支柱ホルダー
【課題】隣合う支柱の高さを揃え、また支柱の高さ調整を容易に実施することができる支柱ホルダーを提供する。
【解決手段】設置面Sに支柱1を設置するための支柱ホルダー3であって、前記支柱ホルダー3は上下端が開口する筒状体32と、該筒状体32の下端部が固定されて、前記筒状体を立設支持するベース部31とを備え、上記開口端より支柱1の下端12が筒状体32内に挿入されると共に、該支柱1の下端が、筒状体32の下方内壁部に対向して設けられた一対の突出部4の上に載置されるように構成する。
【解決手段】設置面Sに支柱1を設置するための支柱ホルダー3であって、前記支柱ホルダー3は上下端が開口する筒状体32と、該筒状体32の下端部が固定されて、前記筒状体を立設支持するベース部31とを備え、上記開口端より支柱1の下端12が筒状体32内に挿入されると共に、該支柱1の下端が、筒状体32の下方内壁部に対向して設けられた一対の突出部4の上に載置されるように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅、工場、公園等の敷地境界部や隣地境界部に沿って取付けられるフェンスや柵等に関し、特にこれらに用いられる支柱を支えるための支柱ホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
住宅、工場、公園等の敷地境界部や隣地境界部に沿って取付けられるフェンスにおいて、その支柱を設置する場合は、コンクリート基礎を用いて埋設する方法や、打ち込み装置等を用いて支柱を土面に直接打設する方法や、コンクリート面等の上に支柱ホルダーを設置し、その上に支柱を立設させる方法等が用いられている。
【0003】
例えば、先行文献1には、円筒状基礎材に対してその直径に近似する内径の垂直孔を掘設し、前記孔に基礎材を埋設挿入し、基礎材周囲の地盤を固められたのち基礎材に支柱を建て込み周囲にモルタルを流入して固定された建柱基礎工法が提案されている。
【0004】
また特許文献2には、基板上に対向する対向側壁と上方口狭にして下方拡開の支柱挿入空間を具備した支柱ホルダーと、該支柱ホルダーの上記一対の対向側壁及び支柱挿入空間内支柱下端間に配設した支柱傾斜角度調整自在の支柱固定手段とを備えた支柱立設装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭59−233026号公報
【特許文献2】特開平6−200662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記建柱基礎工法では、支柱を建て込むので、隣り合う支柱どうしの高さを揃えるには、例えば、水糸を用いて水平位置を示す必要があり、このような作業は専門業者にしかできないものであった。また前記の支柱立設装置は、支柱傾斜角度調整自在とするには、支柱に予め専用の加工が必要であり、設置場所で支柱高さの調整のために支柱を切断すると、その場で前記の専用の加工は比較的難しく、汎用性の点では劣るものであった。
【0007】
本発明は、前記の如き問題点を解消し、隣合う支柱の高さを揃え、また支柱の高さ調整を容易に実施することができる支柱ホルダーを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわちこの発明に係る支柱ホルダーは、設置面に支柱を設置するための支柱ホルダーであって、前記支柱ホルダーは上下端が開口する筒状体と、該筒状体の下端部が固定されて、前記筒状体を立設支持するベース部とを備え、上記開口端より支柱の下端が筒状体内に挿入されると共に、該支柱の下端が、筒状体の下方内壁部に対向して設けられた一対の突出部の上に載置されたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係る支柱ホルダーにおいて、前記筒状体を、正面壁と左右の側面壁とからなる断面コ字形の前壁部と後壁部とが相対向して形成し、かつ前記前壁部と後壁部の左右の側壁部の側端間に隙間が設けられ、前壁部と後壁部の正面壁とを貫通する固定ボルトにより、筒状体に挿入された支柱の下端が該筒状体に固定される構成としてもよい。
【0010】
また本発明に係る支柱ホルダーにおいて、前記筒状体に設けられた突出部を、前記前壁部及び後壁部に少なくとも一個ずつ設け、かつ前記突出部の上面を、いずれも前記ベース部の上面より下方に位置させた構成としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、前記支柱ホルダーは、上記開口端より支柱の下端が筒状体内に挿入されると共に、該支柱の下端が、筒状体の下方内壁部に対向して設けられた一対の突出部の上に載置されるので、支柱の高さを容易に揃えることができる。
【0012】
