説明

建設機械

【課題】複数の異なる機種それぞれの製作を考えた場合、複数の異なる機種それぞれに備えられる燃料タンクの成形型の総数を少なくすることができる建設機械の提供。
【解決手段】作動油タンク16に隣接して設けられる燃料タンク17と、旋回体3上に設けられ作動油タンク16及び燃料タンク17の配置空間を規定するインナカバー22と、旋回体3の外周壁を形成する外装カバー7とを備え、燃料タンク17は、第1分割部分17Aと第2分割部分17Bを互いに接合させた樹脂から成り、第1分割部分17Aは、作動油タンク16及び外装カバー7に近接して配置され、旋回体の外形形状の異なる複数のミニショベルのそれぞれに対して共用される不変の形状寸法に形成されたものから成り、第2分割部分17Bは、インナカバー22に近接して配置され、当該ミニショベル1の旋回体3の形状寸法に応じた特有の形状寸法に形成されたものから成っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旋回体上に作動油タンクに隣接して燃料タンクを配置したミニショベル等の建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建設機械例えば6t未満のミニショベルは、走行体と、この走行体上に配置される旋回体と、この旋回体に上下方向の回動可能に取り付けられるブーム、アーム、バケット等を含む作業装置とを備えている。また、このようなミニショベルは、旋回体上に配置される作動油タンク、及び作動油タンクに隣接して配置される燃料タンクと、これらの作動油タンク及び燃料タンクの旋回体上における配置空間を規定するインナカバーと、旋回体の外周壁を形成する外装カバーとを備えている。外装カバーの内周壁とインナカバーとの間に、作動油タンクと燃料タンクとが配置されている。
【0003】
ところで、作動油タンクは板金で製作されることから形状が拘束されることが多い。これに対して、燃料タンクは樹脂成形が可能であることから、作動油タンクに比べて形状に対する拘束が少なく、設計自由度が高い。このようなことからミニショベル等の小型機にあっては、旋回体上の限られた狭い配置空間に必要な容量の樹脂製の燃料タンクを、周囲の部品に密接可能な形状にして配置することが行われている。したがって、当該ミニショベルの機種が異なるもの、すなわち旋回体の形状寸法が異なるものの間にあっては、それぞれの旋回体の形状寸法に応じて異なる形状寸法の燃料タンクが製作されている。
【0004】
なお、建設機械とは異なるが、特許文献1に、自動二輪車の燃料タンクが開示されている。この特許文献1に開示された燃料タンクは、樹脂製であり、アッパタンクとロアタンクとを接合させたものである。すなわち、この従来技術は、アッパタンク用の成形型とロアタンク用の成形型とを用いて1つの燃料タンクを製作するようにしてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−238901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ミニショベル等の小型機のように燃料タンクの設置空間に制約を受ける建設機械において、旋回体上に燃料タンクを周囲の部品に密接して配置するために、特許文献1に示されるように燃料タンクを樹脂製の2分割のものに製作することが考えられる。しかし、2分割するためには2つの成形型が必要になる。すなわち、建設機械の機種(旋回体の形状寸法)が異なる毎に、それぞれ個別に燃料タンクを製作するための2つの成形型が必要となる。したがって、複数の異なる機種の建設機械を含めて考えた場合、燃料タンクを製作するための成形型の総数が多くなり、成形型にかかる費用、つまり燃料タンクの製作費が高くなり、複数の異なる機種それぞれの製作費が高くなる不具合がある。
