説明

投影レンズユニット

【課題】 DMD素子17と投影レンズ18との設定間隔を正確に維持して、高画質の映像をスクリーン等へ映し出す。
【解決手段】 光源ランプ12側からの光をDMD素子17で画像光として反射させた後、投影レンズ18で投影させる投影レンズユニット11である。上記DMD素子17と上記投影レンズ18とを、それらの間隔を設定値に正確に支持された状態で一体的に固定する連結具20を備えた。この連結具20は、カラーホイール13を位置決めして支持するカラーホイール嵌合部21と、リレーレンズ14を位置決めして支持するリレーレンズ嵌合部22と、折り返しミラー15,16を位置決めして支持する折り返しミラー嵌合部23と、上記DMD素子17が取り付けられて支持されるDMD素子取り付け部24と、上記投影レンズ18が取り付けられて支持される投影レンズ部25とを備えて構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DLP(Digital Light Processing)を採用したリアプロジェクター及びフロントプロジェクターに用いて好適な投影レンズユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、リアプロジェクター及びフロントプロジェクターにおいては、例えばハイビジョン画像のような、画像の高精細化に伴い、投射画像の品位(画質)の安定化が要求されている。このため、投影レンズユニットについても高い性能が要求される。
【0003】
DLPを採用したリアプロジェクターにおいては、投射レンズとDMD(Digital Micromirror Device)素子との間隔を正確に設定する必要がある。この投射レンズとDMD素子を含む投影レンズユニットは、一般に図2に示すように構成されている。この投影レンズユニットは、投影レンズ1と、DMD素子2と、金属プレート3と、基板4と、レンズベース5とから構成されている。
【0004】
投影レンズ1は、DMD素子2の各ミラーで反射された映像をスクリーン(図示せず)等に投影するためのレンズである。DMD素子2は、多数のミラーを配設し、映像データに応じて各ミラーが回動して映像を作り出す素子である。金属プレート3は、DMD素子2を支持するための部材である。基板4は、DMD素子2及び金属プレート3を支持すると共に、ドライブ回路等の電気回路、ファン、ヒートシンク等を装着した部材である。レンズベース5は、投影レンズ1とDMD素子2との間隔(バックフォーカス)を正確に位置決めして支持するための部材である。
【0005】
この構成により、光源からの光がDMD素子2の各ミラーで投影レンズ1側へ選択的に反射されて、スクリーン等へ映像が投影される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記投影レンズユニットでは、レンズベース5によって、投影レンズ1とDMD素子2とが正確に位置決めされているが、画像の高精細化に伴って、投影レンズ1とDMD素子2との間隔もさらに高い精度が要求される。
【0007】
ところが、投影レンズ1とDMD素子2とが別体構造で、組み立て時にこれら投影レンズ1とDMD素子2とがレンズベース5等によって連結される場合、組み立て時の誤差や金属プレート3及びレンズベース5の寸法精度によって、投影レンズ1とDMD素子2との間隔にバラツキ(中心軸のずれや傾き)が生じてしまう。このバラツキは僅かなものであるため、これまでは問題にならなかったが、画像の高精細化に伴って、上記バラツキが画質の不安定化を招くという問題が生じた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、DMD素子と上記投影レンズとを正確に支持して、画像の高精細化に伴う画質の不安定化を防止する投影レンズユニットを提供するものである。このために、本発明に係る投影レンズユニットは、光源側からの光をDMD素子で画像光として反射させた後、投影レンズで投影させる投影レンズユニットであって、上記DMD素子と上記投影レンズとを、それらの間隔を設定値に正確に支持された状態で一体的に固定する連結具を備えたことを特徴とする。
【0009】
この構成により、上記DMD素子と上記投影レンズとが正確に支持されて、画像の高精細化に伴う画質の不安定化を防止する。
【0010】
また、上記連結具は、上記投影レンズを囲繞して一体的に取り付けられる筒状部材を備えて構成することが望ましい。
【0011】
この構成により、筒状部材で上記DMD素子と上記投影レンズとを設定間隔を空けて支持することで、上記DMD素子と上記投影レンズとの設定間隔を正確に維持することができる。
【発明の効果】
【0012】
