説明

建込み監視装置、建込み方法

【課題】挿入対象材を精度良く鉛直に、かつ、容易に地盤内に建込むことが可能な建込み監視装置及びそれを用いた建込み方法を提供する。
【解決手段】建込み監視装置1は、ガイド部材であるガイド管2の外周面に取り付けられ、そのガイド管2の傾斜を測定するための水管3と、ガイド管2の傾斜を監視するための目視装置4と、ガイド管2を吊り下げるとともに、ガイド管2の傾斜を調整するための調整手段である吊り治具5とを備える。目視装置4は、浮子10の変位を監視できるようにガイド管2の上部外周面に取り付けられた監視カメラ12と、事務所13内に設置され、監視カメラ12の取得した映像を表示するためのモニタ14とから構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、逆打工法における逆打支柱等の挿入対象材の鉛直度を確認しながら地盤内に挿入する建込み監視装置及び建込み方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、多層階ビル等の地下架構部分を構築する際に用いられる逆打工法においては、地盤を掘削する前に躯体荷重を支持するための逆打支柱が地盤内に設置される。この逆打支柱は、梁との取り合い、地下架構部分のコンクリート工事、鉄筋工事、地上鉄骨の品質に大きな影響をおよぼすため、鉛直精度の確保が重要である。
【0003】
例えば、特許文献1に示すように、地盤の孔内に挿入された逆打支柱の傾斜を、逆打支柱の外周面に取り付けられた直管と、直管内の水面に浮かぶ浮子と、浮子と直管内の管底とを接続するワイヤーと、直管の上面に設けられ、浮子の位置を読み取るための目印が付された透明な目印板とから構成される傾斜計を用いて計測し、逆打支柱が傾斜している場合は、孔内の下部に設置されているジャッキで逆打支柱の傾斜を修正し、鉛直性を確保する方法が開示されている。
【特許文献1】特開2002−97718
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されている方法では、目印板が直管の上面に設けられているので、逆打支柱を孔内に建込む際に、逆打支柱をクレーン等で建起こした状態では、傾斜計の浮子の位置を見ること、つまり逆打支柱の傾斜を確認することができない。すなわち、逆打支柱を孔内へ挿入する際に逆打支柱の鉛直性を確認することができないので、逆打支柱が傾斜した状態で孔内に挿入されてしまうという問題点があった。そして、逆打支柱が傾斜した状態で孔内に設置された場合には、ジャッキで逆打支柱の傾斜を修正するものの、微調整が難しく高精度の鉛直性を確保することは困難であるという問題点があった。
【0005】
さらに、ジャッキの設置及び撤去は非常に面倒で、手間及び時間がかかるという問題点があった。また、孔内にジャッキを設置するので、孔の径を逆打支柱の径よりもかなり大きく掘削しなければならず、掘削土量及び埋め戻し土量が多くなって、作業効率が悪かった。
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、挿入対象材を精度良く鉛直に、かつ、容易に地盤内に建込むことが可能な建込み監視装置及びそれを用いた建込み方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明の建込み監視装置は、挿入対象材を地盤の孔内に鉛直に挿入するための建込み監視装置であって、前記挿入対象材に取り付けられ、前記挿入対象材の鉛直方向からの傾きに応じた表示を行う傾斜計と、前記傾斜計による表示を撮影するための撮像装置と、前記撮像装置が撮影した映像を表示するための表示装置とを備えることを特徴とする(第1の発明)。
本発明による建込み監視装置によれば、挿入対象材の鉛直方向からの傾きに応じた表示を行う傾斜計と、傾斜計による表示を撮影する撮像装置と、この撮像装置が撮影した映像を表示する表示装置とを備えるので、挿入対象材をクレーン等で建起こしたときや挿入対象材を孔内に建込むときに挿入対象材の傾斜を監視することができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記挿入対象材を吊り下げるとともに、前記挿入対象材の傾斜を調整するための調整手段を更に備えることを特徴とする。
本発明による建込み監視装置によれば、挿入対象材の傾斜を調整するための調整手段を更に備えるので、挿入対象材を吊り下げた状態でも挿入対象材の傾斜を調整することができる。したがって、挿入対象材をクレーン等で建起こしたときや挿入対象材を孔内に建込むときに、挿入対象材を鉛直状態にすることができる。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、前記傾斜計は、水管であることを特徴とする。
