説明

操作状態報知装置

【課題】運転者が、操作による操作部の状態変化の確認とともに、操作部の操作結果としての操作対象の車載電子機器の状態変化(操作状態、作動状態)を、前方視界から視線を大きく移動させることなく、容易に視認可能とする操作状態報知装置を提供する。
【解決手段】本発明の操作状態報知装置の一態様であるパワーウィンドウ操作状態報知部100は、検知信号入力部102から入力されるパワーウィンドウ操作情報に基づいて、開閉状態推定部103によって推定される全てのパワーウィンドウの開閉状態を報知するとともに、搭乗者による操作によってパワーウィンドウの少なくとも一つが開閉されると、当該開閉されたパワーウィンドウに対応するパワーウィンドウ操作位置を明示し、該開閉されたパワーウィンドウの開閉状態を強調して報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に複数備えられる電動窓に対応して位置する操作部が該自動車の搭乗者に操作されることによって開閉する該電動窓の開閉状態を報知する操作状態報知装置に関し、特に、該電動窓の開閉状態を該自動車の運転者に運転に支障なく報知する操作状態報知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車には、多種多様な車載電子機器が備えられている。これらの車載電子機器は、対応する操作部が所定位置に取り付けられており、自動車の運転者は、この操作部を操作しつつ車載電子機器の実際の作動状況を目視によって確認することとなる。
【0003】
しかし、車載電子機器の操作は、運転中に行われることが多いことから、運転者が前方視界から視線を大きく移動させて操作部を操作することは、前方不注意となり、多くの危険を伴う。したがって、運転者は、十分に操作部を見ずに操作することとなり、操作性に難があった。
【0004】
このような操作性の不都合を解消するため、例えば、特許文献1〜4に示されるように、操作部が操作されると、車載電子機器の操作状況が表示装置に表示され、運転者は、前方視界から視線を大きく移動させることなく表示を見ながら操作部を操作することが可能となり、操作部の操作性が向上する車載電子機器の操作制御装置が提案されている。
【0005】
また、特許文献2、5および6に示されるように、自動車の運転者の運転に支障を来たさず操作可能な位置に、車載電子機器の複数の操作を集約した操作スイッチが提案されている。この操作スイッチを使用すると、運転者は、前方視界から視線を大きく移動させることなく操作部を操作することが可能となり、車載電子機器の操作にかかる操作スイッチの操作性が向上する。
【0006】
【特許文献1】特開2005−322566号公報
【特許文献2】特開平5−77679号公報
【特許文献3】特開2004−322900号公報
【特許文献4】特開2005−150921号公報
【特許文献5】特開2003−63326号公報
【特許文献6】特開2000−149721号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1〜4に代表される従来技術では、表示装置に表示される表示内容は、操作による操作部の状態変化のみであるので、操作部の操作性の向上には資するものの、自動車の運転者は、操作部の操作結果として操作対象の車載電子機器の状態変化を表示装置に表示される表示内容から知ることはできなかった。
【0008】
このため、例えば、車載電子機器が電動窓(パワーウィンドウ)のように、操作による操作部の状態変化に応じて操作部の操作結果として操作対象の車載電子機器の物理的状態が変化する場合には、運転者は、その都度操作対象の状態変化を直接確認せねばならなかった。よって、いくら操作部の操作性が向上したとしても、運転者は、操作結果の確認のために、前方視界から視線を大きく移動させなければならず、操作性向上の意義が没却されてしまっていた。
【0009】
なお、上記特許文献5および6は、操作部の操作性の向上を目的とするのみであるため、上記特許文献1〜4に代表される従来技術と組み合わせたとしても、依然として運転者は、操作結果の確認のために、前方視界から視線を大きく移動させなければならず、操作性向上の意義が没却されることとなる。
【0010】
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、運転者が、操作による操作部の状態変化の確認とともに、操作部の操作結果としての操作対象の車載電子機器の状態変化(操作状態、作動状態)を、前方視界から視線を大きく移動させることなく、容易に視認可能とする操作状態報知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明は、自動車に複数備えられる電動窓に対応して位置する操作部が該自動車の搭乗者に操作されることによって開閉する該電動窓の開閉状態を報知する操作状態報知装置であって、前記電動窓の全ての開閉状態を推定する開閉状態推定手段と、前記操作部が前記搭乗者によって触接されたとき、前記開閉状態推定手段によって推定される前記電動窓の全ての開閉状態を報知するとともに、該搭乗者による操作によって前記電動窓の少なくとも一つが開閉されると、当該開閉された電動窓に対応する前記操作部を明示し、該開閉された電動窓の開閉状態を強調して報知する操作状態報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記発明において、前記操作状態報知手段は、前記自動車の運転に支障なく前記運転者に視認可能な表示装置に、全ての前記電動窓の開閉状態を表示するとともに、当該開閉された電動窓に対応する前記操作部を明示し、該開閉された電動窓の開閉状態を強調して表示することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、前記操作状態報知手段は、前記電動窓に対応して位置する前記操作部が前記搭乗者によって触接されたとき、該電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせに対応する接触操作表示部を前記表示装置にさらに表示する接触操作表示部表示手段と、前記搭乗者によって、前記接触操作表示部表示手段により前記表示装置に表示される前記接触操作表示部が接触操作されると、該接触操作表示部に対応する前記電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせに応じて該電動窓の全ての開閉状態を制御する全電動窓開閉状態制御手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、前記接触操作表示部表示手段は、前記搭乗者によって触接された前記操作部の位置に応じて前記接触操作表示部を選択して表示することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記発明において、前記電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせの設定を受け付ける設定受け付け手段と、前記設定受け付け手段によって受け付けられた前記電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせを記憶する制御量記憶手段とをさらに備え、前記接触操作表示部表示手段は、前記制御量記憶手段に記憶された前記電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせに対応する接触操作表示部を前記表示装置に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、搭乗者は、いずれの搭乗者によっていずれの電動窓が操作されたかを容易に認識し、操作された電動窓の開閉状態がどのような状態にあるかを容易に認識することが可能となるという効果を奏する。また、搭乗者は、自身が操作する操作対象の電動窓の開閉状態を直接確認せずとも、報知に従って開閉状態を確認しながら電動窓の開閉を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0017】
