説明

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

【課題】コンテンツの取り込みと並行して行われる特徴解析処理を効率的に行うことができるようにする。
【解決手段】ダビングが行われている間、コンテンツの位置を表すしおりと、特徴解析処理によって得られた特徴量を表すスナップショットが一定時間毎に生成される。通信路に不具合が発生した場合、ダビングと特徴解析処理は一時停止される。通信路の不具合が解消され、ダビングの再開が指示されたとき、しおり4に基づいて、時刻t4で表される位置の直前の位置まで巻き戻しが行われ、その位置からコンテンツの再生が再開される。また、時刻t4で表される位置以降のストリームを対象として特徴解析処理が再開される。再開後の特徴解析処理は、スナップショット4の記録内容を元にして行われる。本発明は、コンテンツを扱う装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関し、特に、通信に不具合が発生した場合であっても、コンテンツの取り込みと並行して行われる特徴の解析を効率的に行うことができるようにした情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどの記録再生装置の中には、記録済みの放送コンテンツやビデオカメラからダビングしたパーソナルコンテンツの特徴を解析し、特徴の解析結果に基づいてコンテンツにチャプタを自動的に設定する機能が搭載されているものがある。ユーザは、自動的に設定されたチャプタを用いて、コンテンツの再生を好みの位置から開始させたり、好みの区間を対象として編集したりすることができる。
【0003】
ビデオカメラからダビングしたパーソナルコンテンツの特徴の解析は、例えば、ダビング済みの区間を対象として、ダビングと並行して順次行われる。これにより、ダビングが完了した直後にはチャプタが既に設定された状態になっているため、ダビングが完了してから特徴の解析を行い、それからチャプタを設定する場合とは異なり、ユーザは、ダビングが完了した直後にチャプタを利用することができる。
【0004】
特許文献1には、動画ファイル、およびそれに付随する関連情報ファイルに欠落したファイルがあっても、それを復元して再生可能とする技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−357157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
停電、ユーザによるケーブルの引き抜き、ビデオカメラの電池切れなどの不具合によって、ダビング中に、記録再生装置とビデオカメラの間で行われている通信が中断した場合、特徴解析処理は1フレームの画像内だけを対象とすることで完結するような処理ではないことから、ダビングをコンテンツの冒頭からやり直さなければならず、結局、ダビングにかかる時間がコンテンツの実時間より長くなるなどしてユーザの利便性が損なわれていた。
【0006】
チャプタを設定するための基準として用いられる特徴の中には、コンテンツの先頭位置で検出された値から、所定の時間単位毎に求められた値を順次足し込んでいくことで得られる移動平均などの特徴もある。従って、通信が中断した位置からダビングを再開するとともに特徴解析処理を再実行すると、通信が中断する前と中断した後の特徴解析結果につじつまが合わなくなってしまうため、特徴を正確に求めるためには特徴の解析を冒頭からやり直す必要がある。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、通信に不具合が発生した場合であっても、コンテンツの取り込みと並行して行われる特徴の解析を効率的に行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面の情報処理装置は、外部機器と通信を行い、前記外部機器からコンテンツを取り込む取り込み手段と、前記取り込み手段によるコンテンツの取り込みと並行して、前記取り込み手段により取り込まれたコンテンツの特徴を解析する特徴解析手段と、前記取り込み手段によりコンテンツの取り込みが行われている間、前記特徴解析手段による特徴の解析結果のスナップショットを一定の周期で生成し、スナップショットに記録された特徴の解析元となったコンテンツの位置と紐付けて管理する管理手段と、前記外部機器との間で行われる通信を監視する監視手段とを備え、前記特徴解析手段は、前記外部機器との間で行われる通信に不具合が発生したことが前記監視手段により検出された場合、特徴の解析を中断し、前記スナップショットに紐付けられている位置以降のコンテンツの取り込みが前記取り込み手段により再開されることに応じて、再開後に取り込まれたコンテンツの特徴の解析を、前記管理手段により管理されている前記スナップショットに記録されている特徴の解析結果を用いて行う。
【0009】
前記特徴解析手段により解析された特徴に基づいて、前記取り込み手段により取り込まれたコンテンツにチャプタを設定するチャプタ設定手段をさらに設けることができる。
【0010】
前記特徴解析手段により解析される特徴には、コンテンツの一部分を対象とした解析により得られる特徴と、それぞれの部分を対象とした解析結果から得られる特徴とが含まれるようにすることができる。
【0011】