本発明に係るフェンスにおいて、前記筒状体を、正面壁と左右の側面壁とからなる断面コ字形の前壁部と後壁部とが相対向して形成し、かつ前記前壁部と後壁部の左右の側壁部の側端間に隙間が設け、前壁部と後壁部の正面壁とを貫通する固定ボルトにより、筒状体に挿入された支柱の下端を該筒状体に固定するようにした構成とすれば、前壁部と後壁部の正面壁の間で支柱を挟持して、支柱ホルダーに対して支柱を強固に固定することができる。
【0013】
また本発明に係るフェンスにおいて、前記筒状体に設けられた突出部を、前記前壁部及び後壁部に少なくとも一個ずつ設け、かつ前記突出部の上面を、いずれも前記ベース部の上面より下方に位置させた構成とすれば、外からは支柱の下端が見えにくく、景観性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す平面図である。
【図4】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大正面図である。
【図5】図4の部分分解側面図である。
【図6】本発明に係る支柱ホルダーにおいて他の実施形態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る支柱ホルダーにおいて更に他の実施形態を示す説明図である。
【図8】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大正面図である。
【図9】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大側面図である。
【図10】図9のC−C断面図である。
【図11】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大正面図である。
【図12】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
【0016】
図1〜2において、1は支柱、2は支柱1に取付けられるパネル体、3は支柱1が取付けられる支柱ホルダーである。支柱1は、一般には強度的に安定しておりコストの安い角パイプ状の鋼管が用いられているが、丸パイプ状の鋼管でもよく、断面H字状やT字状の鋼材等からなる支柱でもよい。又ステンレス合金やアルミニウム合金等の他の金属から形成されたものでもよい。かかる支柱1は、間隔をおいて立設されると共に、支柱1の間にパネル体2が取付けられている。
【0017】
パネル体2は、一般には、正面視矩形状の面部を有する金属板や格子状のパネル等が支柱1の間に取付けられて、パネル体2の前後で敷地境界部等を明示して、その境界部を容易に乗り越えて侵入できないものであればよい。
【0018】
かかるパネル体2は、本実施形態では、多数の縦線材21と横線材22とが格子状に配置され、その交差部で接合されたものである。縦線材21及び横線材22は、一般には強度的に安定しておりコストの安い鋼線が好適に用いられるが、ステンレス合金アルミニウム合金などの他の金属からなる線材を用いてもよい。また縦線材21及び横線材22の耐食性や耐候性を高めるために金属めっきや塗装を施してもよい。パネル体2を横方向に複数取付る場合は、図1に示すように、パネル体2同士を連結金具G1,G2を介して連結してもよく、パネル体2の両側端をそれぞれ支柱1に固定した形態でもよく、パネル体2の一側端を隣合うパネル体2の側端と連結し、他側端を支柱1に固定した形態でもよい。
【0019】
図3は支柱ホルダーを示す平面図、図4〜5は支柱1と支柱ホルダーとの関係を示す説明図であり、図4はその正面図、図5は部分断面側面図である。支柱ホルダー3は、平板状を呈するベース部31に筒状体32が設けられ、この筒状体32の上端開口より支柱1の下端12が挿入されて、支柱1が支柱ホルダー3によって固定される。
【0020】
支柱ホルダー3は、本実施形態では、鋼製で別体のベース部31と筒状体32とが接合されたものである。すなわち、ベース部31の中央部に設けられた貫通孔33に筒状体32が挿入され、溶接によって接合されている。尚、支柱ホルダー3の形態は、ベース部31の上面に筒状体32を配置したもの、更に筒状体32の中に浸入した雨水等をベース部32の下面へ流すために、ベース部32の上面から下面に通じる水抜き孔(図示せず)を設けてもよい。この場合、前記水抜き孔の大きさは、筒状対32の下端から通貫する大きさとしてもよい。
【0021】
また筒状体32は、前後に間隔Kをあけて配置された前壁部34と後壁部35とから構成され、これらの僅かな加工誤差や、溶接後の僅かな配置ずれ等は、前記間隔Kによって吸収することができる。なお、他の金属を用いてもよく、鋳鉄やアルミニウム合金等を用いて鋳造によって、支柱ホルダー3を一体に形成してもよい。
【0022】