上記DMD素子と上記投影レンズとの設定間隔を正確に維持することができるため、高画質の映像をスクリーン等へ映し出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係る投影レンズユニットについて図面を参照しながら詳述する。図1は本実施形態に係る投影レンズユニットの各光学素子の取り付け構造を示す斜視図、図3は本実施形態に係る投影レンズユニットの各光学素子の配列状態を示す概略構成図、図4は本実施形態に係る投影レンズユニットの各光学素子の配列状態を示す概略斜視図、図5は本実施形態に係る投影レンズユニットの連結具を示す斜視図、図6は本実施形態に係る投影レンズユニットの連結具に各光学素子を取り付けた状態を示す斜視図である。
【0014】
本実施形態に係る投影レンズユニット11は、図3,4に示すように、折り返しミラー方式のユニットである。この投影レンズユニット11は、光源ランプ12と、カラーホイール13と、リレーレンズ14と、折り返しミラー15,16と、DMD素子17と、投影レンズ18とから構成されている。
【0015】
光源ランプ12、カラーホイール13及びリレーレンズ14は、DMD素子17に照射して映像を作り出す機能光を形成するための素子である。この光源ランプ12、カラーホイール13及びリレーレンズ14で形成された機能光は、2つの折り返しミラー15,16で折り返されてDMD素子17に照射される。
【0016】
光源ランプ12は白色光を出力する。カラーホイール13は、光源ランプ12からの白色光に対して色を付けるための部材である。このカラーホイール13は主に、赤、青、黄色等に分割された円盤状のフィルタ板13Aと、このフィルタ板13Aを回転させる駆動モータ13Bと、これらフィルタ板13A及び駆動モータ13Bを組み込んだ収納ケース13C(図6参照)とから構成され、フィルタ板13Aが設定速度で回転することにより、白色光を一定時間ごとに赤、青、黄色等に変化するようになっている。リレーレンズ14は、カラーホイール13を通過した光を折り返しミラー15,16まで導くための部材である。リレーレンズ14は、1または複数枚のレンズを鏡筒に組み込んで構成されている。
【0017】
折り返しミラー15,16は、光源ランプ12、カラーホイール13及びリレーレンズ14で形成された機能光をDMD素子17に入射させるためのミラーである。折り返しミラー15,16で、光源ランプ12、カラーホイール13及びリレーレンズ14で形成された機能光が2回折り返されて、DMD素子17に設定角度で入射するように配設されている。
【0018】
DMD素子17は、無数のマイクロミラー(図示せず)を備えて構成され、各マイクロミラーが適宜回動して映像をスクリーン等へ映し出す。
【0019】
投影レンズ18は、DMD素子17で反射された映像光をスクリーン等へ焦点を絞って投影するためのレンズである。投影レンズ18は、複数のレンズを組み合わせて構成されている。さらに、投影レンズ18は、光源ランプ12やスクリーン等の配列位置に応じて、反射型または透過型に設計される。図1の例では、ミラー(図示せず)を用いて斜め上方に反射させる反射型として構成されている。
【0020】
これら光源ランプ12、カラーホイール13、リレーレンズ14、折り返しミラー15,16、DMD素子17及び投影レンズ18は、光路上の設定位置に正確に配設され、スクリーン等に鮮明な映像を映し出すようになっている。このため、カラーホイール13、リレーレンズ14、折り返しミラー15,16、DMD素子17及び投影レンズ18を、それらの間隔を設定値に正確に支持された状態で一体的に固定するための連結具20が設けられている。
【0021】
この連結具20は、図1,5,6に示すように、カラーホイール嵌合部21と、リレーレンズ嵌合部22と、折り返しミラー嵌合部23と、DMD素子取り付け部24と、投影レンズ部25とから構成されている。これらは、全て一体的に構成されている。
【0022】
カラーホイール嵌合部21は、カラーホイール13を嵌合して支持するための部分である。カラーホイール嵌合部21は、上方に開口した凹部状に形成され、カラーホイール13の収納ケース13Cの外形寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。これにより、カラーホイール13が正確に位置決め固定されるようになっている。カラーホイール嵌合部21には、入力側切り欠き21Aと、出力側切り欠き21Bとが設けられている。これら入力側切り欠き21A及び出力側切り欠き21Bを、光源ランプ12からの光が通過するようになっている。
【0023】
