説明

操作内容送信プログラム

【課題】操作側の情報処理装置にて実行された操作内容を、参照側の情報処理装置の利用者が分かりやすいように提供することを課題とする。
【解決手段】情報処理装置100は、操作受付部110と、操作内容表現情報生成部120と、送信部130とを有する。操作受付部110は、操作を受け付ける。操作内容表現情報生成部120は、操作受付部110により受け付けられた操作の内容を表現する操作内容表現情報を生成する。送信部130は、操作内容表現情報生成部120により生成された操作内容表現情報を他の情報処理装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作内容送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、リモートデスクトップという機能を利用することで、ネットワークに接続しているパーソナルコンピュータなどの他の情報処理装置にアクセスして、自分の情報処理装置で他の情報処理装置を遠隔操作する技術が存在する。
【0003】
上記のリモートデスクトップ機能を利用した従来技術について簡単に説明する。図36は、従来技術を説明するための図である。同図に示すように、情報処理装置100と情報処理装置200はネットワーク10を介して接続されている。情報処理装置100は、制御部140と、入力装置150と、出力装置160とを有する。また、情報処理装置200は、制御部210と、入力装置220と、出力装置230とを有する。ここで、情報処理装置とは、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、携帯電話機などの情報通信可能な装置である。また、入力装置とは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどを含み、出力装置とは、例えば、モニタ、スピーカーなどを含む。
【0004】
例えば、情報処理装置100にリモートデスクトップ機能が搭載されている場合には、情報処理装置200の利用者が情報処理装置100にアクセスすることで、情報処理装置100を遠隔操作することができる。
【0005】
ところで、産業分野によっては、パソコン操作に関する電話相談窓口や遠隔会議などのように、自分(操作側)の操作内容を遠隔にいる他者(参照側)にリアルタイムで伝えたい場合があるが、上記のリモートデスクトップ機能を利用することにより実現される。
【0006】
例えば、図36に示す情報処理装置100にリモートデスクトップ機能が搭載されている場合には、情報処理装置100において実行された操作内容を示す情報が情報処理装置100から情報処理装置200に送信される。そして、情報処理装置200において情報処理装置100にて実行された操作内容が表示出力される。このようにして、情報処理装置100にて実行された操作内容が情報処理装置200の利用者にリアルタイムで伝えられる。
【0007】
また、リモートデスクトップ機能により他の情報処理装置に表示された操作内容について、その理解を補助することを目的として、画面上にマーキングする技術や音声通信を併用する技術などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−244987号公報
【特許文献2】特開2001−222507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記従来技術においては、参照側の情報処理装置で表示出力された操作側の情報処理装置の操作内容が、必ずしも参照側の情報処理装置の利用者にとってわかりやすい状態で表現されているとは限らないという問題がある。
【0010】
例えば、操作側の情報処理装置のポインタ操作が早すぎる場合には、参照側の情報処理装置で表示出力されるポインタの動きを参照側の情報処理装置の利用者が捉えきれず、操作側の情報処理装置の操作内容を把握できない場合が考えられる。また、例えば、操作側の情報処理装置のクリック操作やショートカットキー操作などのボタン操作は、参照側の情報処理装置で識別可能な程度に表現されていなかったので、参照側の情報処理装置の利用者が操作側の情報処理装置の操作内容を把握できない場合が考えられる。また、例えば、操作側の情報処理装置にてタッチパネルを用いた操作が行われた場合には、参照側の情報処理装置の利用者にはポインタが瞬時に移動したように見えるので、操作側の情報処理装置の操作内容を把握できない場合が考えられる。
【0011】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、操作側の情報処理装置の操作内容を参照側の情報処理装置の利用者に分かりやすいように提供することが可能な操作内容送信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願の開示する操作内容送信プログラムは、一つの態様において、ネットワークを介して相互に通信可能な状態で接続された他の装置に対して、自装置にて実行された操作の内容を示す情報を送信する処理をコンピュータに実行させる操作内容送信プログラムであって、前記コンピュータに、前記操作を受け付ける操作受付手順と、前記操作受付手順により受け付けられた操作の内容を表現する操作内容表現情報を生成する操作内容表現情報生成手順と、前記操作内容表現情報生成手順により生成された操作内容表現情報を前記他の装置に送信する送信手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本願の開示するプログラムの一つの態様によれば、情報処理装置の操作内容を参照側の情報処理装置の利用者が分かりやすいように提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、実施例1に係る情報処理装置を示す図である。
【図2】図2は、実施例2に係る情報処理装置の構成を示す図である。
【図3】図3は、実施例2に係る情報処理装置の構成を示す図である。
【図4】図4は、実施例2に係る参照者用処理部の構成を示す図である。
【図5】図5は、実施例2に係るアニメーション選択テーブルのデータ例を示す図である。
【図6】図6は、実施例2に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。
【図7】図7は、実施例3に係る参照者用処理部の構成を示す図である。
【図8】図8は、実施例3に係る不要と判定されるクリックの一例を示す図である。
【図9】図9は、実施例3に係る不要なクリックと判定するタイムラインを示す図である。
【図10】図10は、実施例3に係る削除されるキーボード操作の一例を示す図である。
【図11】図11は、実施例3に係る情報処理装置における処理のタイムラインを示す図である。
【図12】図12は、実施例3に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。
【図13】図13は、実施例3に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。
【図14】図14は、実施例4に係る参照者用処理部の構成を示す図である。
【図15】図15は、実施例4に係る連続操作の一例を示す図である。
【図16】図16は、実施例4に係る情報処理装置における処理のタイムラインを示す図である。
【図17】図17は、実施例4に係る連続操作の一例を示す図である。
【図18】図18は、実施例4に係る情報処理装置における処理のタイムラインを示す図である。
【図19】図19は、実施例4に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。
【図20】図20は、実施例5に係る参照者用処理部の構成を示す図である。
【図21】図21は、実施例5に係る軌跡の補完を説明する図である。
【図22】図22は、実施例5に係る軌跡の補完を説明する図である。
【図23】図23は、実施例5に係る作成キャプチャの一例を示す図である。
【図24】図24は、実施例5に係る作成キャプチャの一例を示す図である。
【図25】図25は、実施例5に係る作成キャプチャの一例を示す図である。
【図26】図26は、実施例5に係る軌跡の補完を説明する図である。
【図27】図27は、実施例5に係る軌跡の補完を説明する図である。
【図28】図28は、実施例5に係る情報処理装置における処理のタイムラインを示す図である。
