説明

床下除湿乾燥システム

【課題】建物の基礎を傷める穴開け工事および床下工事が不要であり、床下に空間がある木造の既存建物及び新築建物の床下の除湿乾燥を行うことのできる床下除湿乾燥システムを提供する。
【解決手段】換気口または土台パッキンを有する建物の基礎部の外隅に設置され、吸気口と送風口とを有する吸引式除湿乾燥機1と、建物の基礎部の外側に配管され、吸引式除湿乾燥機1の吸気口および送風口にそれぞれ接続される吸気管3および送風管5とを備え、吸気管3および送風管5が基礎部の換気口または土台パッキンに対応する箇所に設けられた吸気孔4および送風孔6と各換気口または土台パッキンに設けた通気孔とを連通させることにより、吸気孔4から床下の湿った空気を吸引式除湿乾燥機1により吸引し、除湿乾燥させた空気を送風管5および送風孔6を介して床下に送風する構成とした床下除湿乾燥システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の床下の除湿、乾燥を行う床下除湿乾燥システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の建物は、生活環境の変化で建築様式も変わり、冷房、暖房の省エネを図るために、床下および建物自体を断熱構造で気密化する傾向にある一方で、その代償として建物全体の湿気が問題化している。
【0003】
従来、建築基準法で定められている床下換気口の配置でも、建物の場所によっては通気の淀みが生じ、湿気が充満してカビにより床下の木材が腐食している例が、改修工事などで数多くみられる。
【0004】
最近、床下換気の主流となっている床下通気土台パッキン工法では、強風雨時に通気口より雨水が浸入し、湿気を高くしていることと、湿気を好むムカデ等の小害虫の床下侵入があって、床下の衛生に問題が生じている。
【0005】
そこで、床下を除湿・乾燥するために、いろいろな装置が提案されている。
特許文献1には、乾燥空気吹出口を有する本体と、本体から排出される乾燥空気を家屋の床下換気口に送り込むためのダクトホースと、ダクトホースを床下換気口に取り付けるためのパネル部材とを備え、パネル部材を床下換気口にフレーム部材を用いて取り付けられるようにした床下乾燥装置が記載されている。
【0006】
特許文献2には、家屋の床下に風を送るためのファンと、屋外に設置する第1の湿度センサと、床下に設置する第2の湿度センサと、第1の湿度センサで検出される屋外の湿度と第2の湿度センサで検出される床下の湿度とに基づいてファンの動作を制御する制御装置とを備えた床下内除湿装置が記載されている。
【0007】
また、特許文献3には、建物の床下空間を除湿する床下除湿システムにおいて、建物の外に配置されていて除湿した空気を該建物の外から床下空間に配置された配管からなる供給通路を経てその先端の供給口から床下空間内の遠方に供給する除湿機と、床下空間を流れた空気を除湿機に隣接した側に存在する回収口で回収して該除湿機に戻す配管からなる戻し通路とを備えた床下除湿システムが記載されている。
【0008】
【特許文献1】特開2001‐227789号公報
【特許文献2】特開2000−80735号公報
【特許文献3】特許第3161694号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1および2のいずれも、床下に乾燥空気あるいは外気を送るだけの方式であり、床下の隅々まで乾燥空気を行き届かせて、床下全体を乾燥することが難しいという問題がある。
【0010】
一方、特許文献3に記載された床下防湿システムでは、建物の基礎に穴を開ける工事と床下空間に配管を行う工事が必要となり、手間と工期とコストが多く掛かるという問題がある。
【0011】
そこで本発明は、建物の基礎を傷める穴開け工事および床下工事が不要であり、床下に空間がある木造の既存建物及び新築建物の床下の除湿乾燥を行うことのできる床下除湿乾燥システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するため、本発明の床下除湿乾燥システムは、換気口または土台パッキンを有する建物の基礎部の外隅に設置され、吸気口と送風口とを有する吸引式除湿乾燥機と、前記建物の基礎部の外側に配管され、前記吸引式除湿乾燥機の吸気口および送風口にそれぞれ接続される吸気管および送風管とを備え、前記吸気管および送風管における前記基礎部の換気口または土台パッキンに対応する箇所に設けられた吸気孔および送風孔と、前記各換気口または土台パッキンに設けた通気孔とを連通させることにより、床下の湿った空気を前記吸気孔から前記吸引式除湿乾燥機により吸引し、除湿乾燥させた空気を前記送風管および前記送風孔を介して前記床下に送風する構成としたことを特徴とする。