本発明の一側面の情報処理方法またはプログラムは、外部機器と通信を行い、前記外部機器からコンテンツを取り込み、コンテンツの取り込みと並行して、取り込んだコンテンツの特徴を解析し、コンテンツの取り込みを行っている間、特徴の解析結果のスナップショットを一定の周期で生成し、スナップショットに記録された特徴の解析元となったコンテンツの位置と紐付けて管理し、前記外部機器との間で行われる通信を監視し、前記外部機器との間で行われる通信に不具合が発生したことを検出した場合、特徴の解析を中断し、前記スナップショットに紐付けられている位置以降のコンテンツの取り込みを再開することに応じて、再開後に取り込まれたコンテンツの特徴の解析を、管理している前記スナップショットに記録されている特徴の解析結果を用いて行うステップを含む。
【0012】
本発明の一側面においては、外部機器と通信が行われ、前記外部機器からコンテンツが取り込まれる。また、コンテンツの取り込みと並行して、取り込まれたコンテンツの特徴が解析され、コンテンツの取り込みが行われている間、特徴の解析結果のスナップショットが一定の周期で生成され、スナップショットに記録された特徴の解析元となったコンテンツの位置と紐付けて管理される。前記外部機器との間で行われる通信が監視され、前記外部機器との間で行われる通信に不具合が発生したことが検出された場合、特徴の解析が中断され、前記スナップショットに紐付けられている位置以降のコンテンツの取り込みが再開されることに応じて、再開後に取り込まれたコンテンツの特徴の解析が、管理されている前記スナップショットに記録されている特徴の解析結果を用いて行われる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一側面によれば、通信に不具合が発生した場合であっても、コンテンツの取り込みと並行して行われる特徴の解析を効率的に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0015】
本発明の一側面の情報処理装置(例えば、図1の記録再生装置1)は、外部機器と通信を行い、前記外部機器からコンテンツを取り込む取り込み手段(例えば、図7のデコーダ31)と、前記取り込み手段によるコンテンツの取り込みと並行して、前記取り込み手段により取り込まれたコンテンツの特徴を解析する特徴解析手段(例えば、図7の特徴解析処理部35)と、前記取り込み手段によりコンテンツの取り込みが行われている間、前記特徴解析手段による特徴の解析結果のスナップショットを一定の周期で生成し、スナップショットに記録された特徴の解析元となったコンテンツの位置と紐付けて管理する管理手段(例えば、図7のスナップショット管理部40)と、前記外部機器との間で行われる通信を監視する監視手段(例えば、図7の通信路監視部43)とを備え、前記特徴解析手段は、前記外部機器との間で行われる通信に不具合が発生したことが前記監視手段により検出された場合、特徴の解析を中断し、前記スナップショットに紐付けられている位置以降のコンテンツの取り込みが前記取り込み手段により再開されることに応じて、再開後に取り込まれたコンテンツの特徴の解析を、前記管理手段により管理されている前記スナップショットに記録されている特徴の解析結果を用いて行う。
【0016】
この情報処理装置には、前記特徴解析手段により解析された特徴に基づいて、前記取り込み手段により取り込まれたコンテンツにチャプタを設定するチャプタ設定手段(例えば、図7のチャプタ設定部37)をさらに設けることができる。
【0017】
本発明の一側面の情報処理方法またはプログラムは、外部機器と通信を行い、前記外部機器からコンテンツを取り込み、コンテンツの取り込みと並行して、取り込んだコンテンツの特徴を解析し、コンテンツの取り込みを行っている間、特徴の解析結果のスナップショットを一定の周期で生成し、スナップショットに記録された特徴の解析元となったコンテンツの位置と紐付けて管理し、前記外部機器との間で行われる通信を監視し、前記外部機器との間で行われる通信に不具合が発生したことを検出した場合、特徴の解析を中断し、前記スナップショットに紐付けられている位置以降のコンテンツの取り込みを再開することに応じて、再開後に取り込まれたコンテンツの特徴の解析を、管理している前記スナップショットに記録されている特徴の解析結果を用いて行うステップ(例えば、図9のステップS14)を含む。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る記録再生装置1を示す図である。
【0020】
記録再生装置1には、USB(Universal Serial Bus)ケーブルやIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルを介してビデオカメラ2が接続される。記録再生装置1はハードディスクなどの記録媒体を内蔵しており、通信を行うことによってビデオカメラ2から取り込んだコンテンツをハードディスクに記録する(ダビングする)。
【0021】
ビデオカメラ2にはテープなどの記録媒体が装着されており、そのテープにはユーザにより撮影されたコンテンツがDV(Digital Video)、MPEG-TS(Moving Picture Experts Group-Transport Stream)などの所定のフォーマットのデータとして記録されている。ビデオカメラ2は、記録再生装置1から供給されたコマンドに従って、コンテンツの再生、再生位置の巻き戻しなどを行う。ビデオカメラ2が再生したコンテンツはケーブルを介して記録再生装置1に供給され、記録再生装置1により取り込まれる。
【0022】
