説明

回転ドア装置における安全装置

【課題】緊急停止機能を備えた回転ドア装置1において、仕切り体4と筒壁体2とのあいだで挟み込んだ通行者の挟み込み解放を、開閉機Mが緊急停止作動してから緊急停止するまで空走行した場合に、挟み込まれた通行者の安全を図るようにする。
【解決手段】筒壁体2の後端部位に設けられ、筒壁体2に延長する状態の逆送防止パネル23と該逆走防止パネル23の後端から外径方向に突出した挟まれ防止パネル24とからなる略L字形をした第二安全パネル体22を、挟まれ防止パネル24の外径端位置で回動自在に軸支して、挟まれ時、第二安全パネル体22を外径方向に回動退避させて挟まれ開放空間を確保するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の開口部等に設けられる回転ドア装置における安全装置の技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種の回転ドア装置のなかには、径方向に対向する左右一対の円筒状の筒壁体内を、例えば一枚状の仕切り体により二区画に仕切る構成とし、前記仕切り体を、開閉機等の駆動手段により回転させることに伴い、筒壁体内の各区画の開口部から対向する開口部への通行ができるようにしたものが知られている。このようなものにおいて、回転ドアに入ろうとする通行者が仕切り体と筒壁体とのあいだに挟まれることが想定され、そこでこのような挟まれる惧れのある通行者を検知することで仕切り体の回転駆動を緊急停止させるようにしたものがある。しかしながらこのような駆動体は、緊急停止をしても直ぐには停止することなく、それなりの距離を空走行することになって、通行者の挟み込みを防ぎ得ないという問題がある。
そこで従来、仕切り体の先端部を折曲自在にし、通行者の挟み込みがあった場合、先端部を強制的に折曲させて挟み込み防止をするようにしたものが知られている(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開2002−194959号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、前記従来のものは、前記先端部が通行者を挟んで折曲した場合、該先端部は、オートドアヒンジにより元姿勢に自動的に復帰させる構成になっているため、前記挟まれた通行者は、挟まれたときから仕切り体が緊急停止した以降についても、オートドアヒンジによる復帰力に抗して先端部を無理やり押しやって挟まれた状態から脱出するまでは、オートドアヒンジによる復元力を受け続けることになって、挟まれたことによる恐怖感を抱く時間が長く、特に小さな子供のように微力であって、オートドアヒンジの復元力に抗し得ない場合、挟まれたままになってしまうという惧れもあり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、出入り口に設けられ、径方向に対向する一対の円筒状の筒壁体と、該筒壁体内を仕切る少なくとも一枚状の仕切り体と、該仕切り体を回転駆動する駆動手段と、通行者の異常通行を検知して緊急停止する緊急停止手段とを備えて構成される回転ドア装置において、前記筒壁体の仕切り体回転方向後側端に対して仕切り体回転方向後側に延長するよう配される逆走防止パネルと、該逆走防止パネルの仕切り体回転方向後側端から筒壁体外径方向に向けて折曲する挟まれ防止パネルとから構成される略L字形をした安全パネル体を、筒壁体の仕切り体回転方向後側端部に位置して、前記挟まれ防止パネルの外径端部位が回動支点となって、逆走防止パネルの仕切り体回転方向前側端が筒壁体の仕切り体回転方向後側端に対向する通常姿勢から外径方向に向けて変姿して挟まれ防止パネルが仕切り体とのあいだに空隙部を形成する挟み込み解放姿勢に変姿自在に軸支すると共に、前記安全パネル体を挟み込み解放姿勢方向に向けて付勢する付勢手段と、安全パネル体を通常姿勢に保持する保持手段と、通行者が挟まれたことを受けて前記保持手段の保持を解除する解除手段とを備えて構成したことを特徴とする回転ドア装置における安全装置である。
