映像システム及び映像管理方法
【課題】構内以外の場所(構外)に記録媒体を設置し、構外の記録媒体に対して映像データを記録することを可能とする。
【解決手段】通信装置と認証装置と記憶装置とを備える映像システムにおいて、通信装置が構外通信網を介して記憶装置に映像データを送信し、構外通信網を介してデータを送信する通信装置に対し認証装置が認証処理を行い、記憶装置が認証された通信装置から構外通信網を介して映像データを受信し、受信した映像データを記憶部に書き込む。
【解決手段】通信装置と認証装置と記憶装置とを備える映像システムにおいて、通信装置が構外通信網を介して記憶装置に映像データを送信し、構外通信網を介してデータを送信する通信装置に対し認証装置が認証処理を行い、記憶装置が認証された通信装置から構外通信網を介して映像データを受信し、受信した映像データを記憶部に書き込む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信網を介して映像データを蓄積するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハードディスクの大容量化に伴い、テレビの番組をハードディスクに録画するための装置が普及している。例えば特許文献1にはハードディスクレコーダ(録画再生装置)が開示されている。このハードディスクレコーダは、装置本体と取り外し可能なHDD(記録媒体)と、コンテンツデータを録画する書き込み部と、コンテンツデータを再生する読み取り部と、HDDのシリアル番号を記憶するメモリと、制御用マイコンとを備える。ハードディスクレコーダは、ユーザーの住居や職場などの施設内(以下、「構内」という。)に設置され、放送番組の信号をハードディスクに記録する。このようなハードディスクを備えた録画装置は、記憶容量が大きいため一般的に数十時間以上の映像を記録することができる。そのため、従来のようにビデオテープ等に録画していた場合とは異なり、ユーザーは録画時間や既に録画しているデータ容量などをほとんど気にすることなく、好きな番組を録画しておくことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−181651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、いくら大容量化が進んだとは言え、当然ながら記録可能なデータ容量には上限がある。そのため、ユーザーが意識をしてない時に容量が足りなくなってしまい、録画すべき番組を録画し損ねてしまうことがあった。また、ユーザーが構内に設置している記憶装置に故障が生じた場合にも、録画すべき番組を録画し損ねてしまうことがあった。このように、ユーザーが構内に設置している機器に備えられた記録媒体のみでは十分に問題を解決できない場合があった。
上記事情に鑑み、本発明は、構内以外の場所(以下、「構外」という。)に記録媒体を設置し、構外の記録媒体に対して映像データを記録するための技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、映像データを送信する通信装置と、前記通信装置を認証する認証装置と、前記通信装置から送信される映像データを記憶する記憶装置と、を備える映像システムであって、前記通信装置は、前記映像データを、構外通信網を介して前記記憶装置に送信する通信部を備え、前記認証装置は、前記構外通信網を介して通信する前記通信装置に対し認証処理を行う認証部を備え、前記記憶装置は、映像データを記録する記憶領域を有した記憶部と、認証された前記通信装置から、前記構外通信網を介して映像データを受信する通信部と、前記通信部を介して受信した前記映像データを、前記記憶部に書き込む制御部と、を備える。
【0006】
本発明の一態様は、上記映像システムであって、前記記憶装置の通信部は、認証された前記通信装置から前記構外通信網を介して映像データの送信要求をさらに受信し、前記記憶装置の制御部は、前記送信要求に応じて、前記記憶部に書き込まれた前記映像データを読み出し、前記記憶装置の通信部は、前記制御部によって読み出された前記映像データを、前記構外通信網を介して前記認証された通信装置へ送信し、前記通信装置の通信部は、前記記憶装置から前記構外通信網を介して前記映像データを受信し、前記通信装置は、受信された前記映像データを、映像を表示する機能へ出力する制御部をさらに備える。
【0007】
本発明の一態様は、上記映像システムであって、前記認証部は、所定の通信路を経由して前記構外通信網に接続している前記通信装置を認証する。
【0008】
本発明の一態様は、映像データを送信する通信装置と、前記通信装置を認証する認証装置と、前記通信装置から送信される映像データを記録する記憶部を備えた記憶装置と、を備える映像システムが行う映像管理方法であって、前記通信装置が、前記映像データを、構外通信網を介して前記記憶装置に送信する通信ステップと、前記認証装置が、前記構外通信網を介してデータを送信する前記通信装置に対し認証処理を行う認証ステップと、前記記憶装置が、認証された前記通信装置から、前記構外通信網を介して映像データを受信する通信ステップと、前記記憶装置が、受信した前記映像データを、前記記憶部に書き込む制御ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、構外に設置された記録媒体に対して映像データを記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】映像システムの第一実施形態のシステム構成を表すシステム構成図である。
【図2】ユーザー宅の構内に設置される装置の機能構成を表すブロック図である。
【図3】NWストレージの機能構成を表すブロック図である。
【図4】第一実施形態におけるNWストレージへの録画処理の流れを表すシーケンス図である。
【図5】第一実施形態におけるNWストレージからの再生処理の流れを表すシーケンス図である。
【図6】映像システムの第二実施形態のシステム構成を表すシステム構成図である。
【図7】第二実施形態におけるNWストレージへの録画処理の流れを表すシーケンス図である。
【図8】第二実施形態におけるNWストレージからの再生処理の流れを表すシーケンス図である。
【図9】映像システムの第三実施形態のシステム構成を表すシステム構成図である。
【図10】第三実施形態におけるNWストレージへの録画処理の流れを表すシーケンス図である。
【図11】第三実施形態におけるNWストレージからの再生処理の流れを表すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第一実施形態]
図1は、映像システムの第一実施形態(映像システム100)のシステム構成を表すシステム構成図である。映像システム100は、ユーザー宅10の設備と、データセンター20の設備と、ユーザー宅10の設備及びデータセンター20の設備を通信可能にする構外通信網30と、構外通信網30に接続される装置に対して認証を行う認証装置40を備える。
ユーザー宅10の構内には、ユーザー通信装置110、映像装置120、表示装置130が設置される。データセンター20の構内には、ネットワークストレージ(以下「NWストレージ」という。)210が設置される。ユーザー宅10及びデータセンター20の構外には、構外通信網30が構築されている。ユーザー宅10のユーザー通信装置110とデータセンター20のNWストレージ210とは、それぞれ構外通信網30に接続することによって、構外通信網30内の伝送路310を介して互いに通信を行う。
【0012】
映像システム100の概略について説明する。ユーザー通信装置110は、認証装置40の認証を受けることによって、NWストレージ210と通信を行うことが可能となる。映像データを記録する場合、映像装置120はユーザー通信装置110を介して映像データをNWストレージ210へ送信する。NWストレージ210は、ユーザー通信装置110から受信した映像データを記録する。映像データを再生する場合、映像装置120はユーザー通信装置110を介して映像データをNWストレージ210に要求する。NWストレージ210は、ユーザー通信装置110から受信した要求に応じて、記録していた映像データをユーザー通信装置110へ送信する。ユーザー通信装置110は、NWストレージ210から受信した映像データを映像装置120へ中継する。映像装置120は、受信した映像データを再生し、表示装置130に表示させる。
【0013】
次に、映像システム100の詳細について説明する。図2は、ユーザー宅10の構内に設置される装置の機能構成を表すブロック図である。ユーザー宅10の構内には、ユーザー通信装置110、映像装置120、表示装置130、構内通信網140が設置される。構内通信網140は、ユーザー宅10の構内に設置された通信網(ネットワーク)である。構内通信網140は、例えばLAN(Local Area Network)や無線LANとして構成されても良いし、他の形態のネットワークとして構成されても良い。ユーザー通信装置110と映像装置120とは、構内通信網140を介して互いに通信可能である。
【0014】
ユーザー通信装置110は、ユーザー宅10の構内通信網140と構外通信網30との間でデータを中継する。また、ユーザー通信装置110は、自身が通信端末装置として、構外通信網30を介して多装置と通信を行っても良い。ユーザー通信装置110は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、所定のプログラムを実行する。ユーザー通信装置110はプログラムの実行によって、構内通信部111、構外通信部112、制御部113、一時記憶部114を備える装置として機能する。なお、ユーザー通信装置110の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。ユーザー通信装置110によって実行されるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。
【0015】
構内通信部111は、構内通信網140との間のネットワークインタフェースである。例えば構内通信網140がLANである場合には、構内通信部111は有線ケーブルのポート及びLANの通信装置として構成される。例えば構内通信網140が無線LANである場合には、構内通信部111は無線LAN用の無線装置として構成される。このように、構内通信部111は、構内通信網140の形態に応じて適宜設計される。
構外通信部112は、構外通信網30との間のネットワークインタフェースである。構外通信網30からユーザー宅10までの間の通信路が光ケーブルである場合には、構外通信部112はONU(Optical Network Unit:光回線終端装置)としての機能を備える。構外通信部112は、構外通信網30の形態に応じて適宜設計される。
【0016】
制御部113は、構内通信網140から受信したデータを、そのデータの内容や宛先などに応じて構内通信網140又は構外通信網30へ送信する。また、制御部113は、構外通信網30から受信したデータを、そのデータの内容や宛先などに応じて構内通信網140に接続された装置へ送信する。制御部113は、映像装置120がNWストレージ210へのアクセスを行う場合には、制御部113は認証装置40による認証を受ける。制御部113は、認証を受けるために認証装置40に対しサービス識別子を送信する。サービス識別子は、ユーザー通信装置110が構外通信網30を介して享受しようとするサービスを表す識別子である。本実施形態では、ユーザー通信装置110によって送信されるサービス識別子は、NWストレージ210に対して映像データを書き込むことや読み出すことができるサービス(以下、「ストレージサービス」という。)を表す。
一時記憶部114は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。一時記憶部114は、受信したデータを制御部113が一時的に保持する際に用いられる。
【0017】
映像装置120は、テレビ放送番組の映像を録画する。映像装置120は、自装置が録画した映像を再生する。映像装置120は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、映像制御プログラムを実行する。映像装置120は、映像制御プログラムの実行によって、信号受信部121、映像記憶部122、通信部123、制御部124を備える装置として機能する。なお、映像装置120の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。映像制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。
信号受信部121は、ユーザー宅10に設置されたアンテナや、ユーザー宅10に引き込まれたケーブル等を介して、テレビ放送番組の信号を受信する。信号受信部121は、受信したテレビ放送番組の信号を制御部124へ出力する。
【0018】
映像記憶部122は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。映像記憶部122は、映像装置120のユーザーによって録画するように指示された映像データを、制御部124の録画処理に応じて記憶する。映像記憶部122に記憶された映像データは、制御部124の再生処理に応じて再生される。
通信部123は、構内通信網140との間のネットワークインタフェースである。例えば構内通信網140がLANである場合には、通信部123は有線ケーブルのポート及びLANの通信装置として構成される。例えば構内通信網140が無線LANである場合には、通信部123は無線装置として構成される。このように、構内通信部123は、構内通信網140の形態に応じて適宜設計される。
【0019】