記録再生装置1は、ビデオカメラ2から取り込んだコンテンツの特徴を解析し、解析結果に基づいて、コンテンツにチャプタを自動的に設定する機能を有する。記録再生装置1により設定されたチャプタは、記録再生装置1にダビングされたコンテンツをユーザが再生するとき、あるいは編集するときに、対象とする位置を選択するために利用される。チャプタの位置を表すチャプタ情報は、コンテンツとともに記録再生装置1により管理される。
【0023】
図2は、記録再生装置1によるダビング動作の流れの例を示す図である。
【0024】
図2の横軸は時刻を表し、軸上に示される帯状の四角はコンテンツを構成するストリームや、ストリームを解析することによって得られる特徴量などのデータを表す。
【0025】
図2の上段に示されるように、ダビング動作によって記録再生装置1に取り込まれたデータはハードディスクに順次記録され、コンテンツを構成するストリームが生成される。
【0026】
特徴解析処理の対象となる一定量のストリームがハードディスク上に生成されたとき、記録再生装置1においては、次の一定量のストリームの取り込みと並行して、図2の中段に示されるように、生成されたストリームに対して特徴解析処理が施され、特徴量が解析結果として求められる。例えば、3分や5分などの所定の時間の撮影によって得られたストリームを対象として、順次、特徴解析処理が施される。
【0027】
特徴解析処理によって得られた特徴量は、チャプタ位置を決定する基準として用いられる中間データとして出力され(特徴解析処理を行う処理部から出力され)、コンテンツ全体の解析が終了するまで保持される。
【0028】
解析によって求められる特徴量には、音声ストリームを対象とした解析の場合、所定の時間毎に求められる音量などのコンテンツの一部分のストリームを対象とした閉じた特徴解析処理によって求められる特徴量の他に、コンテンツの先頭からの音量の平均、所定のサンプル数の音量から求められる音量の移動平均などの、それぞれの部分を対象とした特徴解析処理を続けることによって求められる特徴量も含まれる。
【0029】
また、映像ストリームを対象とした解析の場合、所定の時間毎に求められる輝度値などのコンテンツの一部分のストリームを対象とした閉じた特徴解析処理によって求められる特徴量の他に、所定のサンプル数の輝度値から求められる輝度値の移動平均などの、それぞれの部分を対象とした特徴解析処理を続けることによって求められる特徴量も含まれる。
【0030】
このような、音量、音量の平均、音量の移動平均、輝度値、輝度値の移動平均などの特徴から求められたシーンチェンジの位置、盛り上がり度を表す情報などが中間データとして出力され、保持される。例えば、シーンチェンジの位置は輝度値の変化に基づいて決定され、盛り上がり度は音量の変化に基づいて決定される。
【0031】
このように、特徴解析処理によって求められる特徴量には、ストリームを解析することによって直接求められる音量、音量の平均、音量の移動平均、輝度値、輝度値の移動平均などのいわば1次的な特徴量と、1次的な特徴量から求められるシーンチェンジの位置、盛り上がり度などの2次的な特徴量とがある。
【0032】
2次的な特徴量である中間データの出力が繰り返され、コンテンツ全体の解析が終了することによって中間データの生成が終了したとき、図2の下段に示されるように、それまでに生成された中間データに基づいてチャプタが設定される。例えば、求められた時刻に応じて盛り上がり度を時間軸上に表したときに閾値より高い盛り上がり度が求められた区間を挟むようなシーンチェンジの位置にチャプタが設定される。チャプタの設定が完了したとき、中間データは消去される。
【0033】
記録再生装置1においては、このように、特徴解析処理がコンテンツのダビングと並行して行われる。解析によって求められる特徴量にはコンテンツの先頭から解析を続けることによって求められる音量の平均などの特徴量もあることから、ダビング中に記録再生装置1とビデオカメラ2の間の通信路に不具合が発生したときのために、記録再生装置1においては、上述した1次的な特徴量のスナップショットが所定の時間周期で記録されるようになされている。
【0034】
通信路に不具合が発生し、コンテンツのダビングと特徴解析処理が中断した場合、そのようなスナップショットが記録されていないときには、コンテンツの先頭からダビングと特徴解析処理をやり直さなければ、ダビングが完了した直後にコンテンツにチャプタが設定されているといった状況をユーザに提供することができなくなる。
【0035】
図3は、スナップショットの記録の例を示す図である。
【0036】
図3の横方向は時刻方向を表し、帯状の四角はコンテンツ全体を構成するストリームを表す。時刻t0から時刻tnまでの時間が、コンテンツ全体の撮影時間になる。斜線が付されている部分はダビング済みの部分を表す。
【0037】
図3に示されるように、ダビングが行われている間、ダビング済みのコンテンツの位置(特徴量の解析元になったコンテンツの位置)を表すしおりが一定時間毎に生成され、管理される。また、しおりの生成と同時に、特徴解析処理の結果として得られた1次的な特徴量のスナップショットが生成され、しおりと紐付けされて管理される。2次的な特徴量は、1次的な特徴量に基づいて求められる毎に順次出力され、記録される。
【0038】
図3の例においては、時刻t1においてしおり1とスナップショット1が生成され、時刻t2においてしおり2とスナップショット2が生成されている。また、時刻t3においてしおり3とスナップショット3が生成されている。
【0039】