筒状体32の内壁面には、図5に示すように、一対の突出部4が対向して設けられている。そして支柱1の下端部11は、筒状体32の内壁面に設けられた一対の突出部4の上に載置されている。これにより設置面の不陸の影響を受けにくく、また隣合う支柱1の高さを合わせて設置することが容易にできる。支柱1の下端12は、前記突出部4と接するのみであり、他の下端12は、他の部材と接触しにくいので、ベース部31の貫通孔33内に滞留する雨水等の水分とは接触しにくくなり、支柱1の下端からの錆の発生等による腐食を抑えることができる。
【0023】
また、本実施形態のように、ベース部31の上面の水平高さL1よりも突出部4の上面の水平高さL2を低くしておけば、図5に示すように、支柱1の下端12を突出部4上に載置した際、支柱1の下端12が筒状体32に形成された隙間Kからは見えにくくなり、景観性を高めることができる。
【0024】
突出部4は、筒状体32と別体とし、溶接や接着剤等によって筒状体32の内壁面に接合した形態でもよいが、筒状体32と一体に形成されてもよい。図6〜7は、その説明図であり、(a)は筒状体32の内側から見た部分正面図、図6の(b)はA−A断面図、図7の(b)はB−B断面図である。まず図6に示された形態は、筒状体32の下端32aから突出部4に相当する部分を予め突設させると共に、突出部4の基端と筒状体32の下端32aとが交わる箇所において、突出部4の突設方向とは逆向きに突出部4の幅寸法と同程度の間隔をあけて2個切欠32bを併設し、該切欠32bの先端部を基端として、プレス加工等によって突出部4の筒状体32の内壁面側に折り曲げて形成するものである。これにより、対向する突出部4同士の上端の水平位置を容易に合わせることができるので、支柱1の下端12を突出部4の上に水平に載置することが容易となる。
【0025】
また図7に示された形態は、筒状体32の突出部4において他の形態を示す説明図である。すなわち、筒状体32の下端32aから、突出部4の幅寸法となる間隔をあけて2個の切欠部32cを併設し、該切欠32cの先端部を基端として、プレス加工等によって突出部4の筒状体32の内壁面側に折り曲げて形成するものである。これにより、筒状体32の下端32aの切り出し加工が容易となり、製造コストを削減することが可能となる。
【0026】
図8は、設置面Sに取付けられた支柱ホルダー3の説明図である。ベース部31の隅部には、上下に貫通するアンカー孔31aが形成され、設置面Sから立設されるアンカーボルトMが挿通されると共に、ワッシャW1、スプリングワッシャW2を介してアンカーボルトMのねじ部に螺合されたナットN1を締め付けることにより、ベース部31が設置面S上に固定される。本実施形態では、アンカー孔31aはベース部31の四隅に一個ずつ設けられているが、ベース部31を設置面Sに強固に固定できればよく、アンカー孔31aの形成数は特に限定されるものではない。
【0027】
アンカーボルトMは、設置面Sに対して強固に固着されているものであればよく、一般には、設置面Sに予め埋設された雌めじアンカー(図示せず)に螺合されるものや、設置面Sに設けた挿入孔(図示せず)に挿入し、接着剤により隙間を充填するものが用いられる。
【0028】
図9〜10は、支柱ホルダー3に支持された支柱1の説明図であり、図9は正面図、図10はC−C断面図である。筒状体32には、該筒状体32の前壁部34から後壁部35に通じる一対のボルト孔34a,35aが設けられている。ボルト孔34aから挿入した固定ボルト5を、支柱1の下端部11に形成された貫通孔11aに通して、更に後壁部のボルト孔35aに貫通させて、ワッシャW1、スプリングワッシャW2を介して固定ボルト5に螺合されたナットN2を締め付けることにより、支柱1が前壁部34及び後壁部35の間で支持される。本実施形態では、ボルト孔34a,35aは上下に二個ずつ設けられており、それぞれに固定ボルト5が挿通されて、ナットN2により締め付けられたものであるが、前壁部34及び後壁部35の間で支柱1を強固に支持できるものであれば、ボルト孔34a,35aは一対でもよく、三対以上設けてもよい。
【0029】
更に、ボルト孔34a,35aを縦長に形成しておけば、図9〜10において支柱1の設置高さを変更するために支柱1の下端を設置現場で切断して支柱1の貫通孔11aの高さが変わった場合、あるいは現地で支柱1に貫通孔11aを設ける場合でも、ボルト孔34a,35aと貫通孔11aとの位置を合わせて固定ボルト5を通すことができるので、支柱ホルダー3に支柱1を取付けことことができる。尚、図示していないが、固定ボルト5をボルト孔35a側から挿入し、ボルト孔34a側からナットN2を締め付けた形態でもよい。また、図示していないが、前記ボルト孔34a,35aを筒状体32の左右側面壁に設け、固定ボルト5を左右に挿通するようにしてもよい。
【0030】