【0013】
本発明においては、既存の換気口または土台パッキン工法の場合は基礎と土台との間に設けられた隙間を利用して床下内部の空気の吸引および送風を行う。このため、建物の基礎の穴開け工事および床下における配管工事が不要である。吸引式除湿乾燥機により吸引された空気は除湿乾燥され、再び床下内部に送風される。このように床下と吸引式除湿乾燥機との間を循環させて除湿することにより、外気の湿度に関係なく、床下の乾燥が効率的に行える。
【0014】
また、本発明の作用は、床下乾燥に留まらない。すなわち、木造建築の構造で、壁に隙間がある建物であれば、乾燥した空気は軽くなり上昇し、湿った空気は重く下降する性質により、乾燥した空気は床下より壁を伝い小屋根にまで達すると考えられる。このことにより、壁内で空気の循環が生じ、木造建築の構造体である木材が常に乾燥状態に保たれ、カビによる防腐効果、及び床下の結露を防止することでカビの発生を防ぎ、シロアリの予防対策にもなり建物全体の耐久性向上に大いに貢献できる。
【0015】
今までは、換気孔、通気孔より雨水やムカデ等の害虫が床下に浸入し、衛生的にも問題があったが、既存の換気孔、通気孔を閉鎖することで、これらの問題も解消することができる。
【0016】
前記吸引式除湿乾燥機の吸気側にダストフィルタを設置することにより、床下塵芥による吸気孔、送風口の穴詰まり防止と、床下全体の塵芥による不衛生化に対応することができる。
【0017】
前記吸引式除湿乾燥機には湿度センサを内蔵し、吸気の湿度が設定湿度を超えたときに前記吸引式除湿乾燥機を作動させるようにし、除湿の必要なときだけシステムを運転することで、省エネを図ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、換気口または土台パッキンを有する建物の基礎部の外隅に設置され、吸気口と送風口とを有する吸引式除湿乾燥機と、建物の基礎部の外側に配管され、吸引式除湿乾燥機の吸気口および送風口にそれぞれ接続される吸気管および送風管とを備え、吸気管および送風管における基礎部の換気口または土台パッキンに対応する箇所に設けられた吸気孔および送風孔と、各換気口または土台パッキンに設けた通気孔とを連通させることにより、床下の湿った空気を吸気孔から吸引式除湿乾燥機により吸引し、除湿乾燥させた空気を送風管および送風孔を介して床下に送風する構成としたことにより、建物の基礎を傷める穴開け工事および床下工事が不要であり、床下に空間がある木造の既存建物及び新築建物の床下の除湿乾燥を行うことができる。
【0019】
これにより、木造の既存建物および新築建物の床下及び建物の構造体を乾燥させ、カビの発生を防ぎ、建物の耐久性向上と、居住者の健康管理に貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1〜図3は既存の床下換気口を有する建物に対して本発明を適用した実施の形態1を示すものであり、図1は実施の形態1を示す基礎部の平面図である。図2は送風管と床下換気口との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側断面図である。図3は吸気管と床下換気口との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
【0021】
図1において、1階床面積20坪程度(約70m2)の標準建物外隅に吸引式除湿乾燥機1を設置し、建物基礎外周に吸気管3と送風管5の連続配管を行う。吸引式除湿乾燥機1と吸気管3、送風管5の端部とはフレキシブル管7および接続金物8,9で接続する。吸気管3、送風管5は角筒状として直線状に配管し、直線を延長するときは中間接続金物13で接続し、直角に曲がる箇所ではコーナー接続金物11で接続し、端部はエンドキャップ金物12で閉鎖する。
【0022】
吸気管3、送風管5には、管末まで吸気、送風ができるよう、吸気孔4,送風孔6の径に変化を持たせている。
床下換気孔工法の既存建物では、床下換気孔は全て閉鎖専用部材10を用いて、密閉化を図り、吸気管3,送風管5は、建物毎に吸気、送風位置を既存換気孔に合わせ、吸気孔4、送風孔6の穴径も調整を行う。