【図29】図29は、実施例5に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。
【図30】図30は、実施例5に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。
【図31】図31は、実施例6に係る参照者用処理部の構成を示す図である。
【図32】図32は、実施例6に係る不要なキーボード入力の非表示処理の例を示す図である。
【図33】図33は、実施例6に係る不要なキーボード入力の非表示処理の例を示す図である。
【図34】図34は、実施例6に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。
【図35】図35は、操作内容送信プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【図36】図36は、従来技術を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本願の開示する操作内容送信プログラムの一実施形態を詳細に説明する。なお、本願の開示する操作内容送信プログラムの一実施形態として以下に説明する実施例により、本願の開示する技術が限定されるものではない。
【実施例1】
【0016】
図1は、実施例1に係る情報処理装置を示す図である。なお、情報処理装置には、本願の開示する操作内容送信プログラムが記憶されているものとする。また、本願の開示する操作内容送信プログラムは、リモートデスクトップ用アプリケーションとして情報処理装置に記憶することも、リモートデスクトップ用アプリケーションが既に記憶された情報処理装置にプラグインとして記憶することも可能である。
【0017】
実施例1に係る情報処理装置100は、同図に示すように、操作受付部110と、操作内容表現情報生成部120と、送信部130とを有する。
【0018】
操作受付部110は、利用者から操作を受け付ける。操作内容表現情報生成部120は、操作受付部110により受け付けられた操作の内容を表現する操作内容表現情報を生成する。送信部130は、操作内容表現情報生成部120により生成された操作内容表現情報を、ネットワークを介して相互に通信可能な状態で接続された他の装置に対して送信する。
【0019】
上述してきたように、実施例1に係る情報処理装置100は、利用者から操作を受け付け、受け付けた操作の内容を分りやすく表現した操作内容表現情報を生成して他の情報処理装置に送信する。このようなことから、情報処理装置100の操作内容を参照側の情報処理装置の利用者が分かりやすいように提供できる。
【実施例2】
【0020】
[情報処理装置の構成(実施例2)]
図2は、実施例2に係る情報処理装置の構成を示す図である。ここでは、情報処理装置100にて実行されたクリック操作やショートカット操作などのボタン操作を表現した情報が情報処理装置200に送信される場合について説明する。
【0021】
図2に示すように、実施例2に係る情報処理装置100は、ネットワーク10を通じて、情報処理装置200を相互に通信可能な状態に接続されている。そして、図2に示すように、情報処理装置100は、制御部140と、入力装置150と、出力装置160とを有する。
【0022】
入力装置150は、図2に示すように、利用者からの操作入力の内容に対応する操作情報を制御部140に送る。なお、入力装置150は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクなどを含む。また、操作入力の内容としては、クリック操作やキーボード操作、タッチパネル操作や音声入力操作などが該当する。
【0023】
出力装置160は、制御部140から受け付けた操作者用キャプチャを表示出力する。なお、出力装置160は、ディスプレイやモニタなどを含む。
【0024】
制御部140は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。そして、制御部140は、図2に示すように、入力制御部141と、出力制御部142と、操作者用処理部143と、参照者用処理部144とを有する。なお、制御部140は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
【0025】
入力制御部141は、図2に示すように、入力装置150から受け付けた操作情報を操作者用処理部143および参照者用処理部144に送る。
【0026】
操作者用処理部143は、入力制御部141から操作情報を受け付けると、操作情報に対応する操作内容を表現した情報に加工することで、操作者に参照させるための操作者用キャプチャを作成する。ここで、操作者用キャプチャとは、操作の内容を表わす一連の画像情報である。例えば、操作者用処理部143は、キーボード操作に対応する文字表示や、マウス操作に対応するカーソルの動作を、操作者が把握できる程度に表現した情報を操作者用キャプチャとして作成する。
【0027】
参照者用処理部144は、入力制御部141から操作情報を受け付けると、操作情報に対応する操作内容を表現した情報に加工することで、情報処理装置100の利用者の操作内容を分りやすく表現した参照者用キャプチャを作成する。そして、参照者用処理部144は、図4に示すように、アニメーション選択部144Aと、キャプチャ作成部144Bとを有する。ここで、参照者用キャプチャとは、情報処理装置200の利用者が操作内容を把握できるように分かりやすく表現した一連の画像情報である。図4は、実施例2に係る参照者用処理部の構成を示す図である。
【0028】
アニメーション選択部144Aは、操作情報に対応するアニメーションを選択するためのアニメーション選択テーブルを有しており、参照者用キャプチャの加工に用いられるアニメーションを選択する。例えば、図5に示すように、アニメーション選択テーブルは、クリック、ダブルクリック、ドラッグ中、ドラッグ解除、「Ctrl+C」などのショートカットキー入力などの操作に対応付けて、それぞれの操作を分りやすく表現したアニメーションを記憶している。そして、アニメーション選択部144Aは、入力制御部141から受け付けた操作情報に対応するアニメーション情報をアニメーション選択テーブルから選択し、選択したアニメーション情報をキャプチャ作成部144Bに送る。なお、アニメーション情報には、アニメーションに対応する音声を付加してもよい。図5は、実施例2に係るアニメーション選択テーブルのデータ例を示す図である。
【0029】
キャプチャ作成部144Bは、アニメーション選択部144Aから受け付けたアニメーション情報を用いて、参照者用キャプチャを作成する。例えば、キャプチャ作成部144Bは、アニメーション選択部144Aから受け付けたアニメーション情報を画面情報上に展開することで参照者用キャプチャを作成する。また、作成した参照者用キャプチャを出力制御部142に送る。
【0030】
出力制御部142は、操作者用処理部143から受け付けた操作者用キャプチャを出力装置160に送る。また、出力制御部142は、参照者用処理部144から受け付けた参照者用キャプチャをネットワーク10経由で情報処理装置200に送信する。
【0031】
出力装置160は、制御部140から受け付けた操作者用キャプチャを表示出力する。
【0032】
また、図2に示すように、情報処理装置200は、制御部210と、入力装置220と、出力装置230とを有する。入力装置220は、上述した入力装置150と同様の装置であり、後述する図3に示すように、利用者からの操作入力の内容に対応する操作情報を制御部210に送る。なお、入力装置220は、上述した入力装置150と同様に、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクなどを含む。
【0033】
制御部210は、情報処理装置100からネットワーク10経由で受信した参照者用キャプチャを出力装置230に送る。出力装置230は、制御部210から受け付けた参照者用キャプチャを表示出力する。すなわち、出力装置230は、情報処理装置100にて実行されたクリック、ダブルクリック、ドラッグ中、ドラッグ解除、「Ctrl+C」などの操作がアニメーションにより分りやすく表現された情報を表示出力する。なお、出力装置230は、ディスプレイやモニタなどを含む。
【0034】