スナップショット1は、コンテンツの先頭である時刻t0から時刻t1で表される位置までを対象とした特徴解析処理によって得られた1次的な特徴量を表し、スナップショット2は、時刻t2で表される位置までを対象とした特徴解析処理が続けられることによって得られた1次的な特徴量である各種の平均や移動平均などの情報とともに、時刻t1から時刻t2で表される位置までを対象とした特徴解析処理によって得られた1次的な特徴量である音量や輝度値などの情報を表す。
【0040】
スナップショット3は、時刻t3で表される位置までを対象とした特徴解析処理が続けられることによって得られた1次的な特徴量である各種の平均や移動平均などの情報とともに、時刻t2から時刻t3で表される位置までを対象とした特徴解析処理によって得られた1次的な特徴量である音量や輝度値などの情報を表す。
【0041】
コンテンツのダビング、特徴解析処理が進められることに応じてしおりとスナップショットの生成が繰り返され、しおり4とスナップショット4が生成された時刻t4で表される位置のダビングが行われた後に図4に示されるように記録再生装置1とビデオカメラ2の間の通信路に不具合が発生した場合、ダビングと特徴解析処理は一時停止される。不具合の原因としては、停電、ユーザによるケーブルの引き抜き、ビデオカメラ2の電池切れなどがある。
【0042】
通信路の不具合が解消され、ダビングの再開が指示されたとき、矢印A1に示されるように、直近に生成されたスナップショット4に紐付けされて管理されているしおり4に基づいて、時刻t4で表される位置の直前の位置まで巻き戻しが行われ、その位置から、コンテンツの再生がビデオカメラ2により再開される。巻き戻し、再生の再開も、そのことを指示するコマンドが記録再生装置1からビデオカメラ2に送信されることによって制御される。
【0043】
また、特徴解析処理を続けるために参照するデータとして、記録されていたスナップショット4がロードされる。
【0044】
コンテンツの再生が進み、現在の再生位置が時刻t4で表される位置と一致したとき、時刻t4で表される位置以降のストリームを対象として特徴解析処理が再開される。再開後の特徴解析処理は、例えば、記録されている移動平均を更新するといったように、スナップショット4の記録内容を元にして行われる。
【0045】
スナップショット4は時刻t4で表される位置より前のストリームを対象とした特徴解析処理によって得られた1次的な特徴量を表すから、それを元にして処理が行われることによって、時刻t4で表される位置以降のストリームを対象とした特徴解析処理を、それまでに行われた処理に続く一連の処理として再開することが可能となる。
【0046】
図5は、2次的な特徴量の結合の例を示す図である。
【0047】
時刻t4で表される位置のダビングが行われた後に通信路に不具合が発生し、ダビングや特徴解析処理が中断したものの、それが上述したようにして再開された場合、図5の上段に斜線を付して示される、しおり4によって表される位置より前のストリームを対象とした特徴解析処理によって得られていた中断前の2次的な特徴量と、図5の中段に斜線を付して示される、しおり4によって表される位置以降のストリームを対象とした特徴解析処理によって得られた中断後の2次的な特徴量が結合されることにより、図5の下段に斜線を付して示されるように、コンテンツ全体を対象とした解析結果としての2次的な特徴量が得られることになる。
【0048】
このように、特徴解析処理が中断した場合でもコンテンツの先頭からダビングをやり直さなくても処理を再開することができるようにすることにより、コンテンツの先頭からダビングをやり直す場合に較べて、コンテンツ全体のダビングにかかる時間を大幅に短くすることができる。また、特徴の解析を効率的に行わせることができる。
【0049】
以上のようにして特徴解析処理を行う記録再生装置1の一連の処理についてはフローチャートを参照して後述する。
【0050】
図6は、記録再生装置1のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【0051】
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12、または記録部19に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)13には、CPU11が実行するプログラムやデータなどが適宜記録される。これらのCPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14により相互に接続されている。
【0052】
CPU11にはまた、バス14を介して入出力インタフェース15が接続されている。入出力インタフェース15には、受信部16、入力部17、出力部18、記録部19、通信部20、およびドライブ21が接続されている。
【0053】
受信部16は、アンテナ16Aからの放送波信号を受信、復調し、MPEG-TSを取得する。受信部16は、録画の対象になっている放送コンテンツのデータをMPEG-TSから抽出し、抽出したデータを入出力インタフェース15を介して記録部19に出力する。
【0054】
入力部17は、リモートコントローラからの信号を受信し、ユーザの操作の内容を表す情報を入出力インタフェース15、バス14を介してCPU11に出力する。CPU11においては、入力部17から供給される情報に対応してコンテンツの再生などの各種の処理が行われる。
【0055】
出力部18は、例えばCPU11がコンテンツをソフトウエア的にデコードすることによって得られた映像信号に基づいて、コンテンツの映像を図示せぬテレビジョン受像機に表示させる。
