説明

多灯照明装置及びそれを用いた投写型画像表示装置

【課題】多灯照明装置に於いて、プリズムのつなぎ部における光損出、および、プリズムに備える反射処理のコストアップを抑え、信頼性向上を課題とする。
【解決手段】複数の光源部101,104と、光を導く複数の第1のロッドインテグレータ111、112と、第1のロッドインテグレータからの光を導く第2のロッドインテグレータ118とを備える多灯照明装置であって、第1のロッドインテグレータ111、112は、長手方向に互いに平行な反射面を有し、かつ、両端に互いに平行な入射面と出射面とを有し、第2のロッドインテグレータ118は、長手方向に互いに平行な反射面を有し、かつ、両端に反射面に垂直な入射面と出射面とを有し、光源発光部の光学的な重心部を通り、光の出射方向と一致する光軸109、110は、第1のロッドインテグレータの入射面の略中心に入射する様配置されていることを特徴とする多灯照明装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は多灯合成方式でロッドインテグレータを用いた照明装置に関するもので、特に高輝度の投写型画像表示装置に最適なものである。
【背景技術】
【0002】
投写型画像表示装置は小型可搬型機、小中規模会議室用の中型機、大会議室や映画館など用途に向けた高輝度大型機に大きく分類できる。このうち特に大型機は近年台頭してきたフラットディスプレイでは置き換わることができないことから着実に市場を拡大している。
【0003】
その大型機市場では大出力で発光部が小型の光源として高圧水銀灯が用いられており、大型機でも特に輝度が高いものはキセノン光源を用いている。しかしながら後者は発光部が小さくても管球が大きくなる、発光効率が低いことから大きな電源を必要とし、装置全体が非常に大きくなることから用途は限られる。このような理由から比較的小型化が可能な高圧水銀灯を複数用いて高輝度化を実現している高輝度機が各社より商品化されている。
【0004】
このように近年増加しつつある光源を複数搭載している高輝度機において更なる高輝度化を図る方策の一つに光源の電力アップがあるが、光源開発、冷却手段の開発などが必要であり容易ではない。高輝度化のための方策のもう一つとして複数の光源からの光を合成する際の合成効率を向上させることがある。熱に変わっていた光を有効に使うことで、同じ電力で高輝度化が出来ることから本来選択すべき方策として重要である。
【0005】
この複数の光源からの光の合成効率の向上は各社から提案されている。主な引例を以下に示す。
【0006】
以下特許文献1について説明する。複数の光源からの光を合成し、照度分布を均一にするロッドインテグレータの入射側に偏向部材が設けられている。この偏向部材はロッドインテグレータに入射する直前の各光源からのシステム光軸が入射面に垂直に入射するように透過偏向させる。この偏向部材は屈折型プリズムを用いている。
【0007】
また特許文献2は以下の通り。複数の光源からの光を合成し、照度分布を均一にする主ロッドインテグレータの入射側に直角プリズムと組みになった副ロッドインテグレータが設けられている。この直角プリズムはロッドインテグレータに入射する直前の各光源からのシステム光軸が入射面に垂直に入射するように反射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−308778号公報
【特許文献2】米国特許第7033056号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら実用面から以下のような課題が挙げられる。
【0010】
文献1の屈折プリズム出射面はロッドインテグレータの入射面に対して傾いて設置されることから、間隔が広く開くロッドインテグレータの入射面中心付近に集光する光の一部は異なる光源側の光の屈折面に入射してしまうことから有効に照明域に至らない損出となってしまう。
【0011】
