板状部422における横面部421との境界と対向する側縁側から中央側に延出する係合基端部425Aを有している。また、この係合基端部425Aの先端には、当接舌片部423に近づく方向に、係合基端部425Aとのなす角度が鈍角となる状態に折曲された係合中間部425Bが一連に折曲形成されている。そして、この係合中間部425Bの先端には、係合基端部425Aから離れる方向に延出し、かつ、当接板状部422と略平行となる状態に折曲された係合先端部425Cが一連に折曲形成されている。この係合先端部425Cは、平面視で当接板状部422および当接舌片部423の間に位置する状態に設けられている。すなわち、係合舌片部425は、先端側が当接板状部422の延出先端側に位置し、基端側が当接板状部422の延出基端側に位置する状態で設けられている。
【0017】
背面閉塞部430は、背側縁410Bに連続し、この背側縁410Bに折曲可能に設けられた略四角板状の背面中央部431を有している。この背面中央部431は、背側縁410Bの長さ寸法よりも短い幅寸法を有し、幅方向中央が背側縁410Bの幅方向略中央と一致する状態で設けられている。また、背面中央部431の横面閉塞部420に隣り合う側縁には、背面中央部431の一面に対して垂直方向に略垂直に折曲された背面連結部432が一連に折曲形成されている。さらに、背面連結部432の先端には、背面中央部431の幅方向外側に延出し、かつ、背面中央部431と略平行となる状態に折曲された背面端部433が一連に折曲形成されている。この背面端部433は、当接板状部422の延出方向の長さ寸法と略等しく、かつ、背面中央部431の幅寸法との和が背側縁410Bの長さ寸法と略等しくなる延出方向の長さ寸法を有している。また、背面端部433は、背面連結部432の延出方向の長さ寸法が当接板状部422の板厚寸法と略等しくなる状態で設けられている。そして、背面端部433の延出先端側は、当接板状部422および当接舌片部423により狭持される。
【0018】
また、この背面端部433の延出方向先端側には、先端面433Aとのなす角度が鈍角となる状態に、かつ、当接板状部422に対向する面に連続する状態に形成された傾斜面433Bが設けられている。さらに、背面端部433の略中央には、略四角形状の係止部としての係止孔部434が開口形成されている。ここで、係合舌片部425と、係止孔部434と、にて、本発明の第2の折曲規制部が構成されている。係止孔部434は、係合舌片部425の外形状よりも大きい形状を有している。この係止孔部434には、係合先端部425Cが内部空間内に位置し、かつ、係合先端部425Cの先端面425C1が内周面に対して平行な状態で、係合舌片部425が係合される。
【0019】
上面部材470は、例えば金属板により下面閉塞部410と略等しい四角板状に形成されている。この上面部材470は、例えば図示しないねじなどの取付部材により、収納部材400の上面を閉塞する状態に固定される。
【0020】
前面部材480は、例えば金属板により背面閉塞部430と略等しい四角板状に形成されている。この前面部材480は、図示しない表示面が配置される略四角状の表示窓481と、図示しない音量調整つまみや周波数調整つまみの回転軸が挿通される軸挿通孔482と、が開口形成されている。そして、前面部材480は、例えば上面部材470と同様の構成により収納部材400の前面を閉塞する状態に固定される。
【0021】
[収納部材の組み立て動作]
次に、収納部材400の組み立て動作について説明する。図4は、横面閉塞部420および背面閉塞部430が折曲されていない状態を示す斜視図である。図5は、背面閉塞部430のみが折曲された状態を示す斜視図である。
【0022】
まず、図4に示すように、横面閉塞部420および背面閉塞部430が折曲されていない収納部材400を準備する。そして、図5に示すように、背面閉塞部430を、背側縁410Bに沿って下面閉塞部410とのなす角度が略直角となる状態に折曲し、この状態を例えば手で押さえて維持する。この後、横面閉塞部420を、横側縁410Aに沿って折曲する。このように横面閉塞部420を横側縁410Aに沿って折曲すると、当接板状部422と、下端側の当接舌片部423と、の間に、背面端部433の下端側が位置することとなる。
【0023】