制御部124は、映像装置120の動作を制御する。例えば、制御部124は、録画処理や再生処理を行う。録画処理では、制御部124は信号受信部121によって受信された信号を映像データに変換し記録する。映像データの記録先には、映像記憶部122とNWストレージ210とがある。制御部124は、映像データの記録先としてどのような基準によって決定しても良い。例えば、制御部124は、映像データの記録先として映像記憶部122を優先的に選択し、映像記憶部122の記憶容量が足りない場合にNWストレージ210を記録先として選択しても良い。また、制御部124は、ユーザーの選択に応じて記録先を選択しても良い。
表示装置130は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示装置130は、映像装置120から映像信号の入力を受け、映像信号にしたがって動画像を表示する。また、表示装置130は、スピーカーを備え、映像装置120から音声信号の入力を受け音声信号にしたがって音声を出力しても良い。
【0020】
図3は、NWストレージ210の機能構成を表すブロック図である。NWストレージ210は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、NWストレージ用プログラムを実行する。NWストレージ210は、NWストレージ用プログラムの実行によって、通信部211、記憶部212、契約情報DB213、制御部214を備える装置として機能する。なお、NWストレージ210の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。NWストレージ用プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。
【0021】
通信部211は、構外通信網30との間のネットワークインタフェースである。構外通信網30からデータセンター20までの間の通信路が光ケーブルである場合には、通信部211はONUとしての機能を備える。通信部211は、構外通信網30の形態に応じて適宜設計される。
記憶部212は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部212は、通信部211を介して受信される映像データを記憶する。記憶部212は、映像データのみならず他のデータをさらに記憶しても良い。記憶部212は、DLNA(Digital Living Network Alliance)やDTCP−IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)等の規格に準拠した保存領域に映像データを記憶しても良い。
【0022】
契約情報DB213は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置を用いて構成される。契約情報DB213は、契約が締結されているストレージサービスに割り振られた契約IDと、契約されたストレージサービスの内容とを対応付けて記憶する。ストレージサービスの内容とは、例えば録画可能な映像データの容量を表す情報であっても良いし、この契約に割り当てられた記憶部212の記憶領域のアドレスを表す情報であっても良い。
制御部214は、構外通信網30において認証を行う装置から受信する契約IDと、契約情報DB213に記憶されている契約IDとに基づいて、契約IDとともに受信するデータが正当なデータであるか否か判定する。そして、制御部214は、契約情報DB213に登録されている契約IDとともに受信したデータについては、正当な要求に関するデータであると判定し、要求に応じた処理を行う。例えば、制御部214は、ユーザー通信装置110はから送信されたデータ書き込みの要求に応じて、記憶部212へ映像データを書き込みする。また、制御部214は、ユーザー通信装置110から送信されたデータ読み出しの要求に応じて、記憶部212から映像データを読み出しユーザー通信装置110へ送信する。
【0023】
認証装置40は、構外通信網30に接続するユーザー通信装置110に対して認証処理を行う装置である。例えば、認証装置40は構外通信網30に対して所定の通信路を経由して接続しているユーザー通信装置110を認証しても良い。以下、認証装置40のより具体的な構成の例について説明する。
認証装置40は、複数のレコードを記録した認証データベースを備え、認証データベースに記録されたレコードに基づいて認証処理を行う。認証データベースは、サービス識別子と端末ソースアドレスと契約IDとを対応付けたレコードを記録している。端末ソースアドレスとは、ユーザー通信装置110の端末IDを意味するアドレスである。契約IDとは、サービス識別子及び端末ソースアドレスの組み合わせ毎に付与される識別情報である。認証装置40は、ユーザー通信装置110からサービス識別子を受信すると、ユーザー通信装置110から端末ソースアドレスを取得する。認証装置40は、受信したサービス識別子と、取得した端末ソースアドレスとの組み合わせがレコードとして認証データベースに登録されている場合に、そのユーザー通信装置110を認証する。
【0024】
図4は、第一実施形態におけるNWストレージ210への録画処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して録画開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が録画処理を開始する(ステップS101)。録画開始指示の入力は、映像装置120に設けられたボタンやリモコンをユーザーが操作することによって行われても良いし、映像装置120に対して予め設定された録画予約などの設定に応じて制御部124が自ら行っても良い。
録画処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に対して空き容量確認を行う(ステップS102)。空き容量確認とは、これから行う録画処理によって記録される映像データの容量が、映像データの記録先となる記憶領域に残されているか否かを確認する処理である。具体的には、制御部124は、記録される映像データの容量に関する情報を含む空き容量確認データをユーザー通信装置110に送信する。
【0025】
ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から空き容量確認データを受信すると、回線認証要求データとともに空き容量確認データを認証装置40へ送信する(ステップS103)。回線認証要求データには、ストレージサービスを示すサービス識別子が含まれる。
認証装置40は、回線認証要求データを受信すると、回線認証要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。認証装置40は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、認証装置40は、回線認証要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
【0026】
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS104−NO)、認証装置40はユーザー通信装置110に対しエラーデータを送信する(ステップS105)。エラーデータは、認証を受けることができなかったこと、すなわちNWストレージ210にアクセスできないことを示す。ユーザー通信装置110の制御部113は、認証装置40からエラーデータを受信すると、映像データをNWストレージ210に書き込むことができないことを映像装置120に通知する(ステップS106)。
一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS104−YES)、認証装置40は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードの契約IDを読み出す。そして認証装置40は、ユーザー通信装置110から受信した空き容量確認データと契約IDとをNWストレージ210へ送信する(ステップS107)。
【0027】
NWストレージ210の制御部214は、認証装置40から受信した契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する。登録されていない場合は、制御部214はエラーデータを認証装置40へ送信する。この場合、認証装置40は、エラーデータをユーザー通信装置110へ送信する。一方、登録されている場合は、受信した空き容量確認データに基づいて、映像装置120から要求されている空き容量が存在するか否か判定する。具体的な処理は例えば以下のとおりである。制御部214は、受信された契約IDに基づいて契約情報DB213を参照し、この契約に割り当てられた記憶領域の空き容量を取得する。そして、制御部214は、受信した空き容量確認データで要求されている映像データの容量と、この契約に割り当てられた記憶領域の空き容量とを比較し、要求されている空き容量が存在するか否か判定する。そして、制御部214は、判定結果を表す空き容量確認結果データを生成し、認証装置40へ送信する(ステップS108)。
【0028】
認証装置40は、認証されたことを表す認証結果と、NWストレージ210から受信した空き容量確認結果データとを、空き容量確認データの送信元であるユーザー通信装置110へ送信する(ステップS109)。ユーザー通信装置110の制御部113は、認証装置40から上記2つのデータを受信すると、空き容量確認結果データを映像装置120へ送信する(ステップS110)。映像装置120の制御部124は、空き容量確認結果データを受信すると、受信した空き容量確認結果データが示す判定結果を確認する。空き容量が足りていない場合、制御部124は表示装置130にエラー表示を行う。一方、空き容量が足りている場合は、制御部124は録画の対象となっている映像データをユーザー通信装置110に転送する(ステップS111)。
【0029】
ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から受信する映像データを一時記憶部114に一時的に保存する(ステップS112)。映像装置120の制御部124は、録画の対象となっている映像データを全てユーザー通信装置110に送信した後に、ユーザー通信装置110に録画完了通知を送信する(ステップS113)。ユーザー通信装置110の制御部113は、録画完了通知を受信すると、それまでの間に一時記憶部114に保存された映像データをNWストレージ210へ送信する(ステップS114)。NWストレージ210の制御部214は、映像データを受信すると、契約によって送信元のユーザー通信装置110に割り当てられている記憶領域に、受信した映像データを保存する(ステップS115)。
なお、図4に示される処理において、ユーザー通信装置110に関して、回線情報が既に認証装置40に登録されている。また、ユーザー通信装置110に対して回線事業者から割り振られている端末ソースアドレスと回線情報とが関連付けられて、認証装置40の回線情報データベースに登録されている。このため、ユーザー通信装置110の正当性は、登録されている端末ソースアドレス及び回線情報に基づいて行われている。
【0030】
図5は、第一実施形態におけるNWストレージ210からの再生処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して再生開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が再生処理を開始する(ステップS201)。再生開始指示の入力は、映像装置120に設けられたボタンやリモコンをユーザーが操作することによって行われても良いし、映像装置120に対して予め設定された再生予約などの設定に応じて制御部124が自ら行っても良い。
再生処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に対して保存領域へのアクセス要求を行う(ステップS202)。保存領域へのアクセス要求とは、NWストレージ210が備える記憶部212の記憶領域へのアクセスを要求する処理である。具体的には、制御部124は、記憶部212の記憶領域へのアクセス要求を表すアクセス要求データをユーザー通信装置110に送信する。
【0031】
ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120からアクセス要求データを受信すると、回線認証要求データとともにアクセス要求データを認証装置40へ送信する(ステップS203)。回線認証要求データには、ストレージサービスを示すサービス識別子が含まれる。
認証装置40は、回線認証要求データを受信すると、回線認証要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。認証装置40は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、認証装置40は、回線認証要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
【0032】
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS204−NO)、認証装置40はユーザー通信装置110に対しエラーデータを送信する(ステップS205)。エラーデータは、認証を受けることができなかったこと、すなわちNWストレージ210にアクセスできないことを示す。ユーザー通信装置110の制御部113は、認証装置40からエラーデータを受信すると、映像データをNWストレージ210から読み出すことができないことを映像装置120に通知する(ステップS206)。
一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS204−YES)、認証装置40は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードの契約IDを読み出す。そして認証装置40は、ユーザー通信装置110から受信したアクセス要求データと契約IDとをNWストレージ210へ送信する(ステップS207)。