また、本発明によれば、電動窓の開閉状態を、自動車の運転に支障なく視認可能に運転者に表示し、前方視界から視線を大きく移動させることなく、容易かつ確実に運転者に報知できるという効果を奏する。
【0018】
また、本発明によれば、複数の電動窓を一括して制御することが可能となるという効果を奏する。特に、運転者は、前方視界から視線を大きく移動させることなく、容易に、複数の電動窓を一括して制御することが可能となるという効果を奏する。
【0019】
また、本発明によれば、搭乗者が運転者か、または運転者以外のいずれの搭乗者であるかに応じて複数の電動窓の一括制御の権限を異ならせることが可能となるという効果を奏する。
【0020】
また、本発明によれば、電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせを任意に設定することが可能になるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に添付図面を参照し、本発明の操作状態報知装置に係る実施例1〜3を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例1〜3は、操作状態を報知する対象として、本発明を、自動車のパワーウィンドウ(電動窓)に適用した場合を示すこととする。なお、操作状態を報知する対象は、これに限らず、自動車に備えられる電子機器、装置に広く適用可能である。特に、リモートコントロール操作に応じて操作対象の電子機器、装置の物理的態様が変化する電子機器、装置に適用することが好適である。例えば、電動ドアミラーなどに適用可能である。
【0022】
本発明の操作状態報知装置の一態様は、搭乗者(ヒューマン)と自動車(マシン)との間での情報のやり取りを取り持つヒューマンマシンインターフェース装置である。ヒューマンマシンインターフェース装置は、HMI(Human Machine Interface)コントローラによって制御される。よって、操作状態報知装置は、HMIコントローラの制御によって機能が実現されるものである。
【実施例1】
【0023】
以下に図1〜図4を参照して、本発明の実施例1を説明する。本発明の実施例1は、4枚の乗車扉が備えられた自動車において、各乗車扉にその電動窓を操作するための操作スイッチが備えられ、この操作スイッチを操作することによって各乗車扉の電動窓が操作可能であるとともに、運転席の乗車扉に備えられる操作スイッチからは、全ての電動窓を操作可能である状況を前提としている。
【0024】
先ず、実施例1にかかる操作状態報知装置の構成を説明する。図1は、実施例にかかる操作状態報知装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、ヒューマンマシンインターフェース装置200にパワーウィンドウ操作状態報知部100が含まれている。実施例1にかかる操作状態報知装置は、パワーウィンドウ操作状態報知部100、またはパワーウィンドウ操作状態報知部100が含まれるヒューマンマシンインターフェース装置200に相当する。
【0025】
ヒューマンマシンインターフェース装置200は、カーナビゲーション装置300と、ラジオ受信装置、テレビジョン受信装置、CD(Compact Disc)再生装置、DVD(Digital Video Disc)再生装置など音響映像装置全般を指すAV(Audio Visual)装置400と、Body ECU(Electric Control Unit)と呼ばれる艤装系制御装置500とから入力信号を入力される。また、ヒューマンマシンインターフェース装置200は、スピーカ、ヘッドフォンなどの音声出力装置600およびディスプレイなどの表示装置800へ出力信号を出力する。
【0026】
なお、ヒューマンマシンインターフェース装置200、カーナビゲーション装置300、AV装置400、艤装系制御装置500、音声出力装置600および表示装置800は、CAN(Controller Area Network)と呼ばれる車載ネットワークを介して接続される。
【0027】
ヒューマンマシンインターフェース装置200は、パワーウィンドウ操作状態報知部100と、入力I/F(インターフェース)部201と、出力I/F部202と、入力制御処理部203とを有する。入力I/F部201は、カーナビゲーション装置300、AV装置400または艤装系制御装置500からの入力信号の入力を受け付け、入力制御処理部203へと受け渡す。
【0028】
入力制御処理部203は、入力I/F部201から受け渡された入力信号を調停し、カーナビゲーション装置300およびAV装置400からの入力信号を、出力I/F部202へ受け渡し、艤装系制御装置500からの入力信号をパワーウィンドウ操作状態報知部100へと受け渡す。また、出力I/F部202は、パワーウィンドウ操作状態報知部100または入力制御処理部203から受け渡された出力信号を、音声出力装置600または表示装置800へと出力する。
【0029】
艤装系制御装置500は、自動車に備えられる各種電子機器の制御をつかさどるが、特に、運転席からのパワーウィンドウ操作を検知する運転席パワーウィンドウ検知部500aと、助手席からのパワーウィンドウ操作を検知する助手席パワーウィンドウ検知部500bと、右後部座席からのパワーウィンドウ操作を検知する右後部座席パワーウィンドウ検知部500cと、左後部座席からのパワーウィンドウ操作を検知する左後部座席パワーウィンドウ検知部500dと、パワーウィンドウの駆動制御を行うパワーウィンドウ駆動制御部500eとを有する。これら以外の構成については、説明を省略する。
【0030】
艤装系制御装置500には、パワーウィンドウ操作装置700が接続されている。パワーウィンドウ操作装置700は、自動車の各乗車扉にそれぞれ備えられる操作スイッチである。パワーウィンドウ操作装置700は、操作スイッチへの触接(タッチ)を検知すると、艤装系制御装置500に対して触接検知信号を出力する。また、パワーウィンドウ操作装置700は、操作スイッチの操作を検知すると、艤装系制御装置500に対して操作検知信号を出力する。
【0031】
パワーウィンドウ操作装置700は、運転席パワーウィンドウ操作部700aと、助手席パワーウィンドウ操作部700bと、右後部座席パワーウィンドウ操作部700cと、左後部座席パワーウィンドウ操作部700dとを有する。
【0032】
パワーウィンドウ操作装置700の運転席パワーウィンドウ操作部700aは、運転席のパワーウィンドウ、助手席のパワーウィンドウ、右後部座席のパワーウィンドウ、左後部座席のパワーウィンドウの全てのパワーウィンドウを操作可能な操作スイッチを備える。運転席パワーウィンドウ操作部700aは、該操作部(操作スイッチ)に触接(タッチ)されたことを検知すると、触接検知信号を艤装系制御装置500へ受け渡す。また、運転席パワーウィンドウ操作部700aは、該操作部(操作スイッチ)を介してパワーウィンドウの開閉の操作が指示されたことを検知すると、操作検知信号を艤装系制御装置500へ受け渡す。そして、該操作検知信号に基づき、艤装系制御装置500のパワーウィンドウ駆動制御部500eは、運転席パワーウィンドウ駆動部900aを駆動する。なお、触接検知信号および操作検知信号を総称して操作情報と呼ぶ。
【0033】
パワーウィンドウ操作装置700の助手席パワーウィンドウ操作部700bは、助手席のパワーウィンドウを操作可能な操作スイッチを備える。助手席パワーウィンドウ操作部700bは、該操作部(操作スイッチ)に触接(タッチ)されたことを検知すると、触接検知信号を艤装系制御装置500へ受け渡す。また、助手席パワーウィンドウ操作部700bは、該操作部(操作スイッチ)を介してパワーウィンドウの開閉の操作が指示されたことを検知すると、操作検知信号を艤装系制御装置500へ受け渡す。そして、該操作検知信号に基づき、艤装系制御装置500のパワーウィンドウ駆動制御部500eは、助手席パワーウィンドウ駆動部900bを駆動する。