リレーレンズ嵌合部22は、リレーレンズ14を嵌合して支持するための部分である。リレーレンズ嵌合部22は、リレーレンズ14が嵌合する円弧状溝によって構成されている。このリレーレンズ嵌合部22は、リレーレンズ14の鏡筒部分の外径寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。さらに、リレーレンズ嵌合部22は、カラーホイール嵌合部21に対して連続的に配設されていると共に、その中心軸が光源ランプ12からの光路上に設けられて、リレーレンズ14が正確な位置で支持されるようになっている。
【0024】
折り返しミラー嵌合部23は、折り返しミラー15,16を支持するための部分である。折り返しミラー嵌合部23は、2枚の折り返しミラー15,16が挿入できる大きさの凹み状に形成されている。2枚の折り返しミラー15,16は、光路上の正確な位置に配設された状態で、互いに一体的に組み合わされている。そして、一体になった2枚の折り返しミラー15,16が、折り返しミラー嵌合部23に嵌合されて、光路上の正確な位置で支持されるようになっている。
【0025】
DMD素子取り付け部24は、DMD素子17を支持するための部分である。DMD素子取り付け部24は、折り返しミラー嵌合部23に面して設けられた開口部によって構成されている。DMD素子取り付け部24には、必要に応じて補強用の金属板26を取り付ける。この金属板26は、単体の部材として、DMD素子取り付け部24に取り付けてもよく、DMD素子17に一体的に取り付けてもよい。DMD素子17は、このDMD素子取り付け部24に取り付けられることで、光路上の正確な位置で支持されるようになっている。
【0026】
投影レンズ部25は、DMD素子17で反射された映像光をスクリーン(図示せず)に投影するためのレンズである。投影レンズ部25は、複数のレンズ27と、折り返しミラー(図示せず)とを備えて構成されている。投影レンズ部25は、折り返しミラー嵌合部23に面して一体的に設けられている。具体的には、図4に示しように、投影レンズ部25を単体の部材として構成してからねじ等で折り返しミラー嵌合部23に面して固定してもよく、折り返しミラー嵌合部23等と共に全体を一体的に成形してもよい。
【0027】
以上により、各光学素子が光路上に正確に配設されると共に、各光学素子の間隔が設定値に正確に支持された状態で一体的に固定されている。
【0028】
[動作]
以上の構成の投影レンズユニット11は次のように機能する。
【0029】
投影レンズユニット11の組み立て時においては、連結具20に各光学素子が組み込まれて一体的に固定される。即ち、各光学素子がそれぞれの嵌合部に組み込まれて固定されることで、各光学素子が光路上に正確に配設されると共に、各光学素子の間隔が設定値に正確に支持された状態で一体的に固定されている。
【0030】
この投影レンズユニット11は、リアプロジェクターやフロントプロジェクターに組み込まれる。
【0031】
これにより、光源ランプ12からの出射光は、リレーレンズ14を経て、映像を作り出すための機能光が形成され、2つの折り返しミラー15,16で折り返されて、DMD素子17に照射される。DMD素子17では、多数のマイクロミラーのうち、映像に対応した特定のマイクロミラーが回動して、入射光を投影レンズ18側へ映像光として反射させる。
【0032】
このとき、DMD素子17と投影レンズ18とは連結具20で設定間隔に正確に支持されているため、この間隔にバラツキが生じることがなくなり、DMD素子17で反射された映像光は、投影レンズ18でスクリーン等に正確に焦点を絞り、映像を映し出す。
【0033】
[効果]
連結具20を用いてDMD素子17、投影レンズ18等を設定間隔に正確に支持するようにしたので、DMD素子17、投影レンズ18等の各光学素子の間隔にバラツキが生じるのを抑えることができる。この結果、DMD素子17、投影レンズ18等を設定間隔に正確に維持することができ、高画質の映像をスクリーン等へ映し出すことができる。また、DMD素子17と投影レンズ18とを一体的に取り付けることで、部品点数及び製造工程が減少して製造コストの低減も図ることができる。
【0034】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0035】
本実施形態の投影レンズユニット30はTIR方式のユニットである。この投影レンズユニット30の概略構成(連結具を除く光学素子だけの概略構成)を図7に示す。投影レンズユニット30は、光源ユニット31と、偏向プリズム32と、DMD素子33と、投影レンズ34とから構成されている。
【0036】
