説明

多重伝送システムの送受信装置および多重伝送方法

【課題】極めて簡略な構成で多重化された信号を分離できる多重伝送システムを提供する
【解決手段】伝送信号M_CLKの立ち上がりエッジの周期を基準クロック信号CLK0の周期に等しくする。伝送信号M_CLKの立ち下がりエッジ位置をデータ信号DATA0に対応して変調して伝送経路に送出する。伝送経路から伝送信号を受信し、立ち上がりエッジに同期させて基準クロック信号を再生する。再生された基準クロック信号の周期で伝送信号の値をホールドし、シリアルデータを再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1本の信号線で複数の信号を多重化して伝送する多重伝送システムに関し、特に電子内視鏡システムにおいて電子スコープ側へ信号を伝送する多重伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子内視鏡では、挿入部先端に設けられた撮像素子からアナログ映像信号をスコープ基端部に接続されるカメラコントロールユニット(プロセッサ装置)へと送り、所定の映像信号処理を施した後、モニタに表示する。挿入部先端は極めてスペースが限られるため、撮像素子を駆動するための駆動回路や映像信号を処理のための主なデバイスは、プロセッサ装置やスコープ基端部側の適当な場所(プロセッサ装置への接続を行うコネクタを備える内視鏡基部など)に配置される。このため、撮像素子を駆動するタイミング信号は、ユニバーサルコードを通る信号線を介してプロセッサ装置側から挿入部先端へと送られる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4272853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、今日では電子内視鏡についても高機能化が求められ、撮像素子駆動信号以外の各種制御信号を、プロセッサ側から挿入部先端あるいは操作部に送信する必要が発生してきた。しかし、新たな信号伝送のために信号線の数を増やすと、ユニバーサルコードが太くなると言う問題があるため、信号の多重化が求められる。一方、挿入部先端は、極めてスペースが限られるため、多重化された信号を分離する構成は簡略である必要がある。
【0005】
本発明は、極めて簡略な構成で多重化された信号を分離できる多重伝送システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の多重伝送における送信装置は、パルス信号を生成する信号生成手段を備え、信号生成手段は、立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの一方の周期が基準クロック信号の周期に等しく、他方のエッジ位置がシリアルデータに対応して変調された伝送信号を生成し、この伝送信号を伝送経路に送出することを特徴としている。
【0007】
本発明の多重伝送における受信装置は、上記伝送経路から伝送信号を受信し、立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの基準クロック信号の周期に等しい方のエッジに同期させて基準クロック信号を再生するとともに、基準クロック信号の周期で伝送信号の値をホールドすることでシリアルデータを再生することを特徴としている。
【0008】
受信装置は、例えばPLL回路およびD型フリップフロップを備え、PLL回路に入力された伝送信号から基準クロック信号が再生され、伝送信号がD型フリップフロップのデータ端子に入力され、再生された基準クロック信号に基づきD型フリップフロップがデータ端子入力をホールドすることでシリアルデータが再生される。
【0009】
本発明の多重伝送システムは、上記送信装置および受信装置を備えたことを特徴としている。
【0010】
本発明の電子内視鏡は、上記受信装置を備えたことを特徴としている。
【0011】
本発明の多重伝送方法は、」パルス信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの一方の周期が基準クロック信号の周期に等しく、他方のエッジ位置がシリアルデータに対応して変調される伝送信号を生成し、伝送信号を伝送経路に送出し、伝送経路から伝送信号を受信し、立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの基準クロック信号の周期に等しい方のエッジに同期させて基準クロック信号を再生し、基準クロック信号の周期で伝送信号の値をホールドすることでシリアルデータを再生することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、極めて簡略な構成で多重化された信号を分離できる多重伝送システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態である電子内視鏡(スコープ本体)の構成を示す模式的な外観図である。
【図2】第1実施形態のスコープ本体の電気的な構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】第1実施形態のスコープ本体における基準クロック信号とデータ信号の多重化および分離に係る部分の電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態における多重化前、多重化後、分離・再生後の各信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図5】第2実施形態のスコープ本体における基準クロック信号とデータ信号の多重化および分離に係る部分の電気的な構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施形態における多重化前、多重化後、分離・再生後の各信号の関係を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態である電子内視鏡システムで用いられるスコープ本体(電子内視鏡)の構成を示す模式的な外観図である。