次に、図3を用いて、情報処理装置200の利用者が遠隔操作により情報処理装置100を操作したときのボタン操作を表現した情報が情報処理装置200に送信される場合について説明する。情報処理装置100にて実行されたクリック操作やショートカット操作などのボタン操作を表現した情報が情報処理装置200に送信される場合とは、以下に説明する点が異なる。
【0035】
図3に示すように、情報処理装置100の入力制御部141は、情報処理装置200から受け付けた操作情報を操作者用処理部143および参照者用処理部144に送る。
【0036】
操作者用処理部143は、情報処理装置200からの操作情報を入力制御部141から受け付けると、操作情報に対応する操作内容を表現した情報に加工することで、操作者となる情報処理装置200の利用者に参照させるための操作者用キャプチャを作成する。
【0037】
参照者用処理部144は、情報処理装置200からの操作情報を入力制御部141から受け付けると、以下のように処理する。すなわち、参照者用処理部144は、操作情報に対応する操作内容を表現した情報に加工することで、情報処理装置200の利用者の操作内容を分りやすく表現した参照者用キャプチャを作成する。
【0038】
アニメーション選択部144Aおよびキャプチャ作成部144Bの処理は、上述した処理と同様であるので、説明は省略する。
【0039】
出力制御部142は、操作者用処理部143から受け付けた操作者用キャプチャをネットワーク10経由で情報処理装置200に送信する。また、出力制御部142は、参照者用処理部144から受け付けた参照者用キャプチャを出力装置160に送る。
【0040】
出力装置160は、制御部140から受け付けた参照者用キャプチャを表示出力する。すなわち、出力装置160は、情報処理装置200の利用者により情報処理装置100にて実行されたクリック、ダブルクリック、ドラッグ中、ドラッグ解除、「Ctrl+C」などの操作がアニメーションにより分りやすく表現された情報を表示出力する。
【0041】
図3に示すように、情報処理装置200の制御部210は、情報処理装置100からネットワーク10経由で受信した操作者用キャプチャを出力装置230に送る。出力装置230は、制御部210から受け付けた操作者用キャプチャを表示出力する。
【0042】
[情報処理装置による処理(実施例2)]
図6は、実施例2に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。同図に示すように、入力装置150において利用者からの操作入力が受け付けられると(ステップS101肯定)、アニメーション選択部144Aは、参照者用キャプチャの加工に用いられるアニメーションを選択する(ステップS102)。
【0043】
キャプチャ作成部144Bは、アニメーション選択部144Aにより選択されたアニメーション情報を用いて、参照者用キャプチャを作成する(ステップS103)。出力制御部142は、キャプチャ作成部144Bにより作成された参照者用キャプチャをネットワーク10経由で情報処理装置200に送信する(ステップS104)。
【0044】
情報処理装置200は、情報処理装置100から参照者用キャプチャを受信すると(ステップS105肯定)、受信した参照者用キャプチャを表示出力する(ステップS106)。そして、情報処理装置200は、表示出力される参照者用キャプチャの操作内容に対応する操作処理を実行する(ステップS107)。例えば、情報処理装置100で行われたマウス操作などに対応して、ファイルを開くなどの処理を実行する。
【0045】
[実施例2による効果]
上述してきたように、実施例2によれば、クリック操作やショートカット操作などのボタン操作を分りやすく表現したアニメーションを用いて参照者用のキャプチャを生成し、参照者側に送信する。このようなことから、情報処理装置100の操作内容を参照側の情報処理装置200の利用者が分かりやすいように提供できる。
【実施例3】
【0046】
[情報処理装置の構成(実施例3)]
実施例3では、情報処理装置100にて実行された操作を保留して、保留した一連の操作から不要な操作を削除して表現した情報が情報処理装置200に送信される場合について説明する。図7は、実施例3に係る参照者用処理部の構成を示す図である。実施例3に係る情報処理装置は、上述した実施例2に係る情報処理装置100と同様の制御部と、入力装置と、出力装置とを有する。そして、実施例3に係る情報処理装置の参照者用処理部144は、実施例2に係る参照者用処理部144(図2、図3参照)と基本的には同様の構成であるが、操作情報保留部144Cおよび不要操作判定部144Dを有する点が異なる。
【0047】
操作情報保留部144Cは、利用者により入力された操作情報を一時的に保留する。例えば、操作情報保留部144Cは、ボタン操作などの操作内容に加えて、操作入力された座標や操作のタイミングなどを含む操作情報を一時的に記憶することで保留する。そして、操作情報保留部144Cは、操作情報を保留しつつ、保留した操作情報を不要操作判定部144Dに逐次送る。なお、操作情報保留部144Cにおける保留とは、一時的に記憶することに限らず、継続的に記憶しても良い。
【0048】
不要操作判定部144Dは、操作情報保留部144Cから受けた操作情報が不要であるか否かを判定し、不要であると判定した場合には、該当する操作情報を削除する。図8は、実施例3に係る不要と判定されるクリックの一例を示す図である。同図に、利用者が操作可能なオブジェクトとして、複数のタブA、B、Cを示す。そして、不要操作判定部144Dは、同図(1)に示すように、タブA、B、C以外、つまり、オブジェクトがない座標へのクリックがあった場合には、不要な操作として判定する。そして、不要操作判定部144Dは、操作情報保留部144Cにて保留されている操作情報、例えば、オブジェクトがない座標への操作を示す操作情報を削除する。
【0049】
また、不要操作判定部144Dは、図8の(2)に示すように、タブAのクリック後、直ぐにタブBのクリックがあった場合には、タブAへのクリックに対応するカーソルから、タブBへのクリックに対応するカーソルの移動距離を算出する。そして、不要操作判定部144Dは、算出したカーソルの移動距離が設定値以下である場合には、タブAへのクリックを不要な操作として判定し、操作情報保留部144Cにて保留されている操作情報、例えば、タブAへのクリック操作を示す操作情報を削除する。例えば、図9に、情報処理装置100から情報処理装置200への情報の受け渡しと、情報処理装置100および情報処理装置200における経過時間とを示す。同図に示すように、タブBへのクリックのみが情報処理装置100から情報処理装置200に受け渡され、タブBへのクリックのみが情報処理装置200に表示される。図9は、実施例3に係る不要なクリックと判定するタイムラインを示す図である。
【0050】
また、不要操作判定部144Dは、操作情報保留部144Cにて保留された複数の操作情報が一定時間内に入力された連続操作であって、かつ所定の組合せに該当するか否かを判定し、判定結果に応じて一部の操作情報を不要であると判定する。例えば、不要操作判定部144Dは、図10に示すように、コピーコマンドに対応するキー操作(Ctrl+C)からコピー操作受付時間内(図11参照)に、再び同一のキー操作(Ctrl+C)があった場合には、最初のキー操作(Ctrl+C)を不要であると判定する。そして、不要操作判定部144Dは、操作情報保留部144Cにて保留されている操作情報、例えば、コピーコマンドに対応する最初のキー操作(Ctrl+C)を削除する。図10は、実施例3に係る削除されるキーボード操作の一例を示す図である。図11は、実施例3に係る情報処理装置における処理のタイムラインを示す図である。
【0051】
また、不要操作判定部144Dは、例えば、図10に示すように、キー操作(Ctrl+C)からペースト操作受付時間内(図11参照)に、ペーストコマンドに対応するキー操作(Ctrl+V)がなかった場合には、キー操作(Ctrl+C)を不要である判定する。そして、不要操作判定部144Dは、操作情報保留部144Cにて保留されている操作情報、例えば、コピーコマンドに対応する最初のキー操作(Ctrl+C)を削除する。
【0052】
そして、上述したように、アニメーション選択部144Aは、削除されずに残った操作情報について参照者用キャプチャの加工に用いられるアニメーションを選択し、キャプチャ作成部はアニメーション情報を用いて参照者用キャプチャを作成する。
【0053】
[情報処理装置による処理(実施例3)]