【0010】
本発明による建込み監視装置によれば、水管は一般的に市販されており、入手性に優れている。
【0011】
第4の発明は、第1の発明において、前記撮像装置は着脱可能であることを特徴とする。
【0012】
本発明による建込み監視装置によれば、撮像装置は着脱可能なので、挿入対象材を孔内に設置した後に回収して、再び他の挿入対象材に取り付けて使用することができるので、設備投資費が少なくてすむ。
【0013】
第5の発明の建込み方法は、挿入対象材を地盤の孔内に鉛直に挿入する建込み方法において、鉛直方向からの傾きに応じた表示を行う傾斜計を前記挿入対象材に取り付け、前記挿入対象材を、前記挿入対象材の傾斜を調整するための調整手段を介してクレーン等で吊り下げ、撮像装置により前記傾斜計による表示を撮影した映像を表示装置にて表示して、この表示装置による表示を監視しつつ、前記調整手段にて前記挿入対象材を鉛直に調整し、前記表示装置にて表示される前記傾斜計の傾きに応じた表示を監視するとともに、前記調整手段にて前記挿入対象材を鉛直に調整しつつ、前記挿入対象材を前記孔内に挿入することを特徴とする。
本発明による建込み方法によれば、鉛直方向からの傾きに応じた表示を行う傾斜計、傾斜計の表示を撮影する撮像装置及びこの撮像装置で撮影した映像を表示する表示装置を用いて、クレーン等で吊り下げた状態の挿入対象物の鉛直度を確認することができる。
【0014】
また、このときに、挿入対象物が傾斜していた場合は、調整手段で挿入対象物を鉛直状態に調整することができる。
さらに、表示装置に表示される傾斜計の傾きに応じた表示を監視するとともに、調整手段で挿入対象材を鉛直に調整しつつ、孔内に挿入するので、容易に、かつ、精度良く挿入対象材を挿入することが可能となる。
【0015】
第6の発明の建込み方法は、挿入対象材を地盤の孔内に鉛直に挿入する建込み方法において、鉛直方向からの傾きに応じた表示を行う傾斜計を筒状のガイド部材に取り付け、前記ガイド部材を、前記ガイド部材の傾斜を調整するための調整手段を介してクレーン等で吊り下げ、撮像装置により前記傾斜計による表示を撮影した映像を表示装置にて表示して、この表示装置による表示を監視しつつ、前記調整手段にて前記ガイド部材を鉛直に調整し、前記表示装置にて表示される前記傾斜計の傾きに応じた表示を監視するとともに、前記調整手段にて前記ガイド部材を鉛直に調整しつつ、前記ガイド部材を前記孔内に挿入して固定し、前記挿入対象材を前記ガイド部材の内面に沿って前記ガイド部材内に挿通することにより、前記挿入対象材を前記孔内に建て込むことを特徴とする。
本発明による建込み方法によれば、鉛直方向からの傾きに応じた表示を行う傾斜計、傾斜計の表示を撮影する撮像装置及びこの撮像装置で撮影した映像を表示する表示装置を用いて、クレーン等で吊り下げた状態のガイド部材の鉛直度を確認することができる。
【0016】
また、このときに、ガイド部材が傾斜していた場合は、調整手段でガイド部材を鉛直状態に調整することができる。
さらに、表示装置に表示される傾斜計の傾きに応じた表示を監視するとともに、調整手段でガイド部材を鉛直に調整しつつ、孔内に挿入するので、容易に、かつ、精度良くガイド部材を挿入することが可能となる。
そして、孔内に鉛直に固定されたガイド部材に沿って挿入対象材をガイド部材内に挿通するので、容易に挿入対象材を鉛直に挿入することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、挿入対象材を精度良く鉛直に、かつ、容易に地盤内に建込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を用いて詳細に説明する。発明の理解の便宜上、本実施形態においては、地盤に掘削された孔内に、ガイド部材として使用するガイド管を予め設置した後で挿入対象材である逆打支柱を挿入する場合について説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係る建込み監視装置1を示す側面図である。
図1に示すように、建込み監視装置1は、ガイド部材であるガイド管2の外周面に取り付けられ、そのガイド管2の傾斜を測定するための傾斜計である水管3と、ガイド管2の傾斜を確認するための目視装置4と、ガイド管2を吊り下げるとともに、ガイド管2の傾斜を調整するための調整手段である吊り治具5とを備える。
【0020】
図2及び図3は、本実施形態に係るガイド管2を示す正面図及び側面図である。