【0033】
NWストレージ210の制御部214は、認証装置40から受信した契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する。登録されていない場合は、制御部214はエラーデータを認証装置40へ送信する。この場合、認証装置40は、エラーデータをユーザー通信装置110へ送信する。一方、登録されている場合は、制御部214は要求された記憶領域へのアクセスの許可を表すアクセス許可データを生成し、認証装置40へ送信する(ステップS208)。
認証装置40は、認証されたことを表す認証結果と、NWストレージ210から受信したアクセス許可データとを、アクセス要求データの送信元であるユーザー通信装置110へ送信する(ステップS209)。ユーザー通信装置110の制御部113は、認証装置40から上記2つのデータを受信すると、アクセス許可データを映像装置120へ送信する(ステップS210)。映像装置120の制御部124は、アクセス許可データを受信すると、再生しようとする映像データを表すデータ(以下、「映像データ選択結果データ」という。)と、映像データ選択結果データによって表される映像データの送信指示を表すデータ(以下、「送信指示データ」という。)をユーザー通信装置110に送信する(ステップS211)。映像データ選択結果データは、例えば、映像データが記録されている記憶領域のアドレスを示す情報であっても良いし、映像データに対して付与された識別情報であっても良いし、その他の情報であっても良い。
【0034】
ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から受信する映像データ選択結果データ及び送信指示データを認証装置40に送信する(ステップS212)。認証装置40は、映像データ選択結果データ及び送信指示データをNWストレージ210へ送信する(ステップS213)。NWストレージ210の制御部214は、映像データ選択結果データ及び送信指示データを受信すると、映像データ選択結果データによって示される映像データを、記憶部212から読み出し、認証装置40へ送信する(ステップS214)。認証装置40は、映像データ選択結果データの送信元であるユーザー通信装置110へ、映像データを転送する(ステップS215)。ユーザー通信装置110の制御部113は、映像データを映像装置120へ転送する(ステップS216)。映像装置120の制御部124は、受信した映像データに基づいて、表示装置130に映像を表示させる。
【0035】
以上のように構成された映像システム100では、構外通信網30を介して通信可能なNWストレージ210が、映像装置120にとってのNAS(Network Attached Storage)のように動作する。すなわち、NWストレージ210は、ユーザー通信装置110の配下に接続された映像装置120に対し、構外通信網30を介して映像データを保存するための保存領域を提供する。そのため、映像装置120は、自装置に直接設けられた記憶装置(映像記憶部122)や構内通信網140に接続された記憶装置のみならず、構外通信網30を介して遠隔地に設置された記憶装置との間で映像データの書き込みや再生を行うことが可能となる。
【0036】
また、映像システム100では、映像装置120がNWストレージ210の記憶領域へ録画処理のためにアクセスする場合や、再生処理のためにアクセスする場合には、ユーザー宅10内に設置されたユーザー通信装置110が、構外通信網30に設置された認証装置40によって認証処理を受ける。そして、認証装置40による認証を受けたユーザー通信装置110を介してのみ、NWストレージ210の記憶領域へアクセスすることが可能となる。そのため、ユーザー宅10の構内通信網140に接続されていない端末装置は、例えユーザー宅10のユーザーが所有する端末装置であったとしても、NWストレージ210の記憶領域へアクセスすることができない。そのため、NWストレージ210の記憶領域に記憶されている映像データを再生できる端末装置を、構内通信網140に接続された端末装置(例えば映像装置120)に制限することが可能である。すなわち、従来の技術では、録画した映像データを第三者に閲覧されてしまうなどのおそれがあり、そのようなセキュリティに関する問題があった。このような問題に対し、映像システム100では、上述のようにNWストレージ210の記憶領域に記憶されている映像データを再生できる端末装置を制限できるため、上記問題を解決することが可能となる。
また、映像システム100では、認証装置40による認証処理を、回線認証として行うことができる。そのため、NWストレージ210へのアクセス元の端末装置を特定することが可能となり、より厳重に上記の制限を行うことが可能となる。
【0037】
<変形例>
ユーザー宅10は、ユーザー通信装置110及び映像装置120が設置される施設の一例にすぎず、ユーザー通信装置110及び映像装置120が設置される場所は他の施設であっても良い。例えば、学校、公民館、役所、体育館、駅、空港、港、店舗のような施設の内部(構内)にユーザー通信装置110及び映像装置120が設置されても良い。
ユーザー宅10の構内において、表示装置130は、構内通信網140を経由して映像装置120と接続されても良い。この場合、映像装置120は、構内通信網140を通ることが可能なデータ(パケットやフレーム等)に映像信号を変換し、表示装置130へ送信する。表示装置130は、構内通信網140を介して映像装置120からデータを受信し、データを映像信号に変換して表示する。
【0038】
映像装置120がNWストレージ210に送信し記録する映像データは、DVD(Digital Versatile Disc)やブルーレイディスク等の記録媒体に記録された映像データであっても良いし、映像記憶部122に記憶されている映像データであっても良い。
ユーザー通信装置110の制御部113は、録画するための映像データをNWストレージ210に送信する場合、映像装置120から受信した映像データを一時記憶部114に一時的に記録することなく、NWストレージ210へ転送しても良い。
ユーザー通信装置110の制御部113は、再生するための映像データをNWストレージ210から受信する場合、受信する映像データを映像装置120へ転送する前に一時的に一時記憶部114に保存しても良い。その後、例えば所定容量以上の映像データが保存された場合や、再生する映像データの全てを保存した場合に、制御部113は一時記憶部114から映像データを読み出して映像装置120へ転送しても良い。
【0039】
ユーザー通信装置110と認証装置40との間で行われる認証処理は、ユーザー通信装置110が構外通信網30との間で通信接続を行う際(例えばユーザー通信装置110が起動された際)に以下のように行われても良い。まずユーザー通信装置110は、PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet(登録商標))によって、構外通信網30の通信装置に対し接続を要求する。このとき、ユーザー通信装置110は認証装置40に対し認証を要求する。認証情報は、RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)を使用して認証装置40に送信される。認証装置40は、認証情報に基づいて、ユーザー通信装置110について回線認証を行う。このような認証処理によって認証されたユーザー通信装置110は、図4や図5の処理において、認証装置40による認証処理を受けることなくNWストレージ210へのアクセスを行っても良い。
映像装置120と表示装置130とは一体の装置として構成されても良い。ユーザー通信装置110と映像装置120とは一体の装置として構成されても良い。ユーザー通信装置110と映像装置120と表示装置130とは一体の装置として構成されても良い。認証装置40とNWストレージ210とは一体の装置として構成されても良い。
【0040】
[第二実施形態]
図6は、映像システムの第二実施形態(映像システム100a)のシステム構成を表すシステム構成図である。映像システム100aは、認証装置40を備えない点と、エッジルーター(Edge Router)50及び回線情報管理装置60を備える点とで、第一実施形態の映像システム100と異なる。
第二実施形態のユーザー宅10内の装置及びデータセンター20内の装置は、第一実施形態の同装置と同じである。
エッジルーター50は、第一実施形態の認証装置40が備えた認証データベースを備え、サービス識別子と端末ソースアドレスとに基づいて認証を行う。エッジルーター50が認証を行う対象は、自装置を介して構外通信網30に接続する端末装置であり、図6ではユーザー通信装置110である。
回線情報管理装置60は、回線情報を記憶し管理する。
【0041】
図7は、第二実施形態におけるNWストレージ210への録画処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して録画開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が録画処理を開始する(ステップS301)。録画処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に録画要求データを送信する(ステップS302)。録画要求データとは、これから生成される映像データを記憶領域に記録することを要求することを表すデータであり、ストレージサービスを表すサービス識別子と、映像データのサイズを表す情報とを含む。ユーザー通信装置110の制御部113は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データをエッジルーター50へ送信する(ステップS303)。
【0042】
エッジルーター50は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。エッジルーター50は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、エッジルーター50は、録画要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS304−NO)、エッジルーター50はユーザー通信装置110を介して映像装置120に対しエラーデータを送信する(ステップS305)。エラーデータは、認証を受けることができなかったこと、すなわちNWストレージ210にアクセスできないことを示す。一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS304−YES)、エッジルーター50は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連づけられたレコードの契約IDを読み出す。また、エッジルーター50は、回線情報管理装置60に対し、回線情報要求データを送信する(ステップS306)。回線情報要求データとは、回線情報を要求していることを表すデータである。回線情報管理装置60は、回線情報要求データを受信すると、要求された回線情報を送信元のエッジルーター50に対し送信する(ステップS307)。
【0043】
エッジルーター50は、回線情報を受信すると、受信した回線情報と、契約IDを付加した録画要求データとをNWストレージ210に送信する(ステップS308)。NWストレージ210の制御部214は、エッジルーター50から受信した契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する。登録されていない場合は、制御部214はエッジルーター50を介してユーザー通信装置110へエラーデータを送信する。一方、登録されている場合は、制御部214は、受信した録画要求データに基づいて、映像装置120がこれから行う録画処理に要する空き容量が存在するか否か判定する。空き容量が存在しない場合には、制御部214はエッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120へエラーデータを送信する。一方、空き容量が存在する場合には、制御部214は、映像データを記録するための記憶領域(録画領域)を記憶部212上に確保し、回線情報を保持する(ステップS309)。そして、制御部214は、映像データを記録する準備が完了したことを表すアクノーレッジ(ACK)データを、エッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120へ送信する(ステップS310)。
映像装置120の制御部124は、アクノーレッジデータをNWストレージ210から受信すると、録画の対象となっている映像データを、ユーザー通信装置110及びエッジルーター50を介してNWストレージ210へ送信する(ステップS311)。NWストレージ210の制御部214は、映像装置120から映像データを受信すると、確保していた録画領域に映像データを記録する(ステップS312)。
【0044】
図8は、第二実施形態におけるNWストレージ210からの再生処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して再生開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が再生処理を開始する(ステップS401)。再生処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に対して再生要求データを送信する(ステップS402)。再生要求データとは、再生する映像データの転送を要求することを表すデータであり、ストレージサービスを表すサービス識別子と、再生する映像データを示す情報とを含む。ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から再生要求データを受信すると、受信した再生要求データをエッジルーター50へ送信する(ステップS403)。
【0045】