ここで、背面閉塞部430は、下面閉塞部410とのなす角度が略垂直となる状態よりも下面閉塞部410側に傾く状態で折曲されている場合、背面端部433の先端面433Aと当接舌片部423に対向する面との接続部433Cが、当接舌片先端部424に当接する。そして、背面閉塞部430は、当接部分が当接舌片先端部424から当接舌片部423に移動することにより、下面閉塞部410とのなす角度が直角となる状態に折曲され、当接板状部422と、下端側の当接舌片部423と、の間に位置することとなる。
【0024】
一方、背面閉塞部430は、下面閉塞部410とのなす角度が略垂直となる状態よりも下面閉塞部410と反対側に傾く状態で折曲されている場合、傾斜面433Bにおける先端面433A側が当接板状部422に当接する。そして、背面閉塞部430は、当接部分が傾斜面433Bにおける先端面433A側から延出基端側に移動することにより、下面閉塞部410とのなす角度が直角となる状態に折曲され、当接板状部422と、下端側の当接舌片部423と、の間に位置することとなる。
【0025】
この後、横面閉塞部420をさらに折曲すると、背面端部433の傾斜面433Bが係合舌片部425の係合中間部425Bに当接する。さらに、横面閉塞部420の折曲を続けると、係合舌片部425と背面端部433との当接部分が係合中間部425Bに倣って係合先端部425Cに移動するとともに、この当接部分により係合先端部425Cが当接舌片部423から離れる方向に押圧されて、係合舌片部425が弾性変形する。また、背面端部433の上端側は、上端側の当接舌片先端部424により適宜案内されて、当接板状部422と、上端側の当接舌片部423と、の間に位置することとなる。
【0026】
そして、さらに横面閉塞部420の折曲を続けると、図2および図3に示すように、係合先端部425Cが係止孔部434に係合して押圧が解除され、係合舌片部425が弾性変形前の形状に戻る。このような係合舌片部425および係止孔部434の係合により、横面閉塞部420を外側に折曲しようとした場合、係合先端部425Cの係合先端部425Cが係止孔部434の内周面に当接して移動が規制され、結果的に横面部421の折曲が規制されることとなる。そして、横面部421は、下面閉塞部410との角度が略直角となる状態に固定される。
【0027】
また、背面端部433は、当接板状部422と、2つの当接舌片部423と、の間に位置し、これらにより狭持される。このような当接板状部422および当接舌片部423による背面端部433の狭持により、背面閉塞部430を外側や内側に折曲しようとした場合、当接板状部422や当接舌片部423に当接して移動が規制され、結果的に背面閉塞部430の折曲が規制されることとなる。そして、背面閉塞部430は、下面閉塞部410との角度が略直角となる状態に固定される。これにより、前面および上面が開口された略箱状の収納部材400が形成される。
【0028】
[第1の実施の形態の作用効果]
上述したように、上記第1の実施の形態では、収納部材400に、背面閉塞部430の折曲状態を規制する第1の折曲規制部を横面部421に一体的に設けるとともに、横面部421の折曲状態を規制する第2の折曲規制部を横面部421および背面閉塞部430に一体的に設けている。このため、横面部421および背面閉塞部430を下面閉塞部410の一面側に折曲した後に、第1,第2の折曲規制部により背面閉塞部430および横面部421の折曲状態を規制させるだけで収納部材400を組み立てることができる。したがって、折曲する工程の後にねじ止め工程やかしめる工程を設けることなく背面閉塞部430および横面部421を固定でき、収納部材400を容易に組み立てることができる。
【0029】
そして、第1の折曲規制部を、横面部421における背面閉塞部430に隣り合う側縁近傍から横面部421の一面に対して垂直方向に延出する当接板状部422と、この当接板状部422よりも横面部421の中心側から当接板状部422と同一方向に延出する当接舌片部423と、により構成している。このため、背面閉塞部430の背面端部433を当接板状部422および当接舌片部423により狭持させることにより、背面閉塞部430の折曲状態を規制できる。したがって、第1の折曲規制部の構成を簡略にできる。
【0030】