前壁部34は、正面壁34bと左右の側面壁34cとからなる断面コ字形となされ、後壁部35は、正面壁35bと左右の側面壁35cとからなる断面コ字形となされ、該前壁部34と後壁部35とが相対向して形成されると共に、前壁部34と後壁部35とは、前記側壁面34c,35cの側端間に隙間Kが設けられている。これにより、前記固定ボルト5とナットN2との締め付けにより前壁部34と後壁部35とが内側に向けて弾性変形しうるので、前壁部34及び後壁部35の間に支柱1を強固に支持することができる。
【0031】
前壁部34及び後壁部35の形状は、断面コ字形に限られるものではないが、支柱1を強固に支持できる形態が好ましい。例えば、支柱1が断面円形である場合は、その形状に合わせて、前壁部34及び後壁部35の形状をそれぞれ半円筒形状としてもよい。
【0032】
図11〜12は、図1の主要部の拡大図であり、図11は拡大正面図、図12は拡大側面図である。支柱ホルダー3の前壁部34には、横方向に切り欠かれた切欠部36が形成され、支柱ホルダー3に挿入された支柱1の下端部11が切欠部36から露出するようになされている。そしてパネル体2の下端部23は、この切欠部36内に挿入され、固定部材6によって支柱1の前面に取付けられている。これにより、支柱1にパネル体2の下端部23を直接取付けることができる。
【0033】
また切欠部36の縦壁36aが、支柱ホルダー3に挿入された支柱1の下端部11の前面より後方に位置するようにすれば、支柱ホルダー3と干渉せずに支柱1にパネル体2の下端部23を取付けることができる。更に、支柱ホルダー3のアンカー孔31aが横方向に延設されていれば、固定部材6とパネル体2の縦線材21とが干渉する場合でも、支柱ホルダー3を横方向に移動させることによって縦線材21と固定部材6との干渉を防ぐことができる。尚、アンカー孔31a横寸法を、アンカーボルトMの外径寸法に固定部材6の横方向の寸法を加えた寸法より長くすれば、前記干渉を確実に防ぐことができるので、更に好ましい。
【0034】
また本実施形態のように、支柱1をより強固に固定するために前壁部34の縦方向の寸法を長くしても、切欠部36は前壁部34の比較的低い位置に形成することができるので、支柱1の比較的低位置でパネル体2の下端部23を取付けて、パネル体2の下端部23と設置面Sとの隙間を狭くすることができる。
【0035】
本実施形態では、パネル体2は格子状となされているが、例えば、図示していないが、パネル体2を縦板の周端部に枠材と取付けた形態とし、その下端部の枠材を支柱1に取付ける形態でもよい。あるいは縦板の下端部を折り曲げて、その折り曲げ部を支柱1に取付ける形態としてもよい。
【0036】
また、本実施形態では、支柱ホルダー3の後壁部35に、前記切欠部36と対応する位置に横方向に切り欠かれた切欠部37が形成されている。また支柱1には、この切欠部36、37の対応する位置に接続孔13が設けられている。そして固定部材6は、一方に雄ねじ部61が形成され、もう一方にJ字状のフック部62が形成された棒状体63である。前記棒状体63が、切欠孔36から支柱1の接続孔13を通って切欠孔37に挿通され、フック部62にパネル体2の下端部23の横線材22bが係止され、雄ねじ部61にナットNが螺合されることにより、パネル体2が支柱1に取付けられる。尚、固定部材6は、例えば、支柱1の接続孔13に雌ねじ部(図示せず)が形成され、棒状体63の雄ねじ部61を前記雌ねじ部に螺合させる形態でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、隣合う支柱の高さを揃え、また支柱の高さ調整を容易に実施することができるので、支柱間にメッシュフェンスや板状パネル等を取付けたフェンスのみではなく、柵や車両止め等に用いられる支柱や支柱間にビーム材を架設した柵のための支柱ホルダーとしても好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0038】
1 支柱
11 下端部
12 下端
2 パネル体
21 縦線材
22、22a 横線材
3 支柱ホルダー
31 ベース部
32 筒状体
33 貫通孔
34 前壁部
35 後壁部
K 隙間
S 設置面
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅、工場、公園等の敷地境界部や隣地境界部に沿って取付けられるフェンスや柵等に関し、特にこれらに用いられる支柱を支えるための支柱ホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
住宅、工場、公園等の敷地境界部や隣地境界部に沿って取付けられるフェンスにおいて、その支柱を設置する場合は、コンクリート基礎を用いて埋設する方法や、打ち込み装置等を用いて支柱を土面に直接打設する方法や、コンクリート面等の上に支柱ホルダーを設置し、その上に支柱を立設させる方法等が用いられている。
【0003】