光源ユニット31は、光源ランプ、リレーレンズ(いずれも図示せず)等を組み込んで構成されている。偏向プリズム32は、光源ユニット31からの機能光を全反射させてDMD素子33側へ反射させると共に、DMD素子33からの映像光を透過させるための光学素子である。偏向プリズム32は、断面三角形状の2つのプリズムを合わせて構成されている。DMD素子33は上記第1の実施形態のDMD素子17と同様に構成されている。投影レンズ34は上記第1の実施形態の投影レンズ18と同様に構成されている。
【0037】
そして、連結具は、DMD素子33、投影レンズ34等の各光学素子を、それらの間隔を設定値に正確に支持した状態で一体的に固定するように構成されている。具体的には、第1の実施形態の連結具20とほぼ同様の構成を有している。なお、本実施形態の連結具では、第1の実施形態の折り返しミラー15,16が嵌合する折り返しミラー嵌合部23の代わりに、偏向プリズム32が嵌合する偏向プリズム嵌合部(図示せず)が設けられている。
【0038】
以上のように構成された投影レンズユニット30では次のように機能する。
【0039】
投影レンズユニット30の組み立て時においては、第1実施形態と同様に、連結具に各光学素子が組み込まれて一体的に固定される。即ち、各光学素子がそれぞれの嵌合部に組み込まれて固定されることで、各光学素子が光路上に正確に配設されると共に、各光学素子の間隔が設定値に正確に支持された状態で一体的に固定されている。
【0040】
この投影レンズユニット30は、リアプロジェクターやフロントプロジェクターに組み込まれる。
【0041】
これにより、光源ユニット31からの出射光は、偏向プリズム32で偏向されて、DMD素子33に照射される。DMD素子33では、多数のマイクロミラーのうち、映像に対応した特定のマイクロミラーが回動して、入射光を投影レンズ34側へ映像光として反射させる。
【0042】
このとき、DMD素子33と投影レンズ34とは連結具で設定間隔に正確に支持されているため、この間隔にバラツキが生じることがなくなり、DMD素子33で反射された映像光は、投影レンズ34でスクリーン等に正確に焦点を絞り、映像を映し出す。
【0043】
このとき、DMD素子33、投影レンズ34等は連結具で一体的に取り付けられているため、DMD素子33、投影レンズ34等の間隔を設定値に正確に支持され、高画質の映像をスクリーン等へ映し出すことができる。
【0044】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0045】
本実施形態の投影レンズユニット41はR−TIR方式のユニットである。この投影レンズユニット41は図5に示すように、光源ランプ42と、リレーレンズ43と、偏向プリズム44と、DMD素子45と、投影レンズ46とから構成されている。
【0046】
光源ランプ42及びリレーレンズ43は、DMD素子45に照射して映像を作り出す機能光を形成するための素子である。偏向プリズム44は、光源ランプ42及びリレーレンズ43からの機能光をDMD素子45側へ透過させると共に、DMD素子45からの映像光を全反射させるための光学素子である。偏向プリズム44は、断面三角形状の2つのプリズムを合わせて構成されている。DMD素子45は上記第1の実施形態のDMD素子17と同様に構成されている。投影レンズ46は上記第1の実施形態の投影レンズ18と同様に構成されている。
【0047】
そして、連結具は、DMD素子45、投影レンズ46等の各光学素子を、それらの間隔を設定値に正確に支持した状態で一体的に固定するように構成されている。具体的には、第1の実施形態の連結具20とほぼ同様の構成を有している。なお、本実施形態の連結具では、第1の実施形態の折り返しミラー15,16が嵌合する折り返しミラー嵌合部23の代わりに、偏向プリズム44が嵌合する偏向プリズム嵌合部(図示せず)が設けられている。
【0048】
以上のように構成された投影レンズユニット41では次のように機能する。
【0049】
投影レンズユニット41の組み立て時においては、第1実施形態と同様に、連結具に各光学素子が組み込まれて一体的に固定される。即ち、各光学素子がそれぞれの嵌合部に組み込まれて固定されることで、各光学素子が光路上に正確に配設されると共に、各光学素子の間隔が設定値に正確に支持された状態で一体的に固定されている。
【0050】
この投影レンズユニット41は、リアプロジェクターやフロントプロジェクターに組み込まれる。
【0051】
これにより、光源ランプ42からの出射光は、偏向プリズム44を透過して、DMD素子45に照射される。DMD素子45では、多数のマイクロミラーのうち、映像に対応した特定のマイクロミラーが回動して、映像光を偏向プリズム44側へ反射させる。この映像光は偏向プリズム44で全反射して投影レンズ46へ入射し、スクリーン等へ投影される。
【0052】
このとき、DMD素子45、投影レンズ46等は連結具で設定間隔に正確に支持されているため、この間隔にバラツキが生じることがなくなり、DMD素子45で反射された映像光は、投影レンズ46でスクリーン等に正確に焦点を絞り、映像を映し出す。