請求項2の発明は、請求項1において、通常姿勢から挟み込み解除姿勢に変姿する安全パネル体の回動軌跡の外側を覆って通行者が外側から安全パネル体の回動軌跡に入り込むのを禁止する入り込み禁止パネルを設けたことを特徴とする回転ドア装置における安全装置である。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明とすることにより、仕切り体と筒壁体とのあいだに通行者が挟まれたとき、筒壁体に設けられていて通常姿勢に保持されている安全パネル体の保持解除がなされ、これによって安全パネル体は、挟まれ防止パネルが仕切り体から遠ざかる外側に回動して挟み込み解放姿勢に向いて、付勢力を受けて積極的に回動変姿することになって通行人の挟み込み回避が図れることになる。
請求項2の発明とすることにより、安全パネル体の回動軌跡への外側からの入り込みを禁止できて通行人の挟み込み回避が確実になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、本発明の第一の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。これら図面において、1は躯体に設けられる回転ドア装置であって、該回転ドア装置1を構成するべく躯体に建付けられる左右一対の円筒状の筒壁体2は、円盤状に形成される屋根部3と床面とのあいだに支持され、直径方向に対向し、屋内外二箇所に位置する状態で開口部2a、2bがそれぞれ開設されており、これら開口部2a、2bが躯体内外の出入り口部となるように設定されている。4は筒壁体2に内装される仕切り体であって、該仕切り体4は、回転中心O近傍、または筒壁体2近傍に配される電動式駆動手段Mの駆動に基づいて平面視で反時計回り方向に回転し、これによって、開口部2a、2bを自動的に開閉するように設定されている。尚、4aは天井パネルであって、該天井パネル4aは屋根部3に内装される状態で仕切り体4に対して一体的に設けられており、仕切り体4とともに一体回転するように設定されている。尚、電動式駆動手段Mは、通行者が仕切り体4に近接あるいは接触した場合、あるいは筒壁体2と仕切り体4に挟まれた場合、これらを検知するための検知センサに接続され、これら検知があった場合、緊急停止するようになっているが、これらの構成については従来公知のものを採用しているのでその詳細については省略する。また、電動式駆動手段Mによる運転に際し、通行者を検知して運転駆動をし、通行者がいなくなったことの検知で運転停止をするような通常停止にする構成も公知の技術を採用しているのでその詳細は省略するが、運転停止をするためのブレーキを複数(例えば四台)設け、通常停止の場合にその一部のブレーキ(例えば二台)を使用するようにして温和な停止をし、緊急停止をするときには全てのブレーキをするようにして急速な停止をするように構成することができる。
【0007】
さて、前記仕切り体4は筒壁体2の筒中心(回転中心)Oとして回動するように構成され、回転中心Oの中心側に位置して中心側仕切り部材5が設けられている。該中心側仕切り部材5は、前記筒中心部位で二つに分割された左右一対の戸体5a、5bに構成されているが、該各戸体5a、5bはそれぞれ折り戸に構成され、仕切り体4を所定の停止位置に停止させた状態で、前記各左右戸体5a、5bを開放できるように構成されている。尚、左右戸体5a、5bの折畳み方向は同一方向であっても、逆方向であってもよい。
【0008】
さらに左右戸体5a、5b(中心側仕切り部材5)のそれぞれ左右方向外端縁(左右側縁部)にはショーケースに兼用された外側仕切り部材6が一体的に設けられているが、外側仕切り部材6の回転方向前側端には第一安全パネル体7が中心吊りとなる上下支軸8を介して揺動自在に軸支されているが、これに限定されるものでなく、旗蝶番等、通常知られたものを必要において採用することができることはいうまでもない。そして、第一安全パネル体7は、通常姿勢では、前記外側仕切り部材6の外周円の延長上に位置して回転方向前側を向いており、筒壁体2の内周面位置に近接する位置関係となっている。そして第一安全パネル体7は、前記通常姿勢から、仕切り体4の回転中心O側(内径側)を向き、外側仕切り部材6の回転方向前側面と重合(オーバーラップ)して、筒壁体2とのあいだに空隙部が形成される挟み込み開放姿勢に強制変姿できるようドアクローザ等の弾機を備えた解放手段を用いて外側仕切り部材6に連結されている。