【0023】
送風管5と既存床下換気口22の通気孔22aとの接続は、図2に示すように、基礎20と土台21との間に所定間隔で設けられている既存床下換気口22の全面をステンレス鋼板製の換気口密閉材10で外気が入らないようにビス止め等で密閉し、換気口密閉材10と送風管5に設けた送風孔6を通して床下と送風管5がつながるようにする。
【0024】
一方、吸気管3と既存床下換気口22の通気孔22aとの接続は、図3に示すように、基礎20と土台21との間に所定間隔で設けられている既存床下換気口22の全面をステンレス鋼板製の換気口密閉材10で外気が入らないようにビス止め等で密閉し、換気口密閉材10と吸気管3に設けた吸気孔4を通して床下と吸気管3がつながるようにする。
【0025】
このような構成の実施の形態1に係る床下除湿乾燥システムにおいて、吸引式除湿乾燥機1を運転開始すると、吸気管3,吸気孔4、床下換気口22の通気孔22aを介して床下の湿った空気が吸引され、吸引式除湿乾燥機1により除湿乾燥される。除湿乾燥させた空気は、送風管5,送風孔6を介して床下換気口22の通気孔22aから床下に送風する。このように、除湿しながら空気を循環させることにより、床下全体を乾燥状態に保つことができる。
建物の規模、建物形態によっては、システムを増設して対応する。
【0026】
吸引式除湿乾燥機1は、湿度センサ2を内蔵し、吸気が湿度60%でオン・オフするサーモスイッチを採用し、省エネ化を図る。
【0027】
吸引式除湿乾燥機1の吸気口にはダストフィルタを設置することにより、床下塵芥による吸気孔4、送風孔6の穴詰まり防止と、床下全体の塵芥による不衛生化に対応することができる。このとき、吸気風量を監視しておき、吸気孔4およびフィルタ等の目詰まりで、吸気風量減になった場合はアラームで知らせるアラーム機能を採用する。
【0028】
省エネ及びランニングコストを削減する上で、湿度60%で自動停止するサーモスイッチを吸引式除湿乾燥機1に採用し、省エネ化する。常時運転の場合は強制スイッチを用い、また強弱運転の場合もコントロールスイッチで対応する。また、ソーラー電源が活用できるよう吸引式除湿乾燥機1に、電源自動切替装置を組み込む。
【0029】
湿った空気を床下から取り出し、除湿乾燥させた空気を床下に入れ空気を循環させることで、床下全体が常に乾燥状態になり、床下の結露防止、カビの発生防止、およびシロアリの活動抑制につながる。
【0030】
既存建物の床下換気孔は、強風雨時の雨水浸入と、害虫等の床下侵入を防止する効果を発揮させるため、外部より換気口閉鎖材10を用いて密閉化を図る。
【0031】
図4〜図8は近年多く採用されている床下通気工法の一つである土台パッキン工法施工の既存建物に対して本発明を適用した実施の形態2を示すものであり、図4は実施の形態2を示す基礎部の平面図である。図5は送風管と土台パッキン防鼠材の通気孔を介した内部床下との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側断面図である。図6は吸気管と土台パッキン防鼠材の通気孔を介した内部床下との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側断面図である。図7は送風管と防鼠付水切の通気孔を介した内部床下との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は底面より見た図、(c)は側断面図である。図8は吸気管と防鼠付水切の通気孔を介した内部床下との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は底面より見た図、(c)は側断面図である。
【0032】
図4において、1階床面積20坪程度(約70m2)の標準建物外隅に吸引式除湿乾燥機1を設置し、建物基礎外周に吸気管3と送風管5の連続配管を行う。吸気管3、送風管5の端部に吸引式除湿乾燥機1との接続金物8,9を取り付け、フレキシブル管7で吸引式除湿乾燥機1と吸気管3、送風管5の接続金物8,9を接続する。吸気管3、送風管5は角筒状として直線状に配管し、直線を延長するときは中間接続金物13で接続し、直角に曲がる箇所ではコーナー接続金物11で接続し、端部はエンドキャップ金物12で閉鎖する。
【0033】
既存建物の床下通気工法の土台パッキン工法では、穴径6mm〜20mmの吸気孔4、送風孔6を用いる。閉鎖兼用吸気管3と送風管5とシーリング15とで既存通気部を閉鎖し、密閉化を行う。