文献2に於いて直角プリズムは実際には数ミリメートルの大きさとなるが、その入出射面に反射防止マルチコート、反射面には耐熱性のある多層膜ミラーコーティングが必要になる。この大きさでは研磨後にコーティングを行う場合コーティング治具の陰が出来てしまうことから、大きく作成しコーティング後に研磨する工程が一般的である。後になるコーティング後には無駄な部分が無く研磨できないことからコート陰がどこかに残ってしまう。また、作った物は高価な物に成ってしまう課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明にかかる多灯照明装置は、複数の光源と、前記複数の光源の各光源からの光を導く複数の第1のロッドインテグレータと、前記複数の第1のロッドインテグレータからの光を導く第2のロッドインテグレータとを備える多灯照明装置であって、前記第1のロッドインテグレータは、長手方向に互いに平行な反射面を有し、かつ、両端に互いに平行な入射面と出射面とを有し、前記第2のロッドインテグレータは、長手方向に互いに平行な反射面を有し、かつ、両端に前記反射面に垂直な入射面と出射面とを有し、前記光源発光部の光学的な重心部を通り、光の出射方向と一致する光軸は、第1のロッドインテグレータの入射面の略中心に入射する様配置されていることを特徴とするものである。
【0013】
また、第1のロッドインテグレータの反射面に有効な入射光が全反射する入射角θiは、前記第1のロッドインテグレータの入射面において、前記有効な入射光の最外角の光と光軸との成す角をθc、前記第1のロッドインテグレータの屈折率をn1としたとき、
n1SIN(θi―SIN―1(SIN(θc)/n1))>1
の関係が成り立つことを特徴とするものである。
【0014】
また、第1のロッドインテグレータの入射面近傍には反射ミラーを備え、光源からの光を折り曲げ、光軸が第1のロッドインテグレータの入射面に垂直に入射することを特徴とするものである。
【0015】
また、光源と第1のロッドインテグレータは、それぞれ2つであり、前記2つの光源は対向する位置にあることを特徴とするものである。
【0016】
また、光源と第1のロッドインテグレータは、それぞれ4つであり、前記光源は対向する位置に2つずつ2組配置されていることを特徴とするものである。
【0017】
また、第1及び第2のロッドインテグレータは、ガラスロッドインテグレータであることを特徴とするものである。
【0018】
また、光源は放電ランプと楕円形状の反射面を備えたリフレクタとからなり、前記リフレクタは、一方の焦点が放電ランプ発光部に、他方の焦点が第1のロッドインテグレータの入射面上にあることを特徴とするものである。
【0019】
また、光源は、放電ランプと放電ランプの光を開口方向に反射する反射面を備えたリフレクタと集光レンズとから成り、前記集光レンズにより前記放電ランプの光が集光される位置は、第1のロッドインテグレータの入射面上にあることを特徴とするものである。
【0020】
また、光源は、LEDとLEDからの光を集光する集光レンズとから成り、前記集光レンズにより前記LEDからの光が集光される位置は、第1のロッドインテグレータの入射面上にあることを特徴とするものである。
【0021】
また、第1のロッドインテグレータの出射面と第2のロッドインテグレータの入射面とは、平行に、かつ、近傍にあるいは密接して配置されていることを特徴とするものである。
【0022】
さらに、本発明の投写型画像表示装置は、前記の多灯照明装置と、第2のロッドインテグレータからの光を導くリレー光学系と、前記リレー光学系によって導かれた光の照明位置に配置された画像表示素子と、前記画像表示素子上の画像を拡大投射可能な投写レンズとからなるものである。
【発明の効果】
【0023】
この発明によれば、高輝度機において多灯で光源を用いながらも、効率よく光を用いることが可能となり、しかも小型な装置で、その実現にかかる費用も最小限に抑えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1の実施の形態による多灯照明装置構成図
【図2】第1の実施の形態の副ロッドインテグレータ入射部拡大図
【図3】第2の実施の形態による投写型画像表示装置構成図
【図4】第2の実施の形態のロッドインテグレータ周辺拡大図
【図5】4灯式照明装置のロッドインテグレータ説明図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明にかかる多灯照明装置、投写型画像表示装置の実施の形態を図1〜図5を用いて説明する。
【0026】
(実施の形態1)
第1の実施の形態による多灯照明装置100の全体構成図を図1に示す。第1のLED光源部101は基板上に実装されたLED光源102から出射された光を前方に配置された集光レンズ103により集光される。同様に第2のLED光源部104は基板上に実装されたLED光源105から出射された光を前方に配置された集光レンズ106により集光される。第1のLED光源部101の集光位置107、第2のLED光源部104の集光位置108はそれぞれ第1のロッドインテグレータである副ロッドインテグレータ111、112の入射面113、114上に設定されている。また第1のLED光源部101の基準光軸109,第2のLED光源部104の基準光軸110はこの入射面113、114に垂直に入射する。