また、当接舌片部423の先端に、延出先端に従って当接板状部422との距離が長くなる状態に傾斜する当接舌片先端部424を設けている。このため、収納部材400を組み立てる際に、背面閉塞部430が略垂直よりも下面閉塞部410側に傾く状態で折曲された場合、すなわち背面端部433が当接板状部422および当接舌片部423の間に位置しない場合であっても、背面端部433と当接舌片先端部424とを当接させることにより、背面端部433を当接板状部422および当接舌片部423の間に案内して狭持させることができる。したがって、背面閉塞部430の折曲状態を厳密に管理しなくても背面端部433を狭持させることができ、収納部材400をより容易に組み立てることができる。
【0031】
そして、横面部421および当接板状部422を、金属板を折曲加工することにより形成するとともに、当接舌片部423を横面部421および当接板状部422の境界近傍部分を舌片状に切り起こすことにより形成している。このため、金属板を折曲および切り起こすことにより当接板状部422および当接舌片部423を形成でき、これらを横面部421とは異なる材料で形成する構成と比べて容易に形成できる。
【0032】
さらに、第2の折曲規制部を、背面閉塞部430の背面端部433に開口形成された係止孔部434と、当接板状部422に設けられた係合舌片部425と、により構成している。このため、係止孔部434および係合舌片部425を係合させることにより、横面部421の折曲状態を規制できる。したがって、第2の折曲規制部の構成を簡略にできる。
【0033】
そして、係合舌片部425を、当接板状部422の略中央を舌片状に切り起こすことにより形成している。このため、係合舌片部425の形成を容易にできる。
【0034】
また、係合舌片部425を、先端側が当接板状部422の延出先端側に位置し、基端側が当接板状部422の延出基端側に位置する状態で設けている。このため、背面端部433の傾斜面433Bを係合舌片部425の係合中間部425Bに当接させることができ、この当接部分を係合中間部425Bに倣って係合先端部425Cに移動させることにより、係合舌片部425を係止孔部434に係合させることができる。一方、係合舌片部425を、先端側が当接板状部422の延出基端側に位置し、基端側が当接板状部422の延出先端側に位置する状態で設けた場合、背面端部433の先端面433Aが係合先端部425Cの先端面425C1と対向して当接し、係合舌片部425を係止孔部434に係合させる作業が困難になるおそれがある。したがって、係合舌片部425を先端側が当接板状部422の延出基端側に位置する状態で設ける構成と比べて、係合舌片部425を係止孔部434に容易に係合させることができる。
【0035】
そして、背面端部433に、先端面433Aとのなす角度が鈍角となる状態に、かつ、当接板状部422に対向する面に連続する状態に形成された傾斜面433Bを設けている。このため、収納部材400を組み立てる際に、背面閉塞部430が略垂直よりも下面閉塞部410と反対側に傾く状態で折曲され、背面端部433が当接板状部422および当接舌片部423の間に位置しない場合であっても、傾斜面433Bと当接板状部422とを当接させて、当接部分を傾斜面433Bに倣って移動させることにより、背面端部433を当接板状部422および当接舌片部423の間に案内して狭持させることができる。したがって、背面閉塞部430の折曲状態を厳密に管理しなくても背面端部433を狭持させることができ、収納部材400をさらに容易に組み立てることができる。
【0036】
また、下面閉塞部410、横面閉塞部420、および、背面閉塞部430を金属により形成している。このため、剛性が高い収納部材400を提供できる。
【0037】
さらに、容易に組み立て可能な収納部材400をラジオ装置100の筐体300に適用している。このため、ラジオ装置100の製造時の作業性を向上できる。
【0038】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について図面に基づいて説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態に係るラジオ装置の分解斜視図である。図7は、ラジオ装置の収納部材の要部を示す斜視図である。図8は、図7におけるVIII−VIII線に沿った断面図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成については、同一名称および同一符号を付し説明を省略または簡略にする。また、第1の実施の形態と略等しい構成については、同一名称を付し説明を簡略にする。