【0034】
パワーウィンドウ操作装置700の右後部座席パワーウィンドウ操作部700cは、右後部座席のパワーウィンドウを操作可能な操作スイッチを備える。右後部座席パワーウィンドウ操作部700cは、該操作部(操作スイッチ)に触接(タッチ)されたことを検知すると、触接検知信号を艤装系制御装置500へ受け渡す。また、右後部座席パワーウィンドウ操作部700cは、該操作部(操作スイッチ)を介してパワーウィンドウの開閉の操作が指示されたことを検知すると、操作検知信号を艤装系制御装置500へ受け渡す。そして、該操作検知信号に基づき、艤装系制御装置500のパワーウィンドウ駆動制御部500eは、運転席パワーウィンドウ駆動部900aを駆動する。そして、該操作検知信号に基づき、艤装系制御装置500のパワーウィンドウ駆動制御部500eは、右後部座席パワーウィンドウ駆動部900cを駆動する。
【0035】
パワーウィンドウ操作装置700の左後部座席パワーウィンドウ操作部700dは、左後部座席のパワーウィンドウを操作可能な操作スイッチを備える。左後部座席パワーウィンドウ操作部700dは、該操作部(操作スイッチ)に触接(タッチ)されたことを検知すると、触接検知信号を艤装系制御装置500へ受け渡す。また、左後部座席パワーウィンドウ操作部700dは、該操作部(操作スイッチ)を介してパワーウィンドウの開閉の操作が指示されたことを検知すると、操作検知信号を艤装系制御装置500へ受け渡す。そして、該操作検知信号に基づき、艤装系制御装置500のパワーウィンドウ駆動制御部500eは、左後部座席パワーウィンドウ駆動部900dを駆動する。
【0036】
表示装置800は、パワーウィンドウ操作状態表示部800aと、カーナビゲーション画面表示部800bと、AV画面表示部800cとを有する。パワーウィンドウ操作状態表示部800aは、表示装置800の表示画面における割り込み表示である。表示装置800は、通常時において、カーナビゲーション装置300またはAV装置400からの出力信号に基づく通常表示をその表示画面に表示するが、ヒューマンマシンインターフェース装置200のパワーウィンドウ操作状態報知部100から各種操作状態の報知画面の出力指示を受け付けたならば、表示画面において少なくとも部分的に各種操作状態の割り込み表示を通常表示に重畳するように表示する。なお、表示装置800におけるパワーウィンドウ操作状態の割り込み表示は、表示開始後所定時間が経過したならば消去されるように制御される。
【0037】
パワーウィンドウ駆動装置900は、パワーウィンドウ駆動モータである。運転席、助手席、右後部座席、左後部座席それぞれのパワーウィンドウを開閉するために該パワーウィンドウを駆動する。パワーウィンドウ駆動装置900は、運転席のパワーウィンドウを駆動する運転席パワーウィンドウ駆動部900aと、助手席のパワーウィンドウを駆動する助手席パワーウィンドウ駆動部900bと、右後部座席のパワーウィンドウを駆動する右後部座席パワーウィンドウ駆動部900cと、左後部座席のパワーウィンドウを駆動する左後部座席パワーウィンドウ駆動部900dとを有する。これらのパワーウィンドウ駆動部は、艤装系制御装置500のパワーウィンドウ駆動制御部500eから出力される、各パワーウィンドウを開閉する駆動信号に基づいて作動する。
【0038】
パワーウィンドウ操作状態報知部100は、操作情報処理部101と、検知信号入力部102と、開閉状態推定部103と、画像出力制御部104と、音声出力制御部105とを有する。
【0039】
操作情報処理部101は、パワーウィンドウ操作状態報知部100全体の制御をつかさどる制御部であるとともに、検知信号入力部102から入力されるパワーウィンドウ操作を示す情報に基づいて、パワーウィンドウ操作状態を判定する判定処理部である。
【0040】
検知信号入力部102は、艤装系制御装置500から入力された各電子機器の操作スイッチの触接検知信号または操作検知信号の入力を受け付け、操作情報処理部101へと受け渡す。検知信号入力部102は、運転席パワーウィンドウ検知信号入力部102aと、助手席パワーウィンドウ検知信号入力部102bと、右後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102cと、左後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102dとを有する。
【0041】
運転席パワーウィンドウ検知信号入力部102aは、艤装系制御装置500の運転席パワーウィンドウ検知部500aから入力された運転席パワーウィンドウの触接検知信号または操作検知信号を受け付け、操作情報処理部101へと入力する。なお、運転席パワーウィンドウの操作検知信号は、操作されたパワーウィンドウを識別する情報を含む。このため、いずれのパワーウィンドウが操作されたかを区別して運転者に報知可能となる。
【0042】
助手席パワーウィンドウ検知信号入力部102bは、艤装系制御装置500の助手席パワーウィンドウ検知部500bから入力された助手席パワーウィンドウの触接検知信号または操作検知信号を受け付け、操作情報処理部101へと入力する。なお、助手席パワーウィンドウの操作検知信号は、助手席パワーウィンドウを識別する情報を含む。このため、助手席パワーウィンドウが操作されたことを明示して運転者に報知可能となる。
【0043】
右後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102cは、艤装系制御装置500の右後部座席パワーウィンドウ検知部500cから入力された右後部座席パワーウィンドウの触接検知信号または操作検知信号を受け付け、操作情報処理部101へと入力する。なお、右後部座席パワーウィンドウの操作検知信号は、右後部座席パワーウィンドウを識別する情報を含む。このため、右後部座席パワーウィンドウが操作されたことを明示して運転者に報知可能となる。
【0044】
左後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102dは、艤装系制御装置500の左後部座席パワーウィンドウ検知部500dから入力された左後部座席パワーウィンドウの触接検知信号または操作検知信号を受け付け、操作情報処理部101へと入力する。なお、左後部座席パワーウィンドウの操作検知信号は、左後部座席パワーウィンドウを識別する情報を含む。このため、左後部座席パワーウィンドウが操作されたことを明示して運転者に報知可能となる。
【0045】
開閉状態推定部103は、パワーウィンドウ駆動モータの種別に応じて、パワーウィンドウの開閉状態を推定する。パワーウィンドウの開閉状態は、パワーウィンドウの開放量で示す。パワーウィンドウを締め切った状態、すなわち、パワーウィンドウを上げきった状態を開放量0%とし、パワーウィンドウを開放しきった状態、すなわち、パワーウィンドウを下げ切った状態を開放量100%とし、この0%から100%の間を等間隔に区切って、開放量を百分率表示する。
【0046】
パワーウィンドウの開放量が0%となる都度、すなわち、パワーウィンドウの窓枠内側上部に備えられるリミットスイッチ(図示せず)が、パワーウィンドウが締め切られたことを検知し、かつパワーウィンドウ駆動モータに過電流が流れた都度、開放量を0%にリセットする。リセットされない限りは、開放量は保持される。
【0047】
パワーウィンドウ駆動にDC(Direct Current)モータを使用した場合は、パワーウィンドウ操作検知信号が検知された時間、すなわち、パワーウィンドウ操作装置が操作された時間を計時し、この時間に基づいてパワーウィンドウの開閉状態を推定する。また、パワーウィンドウ駆動にステップモータを使用した場合は、ステップモータの回転位置を検知し、この位置に基づいてパワーウィンドウの開閉状態を推定する。
【0048】