吸気管3の吸気孔4の穴径10mm〜20mmと、送風管5の送風孔6の穴径6mm〜15mmは、2m以内に均等間隔配置して、吸気孔4、送風孔6の吸気、送風の、風量バランスを確保する。
【0034】
送風管5と床下内部との接続は、図5に示すように、送風管5の送風孔6と、土台パッキン防鼠材23の通気孔23aと、基礎20と土台21との間に所定間隔で設けられている床下内部に通ずる通風路25とを連通させることにより行う。通風路25の屋外側の上部には胴縁26が設けられ、胴縁26の下部には既存水切24が固定されている。既存水切24の前方垂直面に、送風孔清掃兼用固定ネジ穴を例えば2m間隔で開け、同間隔で雌ネジが切ってある閉鎖兼用送風管5を、既存水切24の前方垂直面に清掃兼用固定ネジ29で固定することにより取り付ける。送風管5と基礎20の通風路25との間は、外気が入らないようにシーリング15を充填して密閉する。
【0035】
一方、吸気管3と床下内部との接続は、図6に示すように、吸気管3の吸気孔4と、土台パッキン防鼠材23の通気孔23aと、基礎20と土台21との間に所定間隔で設けられている床下内部に通ずる通風路25とを連通させることにより行う。通風路25の屋外側の上部には胴縁26が設けられ、胴縁26の下部には既存水切24が固定されている。既存水切24の前方垂直面に、吸気孔清掃兼用固定ネジ穴を例えば2m間隔で開け、同間隔で雌ネジが切ってある閉鎖兼用吸気管3を、既存水切24の前方垂直面に清掃兼用固定ネジ29で固定することにより取り付ける。吸気管3と基礎20の通風路25との間は、外気が入らないようにシーリング15を充填して密閉する。
【0036】
既存防鼠付水切27の送風管5と床下内部との接続は、図7に示すように、送風管5の送風孔6と、既存防鼠付水切27の通気孔27aと、基礎20と土台21との間に所定間隔で設けられている床下内部に通ずる通風路25とを連通させることにより行う。送風管5は、胴縁26の下部の防鼠付水切27に管固定吊金物28を例えば50cm間隔で取り付けて固定ネジ30で締め付けることにより固定する。なお、送風管5の底部には、清掃用ネジ穴が所定間隔で設けられており、通常は清掃用ネジ31で閉鎖しておく。清掃時には、清掃用ネジ31を外して送風管5内部の清掃を行う。送風管5と基礎20との間は、外気が入らないようにシーリング15を充填して密閉する。
【0037】
一方、既存防鼠付水切の吸気管3と床下内部との接続は、図8に示すように、吸気管3の吸気孔4と、既存防鼠付水切27の通気孔27aと、基礎20と土台21との間に所定間隔で設けられている床下内部に通ずる通風路25とを連通させることにより行う。吸気管3は、胴縁26の下部の防鼠付水切27に管固定吊金物28を例えば50cm間隔で取り付けて固定ネジ30で締め付けることにより固定する。なお、吸気管3の底部には、清掃用ネジ穴が所定間隔で設けられており、通常は清掃用ネジ31で閉鎖しておく。清掃時には、清掃用ネジ31を外して吸気管3内部の清掃を行う。吸気管3と基礎20との間は、外気が入らないようにシーリング15を充填して密閉する。
【0038】
吸引式除湿乾燥機1には、吸引側に湿度センサ2を内蔵し、湿度60%でON・OFFする自動停止サーモスイッチを採用し、またソーラー電源も利用できるよう自動切替装置を組込み、不必要なランニングコストが掛からないよう、省エネ対策も行う。
【0039】
吸引式除湿乾燥機1にはアラーム機能があり、防虫ネット、脱着式のダストフィルタを設置し、目詰まりした場合はアラームで知らせ、水洗い清掃後、フィルタを装着し直すことでメンテナンスと衛生面に対応している。
【0040】
吸引式除湿乾燥循環システムは、従来の床下配管式の場合は建物毎に床下基礎の配置が違っているので床下工事の苦労が多いが、床下配管が不要であるので床下工事の苦労から解放される。また、施工作業は床下に侵入しない外部施工のため、工事が容易であり、また採用している吸気管3,送風管5は市販されているカラーガルバリウム鋼板(樹脂塗装亜鉛合金めっき鋼板)を管加工して用い、耐久性の確保とコスト削減をすることができる。
【0041】
本実施の形態2の床下除湿乾燥循環システムは、基礎20と土台21の間の通風路25を利用した方法であるため、基礎20に穴開けなどの工事が必要ではない。また、既存水切24や防鼠水切27を利用して通気閉鎖兼用配管の吸気管3、送風管5を取り付け、土台下通風路25を介して建物床下とを連通させ、基礎20との間はシーリング15を充填して密閉するので、基礎20の開口及び床下作業が無い。
【0042】
さらに、本実施の形態2では、吸気管3、送風管5に万一吸気孔4、送風孔6の穴詰まりが生じても、吸気孔4、送風孔6の後位置にネジ式の清掃用穴があるため、ネジを取外して清掃を行い、清掃後、清掃用ネジを取付けるだけで穴詰まりメンテナンスが行えるよう簡素化している。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、建物の基礎を傷める穴開け工事および床下工事が不要であり、床下に空間がある木造の既存建物及び新築建物の床下の除湿乾燥を行うことのできる床下除湿乾燥システムとして、建築分野において好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態1を示す基礎部の平面図である。
【図2】実施の形態1における送風管と床下換気口との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
【図3】実施の形態1における吸気管と床下換気口との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2を示す基礎部の平面図である。
【図5】実施の形態2における送風管と土台パッキン防鼠材の通気孔を介した内部床下との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
【図6】実施の形態2における吸気管と土台パッキン防鼠材の通気孔を介した内部床下との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
【図7】実施の形態2における送風管と防鼠付水切の通気孔を介した内部床下との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は底面より見た図、(c)は側断面図である。
【図8】実施の形態2における吸気管と防鼠付水切との接続部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は底面より見た図、(c)は側断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 吸引式除湿乾燥機
2 湿度センサ
3 吸気管
4 吸気孔
5 送風管
6 送風孔
7 フレキシブル管
8,9 接続金物
10 換気口閉鎖材
11 コーナー接続金物
12 エンドキャップ金物
13 中間接続金物
14 固定金物
15 シーリング
20 基礎
21 土台
22 既存床下換気口
22a 通気孔
23 土台パッキン防鼠材
23a 通気孔
24 水切
25 通風路
26 胴縁
27 防鼠付水切
27a 通気孔
28 管固定吊金物
29 清掃兼用固定ネジ
30 固定ネジ
31 清掃用ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
換気口または土台パッキンを有する建物の基礎部の外隅に設置され、吸気口と送風口とを有する吸引式除湿乾燥機と、
前記建物の基礎部の外側に配管され、前記吸引式除湿乾燥機の吸気口および送風口にそれぞれ接続される吸気管および送風管とを備え、
前記吸気管および送風管における前記基礎部の換気口または土台パッキンに対応する箇所に設けられた吸気孔および送風孔と、前記各換気口または土台パッキンに設けた通気孔とを連通させることにより、床下の湿った空気を前記吸気孔から前記吸引式除湿乾燥機により吸引し、除湿乾燥させた空気を前記送風管および前記送風孔を介して前記床下に送風する構成としたことを特徴とする床下除湿乾燥システム。
【請求項2】
前記吸引式除湿乾燥機の吸気側にダストフィルタを設置したことを特徴とする請求項1記載の床下除湿乾燥システム。
【請求項3】
前記吸引式除湿乾燥機には湿度センサを内蔵し、吸気の湿度が設定湿度を超えたときに前記吸引式除湿乾燥機を作動させるようにした請求項1または2に記載の床下除湿乾燥システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−59623(P2010−59623A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−224025(P2008−224025)
【出願日】平成20年9月1日(2008.9.1)
【出願人】(308027651)
【Fターム(参考)】