【0053】
このとき、DMD素子45、投影レンズ46等は連結具で一体的に取り付けられているため、DMD素子45、投影レンズ46等の間隔を設定値に正確に支持され、高画質の映像をスクリーン等へ映し出すことができる。
【0054】
[変形例]
上記第1実施形態では、カラーホイール13、リレーレンズ14、折り返しミラー15,16、DMD素子17及び投影レンズ18を連結具20で一体的に固定したが、光源ランプ12も他の光学素子と共に一体的に固定してもよい。これは、第2,3実施形態でも同様である。これらの場合も上記各実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
【0055】
上記各実施形態では、連結具によって各光学素子を一体的に固定するようにしたが、上記DMD素子17と上記投影レンズ18のみを、それらの間隔を設定値に正確に支持された状態で一体的に固定する連結具でもよい。これは、第2,3実施形態でも同様である。これらの場合も上記各実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る投影レンズユニットの各光学素子の取り付け構造を示す斜視図である。
【図2】従来の投影レンズユニットのDMD素子及び投影レンズを支持する連結具を示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る投影レンズユニットの各光学素子の配列状態を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る投影レンズユニットの各光学素子の配列状態を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る投影レンズユニットの連結具を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る投影レンズユニットの連結具に各光学素子を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る投影レンズユニットの各光学素子の配置状態を示す概略構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る投影レンズユニットの各光学素子の配置状態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0057】
11:投影レンズユニット
12:光源ランプ
13:カラーホイール
14:リレーレンズ
15,16:折り返しミラー
17:DMD素子
18:投影レンズ
20:連結具
21:カラーホイール嵌合部
21A:入力側切り欠き
21B:出力側切り欠き
22:リレーレンズ嵌合部
23:折り返しミラー嵌合部
24:DMD素子取り付け部
25:投影レンズ部
26:金属板
27:レンズ
30:投影レンズユニット
31:光源ユニット
32:偏向プリズム
33:DMD素子
34:投影レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源側からの光をDMD素子で反射させた後、投影レンズで投影させる投影レンズユニットであって、
上記DMD素子と上記投影レンズとを、それらの間隔を設定値に正確に支持された状態で一体的に固定する連結具を備えたことを特徴とする投影レンズユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の投影レンズユニットにおいて、
上記連結具が、上記DMD素子が取り付けられて支持されるDMD素子取り付け部と、上記投影レンズが取り付けられて支持される投影レンズ部とを備えて構成されたことを特徴とする投影レンズユニット。
【請求項3】
請求項1に記載の投影レンズユニットにおいて、
上記連結具が、カラーホイールを位置決めして支持するカラーホイール嵌合部と、リレーレンズを位置決めして支持するリレーレンズ嵌合部と、偏光手段を位置決めして支持する偏光手段嵌合部と、上記DMD素子が取り付けられて支持されるDMD素子取り付け部と、上記投影レンズが取り付けられて支持される投影レンズ部とを備えて構成されたことを特徴とする投影レンズユニット。
【請求項4】
請求項3に記載の投影レンズユニットにおいて、
上記偏光手段が、折り返しミラーまたは偏向プリズムであることを特徴とする投影レンズユニット。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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