説明

揺動収納式椅子及び緩衝装置用ケース

【課題】着座部を使用位置から収納位置へ揺動させる際に、使用位置から中間位置の前までは速く揺動し、中間位置から収納位置までは遅く揺動することにより衝撃音を解消し、静音性に優れた揺動収納式椅子を提供する。
【解決手段】着座部及び基部5に連結された第1脚部及び第2脚部と、第1脚部及び第2脚部の間に配置された緩衝装置7と、第1脚部の下部に挿入された第1シャフト31と、第2脚部の下部に挿入された第2シャフト41と、第1脚部の上部に挿入された第3シャフトと、第2脚部の上部に挿入された第4シャフトと、を備え、第1シャフト31と第2シャフト41との間の距離を、第3シャフトと第4シャフトとの間の距離よりも短くすることによって、第1乃至第4シャフトは非平行四節リンクを構成し、緩衝装置7の端部は、使用位置において第1脚部から離間し、使用位置から収納位置方向への揺動動作の中間位置において第1脚部に当接する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝装置を備え、着座部を使用位置から収納位置へと揺動させることが可能な揺動収納式の椅子、及び当該緩衝装置を収容するための緩衝装置用ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、床等の固定対象に固定される基部と、互いに結合された背及び座を有する着座部と、基部に下端部を前後方向揺動可能に連結されるとともに着座部に上端部を前後方向揺動可能に連結された前側脚部及び後側脚部を備える揺動収納式椅子が知られていた(特許文献1)。
【0003】
このような揺動収納式椅子においては、揺動の速度を調節するために、前側脚部と後側脚部の間にダンパー等の緩衝装置を取り付ける構成が考えられる。例えば、特許文献2には、前脚支柱と後脚支柱の上端部間にダンパー等の緩衝手段を取り付けてもよい旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−028043号公報
【特許文献2】特開2009−172086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように緩衝装置を取り付ける構成としては、次のような構成が考えられる。すなわち、緩衝装置の一端を前側脚部に固定し、緩衝装置の他端を後側脚部に固定する構成である。この場合、前側脚部の上端部と後側脚部の上端部との間に跨って緩衝装置を配置する必要がある。そのため、大型で高価な緩衝装置が必要になる。
【0006】
さらに、この場合は、緩衝装置を固定するための固定部材を、前側脚部と後側脚部とに取り付ける必要がある。そのため、揺動収納式椅子の製造コストが高くなる。また、緩衝装置を取り付け又は取り外すために工具を使用する必要があるため、緩衝装置の交換が煩雑となる。加えて、緩衝装置のシリンダーに異物が付着して、緩衝装置が破損する可能性もある。
【0007】
そして、このように取り付けられた緩衝装置は、使用位置から収納位置又は収納位置から使用位置へ着座部を揺動させる間に渡って機能する。そのため、着座部を使用位置から収納位置へ揺動させる際に、常に遅い速度で揺動することになる。また、使用者が着座部を収納位置から使用位置へ揺動させる際に、大きな力が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の揺動収納式椅子は、着座部及び基部を備え、前記着座部に座るための使用位置と前記着座部を収納するための収納位置との間を揺動可能な揺動収納式椅子であって、前記着座部及び前記基部に連結された第1脚部及び第2脚部と、前記第1脚部及び前記第2脚部の間に配置された緩衝装置と、前記第1脚部の下部に設けられた第1軸穴に挿入された第1シャフトと、前記第2脚部の下部に設けられた第2軸穴に挿入された第2シャフトと、前記第1脚部の上部に設けられた第3軸穴に挿入された第3シャフトと、前記第2脚部の上部に設けられた第4軸穴に挿入された第4シャフトと、を備え、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間の距離を、前記第3シャフトと前記第4シャフトとの間の距離よりも短くすることによって、前記第1乃至前記第4シャフトは非平行四節リンクを構成し、前記緩衝装置の端部は、前記使用位置において前記第1脚部から離間し、前記使用位置から前記収納位置方向への揺動動作の中間位置において前記第1脚部に当接することを特徴とする。
【0009】
本発明の揺動収納式椅子によれば、着座部を使用位置から収納位置へ揺動させる際に、使用位置から中間位置の前までは速い速度で素早く揺動させることができる。そして、中間位置から収納位置までは遅い速度でゆっくりと揺動させることができる。これにより、揺動収納式椅子の後側を通行する人のためにスペースを確保したい場合に、素早く着座部を揺動させることができる。また、これにより、衝撃音を解消し、静音性に優れた揺動収納式椅子を提供することができる。