図12および図13は、実施例3に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。まず、図12を用いて、不要なクリックを判定して削除する処理の流れを説明する。同図に示すように、入力装置150において利用者からのクリック(以下、第1のクリック)が受け付けられると(ステップS201肯定)、操作情報保留部144Cは、利用者により入力された操作情報を一時的に保留する(ステップS202)。
【0054】
不要操作判定部144Dは、操作情報保留部144Cにて保留された操作情報を用いて、第1のクリックを受け付けた座標にオブジェクトがあるか否かを判定する(ステップS203)。
【0055】
ステップS203において、第1のクリックを受け付けた座標にオブジェクトがあると判定した場合には(ステップS203肯定)、不要操作判定部144Dは、一定時間内に異なる座標のクリック(以下、第2のクリック)を受け付けるか否かを判定する(ステップS204)。
【0056】
ステップS204において、一定時間内に第2のクリックを受け付けなかった場合には(ステップS204否定)、アニメーション選択部144Aは、第1のクリックに対応するアニメーションを選択する(ステップS205)。
【0057】
キャプチャ作成部は、アニメーション選択部144Aにより選択されたアニメーション情報を用いて、参照者用キャプチャを作成する(ステップS206)。出力制御部142は、キャプチャ作成部144Bにより作成された参照者用キャプチャをネットワーク10経由で情報処理装置200に送信する(ステップS207)。
【0058】
一方、ステップS204において、一定時間内に第2のクリックを受け付けた場合には(ステップS204肯定)、操作情報保留部144Cは、利用者により入力された操作情報を一時的に保留する(ステップS208)。
【0059】
不要操作判定部144Dは、操作情報保留部144Cにて保留された操作情報を用いて、第1のクリックと第2のクリックの距離を算出する(ステップS209)。そして、不要操作判定部144Dは、第1のクリックと第2のクリックの距離が設定値以上離れているか否かを判定する(ステップS210)。
【0060】
ステップS210において、第1のクリックと第2のクリックの距離が設定値以上離れてると判定した場合には(ステップS210肯定)、アニメーション選択部144Aは、第1のクリックと第2のクリックに対応するアニメーションを選択する(ステップS211)。そして、上述したように、ステップS206以下の処理を行う。
【0061】
一方、ステップS210において、第1のクリックと第2のクリックの距離が設定値以上離れていないと判定した場合には(ステップS210否定)、不要操作判定部144Dは、第1のクリックに対応する操作情報を削除する(ステップS212)。そして、アニメーション選択部144Aは、第2のクリックに対応するアニメーションを選択する(ステップS213)。そして、上述したように、ステップS206以下の処理を行う。
【0062】
一方、ステップS203において、第1のクリックを検出した座標にオブジェクトが無いと判定した場合には(ステップS203否定)、不要操作判定部144Dは、第1のクリックに対応する操作情報を削除する(ステップS214)。そして、上述したように、ステップS201以下の処理を行う。
【0063】
次に、図13を用いて、特定の操作の組み合わせによって不要と判定する処理の流れを説明する。同図に示すように、入力装置150において利用者からのコピーコマンドが受け付けられると(ステップS301肯定)、操作情報保留部144Cは、利用者により入力されたコピーコマンドに対応する操作情報を一時的に保留する(ステップS302)。
【0064】
不要操作判定部144Dは、コピー操作受付時間内に再びコピーコマンドを検出するか否かを判定する(ステップS303)。
【0065】
ステップS303において、コピー操作受付時間内に再びコピーコマンドを検出しなかった場合には(ステップS303否定)、不要操作判定部144Dは、ペースト操作受付時間内にペーストコマンドが検出されるか否かを判定する(ステップS305)。
【0066】
ステップS304において、ペースト操作受付時間内にペーストコマンドを検出した場合には(ステップS305肯定)、アニメーション選択部144Aは、コピーコマンドとペーストコマンドに対応するアニメーションを選択する(ステップS307)。
【0067】
キャプチャ作成部は、アニメーション選択部144Aにより選択されたアニメーション情報を用いて、参照者用キャプチャを作成する(ステップS308)。出力制御部142は、キャプチャ作成部144Bにより作成された参照者用キャプチャをネットワーク10経由で情報処理装置200に送信する(ステップS309)。
【0068】
一方、ステップS304において、ペースト操作受付時間内にペーストコマンドを検出しなかった場合には(ステップS305否定)、不要操作判定部144Dは、ステップS302において保留した操作情報を削除する(ステップS306)。そして、上述したように、ステップS301以下の処理を行う。
【0069】
一方、ステップS303において、コピー操作受付時間内に再びコピーコマンドを検出した場合には(ステップS303肯定)、不要操作判定部144Dは、ステップS302において保留した操作情報を上書きして新規の操作情報を保留する(ステップS304)。そして、上述したように、ステップS303以下の処理を行う。
【0070】
なお、実施例3に係る情報処理装置における処理においては、ステップS204による判定を行った後にステップS210による判定を行ったが、必ずしもこの順序で行われる事を要しない。つまり、実施例3に係る情報処理装置における処理においては、ステップS210による判定を行った後にステップS204による判定を行っても良い。
【0071】
[情報処理装置による効果(実施例3)]
上述してきたように、実施例3によれば、不要な操作を判定して削除して表現したアニメーションを用いて参照者用のキャプチャを生成し、参照者側に送信する。このようなことから、情報処理装置100の操作内容を参照側の情報処理装置200の利用者が分かりやすいように表現した情報で参照側の情報処理装置200に提供できる。
【実施例4】
【0072】
[情報処理装置の構成(実施例4)]
実施例4では、情報処理装置にて実行された操作を保留して、操作の間隔を平準化して表現した情報が他の情報処理装置に送信される場合について説明する。例えば、実施例4では、情報処理装置にて実行された連続操作を平準化して表現した情報が他の情報処理装置に送信される場合について説明する。図14は、実施例2に係る参照者用処理部の構成を示す図である。実施例4に係る情報処理装置は、上述した実施例2に係る情報処理装置と同様の制御部と、入力装置と、出力装置とを有する。そして、実施例4に係る情報処理装置の参照者用処理部144は、上述した実施例2に係る参照者用処理部144(図2、図3参照)と基本的には同様の構成であるが、操作情報保留部144Cおよび平準化操作情報算出部144Eを有する点が異なる。
【0073】
図14に示すように、実施例4に係る情報処理装置の参照者用処理部144は、操作情報保留部144Cと、平準化操作情報算出部144Eと、アニメーション選択部144Aと、キャプチャ作成部144Bとを有する。
【0074】
平準化操作情報算出部144Eは、操作情報保留部144Cにて保留された操作情報を用いて、平準化操作情報を算出する。図15は、実施例4に係る連続操作の一例を示す図である。また、図16は、実施例4に係る情報処理装置における処理のタイムラインを示す図である。例えば、図15には、実施例4に係る情報処理装置100のデスクトップ画面上で(1)「クリック」、(2)「移動」、(3)「クリック」、(4)「移動」、(5)「クリック」、(6)「移動」、(7)「クリック」という時間間隔の異なる連続操作を例示する。この連続操作は、次のような時間間隔で実行されたものとする。つまり、例えば、時間1で(1)「クリック」、時間2で(2)「移動」、時間3で(3)「クリック」、時間4で(4)「移動」、時間5で(5)「クリック」、時間6から12で(6)「移動」、時間13で(7)「クリック」である(図16参照)。このとき、実施例4に係る情報処理装置200では、実施例4に係る情報処理装置100にて実行された連続操作の情報が、次のように時間間隔を平準化して表現された状態で受け渡される。すなわち、例えば、時間15で「クリック」、時間16から18で「移動」、時間19で「クリック」、時間20から22で「移動」、時間23で「クリック」、時間24から26で「移動」、時間27で「クリック」の時間間隔に平準化される(図16参照)。なお、図16に示す(1)から(7)までの操作は、同図に示す(8)から(14)までの操作に対応する。平準化操作情報算出部144Eは、実行されるまでの時間間隔が短い操作(図15の(1)から(5)までの操作)と実行されるまでの時間間隔が長い操作(図15の(6)と(7)の操作)が混在する連続操作を一定の間隔で表現した平準化操作情報を算出する。