尚、第一安全パネル体7としては、一枚板で構成したものに限定されず、例えば緩衝ゴム式、折畳み式、蛇腹式、嵌め込み嵌合式、入り子式のように、人を挟みこんだとき左右パネル幅が短くなるように構成して挟み込み防止機能を高めることができる。さらに第一安全パネル体について、縦軸を介して揺動自在にした上下複数枚の小パネルを用いて構成し、挟み込みをした部位の小パネルだけが揺動回避をして挟み込み回避をするようにしても構成することができる。
【0009】
9は天井パネル4aに設けた第一保持手段であって、例えば電磁レリーズを用いて構成されるが、該第一保持手段9は、天井パネル4aの上側面に止着されたケーシング10に内装されている。前記ケーシング10には、上下方向に向けてラッチガイド11が設けられ、該ラッチガイド11に案内される状態でラッチ12が上下移動自在に内装されている。ラッチ12は下端部12aが球状、上端部12bが細径状となった円柱形をしている。ラッチガイド11にはラッチ上端部12bよりも上側に位置して弾機受け13が上下移動自在に内装され、該弾機受け13とラッチ12とのあいだに介装した弾機14によりラッチ12は、ケーシング10の下端面から天井パネル4aに開設の貫通孔4bを貫通して下方に向けて突出するよう付勢されている。そしてラッチ12は、前記弾機14の付勢力に抗する力で上方に押すことで、上動が許容される構成になっている。尚、弾機14の付勢力は調整螺子15のケーシング10に対する出没調整によりできるようになっている。
【0010】
また、ケーシング10には電気式のアクチュエータ(例えば電磁ソレノイドや電動モータで構成される)16が内装されていると共に、ボス軸17が支持されている。そして該ボス軸17に揺動自在に軸支されたリンクボス部18からは、弾機14よりは下側位置において前記ラッチ12に連結軸19aを介して連結される第一リンク19と、アクチュエータ16の出力軸16aに開設した長孔16bに連結軸20aを介して連結される第二リンク20とがそれぞれ突設されている。そしてアクチュエータ16が非作動状態では、連結軸20aは長孔16bの突出側端に位置しており(図3参照)、これによって、前記ラッチ12が下側から押されて弾機14の付勢力に抗する上動をしたとき、連結軸20aが長孔16bを突出反対側に自由移動することで許容すると共に、アクチュエータ16が後述する作動状態になったことに伴い出力軸16aが没入作動をしたときには、第二リンク20のボス軸17を支点とする揺動をし、これによって第一リンク19の弾機14の付勢力に抗する上側揺動が実行されて(図4参照)ラッチ12を上動させる構成になっている。
【0011】
一方、前記第一安全パネル体7の上端部には、該安全パネル体7が通常姿勢に位置したとき、前記突出したラッチ12が没入するための係り孔21aが形成されたラッチ係り21が設けられている。そして第一安全パネル体7は、ラッチ12がラッチ係り21に没入係止した保持状態で通常姿勢に維持されるが、第一安全パネル体7を、挟まれた通行者が挟まれた負荷により前記回転中心O側に向けて押圧することで、ラッチ下端部12aの球状面が係り孔21aの周縁を摺動することになってラッチ12が弾機14の付勢力に抗して上動し、これによって第一保持手段9による機械的な保持解除がなされて第一安全パネル体7は図示しないドアクローザによる付勢力を受けて挟み込み解放姿勢側に自動的に移動する構成になっている。
【0012】
これに対し、図示しない挟み込み検知スイッチの検知作動によってアクチュエータ16が作動して出力軸16aが没入作動したことに伴う前述したラッチ12の上動作動によってもラッチ12のラッチ係り21からの解除がなされ、これによって第一安全パネル体7の第一保持手段9による電気的な保持解除が実行されるようになっている。
尚、第一安全パネル体7の保持解除機構としては前記実施の形態のように電気的な保持解除と機械的な保持解除との両者をするように構成したものに限定されず、機械的な保持解除だけであっても良く、このような構成にするには、例えばボールプランジャーや面ファスナーのように負荷を受けることで係止解除をして開放できる部材を第一安全パネル体と外側仕切り部材とのあいだ、あるいは第一安全パネル体と屋根部とのあいだに設けて構成してもよく、また第一安全パネル体について、前述した左右パネル幅が小さくなる方式とし、この左右パネル幅が小さくなったことに基づいて係止姿勢に保持されるラッチの保持解除をし、これによってラッチが係止姿勢から解除姿勢に弾性力を受けて移動するようにしても構成することができる。