エッジルーター50は、再生要求データを受信すると、受信した再生要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。エッジルーター50は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、エッジルーター50は、再生要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS404−NO)、エッジルーター50はユーザー通信装置110を介して映像装置120に対しエラーデータを送信する(ステップS405)。エラーデータは、認証を受けることができなかったこと、すなわちNWストレージ210にアクセスできないことを示す。一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS404−YES)、エッジルーター50は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連づけられたレコードの契約IDを読み出す。また、エッジルーター50は、回線情報管理装置60に対し、回線情報要求データを送信する(ステップS406)。回線情報管理装置60は、回線情報要求データを受信すると、要求された回線情報を送信元のエッジルーター50に対し送信する(ステップS407)。
【0046】
エッジルーター50は、回線情報を受信すると、受信した回線情報と、契約IDを付加した再生要求データとをNWストレージ210に送信する(ステップS408)。NWストレージ210の制御部214は、エッジルーター50から受信した回線情報及び契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する(ステップS409)。登録されていない場合は(ステップS409−NO)、制御部214はエッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120へエラーデータを送信する(ステップS410)。一方、登録されている場合は(ステップS409−YES)、制御部214は、受信した再生要求データに基づいて再生の対象となっている映像データを記憶部212から検索する。そして、制御部214は、再生要求データに対する応答としてのアクノーレッジ(ACK)データとともに、映像データを映像装置120へ送信する(ステップS411)。
このように構成された第二実施形態(映像システム100a)によっても、第一実施形態と同様の効果を奏することが出来る。
【0047】
<変形例>
第二実施形態の映像システム100aは、可能な範囲において、第一実施形態の映像システム100と同様に変形して構成されても良い。
図7に示される録画処理のステップS311において、ユーザー通信装置110の制御部114は、映像装置120から送信される映像データを一時記憶部114に一時的に保存しても良い。この場合、制御部114は、録画する映像データの全てを一時記憶部114に保存した後に、映像データをNWストレージ210に送信しても良い。
【0048】
[第三実施形態]
図9は、映像システムの第三実施形態(映像システム100b)のシステム構成を表すシステム構成図である。映像システム100bは、サービス提供装置70をさらに備える点で、映像システム100aと異なる。
第三実施形態のユーザー宅10内の装置及びデータセンター20内の装置は、第二実施形態の同装置と同じである。
第三実施形態のエッジルーター50は、第二実施形態のエッジルーター50とは異なり、認証データベースを備えず、サービス識別子と端末ソースアドレスとに基づいた認証を行わない。第三実施形態のエッジルーター50は、サービス提供装置70とユーザー通信装置110との間でデータの中継を行う。
第三実施形態の回線情報管理装置60は、第二実施形態の回線情報管理装置60と同じ構成であり、回線情報を記憶し管理する。
サービス提供装置70は、第二実施形態のエッジルーター50が備えた認証データベースを備え、サービス識別子と端末ソースアドレスとに基づいて認証を行う。
【0049】
図10は、第三実施形態におけるNWストレージ210への録画処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して録画開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が録画処理を開始する(ステップS501)。録画処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に録画要求データを送信する(ステップS502)。録画要求データとは、これから生成される映像データを記憶領域に記録することを要求することを表すデータであり、ストレージサービスを表すサービス識別子と、映像データのサイズを表す情報とを含む。ユーザー通信装置110の制御部113は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データをエッジルーター50へ送信する(ステップS503)。エッジルーター50は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データをサービス提供装置70へ転送する(ステップS504)。
【0050】
サービス提供装置70は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。サービス提供装置70は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、サービス提供装置70は、録画要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS505−NO)、サービス提供装置70はエッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120に対しエラーデータを送信する(ステップS506)。一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS505−YES)、サービス提供装置70は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連づけられたレコードの契約IDを読み出す。また、サービス提供装置70は、回線情報管理装置60に対し、回線情報要求データを送信する(ステップS507)。回線情報管理装置60は、回線情報要求データを受信すると、要求された回線情報を送信元のサービス提供装置70に対し送信する(ステップS508)。
【0051】
サービス提供装置70は、回線情報を受信すると、受信した回線情報と、契約IDを付加した録画要求データとをNWストレージ210に送信する(ステップS509)。NWストレージ210の制御部214は、サービス提供装置70から受信した契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する。登録されていない場合は、制御部214はサービス提供装置70を介してユーザー通信装置110へエラーデータを送信する。一方、登録されている場合は、制御部214は、受信した録画要求データに基づいて、映像装置120がこれから行う録画処理に要する空き容量が存在するか否か判定する。空き容量が存在しない場合には、制御部214はサービス提供装置70とエッジルーター50とユーザー通信装置110を介して映像装置120へエラーデータを送信する。一方、空き容量が存在する場合には、制御部214は、映像データを記録するための記憶領域(録画領域)を記憶部212上に確保し、回線情報を保持する(ステップS510)。そして、制御部214は、映像データを記録する準備が完了したことを表すアクノーレッジ(ACK)データをサービス提供装置70へ送信する(ステップS511)。サービス提供装置70は、録画要求データの送信元である映像装置120へ、エッジルーター50及びユーザー通信装置110を介してアクノーレッジデータを転送する(ステップS512)。
映像装置120の制御部124は、アクノーレッジデータをNWストレージ210から受信すると、録画の対象となっている映像データを、ユーザー通信装置110及びエッジルーター50を介してサービス提供装置70へ送信する(ステップS513)。サービス提供装置70は、受信した映像データをNWストレージ210へ転送する(ステップS514)。NWストレージ210の制御部214は、サービス提供装置70から映像データを受信すると、確保していた録画領域に映像データを記録する(ステップS515)。
【0052】
図11は、第三実施形態におけるNWストレージ210からの再生処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して再生開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が再生処理を開始する(ステップS601)。再生処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に対して再生要求データを送信する(ステップS602)。再生要求データとは、再生する映像データの転送を要求することを表すデータであり、ストレージサービスを表すサービス識別子と、再生する映像データを示す情報とを含む。ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から再生要求データを受信すると、受信した再生要求データをエッジルーター50へ送信する(ステップS603)。エッジルーター50は、再生要求データを受信すると、受信した再生要求データをサービス提供装置70へ転送する(ステップS604)。
【0053】
サービス提供装置70は、再生要求データを受信すると、受信した再生要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。サービス提供装置70は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、サービス提供装置70は、再生要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS605−NO)、サービス提供装置70はエッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120に対しエラーデータを送信する(ステップS606)。一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS605−YES)、サービス提供装置70は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連づけられたレコードの契約IDを読み出す。また、サービス提供装置70は、回線情報管理装置60に対し、回線情報要求データを送信する(ステップS607)。回線情報管理装置60は、回線情報要求データを受信すると、要求された回線情報を送信元のサービス提供装置70に対し送信する(ステップS608)。
【0054】
サービス提供装置70は、回線情報を受信すると、受信した回線情報と、契約IDを付加した再生要求データとをNWストレージ210に送信する(ステップS609)。NWストレージ210の制御部214は、サービス提供装置70から受信した回線情報及び契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する(ステップS610)。登録されていない場合は(ステップS610−NO)、制御部214はサービス提供装置70とエッジルーター50とユーザー通信装置110とを介して映像装置120へエラーデータを送信する(ステップS611)。一方、登録されている場合は(ステップS610−YES)、制御部214は、受信した再生要求データに基づいて再生の対象となっている映像データを記憶部212から検索する。そして、制御部214は、再生要求データに対する応答としてのアクノーレッジ(ACK)データとともに、映像データを、サービス提供装置70とエッジルーター50とユーザー通信装置110とを介して映像装置120へ送信する(ステップS612)。
このように構成された第三実施形態(映像システム100b)によっても、第一実施形態と同様の効果を奏することが出来る。
【0055】
<変形例>
第三実施形態の映像システム100bは、可能な範囲において、第一実施形態の映像システム100と同様に変形して構成されても良い。
図10に示される録画処理のステップS513において、ユーザー通信装置110の制御部114は、映像装置120から送信される映像データを一時記憶部114に一時的に保存しても良い。この場合、制御部114は、録画する映像データの全てを一時記憶部114に保存した後に、映像データをNWストレージ210に送信しても良い。
【0056】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0057】
100…映像システム, 10…ユーザー宅, 20…データセンター, 30…構外通信網, 40…認証装置, 50…エッジルーター(認証装置), 60…回線情報管理装置, 70…サービス提供装置(認証装置), 110…ユーザー通信装置(通信装置), 120…映像装置, 130…表示装置, 140…構内通信網, 210…NWストレージ(記憶装置)