【0075】
また、図17は、実施例4に係る連続操作の一例を示す図である。また、図18は、実施例4に係る情報処理装置における処理のタイムラインを示す図である。例えば、図17には、実施例4に係る情報処理装置100にて、(1)「クリック」、(2)「移動」、(3)「クリック」、(4)「移動」、(5)「クリック」、(6)「移動」、(7)「クリック」という操作間の移動速度の異なる連続操作を例示する。この連続操作は、次のような移動量(ある速度である時間移動した移動量)で実行されたものとする。つまり、例えば、時間1で(1)「クリック」、時間2で(2)「移動」、時間3で(3)「クリック」、時間4で(4)「移動」、時間5で(5)「クリック」、時間6から12で(6)「移動」、時間13で(7)「クリック」である(図18参照)。このとき、実施例4に係る情報処理装置200では、実施例4に係る情報処理装置100にて実行された連続操作の情報が、次のように移動量を平準化して表現された状態で受け渡される。すなわち、例えば、時間15で「クリック」、時間16から17で「移動」、時間18で「クリック」、時間19から23で「移動」、時間24で「クリック」、時間25から26で「移動」、時間27で「クリック」の操作間の移動速度が平準化される(図18参照)。なお、図18に示す(1)から(7)までの操作は、同図に示す(8)から(14)までの操作に対応する。平準化操作情報算出部144Eは、操作間の移動速度が異なる複数の操作が混在する連続操作を一定のカーソル移動速度で表現した平準化操作情報を算出する。
【0076】
[情報処理装置による処理(実施例4)]
図19は、実施例4に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。同図に示すように、入力装置150において利用者からの複数回の連続した操作が一定時間内に受け付けられると(ステップS401肯定)、操作情報保留部144Cは、利用者により入力された複数回の操作情報を一時的に保留する(ステップS402)。
【0077】
平準化操作情報算出部144Eは、操作情報保留部144Cにて保留された操作情報を用いて、平準化した操作情報を算出する(ステップS403)。例えば、平準化操作情報算出部144Eは、早い操作(図15の(1)から(5)までの操作)と遅い操作(図15の(6)と(7)の操作)が混在する連続操作の情報を一定の時間間隔で表現した平準化操作情報を算出する。また、平準化操作情報算出部144Eは、長い移動量(図17の(4)の移動)と短い移動量(図17の(2)と(6)の移動)が混在する連続操作の情報を一定のカーソル移動速度で表現した平準化操作情報を算出する。
【0078】
そして、アニメーション選択部144Aは、平準化操作情報算出部144Eにて算出された平準化操作情報に対応するアニメーションを選択する(ステップS404)。キャプチャ作成部は、アニメーション選択部144Aにより選択されたアニメーション情報を用いて、参照者用キャプチャを作成する(ステップS405)。出力制御部142は、キャプチャ作成部144Bにより作成された参照者用キャプチャをネットワーク10経由で情報処理装置200に送信する(ステップS406)。
【0079】
[情報処理装置による効果(実施例4)]
上述したように、実施例4によれば、情報処理装置100の操作内容を参照側の情報処理装置200の利用者が分かりやすいように一定の時間間隔で表現した参照者用キャプチャを作成する。したがって、操作間隔の異なる連続操作であっても、情報処理装置100の操作内容を参照側の情報処理装置200の利用者が分かりやすいようにして提供できる。
【0080】
また、上述したように、実施例4によれば、連続操作におけるカーソル移動速度を平準化して表現したアニメーションを用いて参照者用キャプチャを作成する。したがって、操作間の操作速度の異なる連続操作であっても、情報処理装置100の操作内容を参照側の情報処理装置200の利用者が分かりやすいようにして提供できる。
【0081】
なお、上述した実施例4では、平準化操作情報算出部144Eは、操作情報保留部144Cにて保留された操作情報を逐次編集して平準化操作情報を算出する例について説明したが、本実施例はこれに限られるものではない。例えば、平準化操作情報算出部144Eは、操作情報を情報処理装置200へ送信するタイミングに到達することを契機として、操作情報保留部144Cにて保留された操作情報から平準化情報を一括して作成しても良い。
【実施例5】
【0082】
[情報処理装置の構成(実施例5)]
実施例5では、情報処理装置にて実行されたカーソルの操作情報から不要なカーソルの移動を省略して表現した情報が他の情報処理装置に送信される場合について説明する。図20は、実施例5に係る参照者用処理部の構成を示す図である。実施例5に係る情報処理装置は、上述した実施例2に係る情報処理装置100と同様の制御部と、入力装置と、出力装置とを有する。そして、実施例5に係る情報処理装置の参照者用処理部144は、実施例2に係る参照者用処理部144(図2、図3参照)と基本的には同様の構成であるが、操作情報保留部144Cおよびカーソル軌跡算出部144Fを有する点が異なる。
【0083】
図20に示すように、実施例5に係る情報処理装置における参照者用処理部144は、操作情報保留部144Cと、カーソル軌跡算出部144Fと、アニメーション選択部144Aと、キャプチャ作成部144Bとを有する。
【0084】
カーソル軌跡算出部144Fは、操作情報保留部144Cにて保留された操作情報を用いて、カーソルの軌跡を算出する。図21および図22は、実施例5に係る軌跡の補完を説明する図である。図23から図25は、実施例5に係る作成キャプチャの一例を示す図である。例えば、図21に示すように、実施例5に係る情報処理装置のデスクトップ画面上にて、(1)「第1のクリック」操作の後に、(2)「迷いながらの移動」操作を行い、最後に(3)「第2のクリック」操作というような操作が実行される場合がある。このような場合には、操作情報保留部144Cには、同図の(2)に示す「迷いながらの移動」操作という不要な操作情報が保留される。そこで、カーソル軌跡算出部144Fは、操作情報保留部144Cにて保留された操作情報から不要なカーソルの移動に関する操作情報を削除し、図22に示すように、クリック操作間を結ぶ(補完する)軌跡を算出する。
【0085】
なお、カーソル軌跡算出部144Fが算出するカーソルの軌跡は、各操作座標間の最短距離を結ぶ直線で示しても、曲線で示してもよい。
【0086】
キャプチャ作成部144Bは、カーソル軌跡算出部144Fにより算出された軌跡を基に、図23から図25に示すようなキャプチャを作成する。例えば、図24は、カーソル軌跡算出部144Fにより算出された軌跡を示す直線上に、カーソルのアニメーションを展開して作成したキャプチャを示す。
【0087】
[情報処理装置による処理(実施例5)]
図29は、実施例3に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。図29を用いて、無駄なカーソル移動を省略して軌跡を補完する処理の流れを説明する。同図に示すように、入力装置150において利用者からのクリック(以下、第1のクリック)を受け付けると(ステップS501肯定)、操作情報保留部144Cは、利用者により入力された操作情報を一時的に保留する(ステップS502)。
【0088】
カーソル軌跡算出部144Fは、第1のクリックを受け付けた後、一定時間内に次のクリック(以下、第2のクリック)を受け付けるか否かを判定する(ステップS503)。
【0089】