図2及び図3に示すように、ガイド管2は筒状の角型鋼管であり、内部を逆打支柱33が挿通可能である(後述する)。このガイド管2の上端部には、ガイド管2を孔25内に設置する際に、ガイド管2を孔口の建込み架台28に固定するための固定ブラケット6が取り付けられ、ガイド管2の外周側面部には、水管3を構成する直管8及び監視カメラ12(後述する)を着脱可能に取り付けるための取付ブラケット7が複数取り付けられている。
【0021】
図4及び図5は、本実施形態に係る水管3を示す側面図及び平面図である。
図4及び図5に示すように、水管3は、取付ブラケット7によりガイド管2の外周側面に取り付けられ、内部に水を保有可能な直管8と、直管8内の水面に浮かぶ浮子10と、一端が直管8内の管底中央に接続され、他端が浮子10に接続されているワイヤー9と、直管8の上面に蓋をするように設けられた透明な目印板11とからなる。
【0022】
図5に示すように、目印板11には、十字状の目印線及びその交差点を中心とする同心円状の目印線とが表示されている。目印板11の中心(十字状の目印線の交差点)は、管底中央のワイヤー9の一端が接続された位置の鉛直方向真上に位置する。したがって、直管8が鉛直状態の時に浮子10は目印板11の中心に存在し、直管8が鉛直状態から傾くと浮子10は目印板11の中心からずれる。すなわち、目印板11の中心(十字状の目印線の交差点)からの浮子10の変位を計測することでガイド管2の傾斜を計測することができる。
【0023】
再び、図1を参照すると、目視装置4は、目印板11を撮影して浮子10の変位を監視できるようにガイド管2の上部外周面に取り付けられた撮像装置である監視カメラ12と、事務所13内に設置され、監視カメラ12の撮影した映像を表示するための表示装置であるモニタ14とから構成されている。本実施形態においては、監視カメラ12として防雨型CCDカメラを用いた。
【0024】
上述のように、水管3及び監視カメラ12はガイド管2に着脱可能なので、ガイド管2を孔25内に設置した後に取り外して、再び他のガイド管2に取り付けることができる。
【0025】
吊り治具5は、上下方向に複数設けられた上段支持体15、中段支持体16及び下段支持体17からなる多段支持体18と、中段支持体16に対して上段支持体15を図1の紙面に垂直な軸の周りに傾動自在に連結する傾動機構20と、下段支持体17に対して中段支持体16を図1の紙面に平行な軸の周りに傾動自在に連結する傾動機構19と、傾動機構19、20の傾動角をそれぞれ調整する傾斜角度調整手段21、22とを備えている。
【0026】
傾斜角度調整手段21、22により、中段支持体16、下段支持体17のそれぞれに対する上位の支持体である上端支持体15、中段支持体16の傾斜角度を調整することにより、吊り下げられているガイド管2の傾斜を調整する。
【0027】
具体的には、ガイド管2を吊り治具5に吊り下げて監視カメラ12で目印板11を介して浮子10を撮影し、その映像をモニタ14で観察して浮子10の位置が目印板11の中心からずれている場合、例えば、ガイド管2が図6(a)に示すように右方向に傾いている場合には、傾斜角度調整手段22により、支持体16に対して支持体15を図6(b)中の矢印に示すように右方向に相対的に傾動させて、常に浮子10が目印板11の中心に位置するように、つまり、ガイド管2が鉛直状態になるように傾斜を調整する。
【0028】
以下に、建込み監視装置1を用いてガイド管2を孔25内に鉛直に挿入する建込み方法について、施工手順にしたがって説明する。
【0029】
図7〜図13は、本実施形態に係るガイド管2の設置方法を示す図である。
まず、図7に示すように、地盤に設置されているケーシング23の内側をアースドリル等の掘削機24で掘削して孔25を形成するとともに、その孔25の下部を拡底バケット26で拡張する。
【0030】
次に、図8に示すように、孔25の底部に鉄筋カゴ27を設置する。また、孔口にガイド管2を固定するための建込み架台28を設置する。
上記作業と並行して、図9に示すように、水管3をガイド管2の外周面に、ガイド管2の長手方向の中心軸と直管8の長手方向の中心軸との向きが一致するように正確に取り付ける。
【0031】
また、監視カメラ12を、目印板11を介して浮子10が監視できるようにガイド管2の外周面に取り付ける。そして、監視カメラ12の撮影した映像を送信するためのケーブル34を事務所13内に設置されたモニタ14に接続する。
【0032】
次に、図10に示すように、水管3及び監視カメラ12が取り付けられたガイド管2をワイヤー29を用いてクレーン30で建起こし、ガイド管2を鉛直に吊り下げる。ガイド管2が鉛直に吊り下げられていない場合には、介錯ロープ32にてガイド管2の傾斜を修正して鉛直にする。このとき、トランジット31を用いてガイド管2が鉛直に吊り下げられていることを確認する。さらに、この状態(つまり、ガイド管2が鉛直状態)で、浮子10が目印板11の中心に位置していることを、監視カメラ12で撮影した映像をもとにモニタ14を見て確認する。