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信網を介して映像データを蓄積するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハードディスクの大容量化に伴い、テレビの番組をハードディスクに録画するための装置が普及している。例えば特許文献1にはハードディスクレコーダ(録画再生装置)が開示されている。このハードディスクレコーダは、装置本体と取り外し可能なHDD(記録媒体)と、コンテンツデータを録画する書き込み部と、コンテンツデータを再生する読み取り部と、HDDのシリアル番号を記憶するメモリと、制御用マイコンとを備える。ハードディスクレコーダは、ユーザーの住居や職場などの施設内(以下、「構内」という。)に設置され、放送番組の信号をハードディスクに記録する。このようなハードディスクを備えた録画装置は、記憶容量が大きいため一般的に数十時間以上の映像を記録することができる。そのため、従来のようにビデオテープ等に録画していた場合とは異なり、ユーザーは録画時間や既に録画しているデータ容量などをほとんど気にすることなく、好きな番組を録画しておくことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−181651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、いくら大容量化が進んだとは言え、当然ながら記録可能なデータ容量には上限がある。そのため、ユーザーが意識をしてない時に容量が足りなくなってしまい、録画すべき番組を録画し損ねてしまうことがあった。また、ユーザーが構内に設置している記憶装置に故障が生じた場合にも、録画すべき番組を録画し損ねてしまうことがあった。このように、ユーザーが構内に設置している機器に備えられた記録媒体のみでは十分に問題を解決できない場合があった。
上記事情に鑑み、本発明は、構内以外の場所(以下、「構外」という。)に記録媒体を設置し、構外の記録媒体に対して映像データを記録するための技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、映像データを送信する通信装置と、前記通信装置を認証する認証装置と、前記通信装置から送信される映像データを記憶する記憶装置と、を備える映像システムであって、前記通信装置は、前記映像データを、構外通信網を介して前記記憶装置に送信する通信部を備え、前記認証装置は、前記構外通信網を介して通信する前記通信装置に対し認証処理を行う認証部を備え、前記記憶装置は、映像データを記録する記憶領域を有した記憶部と、認証された前記通信装置から、前記構外通信網を介して映像データを受信する通信部と、前記通信部を介して受信した前記映像データを、前記記憶部に書き込む制御部と、を備える。
【0006】
本発明の一態様は、上記映像システムであって、前記記憶装置の通信部は、認証された前記通信装置から前記構外通信網を介して映像データの送信要求をさらに受信し、前記記憶装置の制御部は、前記送信要求に応じて、前記記憶部に書き込まれた前記映像データを読み出し、前記記憶装置の通信部は、前記制御部によって読み出された前記映像データを、前記構外通信網を介して前記認証された通信装置へ送信し、前記通信装置の通信部は、前記記憶装置から前記構外通信網を介して前記映像データを受信し、前記通信装置は、受信された前記映像データを、映像を表示する機能へ出力する制御部をさらに備える。
【0007】
本発明の一態様は、上記映像システムであって、前記認証部は、所定の通信路を経由して前記構外通信網に接続している前記通信装置を認証する。
【0008】
本発明の一態様は、映像データを送信する通信装置と、前記通信装置を認証する認証装置と、前記通信装置から送信される映像データを記録する記憶部を備えた記憶装置と、を備える映像システムが行う映像管理方法であって、前記通信装置が、前記映像データを、構外通信網を介して前記記憶装置に送信する通信ステップと、前記認証装置が、前記構外通信網を介してデータを送信する前記通信装置に対し認証処理を行う認証ステップと、前記記憶装置が、認証された前記通信装置から、前記構外通信網を介して映像データを受信する通信ステップと、前記記憶装置が、受信した前記映像データを、前記記憶部に書き込む制御ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、構外に設置された記録媒体に対して映像データを記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】映像システムの第一実施形態のシステム構成を表すシステム構成図である。
【図2】ユーザー宅の構内に設置される装置の機能構成を表すブロック図である。
【図3】NWストレージの機能構成を表すブロック図である。
【図4】第一実施形態におけるNWストレージへの録画処理の流れを表すシーケンス図である。
【図5】第一実施形態におけるNWストレージからの再生処理の流れを表すシーケンス図である。
【図6】映像システムの第二実施形態のシステム構成を表すシステム構成図である。
【図7】第二実施形態におけるNWストレージへの録画処理の流れを表すシーケンス図である。
【図8】第二実施形態におけるNWストレージからの再生処理の流れを表すシーケンス図である。
【図9】映像システムの第三実施形態のシステム構成を表すシステム構成図である。
【図10】第三実施形態におけるNWストレージへの録画処理の流れを表すシーケンス図である。
【図11】第三実施形態におけるNWストレージからの再生処理の流れを表すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第一実施形態]
図1は、映像システムの第一実施形態(映像システム100)のシステム構成を表すシステム構成図である。映像システム100は、ユーザー宅10の設備と、データセンター20の設備と、ユーザー宅10の設備及びデータセンター20の設備を通信可能にする構外通信網30と、構外通信網30に接続される装置に対して認証を行う認証装置40を備える。
ユーザー宅10の構内には、ユーザー通信装置110、映像装置120、表示装置130が設置される。データセンター20の構内には、ネットワークストレージ(以下「NWストレージ」という。)210が設置される。ユーザー宅10及びデータセンター20の構外には、構外通信網30が構築されている。ユーザー宅10のユーザー通信装置110とデータセンター20のNWストレージ210とは、それぞれ構外通信網30に接続することによって、構外通信網30内の伝送路310を介して互いに通信を行う。
【0012】
映像システム100の概略について説明する。ユーザー通信装置110は、認証装置40の認証を受けることによって、NWストレージ210と通信を行うことが可能となる。映像データを記録する場合、映像装置120はユーザー通信装置110を介して映像データをNWストレージ210へ送信する。NWストレージ210は、ユーザー通信装置110から受信した映像データを記録する。映像データを再生する場合、映像装置120はユーザー通信装置110を介して映像データをNWストレージ210に要求する。NWストレージ210は、ユーザー通信装置110から受信した要求に応じて、記録していた映像データをユーザー通信装置110へ送信する。ユーザー通信装置110は、NWストレージ210から受信した映像データを映像装置120へ中継する。映像装置120は、受信した映像データを再生し、表示装置130に表示させる。
【0013】
次に、映像システム100の詳細について説明する。図2は、ユーザー宅10の構内に設置される装置の機能構成を表すブロック図である。ユーザー宅10の構内には、ユーザー通信装置110、映像装置120、表示装置130、構内通信網140が設置される。構内通信網140は、ユーザー宅10の構内に設置された通信網(ネットワーク)である。構内通信網140は、例えばLAN(Local Area Network)や無線LANとして構成されても良いし、他の形態のネットワークとして構成されても良い。ユーザー通信装置110と映像装置120とは、構内通信網140を介して互いに通信可能である。
【0014】
ユーザー通信装置110は、ユーザー宅10の構内通信網140と構外通信網30との間でデータを中継する。また、ユーザー通信装置110は、自身が通信端末装置として、構外通信網30を介して多装置と通信を行っても良い。ユーザー通信装置110は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、所定のプログラムを実行する。ユーザー通信装置110はプログラムの実行によって、構内通信部111、構外通信部112、制御部113、一時記憶部114を備える装置として機能する。なお、ユーザー通信装置110の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。ユーザー通信装置110によって実行されるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。
【0015】
構内通信部111は、構内通信網140との間のネットワークインタフェースである。例えば構内通信網140がLANである場合には、構内通信部111は有線ケーブルのポート及びLANの通信装置として構成される。例えば構内通信網140が無線LANである場合には、構内通信部111は無線LAN用の無線装置として構成される。このように、構内通信部111は、構内通信網140の形態に応じて適宜設計される。
構外通信部112は、構外通信網30との間のネットワークインタフェースである。構外通信網30からユーザー宅10までの間の通信路が光ケーブルである場合には、構外通信部112はONU(Optical Network Unit:光回線終端装置)としての機能を備える。構外通信部112は、構外通信網30の形態に応じて適宜設計される。
【0016】
制御部113は、構内通信網140から受信したデータを、そのデータの内容や宛先などに応じて構内通信網140又は構外通信網30へ送信する。また、制御部113は、構外通信網30から受信したデータを、そのデータの内容や宛先などに応じて構内通信網140に接続された装置へ送信する。制御部113は、映像装置120がNWストレージ210へのアクセスを行う場合には、制御部113は認証装置40による認証を受ける。制御部113は、認証を受けるために認証装置40に対しサービス識別子を送信する。サービス識別子は、ユーザー通信装置110が構外通信網30を介して享受しようとするサービスを表す識別子である。本実施形態では、ユーザー通信装置110によって送信されるサービス識別子は、NWストレージ210に対して映像データを書き込むことや読み出すことができるサービス(以下、「ストレージサービス」という。)を表す。
一時記憶部114は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。一時記憶部114は、受信したデータを制御部113が一時的に保持する際に用いられる。
【0017】
映像装置120は、テレビ放送番組の映像を録画する。映像装置120は、自装置が録画した映像を再生する。映像装置120は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、映像制御プログラムを実行する。映像装置120は、映像制御プログラムの実行によって、信号受信部121、映像記憶部122、通信部123、制御部124を備える装置として機能する。なお、映像装置120の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。映像制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。
信号受信部121は、ユーザー宅10に設置されたアンテナや、ユーザー宅10に引き込まれたケーブル等を介して、テレビ放送番組の信号を受信する。信号受信部121は、受信したテレビ放送番組の信号を制御部124へ出力する。
【0018】
映像記憶部122は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。映像記憶部122は、映像装置120のユーザーによって録画するように指示された映像データを、制御部124の録画処理に応じて記憶する。映像記憶部122に記憶された映像データは、制御部124の再生処理に応じて再生される。
通信部123は、構内通信網140との間のネットワークインタフェースである。例えば構内通信網140がLANである場合には、通信部123は有線ケーブルのポート及びLANの通信装置として構成される。例えば構内通信網140が無線LANである場合には、通信部123は無線装置として構成される。このように、構内通信部123は、構内通信網140の形態に応じて適宜設計される。
【0019】
制御部124は、映像装置120の動作を制御する。例えば、制御部124は、録画処理や再生処理を行う。録画処理では、制御部124は信号受信部121によって受信された信号を映像データに変換し記録する。映像データの記録先には、映像記憶部122とNWストレージ210とがある。制御部124は、映像データの記録先としてどのような基準によって決定しても良い。例えば、制御部124は、映像データの記録先として映像記憶部122を優先的に選択し、映像記憶部122の記憶容量が足りない場合にNWストレージ210を記録先として選択しても良い。また、制御部124は、ユーザーの選択に応じて記録先を選択しても良い。
表示装置130は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示装置130は、映像装置120から映像信号の入力を受け、映像信号にしたがって動画像を表示する。また、表示装置130は、スピーカーを備え、映像装置120から音声信号の入力を受け音声信号にしたがって音声を出力しても良い。
【0020】
図3は、NWストレージ210の機能構成を表すブロック図である。NWストレージ210は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、NWストレージ用プログラムを実行する。NWストレージ210は、NWストレージ用プログラムの実行によって、通信部211、記憶部212、契約情報DB213、制御部214を備える装置として機能する。なお、NWストレージ210の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。NWストレージ用プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。
【0021】