【0013】
一方、筒壁体2の仕切り体4回転方向後側端部には、第二安全パネル体(本発明の「安全パネル体」に相当する)22が配設されているが、該第二安全パネル体22は、前記筒壁体2の仕切り体4回転方向後端部側端に対して仕切り体4回転方向後端側に延長するよう配される逆走防止パネル23と、該逆走防止パネル23の仕切り体4回転方向後端側端から筒壁体外径方向に向けて折曲する挟まれ防止パネル24とから構成される略L字形をしている。そして第二安全パネル22は、前記挟まれ防止パネル24の外径端部位がフロアヒンジ24a、ピボットヒンジ24bに設けられる支軸24cよって回動自在に軸支され、逆走防止パネル23の仕切り体4回転方向前側端が筒壁体の仕切り体回転方向後側端に対向する通常姿勢から外径方向に向けて変姿して挟まれ防止パネル24が仕切り体4とのあいだに空隙部を形成する挟み込み解放姿勢に変姿自在に軸支されている。そして第二安全パネル体22は、図示しない付勢手段を用いて挟み込み開放姿勢側に向けて付勢されており、該付勢力に抗して通常姿勢に位置させ、これ以上の後側への回動がストッパ27によって禁止された第二安全パネル体22は、躯体側に設けられ、前記第一保持手段9と同様に構成された第二保持手段25によって通常姿勢に保持され、挟み込み検知あるいは挟み込み負荷に基づいて電気的あるいは機械的な保持解除がなされ、これによって第二安全パネル体22は通常姿勢から挟み込み開放姿勢に変姿するようになっている。
【0014】
さらに26は入り込み禁止パネルであって、該入り込み禁止パネル26は、通常姿勢から挟み込み解除姿勢に変姿する第二安全パネル体22の回動軌跡Xを囲む状態で第二安全パネル体22の外側を覆って通行者が外側から第二安全パネル体22およびその回動軌跡Xに入り込むのを禁止するよう略L字形になっている。そして入り込み禁止パネル26の後端にはスイッチ類28取付け用のポール26aが立設されている。
【0015】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、回転ドア装置1は、伝動開閉機の駆動に基づく仕切り体2の回転により通行者が通過できることになるが、通行者が誤って仕切り体4と筒壁体2とのあいだに挟まれた場合、該挟まれたことに伴い通常姿勢の第一、第二安全パネル体7、22の保持が電気的あるいは機械的に解除されることになってこれら第一、第二安全パネル体7、22は挟み込み開放姿勢に変姿することになって挟み込み開放がなされ、挟み込まれた人の開放ができることになるが、第二安全パネル体22は、前記筒壁体2の仕切り体4回転方向後端部側端に対して仕切り体4回転方向後端側に延長するよう配される逆走防止パネル23と、該逆走防止パネル23の仕切り体4回転方向後端側端から筒壁体外径方向に向けて折曲する挟まれ防止パネル24とから構成される略L字形をし、そして、前記挟まれ防止パネル24の外径端部位が回動支点24aとなって、逆走防止パネル23の仕切り体4回転方向前側端が筒壁体の仕切り体回転方向後側端に対向する通常姿勢から外径方向に向けて変姿して挟まれ防止パネル24が仕切り体4とのあいだに、外径側に広がる開放空隙部が確保されることになり、これによって挟まれた人の積極的な開放ができることになって安全性が向上する。
【0016】
つぎに、第二の実施の形態を図8、図9の図面に基づいて説明する。
第二の実施の形態の回転ドア装置30は、躯体に建付けられる左右一対の円筒状の筒壁体31、筒壁体31に形成される躯体内外の出入り口部となる開口部31a、31b等の基本的な構成は前記第一の実施の形態と同様であるが、該筒壁体31内に配される仕切り体32は、径方向四枚の回転中心Oに設けられ、回転中心となる円筒状の回転軸部(センターコア)32aと、内径側端縁部が回転軸部32aに一体的に固定され、該回転軸部32aを基準として放射方向に延出する周回り方向四枚の仕切り片部32bとにより構成されている。前記仕切り片32bは、それぞれ90度の角度間隙を存して設けられており、筒壁体31内を四等分に仕切るように設定されている。