なお、イグニションキーのオン/オフの位置に応じて電源電圧が異なり、パワーウィンドウの開閉速度が異なるため、イグニションキーのオン/オフの位置に応じてパワーウィンドウの開閉状態を示す開放量を補正する。
【0049】
画像出力制御部104は、操作情報処理部101が出力する操作情報処理結果に基づいて、表示装置800の表示のための表示データを生成し、出力I/F部202を介して表示装置800へと受け渡す。音声出力制御部105は、操作情報処理部101が出力する操作情報処理結果に基づいて、音声出力装置600の音声出力のための音声データを生成し、出力I/F部202を介して音声出力装置600へと受け渡す。
【0050】
次に、図1に示した操作状態報知装置で実行される運転席でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理について説明する。図2は、図1に示した操作状態報知装置で実行される運転席でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
同図に示すように、先ず、操作情報処理部101は、検知信号入力部102から入力される触接検知信号に基づいて、運転席でいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが触接されたか、あるいはいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが操作されたか否かを判定する(ステップS101)。運転席でいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが触接されたか、あるいはいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが操作された場合は(ステップS101肯定)、ステップS102へ移り、運転席でいずれのパワーウィンドウの操作スイッチも触接されていない、かつ運転席でいずれのパワーウィンドウの操作スイッチも操作されていない場合は(ステップS101否定)、ステップS101を繰り返す。
【0052】
続いて、ステップS102では、操作情報処理部101は、運転席パワーウィンドウ検知信号入力部102a、助手席パワーウィンドウ検知信号入力部102b、右後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102c、左後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102dのいずれから操作情報が入力されたかを判定することによって、運転席で操作されたパワーウィンドウを特定する。
【0053】
続いて、ステップS103では、操作情報処理部101は、開閉状態推定部103の推定結果に基づいて、全てのパワーウィンドウの開閉量を検知する。そして、操作情報処理部101は、画像出力制御部104を介して、表示装置800に、全てのパワーウィンドウの開閉量を表示し、特に、運転席で開閉操作されたパワーウィンドウを強調表示する(ステップS104)。このとき、音声出力装置600から音声を発することによって報知してもよい。
【0054】
続いて、操作情報処理部101は、ステップS104の表示が開始されてから所定時間経過したか否かを判定する(ステップS105)。所定時間経過した場合は(ステップS105肯定)、表示を自動的にキャンセル(消去)し(ステップS106)、所定時間経過していない場合は(ステップS105否定)、ステップS105を繰り返す。
【0055】
次に、図1に示した操作状態報知装置で実行される運転席以外でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理について説明する。図3は、図1に示した操作状態報知装置で実行される運転席以外でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理手順を示すフローチャートである。
【0056】
同図に示すように、先ず、操作情報処理部101は、検知信号入力部102から入力される触接検知信号に基づいて、運転席以外でいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが触接されたか、あるいはいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが操作されたか否かを判定する(ステップS111)。運転席以外でいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが触接されたか、あるいはいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが操作された場合は(ステップS111肯定)、ステップS112へ移り、運転席以外でいずれのパワーウィンドウの操作スイッチも触接されていない、かつ運転席以外でいずれのパワーウィンドウの操作スイッチも操作されていない場合は(ステップS111否定)、ステップS111を繰り返す。
【0057】
続いて、ステップS112では、操作情報処理部101は、運転席パワーウィンドウ検知信号入力部102a、助手席パワーウィンドウ検知信号入力部102b、右後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102c、左後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102dのいずれから操作情報が入力されたかを判定することによって、運転席以外で操作されたパワーウィンドウを特定する。
【0058】
続いて、ステップS113では、操作情報処理部101は、開閉状態推定部103の推定結果に基づいて、全てのパワーウィンドウの開閉量を検知する。そして、操作情報処理部101は、画像出力制御部104を介して、表示装置800に、全てのパワーウィンドウの開閉量を表示し、特に、今回運転席以外で開閉操作されたパワーウィンドウを強調表示する(ステップS114)。このとき、音声出力装置600から音声を発することによって報知してもよい。
【0059】
続いて、操作情報処理部101は、ステップS114の表示が開始されてから所定時間経過したか否かを判定する(ステップS115)。所定時間経過した場合は(ステップS115肯定)、表示を自動的にキャンセル(消去)し(ステップS116)、所定時間経過していない場合は(ステップS115否定)、ステップS115を繰り返す。
【0060】
次に、実施例1のパワーウィンドウ操作状態の表示例を説明する。図4は、実施例1のパワーウィンドウ操作状態の表示例を説明するための説明図である。同図に示すように、表示装置800の表示されるパワーウィンドウ操作状態表示部800a(表示画面)には、運転席パワーウィンドウ操作状態表示部801と、助手席パワーウィンドウ操作状態表示部802と、右後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部803と、左後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部804と、操作位置表示部805とを含む。
【0061】
なお、図4の前提として、運転席からは、全てのパワーウィンドウを操作可能であり、その他の座席からは、当該座席に対応するパワーウィンドウのみを操作可能であるとする。ここで、右後部座席から当該座席に対応するパワーウィンドウが操作された状況で、図4に示すパワーウィンドウ操作状態表示画面が表示される。
【0062】