【0027】
副ロッドインテグレータ111,112は平行な入出射面113,114,116,117を備えた6面体であり、前記入出射面は他の4面とは図1のように傾いて設定されている。その傾きは入射面113,114に基準光軸109,110に沿って入射する光を全反射するように設置されている。
【0028】
具体的には図2において前記第1のLED光源部101の基準光軸109が前記副ロッドインテグレータ111の入出射面113,116以外の4面のうちの入射面に対向する面115に入射する入射角θiは、光源からの有効な光の最外角の光と光源基準光軸109との空気中での成す角θc、第1のロッドインテグレータは中実であり、その材料の屈折率をn1とすると、最も全反射しにくい光は基準光軸109と最も大きな角度を成し、面115に最も小さい角度で入射する光である。すなわちその入射角は入射面113に入射した基準光軸109に対し角θcを成す最外角の光は副ロッドインテグレータ111に入射した後、基準光軸109と成す角θcn1は次のようになる。
【0029】
θcn1=sin―1(sin(θc)/n1)
この光が前記面115に成す入射角をθiminとしたときにその値は以下のようになる。
【0030】
θimin=θi―sin―1(sin(θc)/n1)
この光が全反射するためには以下の関係が必要となる。
【0031】
n1sin(θimin)>1
言い換えれば次のことが言える。
【0032】
n1sin(θi―sin―1(sin(θc)/n1))>1
ちなみにθc=30゜、n1=1.5とすれば以下のようになる。
【0033】
θi>61.3゜
また、副ロッドインテグレータ111、112の出射面116、117の面積の和は第2のロッドインテグレータである主ロッドインテグレータ118の入射面119の面積に等しく設定されている。このとき副ロッドインテグレータ111、112を経た第1のLED光源部101の基準光軸109,第2のLED光源部104の基準光軸110は主ロッドインテグレータ118の入射面119に垂直に入射する。
【0034】
このようにして主ロッドインテグレータ118に入射した光は内部反射を繰り返して出射面120では均一な光を出射することが出来る。
【0035】
このようにして2つの光源からの光を効率よく合成し、均一照明を可能に出来る。この構成では全反射のみで光を伝搬することからロッドへの反射ミラーコートは不要であることから、コスト、発熱を抑えることが出来る。
【0036】
また、第1のLED光源部101の基準光軸109,第2のLED光源部104の基準光軸110は入射面113,114に垂直に入射する、副ロッドインテグレータ111、112の出射面116,117と主ロッドインテグレータ118の入射面119は近接あるいは密接し平行であり、副ロッドインテグレータで反射を繰り返した基準光軸109、110はこれを垂直に通る。これにより、各光源のetendueの和が主ロッドインテグレータ118の出射面120でのetendueと等しくすることが出来る。この際に各光源の光は副ロッドインテグレータ111、112の入射面113、114にすべて入射されていることが前提となる。
【0037】
(実施の形態2)
第2の実施の形態による投写型画像表示装置200の全体構成図を図3に示す。第1の光源部201は管球内において電極間に放電を行うことでプラズマを生じせしめ高輝度な光を発する放電ランプ202、楕円形状の反射面を備えたリフレクタ203とからなり、前記リフレクタ203は一方の焦点を放電ランプ202の発光部に、もう一方の焦点204を第1の副ロッドインテグレータ111の入射面113上に有する(図4)。前記第1の副ロッドインテグレータ111の入射面113の近傍には反射ミラー205が斜めに備えられており、第1の光源部201からの基準光軸206が前記第1の副ロッドインテグレータ111の入射面113に垂直に入射する。
【0038】