【0039】
[ラジオ装置の構成]
図6において、500は電子機器としてのラジオ装置である。このラジオ装置500は、処理部200と、筐体600と、などを備えている。筐体600は、前面および上面が開口された収納部材700と、上面部材470と、前面部材480と、により、収納空間300Aを有する四角箱状に形成されている。
【0040】
収納部材700は、鉄あるいはアルミニウムを主成分とした材料により形成され、下面閉塞部410と、横側縁410Aに略垂直に折曲形成された一対の横面閉塞部720と、背側縁410Bに略垂直に折曲形成された第1の側面部としての背面閉塞部730と、にて、前面および上面が開口された略箱状に形成されている。横面閉塞部720は、横面部421を有している。この横面部421の背面閉塞部730に隣り合う側縁には、第1の当接延出部としての当接板状部722が一連に折曲形成されている。
【0041】
横面部421における当接板状部722との境界近傍には、当接舌片部423が設けられている。ここで、当接板状部722と、当接舌片部423と、にて、本発明の第1の折曲規制部が構成されている。また、当接舌片部423の先端には、当接舌片先端部424が一連に折曲形成されている。
【0042】
当接板状部722の略中央には、絞り加工により凸状に形成された係合部としての係合凸部725が設けられている。この係合凸部725は、図7および図8に示すように、当接板状部722の一面と直交する方向に向けて突出する状態に設けられている。また、係合凸部725は、平面状に形成された凸部先端面725Aを有する略半球状に、かつ、高さ寸法が後述する係止孔部734の深さ寸法よりも小さくなる形状に形成されている。すなわち、係合凸部725は、先端に従って縮径する形状に形成されている。なお、先端に従って縮径する形状としては、略半球状に限らず、少なくとも先端側が略円錐状や略円錐台状となる形状としてもよい。
【0043】
背面閉塞部730は、背面中央部431を有している。この背面中央部431には、背面連結部432が一連に折曲形成されている。さらに、背面連結部432の先端には、背面端部733が一連に折曲形成されている。この背面端部733の延出先端側は、当接板状部722および当接舌片部423により狭持される。
【0044】
また、この背面端部733の延出方向先端側には、先端面733Aと、傾斜面733Bと、が設けられている。さらに、背面端部733の略中央には、略四角形状の係止部としての係止孔部734が開口形成されている。ここで、係合凸部725と、係止孔部734と、にて、本発明の第2の折曲規制部が構成されている。係止孔部734は、係合凸部725の外形状よりも大きい形状を有している。この係止孔部734には、凸部先端面725Aが内部空間内に位置する状態で、係合凸部725が係合される。
【0045】
[収納部材の組み立て動作]
次に、収納部材700の組み立て動作について説明する。図9は、横面閉塞部720および背面閉塞部730が折曲されていない状態を示す斜視図である。図10は、背面閉塞部730のみが折曲された状態を示す斜視図である。なお、第1の実施の形態における組み立て動作と同一の動作については説明を省略または簡略にする
【0046】
まず、図9に示すように、横面閉塞部720および背面閉塞部730が折曲されていない収納部材700を準備する。そして、図10に示すように、背面閉塞部730を折曲し、この状態を例えば手で押さえて維持する。この後、横面閉塞部720を、横側縁410Aに沿って折曲する。このように横面閉塞部720を横側縁410Aに沿って折曲すると、背面閉塞部730は、当接板状部722と、下端側の当接舌片部423と、の間に位置することとなる。ここで、背面閉塞部730は、下面閉塞部410とのなす角度が略垂直となる状態よりも下面閉塞部410側、あるいは、下面閉塞部410と反対側に傾く状態で折曲されている場合、背面端部733の接続部733Cおよび当接舌片先端部424の当接、あるいは、傾斜面733Bおよび当接板状部722の当接により、当接板状部722と、下端側の当接舌片部423と、の間に位置する状態に案内される。