右後部座席から当該座席に対応するパワーウィンドウが操作されることに先立って、操作者によってパワーウィンドウの操作スイッチに触接される。この触接に応じて、全てのパワーウィンドウの操作状態(運転席パワーウィンドウ操作状態表示部801、助手席パワーウィンドウ操作状態表示部802、右後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部803および左後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部804)が表示される。このとき、運転席パワーウィンドウ操作状態表示部801、助手席パワーウィンドウ操作状態表示部802、右後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部803および左後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部804の表示の大きさは、全て同一である。
【0063】
そして、右後部座席から当該座席に対応するパワーウィンドウが実際に操作されると、この操作位置を示すために、操作位置表示部805が表示され、さらに、該操作に応じてパワーウィンドウの開閉状態に変化が発生すると、右後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部803が拡大表示され、パワーウィンドウの移動方向が示される。
【0064】
なお、助手席から当該座席に対応するパワーウィンドウが実際に操作されると、この操作位置を示すために、操作位置表示部805が助手席を示す位置に表示され、さらに、該操作に応じてパワーウィンドウの開閉状態に変化が発生すると、助手席パワーウィンドウ操作状態表示部802が拡大表示され、パワーウィンドウの移動方向が示される。また、左後部座席から当該座席に対応するパワーウィンドウが実際に操作されると、この操作位置を示すために、操作位置表示部805が左後部座席を示す位置に表示され、さらに、該操作に応じてパワーウィンドウの開閉状態に変化が発生すると、左後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部804が拡大表示され、パワーウィンドウの移動方向が示される。
【0065】
運転席から当該座席に対応するパワーウィンドウが実際に操作されると、この操作位置を示すために、操作位置表示部805が運転席を示す位置に表示され、さらに、該操作に応じてパワーウィンドウの開閉状態に変化が発生すると、運転席パワーウィンドウ操作状態表示部801が拡大表示され、パワーウィンドウの移動方向が示される。一方、運転席から助手席、右後部座席または左後部座席に対応するパワーウィンドウが実際に操作されると、この操作位置を示すために、操作位置表示部805が運転席を示す位置に表示され、さらに、該操作に応じてパワーウィンドウの開閉状態に変化が発生すると、助手席パワーウィンドウ操作状態表示部802、右後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部803または左後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部804が拡大表示され、パワーウィンドウの移動方向が示される。
【0066】
上記した運転席パワーウィンドウ操作状態表示部801、助手席パワーウィンドウ操作状態表示部802、右後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部803または左後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部804の拡大表示は、パワーウィンドウの開閉状態の変化が終了すると、原状に復帰する。また、該拡大表示の原状復帰とともに操作位置表示部805の表示は消去される。
【0067】
上記した実施例1によれば、パワーウィンドウの開閉状態が自動車の運転に支障なく視認可能に運転者に表示されるので、運転者は、前方視界から視線を大きく移動させることなく、容易かつ確実に認識することが可能となる。さらに、搭乗者は、いずれの搭乗者によっていずれのパワーウィンドウが操作されたかを容易に認識し、操作されたパワーウィンドウの開閉状態がどのような状態にあるかを容易に認識することが可能になる。また、搭乗者は、自身が操作する操作対象のパワーウィンドウの開閉状態を直接確認せずとも、報知に従って開閉状態を確認しながらパワーウィンドウの開閉を行うことが可能となる。
【実施例2】
【0068】
以下に図5〜図10を参照して、本発明の実施例2を説明する。本発明の実施例2は、実施例1を基礎としつつ、表示装置800のパワーウィンドウ操作状態表示部800aに、モード選択を受け付ける操作表示部が表示され、選択されたモードに応じて定められた制御量に従って、全てのパワーウィンドウを一括制御する実施例である。実施例2の説明では、実施例1との差異部分のみを説明し、実施例1と同一の構成、処理については説明を省略する。
【0069】
先ず、実施例2にかかる操作状態報知装置の構成を説明する。図5は、実施例2にかかる操作状態報知装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示す実施例2のパワーウィンドウ操作状態報知部100は、実施例1のパワーウィンドウ操作状態報知部100と比べて、検知信号入力部102がモード選択検知信号入力部102eをさらに備える。また、実施例2のパワーウィンドウ操作状態報知部100は、モード情報記憶部106と、パワーウィンドウ制御情報出力部107とをさらに備える。また、表示装置800は、モード選択操作表示部800d(操作表示)をさらに備える。
【0070】
検知信号入力部102のモード選択検知信号入力部102eは、表示装置800のモード選択操作表示部800dが受け付けたモード選択操作の検知信号の入力を受け付ける。操作情報処理部101は、該検知信号の入力に応じて、モード情報記憶部106に記憶される運転席、助手席、右後部座席および左後部座席のパワーウィンドウ制御量の組み合わせに基づき、パワーウィンドウ制御情報を、パワーウィンドウ制御情報出力部107を介して、パワーウィンドウ駆動制御部500eへ出力する。
【0071】
そして、全パワーウィンドウの制御量の組み合わせを入力されたパワーウィンドウ駆動制御部500eは、該制御量の組み合わせに応じて、運転席パワーウィンドウ駆動部900a、助手席パワーウィンドウ駆動部900b、右後部座席パワーウィンドウ駆動部900cおよび左後部座席パワーウィンドウ駆動部900dを一括して駆動制御する。
【0072】
なお、モード情報記憶部106には、パワーウィンドウ操作装置700が操作された座席位置に応じて、いずれのモードの選択操作表示部を表示し、いずれのモードの選択操作表示部を非表示にするかの制御情報であるモード選択表示情報をさらに記憶する。操作情報処理部101は、選択操作の検知信号の入力に応じて、モード選択表示情報で表示するとされるモードの選択操作表示部のみを表示装置800に表示するように制御する。
【0073】
次に、図5に示したモード情報記憶部106に記憶される運転席、助手席、右後部座席および左後部座席のパワーウィンドウ制御量の組み合わせについて説明する。図6は、図5に示したモード情報記憶部106に記憶される運転席、助手席、右後部座席および左後部座席のパワーウィンドウ制御量の組み合わせ例を示す図である。
【0074】
同図に示すように、パワーウィンドウ制御量の組み合わせに対応するモードの例として、“喫煙モード”、“チャイルドモード”、“全開モード”、“全閉モード”がある。“喫煙モード”は、運転者の喫煙時の換気効率を高めることを目的とするモードであり、運転席および左後部座席のパワーウィンドウの開放量を20%にするモードである。“チャイルドモード”は、後部座席に子供が乗車している場合に、安全性を確保することを目的とするモードであり、右後部座席および左後部座席のパワーウィンドウの開放量が30%以上にならないように制御するモードである。“全開モード”は、全てのパワーウィンドウの開放量を100%にするモードである。また、“全閉モード”は、全てのパワーウィンドウの開放量を0%にするモードである。
【0075】