【0056】
記録部19は例えばハードディスクからなり、CPU11が実行するプログラムや、入出力インタフェース15を介して受信部16から供給されたコンテンツなどの各種のデータを記録する。また、記録部19は、ビデオカメラ2から送信され、通信部20によって受信されたコンテンツが入出力インタフェース15を介して供給されたとき、それを記録する。
【0057】
通信部20は、ビデオカメラ2との間で通信を行い、ビデオカメラ2に対してコマンドを送信したり、ビデオカメラ2から送信されてきたコンテンツを受信したりする。
【0058】
ドライブ21は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア22が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部19に転送され、記録される。
【0059】
図7は、記録再生装置1の機能構成例を示すブロック図である。図7に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図6のCPU11により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
【0060】
デコーダ31は、ビデオカメラ2から送信され、通信部20において受信されたストリームをデコードし、ベースバンド信号を取得する。デコーダ31は、取得したベースバンド信号をエンコーダ32と特徴解析処理部35に出力する。
【0061】
エンコーダ32は、デコーダ31から供給されたベースバンド信号に基づいてMPEG-PS(MPEG-Program Stream)形式のストリームを生成し、生成したストリームを映像記録部33に出力する。
【0062】
映像記録部33は、エンコーダ32から供給されたストリームを記録する。映像記録部33に記録されたストリームは、コンテンツの再生時、映像再生部34により読み出される。
【0063】
映像再生部34は、GUI(Graphical User Interface)部44からの通知に従って映像記録部33から読み出したストリームをデコードして再生し、再生して得られた映像信号をGUI部44に出力する。映像再生部34に対しては、ユーザによって再生することが指示されたコンテンツに関する情報がGUI部44から通知されてくる。
【0064】
特徴解析処理部35は、デコーダ31から供給されたベースバンド信号(ストリーム)に対して特徴解析処理を施す。上述したように、特徴解析処理は、処理の単位となる一定量のストリームが取り込まれる毎に行われる。
【0065】
特徴解析処理部35は、特徴解析処理によって得られた1次的な特徴量をバッファ35Aに順次記録させ、シーンチェンジの位置、盛り上がり度などの2次的な特徴量を、バッファ35Aに記録させておいた1次的な特徴量に基づいて順次生成する。特徴解析処理部35は、生成した2次的な特徴量を中間データとして解析結果記録部36に出力する。
【0066】
また、特徴解析処理部35は、特徴解析処理を再開するとき、スナップショット管理部40から供給されたスナップショットに記録されている解析結果を元にして特徴解析処理を再開する。
【0067】
解析結果記録部36は、特徴解析処理部35により生成された中間データをコンテンツのタイムスタンプなどと同期させて記録する。
【0068】
チャプタ設定部37は、1つのコンテンツ全体を対象とした特徴解析処理が終了したとき、その特徴解析処理によって得られ、解析結果記録部36に記録されている中間データに基づいてチャプタを設定し、チャプタの位置を表すチャプタ情報をチャプタ情報記録部38に出力する。
【0069】
チャプタ情報記録部38は、チャプタ設定部37から供給されたチャプタ情報をコンテンツと紐付けて記録する。チャプタ情報記録部38に記録されたチャプタ情報は、例えばチャプタの位置をユーザに提示するときにGUI部44により用いられる。
【0070】
タイマ部39は、ダビング中に一定の時間間隔で時間の経過をスナップショット管理部40に通知する。
【0071】
スナップショット管理部40は、特徴解析処理部35が有するバッファ35Aに記録されている1次的な特徴量のスナップショットと、コンテンツの位置を表すしおりをタイマ部39からの通知に応じて一定の周期で生成し、生成したスナップショットとしおりをスナップショット記録部41に出力する。スナップショットなどの生成は、通信路に不具合が発生したことが通信路監視部43から通知されたとき停止される。
【0072】
また、スナップショット管理部40は、特徴解析処理を再開するとき、不具合が発生する前に生成し、記録させておいた直近のスナップショットをスナップショット記録部41から読み出し、読み出したスナップショットを特徴解析処理部35に出力する。スナップショット管理部40は、特徴解析処理部35に出力したスナップショットに紐付けて管理しておいたしおりをビデオカメラ操作部42に出力し、しおりによって表される位置の若干前の位置からコンテンツの再生が再開されるようにビデオカメラ2を制御させる。
【0073】
スナップショット記録部41は、スナップショット管理部40から供給されたスナップショットとしおりを紐付けて記録する。
【0074】
ビデオカメラ操作部42は、コンテンツの通信路であるUSBケーブルやIEEE1394ケーブル、あるいはそれとは別の通信路を通じて、コンテンツの再生・停止・巻き戻しなどのビデオカメラ2の動作を制御する。例えば、ビデオカメラ操作部42は、スナップショット管理部40からしおりが供給されたとき、ビデオカメラ2を制御し、しおりによって表される位置の若干前の位置からコンテンツの再生を再開させる。