【0015】
電子内視鏡システムは、スコープ本体10と、スコープ本体10が接続され、各種画像処理を行うプロセッサ装置(図示せず)と、このプロセッサ装置に接続され、スコープ本体10で撮影された映像を表示するモニタ装置(図示せず)などから一般に構成される。
【0016】
スコープ本体10は、体内や管孔内に挿入される可撓性を有する管状の挿入部11と、挿入部11の基端部に設けられ、ユーザによって保持され、操作される操作部12と、操作部12をプロセッサ装置(図示せず)に連結するための内視鏡基部13と、操作部12と内視鏡基部13の間を連絡するユニバーサルコード14とから構成される。従来周知のように、挿入部11の先端部11Aには撮像素子(図2参照)が設けられ、先端部11Aから照射される照明光により、被写体の映像が撮像素子により撮影される。
【0017】
なお、照明光は例えばプロセッサ装置内に設けられた光源からスコープ本体10内に配設されたライトガイドを通して供給されるが、プロセッサ装置とは別に光源装置を設けることもできる。また、LED等の光源を先端部11Aに設け、照明光を直接照射する構成にすることもできる。
【0018】
図2は、図1に示されたスコープ本体10の電気的な構成を模式的に示すブロック図である。本実施形態の内視鏡基部13には、例えばI/Oポート15、制御回路16、システムクロックジェネレータ17、信号処理回路(DSP)18、電源回路19、モジュレータ21、ドライバ22、デシリアライザ23などが設けられる。また、内視鏡基部13は、I/Oポート15を介してプロセッサ装置(図示せず)に電気的に接続され、I/Oポート15には、制御回路16、システムクロックジェネレータ17、信号処理回路(DSP)18、電源回路19等が接続される。
【0019】
制御回路16はスコープ本体10全般の制御を行うもので、各デバイスとの間において、必要に応じてデータの遣り取りを行う。また、システムクロックジェネレータ17は、スコープ本体10内で必要とされる様々なクロック信号の生成を行い、例えば信号処理回路(DSP)18およびモジュレータ21に基準クロック信号CLK0(図4(a)参照)を供給する。
【0020】
モジュレータ21では、制御回路16から出力される制御信号などのシリアルなデータ信号DATA0(図4(b)参照)と基準クロック信号CLK0を多重化され、多重化された信号は、ドライバ22を介して先端部11Aへと出力される。すなわち、ドライバ22から出力される信号は、ユニバーサルコード14、操作部12、挿入部11を通して配設される1本の信号線から構成されるシステムクロック/制御信号伝送経路24を介して先端部11Aへと出力される。
【0021】
挿入部11(図1参照)の先端部11Aには、撮像レンズ25を介して被写体像を撮像するCCDやCMOSなどの撮像素子26が設けられる。本実施形態では先端部11Aに更に、レシーバ27、システムクロックジェネレータ28、ドライバ29、コントローラ30、アナログフロントエンド(AFE)31、シリアライザ32、電源回路33等の回路が組み込まれる。
【0022】
レシーバ27は、システムクロック/制御信号伝送経路24からの多重化された伝送信号を受信し、システムクロックジェネレータ28へと供給する。システムクロックジェネレータ28では、多重化された伝送信号が分離されるとともに、撮像素子26を駆動するためのセンサ駆動信号が生成される。センサ駆動信号は、例えば分離・再生された基準クロック信号CLK1(図4(d)参照)を用いて生成され、ドライバ29を介して撮像素子26へと出力される。
【0023】
分離・再生された基準クロック信号CLK1とデータ信号DATA1(図4(e)参照)は、コントローラ30へと出力される。基準クロック信号CLK1は、更にアナログフロントエンド(AFE)31やシリアライザ32等にも供給される。なお、データ信号DATA1は、例えば先端部11Aに設けられた何らかの機能を実行するための制御信号またはデータであり、コントローラ30は、この信号に基づいて必要なデバイスの制御を行う。
【0024】
撮像素子26で得られたアナログの映像信号は、A/D変換器を含むアナログフロントエンド(AFE)においてデジタル信号に変換され、シリアライザ32においてシリアル信号として映像伝送経路34を介して内視鏡基部13のデシリアライザ23に送られる。なお、デシリアライザ23では、受信されたシリアル信号がパラレル信号に戻され、信号処理回路18へ出力される。信号処理回路18は、デジタル画像信号に所定の画像処理を施した後、I/Oポート15を介してプロセッサ装置(図示せず)へ出力する。
【0025】
なお、先端部11Aの電源回路33には、電源ライン35を介して、内視鏡基部13の電源回路19から電力が供給され、先端部11A内の各デバイスには、電源回路33から電力が供給される。
【0026】
次に図3、図4を参照して、本実施形態における、信号の多重化およびその分離・再生処理について説明する。図3は、基準クロック信号CLK0とデータ信号DATA0の多重化および分離に係る部分の電気的な構成を示すブロック図であり、図4は、多重化前、多重化後、分離・再生後の各信号の関係を示すタイミングチャートである。