このように、目的に応じて、各パワーウィンドウの開放制御量の組み合わせを予め定めておき、モード選択時に、この組み合わせに基づいて各パワーウィンドウを一括制御するようにすると、効率的にパワーウィンドウの開閉操作を行うことが可能となり、パワーウィンドウの操作性が向上する。なお、図6に示したモードとそれに対応するパワーウィンドウ制御量の組み合わせは、一例を示したに過ぎず、これに限られるものではない。
【0076】
次に、図5に示したモード情報記憶部106に記憶されるモード選択表示情報について説明する。図6は、図5に示したモード情報記憶部106に記憶されるモード選択表示情報の例を示す図である。
【0077】
同図に示すように、パワーウィンドウが操作された座席位置が運転席または助手席である場合は、“喫煙モード”、“チャイルドモード”、“全開モード”、“全閉モード”のモードの選択操作表示部が表示される。パワーウィンドウが操作された座席位置が右後部座席または左後部座席である場合は、“喫煙モード”、“チャイルドモード”のモードの選択操作表示部が表示される。
【0078】
このように、パワーウィンドウが操作された座席位置に応じて、モード選択時に表示するモードの選択操作表示部を異ならせると、座席位置に応じてモード選択による一括制御の権限を異ならせることが可能となる。なお、図7に示したモード選択表示情報は、一例を示したに過ぎず、これに限られるものではない。
【0079】
次に、図5に示した操作状態報知装置で実行される運転席でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理について説明する。図8は、図5に示した操作状態報知装置で実行される運転席でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理手順を示すフローチャートである。
【0080】
同図に示すように、先ず、操作情報処理部101は、検知信号入力部102から入力される触接検知信号に基づいて、運転席でいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが触接されたか、あるいはいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが操作されたか否かを判定する(ステップS121)。運転席でいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが触接されたか、あるいはいずれかのパワーウィンドウの操作スイッチが操作された場合は(ステップS121肯定)、ステップS122へ移り、運転席でいずれのパワーウィンドウの操作スイッチも触接されていない、かつ運転席でいずれのパワーウィンドウの操作スイッチも操作されていない場合は(ステップS121否定)、ステップS121を繰り返す。
【0081】
続いて、ステップS122では、操作情報処理部101は、運転席パワーウィンドウ検知信号入力部102a、助手席パワーウィンドウ検知信号入力部102b、右後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102c、左後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102dのいずれから操作情報が入力されたかを判定することによって、運転席で操作されたパワーウィンドウを特定する。
【0082】
続いて、ステップS123では、操作情報処理部101は、開閉状態推定部103の推定結果に基づいて、全てのパワーウィンドウの開閉量を検知する。そして、操作情報処理部101は、画像出力制御部104を介して、表示装置800に、全てのパワーウィンドウの開閉量を表示し、特に、運転席で開閉操作されたパワーウィンドウを強調表示する(ステップS124)。このとき、音声出力装置600から音声を発することによって報知してもよい。
【0083】
続いて、操作情報処理部101は、モード情報記憶部106に記憶されるモード選択表示情報に基づいて、全てのモード操作表示部を表示装置800に表示する(ステップS125)。続いて、操作情報処理部101は、いずれかのモード操作表示部が押下されたか否かを判定する(ステップS126)。いずれかのモード操作表示部が押下された場合に(ステップS126肯定)、操作情報処理部101は、押下されたモード操作表示部に応じて、モード情報記憶部106に記憶される該モードに対応するパワーウィンドウ制御量の組み合わせに基づき、パワーウィンドウの制御情報を出力する(ステップS127)。いずれのモード操作表示部も押下されなかった場合には(ステップS126否定)、ステップS128へ移る。
【0084】
ステップS128では、操作情報処理部101は、ステップS124の表示が開始されてから所定時間経過したか否かを判定する(ステップS128)。所定時間経過した場合は(ステップS128肯定)、表示を自動的にキャンセル(消去)し(ステップS129)、所定時間経過していない場合は(ステップS128否定)、ステップS128を繰り返す。
【0085】
次に、図5に示した操作状態報知装置で実行される運転席以外でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理について説明する。図9は、図5に示した操作状態報知装置で実行される運転席以外でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理手順を示すフローチャートである。
【0086】
同図に示すように、先ず、操作情報処理部101は、検知信号入力部102から入力される触接検知信号に基づいて、運転席以外でパワーウィンドウの操作スイッチが触接されたか、あるいはパワーウィンドウの操作スイッチが操作されたか否かを判定する(ステップS131)。運転席以外でパワーウィンドウの操作スイッチが触接されたか、あるいはパワーウィンドウの操作スイッチが操作された場合は(ステップS131肯定)、ステップS132へ移り、運転席以外でパワーウィンドウの操作スイッチが触接されていない、かつ運転席以外でパワーウィンドウの操作スイッチが操作されていない場合は(ステップS131否定)、ステップS131を繰り返す。
【0087】
続いて、ステップS132では、操作情報処理部101は、運転席パワーウィンドウ検知信号入力部102a、助手席パワーウィンドウ検知信号入力部102b、右後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102c、左後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部102dのいずれから操作情報が入力されたかを判定することによって、今回運転席以外で操作されたパワーウィンドウを特定する。
【0088】
続いて、ステップS133では、操作情報処理部101は、開閉状態推定部103の推定結果に基づいて、全てのパワーウィンドウの開閉量を検知する。そして、操作情報処理部101は、画像出力制御部104を介して、表示装置800に、全てのパワーウィンドウの開閉量を表示し、特に、今回運転席以外で開閉操作されたパワーウィンドウを強調表示する(ステップS134)。このとき、音声出力装置600から音声を発することによって報知してもよい。
【0089】
続いて、操作情報処理部101は、モード情報記憶部106に記憶されるモード選択表示情報に基づいて、今回パワーウィンドウが操作された操作位置に応じてモード操作表示部を表示装置800に選択表示する(ステップS135)。続いて、操作情報処理部101は、いずれかのモード操作表示部が押下されたか否かを判定する(ステップS136)。いずれかのモード操作表示部が押下された場合に(ステップS136肯定)、操作情報処理部101は、押下されたモード操作表示部に応じて、モード情報記憶部106に記憶される該モードに対応するパワーウィンドウ制御量の組み合わせに基づき、パワーウィンドウの制御情報を出力する(ステップS137)。いずれのモード操作表示部も押下されなかった場合には(ステップS136否定)、ステップS138へ移る。
【0090】