通信部211は、構外通信網30との間のネットワークインタフェースである。構外通信網30からデータセンター20までの間の通信路が光ケーブルである場合には、通信部211はONUとしての機能を備える。通信部211は、構外通信網30の形態に応じて適宜設計される。
記憶部212は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部212は、通信部211を介して受信される映像データを記憶する。記憶部212は、映像データのみならず他のデータをさらに記憶しても良い。記憶部212は、DLNA(Digital Living Network Alliance)やDTCP−IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)等の規格に準拠した保存領域に映像データを記憶しても良い。
【0022】
契約情報DB213は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置を用いて構成される。契約情報DB213は、契約が締結されているストレージサービスに割り振られた契約IDと、契約されたストレージサービスの内容とを対応付けて記憶する。ストレージサービスの内容とは、例えば録画可能な映像データの容量を表す情報であっても良いし、この契約に割り当てられた記憶部212の記憶領域のアドレスを表す情報であっても良い。
制御部214は、構外通信網30において認証を行う装置から受信する契約IDと、契約情報DB213に記憶されている契約IDとに基づいて、契約IDとともに受信するデータが正当なデータであるか否か判定する。そして、制御部214は、契約情報DB213に登録されている契約IDとともに受信したデータについては、正当な要求に関するデータであると判定し、要求に応じた処理を行う。例えば、制御部214は、ユーザー通信装置110はから送信されたデータ書き込みの要求に応じて、記憶部212へ映像データを書き込みする。また、制御部214は、ユーザー通信装置110から送信されたデータ読み出しの要求に応じて、記憶部212から映像データを読み出しユーザー通信装置110へ送信する。
【0023】
認証装置40は、構外通信網30に接続するユーザー通信装置110に対して認証処理を行う装置である。例えば、認証装置40は構外通信網30に対して所定の通信路を経由して接続しているユーザー通信装置110を認証しても良い。以下、認証装置40のより具体的な構成の例について説明する。
認証装置40は、複数のレコードを記録した認証データベースを備え、認証データベースに記録されたレコードに基づいて認証処理を行う。認証データベースは、サービス識別子と端末ソースアドレスと契約IDとを対応付けたレコードを記録している。端末ソースアドレスとは、ユーザー通信装置110の端末IDを意味するアドレスである。契約IDとは、サービス識別子及び端末ソースアドレスの組み合わせ毎に付与される識別情報である。認証装置40は、ユーザー通信装置110からサービス識別子を受信すると、ユーザー通信装置110から端末ソースアドレスを取得する。認証装置40は、受信したサービス識別子と、取得した端末ソースアドレスとの組み合わせがレコードとして認証データベースに登録されている場合に、そのユーザー通信装置110を認証する。
【0024】
図4は、第一実施形態におけるNWストレージ210への録画処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して録画開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が録画処理を開始する(ステップS101)。録画開始指示の入力は、映像装置120に設けられたボタンやリモコンをユーザーが操作することによって行われても良いし、映像装置120に対して予め設定された録画予約などの設定に応じて制御部124が自ら行っても良い。
録画処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に対して空き容量確認を行う(ステップS102)。空き容量確認とは、これから行う録画処理によって記録される映像データの容量が、映像データの記録先となる記憶領域に残されているか否かを確認する処理である。具体的には、制御部124は、記録される映像データの容量に関する情報を含む空き容量確認データをユーザー通信装置110に送信する。
【0025】
ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から空き容量確認データを受信すると、回線認証要求データとともに空き容量確認データを認証装置40へ送信する(ステップS103)。回線認証要求データには、ストレージサービスを示すサービス識別子が含まれる。
認証装置40は、回線認証要求データを受信すると、回線認証要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。認証装置40は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、認証装置40は、回線認証要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
【0026】
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS104−NO)、認証装置40はユーザー通信装置110に対しエラーデータを送信する(ステップS105)。エラーデータは、認証を受けることができなかったこと、すなわちNWストレージ210にアクセスできないことを示す。ユーザー通信装置110の制御部113は、認証装置40からエラーデータを受信すると、映像データをNWストレージ210に書き込むことができないことを映像装置120に通知する(ステップS106)。
一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS104−YES)、認証装置40は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードの契約IDを読み出す。そして認証装置40は、ユーザー通信装置110から受信した空き容量確認データと契約IDとをNWストレージ210へ送信する(ステップS107)。
【0027】
NWストレージ210の制御部214は、認証装置40から受信した契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する。登録されていない場合は、制御部214はエラーデータを認証装置40へ送信する。この場合、認証装置40は、エラーデータをユーザー通信装置110へ送信する。一方、登録されている場合は、受信した空き容量確認データに基づいて、映像装置120から要求されている空き容量が存在するか否か判定する。具体的な処理は例えば以下のとおりである。制御部214は、受信された契約IDに基づいて契約情報DB213を参照し、この契約に割り当てられた記憶領域の空き容量を取得する。そして、制御部214は、受信した空き容量確認データで要求されている映像データの容量と、この契約に割り当てられた記憶領域の空き容量とを比較し、要求されている空き容量が存在するか否か判定する。そして、制御部214は、判定結果を表す空き容量確認結果データを生成し、認証装置40へ送信する(ステップS108)。
【0028】
認証装置40は、認証されたことを表す認証結果と、NWストレージ210から受信した空き容量確認結果データとを、空き容量確認データの送信元であるユーザー通信装置110へ送信する(ステップS109)。ユーザー通信装置110の制御部113は、認証装置40から上記2つのデータを受信すると、空き容量確認結果データを映像装置120へ送信する(ステップS110)。映像装置120の制御部124は、空き容量確認結果データを受信すると、受信した空き容量確認結果データが示す判定結果を確認する。空き容量が足りていない場合、制御部124は表示装置130にエラー表示を行う。一方、空き容量が足りている場合は、制御部124は録画の対象となっている映像データをユーザー通信装置110に転送する(ステップS111)。
【0029】
ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から受信する映像データを一時記憶部114に一時的に保存する(ステップS112)。映像装置120の制御部124は、録画の対象となっている映像データを全てユーザー通信装置110に送信した後に、ユーザー通信装置110に録画完了通知を送信する(ステップS113)。ユーザー通信装置110の制御部113は、録画完了通知を受信すると、それまでの間に一時記憶部114に保存された映像データをNWストレージ210へ送信する(ステップS114)。NWストレージ210の制御部214は、映像データを受信すると、契約によって送信元のユーザー通信装置110に割り当てられている記憶領域に、受信した映像データを保存する(ステップS115)。
なお、図4に示される処理において、ユーザー通信装置110に関して、回線情報が既に認証装置40に登録されている。また、ユーザー通信装置110に対して回線事業者から割り振られている端末ソースアドレスと回線情報とが関連付けられて、認証装置40の回線情報データベースに登録されている。このため、ユーザー通信装置110の正当性は、登録されている端末ソースアドレス及び回線情報に基づいて行われている。
【0030】
図5は、第一実施形態におけるNWストレージ210からの再生処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して再生開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が再生処理を開始する(ステップS201)。再生開始指示の入力は、映像装置120に設けられたボタンやリモコンをユーザーが操作することによって行われても良いし、映像装置120に対して予め設定された再生予約などの設定に応じて制御部124が自ら行っても良い。
再生処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に対して保存領域へのアクセス要求を行う(ステップS202)。保存領域へのアクセス要求とは、NWストレージ210が備える記憶部212の記憶領域へのアクセスを要求する処理である。具体的には、制御部124は、記憶部212の記憶領域へのアクセス要求を表すアクセス要求データをユーザー通信装置110に送信する。
【0031】
ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120からアクセス要求データを受信すると、回線認証要求データとともにアクセス要求データを認証装置40へ送信する(ステップS203)。回線認証要求データには、ストレージサービスを示すサービス識別子が含まれる。
認証装置40は、回線認証要求データを受信すると、回線認証要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。認証装置40は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、認証装置40は、回線認証要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
【0032】
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS204−NO)、認証装置40はユーザー通信装置110に対しエラーデータを送信する(ステップS205)。エラーデータは、認証を受けることができなかったこと、すなわちNWストレージ210にアクセスできないことを示す。ユーザー通信装置110の制御部113は、認証装置40からエラーデータを受信すると、映像データをNWストレージ210から読み出すことができないことを映像装置120に通知する(ステップS206)。
一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS204−YES)、認証装置40は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードの契約IDを読み出す。そして認証装置40は、ユーザー通信装置110から受信したアクセス要求データと契約IDとをNWストレージ210へ送信する(ステップS207)。
【0033】
NWストレージ210の制御部214は、認証装置40から受信した契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する。登録されていない場合は、制御部214はエラーデータを認証装置40へ送信する。この場合、認証装置40は、エラーデータをユーザー通信装置110へ送信する。一方、登録されている場合は、制御部214は要求された記憶領域へのアクセスの許可を表すアクセス許可データを生成し、認証装置40へ送信する(ステップS208)。
認証装置40は、認証されたことを表す認証結果と、NWストレージ210から受信したアクセス許可データとを、アクセス要求データの送信元であるユーザー通信装置110へ送信する(ステップS209)。ユーザー通信装置110の制御部113は、認証装置40から上記2つのデータを受信すると、アクセス許可データを映像装置120へ送信する(ステップS210)。映像装置120の制御部124は、アクセス許可データを受信すると、再生しようとする映像データを表すデータ(以下、「映像データ選択結果データ」という。)と、映像データ選択結果データによって表される映像データの送信指示を表すデータ(以下、「送信指示データ」という。)をユーザー通信装置110に送信する(ステップS211)。映像データ選択結果データは、例えば、映像データが記録されている記憶領域のアドレスを示す情報であっても良いし、映像データに対して付与された識別情報であっても良いし、その他の情報であっても良い。
【0034】
ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から受信する映像データ選択結果データ及び送信指示データを認証装置40に送信する(ステップS212)。認証装置40は、映像データ選択結果データ及び送信指示データをNWストレージ210へ送信する(ステップS213)。NWストレージ210の制御部214は、映像データ選択結果データ及び送信指示データを受信すると、映像データ選択結果データによって示される映像データを、記憶部212から読み出し、認証装置40へ送信する(ステップS214)。認証装置40は、映像データ選択結果データの送信元であるユーザー通信装置110へ、映像データを転送する(ステップS215)。ユーザー通信装置110の制御部113は、映像データを映像装置120へ転送する(ステップS216)。映像装置120の制御部124は、受信した映像データに基づいて、表示装置130に映像を表示させる。
【0035】
以上のように構成された映像システム100では、構外通信網30を介して通信可能なNWストレージ210が、映像装置120にとってのNAS(Network Attached Storage)のように動作する。すなわち、NWストレージ210は、ユーザー通信装置110の配下に接続された映像装置120に対し、構外通信網30を介して映像データを保存するための保存領域を提供する。そのため、映像装置120は、自装置に直接設けられた記憶装置(映像記憶部122)や構内通信網140に接続された記憶装置のみならず、構外通信網30を介して遠隔地に設置された記憶装置との間で映像データの書き込みや再生を行うことが可能となる。
【0036】
また、映像システム100では、映像装置120がNWストレージ210の記憶領域へ録画処理のためにアクセスする場合や、再生処理のためにアクセスする場合には、ユーザー宅10内に設置されたユーザー通信装置110が、構外通信網30に設置された認証装置40によって認証処理を受ける。そして、認証装置40による認証を受けたユーザー通信装置110を介してのみ、NWストレージ210の記憶領域へアクセスすることが可能となる。そのため、ユーザー宅10の構内通信網140に接続されていない端末装置は、例えユーザー宅10のユーザーが所有する端末装置であったとしても、NWストレージ210の記憶領域へアクセスすることができない。そのため、NWストレージ210の記憶領域に記憶されている映像データを再生できる端末装置を、構内通信網140に接続された端末装置(例えば映像装置120)に制限することが可能である。すなわち、従来の技術では、録画した映像データを第三者に閲覧されてしまうなどのおそれがあり、そのようなセキュリティに関する問題があった。このような問題に対し、映像システム100では、上述のようにNWストレージ210の記憶領域に記憶されている映像データを再生できる端末装置を制限できるため、上記問題を解決することが可能となる。
また、映像システム100では、認証装置40による認証処理を、回線認証として行うことができる。そのため、NWストレージ210へのアクセス元の端末装置を特定することが可能となり、より厳重に上記の制限を行うことが可能となる。
【0037】
<変形例>
ユーザー宅10は、ユーザー通信装置110及び映像装置120が設置される施設の一例にすぎず、ユーザー通信装置110及び映像装置120が設置される場所は他の施設であっても良い。例えば、学校、公民館、役所、体育館、駅、空港、港、店舗のような施設の内部(構内)にユーザー通信装置110及び映像装置120が設置されても良い。
ユーザー宅10の構内において、表示装置130は、構内通信網140を経由して映像装置120と接続されても良い。この場合、映像装置120は、構内通信網140を通ることが可能なデータ(パケットやフレーム等)に映像信号を変換し、表示装置130へ送信する。表示装置130は、構内通信網140を介して映像装置120からデータを受信し、データを映像信号に変換して表示する。
【0038】
映像装置120がNWストレージ210に送信し記録する映像データは、DVD(Digital Versatile Disc)やブルーレイディスク等の記録媒体に記録された映像データであっても良いし、映像記憶部122に記憶されている映像データであっても良い。
ユーザー通信装置110の制御部113は、録画するための映像データをNWストレージ210に送信する場合、映像装置120から受信した映像データを一時記憶部114に一時的に記録することなく、NWストレージ210へ転送しても良い。
ユーザー通信装置110の制御部113は、再生するための映像データをNWストレージ210から受信する場合、受信する映像データを映像装置120へ転送する前に一時的に一時記憶部114に保存しても良い。その後、例えば所定容量以上の映像データが保存された場合や、再生する映像データの全てを保存した場合に、制御部113は一時記憶部114から映像データを読み出して映像装置120へ転送しても良い。
【0039】
ユーザー通信装置110と認証装置40との間で行われる認証処理は、ユーザー通信装置110が構外通信網30との間で通信接続を行う際(例えばユーザー通信装置110が起動された際)に以下のように行われても良い。まずユーザー通信装置110は、PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet(登録商標))によって、構外通信網30の通信装置に対し接続を要求する。このとき、ユーザー通信装置110は認証装置40に対し認証を要求する。認証情報は、RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)を使用して認証装置40に送信される。認証装置40は、認証情報に基づいて、ユーザー通信装置110について回線認証を行う。このような認証処理によって認証されたユーザー通信装置110は、図4や図5の処理において、認証装置40による認証処理を受けることなくNWストレージ210へのアクセスを行っても良い。
映像装置120と表示装置130とは一体の装置として構成されても良い。ユーザー通信装置110と映像装置120とは一体の装置として構成されても良い。ユーザー通信装置110と映像装置120と表示装置130とは一体の装置として構成されても良い。認証装置40とNWストレージ210とは一体の装置として構成されても良い。
【0040】
[第二実施形態]
図6は、映像システムの第二実施形態(映像システム100a)のシステム構成を表すシステム構成図である。映像システム100aは、認証装置40を備えない点と、エッジルーター(Edge Router)50及び回線情報管理装置60を備える点とで、第一実施形態の映像システム100と異なる。
第二実施形態のユーザー宅10内の装置及びデータセンター20内の装置は、第一実施形態の同装置と同じである。
エッジルーター50は、第一実施形態の認証装置40が備えた認証データベースを備え、サービス識別子と端末ソースアドレスとに基づいて認証を行う。エッジルーター50が認証を行う対象は、自装置を介して構外通信網30に接続する端末装置であり、図6ではユーザー通信装置110である。
回線情報管理装置60は、回線情報を記憶し管理する。
【0041】
図7は、第二実施形態におけるNWストレージ210への録画処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して録画開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が録画処理を開始する(ステップS301)。録画処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に録画要求データを送信する(ステップS302)。録画要求データとは、これから生成される映像データを記憶領域に記録することを要求することを表すデータであり、ストレージサービスを表すサービス識別子と、映像データのサイズを表す情報とを含む。ユーザー通信装置110の制御部113は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データをエッジルーター50へ送信する(ステップS303)。
【0042】
エッジルーター50は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。エッジルーター50は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、エッジルーター50は、録画要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS304−NO)、エッジルーター50はユーザー通信装置110を介して映像装置120に対しエラーデータを送信する(ステップS305)。エラーデータは、認証を受けることができなかったこと、すなわちNWストレージ210にアクセスできないことを示す。一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS304−YES)、エッジルーター50は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連づけられたレコードの契約IDを読み出す。また、エッジルーター50は、回線情報管理装置60に対し、回線情報要求データを送信する(ステップS306)。回線情報要求データとは、回線情報を要求していることを表すデータである。回線情報管理装置60は、回線情報要求データを受信すると、要求された回線情報を送信元のエッジルーター50に対し送信する(ステップS307)。
【0043】
エッジルーター50は、回線情報を受信すると、受信した回線情報と、契約IDを付加した録画要求データとをNWストレージ210に送信する(ステップS308)。NWストレージ210の制御部214は、エッジルーター50から受信した契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する。登録されていない場合は、制御部214はエッジルーター50を介してユーザー通信装置110へエラーデータを送信する。一方、登録されている場合は、制御部214は、受信した録画要求データに基づいて、映像装置120がこれから行う録画処理に要する空き容量が存在するか否か判定する。空き容量が存在しない場合には、制御部214はエッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120へエラーデータを送信する。一方、空き容量が存在する場合には、制御部214は、映像データを記録するための記憶領域(録画領域)を記憶部212上に確保し、回線情報を保持する(ステップS309)。そして、制御部214は、映像データを記録する準備が完了したことを表すアクノーレッジ(ACK)データを、エッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120へ送信する(ステップS310)。
映像装置120の制御部124は、アクノーレッジデータをNWストレージ210から受信すると、録画の対象となっている映像データを、ユーザー通信装置110及びエッジルーター50を介してNWストレージ210へ送信する(ステップS311)。NWストレージ210の制御部214は、映像装置120から映像データを受信すると、確保していた録画領域に映像データを記録する(ステップS312)。
【0044】
図8は、第二実施形態におけるNWストレージ210からの再生処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して再生開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が再生処理を開始する(ステップS401)。再生処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に対して再生要求データを送信する(ステップS402)。再生要求データとは、再生する映像データの転送を要求することを表すデータであり、ストレージサービスを表すサービス識別子と、再生する映像データを示す情報とを含む。ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から再生要求データを受信すると、受信した再生要求データをエッジルーター50へ送信する(ステップS403)。
【0045】
エッジルーター50は、再生要求データを受信すると、受信した再生要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。エッジルーター50は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、エッジルーター50は、再生要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS404−NO)、エッジルーター50はユーザー通信装置110を介して映像装置120に対しエラーデータを送信する(ステップS405)。エラーデータは、認証を受けることができなかったこと、すなわちNWストレージ210にアクセスできないことを示す。一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS404−YES)、エッジルーター50は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連づけられたレコードの契約IDを読み出す。また、エッジルーター50は、回線情報管理装置60に対し、回線情報要求データを送信する(ステップS406)。回線情報管理装置60は、回線情報要求データを受信すると、要求された回線情報を送信元のエッジルーター50に対し送信する(ステップS407)。
【0046】