【0007】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、複数の異なる機種それぞれの製作を考えた場合、複数の異なる機種それぞれに備えられる燃料タンクの成形型の総数を少なくすることができる建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、本発明に係る建設機械は、旋回体と、この旋回体に取り付けられる作業装置と、上記旋回体上に配置される作動油タンク、及び作動油タンクに隣接して設けられる燃料タンクと、上記旋回体上に設けられ上記作動油タンク及び上記燃料タンクの配置空間を規定するインナカバーと、上記旋回体の外周壁を形成する外装カバーとを備えた建設機械において、上記燃料タンクは、第1分割部分と第2分割部分を互いに接合させた樹脂から成り、上記第1分割部分は、上記作動油タンク及び上記外装カバーに近接して配置され、当該建設機械を含めて旋回体の外形形状の異なる複数の建設機械のそれぞれに対して共用される不変の形状寸法に形成されたものから成り、上記第2分割部分は、上記インナカバーに近接して配置され、当該建設機械の旋回体の形状寸法に応じた特有の形状寸法に形成されたものから成ることを特徴としている。
【0009】
このように構成した本発明は、旋回体の形状寸法が異なる複数の機種のそれぞれの製作に際し、外装カバーの形状及び作動油タンクの形状を複数の異なる機種それぞれにおいて同等の形状、あるいは略同等の形状に予め設定し、樹脂成形する燃料タンクの第1分割部分を作動油タンク及び外装カバーに近接して配置するようにし、周囲の部品の配置に影響を受けやすいインナカバー側に、このインナカバーに近接して第2分割部分を配置させるようにすれば、燃料タンクの第1分割部分を、複数の異なる機種それぞれに対する共用型によって成形することができる。すなわち、燃料タンクの第2分割部分のみを、当該建設機械の旋回体の寸法形状に対応する専用型によって成形することができる。これにより、複数の異なる機種のそれぞれの製作を考えた場合、燃料タンクの成形型の総数を少なくすることができる。
【0010】
また、本発明は、上記発明において、上記燃料タンクの上記第1分割部分と上記第2分割部分の接合面は、上記燃料タンクの給油口を形成する筒部の中心線を含む面から成ることを特徴としている。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、上記作業装置を左右方向に回動させるスイングシリンダを備えたミニショベルから成り、上記作動油タンクの上記インナカバー側の側方、及び上記燃料タンクの下方に、上記スイングシリンダの配置空間を設けたことを特徴としている。
【0012】
また、本発明は、上記発明において、上記燃料タンクは、上記外装カバー側に位置する第1形状部と、この第1形状部に連通して上記インナカバー側に位置し、下方に上記スイングシリンダの上記配置空間を形成する第2形状部とを含むことを特徴としている。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、上記燃料タンクが上記作動油タンクに当接するように、上記燃料タンクの上記第2形状部を押圧するベルトを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかる建設機械は、旋回体上に配置され作動油タンクに隣接して設けられる燃料タンクは、第1分割部分と第2分割部分を互いに接合させた樹脂から成り、第1分割部分は、作動油タンク及び旋回体の外周壁を形成する外装カバーに近接して配置され、当該建設機械を含めて旋回体の外形形状の異なる複数の建設機械のそれぞれに対して共用される不変の形状寸法に形成されてものから成り、第2分割部分は、インナカバーに近接して配置され、当該建設機械の旋回体の形状寸法に応じた特有の形状寸法に形成されたものから成ることから、旋回体の形状寸法が異なる複数の機種の製作に際し、燃料タンクの第1分割部分を複数の機種それぞれに対する共用型によって成形することができる。これにより、複数の異なる機種の製作を考慮したとき、燃料タンクの成形型の総数を少なくすることができ、燃料タンクの成形型に要する費用、すなわち燃料タンクの製作費を抑えることができる。したがって、複数の異なる機種それぞれの製作費を従来に比べて低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る建設機械の第1実施形態を構成するミニショベルを示す側面図である。
【図2】図1に示す第1実施形態に係るミニショベルの主要構成を示す平面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図1に示す第1実施形態に係るミニショベルの要部斜視図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図1に示す第1実施形態に係るミニショベルに備えられる燃料タンクを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は斜視図である。