同様に、第2の光源部207においても同じ機能を備えた放電ランプ208、リフレクタ209とからなり、前記リフレクタ209も焦点210を第2の副ロッドインテグレータ112の入射面114上に有する。前記第2の副ロッドインテグレータ112の入射面114の近傍には反射ミラー211が斜めに備えられており、第2の光源部207からの基準光軸212が前記第2の副ロッドインテグレータ112の入射面114に垂直に入射する。
【0039】
第1の実施の形態と同様に、副ロッドインテグレータ111,112は平行な入出射面を備えた6面体であり、前記入出射面は他の4面とは図4のように傾いて設定されている。その傾きは入射面113、114に基準光軸206,212に沿って入射する光を全反射するように設置されている。
【0040】
全反射に関する詳細は第1の実施の形態と同様なのでここでは割愛する。
【0041】
また、副ロッドインテグレータ111、112の出射面116、117の面積の和は主ロッドインテグレータ118の入射面119の面積に等しく設定されている。このとき副ロッドインテグレータ111、112を経た第1の光源部201の基準光軸206,第2の光源部207の基準光軸212は主ロッドインテグレータ118の入射面119に垂直に入射する。
【0042】
このようにして主ロッドインテグレータ118に入射した光は内部反射を繰り返して出射面120では均一な光を出射することが出来る。
【0043】
出射面120から出射された光はコンデンサレンズ213,220、リレーレンズ214,フィールドレンズ215により導かれ、入射偏光板216を透過後、画像表示素子である液晶パネル217に入射する。液晶パネル217は2次元的に配列された画素毎に外部信号により独立して制御可能である。液晶パネル217を透過した光は出射側偏光板218に至る。前記液晶パネル217の各画素では入射される光の偏光方向を90゜変更する、あるいはしないことを制御し、出射側偏光板を透過できるか吸収されて熱に変わるか選別される。ここを透過した光は投写レンズ219に入射し図にはないスクリーンに投写される。
【0044】
上記においては画像表示素子として液晶パネルを用いたが、反射型デバイスであるDMD(デジタルミラーデバイス)、反射型液晶デバイスでも応用可能であることは言うまでもない。
【0045】
本実施の形態では光源を放電ランプ、楕円形状の反射面を備えたリフレクタで構成したが、放電ランプ、放物面あるいは焦点距離の長い楕円面、集光レンズで構成することも可能である。
【0046】
副ロッドインテグレータ111,112の入射面113,114の近傍に反射ミラー205,211を配置することで光源の大きさが大きな場合でも干渉無く配置することが可能となる。
【0047】
また、前記反射ミラー205,211は扱う光量が少ない場合はアルミ増反射処理をした物でも良いが、耐熱性が必要な場合は多層膜による反射ミラーで有ることが望ましく、特に赤外線、紫外線を含む光源を用いる場合はこれらのみ透過する特性をもつ物であることが望ましい。
【0048】
本実施の形態では光源を放電ランプとしたが実施の形態1のようにLEDなど別の光源であっても応用可能である。
【0049】
図5において、4灯式ロッドインテグレータ300について説明する。
【0050】
上記実施の形態1,2では光源部を2つ備えた構成であったが、図5の様に主ロッドインテグレータ118の入射面に対し平行な入出射面とそれに傾いてなる4つの面から成る4つの副ロッドインテグレータ301,302,303,304を用いて図にはない4つの光源部からの光を合成することが可能となる。実施の形態2のように反射ミラーを合わせた構成でも応用可能であることは言うまでもない。また、前記副ロッドインテグレータ301,302,303,304の出射面の面積合計は主ロッドインテグレータ118の入射面の面積に等しいことは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、高輝度な多灯で光源を用いながらも、効率よく光を用いることが可能となり、しかも小型で、その実現にかかる費用も最小限に抑えることが出来る投写型画像表示装置等に用いることができる。
【符号の説明】
【0052】
100 第1の実施の形態の多灯照明装置
101 第1のLED光源部
102 LED光源
103、106 集光レンズ
104 第2のLED光源部
105 LED光源
107、108 LED光源部の集光位置
109、110 LED光源部の基準光軸
111、112 副ロッドインテグレータ
113、114 副ロッドインテグレータの入射面
115 副ロッドインテグレータの入射面に対向する面
116、117 副ロッドインテグレータの出射面