【0010】
また、本発明の緩衝装置用ケースは、揺動収納式椅子の第1脚部と第2脚部との間に配置される緩衝装置を収容するための緩衝装置用ケースであって、前記緩衝装置を収容するための収容部と、前記第1脚部の第1シャフトを嵌合させるための第1嵌合溝と、前記第2脚部の第2シャフトを嵌合させるための第2嵌合溝とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の緩衝装置用ケースによれば、第1脚部の第1シャフトを第1嵌合溝に嵌合させると共に、第2脚部の第2シャフトを第2嵌合溝に嵌合させればよいので、取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。また、緩衝装置用ケースに収容される緩衝装置は、第1脚部の第1シャフトと第2脚部の第2シャフトとに跨る位置に配置される。そのため、安価で寿命が長い小型の緩衝装置を使用することができる。これにより、揺動収納式椅子の製造コストを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】着座部が収納位置にある状態を示す概略側面図である。
【図2】着座部が使用位置にある状態を示す概略側面図である。
【図3】使用位置から収納位置まで揺動する動作を説明する概略図である。
【図4】後側に位置する脚部を説明する概略側面図及び概略断面図である。
【図5】前側に位置する脚部を説明する概略側面図及び概略断面図である。
【図6】緩衝装置の構成を説明する概略断面図である。
【図7】緩衝装置を上方から見た様子を示す概略平面図である。
【図8】緩衝装置用ケースの概略断面図及び概略側面図である。
【図9】緩衝装置用ケースの概略後面図及び概略前面図である。
【図10】緩衝装置用ケースの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、着座部を収納するための収納位置にある揺動収納式椅子1を示す。この収納位置においては、揺動収納式椅子1の着座部2の座部21が不図示の机等の下に収納される。また、図2は、着座部に座るための使用位置にある揺動収納式椅子1を示す。この使用位置においては、揺動収納式椅子1の着座部2に使用者が座ることができる。
【0014】
図1及び図2に示すように、揺動収納式椅子1は、座部21及び背部22を有する着座部2と、基部5と、着座部2及び基部5に連結された第1脚部3及び第2脚部4とを備える。さらに、揺動収納式椅子1は、第1脚部3の下部に設けられた第1軸穴に挿入された第1シャフト31と、第2脚部4の下部に設けられた第2軸穴に挿入された第2シャフト41と、第1脚部3の上部に設けられた第3軸穴に挿入された第3シャフト32と、第2脚部4の上部に設けられた第4軸穴に挿入された第4シャフト42とを備える。そして、第1シャフト31と第2シャフト41との間の距離を、第3シャフト32と第4シャフト42との間の距離よりも短くすることによって、第1シャフト31、第2シャフト41、第3シャフト32及び第4シャフト42が非平行四節リンクを構成している。
【0015】
図1及び図2に点線で示された着座部2の座部21及び背部22は、互いに接続されている。そして、着座部2は、合板又は繊維強化プラスチック等の材料を用いて一体的に形成されている。このような着座部2は、ブロー成形又は射出成形等の方法よって形成することができる。なお、独立して形成した座部21及び背部22を、連結部材によって連結してもよい。
【0016】
また、着座部2は、ボルト等の接続部材を介して取り付けられたブラケット6を有している。このブラケット6は、着座部2の下面、すなわち座部21の基部5側の面に取り付けられている。このようなブラケット6は、鋼板又はアルミニウム合金等の材料を用いて、プレス加工又は鋳造等の方法によって形成することができる。
【0017】
ブラケット6には、揺動収納式椅子1の後側に位置する第1脚部3が揺動可能に連結されている。すなわち、第1脚部3の上端部が、上側第3シャフト32(第3シャフト)を介してブラケット6に連結されている。上側第3シャフト32は、ブラケット6に設けられた一対の軸穴と、第1脚部3に設けられた一対の軸穴とを貫通している。また、揺動収納式椅子1の前側に位置する第2脚部4も、ブラケット6に揺動可能に連結されている。すなわち、第2脚部4の上端部が、上側第4シャフト42(第4シャフト)を介してブラケット6に連結されている。上側第4シャフト42は、ブラケット6に設けられた一対の軸穴と、第2脚部4に設けられた一対の軸穴とを貫通している。なお、第1脚部3及び第2脚部4は、鋼板又はアルミニウム合金等の材料を用いて、プレス加工又は鋳造等の方法によって形成することができる。
【0018】