ステップS138では、操作情報処理部101は、ステップS134の表示が開始されてから所定時間経過したか否かを判定する(ステップS138)。所定時間経過した場合は(ステップS138肯定)、表示を自動的にキャンセル(消去)し(ステップS139)、所定時間経過していない場合は(ステップS138否定)、ステップS138を繰り返す。
【0091】
次に、実施例2のパワーウィンドウ操作状態の表示例を説明する。図10は、実施例2のパワーウィンドウ操作状態の表示例を説明するための説明図である。同図に示すように、実施例2のパワーウィンドウ操作状態の表示は、実施例1のパワーウィンドウ操作状態の表示に比べて、モード選択操作表示部800dをさらに含む。
【0092】
モード選択操作表示部800dは、モード選択のためのモードの選択操作表示部として、喫煙モード選択操作表示部800d−1と、チャイルドモード選択操作表示部800d−2と、全開モード選択操作表示部800d−3と、全閉モード選択操作表示部800d−4とを含み、モード設定のための操作表示部として、モード設定移行表示部800d−5を含む。なお、モード設定移行表示部800d−5は、後述の実施例3にかかる操作表示部であり、実施例3の説明で後述する。
【0093】
喫煙モード選択操作表示部800d−1が押下されたことを検知すると、操作情報処理部101は、モード情報記憶部106から“喫煙モード”に対応するパワーウィンドウ制御量の組み合わせを読み出して、パワーウィンドウ駆動制御部500eに対してパワーウィンドウの駆動を一括して指示する。
【0094】
同様に、チャイルドモード選択操作表示部800d−2が押下されたことを検知すると、操作情報処理部101は、モード情報記憶部106から“チャイルドモード”に対応するパワーウィンドウ制御量の組み合わせを読み出して、パワーウィンドウ駆動制御部500eに対してパワーウィンドウの駆動を一括して指示する。
【0095】
同様に、全開モード選択操作表示部800d−3が押下されたことを検知すると、操作情報処理部101は、モード情報記憶部106から“全開モード”に対応するパワーウィンドウ制御量の組み合わせを読み出して、パワーウィンドウ駆動制御部500eに対してパワーウィンドウの駆動を一括して指示する。
【0096】
同様に、全閉モード選択操作表示部800d−4が押下されたことを検知すると、操作情報処理部101は、モード情報記憶部106から“全閉モード”に対応するパワーウィンドウ制御量の組み合わせを読み出して、パワーウィンドウ駆動制御部500eに対してパワーウィンドウの駆動を一括して指示する。
【0097】
上記した実施例2によれば、複数のパワーウィンドウを一括して制御することが可能になる。特に、運転者は、前方視界から視線を大きく移動させることなく、容易に、複数の電動窓を一括して制御することが可能となる。また、搭乗者が運転者か、または運転者以外のいずれの搭乗者であるかに応じて複数のパワーウィンドウの一括制御の権限を異ならせることが可能となる。
【実施例3】
【0098】
以下に図11および図12を参照して、本発明の実施例3を説明する。本発明の実施例3は、実施例2を基礎としつつ、表示装置800のパワーウィンドウ操作状態表示部800aに、モード設定を受け付ける操作表示部が表示され、モード設定の際に設定された制御量に従って、全てのパワーウィンドウを一括制御する実施例である。実施例3の説明では、実施例2との差異部分のみを説明し、実施例2と同一の構成、処理については説明を省略する。
【0099】
先ず、実施例3にかかる操作状態報知装置の構成を説明する。図11は、実施例3にかかる操作状態報知装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示す実施例3のパワーウィンドウ操作状態報知部100は、実施例2のパワーウィンドウ操作状態報知部100と比べて、検知信号入力部102がモード設定検知信号入力部102fをさらに備える。また、表示装置800は、モード設定操作表示部800e(操作表示)をさらに備える。
【0100】
検知信号入力部102のモード設定検知信号入力部102fは、表示装置800のモード設定操作表示部800eが受け付けたモード設定操作の検知信号の入力を受け付ける。操作情報処理部101は、該検知信号の入力に応じて、モード情報記憶部106に、設定された運転席、助手席、右後部座席および左後部座席のパワーウィンドウ制御量の組み合わせを記憶する。
【0101】
次に、実施例3のパワーウィンドウ操作モード設定の表示例を説明する。図12は、実施例3のパワーウィンドウ操作モード設定の表示例を説明するための説明図である。実施例3のパワーウィンドウ操作モード設定画面は、図10に示した実施例2のパワーウィンドウ操作状態の表示のモード設定移行表示部800d−5が押下されたことによって表示される表示画面である。
【0102】
このパワーウィンドウ操作モード設定画面では、座席位置ごとの開放量の百分率と、パワーウィンドウ操作状態の表示において当該モードを表示するか否かを設定するモード操作表示部表示パターンと、モード名称とを設定可能である。これらの設定は、表示装置800がタッチパネルを備え、このタッチパネルで入力を受け付けるソフトウェアキーボードから設定可能であっても、リモートコントローラから設定可能であってもいずれでもよい。
【0103】
上記した実施例3によれば、パワーウィンドウの全ての開閉状態の制御量の組み合わせを任意に設定することが可能になる。すなわち、パワーウィンドウ操作モードを設定可能とすることによって、パワーウィンドウの一括制御の制御量を自由に組み合わせることが可能となり、モード選択の利便性が向上する。
【0104】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施例で実施されてもよいものである。また、実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
【0105】
上記実施例では、操作状態表示にディスプレイなどの表示装置800を使用するとしたが、これに限定されず、視線移動を極力抑えるために、遠視点ディスプレイ、メーターパネル、HUD(Head Up Display)に表示することとしてもよい。
【0106】
また、上記実施例1〜3において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記実施例1〜3で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0107】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0108】
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
【0109】
なお、上記実施例によれば、以下のものが実現される。
【0110】
自動車に備えられる艤装系電子機器に対応する操作部が該自動車の搭乗者に操作されたことによって作動する該艤装系電子機器の作動状態を報知する操作状態報知装置であって、
前記艤装系電子機器の作動状態を推定する作動状態推定手段と、
前記操作部が前記搭乗者によって触接されたとき、前記開閉状態推定手段によって推定される該艤装系電子機器の作動状態を報知するとともに、該搭乗者による操作によって該艤装系電子機器が作動させられると、該作動させられた艤装系電子機器に対応する前記操作部を明示し、該作動させられた艤装系電子機器の作動状態を強調して報知する操作状態報知手段と
を備えたことを特徴とする操作状態報知装置。
【0111】
上記によれば、搭乗者は、いずれの搭乗者によっていずれの艤装系電子機器が操作されたかを容易に認識し、操作された艤装系電子機器の操作状態がどのような状態にあるかを容易に認識することが可能となるという効果を奏する。また、搭乗者は、自身が操作する操作対象の艤装系電子機器の操作状態を直接確認せずとも、報知に従って操作状態を確認しながら艤装系電子機器の操作を行うことが可能となるという効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0112】