尚、本実施の形態では、仕切り片部32bの回転中心側端が回転軸部32aに回動自在に設けられており、そしてその回動軸部位には図示しないクラッチが設けられている。そして該クラッチは、通常時には仕切り片部32bの回転軸部32aに対する回動を規制しているが、挟まれ検知センサが挟まれ検知をした場合、半クラッチ状態またはクラッチ開放状態になって挟まれた物体からの圧力を受けて回動して挟まれ開放をするようになっている。
【0017】
そして、各仕切り片32bの外径端部には、回転方向前側に傾斜する状態となる以外は前記第一の実施の形態の第一安全パネル7のものと同様の構成の第一安全パネル体33が設けられているが、本実施の形態の第一安全パネル体33の外端には、通過人が仕切り片32bに近接するのを検知する検知センサ34が設けられるが、該検知センサ34は、仕切り片32bに対して第一安全パネル体33が回転方向前側に傾斜状に設けられていることにより、仕切り片32bの回転方向前側面と略平行となる検知軌跡Yでの検知ができるようになっており、これによって、仕切り片32bの径方向どの位置でも仕切り片32bから同じ距離での近接検知ができるように配慮されている。
また、本実施の形態では回転軸部(センターコア(ショーケースにできる))32aを円筒形状としているため、これを例えば四角筒形状(4枚の仕切り片構造であるため)にした場合のように、回転する筒辺部(隣接コーナー部間のあいだの辺)に回転移動の死角ができてここに足が引き込まれてしまうようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】回転ドア装置の正面図である。
【図2】回転ドア装置の平面断面図である。
【図3】保持手段が機械的に保持解除した状態を示す概略断面図である。
【図4】保持手段が電気的に保持解除した状態を示す概略断面図である。
【図5】第二安全パネル体部位の平面図である。
【図6】図5のB矢視図である。
【図7】図5のC−C断面図である。
【図8】第二の実施の形態における回転ドア装置の正面図である。
【図9】第二の実施の形態における回転ドア装置の平面断面図である。
【符号の説明】
【0019】
1 回転ドア装置
2 筒壁体
3 屋根部
4 仕切り体
9 保持手段
22 第二安全パネル体
25 保持手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入り口に設けられ、径方向に対向する一対の円筒状の筒壁体と、該筒壁体内を仕切る少なくとも一枚状の仕切り体と、該仕切り体を回転駆動する駆動手段と、通行者の異常通行を検知して緊急停止する緊急停止手段とを備えて構成される回転ドア装置において、
前記筒壁体の仕切り体回転方向後側端に対して仕切り体回転方向後側に延長するよう配される逆走防止パネルと、該逆走防止パネルの仕切り体回転方向後側端から筒壁体外径方向に向けて折曲する挟まれ防止パネルとから構成される略L字形をした安全パネル体を、筒壁体の仕切り体回転方向後側端部に位置して、前記挟まれ防止パネルの外径端部位が回動支点となって、逆走防止パネルの仕切り体回転方向前側端が筒壁体の仕切り体回転方向後側端に対向する通常姿勢から外径方向に向けて変姿して挟まれ防止パネルが仕切り体とのあいだに空隙部を形成する挟み込み解放姿勢に変姿自在に軸支すると共に、
前記安全パネル体を挟み込み解放姿勢方向に向けて付勢する付勢手段と、
安全パネル体を通常姿勢に保持する保持手段と、
通行者が挟まれたことを受けて前記保持手段の保持を解除する解除手段とを備えて構成したことを特徴とする回転ドア装置における安全装置。
【請求項2】
請求項1において、通常姿勢から挟み込み解除姿勢に変姿する安全パネル体の回動軌跡の外側を覆って通行者が外側から安全パネル体の回動軌跡に入り込むのを禁止する入り込み禁止パネルを設けたことを特徴とする回転ドア装置における安全装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2007−100381(P2007−100381A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−291328(P2005−291328)
【出願日】平成17年10月4日(2005.10.4)
【出願人】(000177302)三和シヤッター工業株式会社 (173)
【Fターム(参考)】