第1脚部3の下端部は、基部5に下側第1シャフト31(第1シャフト)を介して揺動可能に連結されている。そして、下側第1シャフト31は、基部5に設けられた一対の軸穴と、第1脚部3に設けられた一対の軸穴とを貫通している。また、第2脚部4の下端部は、基部5に下側第2シャフト41(第2シャフト)を介して揺動可能に連結されている。そして、下側第2シャフト41は、基部5に設けられた一対の軸穴と、第2脚部4に設けられた一対の軸穴とを貫通している。この基部5は、ボルト等の固定部材によって床、机又は壁等の固定対象に固定されている。なお、基部5は、鋼板又はアルミニウム合金等の材料を用いて、プレス加工又は鋳造等の方法によって形成することができる。
【0019】
図3は、揺動収納式椅子1を、図示右側の使用位置から図示中央の中間位置を通過して図示左側の収納位置まで揺動させる様子を示す。なお、中間位置は、揺動収納式椅子1を使用位置から収納位置方向へ揺動させる動作の途中で通過する任意の位置である。
【0020】
着座部2を収納する場合、使用者は、揺動収納式椅子1を使用位置から中間位置を通過させて矢印100で示す収納位置方向へ揺動させる。一方、使用者が着座部2に座る場合、使用者は、揺動収納式椅子1を収納位置から中間位置を通過して矢印200で示す使用位置方向へ揺動させる。本明細書においては、矢印100で示す方向を揺動収納式椅子1の前方といい、矢印200で示す方向を揺動収納式椅子1の後方という。
【0021】
上側第3シャフト32の中心軸線330は、ブラケット6に対する第1脚部3の揺動軸線となる。また、上側第4シャフト42の中心軸線430は、ブラケット6に対する第2脚部4の揺動軸線となる。そして、上側第3シャフト32は、上側第4シャフト42よりも後方の位置、すなわちより背部22に近い位置に配置されている。一方、下側第1シャフト31の中心軸線310は、基部5に対する第1脚部3の揺動軸線となる。また、下側第2シャフト41の中心軸線410は、基部5に対する第2脚部4の揺動軸線となる。そして、下側第1シャフト31は、下側第2シャフト41よりも後方の位置、すなわちより背部22に近い位置に配置されている。さらに、下側第1シャフト31は、下側第2シャフト41よりも座部21に近い位置、すなわち揺動収納式椅子1の載置面である地面500からより遠い位置に配置されている。そのため、下側第1シャフト31は、地面500に対して下側第2シャフト41よりも上方の位置に配置されている。
【0022】
下側第1シャフト31の中心軸線310と下側第2シャフト41の中心軸線410との間の距離は、上側第3シャフト32の中心軸線330と上側第4シャフト42の中心軸線430との間の距離よりも短い。さらに、第1脚部3の下側第1シャフト31の中心軸線310と上側第3シャフト32の中心軸線330との間の距離は、第2脚部4の下側第2シャフト41の中心軸線410と上側第4シャフト42の中心軸線430との間の距離とほぼ等しい。なお、説明の便宜のため、図3は、非平行四節リンク600を仮想的に実線で示している。
【0023】
着座部2の座部21は、使用位置において地面500とほぼ平行な姿勢になる。また、着座部2の背部22は、使用位置において後方にわずかに傾いた姿勢になる。これにより、使用者に良好な座り心地を提供することができる。一方、着座部2の座部21及び背部22は、収納位置において前方に傾いた姿勢になる。そして、着座部2の背部22が前方に傾くので、揺動収納式椅子1の後方を人が通行する際に背部22が通行を妨げない。また、前方に傾いた座部21は、不図示の机の下等に収納される。なお、背部22が前方に傾くのであれば、収納位置における座部21が地面500とほぼ平行な姿勢となるように構成してもよい。この場合、座部21はわずかに前方へ傾くのみである。
【実施例】
【0024】
図4Aは第1脚部3の概略側面図であり、図4BはそのA−A断面を示している。また、図5Aは第2脚部4の概略側面図であり、図5BはそのB−B断面を示している。図4B及び図5Bに示すように、第1脚部3及び第2脚部4はいずれもコの字状の断面形状を有する。そして、揺動収納式椅子1を組み立てた状態では、第1脚部3及び第2脚部4が、コの字形状の開口部同士を向き合わせて互いに緩く嵌まり合っている。
【0025】
図4Aに示すように、第1脚部3の下部には下側第1シャフト31が貫通する一対の軸穴320(第1軸穴)が設けられている。そして、第1脚部3の上部には上側第3シャフト32が貫通する一対の軸穴340(第3軸穴)が設けられている。また、第1脚部3の上部には、収納位置及び使用位置において第2脚部4の第2規制部材44と当接する板状の第1規制部材34が設けられている。この第1規制部材34は、鋼板又はアルミニウム合金等の材料を用いて形成されている。そして、第1規制部材34は、第1脚部3の両側に跨るように、第1脚部3の内面に溶接により固定されている。また、第1規制部材34のほぼ中央には、穴35が形成されている。なお、第1規制部材34は、第1脚部3と一体的に形成することもできる。また、独立して形成した第1規制部材34を、螺止等の方法によって第1脚部3の内面に固定することもできる。