ステップS503において、一定時間内に第2のクリックを受け付けた場合には(ステップS503肯定)、操作情報保留部144Cは、該当する操作情報を保留する(ステップS504)。そして、カーソル軌跡算出部144Fは、操作情報保留部144Cにて保留された第1のクリックと第2のクリックの座標情報を用いて、カーソルの軌跡を算出する(ステップS505)。そして、アニメーション選択部144Aは、第1のクリックから第2のクリックまでに対応するアニメーションを選択する(ステップS506)。
【0090】
キャプチャ作成部は、アニメーション選択部144Aにより選択されたアニメーション情報を用いて、参照者用キャプチャを作成する(ステップS507)。出力制御部142は、キャプチャ作成部144Bにより作成された参照者用キャプチャをネットワーク10経由で情報処理装置200に送信する(ステップS508)。
【0091】
一方、ステップS503において、一定時間内に第2のクリックを受け付けなかった場合には(ステップS503否定)、アニメーション選択部144Aは、第1のクリックに対応するアニメーションを選択する(ステップS509)。そして、上述したように、ステップS507以下の処理を行う。
【0092】
[情報処理装置による効果(実施例5)]
上述したように、実施例5によれば、不要なカーソルの移動に関する情報を削除し、カーソルの軌跡を分りやすいように補完して表現したアニメーションを用いて参照者用キャプチャを作成し、参照者側に送信する。このようなことから、情報処理装置100の操作内容を参照側の情報処理装置200の利用者が分かりやすいように不要なカーソルの移動を省略して表現した情報で参照側の情報処理装置200に提供できる。
【0093】
なお、上述した実施例5では、情報処理装置にて実行されたカーソルの操作情報から不要なカーソルの移動を省略して表現した情報が他の情報処理装置に送信される場合について説明したが、本実施例はこれに限られるものではない。例えば、上述したカーソル軌跡算出部144Fは、カーソルが表示されない入力装置(タッチパネルなど)にて操作を受け付けた場合にも、操作情報保留部144Cに保留された前回のカーソル操作の座標情報を参照してカーソルの軌跡を算出することもできる。図26および図27は、実施例5に係る軌跡の補完を説明する図である。図28は、実施例5に係る情報処理装置における処理のタイムラインを示す図である。
【0094】
例えば、実施例5に係る情報処理装置100でタッチパネルを利用してカーソル操作が利用者により実行された場合には、図26に示すように、(1)前回のクリック操作を行っていたとしても、(2)カーソルの移動は表示されずに、(3)クリック操作が実行される場合がある。そこで、上述したカーソル軌跡算出部144Fは、図27に示すように、(1)前回のクリック操作の座標情報を参照して、(3)クリック操作までのカーソル間の軌跡を算出することで、カーソル間の軌跡を補完する。
【0095】
例えば、図28に示すように、実施例5に係る情報処理装置100にて(3)「クリック」が実行されると、カーソル軌跡算出部144Fは、(1)「前回のクリック」の座標情報を参照して軌跡を算出する。実施例5に係る情報処理装置100は、カーソル間の軌跡の情報を実施例5に係る情報処理装置200に送信する。実施例5に係る情報処理装置200は、実施例5に係る情報処理装置100から受信した情報を表示出力する。このようにして、実施例5に係る情報処理装置200では、(1)「前回のクリック」から(3)「クリック」までの軌跡が補完された操作情報がアニメーション表示される。
【0096】
次に、図30を用いて、カーソル移動が表示されない場合(タッチパネル操作が行われた場合)に軌跡を補完する処理の流れを説明する。図30は、実施例5に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。同図に示すように、入力装置150において利用者からのクリック操作が受け付けられると(ステップS601肯定)、操作情報保留部144Cは、利用者により入力された操作情報を保留する(ステップS602)。
【0097】
カーソル軌跡算出部144Fは、操作情報保留部144Cに前回のクリック座標の記録があるか否かを判定する(ステップS603)。
【0098】
ステップS603において、操作情報保留部144Cに前回のクリック座標の記録があった場合には(ステップS603肯定)、カーソル軌跡算出部144Fは、前回のクリック座標と今回のクリック座標からカーソルの軌跡を算出する(ステップS604)。そして、アニメーション選択部144Aは、カーソルの軌跡とクリック操作に対応するアニメーションを選択する(ステップS605)。
【0099】
キャプチャ作成部は、アニメーション選択部144Aにより選択されたアニメーション情報を用いて、参照者用キャプチャを作成する(ステップS606)。出力制御部142は、キャプチャ作成部144Bにより作成された参照者用キャプチャをネットワーク10経由で情報処理装置200に送信する(ステップS607)。
【0100】
一方、ステップS603において、操作情報保留部144Cに前回のクリック座標の記録がなかった場合には(ステップS603否定)、アニメーション選択部144Aは、単独のクリックに対応するアニメーションを選択する(ステップS608)。そして、上述したように、ステップS606以下の処理を行う。
【0101】
上述してきたように、カーソル間の移動が表示されないタッチパネル操作を受け付けた場合には、タッチパネル操作を分かりやすいように、カーソル間に移動の軌跡を補完して表現したアニメーションを用いて参照者用キャプチャを作成し、参照者側に送信する。このようなことから、カーソル間の移動が表示されないタッチパネル操作であっても、情報処理装置100の操作内容を参照側の情報処理装置200の利用者が分かりやすいようにして参照側の情報処理装置200に提供できる。
【実施例6】
【0102】
[情報処理装置の構成(実施例6)]
実施例6では、情報処理装置100にて実行された一連の操作から不要なキーボード入力を省略して表現した情報が情報処理装置200に送信される場合について説明する。図31は、実施例6に係る参照者用処理部の構成を示す図である。実施例6に係る情報処理装置は、上述した実施例2に係る情報処理装置100と同様の制御部と、入力装置と、出力装置とを有する。そして、実施例6に係る情報処理装置の参照者用処理部144は、実施例2に係る参照者用処理部144(図2、図3参照)と基本的には同様の構成であるが、操作情報保留部144CおよびFIFOスタック144Gを有する点が異なる。
【0103】
図31に示すように、実施例6に係る情報処理装置100における参照者用処理部144は、操作情報保留部144Cと、アニメーション選択部144Aと、キャプチャ作成部144Bと、FIFOスタック144Gとを有する。
【0104】
操作情報保留部144Cは、キーボード入力された文字情報をFIFOスタック144Gに送る。そして、操作情報保留部144Cは、FIFOスタック144Gから受け付けた文字情報をアニメーション選択部144Aに送る。
【0105】
FIFOスタック144Gは、操作情報保留部144Cから受け付けた文字情報を1文字ずつ保留し、保留された文字情報について削除指示を受け付けて、保留された最新のキーボード入力から順に削除する。そして、FIFOスタック144Gは、保有するスタック数以上の文字情報を受け付けると、先に保留していた文字情報から順番に出力する。
【0106】
図32および図33は、実施例6に係る不要なキーボード入力の非表示処理の例を示す図である。図32は、実施例6に係る情報処理装置にて、「C」、「A」、「T」、「Delete」、「Delete」、「U」、「P」と順にキーボード入力が受け付けられた場合を示している。また、図33は、実施例6に係る情報処理装置の参照者用処理部144が、キーボード入力を受け付けて文字情報を出力する過程で、一時的に文字情報をスタックに保留している状況を示している。
【0107】
例えば、図32に示すように、FIFOスタック144Gは、文字情報として「CAT」を保留している状態で、Deleteキー入力があると、保留している最新の文字情報「T」を削除する。また、例えば、文字情報として「CA」を保留している状態で、Deleteキー入力があると、保留している最新の文字情報「A」を削除する。また、例えば、文字情報として「CAT」を保留している状態で、2度のDeleteキー入力があると、保留している最新の文字情報「T」、「A」を削除する。さらに、文字情報として「C」を保留している状態で、文字情報「U」の入力があると、文字情報「U」を加えて文字情報「CU」を保留する。また、例えば、文字情報として「CU」を保留している状態で、文字情報「P」の入力があると、文字情報「P」を加えて文字情報「CUP」を保留する。したがって、文字情報「CAT」を文字情報「CUP」に訂正するキー入力を利用者から受け付けた場合には、FIFOスタック144Gは、訂正前の文字情報「CAT」を出力してしまうことなく、訂正後の文字情報「CUP」のみを出力する。また、FIFOスタック144Gは、4文字目の文字情報を受け付けると先に保留していた「C」を出力する。