【0033】
次に、図11に示すように、ガイド管2を一旦取り外し、今度は、吊り治具5を介してガイド管2をクレーン30で建起こし、浮子10が目印板11の中心に位置するか否かを確認する。浮子10が中心に位置していない場合、つまり、ガイド管2が傾斜している場合には、浮子10が目印板11の中心に移動するように、吊り治具5の傾斜角度調整手段21、22を調整することにより、ガイド管2を鉛直状態にする。
【0034】
次に、図12に示すように、ガイド管2を鉛直状態のまま降下して孔25内に挿入する。ガイド管2を孔25内に挿入する際は、浮子10の位置を常に監視カメラ12で監視し、浮子10の位置が中心からずれたらすぐに吊り治具5を調整してガイド管2を鉛直にする。したがって、ガイド管2は精度良く鉛直に孔25内に挿入される。
【0035】
次に、図13に示すように、ガイド管2を孔25内に挿入したら固定ブラケット6を建込み架台28に接続してガイド管2を鉛直に固定する。
【0036】
ガイド管2を孔25内に設置した状態では、水管3の目印板11が地上近くで容易に目視可能な高さに配置されているので、浮子10の位置を目視で確認してもよいが、安全上の観点から上述したとおり監視カメラ12で確認することが望ましい。
【0037】
それから、水管3及び監視カメラ12をガイド管2から取り外し、挿入予定の他のガイド管2に取り付ける。
【0038】
図14は、本実施形態に係る逆打支柱33の設置方法を示す図である。
図14に示すように、孔25の下部にコンクリートを充填した後に、ガイド管2に沿って挿入対象材である逆打支柱33を孔25内に挿入する。ガイド管2が精度良く孔25内に鉛直に設置されているので、逆打支柱33は孔25内に鉛直に設置される。
【0039】
以上説明した本実施形態における建込み監視装置1によれば、浮子10の変位を確認するための目視装置4を備えるので、ガイド管2をクレーン30で建起こしたときやガイド管2を孔25内に建込むときにガイド管2の傾斜を常時、監視することができる。
【0040】
また、建込み監視装置1は吊り治具5を備えるので、ガイド管2を吊り下げた状態でガイド管2の傾斜を精度良く容易に調整することができる。したがって、ガイド管2をクレーン30で建起こしたときやガイド管2を孔25内に建込むときに目視装置4でガイド管2の傾斜を確認して、ガイド管2を鉛直状態に調整することができる。
【0041】
さらに、目視装置4でガイド管2の傾斜を確認して、ガイド管2の傾斜を傾斜角度調整手段21、22で調整しつつ孔25内に挿入するので、ガイド管2を精度良く鉛直に挿入することが可能となる。
【0042】
そして、目視装置4は、監視カメラ12と、モニタ14とを備えるが、これらは一般的なものであり、安価で入手性に優れている。
【0043】
また、監視カメラ12は着脱可能なので、ガイド管2を孔25内に設置した後に回収して、再び他のガイド管2に取り付けて使用することができるので、設備投資費が少なくてすむ。
【0044】
なお、本実施形態においては、ガイド管2を鉛直にしたときに浮子10が目印板11の中心に位置する場合について説明したが、この位置に限定されるものではなく、ガイド管2が鉛直な状態での浮子10の位置を示す目印が目印板11に付されていればよい。
【0045】
また、本実施形態においては、目印板11に十字状の目印線及びその交差点を中心とする同心円状の目印線とが表示されている場合について説明したが、これらの目印線に限定されるものではなく、目印板11の中心位置に何らかの印があればよい。
【0046】
さらに、本実施形態においては、ガイド部材であるガイド管2に水管3及び監視カメラ12を取り付けて孔25内に挿入する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ガイド管2を使用せずに挿入対象材である逆打支柱33を直接、孔25内に挿入する場合には、逆打支柱33に水管3及び監視カメラ12を取り付ければよい。
【0047】
なお、本実施形態においては、地盤に掘削された孔25内にガイド管2、逆打支柱33を挿入する場合について説明したが、これらに限定されるものではなく、丸型鋼管、H型鋼、十字型鋼、板状鋼、鉄筋籠等を鉛直に挿入する場合に適用可能である。
【0048】
また、本実施形態においては、従来用いられているガイド管2の位置修正用ジャッキを孔25内に設置しない場合について説明したが、念のため、従来通り孔25内に複数のジャッキを設置し、このジャッキを伸縮操作してガイド管2の下部位置を調整して、ガイド管2を鉛直にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施形態に係る建込み監視装置を示す側面図である。