【0026】
図5Aに示すように、第2脚部4の下部には下側第2シャフト41が貫通する一対の軸穴420(第2軸穴)が設けられている。そして、第2脚部4の上部には上側第4シャフト42が貫通する一対の軸穴440(第4軸穴)が設けられている。また、第2脚部4の上部には、図5Cに示す第2規制部材44を保持するための一対の保持部45が設けられている。保持部45は、第2規制部材44を挟むように上下に設けられている。また、保持部45は、コの字状の断面形状を有する第2脚部4の内側の空間を挟むように、第2脚部4の両側に設けられている。そのため、本実施例においては、保持部45が第2脚部4の内面の4箇所に設けられている。また、保持部45は、第2脚部4の内側の空間に向かって延在しており、いずれの保持部45にも係合穴451が形成されている。
【0027】
図5Cに示す第2規制部材44は、コの字状の断面形状を有する。そして、第2規制部材44の上面441及び下面442には係合突部443が設けられている。この係合突起443は、保持部45の係合穴451に挿入される。これにより、第2規制部材44が、第2脚部4の上側に設けられた保持部45と下側に設けられた保持部45とによって挟まれるように保持される。なお、図5Cには1つの第2規制部材44のみが示されているが、本実施例においては2つの第2規制部材44が用いられている。
【0028】
図1に示されるように、収納位置においては、第1規制部材34の下面が第2規制部材44の下側内面444に当接する。そして、揺動収納式椅子1の前方への揺動が規制される。一方、使用位置においては、図2に示されるように、第1規制部材34の上面が第2規制部材44の上側内面445に当接する。そして、揺動収納式椅子1の後方への揺動が規制される。なお、第2規制部材44は、コの字状の断面形状を有する構成には限定されず、板状の形状を有する一対の規制部材を用いることもできる。このような一対の規制部材は、互いに対向するように上側と下側とに設けることができる。そして、収納位置においては、第1規制部材34の下面が下側規制部材の上面に当接する。一方、使用位置においては、第1規制部材34の上面が上側規制部材の下面に当接する。
【0029】
このように、第1脚部3に第1規制部材34が設けられており、第2脚部4に第2規制部材44が設けられている。そして、第1規制部材34及び第2規制部材44が、使用位置から収納位置方向へと向かう前方への揺動動作と、収納位置から使用位置方向へと向かう後方への揺動動作とを規制する。そのため、基部5及びブラケット6に規制部を形成しなくとも、揺動収納式椅子1の揺動を規制することができる。これにより、簡素な構造の揺動収納式椅子1を提供できると共に、製造コストを低くすることができる。
【0030】
[第1実施形態]
図6は、緩衝装置7を説明するために、第1脚部3、第2脚部4及び基部5の一部を切断した状態を示す概略断面図である。図6は、第1脚部3と第2脚部4をそれぞれ、収納位置においては第1脚部3A及び第2脚部4Aとして示し、使用位置においては第1脚部3C及び第2脚部4Cとして示している。また、図6は、中間位置における第1脚部3を、第1脚部3Bとして示している。
【0031】
本発明の緩衝装置7としては、ガスダンパー、オイルダンパー、コイルダンパー、ゴムダンパー、コイルバネ又はゴム等を用いることができる。緩衝装置7は、緩衝装置用ケース8に収容された状態で、第1脚部3と第2脚部4との間に配置される。すなわち、緩衝装置7は、下側第1シャフト31と下側第2シャフト41とに跨るように固定されている。なお、本実例においては、緩衝装置7として2つのオイルダンパーが収容されている。これにより、一方の緩衝装置7が故障により機能しない場合であっても、他方の緩衝装置7により座部21を収納する際の衝撃を吸収することができる。なお、1つ又は3つ以上の緩衝装置7を収容する構成としてもよい。
【0032】
ここで、図6を用いて、本実施形態のオイルダンパーである緩衝装置7が機能する様子を説明する。この緩衝装置7は、ロッド71と、ロッド71が挿入され且つ復帰用スプリング(不図示)とオイルとが収容されたチューブ72と、ロッド71に接続されたピストン(不図示)とを備える。このチューブ72内には、オリフィスが設けられている。そして、使用位置から収納位置方向への揺動の際には、チューブ72の後端に力が加わり、ロッド71がチューブ72内に押し込まれる。このようにロッド71が押し込まれると、オリフィスを介してチューブ72内をオイルが移動し、同時に復帰用スプリングが変形する。このようにして、緩衝装置7に加わる衝撃が吸収され、揺動速度を調節することができる。一方、使用位置から収納位置方向への揺動の際には、復帰用スプリングの弾性力によってチューブ72が元の位置へと復帰する。
【0033】