118 主ロッドインテグレータ
119 主ロッドインテグレータの入射面
120 主ロッドインテグレータの出射面
200 第2の実施の形態の投写型画像表示装置
201 第1の光源部
202、208 放電ランプ
203、209 楕円形状の反射面を備えたリフレクタ
204、210 リフレクタ焦点
205、211 反射ミラー
206、212 光源部からの基準光軸
207 第2の光源部
213、220 コンデンサレンズ
214 リレーレンズ
215 フィールドレンズ
216 入射偏光板
217 液晶パネル
218 出射側偏光板
219 投写レンズ
300 4灯式ロッドインテグレータ
301、302、303、304 4灯用副ロッドインテグレータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源と、前記複数の光源の各光源からの光を導く複数の第1のロッドインテグレータと、前記複数の第1のロッドインテグレータからの光を導く第2のロッドインテグレータとを備える多灯照明装置であって、
前記第1のロッドインテグレータは、長手方向に互いに平行な反射面を有し、かつ、両端に互いに平行な入射面と出射面とを有し、
前記第2のロッドインテグレータは、長手方向に互いに平行な反射面を有し、かつ、両端に前記反射面に垂直な入射面と出射面とを有し、
前記光源発光部の光学的な重心部を通り、光の出射方向と一致する光軸は、第1のロッドインテグレータの入射面の略中心に入射する様配置されていることを特徴とする多灯照明装置。
【請求項2】
第1のロッドインテグレータの反射面に有効な入射光が全反射する入射角θiは、前記第1のロッドインテグレータの入射面において、前記有効な入射光の最外角の光と光軸との成す角をθc、前記第1のロッドインテグレータの屈折率をn1としたとき、
n1SIN(θi―SIN―1(SIN(θc)/n1))>1
の関係が成り立つことを特徴とする請求項1記載の多灯照明装置。
【請求項3】
第1のロッドインテグレータの入射面近傍には反射ミラーを備え、光源からの光を折り曲げ、光軸が第1のロッドインテグレータの入射面に垂直に入射することを特徴とする請求項1記載の多灯照明装置。
【請求項4】
光源と第1のロッドインテグレータは、それぞれ2つであり、
前記2つの光源は対向する位置にあることを特徴とする請求項3記載の多灯照明装置。
【請求項5】
光源と第1のロッドインテグレータは、それぞれ4つであり、
前記光源は対向する位置に2つずつ2組配置されていることを特徴とする請求項3記載の多灯照明装置。
【請求項6】
第1及び第2のロッドインテグレータは、ガラスロッドインテグレータであることを特徴とする請求項1記載の多灯照明装置。
【請求項7】
光源は放電ランプと楕円形状の反射面を備えたリフレクタとからなり、前記リフレクタは、一方の焦点が放電ランプ発光部に、他方の焦点が第1のロッドインテグレータの入射面上にあることを特徴とする請求項1記載の多灯照明装置。
【請求項8】
光源は、放電ランプと放電ランプの光を開口方向に反射する反射面を備えたリフレクタと集光レンズとから成り、前記集光レンズにより前記放電ランプの光が集光される位置は、第1のロッドインテグレータの入射面上にあることを特徴とする請求項1記載の多灯照明装置。
【請求項9】
光源は、LEDとLEDからの光を集光する集光レンズとから成り、前記集光レンズにより前記LEDからの光が集光される位置は、第1のロッドインテグレータの入射面上にあることを特徴とする請求項1記載の多灯照明装置。
【請求項10】
第1のロッドインテグレータの出射面と第2のロッドインテグレータの入射面とは、平行に、かつ、近傍にあるいは密接して配置されていることを特徴とする請求項1記載の多灯照明装置。
【請求項11】
請求項1〜9記載いずれか1項に記載の多灯照明装置と、第2のロッドインテグレータからの光を導くリレー光学系と、前記リレー光学系によって導かれた光の照明位置に配置された画像表示素子と、前記画像表示素子上の画像を拡大投射可能な投写レンズとからなる投写型画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−282114(P2010−282114A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136971(P2009−136971)
【出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】