【0047】
この後、横面閉塞部720をさらに折曲すると、背面端部733の傾斜面733Bが係合凸部725の外周面に当接する。さらに、横面閉塞部720の折曲を続けると、係合凸部725と背面端部733との当接部分が略半球状の外周面に倣って凸部先端面725A側に移動するとともに、この当接部分により当接板状部722が当接舌片部423から離れる方向に押圧されて、当接板状部722が弾性変形する。また、背面端部733の上端側は、上端側の当接舌片先端部424により適宜案内されて、当接板状部722と、上端側の当接舌片部423と、の間に位置することとなる。
【0048】
そして、さらに横面閉塞部720の折曲を続けると、図7および図8に示すように、係合凸部725が係止孔部734に係合して押圧が解除され、当接板状部722が弾性変形前の形状に戻る。このような係合凸部725および係止孔部734の係合により、横面閉塞部720を外側に折曲しようとした場合、係合凸部725の外周面が係止孔部734の内周面に当接して移動が規制され、結果的に横面部421の折曲が規制されることとなる。また、背面端部733は、当接板状部722および当接舌片部423により狭持される。このような狭持により、背面閉塞部730の折曲が規制されることとなる。これにより、前面および上面が開口された略箱状の収納部材700が形成される。
【0049】
[第2の実施の形態の作用効果]
上述したように、上記第2の実施の形態では、収納部材700に、背面閉塞部730の折曲状態を規制する第1の折曲規制部を横面部421に一体的に設けるとともに、横面部421の折曲状態を規制する第2の折曲規制部を横面部421および背面閉塞部730に一体的に設けている。このため、折曲する工程の後にねじ止め工程やかしめる工程を設けることなく背面閉塞部730および横面部421を固定でき、収納部材700を容易に組み立てることができる。
【0050】
そして、第1の折曲規制部を、背面閉塞部730の背面端部733を狭持する当接板状部722および当接舌片部423により構成している。このため、第1の折曲規制部の構成を簡略にできる。
【0051】
また、当接舌片部423の先端に、当接舌片先端部424を設けている。このため、背面閉塞部730の折曲状態を厳密に管理しなくても背面端部733を狭持させることができ、収納部材700をより容易に組み立てることができる。
【0052】
さらに、横面部421および当接板状部722を金属板を折曲加工することにより形成するとともに、当接舌片部423を舌片状に切り起こすことにより形成している。このため、当接板状部722および当接舌片部423を横面部421とは異なる材料で形成する構成と比べて容易に形成できる。
【0053】
そして、第2の折曲規制部を、背面端部733に開口形成された係止孔部734と、当接板状部722に設けられ係止孔部734に係合される係合凸部725と、により構成している。このため、第2の折曲規制部の構成を簡略にできる。
【0054】
また、係合凸部725を、当接板状部722の略中央を絞り加工することにより凸状に形成している。このため、係合凸部725の形成を容易にできる。
【0055】
さらに、係合凸部725を、先端に従って縮径する形状に形成している。このため、横面閉塞部720を、延出先端側が背面端部733から離れる状態に当接板状部722を弾性変形させるとともに、下面閉塞部410とのなす角度が鈍角となる状態に折曲することにより、係合凸部725および係止孔部734の当接部分を係合凸部725の基端側から凸部先端面725A側に移動させ、係合凸部725および係止孔部734の係合を解除できる。このとき、係合凸部725の外周面が係止孔部734の内周面に対して平行な状態ではなく傾斜している状態なので、横面閉塞部720を下面閉塞部410とのなす角度が鈍角となる状態に折曲しながら、係合凸部725および係止孔部734の係合を解除できる。一方、第1の実施の形態の構成では、係合先端部425Cの先端面425C1が係止孔部434の内周面に対して平行な状態なので、横面閉塞部420を下面閉塞部410とのなす角度が鈍角となる状態に折曲しながら係合舌片部425および係止孔部434の係合を解除することが困難である。したがって、係合凸部725を先端に従って縮径する形状に形成することにより、第1の実施の形態の構成と比べて、係合凸部725および係止孔部734の係合の解除を容易にできる。よって、例えば廃棄する際に収納部材700を容易に板状にすることができ、収納部材700の体積を減らすことができる。