【0108】
アニメーション選択部144Cは、操作情報保留部144Cから受け付けた文字情報をキャプチャ作成部144Bに送る。キャプチャ作成部144Bは、アニメーション選択部144Cから受け付けた文字情報を出力制御部142に送る。出力制御部142は、キャプチャ作成部144Bから受け付けた文字情報をネットワーク10経由で他の情報処理装置に送信する。また、出力制御部142は、キャプチャ作成部144Bから受け付けた文字情報を出力装置に送る。出力装置は、キャプチャ作成部144Bから受け付けた文字情報を表示出力する。
【0109】
[情報処理装置による処理(実施例6)]
図34は、実施例6に係る情報処理装置における処理の流れを示す図である。同図に示すように、FIFOスタック144Gは、キーボード入力を受け付けると(ステップS701肯定)、FIFOスタックに文字情報を保留する(ステップS702)。そして、FIFOスタック144Gは、一定時間内に次のキーボード入力を受け付けるか否かを判定する(ステップS703)。
【0110】
ステップS703において、一定時間内に次のキーボード入力を受け付けた場合には(ステップS703肯定)、FIFOスタック144Gは、当該キーボード入力が削除命令であるか否かを判定する(ステップS704)。
【0111】
ステップS704において、当該キーボード入力が削除命令でなかった場合には(ステップS704否定)、FIFOスタック144Gは、スタック内部に空のスタックがあるか否かを判定する(ステップS705)。
【0112】
ステップS705において、スタック内部に空のスタックがない場合には(ステップS705否定)、FIFOスタック144Gは、スタック内部の先頭の文字情報を出力する(ステップS706)。続いて、FIFOスタック144Gは、スタック内部にある文字情報を前方のスタックに移動させる(ステップS707)。そして、FIFOスタック144Gは、空のスタックにステップS703で受け付けた文字情報を保留する(ステップS708)。
【0113】
一方、ステップS705において、スタック内部に空のスタックがある場合には(ステップS705肯定)、FIFOスタック144Gは、空のスタックに文字情報を保留する(ステップS708)。
【0114】
一方、ステップS704において、当該キーボード入力が削除命令である場合には(ステップS704肯定)、FIFOスタック144Gは、スタック内部にある最新の文字情報を削除する(ステップS709)。
【0115】
一方、ステップS703において、一定時間内に次のキーボード入力を受け付けなかった場合には(ステップS703否定)、FIFOスタック144Gは、スタック内部にある文字情報を出力する(ステップS710)。そして、上述したように、ステップS701以下の処理を行う。
【0116】
なお、スタック内部に文字情報が保留されていない状態で削除命令を受け付けた場合には、FIFOスタック144Gは、削除命令を出力して情報処理装置200側で削除命令を実行する。
【0117】
[情報処理装置による効果(実施例6)]
上述してきたように、実施例6によれば、不要なキーボード入力を省略して表現したアニメーションを用いて参照者用キャプチャを作成し、参照者側に送信する。このようなことから、情報処理装置100の操作内容を参照側の情報処理装置200の利用者が分かりやすいように表現した情報で参照側の情報処理装置200に提供できる。
【実施例7】
【0118】
以下、本願の開示する操作内容送信プログラムの他の実施形態を説明する。
【0119】
(1)装置構成等
例えば、図2および図3に示した情報処理装置100の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、情報処理装置100の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、操作者用処理部143、参照者用処理部144の各機能を集約して統合する。このように、情報処理装置100の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0120】
(2)操作内容送信プログラム
また、上記の実施例で説明した情報処理装置100の各種の処理(例えば、図6、12、13、19、29、30、34等参照)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、図35を用いて、上記の実施例で説明した情報処理装置と同様の機能を有する操作内容送信プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図35は、操作内容送信プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【0121】
同図に示すように、情報処理装置としてコンピュータ300は、通信制御部310、HDD320、RAM330およびCPU340をバス400で接続して構成される。
【0122】
ここで、通信制御部310は、各種情報のやり取りに関する通信を制御する。HDD320は、CPU340による各種処理の実行に必要な情報を記憶する。RAM330は、各種情報を一時的に記憶する。CPU340は、各種演算処理を実行する。
【0123】
そして、HDD320には、図35に示すように、上記の実施例で説明した情報処理装置100の各処理部と同様の機能を発揮する操作内容送信プログラム321と、操作内容送信用データ322とがあらかじめ記憶されている。なお、この操作内容送信プログラム321を適宜分散させて、ネットワークを介して通信可能に接続された他のコンピュータの記憶部に記憶させておくこともできる。
【0124】
そして、CPU340が、この操作内容送信プログラム321をHDD320から読み出してRAM330に展開することにより、図35に示すように、操作内容送信プログラム321は操作内容送信プロセス331として機能するようになる。
【0125】
すなわち、操作内容送信プロセス331は、操作内容送信用データ322等をHDD320から読み出して、RAM330において自身に割り当てられた領域に展開し、この展開したデータ等に基づいて各種処理を実行する。
【0126】
なお、操作内容送信プロセス331は、例えば、図2および図3に示した情報処理装置の入力制御部141、出力制御部142、操作者用処理部143および参照者用処理部144において実行される処理に対応する。
【0127】
なお、上記した操作内容送信プログラム321については、必ずしも最初からHDD320に記憶させておく必要はない。
【0128】
例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0129】
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0130】
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0131】
(付記1)コンピュータに、
利用者から操作を受け付ける操作受付手順と、
前記操作受付手順により受け付けられた操作の内容を表現する操作内容表現情報を生成する操作内容表現情報生成手順と、
前記操作内容表現情報生成手順により生成された操作内容表現情報を、ネットワークを介して相互に通信可能な状態で接続された他の装置に対して送信する送信手順と、
を実行させることを特徴とする操作内容送信プログラム。
【0132】
(付記2)前記コンピュータに、
前記操作受付手順により受け付けられた操作を一時的に保留する操作保留手順をさらに実行させ、
前記操作内容表現情報生成手順は、前記操作保留手順により保留された操作の内容を表現する前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする付記1に記載の操作内容送信プログラム。
【0133】
(付記3)