使用者が着座部2を収納する場合、使用位置にある揺動収納式椅子1を矢印100で示す前方に向かって収納位置へと移動させる。この使用位置において、緩衝装置7の端部、つまりチューブ72の端部は第1脚部3Cから離間している。さらに、チューブ72の端部は、使用位置から中間位置の前までは第1脚部3Cから離間している。そのため、緩衝装置7が機能せず、揺動収納式椅子1は相対的に速い速度で揺動する。そして、揺動収納式椅子1が使用位置から収納位置方向への揺動動作の中間位置に至ると、チューブ72の端部が第1脚部3Bに当接する。その後、揺動収納式椅子1がさらに前方に揺動すると、ロッド71がチューブ72内に押し込まれる。すると、緩衝装置7が機能し、揺動収納式椅子1は相対的に遅い速度で揺動する。つまり、揺動収納式椅子1が中間位置から収納位置まで揺動する間は、チューブ72の端部に力が加わっているため相対的に遅い速度で揺動する。そして、上述した第1規制部材34が第2規制部材44に当接すると、揺動収納式椅子1の前方への揺動は終了する。
【0034】
一方、使用者が着座部2に座る場合、収納位置にある揺動収納式椅子1を矢印200で示す後方に向かって使用位置へと移動させる。このとき、収納位置から中間位置を通過して使用位置に至るまでの間は、第1脚部3Aがチューブ72の端部から離れる方向に移動する。そのため、チューブ72の端部を押し込む方向へは力が働かず、緩衝装置7が機能しない。そして、上述した第1規制部材34が第2規制部材44に当接すると、揺動収納式椅子1の後方への揺動は終了する。
【0035】
このように、着座部2を使用位置から収納位置へ揺動させる際、使用位置から中間位置の前までは速い速度で素早く揺動させることができる。これにより、揺動収納式椅子1の後側を通行する人のために通行用のスペースを確保したい場合は、素早く着座部2を揺動させることができる。一方、使用者が揺動収納式椅子1を収納させる場合は、緩衝装置7が機能するので、中間位置から収納位置までは遅い速度でゆっくりと着座部2を揺動させることができる。そのため、使用者は、安全に着座部2から離れることができる。また、これにより、衝撃音を解消し、静音性に優れた揺動収納式椅子1を提供することができる。さらに、使用者が着座部2に座るために揺動収納式椅子1を使用位置に揺動させる場合は、緩衝装置7が機能しない。これにより、使用者は小さな力で揺動収納式椅子1を揺動させることができ、より利便性が高い揺動収納式椅子1を提供することができる。
【0036】
本実施例の中間位置を説明するために、図6は、第1脚部3Bから載置面に向かって延長した線を点線で示している。中間位置において、当該延長した線と載置面とが成す角度300は、80度から100度である。より好ましくは、当該角度300が85度〜95度である。また、本実施例において、収納位置における第2脚部4Aと使用位置における第2脚部4Cとの角度400は、40度である。
【0037】
図6に示すように、緩衝装置7は緩衝装置用ケース8に収容されている。緩衝装置用ケース8は、前側嵌合溝81(第1嵌合溝)と後側嵌合溝82(第2嵌合溝)とを備える。そして、緩衝装置用ケース8は、緩衝装置7の端部が使用位置において第1脚部3Cから離間するような位置に取り付けられている。前側嵌合溝81の断面は略円形であると共に、下側第1シャフト31の直径とほぼ一致する内径を有する。また、後側嵌合溝82の断面も略円形であると共に、下側第2シャフト41の直径とほぼ一致する内径を有する。この緩衝装置用ケース8を取り付ける際には、第1脚部3の下側第1シャフト31が前側嵌合溝81に嵌合され、第2脚部4の下側第2シャフト41が後側嵌合溝82に嵌合される。その結果、緩衝装置7は、第1脚部3の下側第1シャフト31と第2脚部4の下側第2シャフト41とに跨るように固定される。
【0038】
このように、下側第1シャフト31を前側嵌合溝81に嵌合させると共に、下側第2シャフト41を後側嵌合溝82に嵌合させるのみで、緩衝装置用ケース8が揺動収納式椅子1に取り付けられる。そのため、本発明の緩衝装置用ケース8は、工具を用いずとも手で簡単に取り付け及び取り外すことができる。その結果、緩衝装置7は、容易に取り付けることでき、緩衝装置7を容易に交換することができる。さらに、第1脚部3及び第2脚部4には、緩衝装置7を固定するための固定部材を設ける必要がない。これにより、揺動収納式椅子1の構造が簡素化され、より安価に製造することができる。また、緩衝装置7として、下側第1シャフト31と下側第2シャフト41とに跨る程度の長さの小型の緩衝装置を使用することができる。
【0039】
図7は、図6の緩衝装置7を上方から見た様子を示す。図7において緩衝装置7は、基部5の内側に形成された収容空間55の内側に配置されている。そして、緩衝装置7は、第1脚部3の下側第1シャフト31及び第2脚部4の下側第2シャフト41に固定されている。基部5には3つの穴50が設けられており、当該穴50に挿入されたボルト等の固定部材によって基部5が載置面に固定される。また、第1脚部3は、基部5の軸穴51を貫通する下側第1シャフト31を介して基部5のリブ53に連結されている。そして、第2脚部4は、基部5の軸穴52を貫通する下側第2シャフト41を介して基部5のリブ53に連結されている。なお、一点鎖線は、下側第1シャフト31の中心軸線310と、下側第2シャフト41の中心軸線410とを示している。
【0040】
緩衝装置7と第2脚部4との間には、付勢部材としてバネ9が配置されている。バネ9は、使用位置から収納位置方向への揺動の際に第2脚部4を付勢する。また、第2脚部4の下側第2シャフト41は、このバネ9の内側を貫通している。緩衝装置用ケース8に収容された緩衝装置7は、バネ9と第2脚部4の内面との間に配置されている。そのため、バネ9によって緩衝装置7を位置決めすることができる。これにより、揺動収納式椅子1を揺動する際に、緩衝装置7が下側第2シャフト41の延在方向に移動することを防止できる。なお、付勢部材としては、バネ以外にもゴム等の弾性部材を用いることができる。
【0041】
バネ9の一端は、第1脚部3の下側第1シャフト31に当接している。また、バネ9の他端は、第2脚部4の内面に当接している。そのため、使用者は、揺動収納式椅子1を収納位置から使用位置へ揺動する際に、バネ9の付勢力に抗して揺動収納式椅子1を揺動させる。一方、揺動収納式椅子1が使用位置から収納位置へ揺動する際には、バネ9の付勢力及び揺動収納式椅子1の自重によって揺動収納式椅子1が揺動する。そして、中間位置から収納位置までの間は、緩衝装置7の端部が第1脚部3の内面に当接し緩衝装置7が機能する。そのため、揺動収納式椅子1は、使用位置から中間位置の前まではバネ9の付勢力によって相対的に速く揺動する。これにより、揺動収納式椅子1の背後のスペースを早く確保できる。なお、バネ9の他端は、第1脚部3の内面に当接していてもよい。
【0042】
図8は、緩衝装置用ケース8を示す概略図である。図8Aは、緩衝装置用ケース8の概略断面図であり、図8BのC-C断面を示す。そして、図8Bは、緩衝装置用ケース8の概略側面図である。なお、第1実施形態の緩衝装置用ケース8は、左右対称の形状を有する。また、図9Aは緩衝装置用ケース8の概略後面図であり、図9Bは緩衝装置用ケース8の概略前面図である。図8Aにおいては、挿入される緩衝装置7が仮想的に示されている。また、図中の一点鎖線は、下側第2シャフト41の中心軸線410と、下側第1シャフト31の中心軸線310とを示している。
【0043】
緩衝装置用ケース8の前側部分には、前面開口83及び前側嵌合溝81が設けられている。そして、緩衝装置7は、前面開口83を介して緩衝装置用ケース8の収容部86の内部に挿入される。また、緩衝装置用ケース8の後側部分には、後側嵌合溝82及び後面開口85が設けられると共に、収容部86の後端部から後側嵌合溝82まで延在する後面リブ84(第1リブ)が設けられている。なお、後面リブ84は収容部86の後端部近傍において二股に分かれ、それぞれの先端が収容部86の後端部と接続している。
【0044】
前側嵌合溝81には、第1脚部3の下側第1シャフト31が嵌合される。また、後側嵌合溝82には、第2脚部4の下側第1シャフト41が嵌合される。なお、後側嵌合溝82には、溝87が形成されている。後面リブ84は、収容部86の後端部から後側嵌合溝82の上端部へと連続的に形成されている。これにより、揺動収納式椅子1が中間位置から収納位置へ揺動する際に、第1脚部3及び緩衝装置7を介して緩衝装置用ケース8に加わる力を後面リブ84によって支えることができる。そのため、緩衝装置用ケース8の破損を防止し、耐久性が高い緩衝装置用ケース8を提供することができる。
【0045】
また、図10は緩衝装置用ケース8の概略断面図であり、図10Aは図8のD-D断面を示し、図10Bは図8のE-E断面を示し、図10Cは図8のF-F断面を示す。
【0046】
緩衝装置用ケース8は、前側嵌合溝81から後側嵌合溝82まで延在する側面リブ80(第2リブ)を有している。これにより、揺動収納式椅子1が中間位置から収納位置へ揺動する際に、第1脚部3及び緩衝装置7を介して緩衝装置用ケース8に加わる力を後面リブ84及び側面リブ80によって支えることができる。そのため、緩衝装置用ケース8の破損を防止し、耐久性が高い緩衝装置用ケース8を提供することができる。本実施形態においては、側面リブ80が、収容部86の前端部から前側嵌合溝81まで延在すると共に、後側嵌合溝82の後端部まで延在している。なお、本実施例の側面リブ80の下面は湾曲した形状を有しているが、平坦な形状を有していてもよい。
【0047】
図8Aに示すように、緩衝装置7は、前面開口83から収容部86の内部に挿入される。そして、緩衝装置7のロッド71は、収容部86の奥側に位置する。また、チューブ72の端部は、前面開口83から外部に露出する。このようにロッド71が収容部86内に配置されることにより、異物がロッド71とチューブ72との間に入り込むことを防止できる。そのため、異物によるチューブ72内のシールの破壊を防止でき、液漏れなどの発生を防止することができる。
【0048】
図9B、図10B及び図10Cに示すように、緩衝装置用ケース8の収容部86内には、内面リブ89が設けられている。内面リブ89は緩衝装置7の外形に沿った形状を有しており、本実施形態においては湾曲面を有している。これにより、内面リブ89は、緩衝装置7を案内する案内部として機能すると共に、緩衝装置7の位置決めを行う。
【0049】
以上、実施例を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、上記実施例においては、第1脚部3と第2脚部4との間にバネ9が配置されていたが、緩衝装置7のみが配置されていてもよい。このように配置した場合、バネ9によって緩衝装置7の位置決めをすることはできない。しかし、この場合であっても、緩衝装置7は揺動収納式椅子1が中間位置から収納位置へ揺動する時にのみ機能する。そのため、このように変形した揺動収納式椅子1も上記実施例と同じ効果を奏する。
【0050】
また、上記実施例においては、緩衝装置7を第1脚部3の下側第1シャフト31及び第2脚部4の下側第2シャフト41に固定した。しかし、本発明では、中間位置から収容位置までの間に緩衝装置7が機能し且つ使用位置から中間位置の前までは緩衝装置7が機能しないように構成すればよい。そのため、緩衝装置7は、基部5、第1脚部3、第2脚部4、第1脚部3の上部第3シャフト32又は第2脚部4の上部第4シャフト42等に固定されてもよい。
【0051】
例えば、揺動収納式椅子1の後側の脚部を第2脚部として、緩衝装置7は、その内面に固定されてもよい。この場合、揺動収納式椅子1の前側の脚部が第1脚部となり、使用位置では緩衝装置7の端部が前側の脚部の内面から離間する。そして、中間位置から収容位置までの間は、緩衝装置7の端部が前側の脚部の内面に当接する。なお、揺動収納式椅子1が使用位置から収納位置へと揺動すると、前側の脚部と後側の脚部との間の距離は徐々に狭まるように変化する。そのため、使用位置において前側の脚部から離間している緩衝装置7の端部は、中間位置から収納位置までの間は前側の脚部に当接することになる。このように変形した揺動収納式椅子1も上記実施例と同じ効果を奏する。
【0052】
また、緩衝装置7は、基部5の内面に固定されてもよい。この場合、例えば、基部5の内面と第1脚部3の後側外面との間に緩衝装置7が配置される。そして、使用位置では緩衝装置7の端部が第1脚部3の後側外面から離間し、中間位置から収容位置の前までの間は緩衝装置7の端部が第1脚部3の後側外面に当接する。このように変形した揺動収納式椅子1も上記実施例と同じ効果を奏する。
【0053】
なお、本発明には、本発明に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も含まれる。また、上述の各実施形態及び変形形態は、本発明に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0054】
1:揺動収納式椅子、2:着座部、3:第1脚部、4:第2脚部、5:基部、6:ブラケット、7:緩衝装置、8:緩衝装置用ケース、9:バネ、21:座部、22:背部、31:第1シャフト、32:第3シャフト、34:第1規制部材、35:穴、41:第2シャフト、42:第4シャフト、44:第2規制部材、45:保持部、50:穴、51:軸穴、52:軸穴、53:リブ、55:収容空間、71:ロッド、72:チューブ、80:第2リブ、81:第1嵌合溝、82:第2嵌合溝、83:前面開口、84:第1リブ、85:後面開口、86:収容部、87:溝、89:内面リブ、100:前方、200:後方、300:角度、310:中心軸線、320:軸穴、330:中心軸線、340:軸穴、400:角度、410:中心軸線、420:軸穴、430:中心軸線、440:軸穴、441:上面、442:下面、443:係合突起、444:下側内面、445:上側内面、451:係合穴、500:地面、600:非平行四節リンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座部及び基部を備え、前記着座部に座るための使用位置と前記着座部を収納するための収納位置との間を揺動可能な揺動収納式椅子であって、
前記着座部及び前記基部に連結された第1脚部及び第2脚部と、
前記第1脚部及び前記第2脚部の間に配置された緩衝装置と、
前記第1脚部の下部に設けられた第1軸穴に挿入された第1シャフトと、
前記第2脚部の下部に設けられた第2軸穴に挿入された第2シャフトと、
前記第1脚部の上部に設けられた第3軸穴に挿入された第3シャフトと、
前記第2脚部の上部に設けられた第4軸穴に挿入された第4シャフトと、を備え、
前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間の距離を、前記第3シャフトと前記第4シャフトとの間の距離よりも短くすることによって、前記第1乃至前記第4シャフトは非平行四節リンクを構成し、
前記緩衝装置の端部は、前記使用位置において前記第1脚部から離間し、前記使用位置から前記収納位置方向への揺動動作の中間位置において前記第1脚部に当接することを特徴とする揺動収納式椅子。
【請求項2】
前記第1脚部は前記揺動収納式椅子の後側に配置され、前記第2脚部は前記揺動収納式椅子の前側に配置され、前記緩衝装置は前記第1シャフトと前記第2シャフトとに跨るように固定されていることを特徴とする請求項1に記載の揺動収納式椅子。
【請求項3】
前記中間位置において、前記第1脚部から延長した線と地面とが成す角度が80度から100度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の揺動収納式椅子。
【請求項4】
前記使用位置から前記収納位置方向への揺動動作と、前記収納位置から前記使用位置方向への揺動動作とを規制するために、前記第1脚部に第1規制部材が設けられており、前記第2脚部に第2規制部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の揺動収納式椅子。
【請求項5】
前記第1規制部材は、前記第1脚部の上部に設けられており、
前記第2規制部材は、前記第2脚部の上部に設けられると共に、コの字状の断面形状を有し、
前記収納位置においては、前記第1規制部材の下面が前記第2規制部材の下側内面に当接し、
前記使用位置においては、前記第1規制部材の上面が前記第2規制部材の上側内面に当接することを特徴とする請求項4に記載の揺動収納式椅子。
【請求項6】
前記緩衝装置の端部は、前記使用位置から前記収納位置方向への揺動の際に押し込まれ、前記使用位置から前記収納位置方向への揺動の際に元の位置へと復帰することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の揺動収納式椅子。
【請求項7】
前記使用位置から前記収納位置方向への揺動の際に前記第2脚部を付勢する付勢部材を備え、
前記付勢部材は、前記緩衝装置と前記第2脚部との間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の揺動収納式椅子。
【請求項8】
前記緩衝装置は、緩衝装置用ケースに収容されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の揺動収納式椅子。
【請求項9】
前記緩衝装置用ケースは、前記第1シャフトを嵌合させるための第1嵌合溝と、前記第2シャフトを嵌合させるための第2嵌合溝とを有することを特徴とする請求項8に記載の揺動収納式椅子。
【請求項10】
前記緩衝装置用ケースは、前記緩衝装置を収容するための収容部と、前記収容部の端部から前記第2嵌合溝まで延在する第1リブとを有することを特徴とする請求項9に記載の揺動収納式椅子。
【請求項11】
前記緩衝装置用ケースは、前記第1嵌合溝から前記第2嵌合溝まで延在する第2リブを有することを特徴とする請求項9又は10に記載の揺動収納式椅子。
【請求項12】
前記緩衝装置は、ロッドと、前記ロッドが挿入されるチューブとを有するダンパーであり、
前記チューブの端部は、前記緩衝装置用ケースから露出していると共に、前記中間位置において前記第1脚部に当接することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の揺動収納式椅子。
【請求項13】
揺動収納式椅子の第1脚部と第2脚部との間に配置される緩衝装置を収容するための緩衝装置用ケースであって、
前記緩衝装置を収容するための収容部と、
前記第1脚部の第1シャフトを嵌合させるための第1嵌合溝と、前記第2脚部の第2シャフトを嵌合させるための第2嵌合溝とを備えることを特徴とする緩衝装置用ケース。
【請求項14】
前記収容部の端部から前記第2嵌合溝まで延在する第1リブを備えることを特徴とする請求項13に記載の緩衝装置用ケース。
【請求項15】
前記第1嵌合溝から前記第2嵌合溝まで延在する第2リブを備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の緩衝装置用ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−105862(P2012−105862A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257869(P2010−257869)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(510274430)コトブキシーティング株式会社 (17)
【Fターム(参考)】