【図7】図1に示す第1実施形態に係るミニショベルに備えられる燃料タンクを示す図で、(a)図は底面図、(b)図は側面図である。
【図8】本発明に係る建設機械の第2実施形態を構成するミニショベルの主要構成を示す平面図である。
【図9】図8に示す第2実施形態に係るミニショベルの要部斜視図である。
【図10】図8に示す第2実施形態に係るミニショベルに備えられる燃料タンクを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は斜視図である。
【図11】図8に示す第2実施形態に係るミニショベルに備えられる燃料タンクを示す図で、(a)図は底面図、(b)図は側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0017】
図1は本発明に係る建設機械の第1実施形態を構成するミニショベルを示す側面図、図2は図1に示す第1実施形態に係るミニショベルの主要構成を示す平面図、図3は図2の要部拡大図、図4は図1に示す第1実施形態に係るミニショベルの要部斜視図、図5は図4の要部拡大図である。
【0018】
第1実施形態にかかるミニショベル1は、図1に示すように、走行体2と、この走行体2上に配置される旋回体3と、この旋回体3に上下方向の回動可能に取り付けられ、ブーム4a、アーム4b、バケット4cを含む作業装置4と、ブレード5とを備えている。旋回体3上には運転室6を配置してある。
【0019】
図2,3に示すように、旋回体3の旋回フレーム8上には、前側位置に、作業装置3を左右方向に回動させるスイングポスト9及びスイングシリンダ10を配置してある。また、旋回フレーム8上の後側位置には、エンジン11と、このエンジンによって駆動され、走行体2を走行させる圧油、及び作業装置4を作動させる圧油を供給する油圧ポンプ20とを配置してある。また、旋回フレーム8上のエンジン11の右側方には、熱交換器すなわちラジエータ12及びオイルクーラ13を配置してある。オイルクーラ13の右側方にバッテリ14を配置してある。上述した運転室6の下方には、油圧ポンプ20から走行用アクチュエータ、及び作業装置用アクチュエータ等のアクチュエータに供給される圧油の流れを制御するコントロールバルブ18を配置してある。旋回体3の外周壁を形成する外装カバー7と、バッテリ14に近接した仕切板23と、旋回体3の内部側に配置されるインナカバー22とによって形成される配置空間30には、オイルクーラ13に接続されるオイルクーラ配管15が連結される作動油タンク16と、エンジン11の燃料を蓄える燃料タンク17とを互いに近接して配置してある。
【0020】
図6,7は図1に示す第1実施形態に係るミニショベルに備えられる燃料タンクを示す図で、図6の(a)図は平面図、(b)図は斜視図、図7の(a)図は底面図、(b)図は側面図である。
【0021】
これらの図6,7に示すように、燃料タンク17は、第1分割部分17Aと、第2分割部分17Bとを互いに接合させた樹脂から成っている。この燃料タンク17の第1分割部分17Aは、図3,5に示すように、作動油タンク16及び外装カバー7に近接して配置され、当該ミニショベル1を含めて旋回体3等の外形寸法の異なる複数の機種、すなわち異なる機種の複数のミニショベルのそれぞれに対して共用される不変の形状寸法に形成されている。この第1分割部分17Aは、複数の異なる機種それぞれの製作に際して共用される図示しない共用型によって成形されたものである。燃料タンク17の第2分割部分17Bは、同図3,5に示すように、インナカバー22に近接して配置され、当該ミニショベル1の旋回体3の形状寸法に応じた特有の形状寸法に形成されている。この第2分割部分17Bは、当該ミニショベル1の製作に特有の図示しない専用型によって成形されたものである。
【0022】
図6に示すように、燃料タンク17の第1分割部分17Aと第2分割部分17Bの接合面17Cは、燃料タンク17の給油口を形成する筒部17Dの中心線を含む面から成っている。接合面17Cは、第1分割部分17Aを成形する図示しない共用型と、第2分割部分17Bを成形する図示しない専用型との当接面に対応している。
【0023】