【図2】本実施形態に係るガイド管を示す正面図である。
【図3】本実施形態に係るガイド管を示す側面図である。
【図4】本実施形態に係る水管を示す側面図である。
【図5】本実施形態に係る水管を示す平面図である。
【図6】本実施形態に係る吊り治具の動作を示す概略図である。
【図7】本実施形態に係るガイド管の設置方法を示す図である。
【図8】本実施形態に係るガイド管の設置方法を示す図である。
【図9】本実施形態に係るガイド管の設置方法を示す図である。
【図10】本実施形態に係るガイド管の設置方法を示す図である。
【図11】本実施形態に係るガイド管の設置方法を示す図である。
【図12】本実施形態に係るガイド管の設置方法を示す図である。
【図13】本実施形態に係るガイド管の設置方法を示す図である。
【図14】本実施形態に係る逆打支柱の設置方法を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
1 建込み監視装置
2 ガイド管
3 水管
4 目視装置
5 吊り治具
6 固定ブラケット
7 取付ブラケット
8 直管
9 ワイヤー
10 浮子
11 目印板
12 監視カメラ
13 事務所
14 モニタ
15 上段支持体
16 中段支持体
17 下段支持体
18 多段支持体
19、20 傾動機構
21、22 傾斜角度調整手段
23 ケーシング
24 掘削機
25 孔
26 拡底バケット
27 鉄筋カゴ
28 建込み架台
29 ワイヤー
30 クレーン
31 トランジット
32 介錯ロープ
33 逆打支柱
34 ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入対象材を地盤の孔内に鉛直に挿入するための建込み監視装置であって、
前記挿入対象材に取り付けられ、前記挿入対象材の鉛直方向からの傾きに応じた表示を行う傾斜計と、
前記傾斜計による表示を撮影するための撮像装置と、
前記撮像装置が撮影した映像を表示するための表示装置とを備えることを特徴とする建込み監視装置。
【請求項2】
前記挿入対象材を吊り下げるとともに、前記挿入対象材の傾斜を調整するための調整手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の建込み監視装置。
【請求項3】
前記傾斜計は、水管であることを特徴とする請求項1に記載の建込み監視装置。
【請求項4】
前記撮像装置は着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の建込み監視装置。
【請求項5】
挿入対象材を地盤の孔内に鉛直に挿入する建込み方法において、
鉛直方向からの傾きに応じた表示を行う傾斜計を前記挿入対象材に取り付け、
前記挿入対象材を、前記挿入対象材の傾斜を調整するための調整手段を介してクレーン等で吊り下げ、
撮像装置により前記傾斜計による表示を撮影した映像を表示装置にて表示して、この表示装置による表示を監視しつつ、前記調整手段にて前記挿入対象材を鉛直に調整し、
前記表示装置にて表示される前記傾斜計の傾きに応じた表示を監視するとともに、前記調整手段にて前記挿入対象材を鉛直に調整しつつ、前記挿入対象材を前記孔内に挿入することを特徴とする建込み方法。
【請求項6】
挿入対象材を地盤の孔内に鉛直に挿入する建込み方法において、
鉛直方向からの傾きに応じた表示を行う傾斜計を筒状のガイド部材に取り付け、
前記ガイド部材を、前記ガイド部材の傾斜を調整するための調整手段を介してクレーン等で吊り下げ、
撮像装置により前記傾斜計による表示を撮影した映像を表示装置にて表示して、この表示装置による表示を監視しつつ、前記調整手段にて前記ガイド部材を鉛直に調整し、
前記表示装置にて表示される前記傾斜計の傾きに応じた表示を監視するとともに、前記調整手段にて前記ガイド部材を鉛直に調整しつつ、前記ガイド部材を前記孔内に挿入して固定し、
前記挿入対象材を前記ガイド部材の内面に沿って前記ガイド部材内に挿通することにより、前記挿入対象材を前記孔内に建て込むことを特徴とする建込み方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−84794(P2009−84794A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−252311(P2007−252311)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【出願人】(504365799)株式会社特殊構工法計画研究所 (26)
【Fターム(参考)】