例えば、先行文献1には、円筒状基礎材に対してその直径に近似する内径の垂直孔を掘設し、前記孔に基礎材を埋設挿入し、基礎材周囲の地盤を固められたのち基礎材に支柱を建て込み周囲にモルタルを流入して固定された建柱基礎工法が提案されている。
【0004】
また特許文献2には、基板上に対向する対向側壁と上方口狭にして下方拡開の支柱挿入空間を具備した支柱ホルダーと、該支柱ホルダーの上記一対の対向側壁及び支柱挿入空間内支柱下端間に配設した支柱傾斜角度調整自在の支柱固定手段とを備えた支柱立設装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭59−233026号公報
【特許文献2】特開平6−200662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記建柱基礎工法では、支柱を建て込むので、隣り合う支柱どうしの高さを揃えるには、例えば、水糸を用いて水平位置を示す必要があり、このような作業は専門業者にしかできないものであった。また前記の支柱立設装置は、支柱傾斜角度調整自在とするには、支柱に予め専用の加工が必要であり、設置場所で支柱高さの調整のために支柱を切断すると、その場で前記の専用の加工は比較的難しく、汎用性の点では劣るものであった。
【0007】
本発明は、前記の如き問題点を解消し、隣合う支柱の高さを揃え、また支柱の高さ調整を容易に実施することができる支柱ホルダーを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわちこの発明に係る支柱ホルダーは、設置面に支柱を設置するための支柱ホルダーであって、前記支柱ホルダーは上下端が開口する筒状体と、該筒状体の下端部が固定されて、前記筒状体を立設支持するベース部とを備え、上記開口端より支柱の下端が筒状体内に挿入されると共に、該支柱の下端が、筒状体の下方内壁部に対向して設けられた一対の突出部の上に載置されたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係る支柱ホルダーにおいて、前記筒状体を、正面壁と左右の側面壁とからなる断面コ字形の前壁部と後壁部とが相対向して形成し、かつ前記前壁部と後壁部の左右の側壁部の側端間に隙間が設けられ、前壁部と後壁部の正面壁とを貫通する固定ボルトにより、筒状体に挿入された支柱の下端が該筒状体に固定される構成としてもよい。
【0010】
また本発明に係る支柱ホルダーにおいて、前記筒状体に設けられた突出部を、前記前壁部及び後壁部に少なくとも一個ずつ設け、かつ前記突出部の上面を、いずれも前記ベース部の上面より下方に位置させた構成としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、前記支柱ホルダーは、上記開口端より支柱の下端が筒状体内に挿入されると共に、該支柱の下端が、筒状体の下方内壁部に対向して設けられた一対の突出部の上に載置されるので、支柱の高さを容易に揃えることができる。
【0012】
本発明に係るフェンスにおいて、前記筒状体を、正面壁と左右の側面壁とからなる断面コ字形の前壁部と後壁部とが相対向して形成し、かつ前記前壁部と後壁部の左右の側壁部の側端間に隙間が設け、前壁部と後壁部の正面壁とを貫通する固定ボルトにより、筒状体に挿入された支柱の下端を該筒状体に固定するようにした構成とすれば、前壁部と後壁部の正面壁の間で支柱を挟持して、支柱ホルダーに対して支柱を強固に固定することができる。
【0013】
また本発明に係るフェンスにおいて、前記筒状体に設けられた突出部を、前記前壁部及び後壁部に少なくとも一個ずつ設け、かつ前記突出部の上面を、いずれも前記ベース部の上面より下方に位置させた構成とすれば、外からは支柱の下端が見えにくく、景観性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す平面図である。
【図4】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大正面図である。
【図5】図4の部分分解側面図である。
【図6】本発明に係る支柱ホルダーにおいて他の実施形態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る支柱ホルダーにおいて更に他の実施形態を示す説明図である。
【図8】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大正面図である。
【図9】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大側面図である。
【図10】図9のC−C断面図である。
【図11】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大正面図である。