また、燃料タンク17は、外装カバー7側に位置する第1形状部17Eと、この第1形状部17Eに連通してインナカバー22側に位置し、下方に図4に示すスイングシリンダ10の配置空間31を形成する第2形状部17Fとを含んでいる。スイングシリンダ10は、燃料タンク17の第2形状部17Fの下方と、作動油タンク16の左側方と、インナカバー22とによって形成される空間内に収納させてある。
【0024】
また、この第1実施形態は、図5等に示すように、旋回フレーム8上に配置された燃料タンク17が作動油タンク16に当接するように、燃料タンク17の第2形状部17Fを押圧するベルト40を備えている。ベルト40の下端は、旋回フレーム8に設けられ燃料タンク17の第2形状部17Fが保持される架台21に取り付けたブラケット41に固定され、ベルト40の上端は、作動油タンク16の側面に取り付けられたブラケット42に、ベルト40の上端に設けたねじ部に螺合するナット43を介して固定してある。このナット43を回転させることにより、ベルト40の押し付け力が燃料タンク17に与えられる。
【0025】
図8は本発明に係る建設機械の第2実施形態を構成するミニショベルの主要構成を示す平面図、図9は図8に示す第2実施形態に係るミニショベルの要部斜視図である。
【0026】
これらの図8,9に示す第2実施形態に係るミニショベルは、旋回フレーム8Aを含む旋回体3Aの外形形状が上述した図1,2に示す第1実施形態に係るミニショベル1の旋回体3の外形寸法よりも大きく設定してある。しかしながら、旋回体3Aの外周壁を形成する外装カバー7の形状、及び旋回フレーム8A上に配置される作動油タンク16の形状は、第1実施形態に係るミニショベル1におけるものと同等に、あるいは略同等に設定してある。インナカバー22Aは、周囲の部品配置との関係で第1実施形態におけるインナカバー22とは、かなり異なった形状となっている。なお、図示しないが旋回体3A上には、第1実施形態におけるのと同様の各種の機器が配置されている。
【0027】
図10,11は図8に示す第2実施形態に係るミニショベルに備えられる燃料タンクを示す図で、図10の(a)図は平面図、(b)図は斜視図、図11の(a)図は底面図、(b)図は側面図である。
【0028】
これらの図10,11に示すように、第2実施形態に係るミニショベルに備えられる燃料タンク37も、第1実施形態に備えられるミニショベル1に備えられる燃料タンク17と同様に、第1分割部分37Aと、第2分割部分37Bとを互いに接合させた樹脂から成っている。この燃料タンク37の第1分割部分37Aは、図8,9に示すように、作動油タンク16及び外装カバー7に近接して配置され、上述の燃料タンク17の第1分割部分17Aと同一の形状寸法に形成されており、上述の燃料タンク17の第1分割部分17Aを成形する共用型によって成形されている。
【0029】
第2実施形態に備えられる燃料タンク37の第2分割部分37Bは、図8,9に示すように、インナカバー22Aに近接して配置され、当該ミニショベルの旋回体3Aの形状寸法に応じた特有の形状寸法に形成されている。この第2分割部分37Bは、第1実施形態に係るミニショベル1に備えられる燃料タンク17の第2分割部分17Bに比べて大きな形状寸法となっている。この第2分割部分37Bは、第2実施形態に係るミニショベルの製作に固有の図示しない専用型によって成形されている。
【0030】
図10に示すように、燃料タンク37の第1分割部分37Aと第2分割部分37Bの接合面37Cは、燃料タンク37の給油口を形成する筒部37Dの中心線を含む面から成っている。この点は、第1実施形態に係るミニショベル1に備えられる燃料タンク17と同じである。
【0031】
また、第2実施形態に備えられる燃料タンク37も、外装カバー7側に位置する第1形状部37Eと、この第1形状部37Eに連通してインナカバー22A側に位置し、下方にスイングシリンダ10の配置空間31を形成する第2形状部37Fとを含んでいる。
【0032】
さらに、この第2実施形態も、図9に示すように、燃料タンク37が作動油タンク16に当接するように、燃料タンク37の第2形状部37Fを押圧するベルト45を備えている。ベルト45の下端は、燃料タンク37の第2形状部37Fが保持される架台21に固定され、ベルト45の上端は、作動油タンク16の側面に取り付けられたブラケット46に、ベルト45の上端に設けたねじ部に螺合するナット47を介して固定してある。このナット47を回転させることにより、ベルト45の押し付け力が燃料タンク37に与えられる。