【0075】
通信路監視部43は、記録再生装置1とビデオカメラ2の間の通信路を監視し、通信路に不具合が発生した場合、そのことをスナップショット管理部40とGUI部44に通知する。スナップショット管理部40においては、通信路監視部43による通知に応じてスナップショットの生成が停止され、GUI部44においては、通信路監視部43による通知に応じて、通信路に不具合が発生したことがユーザに通知される。
【0076】
GUI部44は、コンテンツが再生されることによって映像再生部34から映像信号が供給されたとき、出力部18を制御し、映像再生部34から供給された映像信号に基づいてコンテンツの映像をテレビジョン受像機に表示させる。また、GUI部44は、チャプタの位置をチャプタ情報記録部38に記録されている情報に基づいてユーザに提示し、再生対象とするコンテンツの位置を選択させたりもする。
【0077】
さらに、GUI部44は、ユーザ要求受信部45においてユーザの操作が受け付けられ、受け付けられた操作の内容がユーザ要求受信部45から通知されたとき、それを映像再生部34またはビデオカメラ操作部42に通知する。例えば、GUI部44は、ダビング済みのコンテンツの再生に関する操作の内容を映像再生部34に通知し、ビデオカメラ2に関する操作の内容をビデオカメラ操作部42に通知する。
【0078】
また、GUI部44は、通信路に不具合が発生したことが通信路監視部43から通知されたとき、そのことを表すメッセージをテレビジョン受像機に表示し、ユーザに通知する。
【0079】
ユーザ要求受信部45は、ユーザの要求を監視し、入力部17を制御してユーザの操作を受け付ける。例えば、ダビング済みのコンテンツの再生が指示されたとき、再生が指示されたコンテンツに関する情報をGUI部44を介して映像再生部34に通知し、ダビングの開始などのビデオカメラ2の操作が指示されたとき、そのことをGUI部44を介してビデオカメラ操作部42に通知する。
【0080】
次に、図8、図9のフローチャートを参照して、以上のような構成を有する記録再生装置1の処理について説明する。
【0081】
ステップS1において、ビデオカメラ操作部42は、ビデオカメラ2を制御してダビングを開始する。ビデオカメラ2においてはコンテンツの再生が先頭から開始され、デコーダ31においては、通信部20において受信されたストリームに基づいてベースバンド信号が取得される。取得されたベースバンド信号はエンコーダ32においてエンコードされた後に映像記録部33に記録されるとともに、特徴解析処理部35において特徴解析処理の対象として用いられる。特徴解析処理部35による特徴解析処理によって得られた1次的な特徴量はバッファ35Aに記録され、バッファ35Aに記録された1次的な特徴量に基づいて生成された2次的な特徴量が、中間データとして解析結果記録部36に順次出力され、記録される。通信路監視部43においては通信路の監視が開始される。
【0082】
ステップS2において、通信路監視部43は、記録再生装置1とビデオカメラ2の間の通信路が正常であるか否かを判定する。
【0083】
ステップS2において記録再生装置1とビデオカメラ2の間の通信路が正常であると判定された場合、ステップS3において、デコーダ31は、コンテンツ全体のダビングが終了したことから、ダビングを終了するか否かを判定する。
【0084】
デコーダ31は、ステップS3においてダビングを終了すると判定した場合、ステップS4において、通信路に不具合が発生することによってダビングの中断がそれまでにあったか否かを判定する。
【0085】
ステップS4においてダビングの中断がなかったと判定した場合、デコーダ31は処理を終了させる。通信路に不具合が発生することなくダビングが完了した場合、ダビングの中断がなかったと判定され、処理が終了されることになる。その後、解析結果記録部36に記録されている中間データに基づいてチャプタ設定部37によりチャプタが設定され、チャプタ情報がチャプタ情報記録部38に記録される。
【0086】
一方、ステップS3においてダビングを終了しないと判定された場合、ステップS5において、スナップショット管理部40は、タイマ部39からの通知に基づいて、一定時間が経過したか否かを判定する。
【0087】
ステップS5において一定時間が経過していないと判定された場合、ステップS2以降の処理が繰り返し行われる。
【0088】
スナップショット管理部40は、ステップS5において一定時間が経過したと判定した場合、ステップS6において、特徴解析処理部35が有するバッファ35Aに記録されているデータに基づいて、特徴解析処理の結果である1次的な特徴量のスナップショットと、コンテンツの位置を表すしおりを生成する。スナップショット管理部40は、生成したスナップショットとしおりをスナップショット記録部41に出力する。
【0089】
ステップS7において、スナップショット記録部41は、スナップショット管理部40から供給されたスナップショットとしおりを紐付けて記録する。その後、ステップS2以降の処理が繰り返される。
【0090】
一方、不具合が発生したことから、記録再生装置1とビデオカメラ2の間の通信路が正常ではないとステップS2において判定された場合、ステップS8において、スナップショット管理部40は、特徴解析処理部35による特徴解析処理を停止させ、スナップショット記録部41に記録させておいた直近のスナップショットをロードする。スナップショット管理部40は、ロードしたスナップショットを特徴解析処理部35に出力し、特徴解析処理の再開後に参照させる。