【0027】
モジュレータ21には、システムクロックジェネレータ17(図2参照)から図4(a)に示される一定周期の基準クロック信号CLK0が入力され、制御回路16からは図4(b)に示されるデータ信号DATA0が入力される。データ信号DATA0は、基準クロック信号CLK0の一周期を最小単位としてHi/Loが切り替えられる信号であり、図4(b)の例では、Lo状態から始まり、2周期分Hi、1周期分Lo、1周期分Hi、2周期分Loと続く。
【0028】
モジュレータ21は、基準クロック信号CLK0が立ち上がるタイミングにおいて、データ信号DATA0がLoであれば、そのときの基準クロック信号CLK0が立ち下るタイミングを所定時間(CLK0の半周期よりも短い時間)早めてパルス幅を小さくし、Hiであれば基準クロック信号CLK0が立ち下がるタイミングを所定時間(CLK0の半周期よりも短い時間)遅らせてパルス幅を大きくする。これによりモジュレータ21は、基準クロック信号CLK0とデータ信号DATAが多重化された図4(c)に示される信号M_CLKを生成する。
【0029】
モジュレータ21で生成された伝送信号M_CLKは、バッファ36、インピーダンスマッチング用の抵抗Rなどからなるドライバ22を介してシステムクロック/制御信号伝送経路24に出力される(伝送信号M_CLK+)。そして伝送信号M_CLK+は、システムクロック/制御信号伝送経路24を介して先端部11Aに設けられたレシーバ27に伝送される。レシーバ27は、ディテクタ37およびインピーダンスマッチング用の抵抗Rなどからなり、レシーバ27において減衰された状態で検出される伝送信号M_CLK+は、増幅され、レベル調整された後、先端部11Aに設けられたシステムクロックジェネレータ28に出力される(信号M_CLK_o)。
【0030】
システムクロックジェネレータ28は、PLL回路38、D型フリップフロップ39、およびインバータ40を備える(その他の構成は図示せず)。伝送信号M_CLK_oは、PLL回路38およびD型フリップフロップ39のデータ端子Dに入力される。PLL回路38は、周知のように位相比較器(PFD)41、電圧制御発振器(VCO)42等からなり、位相比較器(PFD)41に入力される伝送信号M_CLK_oの立ち上がりタイミングに基づいて、基準クロック信号CLK0に対応する図4(d)に示されるデューティ比がおよそ50%である基準クロック信号CLK1が再生され出力される。
【0031】
再生された基準クロック信号CLK1は、コントローラ30や撮像素子26、アナログフロントエンド(AFE)31など、先端部11Aに設けられた各種デバイスに必要に応じて出力される。また、基準クロック信号CLK1は、インバータ40を介してD型フリップフロップ39のクロック端子CLKに入力される。これにより、D型フリップフロップ39のQ端子からは、データ信号DATA0に対応する図4(e)に示される信号DATA1が出力される。
【0032】
D型フリップフロップ39は、基準クロック信号CLK1の立ち下がりのタイミングでデータ端子Dに入力された多重化された伝送信号M_CLK(M_CLK_o)の値をホールドしてQ端子に出力する。これにより、図4(e)の信号DATA1として示されるように、データ信号DATA0が再生される。
【0033】
すなわち、本実施形態では、伝送信号の立ち上がりエッジを基準クロック信号に同期させ、伝送信号のパルスの立ち下がりエッジを、基準クロック信号の半周期よりも短い時間の範囲で、多重化されるデータ信号のHi、Loに対応して変調することで基準クロック信号とデータ信号の多重化を行う。また受信側では、変調された伝送信号の立ち上がりエッジを検出することで基準クロック信号を再生し、再生された基準クロック信号の立ち下がりエッジを検出し、このタイミングにける伝送信号の状態(Hi、Lo)を検出することで、多重化されたデータ信号が再生される。
【0034】
以上のように、本発明の第1実施形態によれば、基準クロック信号とデータ信号が多重化されたパルス幅変調信号から極めて簡略な構成で両信号を分離・再生することができる。これにより、信号線の数を増やすことなく送信される情報を増やし、かつ受信装置の構成を簡略にし、その大きさを小型とすることができる。
【0035】
次に、図5、6を参照して本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態は、第1実施形態のシングルエンド伝送を差動伝送に置き換えたものであり、その他の構成は、第1実施形態と同様である。すなわち、第1実施形態と異なるのは、システムクロック/制御信号伝送経路、システムクロック/制御信号伝送経路を挟んだ内視鏡端部側のドライバ、先端部側のレシーバの構成のみである。なお、その他の構成に関しては同一参照符号を用いその説明を省略する。
【0036】
図5は、第1実施形態の図3に対応するもので、第2実施形態において、基準クロック信号CLK0とデータ信号DATA0の多重化および分離に係る部分の電気的な構成を示すブロック図である。
【0037】
第2実施形態の内視鏡基端部13Aにおいて、モジュレータ21で多重化された信号M_CLKは、ドライバ22Aに入力される。信号M_CLKは、バッファ36Aにより、同位相の増幅信号M_CLK+と逆位相の増幅信号M_CLK−に変換され、それぞれマッチング用の抵抗Rを介して並列する2本の信号線に出力される。すなわち、システムクロック/制御信号伝送経路24Aは、差動伝送経路を構成する。
【0038】
システムクロック/制御信号伝送経路24Aは、先端部11Bのレシーバ27Aに接続される。レシーバ27Aはディテクタ37Aを備え、入力された差動信号M_CLK+、M_CLK−から、信号M_CLKに対応する同位相の信号M_CLK_oを生成し、先端部11Bのシステムクロックジェネレータ28へ出力する。なお、その後の処理は、第1実施形態と同様であり、図6(a)〜(f)にそれぞれ基準クロック信号CLK0、データ信号DATA0、伝送信号M_CLK+、M_CLK−、再生されたクロック信号CLK1、再生されたデータ信号DATA1のタイミングチャートを示す。
【0039】
以上のように第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2実施形態は、クロック信号が高速のときに特に有利である。
【0040】
なお、本実施形態では、周波数変調される信号の立ち上がりエッジの周期を一定とし、立ち下がりエッジのタイミングをずらすことでデータの多重を行ったが、立ち下がりエッジの周期を一定とし、立ち上がりエッジのタイミングをずらすことで多重化を行ってもよい。この場合、受信装置側では、変調信号の立ち下がりエッジから基準クロック信号を再現する。
【0041】
なお、本実施形態では、センサ駆動信号が再生された基準クロック信号に基づいて先端部において生成されるとしたが、センサ駆動信号を基端部側で生成し、ユニバーサルコード内の伝送経路を通して先端部へと伝送してもよい。
【0042】
本実施形態では、先端部に多重化された伝送信号の分離および信号の再生を行う受信装置(レシーバ、PLL、フリップフロップ、インバータなど)を設けたが、スコープ本体の操作部に受信装置やコントローラなどを設ける構成としてもよい。この場合、例えば操作部においてセンサ駆動信号を生成し、挿入部内に配設された伝送経路を介して先端部へとセンサ駆動信号を伝送してもよい。
【0043】
また、本実施形態では、送信側の構成が内視鏡基部に設けられているが、これらの構成はプロセッサ装置内に配置されてもよい。
【符号の説明】
【0044】
10 スコープ本体(電子内視鏡)
11 挿入部
11A、11B 先端部
12 操作部
13、13A 内視鏡基部
14 ユニバーサルコード
16 制御回路
17、28 システムクロックジェネレータ
21 モジュレータ
22、29 ドライバ
24、24A システムクロック/制御信号伝送経路
27 レシーバ
30 コントローラ
36 バッファ
37 ディテクタ
38 PLL回路
39 D型フリップフロップ
40 インバータ
41 位相比較器
42 電圧制御発振器
R インピーダンスマッチング抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パルス信号を生成する信号生成手段を備え、前記信号生成手段が、立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの一方の周期が基準クロック信号の周期に等しく、他方のエッジ位置がシリアルデータに対応して変調される伝送信号を生成し、前記伝送信号を伝送経路に送出することを特徴とする多重伝送における送信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の伝送経路から前記伝送信号を受信し、前記立ち上がりエッジまたは前記立ち下がりエッジの前記基準クロック信号の周期に等しい方のエッジに同期させて前記基準クロック信号を再生するとともに、前記再生された基準クロック信号から生成したタイミングで、前記伝送信号の値を検出することで前記シリアルデータを再生することを特徴とする多重伝送における受信装置。
【請求項3】
前記受信装置がPLL回路およびD型フリップフロップを備え、前記PLL回路に入力された前記伝送信号から前記基準クロック信号が再生され、前記伝送信号が前記D型フリップフロップのデータ端子に入力され、再生された前記基準クロック信号に基づき前記D型フリップフロップが前記データ端子入力をホールドすることで前記シリアルデータが再生されることを特徴とする請求項2に記載の多重伝送における受信装置。
【請求項4】
請求項1に記載の送信装置および請求項2に記載の受信装置を備えたことを特徴とする多重伝送システム。
【請求項5】
請求項2または請求項3の何れか一項に記載の受信装置を備えることを特徴とする電子内視鏡。
【請求項6】
パルス信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの一方の周期が基準クロック信号の周期に等しく、他方のエッジ位置がシリアルデータに対応して変調される伝送信号を生成し、
前記伝送信号を伝送経路に送出し、
前記伝送経路から前記伝送信号を受信し、
前記立ち上がりエッジまたは前記立ち下がりエッジの前記基準クロック信号の周期に等しい方のエッジに同期させて前記基準クロック信号を再生し、
前記再生された基準クロック信号から生成したタイミングで、前記伝送信号の値を検出することで前記シリアルデータを再生する
ことを特徴とする多重伝送方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−10160(P2012−10160A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145157(P2010−145157)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】