【0056】
そして、背面端部733に、傾斜面733Bを設けている。このため、背面閉塞部730の折曲状態を厳密に管理しなくても背面端部733を狭持させることができ、収納部材700をさらに容易に組み立てることができる。
【0057】
また、下面閉塞部410、横面閉塞部720、および、背面閉塞部730を金属により形成している。このため、剛性が高い収納部材700を提供できる。さらに、容易に組み立て可能な収納部材700をラジオ装置500の筐体600に適用している。このため、ラジオ装置500の製造時の作業性を向上できる。
【0058】
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0059】
すなわち、第1の折曲規制部を以下のようにしてもよい。例えば当接舌片部423を設けないとともに、背面端部433,733の延出先端から背面連結部432と同方向に板状に延出する背面板状部を設ける。そして、横面部421および背面板状部のうちいずれか一方に例えば絞り加工により形成された凸部を設けるとともに、いずれか他方に凸部が係合される孔部を設け、これらの係合により背面閉塞部430,730の折曲状態を規制する構成としてもよい。
【0060】
さらに、当接舌片先端部424を設けない構成としてもよい。このような構成にすれば、横面閉塞部420,720の製造を容易にできる。
【0061】
また、当接舌片部423を、平面視での当接板状部422,722との間隔が背面端部433,733の厚さ寸法よりも小さくなる状態に設ける構成としてもよい。このような構成にすれば、当接舌片部423および当接板状部422,722による背面端部433,733の狭持力を高めることができる。
【0062】
そして、当接板状部422,722に、延出先端に従って当接舌片部423との距離が長くなる状態に傾斜する延出傾斜部を設けてもよい。このような構成にすれば、背面端部433,733を当接板状部422,722および当接舌片部423の間により容易に案内して狭持させることができる。
【0063】
また、当接舌片部423の形状を細棒状としてもよい。このような構成にすれば、当接舌片部423の体積を減らすことができ、収納部材400,700の軽量化を図ることができる。なお、当接舌片部423を1個、あるいは、3個以上設ける構成としてもよい。また、当接板状部422,722や当接舌片部423を横面部421に溶接や接着剤などで取り付ける構成としてもよい。
【0064】
さらに、係止孔部434,734の代わりに、一面が閉塞された溝状の係止部を設けてもよい。さらに、係合舌片部425を、先端側が当接板状部422の延出基端側に位置し、基端側が当接板状部422の延出先端側に位置する状態で設けてもよい。
【0065】
そして、係合凸部725を絞り加工ではなく、凸状の部材を溶接や接着剤により背面端部733に取り付ける構成としてもよい。このような構成にすれば、絞り加工する設備を準備する必要がなくなり、係合凸部725を容易に形成できる。また、係合凸部725を先端に従って縮径しない形状に形成してもよい。
【0066】
さらに、当接板状部422を舌片状に設けるとともに、この当接板状部422とは別体で当接舌片部423を設ける構成としてもよい。そして、当接板状部422を舌片状に設けるとともに、先端側に係合凸部725を有する舌片状の部材を設ける構成としてもよい。すなわち、本発明の係止部を、横面部421における背面閉塞部430に隣り合う側縁近傍に設ける構成としてもよい。これらのような構成にすれば、横面閉塞部420,720のさらなる軽量化を図ることができる。
【0067】
また、第1,2の実施の形態の第1の折曲規制部の構成を横面部421の折曲状態を規制する状態で設けるとともに、第2の折曲規制部を背面閉塞部430,730の折曲状態を規制する状態に設ける構成としてもよい。
【0068】
そして、本発明の収納部材を、プラスチックやゴムなどの金属以外の材料により形成してもよい。
【0069】