【0033】
上述した第1実施形態に係るミニショベル1及び第2実施形態に係るミニショベルは、旋回体3,3Aの形状寸法が異なるものの、外装カバー7の形状及び作動油タンク16の形状を予め共通の形状に、あるいは略共通の形状に設定してある。また、樹脂成形する燃料タンク17,37それぞれの第1分割部分17A,37Aを作動油タンク16及び外装カバー7に近接して配置させるようにし、周囲の部品配置に影響を受けやすいインナカバー22,22A側に近接して第2分割部分17B,37Bを配置させるようにしてあり、燃料タンク17,37の第1分割部分17A,37Aを共用型によって成形してある。すなわち、燃料タンク17,37の第2分割部分17B,37Bのみを各旋回体3,3Aそれぞれの形状寸法に対応する専用型によって成形してある。
【0034】
これにより、第1実施形態に係るミニショベル1の製作と、第2実施形態に係るミニショベルの製作の双方を考慮した場合、燃料タンクの成形型の総数を少なくすることができる。したがって、燃料タンクの成形型に要する費用、すなわち燃料タンクの製作費を抑えることができ、これらの第1実施形態に係るミニショベル1の製作費、及び第2実施形態に係るミニショベルの製作費を低減させることができる。
【0035】
なお、上記第1,第2実施形態は、ミニショベルによって構成してあるが、本発明は、ミニショベルに限られない。旋回体上に、作動油タンクに隣接させて配置される燃料タンクを備えた建設機械であれば、いずれも適用することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 ミニショベル(建設機械)
2 走行体
3 旋回体
3A 旋回体
4 作業装置
7 外装カバー
8 旋回フレーム
9 スイングポスト
10 スイングシリンダ
16 作動油タンク
17 燃料タンク
17A 第1分割部分
17B 第2分割部分
17C 接合面
17D 筒部
17E 第1形状部
17F 第2形状部
21 架台
22 インナカバー
22A インナカバー
23 仕切板
23A 仕切板
30 配置空間
31 配置空間
37 燃料タンク
37A 第1分割部分
37B 第2分割部分
37C 接合面
37D 筒部
37E 第1形状部
37F 第2形状部
40 ベルト
45 ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
旋回体と、この旋回体に取り付けられる作業装置と、上記旋回体上に配置される作動油タンク、及び作動油タンクに隣接して設けられる燃料タンクと、上記旋回体上に設けられ上記作動油タンク及び上記燃料タンクの配置空間を規定するインナカバーと、上記旋回体の外周壁を形成する外装カバーとを備えた建設機械において、
上記燃料タンクは、第1分割部分と第2分割部分を互いに接合させた樹脂から成り、
上記第1分割部分は、上記作動油タンク及び上記外装カバーに近接して配置され、当該建設機械を含めて旋回体の外形形状の異なる複数の建設機械のそれぞれに対して共用される不変の形状寸法に形成されたものから成り、
上記第2分割部分は、上記インナカバーに近接して配置され、当該建設機械の旋回体の形状寸法に応じた特有の形状寸法に形成されたものから成ることを特徴とする建設機械。
【請求項2】
請求項1に記載の建設機械において、
上記燃料タンクの上記第1分割部分と上記第2分割部分の接合面は、上記燃料タンクの給油口を形成する筒部の中心線を含む面から成ることを特徴とする建設機械。
【請求項3】
請求項2に記載の建設機械において、
上記作業装置を左右方向に回動させるスイングシリンダを備えたミニショベルから成り、
上記作動油タンクの上記インナカバー側の側方、及び上記燃料タンクの下方に、上記スイングシリンダの配置空間を設けたことを特徴とする建設機械。
【請求項4】
請求項3に記載の建設機械において、
上記燃料タンクは、上記外装カバー側に位置する第1形状部と、この第1形状部に連通して上記インナカバー側に位置し、下方に上記スイングシリンダの上記配置空間を形成する第2形状部とを含むことを特徴とする建設機械。
【請求項5】
請求項4に記載の建設機械において、
上記燃料タンクが上記作動油タンクに当接するように、上記燃料タンクの上記第2形状部を押圧するベルトを備えたことを特徴とする建設機械。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate