説明

携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置、処理方法、プログラム及び記憶媒体。

【課題】小部屋においてビデオカメラで撮影した動画を廉価でかつ簡便に携帯電話の待受画面又は暇つぶし画面用として伝送することである。
【解決手段】利用者用が使用に際して課金を投入する課金口、スタートキーその他のキー群と、画像や利用者に対する使用及び操作方法をガイドとして表示するタッチパネル表示装置を備えたコントロール操作ボード、スタートキーの信号により、正面、背面、上面から一定時間撮影する複数台のビデオカメラとを備える携帯電話の待受画面用動画生成装置である。前記ビデオカメラで、人物、犬・猫などの被写体を動画として撮影し、撮影した画像データをパーソナルコンピュータで読み取り、編集処理、データの圧縮、記録などを実行する。その動画像を携帯電話に待受画面用として伝送する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置、処理方法、プログラム及び記憶媒体に関する。本発明は特に娯楽用として小部屋における人物あるいは犬・猫等の被写体をビデオカメラにより平面、正面・背面、左右側面のほぼ360度の方向から撮影する携帯電話の待受画面用の簡易動画撮影装置、処理方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
これまで、娯楽用としてビデオカメラで撮影した画像をプリントする装置としてプリントクラブがある。一方でアニメーションなどの動画映像システムは、ビデオカメラを固定し、被写体を移動するなど様々手法を駆使して動画映像を生成している。さらに、携帯電話の待受画面用の画像はもともと被写体の静止画像をソフトウェアを介して立体的な仮想的動画データに編集して携帯電話の待受画面に表示する手法が用いられている。
【0003】
たとえば、従来は、ビデオカメラにより撮影した映像を、規定数の画像として記憶し、別途記憶した装飾用のフレームと規定数の画像とを合成し、それら画像の一覧を操作画面に表示すること、そして、ユーザが前記操作パネルを用いて選択した合成画像を印刷機によりシールに印刷させ、取り出し口から排出させるものがある(特許文献1参照)。
【0004】
さらに、従来は、携帯電話の待受け画面用に動画アニメーションをサーバーを介して配信制御する発明があり、そこでは、サーバーに予め動画アニメーションを記録し、携帯電話でサーバーにアクセスし、携帯電話の待受け画面へ取り込む発明が開示されている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2001−352505公報
【0006】
【特許文献2】特開2003−23507公報
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来は、アニメーションなどの動画像の制作は、被写体を移動させて一コマごとに撮影し、コマ送り方式により動画像を制作していたため、時間、労力がかかるという課題を有していた。また、立体的な動画を撮影するシステムは、プリントクラブのような小部屋において廉価でかつ簡便に、携帯電話の待受画面用として立体動画映像を撮影することができない課題を有する。
【0008】
特許文献1には、装飾用のフレームとプリントクラブで撮影した画像とを合成し、それら画像を操作画面に表示し、ユーザが前記操作パネルを用いて選択した合成画像を印刷機によりシールに印刷する発明が開示されている。本発明は、複数台のビデオカメラで簡易的に動画像を撮影し、その画像を携帯電話の待受画面に伝送するものであり、該文献には、本発明に関する技術的課題への具体的な手段についての記述及びそれらを示唆する記載は見当たらない。
【発明の目的】
【0009】
そこで、本発明の目的は、ビデオカメラを小部屋内に適宜に配置し、上下左右のほぼ360度の角度から静止又は動いている被写体を簡易的に撮影し、携帯電話の待受画面に送信することである。さらに、本発明の目的は、小部屋に複数台設置したビデオカメラにより人物、犬・猫などの被写体を動画として簡易的に撮影し、動画データとして携帯電話の待受画面に伝送することである。さらに、1回の使用料金500円の所要時間を5分間とし、CPUが時間を管理し、約20秒間撮影し、撮影した画像を携帯電話の町受画面又は暇つぶし画面用として画像データを伝送することである。さらに、撮影した画像を娯楽用として利用者の操作機器の表示装置に表示し、撮影した画像を拡大縮小など再生することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下、本発明の課題を解決する手段を説明する。
【0011】
請求項1は、利用者用が使用に際して課金を投入する課金口、スタートキーその他のキー群及び画像その他を表示する表示装置を備えるコントロール操作手段と、利用者に対して使用及び操作方法を説明する手段と、前記スタートキーの信号により撮影を開始し一定時間撮影する撮影手段とを備える携帯電話の待受画面用動画生成装置と、少なくとも、前記携帯電話の待受画面用動画生成装置における撮影手段により撮影された画像データを読み取る手段と、該画像データを編集処理する手段と、該編集処理手段により編集された読み取り画像データを圧縮する手段と、該画像データを圧縮手段により圧縮された画像データを記憶する記録する手段と、前記圧縮画像データを伝送する手段とからなることを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置である。
【0012】
請求項2は、前記撮影手段はスタートキーの信号により撮影を開始し、一定時間動いている被写体を平面、左右側面、正面及び背面より撮影する複数台のビデオカメラであり、各ビデオカメラにはIDを設定することを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置である。
【0013】
請求項3は、前記携帯電話の待受画面用動画生成装置のコントロール操作手段におけるスタート及びその他のキー群において、そのキー群のいずれかのキーを、前記表示装置に表示する画像の中から携帯電話の待受画面へ伝送する画像として選択するキーとすることを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置である。
【0014】
請求項4は、前記画像データ編集処理手段は動いている被写体の画像を前記複数台のビデオカメラにより撮影した動画像を立体動画像に編集し、該編集した立体動画像を携帯電話の待受画面に伝送することを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置である。
【0015】
請求項5は、前記記録手段は前記画像圧縮手段により圧縮された画像データを記録し、前記複数台のビデオカメラの各IDに対応した記録エリアを設定し、各ビデオカメラのIDごとに画像データを記録し、画像データのデータ量が該記憶エリアの記憶容量を超えた場合は、初めに記憶した古い画像データから順番に上書き記録することを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置である。
【0016】
請求項6は、利用者用が使用に際して課金を投入したことを確認するステップと、撮影装置の始動及び停止を指示するステップと、撮影装置が撮影した動画像を表示装置に表示させるステップと、表示装置に表示した動画像を拡大又は縮小させて表示するステップと、前記動画像を携帯電話に伝送させるステップと、使用終了を確認し、記憶装置に記録したすべての画像データが消去したことを繰り返し確認させるステップと、繰り返して確認しても画像データの消去が確認できない場合は、システムをリセットさせるステップと、からなることを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理方法である。
【0017】
請求項7は、利用者用が使用に際して課金を投入したことを確認するステップと、撮影装置の始動及び停止を指示するステップと、撮影装置が撮影した動画像を表示装置に表示させるステップと、表示装置に表示した動画像を拡大又は縮小させて表示するステップと、前記動画像を携帯電話に伝送させるステップと、使用終了を確認し、記憶装置に記録したすべての画像データが消去したことを繰り返し確認させるステップと、繰り返して確認しても画像データの消去が確認できない場合は、システムをリセットさせるステップと、からなることを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送するためのプログラムである。
【0018】
請求項8は、利用者用が使用に際して課金を投入したことを確認するステップと、撮影装置の始動及び停止を指示するステップと、撮影装置が撮影した動画像を表示装置に表示させるステップと、表示装置に表示した動画像を拡大又は縮小させて表示するステップと、前記動画像を携帯電話に伝送させるステップと、使用終了を確認し、記憶装置に記録したすべての画像データが消去したことを繰り返し確認させるステップと、繰り返して確認しても画像データの消去が確認できない場合は、システムをリセットさせるステップと、からなることを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下の説明において、同一機能及び内容のものについては同一の符号を用いて説明する。
【0020】
本発明は、図1に概説すると、携帯電話の待受け画面又は暇つぶし画面用に動画像を撮影する動画館におけるビデオカメラ撮影操作部1と、該画像データを処理制御部9と、携帯電話30へ動画像を伝送する構成である。
【0021】
図2は、本発明に係るビデオカメラ撮影操作部1の構造を示すブロック図であり、2は操作パネル、3はビデオカメラ群、4は表示装置、5は課金投入口、6は音声ガイドスピーカー、7は画像データ、8はデータ処理制御部とのデータインターフェースである。
【0022】
次に、図3はデータ処理制御部9の構造を示すブロック図である。10はCPU、11は記憶装置、12は一時記憶装置、13はデータ送信装置、14はインターフェース部、15は画像データ加工処理部である。
【0023】
データ処理制御部9は、汎用のデスクトップ又はノートブックタイプのパーソナルコンピュータである。そして、これらコンピュータはシステムに組込むことにより実現される場合もある。従ってデータ処理制御部9は、中央処理装置CPU10、記憶装置11(コンピュータが読み取り可能な、メモリ、半導体メモリ、HDDなどを含む)は、ROM、RAM、VRAM(ビデオラム)であり、表示装置、マウス、キーボード等の入力装置等(図示しない)既知のパーソナルコンピュータの構成を備えている。また、ハードデイスクや書換え可能なDVD等の記憶装置11を外部に増設することも可能になっている。それら記憶装置11等の各デバイスはCPU10に制御される構成である。さらに、OS(オペレーテングシステム)はROM又はハードディスクに記録し、その他のソフトウェアプログラムも記録できるようになっている。
【0024】
図4は、本発明に係るビデオカメラ撮影操作部1における操作パネル2及び表示装置4の構成を示す図である。操作パネル2にはスタートキー201と、課金投入口5と、音声ガイドスピーカー6と、実行キー202と、終了キー203と、拡大縮小レバー(ボール)204からなる。そして、操作パネル2と一体併設する表示装置4は、平面画像エリア4A、正面画像エリア4B、背面画像エリア4C、左側面画像エリア4D、右側面画像エリア4Eに区分されている。
【0025】
図5は、ビデオカメラ群3の配置状態を示す平面概略図である。ビデオカメラは、正面画像用ビデオカメラ3A、背面画像用ビデオカメラ3B、平面画像用ビデオ3C、左側面画像用ビデオカメラ3D、右側面画像用カメラ3Eを配置する。各ビデオカメラの画像は、それぞれ表示装置4の指定したエリアに表示される。すなわち、図6に示すように、正面画像用ビデオカメラ3Aの映像は、正面画像エリア4Bに、背面画像用ビデオカメラ3Bの映像は背面画像エリア4Cに、平面画像用ビデオ3Cの画像は平面画像エリア4Aに、左側面画像用ビデオカメラ3Dの画像は左側面画像エリア4Dに、右側面画像用カメラ3Eの画像は右側面画像エリア4Eに表示される。
【0026】
図7は、正面画像用ビデオカメラ3Aの映像を、表示装置4全域に表示した状態を示す図である。拡大縮小レバー204の操作によって拡大して表示できる。表示装置4は、タッチパネル表示装置であり、画像エリアの画面を2度タッチすると拡大表示し、さらに、1度タッチすると押すと元の縮小表示に戻るようになっている。
【0027】
各ビデオカメラ群3は固定して設置され、被写体は自動焦点機能を備え、各ビデオカメラは、ほぼ同一縮尺で同時に連続して10秒から20秒間撮影する。
【0028】
図2に示すように各ビデオカメラの画像データ7は、データインタフェース8を介してデータ処理制御部9へ伝送される(図1、図2、図3参照)。
【0029】
図3に示すように、各ビデオカメラの画像は、データ処理制御部9に読み取られ、記憶装置11に記録保存される。その場合、映像データは、画像圧縮し外部記憶装置へ記録保存される。画像データ7の容量は、撮影開始から20秒と設定しているため、その容量は一定である。本発明の実施例では、主メモリ2ギガバイト、外部記憶装置は40ギガバイトの容量を前提に説明していることから、それらの制約上、各ビデオカメラの画像データ7の記憶容量を一定にしている。
【0030】
各ビデオカメラの画像データ7は、各ビデオカメラ3には予めIDを設定し、図8に示すように、カメラのIDに対応した記憶装置11のエリアに記録される。記憶装置11にはID番号を設定し、そのID番号に対応したビデオカメラの画像データだけが、記録保存される。例えば、ID番号0005を右側面のビデオカメラ5と設定した場合、0005の画像は、記憶装置0005のエリアに記録保存する。記憶装置11の記憶容量を超えた場合は、初めに記憶した古い画像データから順番に上書き保存する。尚、ビデオカメラ11の画像データ量は、165Mbit/秒であり、ビデオカメラ15から20秒間作動させることから、2,475Mbit/1台から3300Mbit/1台のデータ量であり、5台のビデオカメラの総画像データ量は12,375Mbit/15秒から16,500Mbit/20秒である。
【0031】
伝送された各画像データ7は、データ処理制御部9において、画像データ加工処理部15において画像圧縮処理される。画像圧縮は、例えばMPEG又はJPEG形式で撮影データを圧縮処理される。MPEG2による画像圧縮では、データ量は約40分の1に圧縮され、画像データ7は約309.3Mbitから412.5Mbitとなる。このように圧縮された画像データ7は、データ処理制御部9の記憶装置11に記録される。さらにデータ伝送装置13及びインタフェース部14を介して携帯電話16へ伝送できる。
【0032】
携帯電話16への伝送は、操作パネル2の実行キー202を押すと、携帯電話16の待受け画面又は暇つぶし画面用に動画データを伝送する。伝送する動画データは、希望するお気に入りの画像の表示画面をタッチし、実行キー202を押すと、タッチした画面の映像を伝送する。また、ビデオカメラの全画面にタッチして実行キー202を押すと全ビデオカメラの動画データが伝送できる。携帯電話の待受けデータ容量を超えた場合は、たとえ、全画面を伝送実行しても、伝送した画像データは携帯電話に記録されない。
【0033】
次に、本発明の動作使用例を説明する。
【0034】
利用者は、図2に示すビデオカメラ撮影操作部1の課金投入口5に例えば1回当りの利用料金500円を投入し、音声ガイドスピーカー6からアナウンスされる指示に従って所定の位置に立ち、操作パネル2のスタートキー201を押す。スタートキー201押すと所定の位置に配置したビデオカメラ群3は一斉に作動し撮影を開始する。10秒から20秒間、被写体は所定の位置で自由に動きポーズをとることができる。例えば、ゴルフスイング、ピッチングフォーム、ダンス等任意の動作をすることができる。それら任意の動作は一定時間(約10秒から20秒間)ビデオカメラ群3に逐一撮影され、画像データ7は、データインターフェース8を介して図3に示すデータ処理制御部9(請求項1の読み取り装置)に読み取られる。
【0035】
データ処理制御部9は、利用者の課金口より投入された金額を検出し、処理時間を算出する。そして、データ処理制御部9の記憶装置11に予め記録した音声ガイドのアナウンスをスタートする。音声ガイドスピーカー6からは、使用及び撮影の操作手順をアナウンスする。
【0036】
利用者は、音声ガイドに従って、スタートキー201を押すと、データ処理制御部9へ信号が送信し、データ処理制御部9のCPU10は各ビデオカメラの作動開始信号を発信し、ビデオカメラの撮影を作動し、作動開始から20秒経過後にビデオカメラ作動停止信号を発信する。
【0037】
撮影した画像は、図4に示すように表示装置4に表示され、操作パネル2の再生キー205を押すと、画像は、表示装置4の表示エリアに1回ごとの撮影した画像が再生表示される。連続して撮影した場合は、第1回目の撮影した画像から順次、表示装置4の各表示エリアに表示される。表示装置4の表示画面エリアに2度タッチすると画像が表示装置全域に拡大して表示できる。さらに、もう一度画面にタッチすると元の縮小画面に切り替わる。
【0038】
また、拡大縮小レバー(ボール)204の操作により、表示装置4への拡大・縮小の表示ができる。拡大縮小レバー204を操作すると、表示装置4に表示された各ビデオカメラの画像は、表示装置4の各表示エリアに拡大又は縮小表示される。これによって、携帯電話16の待受け画面又は暇つぶし画面に表示される拡大・縮小画像を確認できる。
【0039】
撮影した画像データ7は、課金の時間が経過し、タイムオーバーになると、電源が自動的に切ることになっていることから、タイムオーバーによる電源OFFにならない限り、画像の再生表示ができる。
【0040】
CPU10は、課金投入から1回当りの使用時間をカウントし、タイムオーバー30秒前になると、音声ガイドスピーカー6を介して利用者へタイムオーバーを告知する。
【0041】
さらに、タイムオーバーによる電源OFFになると、撮影した一切の画像データ7は消去される。処理制御部9の記憶装置11に記録された画像データ7は、CPU10のデータ消去の指令により自動的に消去するようになっている。タイムオーバーによる終了又は終了キー203の操作により終了した場合は、画像データ7は完全に消去されるため、一再生キー205を押しても画像を再現する表示することはできない。
【0042】
次に、画像データ7を、携帯電話の待受け画面又は暇つぶし画面用に伝送する使用例を説明する。利用者は、操作パネル2の実行キー202を押すと画像データ7を伝送できる。
携帯電話は予め設定した記憶容量の範囲で画像データ7を取り込むことができる。携帯電話の記憶容量を超えた画像データは読み込まれずに消去される。携帯電話に読み込まれた画像データだけが受待受け画面用のデータとして携帯電話の表示部に表示される。このように画像データは、MPEG又はJPEG形式で画像データを圧縮処理して伝送することになっているが、伝送する画像データ量が携帯電話待受画面用の記憶容量を超えた場合に伝送した全画像データの送信が完了しないかぎり、不完全データ伝送処理として、再送を反復すると、画像データ伝送処理に時間がかかるとともに、せっかく撮影した画像データが携帯電話の待受画面に取り込めない結果となり、利用者の料金投入の無駄を回避するためである。
【0043】
さらに、利用者が、撮影を繰り返す場合は、スタートキーを押すことにより、撮影を開始できる。投入課金が少なくなると操作ガイドからアナウンスがあり、追加金を補充できるようになっている。料金の補充があった場合は、撮影を続行する。一方、撮影を終了する場合は、終了キーを押すと、撮影は終了する。終了した際に、投入金額に余剰があれば余剰金は投入口から返金される。利用者は、現金投入に代えてプレペイドカード、銀行その他のカードでも利用できる。
【0044】
携帯電話16画像データの伝送は、赤外線通信により、約20〜30センチメートル離れた位置から簡易に伝送する。携帯電話16操作により、伝送された画像データはが直ちに確認できる。
【0045】
携帯電話16への伝送に代えて、メモリステックまたは電子メールで他のPCに伝送することもできる。PCからメールアドレスを入力し、画像データを送信する。メモリステックによる伝送の場合は、USBのジャックを介して画像データを伝送する。
【0046】
以下、図9により、本発明の実施例をフローチャートにより説明する。これらは、データ処理制御部9のCPU10が制御するプログラムにより実行される。
【0047】
ステップ1により、利用者からの入金があったことを確認する。ここでの確認は、投入口からコイン、紙幣、プリペイドカード又は銀行用カード等で支払いがあったことを検知し、それを受けてデータ処理制御部9のCPU10が作動するようになっている(S1)。
【0048】
ステップ2では、音声ガイド信号を発信する。音声ガイドのデータは、利用者が操作をすすめる過程で順次アナウンスされるように予め記憶装置11に記憶されている。例えば、入金が確認されたときに、最初のアナウンス例として「中央の指定位置にお立ちください。」さらに、「終了時間が近づきました。継続する場合は、追加料金をご入金ください。追加料金の補充がない場合は、システムを終了します。システムが終了しますと、これまでの画像データはすべて消去され、再生することができませんので、ご了承願います。」等である。
【0049】
ステップ3により、スタート信号受信により、タイムカウンタを開始する。スタートから、5分間を1回当りの所要時間とし、追加料金支払いにより、延長時間5分を追加継続としてカウントする。追加継続の場合は撮影を継続し、前に撮影した画像は消去されないで、追加して記憶装置11に記憶される。一方、追加料金の補充がない場合は、終了し、先の画像データはすべて消去されることになっている(S3)。
【0050】
ステップ4により、ビデオカメラ作動信号を送信する。各ビデオカメラ3は、一斉に作動し、各位置から撮影を開始する(S4)。
【0051】
ステップ5により、撮影開始から20秒経過後ビデオカメラ3の停止信号を発信し、画像データは、表示装置4へ表示するとともに記憶装置11へ記録する(S5)。
【0052】
ステップ6により、再生信号受信し、記録した画像データを記録装置11から読み出し、読み出した画像データを送信する(S6)。
【0053】
ステップ7は、拡大信号を確認し、表示装置4に拡大表示し、拡大表示を確認する。
【0054】
ステップ8は、縮小信号確認し、表示装置4に元に復帰した縮小表示に切り替える(図5参照)。
【0055】
ステップ9は、実行信号確認し、画像データを携帯電話16の待受画面又は暇つぶし画面用の記憶装置(図示しない)へ伝送する。
【0056】
ステップ10により、タイムオーバーを確認し、追加入金の補充の有無を確認する。追加入金の補充がないことを確認した場合は、ステップ11により、終了する。
【0057】
ステップ11及び12により、終了を確認し、すべてのデータ消去する。さらに、ステップ13により、すべての画像データが消去されたことを確認する(S11,12、13)。すべてのデータが消去されたことを確認できるまで消去操作を繰り返えし実行し、少なくとも2度目の消去実行操作を繰り返しても消去されたことが確認できない場合は、自動リセット機能により、データ処理制御部9は再起動し、スリープモードへ移る。そして、入金により、上記ステップ1に切り替わる。自動リセット機能により撮影し、記録装置11に記録された画像データ7はすべて消去する。
【本発明の他の実施例1】
【0058】
【0059】
本発明の他の実施例1では、各ビデオカメラ部の人物の部分映像を、人物全体像に合成する。この立体合成は、データ処理制御部9記憶装置11に記憶した合成用ソフトウェアプログラムにより実行される。
【0060】
また、ここでの立体動画像の生成は、操作パネル2に立体生成キー(図示しない)を設け、そのキーを押すことにより、データ処理制御部9のCPU10により、記憶装置11の記憶した合成用ソフトウェアプログラムが作動し、立体動画像に編集加工する。他方、立体生成キーの操作を介さずに、自動的に立体動画像を生成することとしてもよい。この場合、CPU10は、記憶装置11に立体動画像のエリアに立体動画像データを上書きしないで別のエリアに記録する。これによって、表示装置4には、二次元動画と立体動画データが再生機能により表示できる。なお、記憶装置の記録容量が二次元動画データ立体動画データを併せて記憶できない制約がある場合は、立体動画像を二次元動画データに上書きし、立体動画像を記録できるように設定してもよい。
【0061】
図4に示した、各ビデオカメラ、すなわち、正面画像用ビデオカメラ3A、背面画像用ビデオカメラ3B、平面画像用ビデオ3C、左側面画像用ビデオカメラ3D、右側面画像用カメラ3Eの各画像を記憶装置11に記憶した合成用ソフトウェアプログラムが立体画像に処理加工する。背面からのビデオカメラの画像を立体画像に編集加工し、表示装置4には、普段では見ることができない背面の立体画像が表示される。同様に各ビデオカメラの画像は、それぞれ表示装置4の指定したエリアに立体画像に編集処理されて表示される。
【0062】
すなわち、図5に示すように、正面画像用ビデオカメラ3Aの立体動画像は、正面画像エリア4Bに、背面画像用ビデオカメラ3Bの立体動画像は背面画像エリア4Cに、平面画像用ビデオ3Cの立体動画像は平面画像エリア4Aに、左側面画像用ビデオカメラ3Dの動画像は左側面画像エリア4Dに、右側面画像用カメラ3Eの動画像は右側面画像エリア4Eというように表示される。
【0063】
立体動画像も上記と同様に、図4に示すように操作パネル2の再生キー205を押すと、立体動画像は、表示装置4の各表示エリアに動画像が表示される。表示装置4の表示画面エリアに2度タッチすると立体動画像が表示装置全域に拡大して表示し、さらに、もう一度画面にタッチすると元の縮小画面に切り替わる。
【0064】
各立体動画像データは、データ処理制御部9において、画像圧縮処理される。画像圧縮は、上記と同様に、MPEG又はJPEG形式で撮影データを圧縮処理される。
【0065】
そして、圧縮された立体動画像データは、上記と同様にデータ伝送装置13及びインタフェース部14を介して携帯電話16へ伝送する。
【本発明の他の実施例2】
本発明の他の実施例2は、データ処理制御部9において、画像データ加工処理部16において画像圧縮処理し、その画像データをUSB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送装置13及びインタフェース部14を介して外部のPDA(Personal Digital Assistance)へ伝送することもできる。また、赤外線による外部メモリ(メモリステック)へ伝送することができる。赤外線による伝送の場合は、伝送する機器を20から30センチメートル近づけて行う。
【発明の効果】
【0066】
【0067】
本発明は、各ビデオカメラからのアングルからの動画像撮影し、その画像を二次元又は立体動画像として表示装置4の小画面に表示し、形態電話16の待受画面又は暇つぶし画面用の動画像簡便に生成できるとともに生成した動画像を20から30センチメートルの自己の携帯電話16へワンタッチで簡便に伝送できる効果を奏する。また、再生機能により、表示装置に撮影した動画像を再表示し、携帯電話へ伝送動画像を確認し、再生表示を見ることにより楽しむことができる効果を奏する。
【0068】
次に本発明は、課金の時間が経過するとシステムを終了し、撮影した一切の画像データは消去し、利用者のプライバシーを保護し、安全な娯楽装置として利用できる効果を奏する。
【0069】
さらに、本発明は、表示装置4の各表示エリアに表示された画面にタッチすると、タッチされたアングルの画像が表示装置全域に拡大して表示し、さらに、拡大表示された画面にタッチすると、元の各アングルからの画像表示に復帰して表示し、利用者は、希望するアングルの表示画面にタッチして拡大・縮小を表示でき、娯楽性を高める効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る実施例の全体構成図
【図2】本発明に係るビデオカメラ撮影操作部1の構造を示すブロック図
【図3】データ処理制御部9の構造を示すブロック図
【図4】操作部1における操作パネル2及び表示装置4の構成を示す概略図
【図5】ビデオカメラ群3の配置例を示す平面概略図
【図6】各ビデオカメラからの画像を表示装置に表示した例を示す概略図
【図7】正面画像用ビデオカメラ3Aの画像を表示装置4の全域表示例
【図8】記憶装置の記録データ構造を示す図
【図9】本発明に係るフローチャート
【符号の説明】
1はビデオカメラ撮影操作部
2は操作パネル
3はビデオカメラ群
4は表示装置
5は課金投入口
6は音声ガイドスピーカー
7は画像データ
8はデータインターフェース
9はデータ処理制御部
10はCPU
11は記憶装置
12は一時記憶装置
13はデータ送信装置
14はインターフェース部
15は画像データ処理部
16は携帯電話

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者用が使用に際して課金を投入する課金口、スタートキーその他のキー群及び画像その他を表示する表示装置とを備えるコントロール操作手段と、
利用者に対して使用及び操作方法を説明する手段と、
前記スタートキーの信号により撮影を開始し一定時間撮影する撮影手段と、
を備える携帯電話の待受画面用動画生成装置と、
少なくとも、前記携帯電話の待受画面用動画生成装置における撮影手段により撮影された画像データを読み取る手段と、
該画像データを編集処理する手段と、
該編集処理手段により編集された読み取り画像データを圧縮する手段と、
該画像データを圧縮手段により圧縮された画像データを記憶する記録する手段と、
前記圧縮画像データを伝送する手段とからなることを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置。
【請求項2】
前記撮影手段はスタートキーの信号により撮影を開始し、一定時間動いている被写体を平面、左右側面、正面及び背面より撮影する複数台のビデオカメラであり、各ビデオカメラにはIDを設定することを特徴とする請求項1記載の携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置。
【請求項3】
前記携帯電話の待受画面用動画生成装置のコントロール操作手段におけるスタート及びその他のキー群において、そのキー群のいずれかのキーを、前記表示装置に表示する画像の中から携帯電話の待受画面へ伝送する画像として選択するキーとすることを特徴とする請求項1記載の携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置。
【請求項4】
前記画像データ編集処理手段は、動いている被写体の画像を前記複数台のビデオカメラにより撮影した動画像を立体動画像に編集し、該編集した立体動画像を携帯電話の待受画面に伝送することを特徴とする請求項1及び請求項2記載の携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置。
【請求項5】
前記記録手段は、前記画像圧縮手段により圧縮された画像データ記録し、前記複数台のビデオカメラの各IDに対応した記録エリアを設定し、各ビデオカメラのIDごとに画像データ記録し、画像データのデータ量が該記憶エリアの記憶容量を超えた場合は、初めに記憶した古い画像データから順番に上書き記録することを特徴とする請求項1及び請求項2記載の携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理装置。
【請求項6】
利用者用が使用に際して課金を投入したことを確認するステップと、
撮影装置の始動及び停止を指示するステップと、
撮影装置が撮影した動画像を表示装置に表示させるステップと、
表示装置に表示した動画像を拡大又は縮小させて表示するステップと、
前記動画像を携帯電話に伝送させるステップと、
使用終了を確認し、記憶装置に記録したすべての画像データが消去したことを繰り返し確認させるステップと、
繰り返して確認しても画像データの消去が確認できない場合は、システムをリセットさせるステップと、
からなることを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送処理方法。
【請求項7】
利用者用が使用に際して課金を投入したことを確認するステップと、
撮影装置の始動及び停止を指示するステップと、
撮影装置が撮影した動画像を表示装置に表示させるステップと、
表示装置に表示した動画像を拡大又は縮小させて表示するステップと、
前記動画像を携帯電話に伝送させるステップと、
使用終了を確認し、記憶装置に記録したすべての画像データが消去したことを繰り返し確認させるステップと、
繰り返して確認しても画像データの消去が確認できない場合は、システムをリセットさせるステップと、
からなることを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送するためのプログラム。
【請求項8】
利用者用が使用に際して課金を投入したことを確認するステップと、
撮影装置の始動及び停止を指示するステップと、
撮影装置が撮影した動画像を表示装置に表示させるステップと、
表示装置に表示した動画像を拡大又は縮小させて表示するステップと、
前記動画像を携帯電話に伝送させるステップと、
使用終了を確認し、記憶装置に記録したすべての画像データが消去したことを繰り返し確認させるステップと、
繰り返して確認しても画像データの消去が確認できない場合は、システムをリセットさせるステップと、
からなることを特徴とする携帯電話の待受画面用画像データ簡易伝送するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−174390(P2006−174390A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382530(P2004−382530)
【出願日】平成16年12月14日(2004.12.14)
【出願人】(000108362)東芝パソコンシステム株式会社 (9)
【Fターム(参考)】