さらに、本発明の電子機器としては、ラジオ装置100,500に限らず、テレビ装置、映像や音声の記録装置、再生装置、記録再生装置、アンプ、チューナ、ゲーム機器、ナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、電子レンジなどとしてもよい。
【0070】
また、本発明の収納部材を、机の引き出し、本立て、収納棚、ゴミ箱などの電子機器以外の構成に適用してもよい。
【0071】
〔実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、収納部材400に、背面閉塞部430の折曲状態を規制する第1の折曲規制部を横面部421に一体的に設けるとともに、横面部421の折曲状態を規制する第2の折曲規制部を横面部421および背面閉塞部430に一体的に設けている。このため、横面部421および背面閉塞部430を下面閉塞部410の一面側に折曲した後に、第1,第2の折曲規制部により背面閉塞部430および横面部421の折曲状態を規制させるだけで収納部材400を組み立てることができる。したがって、折曲する工程の後にねじ止め工程やかしめる工程を設けることなく背面閉塞部430および横面部421を固定でき、収納部材400を容易に組み立てることができる。
【0072】
また、容易に組み立て可能な収納部材400をラジオ装置100の筐体300に適用している。このため、ラジオ装置100の製造時の作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るラジオ装置の分解斜視図である。
【図2】前記第1の実施の形態におけるラジオ装置の収納部材の要部を示す斜視図である。
【図3】前記第1の実施の形態における図2におけるIII−III線に沿った断面図である。
【図4】前記第1の実施の形態における横面閉塞部および背面閉塞部が折曲されていない状態を示す斜視図である。
【図5】前記第1の実施の形態における背面閉塞部のみが折曲された状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るラジオ装置の分解斜視図である。
【図7】前記第2の実施の形態におけるラジオ装置の収納部材の要部を示す斜視図である。
【図8】前記第2の実施の形態における図7におけるVIII−VIII線に沿った断面図である。
【図9】前記第2の実施の形態における横面閉塞部および背面閉塞部が折曲されていない状態を示す斜視図である。
【図10】前記第2の実施の形態における背面閉塞部のみが折曲された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0074】
100,500……電子機器としてのラジオ装置
200……収納物としての処理部
300A…収納空間
400,700……収納部材
410……基部としての下面閉塞部
410A…第2の側縁としての横側縁
410B…第1の側縁としての背側縁
421……第2の側面部としての横面部
422,722……第1の折曲規制部を構成する第1の当接延出部としての当接板状部
423……第1の折曲規制部を構成する第2の当接延出部としての当接舌片部
424……延出傾斜部としての当接舌片先端部
425……第2の折曲規制部を構成する係合部としての係合舌片部
430,730……第1の側面部としての背面閉塞部
434,734……第2の折曲規制部を構成する係止部としての係止孔部
470……閉塞部材としての上面部材
480……閉塞部材としての前面部材
725……第2の折曲規制部を構成する係合部としての係合凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の基部と、この基部の第1の側縁に連続しこの第1の側縁に沿って折曲可能に設けられた板状の第1の側面部と、前記基部における前記第1の側縁近傍の第2の側縁に連続しこの第2の側縁に沿って折曲可能に設けられた板状の第2の側面部と、を備え、前記基部と、この基部の一面側に折曲された前記第1の側面部および前記第2の側面部と、により収納物を収納可能な収納空間が形成される収納部材であって、
前記第1の側面部および前記第2の側面部のうち少なくともいずれか一方の側面部に一体的に設けられ、前記第1の側面部の折曲状態を規制する第1の折曲規制部と、