本発明は、運転者が、操作による操作部の状態変化の確認とともに、操作部の操作結果としての操作対象の車載電子機器の状態変化(操作状態、作動状態)を、前方視界から視線を大きく移動させることなく、容易に視認可能としたい場合に有用であり、特に、パワーウィンドウに適用した場合に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】実施例1にかかる操作状態報知装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】実施例1の運転席でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理手順を示すフローチャートである。
【図3】実施例1の運転席以外でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理手順を示すフローチャートである。
【図4】実施例1のパワーウィンドウ操作状態の表示例を説明するための説明図である。
【図5】実施例2にかかる操作状態報知装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】運転席、助手席、右後部座席および左後部座席のパワーウィンドウ制御量の組み合わせ例を示す図である。
【図7】モード選択表示情報の例を示す図である。
【図8】実施例2の運転席でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施例2の運転席以外でのパワーウィンドウ操作による操作状態報知処理手順を示すフローチャートである。
【図10】実施例2のパワーウィンドウ操作状態の表示例を説明するための説明図である。
【図11】実施例3にかかる操作状態報知装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図12】実施例3のパワーウィンドウ操作モード設定の表示例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0114】
100 パワーウィンドウ操作状態報知部
101 操作情報処理部
102 検知信号入力部
102a 運転席パワーウィンドウ検知信号入力部
102b 助手席パワーウィンドウ検知信号入力部
102c 右後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部
102d 左後部座席パワーウィンドウ検知信号入力部
102e モード選択検知信号入力部
102f モード設定検知信号入力部
103 開閉状態推定部
104 画像出力制御部
105 音声出力制御部
106 モード情報記憶部
107 パワーウィンドウ制御情報出力部
200 ヒューマンマシンインターフェース装置
201 入力I/F部
202 出力I/F部
203 入力制御処理部
300 カーナビゲーション装置
400 AV装置
500a 運転席パワーウィンドウ検知部
500b 助手席パワーウィンドウ検知部
500c 右後部座席パワーウィンドウ検知部
500d 左後部座席パワーウィンドウ検知部
500e パワーウィンドウ駆動制御部
500 艤装系制御装置
600 音声出力装置
700 パワーウィンドウ操作装置
700a 運転席パワーウィンドウ操作部
700b 助手席パワーウィンドウ操作部
700c 右後部座席パワーウィンドウ操作部
700d 左後部座席パワーウィンドウ操作部
800 表示装置
800a パワーウィンドウ操作状態表示部
800b カーナビゲーション画面表示部
800c AV画面表示部
800d モード選択操作表示部
800d−1 喫煙モード選択操作表示部
800d−2 チャイルドモード選択操作表示部
800d−3 全開モード選択操作表示部
800d−4 全閉モード選択操作表示部
800d−5 モード設定移行表示部
800e モード設定操作表示部
801 運転席パワーウィンドウ操作状態表示部
802 助手席パワーウィンドウ操作状態表示部
803 右後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部
804 左後部座席パワーウィンドウ操作状態表示部
805 操作位置表示部
900 パワーウィンドウ駆動装置
900a 運転席パワーウィンドウ駆動部
900b 助手席パワーウィンドウ駆動部
900c 右後部座席パワーウィンドウ駆動部
900d 左後部座席パワーウィンドウ駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に複数備えられる電動窓に対応して位置する操作部が該自動車の搭乗者に操作されることによって開閉する該電動窓の開閉状態を報知する操作状態報知装置であって、
前記電動窓の全ての開閉状態を推定する開閉状態推定手段と、
前記操作部が前記搭乗者によって触接されたとき、前記開閉状態推定手段によって推定される前記電動窓の全ての開閉状態を報知するとともに、該搭乗者による操作によって前記電動窓の少なくとも一つが開閉されると、当該開閉された電動窓に対応する前記操作部を明示し、該開閉された電動窓の開閉状態を強調して報知する操作状態報知手段と
を備えたことを特徴とする操作状態報知装置。
【請求項2】
前記操作状態報知手段は、前記自動車の運転に支障なく運転者に視認可能な表示装置に、全ての前記電動窓の開閉状態を表示するとともに、当該開閉された電動窓に対応する前記操作部を明示し、該開閉された電動窓の開閉状態を強調して表示することを特徴とする請求項1に記載の操作状態報知装置。
【請求項3】
前記操作状態報知手段は、前記電動窓に対応して位置する前記操作部が前記搭乗者によって触接されたとき、該電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせに対応する接触操作表示部を前記表示装置にさらに表示する接触操作表示部表示手段と、
前記搭乗者によって、前記接触操作表示部表示手段により前記表示装置に表示される前記接触操作表示部が接触操作されると、該接触操作表示部に対応する前記電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせに応じて該電動窓の全ての開閉状態を制御する全電動窓開閉状態制御手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の操作状態報知装置。
【請求項4】
前記接触操作表示部表示手段は、前記搭乗者によって触接された前記操作部の位置に応じて前記接触操作表示部を選択して表示することを特徴とする請求項3に記載の操作状態報知装置。
【請求項5】
前記電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせの設定を受け付ける設定受け付け手段と、
前記設定受け付け手段によって受け付けられた前記電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせを記憶する制御量記憶手段と
をさらに備え、
前記接触操作表示部表示手段は、前記制御量記憶手段に記憶された前記電動窓の全ての開閉状態の制御量の組み合わせに対応する接触操作表示部を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の操作状態報知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−138472(P2008−138472A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−327576(P2006−327576)
【出願日】平成18年12月4日(2006.12.4)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】