【0091】
ステップS9において、ユーザ要求受信部45は、ダビングを再開することの要求を受信したか否かを判定する。
【0092】
ステップS9においてダビングを再開することの要求を受信していないと判定した場合、ステップS10において、ユーザ要求受信部45は、ダビングを終了するか否かを判定する。例えば、通信路に不具合が発生し、ダビングが中断してから所定の時間が経過した場合、ダビングを終了すると判定される。
【0093】
ステップS10においてダビングを終了しないと判定された場合、ステップS9以降の処理が繰り返し行われ、ダビングを終了すると判定された場合、処理は終了される。
【0094】
一方、ステップS9においてダビングを再開することの要求を受信したと判定された場合、ステップS11において、ビデオカメラ操作部42は、再生の開始位置(ストリームの出力の開始位置)、すなわち、しおりによって表される位置の若干前の位置まで、ビデオカメラ2にコンテンツを巻き戻しさせる。ダビングを再開することの要求がユーザ要求受信部45において受信された場合、そのことがGUI部44、通信路監視部43を介してスナップショット管理部40に通知され、ロードされたスナップショットに紐付けて管理されていたしおりがスナップショット管理部40からビデオカメラ操作部42に供給される。
【0095】
なお、巻き戻しを行わせる前、記録再生装置1とビデオカメラ2の間の通信が再確立されたか否かの確認、ビデオカメラ2が再生可能であるか否かの確認、ダビングの中断位置からの巻き戻し量の通知などがビデオカメラ操作部42により行われる。
【0096】
コンテンツの巻き戻しが終了したとき、ステップS12において、ビデオカメラ操作部42は、ビデオカメラ2にコンテンツの再生を開始させる。
【0097】
ステップS13において、ビデオカメラ操作部42は、現在のコンテンツの再生位置と、しおりによって表される、スナップショットが生成された位置が一致するか否かを判定し、一致すると判定するまで待機する。現在の再生位置と、スナップショットが生成された位置が一致するまでの間にビデオカメラ2から出力されたストリームは特徴解析処理の対象としては用いられない。
【0098】
コンテンツの再生が進み、現在の再生位置とスナップショットが生成された位置が一致するとステップS13において判定された場合、ステップS14において、デコーダ31は、ダビングと特徴解析処理を開始させる。デコーダ31は、通信部20において受信されたストリームから取得したベースバンド信号をエンコーダ32に出力し、エンコードした後に映像記録部33に記録させるとともに、ベースバンド信号を特徴解析処理部35にも出力し、それを対象として特徴解析処理を行わせる。
【0099】
これにより、しおりによって表される位置以降のストリームを対象としてダビングと特徴解析処理が再開されることになる。なお、ダビングについては、しおりによって表される位置以降のストリームではなく、通信路に不具合が発生した位置以降のストリームを対象として行われるようにしてもよい。
【0100】
ステップS15において、デコーダ31は、コンテンツ全体のダビングが終了したことから、ダビングを終了するか否かを判定する。ステップS15においてダビングを終了しないと判定された場合、ステップS2以降の処理が繰り返し行われる。
【0101】
一方、ステップS15においてダビングを終了すると判定された場合、ステップS16において、特徴解析処理部35は、再開後の特徴解析処理によって得られた2次的な特徴量と、再開前の特徴解析処理によって得られ、解析結果記録部36に記録させていた2次的な特徴量を編集によって結合し、結合結果を解析結果記録部36に記録させた後、処理を終了させる。その後、解析結果記録部36に記録されている中間データに基づいてチャプタ設定部37によりチャプタが設定され、チャプタ情報がチャプタ情報記録部38に記録される。
【0102】
ステップS4においてそれまでのダビングに中断があったと判定された場合も同様に、ステップS16において、2次的な特徴量の結合が行われ、結合結果が解析結果記録部36に記録された後、処理は終了される。
【0103】
以上の処理により、通信路に不具合が発生した場合であっても、コンテンツの先頭からやり直すことなく、ダビングと特徴解析処理を再開させることができる。
【0104】
以上においては、スナップショットには特徴解析処理によって得られた1次的な特徴量だけが記録されるものとしたが、2次的な特徴量も記録されるようにしてもよい。
【0105】
また、以上においては、DVDレコーダなどの記録再生装置が特徴の解析を行う場合について説明したが、同様の処理がパーソナルコンピュータや携帯機器などの各種の機器において行われるようにしてもよい。
【0106】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0107】
コンピュータが実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアである図6のリムーバブルメディア22に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
【0108】