前記第1の側面部および前記第2の側面部のうち少なくともいずれか一方の側面部に一体的に設けられ、前記第2の側面部の折曲状態を規制する第2の折曲規制部と、
を具備したことを特徴とした収納部材。
【請求項2】
請求項1に記載の収納部材であって、
前記第1の折曲規制部は、前記第2の側面部における前記第1の側面部に隣り合う側縁近傍から前記第2の側面部の一面と交差する方向に延出し前記第1の側面部における前記収納空間に対向しない面側に当接される第1の当接延出部と、この第1の当接延出部よりも前記第2の側面部の中心側から前記第1の当接延出部と略同一方向に延出し前記第1の側面部における前記収納空間に対向する面側に当接される第2の当接延出部と、を備えた
ことを特徴とした収納部材。
【請求項3】
請求項2に記載の収納部材であって、
前記第1の当接延出部および前記第2の当接延出部のうち一方の当接延出部は、延出先端に従って他方の当接延出部との距離が長くなる状態に傾斜する延出傾斜部を備えた
ことを特徴とした収納部材。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の収納部材であって、
前記第2の側面部と、前記第1の当接延出部および前記第2の当接延出部のうち一方の当接延出部は、金属板が折曲加工されることにより形成され、
他方の当接延出部は、前記第2の側面部および前記一方の当接延出部の境界近傍部分が舌片状に切り起こされることにより形成された
ことを特徴とした収納部材。
【請求項5】
請求項4に記載の収納部材であって、
前記第2の折曲規制部は、前記第1の側面部における前記第2の側面部に隣り合う側縁近傍に設けられた係止部と、前記一方の当接延出部に設けられ前記係止部が係合する係合部と、を備えた
ことを特徴とした収納部材。
【請求項6】
請求項5に記載の収納部材であって、
前記係合部は、前記一方の当接延出部の一部が舌片状に切り起こされることにより形成され、
前記係止部は、前記係合部が係合される孔状に形成された
ことを特徴とした収納部材。
【請求項7】
請求項6に記載の収納部材であって、
前記係合部は、前記舌片状の基端側が前記一方の当接延出部の延出先端側に位置し、先端側が前記一方の当接延出部の延出基端側に位置する状態で形成された
ことを特徴とした収納部材。
【請求項8】
請求項5に記載の収納部材であって、
前記係合部は、前記一方の当接延出部の一部が絞り加工されることにより形成され、
前記係止部は、前記係合部が係合される孔状に形成された
ことを特徴とした収納部材。
【請求項9】
請求項8に記載の収納部材であって、
前記係合部は、先端に従って縮径する凸状に形成された
ことを特徴とした収納部材。
【請求項10】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の収納部材であって、
前記第2の折曲規制部は、前記第1の側面部および前記第2の側面部のうち一方の側面部における他方の側面部に隣り合う側縁近傍に設けられた係止部と、前記他方の側面部における前記一方の側面部に隣り合う側縁近傍に設けられ前記係止部が係合する係合部と、を備えた
ことを特徴とした収納部材。
【請求項11】
請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の収納部材であって、
前記基部、前記第1の側面部、および、前記第2の側面部は、金属板で形成された
ことを特徴とした収納部材。
【請求項12】
請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の収納部材と、
この収納部材とで前記収納空間を閉塞する状態で設けられた閉塞部材と、
前記収納空間に収納され供給される電力により動作して所定の処理を実施する前記収納物としての処理部と、
を具備したことを特徴とした電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−142166(P2007−142166A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−334163(P2005−334163)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】