【図12】本発明に係る支柱ホルダーにおいて実施の一形態を示す拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
【0016】
図1〜2において、1は支柱、2は支柱1に取付けられるパネル体、3は支柱1が取付けられる支柱ホルダーである。支柱1は、一般には強度的に安定しておりコストの安い角パイプ状の鋼管が用いられているが、丸パイプ状の鋼管でもよく、断面H字状やT字状の鋼材等からなる支柱でもよい。又ステンレス合金やアルミニウム合金等の他の金属から形成されたものでもよい。かかる支柱1は、間隔をおいて立設されると共に、支柱1の間にパネル体2が取付けられている。
【0017】
パネル体2は、一般には、正面視矩形状の面部を有する金属板や格子状のパネル等が支柱1の間に取付けられて、パネル体2の前後で敷地境界部等を明示して、その境界部を容易に乗り越えて侵入できないものであればよい。
【0018】
かかるパネル体2は、本実施形態では、多数の縦線材21と横線材22とが格子状に配置され、その交差部で接合されたものである。縦線材21及び横線材22は、一般には強度的に安定しておりコストの安い鋼線が好適に用いられるが、ステンレス合金アルミニウム合金などの他の金属からなる線材を用いてもよい。また縦線材21及び横線材22の耐食性や耐候性を高めるために金属めっきや塗装を施してもよい。パネル体2を横方向に複数取付る場合は、図1に示すように、パネル体2同士を連結金具G1,G2を介して連結してもよく、パネル体2の両側端をそれぞれ支柱1に固定した形態でもよく、パネル体2の一側端を隣合うパネル体2の側端と連結し、他側端を支柱1に固定した形態でもよい。
【0019】
図3は支柱ホルダーを示す平面図、図4〜5は支柱1と支柱ホルダーとの関係を示す説明図であり、図4はその正面図、図5は部分断面側面図である。支柱ホルダー3は、平板状を呈するベース部31に筒状体32が設けられ、この筒状体32の上端開口より支柱1の下端12が挿入されて、支柱1が支柱ホルダー3によって固定される。
【0020】
支柱ホルダー3は、本実施形態では、鋼製で別体のベース部31と筒状体32とが接合されたものである。すなわち、ベース部31の中央部に設けられた貫通孔33に筒状体32が挿入され、溶接によって接合されている。尚、支柱ホルダー3の形態は、ベース部31の上面に筒状体32を配置したもの、更に筒状体32の中に浸入した雨水等をベース部32の下面へ流すために、ベース部32の上面から下面に通じる水抜き孔(図示せず)を設けてもよい。この場合、前記水抜き孔の大きさは、筒状対32の下端から通貫する大きさとしてもよい。
【0021】
また筒状体32は、前後に間隔Kをあけて配置された前壁部34と後壁部35とから構成され、これらの僅かな加工誤差や、溶接後の僅かな配置ずれ等は、前記間隔Kによって吸収することができる。なお、他の金属を用いてもよく、鋳鉄やアルミニウム合金等を用いて鋳造によって、支柱ホルダー3を一体に形成してもよい。
【0022】
筒状体32の内壁面には、図5に示すように、一対の突出部4が対向して設けられている。そして支柱1の下端部11は、筒状体32の内壁面に設けられた一対の突出部4の上に載置されている。これにより設置面の不陸の影響を受けにくく、また隣合う支柱1の高さを合わせて設置することが容易にできる。支柱1の下端12は、前記突出部4と接するのみであり、他の下端12は、他の部材と接触しにくいので、ベース部31の貫通孔33内に滞留する雨水等の水分とは接触しにくくなり、支柱1の下端からの錆の発生等による腐食を抑えることができる。
【0023】
また、本実施形態のように、ベース部31の上面の水平高さL1よりも突出部4の上面の水平高さL2を低くしておけば、図5に示すように、支柱1の下端12を突出部4上に載置した際、支柱1の下端12が筒状体32に形成された隙間Kからは見えにくくなり、景観性を高めることができる。
【0024】
突出部4は、筒状体32と別体とし、溶接や接着剤等によって筒状体32の内壁面に接合した形態でもよいが、筒状体32と一体に形成されてもよい。図6〜7は、その説明図であり、(a)は筒状体32の内側から見た部分正面図、図6の(b)はA−A断面図、図7の(b)はB−B断面図である。まず図6に示された形態は、筒状体32の下端32aから突出部4に相当する部分を予め突設させると共に、突出部4の基端と筒状体32の下端32aとが交わる箇所において、突出部4の突設方向とは逆向きに突出部4の幅寸法と同程度の間隔をあけて2個切欠32bを併設し、該切欠32bの先端部を基端として、プレス加工等によって突出部4の筒状体32の内壁面側に折り曲げて形成するものである。これにより、対向する突出部4同士の上端の水平位置を容易に合わせることができるので、支柱1の下端12を突出部4の上に水平に載置することが容易となる。
【0025】