前記操作内容表現情報生成手順は、前記操作に対応する対応操作情報を記憶する記憶部から、前記操作保留手順により保留された操作に対応する対応操作情報を選択して、当該選択された対応操作情報を用いて前記保留された操作の内容を表現する前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする付記1または2に記載の操作内容送信プログラム。
【0134】
(付記4)前記コンピュータに、
前記操作保留手順により保留された操作が所定の条件を満足するか否か、または前記保留された操作と当該保留された操作の次に前記操作受付手順により受け付けられる次の操作との関係が所定の条件を満足するか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により所定の条件を満足しないと判定された場合には、前記操作保留手順により保留された操作を削除する削除手段と、
をさらに実行させることを特徴とする付記2に記載の操作内容送信プログラム。
【0135】
(付記5)前記判定手順は、前記操作保留手順により保留された操作が操作対応オブジェクトを指定する操作であるか否かを判定し、
前記削除手順は、前記判定手順により前記操作が操作対応オブジェクトを指定する操作ではないものと判定された場合には、前記操作保留手順により保留された操作を削除することを特徴とする付記3に記載の操作内容送信プログラム。
【0136】
(付記6)前記判定手順は、前記操作の保留開始時から一定時間内に次の操作が前記操作受付手順により受け付けられたか否かを判定し、
前記判定手順は、前記操作受付手順により前記次の操作が受け付けられたものと前記判定手順により判定された場合には、前記操作と次の操作の操作位置間隔が設定間隔以内であるか否かを判定し、
前記削除手順は、前記操作位置間隔が前記設定間隔以内であると判定された場合には、前記操作保留手順により保留された操作を削除することを特徴とする付記3に記載の操作内容送信プログラム。
【0137】
(付記7)前記判定手順は、前記操作保留手順により保留された操作の保留開始時から一定時間内に次の操作が前記操作受付手順により受け付けられたか否かを判定し、
前記コンピュータに、
前記操作受付手順により前記次の操作が受け付けられたものと前記判定手順により判定された場合に、前記保留されている操作と前記次の操作との組合せが所定の操作の組合せに該当するか否かを判定する操作組合せ判定手順をさらに実行させ、
前記操作組合せ判定手順により前記所定の操作の組合せであると判定された場合には、前記操作内容表現情報生成手順は、前記操作保留手順により保留された操作を削除することを特徴とする付記3に記載の操作内容送信プログラム。
【0138】
(付記8)前記コンピュータに、
前記操作保留手順により保留された操作と当該保留された操作の次に前記操作受付手順により受け付けられる次の操作とが連続操作であるか否かを判定する連続操作判定手順をさらに実行させ、
前記連続操作判定手順により前記連続操作であると判定された場合には、前記操作内容表現情報生成手順は、前記保留されている操作と前記次の操作の間隔を平準化して表現した前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする付記2に記載の操作内容送信プログラム。
【0139】
(付記9)前記操作内容表現情報生成手順は、前記連続操作判定手順により前記連続操作であると判定された場合には、前記保留されている操作と前記次の操作の間隔を操作位置に応じて平準化して表現した前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする付記8に記載の操作内容送信プログラム。
【0140】
(付記10)前記操作内容表現情報生成手順は、前記保留されている操作と前記次の操作との間の軌跡を補完して表現した前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする付記2に記載の操作内容送信プログラム。
【0141】
(付記11)前記操作保留手順は、複数の前記操作を保留し、
前記操作内容表現情報生成手順は、前記保留されている複数の操作を圧縮して表現した前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする付記2に記載の操作内容送信プログラム。
【0142】
(付記12)前記操作保留手順は、前記操作受付手順により受け付けられたキーボード入力を所定数保留し、
前記コンピュータに、
前記前記操作保留手順により保留されたキーボード入力について削除指示を受け付ける削除指示受付手順と、
前記削除指示受付手順により前記削除指示を受け付けるごとに、前記操作保留手順により保留された最新のキーボード入力から順に削除する入力削除手順と、
をさらに実行させることを特徴とする付記2に記載の操作内容送信プログラム。
【符号の説明】
【0143】
10 ネットワーク
100 情報処理装置
110 操作受付部
120 操作内容表現情報生成部
130 送信部
140 制御部
141 入力制御部
142 出力制御部
143 操作者用処理部
144 参照者用処理部
144A アニメーション選択部
144B キャプチャ作成部
144C 操作情報保留部
144D 不要操作判定部
144E 平準化操作情報算出部
144F カーソル軌跡算出部
144G FIFOスタック
150 入力装置
160 出力装置
200 情報処理装置
210 制御部
220 入力装置
230 出力装置
300 コンピュータ
310 通信制御部
320 HDD
321 操作情報送信プログラム
322 操作情報送信用データ
330 RAM
331 操作情報送信プロセス
340 CPU
400 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
利用者から操作を受け付ける操作受付手順と、
前記操作受付手順により受け付けられた操作の内容を表現する操作内容表現情報を生成する操作内容表現情報生成手順と、
前記操作内容表現情報生成手順により生成された操作内容表現情報を、ネットワークを介して相互に通信可能な状態で接続された他の装置に対して送信する送信手順と
を実行させることを特徴とする操作内容送信プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータに、
前記操作受付手順により受け付けられた操作を一時的に保留する操作保留手順をさらに実行させ、
前記操作内容表現情報生成手順は、前記操作保留手順により保留された操作の内容を表現する前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の操作内容送信プログラム。
【請求項3】
前記操作内容表現情報生成手順は、前記操作に対応する対応操作情報を記憶する記憶部から、前記操作保留手順により保留された操作に対応する対応操作情報を選択して、当該選択された対応操作情報を用いて前記保留された操作の内容を表現する前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の操作内容送信プログラム。
【請求項4】
前記コンピュータに、
前記操作保留手順により保留された操作と当該保留された操作の次に前記操作受付手順により受け付けられる次の操作とが連続操作であるか否かを判定する連続操作判定手順をさらに実行させ、
前記連続操作判定手順により前記連続操作であると判定された場合には、前記操作内容表現情報生成手順は、前記保留されている操作と前記次の操作の間隔を平準化して表現した前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の操作内容送信プログラム。
【請求項5】
前記操作内容表現情報生成手順は、前記連続操作判定手順により前記連続操作であると判定された場合には、前記保留されている操作と前記次の操作の間隔を操作位置に応じて平準化して表現した前記操作内容表現情報を生成することを特徴とする請求項4に記載の操作内容送信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2011−28501(P2011−28501A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−173362(P2009−173362)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】