そして、プログラムは、リムーバブルメディア22をドライブ21に装着することにより、入出力インタフェース15を介して、記録部19にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、記録部19にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM12や記録部19に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0109】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0110】
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録再生装置を示す図である。
【図2】ダビング動作の流れの例を示す図である。
【図3】スナップショットの記録の例を示す図である。
【図4】スナップショットの記録の他の例を示す図である。
【図5】2次的な特徴量の結合の例を示す図である。
【図6】記録再生装置のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図7】記録再生装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図8】記録再生装置の処理について説明するフローチャートである。
【図9】記録再生装置の処理について説明する、図8に続くフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
1 記録再生装置, 2 ビデオカメラ, 35 特徴解析処理部, 36 解析結果記録部, 37 チャプタ設定部, 38 チャプタ情報記録部, 39 タイマ部, 40 スナップショット管理部, 41 スナップショット記録部, 42 ビデオカメラ操作部, 43 通信路監視部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器と通信を行い、前記外部機器からコンテンツを取り込む取り込み手段と、
前記取り込み手段によるコンテンツの取り込みと並行して、前記取り込み手段により取り込まれたコンテンツの特徴を解析する特徴解析手段と、
前記取り込み手段によりコンテンツの取り込みが行われている間、前記特徴解析手段による特徴の解析結果のスナップショットを一定の周期で生成し、スナップショットに記録された特徴の解析元となったコンテンツの位置と紐付けて管理する管理手段と、
前記外部機器との間で行われる通信を監視する監視手段と
を備え、
前記特徴解析手段は、前記外部機器との間で行われる通信に不具合が発生したことが前記監視手段により検出された場合、特徴の解析を中断し、前記スナップショットに紐付けられている位置以降のコンテンツの取り込みが前記取り込み手段により再開されることに応じて、再開後に取り込まれたコンテンツの特徴の解析を、前記管理手段により管理されている前記スナップショットに記録されている特徴の解析結果を用いて行う
情報処理装置。
【請求項2】
前記特徴解析手段により解析された特徴に基づいて、前記取り込み手段により取り込まれたコンテンツにチャプタを設定するチャプタ設定手段をさらに備える
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特徴解析手段により解析される特徴には、コンテンツの一部分を対象とした解析により得られる特徴と、それぞれの部分を対象とした解析結果から得られる特徴とが含まれる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
外部機器と通信を行い、前記外部機器からコンテンツを取り込み、
コンテンツの取り込みと並行して、取り込んだコンテンツの特徴を解析し、
コンテンツの取り込みを行っている間、特徴の解析結果のスナップショットを一定の周期で生成し、スナップショットに記録された特徴の解析元となったコンテンツの位置と紐付けて管理し、
前記外部機器との間で行われる通信を監視し、
前記外部機器との間で行われる通信に不具合が発生したことを検出した場合、特徴の解析を中断し、前記スナップショットに紐付けられている位置以降のコンテンツの取り込みを再開することに応じて、再開後に取り込まれたコンテンツの特徴の解析を、管理している前記スナップショットに記録されている特徴の解析結果を用いて行う
ステップを含む情報処理方法。
【請求項5】
外部機器と通信を行い、前記外部機器からコンテンツを取り込み、
コンテンツの取り込みと並行して、取り込んだコンテンツの特徴を解析し、
コンテンツの取り込みを行っている間、特徴の解析結果のスナップショットを一定の周期で生成し、スナップショットに記録された特徴の解析元となったコンテンツの位置と紐付けて管理し、
前記外部機器との間で行われる通信を監視し、
前記外部機器との間で行われる通信に不具合が発生したことを検出した場合、特徴の解析を中断し、前記スナップショットに紐付けられている位置以降のコンテンツの取り込みを再開することに応じて、再開後に取り込まれたコンテンツの特徴の解析を、管理している前記スナップショットに記録されている特徴の解析結果を用いて行う
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−147949(P2008−147949A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−332326(P2006−332326)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】