また図7に示された形態は、筒状体32の突出部4において他の形態を示す説明図である。すなわち、筒状体32の下端32aから、突出部4の幅寸法となる間隔をあけて2個の切欠部32cを併設し、該切欠32cの先端部を基端として、プレス加工等によって突出部4の筒状体32の内壁面側に折り曲げて形成するものである。これにより、筒状体32の下端32aの切り出し加工が容易となり、製造コストを削減することが可能となる。
【0026】
図8は、設置面Sに取付けられた支柱ホルダー3の説明図である。ベース部31の隅部には、上下に貫通するアンカー孔31aが形成され、設置面Sから立設されるアンカーボルトMが挿通されると共に、ワッシャW1、スプリングワッシャW2を介してアンカーボルトMのねじ部に螺合されたナットN1を締め付けることにより、ベース部31が設置面S上に固定される。本実施形態では、アンカー孔31aはベース部31の四隅に一個ずつ設けられているが、ベース部31を設置面Sに強固に固定できればよく、アンカー孔31aの形成数は特に限定されるものではない。
【0027】
アンカーボルトMは、設置面Sに対して強固に固着されているものであればよく、一般には、設置面Sに予め埋設された雌めじアンカー(図示せず)に螺合されるものや、設置面Sに設けた挿入孔(図示せず)に挿入し、接着剤により隙間を充填するものが用いられる。
【0028】
図9〜10は、支柱ホルダー3に支持された支柱1の説明図であり、図9は正面図、図10はC−C断面図である。筒状体32には、該筒状体32の前壁部34から後壁部35に通じる一対のボルト孔34a,35aが設けられている。ボルト孔34aから挿入した固定ボルト5を、支柱1の下端部11に形成された貫通孔11aに通して、更に後壁部のボルト孔35aに貫通させて、ワッシャW1、スプリングワッシャW2を介して固定ボルト5に螺合されたナットN2を締め付けることにより、支柱1が前壁部34及び後壁部35の間で支持される。本実施形態では、ボルト孔34a,35aは上下に二個ずつ設けられており、それぞれに固定ボルト5が挿通されて、ナットN2により締め付けられたものであるが、前壁部34及び後壁部35の間で支柱1を強固に支持できるものであれば、ボルト孔34a,35aは一対でもよく、三対以上設けてもよい。
【0029】
更に、ボルト孔34a,35aを縦長に形成しておけば、図9〜10において支柱1の設置高さを変更するために支柱1の下端を設置現場で切断して支柱1の貫通孔11aの高さが変わった場合、あるいは現地で支柱1に貫通孔11aを設ける場合でも、ボルト孔34a,35aと貫通孔11aとの位置を合わせて固定ボルト5を通すことができるので、支柱ホルダー3に支柱1を取付けことことができる。尚、図示していないが、固定ボルト5をボルト孔35a側から挿入し、ボルト孔34a側からナットN2を締め付けた形態でもよい。また、図示していないが、前記ボルト孔34a,35aを筒状体32の左右側面壁に設け、固定ボルト5を左右に挿通するようにしてもよい。
【0030】
前壁部34は、正面壁34bと左右の側面壁34cとからなる断面コ字形となされ、後壁部35は、正面壁35bと左右の側面壁35cとからなる断面コ字形となされ、該前壁部34と後壁部35とが相対向して形成されると共に、前壁部34と後壁部35とは、前記側壁面34c,35cの側端間に隙間Kが設けられている。これにより、前記固定ボルト5とナットN2との締め付けにより前壁部34と後壁部35とが内側に向けて弾性変形しうるので、前壁部34及び後壁部35の間に支柱1を強固に支持することができる。
【0031】
前壁部34及び後壁部35の形状は、断面コ字形に限られるものではないが、支柱1を強固に支持できる形態が好ましい。例えば、支柱1が断面円形である場合は、その形状に合わせて、前壁部34及び後壁部35の形状をそれぞれ半円筒形状としてもよい。
【0032】
図11〜12は、図1の主要部の拡大図であり、図11は拡大正面図、図12は拡大側面図である。支柱ホルダー3の前壁部34には、横方向に切り欠かれた切欠部36が形成され、支柱ホルダー3に挿入された支柱1の下端部11が切欠部36から露出するようになされている。そしてパネル体2の下端部23は、この切欠部36内に挿入され、固定部材6によって支柱1の前面に取付けられている。これにより、支柱1にパネル体2の下端部23を直接取付けることができる。
【0033】
また切欠部36の縦壁36aが、支柱ホルダー3に挿入された支柱1の下端部11の前面より後方に位置するようにすれば、支柱ホルダー3と干渉せずに支柱1にパネル体2の下端部23を取付けることができる。更に、支柱ホルダー3のアンカー孔31aが横方向に延設されていれば、固定部材6とパネル体2の縦線材21とが干渉する場合でも、支柱ホルダー3を横方向に移動させることによって縦線材21と固定部材6との干渉を防ぐことができる。尚、アンカー孔31a横寸法を、アンカーボルトMの外径寸法に固定部材6の横方向の寸法を加えた寸法より長くすれば、前記干渉を確実に防ぐことができるので、更に好ましい。
【0034】
また本実施形態のように、支柱1をより強固に固定するために前壁部34の縦方向の寸法を長くしても、切欠部36は前壁部34の比較的低い位置に形成することができるので、支柱1の比較的低位置でパネル体2の下端部23を取付けて、パネル体2の下端部23と設置面Sとの隙間を狭くすることができる。
【0035】
本実施形態では、パネル体2は格子状となされているが、例えば、図示していないが、パネル体2を縦板の周端部に枠材と取付けた形態とし、その下端部の枠材を支柱1に取付ける形態でもよい。あるいは縦板の下端部を折り曲げて、その折り曲げ部を支柱1に取付ける形態としてもよい。
【0036】
また、本実施形態では、支柱ホルダー3の後壁部35に、前記切欠部36と対応する位置に横方向に切り欠かれた切欠部37が形成されている。また支柱1には、この切欠部36、37の対応する位置に接続孔13が設けられている。そして固定部材6は、一方に雄ねじ部61が形成され、もう一方にJ字状のフック部62が形成された棒状体63である。前記棒状体63が、切欠孔36から支柱1の接続孔13を通って切欠孔37に挿通され、フック部62にパネル体2の下端部23の横線材22bが係止され、雄ねじ部61にナットNが螺合されることにより、パネル体2が支柱1に取付けられる。尚、固定部材6は、例えば、支柱1の接続孔13に雌ねじ部(図示せず)が形成され、棒状体63の雄ねじ部61を前記雌ねじ部に螺合させる形態でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、隣合う支柱の高さを揃え、また支柱の高さ調整を容易に実施することができるので、支柱間にメッシュフェンスや板状パネル等を取付けたフェンスのみではなく、柵や車両止め等に用いられる支柱や支柱間にビーム材を架設した柵のための支柱ホルダーとしても好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0038】
1 支柱
11 下端部
12 下端
2 パネル体
21 縦線材
22、22a 横線材
3 支柱ホルダー
31 ベース部
32 筒状体
33 貫通孔
34 前壁部
35 後壁部
K 隙間
S 設置面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面に支柱を設置するための支柱ホルダーであって、前記支柱ホルダーは上下端が開口する筒状体と、該筒状体の下端部が固定されて、前記筒状体を立設支持するベース部とを備え、上記開口端より支柱の下端が筒状体内に挿入されると共に、該支柱の下端が、筒状体の下方内壁部に対向して設けられた一対の突出部の上に載置されたことを特徴とする支柱ホルダー。
【請求項2】
前記筒状体は、正面壁と左右の側面壁とからなる断面コ字形の前壁部と後壁部とが相対向して形成されると共に、前記前壁部と後壁部の左右の側壁部の側端間に隙間が設けられ、前壁部と後壁部の正面壁とを貫通する固定ボルトにより、筒状体に挿入された支柱の下端が該筒状体に固定されていることを特徴とする請求項1の支柱ホルダー。
【請求項3】
前記突出部は、前記前壁部及び後壁部に少なくとも一個ずつ設けられると共に、前記突出部の上面は、いずれも前記ベース部の上面より下方に位置していることを特徴とする請求項2に記載の支柱ホルダー。
【請求項1】
設置面に支柱を設置するための支柱ホルダーであって、前記支柱ホルダーは上下端が開口する筒状体と、該筒状体の下端部が固定されて、前記筒状体を立設支持するベース部とを備え、上記開口端より支柱の下端が筒状体内に挿入されると共に、該支柱の下端が、筒状体の下方内壁部に対向して設けられた一対の突出部の上に載置されたことを特徴とする支柱ホルダー。
【請求項2】
前記筒状体は、正面壁と左右の側面壁とからなる断面コ字形の前壁部と後壁部とが相対向して形成されると共に、前記前壁部と後壁部の左右の側壁部の側端間に隙間が設けられ、前壁部と後壁部の正面壁とを貫通する固定ボルトにより、筒状体に挿入された支柱の下端が該筒状体に固定されていることを特徴とする請求項1の支柱ホルダー。
【請求項3】
前記突出部は、前記前壁部及び後壁部に少なくとも一個ずつ設けられると共に、前記突出部の上面は、いずれも前記ベース部の上面より下方に位置していることを特徴とする請求項2に記載の支柱ホルダー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−17600(P2012−17600A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−155369(P2010−155369)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]