エッジルーター50は、回線情報を受信すると、受信した回線情報と、契約IDを付加した再生要求データとをNWストレージ210に送信する(ステップS408)。NWストレージ210の制御部214は、エッジルーター50から受信した回線情報及び契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する(ステップS409)。登録されていない場合は(ステップS409−NO)、制御部214はエッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120へエラーデータを送信する(ステップS410)。一方、登録されている場合は(ステップS409−YES)、制御部214は、受信した再生要求データに基づいて再生の対象となっている映像データを記憶部212から検索する。そして、制御部214は、再生要求データに対する応答としてのアクノーレッジ(ACK)データとともに、映像データを映像装置120へ送信する(ステップS411)。
このように構成された第二実施形態(映像システム100a)によっても、第一実施形態と同様の効果を奏することが出来る。
【0047】
<変形例>
第二実施形態の映像システム100aは、可能な範囲において、第一実施形態の映像システム100と同様に変形して構成されても良い。
図7に示される録画処理のステップS311において、ユーザー通信装置110の制御部114は、映像装置120から送信される映像データを一時記憶部114に一時的に保存しても良い。この場合、制御部114は、録画する映像データの全てを一時記憶部114に保存した後に、映像データをNWストレージ210に送信しても良い。
【0048】
[第三実施形態]
図9は、映像システムの第三実施形態(映像システム100b)のシステム構成を表すシステム構成図である。映像システム100bは、サービス提供装置70をさらに備える点で、映像システム100aと異なる。
第三実施形態のユーザー宅10内の装置及びデータセンター20内の装置は、第二実施形態の同装置と同じである。
第三実施形態のエッジルーター50は、第二実施形態のエッジルーター50とは異なり、認証データベースを備えず、サービス識別子と端末ソースアドレスとに基づいた認証を行わない。第三実施形態のエッジルーター50は、サービス提供装置70とユーザー通信装置110との間でデータの中継を行う。
第三実施形態の回線情報管理装置60は、第二実施形態の回線情報管理装置60と同じ構成であり、回線情報を記憶し管理する。
サービス提供装置70は、第二実施形態のエッジルーター50が備えた認証データベースを備え、サービス識別子と端末ソースアドレスとに基づいて認証を行う。
【0049】
図10は、第三実施形態におけるNWストレージ210への録画処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して録画開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が録画処理を開始する(ステップS501)。録画処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に録画要求データを送信する(ステップS502)。録画要求データとは、これから生成される映像データを記憶領域に記録することを要求することを表すデータであり、ストレージサービスを表すサービス識別子と、映像データのサイズを表す情報とを含む。ユーザー通信装置110の制御部113は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データをエッジルーター50へ送信する(ステップS503)。エッジルーター50は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データをサービス提供装置70へ転送する(ステップS504)。
【0050】
サービス提供装置70は、録画要求データを受信すると、受信した録画要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。サービス提供装置70は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、サービス提供装置70は、録画要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS505−NO)、サービス提供装置70はエッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120に対しエラーデータを送信する(ステップS506)。一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS505−YES)、サービス提供装置70は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連づけられたレコードの契約IDを読み出す。また、サービス提供装置70は、回線情報管理装置60に対し、回線情報要求データを送信する(ステップS507)。回線情報管理装置60は、回線情報要求データを受信すると、要求された回線情報を送信元のサービス提供装置70に対し送信する(ステップS508)。
【0051】
サービス提供装置70は、回線情報を受信すると、受信した回線情報と、契約IDを付加した録画要求データとをNWストレージ210に送信する(ステップS509)。NWストレージ210の制御部214は、サービス提供装置70から受信した契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する。登録されていない場合は、制御部214はサービス提供装置70を介してユーザー通信装置110へエラーデータを送信する。一方、登録されている場合は、制御部214は、受信した録画要求データに基づいて、映像装置120がこれから行う録画処理に要する空き容量が存在するか否か判定する。空き容量が存在しない場合には、制御部214はサービス提供装置70とエッジルーター50とユーザー通信装置110を介して映像装置120へエラーデータを送信する。一方、空き容量が存在する場合には、制御部214は、映像データを記録するための記憶領域(録画領域)を記憶部212上に確保し、回線情報を保持する(ステップS510)。そして、制御部214は、映像データを記録する準備が完了したことを表すアクノーレッジ(ACK)データをサービス提供装置70へ送信する(ステップS511)。サービス提供装置70は、録画要求データの送信元である映像装置120へ、エッジルーター50及びユーザー通信装置110を介してアクノーレッジデータを転送する(ステップS512)。
映像装置120の制御部124は、アクノーレッジデータをNWストレージ210から受信すると、録画の対象となっている映像データを、ユーザー通信装置110及びエッジルーター50を介してサービス提供装置70へ送信する(ステップS513)。サービス提供装置70は、受信した映像データをNWストレージ210へ転送する(ステップS514)。NWストレージ210の制御部214は、サービス提供装置70から映像データを受信すると、確保していた録画領域に映像データを記録する(ステップS515)。
【0052】
図11は、第三実施形態におけるNWストレージ210からの再生処理の流れを表すシーケンス図である。映像装置120に対して再生開始指示が入力されると、映像装置120の制御部124が再生処理を開始する(ステップS601)。再生処理が開始すると、制御部124は、ユーザー通信装置110に対して再生要求データを送信する(ステップS602)。再生要求データとは、再生する映像データの転送を要求することを表すデータであり、ストレージサービスを表すサービス識別子と、再生する映像データを示す情報とを含む。ユーザー通信装置110の制御部113は、映像装置120から再生要求データを受信すると、受信した再生要求データをエッジルーター50へ送信する(ステップS603)。エッジルーター50は、再生要求データを受信すると、受信した再生要求データをサービス提供装置70へ転送する(ステップS604)。
【0053】
サービス提供装置70は、再生要求データを受信すると、受信した再生要求データに基づきユーザー通信装置110の端末ソースアドレスを取得する。サービス提供装置70は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連付けられたレコードが、認証データベースに登録されているか照合する。この照合によって、サービス提供装置70は、再生要求データの送信元であるユーザー通信装置110がストレージサービスに加入しているか否かについて判定する。
ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入していない場合(ステップS605−NO)、サービス提供装置70はエッジルーター50及びユーザー通信装置110を介して映像装置120に対しエラーデータを送信する(ステップS606)。一方、ユーザー通信装置110がストレージサービスに加入している場合(ステップS605−YES)、サービス提供装置70は、端末ソースアドレスとサービス識別子とが関連づけられたレコードの契約IDを読み出す。また、サービス提供装置70は、回線情報管理装置60に対し、回線情報要求データを送信する(ステップS607)。回線情報管理装置60は、回線情報要求データを受信すると、要求された回線情報を送信元のサービス提供装置70に対し送信する(ステップS608)。
【0054】
サービス提供装置70は、回線情報を受信すると、受信した回線情報と、契約IDを付加した再生要求データとをNWストレージ210に送信する(ステップS609)。NWストレージ210の制御部214は、サービス提供装置70から受信した回線情報及び契約IDが契約情報DB213に登録されているか照合する(ステップS610)。登録されていない場合は(ステップS610−NO)、制御部214はサービス提供装置70とエッジルーター50とユーザー通信装置110とを介して映像装置120へエラーデータを送信する(ステップS611)。一方、登録されている場合は(ステップS610−YES)、制御部214は、受信した再生要求データに基づいて再生の対象となっている映像データを記憶部212から検索する。そして、制御部214は、再生要求データに対する応答としてのアクノーレッジ(ACK)データとともに、映像データを、サービス提供装置70とエッジルーター50とユーザー通信装置110とを介して映像装置120へ送信する(ステップS612)。
このように構成された第三実施形態(映像システム100b)によっても、第一実施形態と同様の効果を奏することが出来る。
【0055】
<変形例>
第三実施形態の映像システム100bは、可能な範囲において、第一実施形態の映像システム100と同様に変形して構成されても良い。
図10に示される録画処理のステップS513において、ユーザー通信装置110の制御部114は、映像装置120から送信される映像データを一時記憶部114に一時的に保存しても良い。この場合、制御部114は、録画する映像データの全てを一時記憶部114に保存した後に、映像データをNWストレージ210に送信しても良い。
【0056】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0057】
100…映像システム, 10…ユーザー宅, 20…データセンター, 30…構外通信網, 40…認証装置, 50…エッジルーター(認証装置), 60…回線情報管理装置, 70…サービス提供装置(認証装置), 110…ユーザー通信装置(通信装置), 120…映像装置, 130…表示装置, 140…構内通信網, 210…NWストレージ(記憶装置)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データを送信する通信装置と、前記通信装置を認証する認証装置と、前記通信装置から送信される映像データを記憶する記憶装置と、を備える映像システムであって、
前記通信装置は、
前記映像データを、構外通信網を介して前記記憶装置に送信する通信部を備え、
前記認証装置は、
前記構外通信網を介して通信する前記通信装置に対し認証処理を行う認証部を備え、
前記記憶装置は、
映像データを記録する記憶領域を有した記憶部と、
認証された前記通信装置から、前記構外通信網を介して映像データを受信する通信部と、
前記通信部を介して受信した前記映像データを、前記記憶部に書き込む制御部と、を備える、映像システム。
【請求項2】
前記記憶装置の通信部は、認証された前記通信装置から前記構外通信網を介して映像データの送信要求をさらに受信し、
前記記憶装置の制御部は、前記送信要求に応じて、前記記憶部に書き込まれた前記映像データを読み出し、
前記記憶装置の通信部は、前記制御部によって読み出された前記映像データを、前記構外通信網を介して前記認証された通信装置へ送信し、
前記通信装置の通信部は、前記記憶装置から前記構外通信網を介して前記映像データを受信し、
前記通信装置は、受信された前記映像データを、映像を表示する機能へ出力する制御部をさらに備える請求項1に記載の映像システム。
【請求項3】
前記認証部は、所定の通信路を経由して前記構外通信網に接続している前記通信装置を認証する、請求項1又は2に記載の映像システム。
【請求項4】
映像データを送信する通信装置と、前記通信装置を認証する認証装置と、前記通信装置から送信される映像データを記録する記憶部を備えた記憶装置と、を備える映像システムが行う映像管理方法であって、
前記通信装置が、前記映像データを、構外通信網を介して前記記憶装置に送信する通信ステップと、
前記認証装置が、前記構外通信網を介してデータを送信する前記通信装置に対し認証処理を行う認証ステップと、
前記記憶装置が、認証された前記通信装置から、前記構外通信網を介して映像データを受信する通信ステップと、
前記記憶装置が、受信した前記映像データを、前記記憶部に書き込む制御ステップと、
を有する映像管理方法。
【請求項1】
映像データを送信する通信装置と、前記通信装置を認証する認証装置と、前記通信装置から送信される映像データを記憶する記憶装置と、を備える映像システムであって、
前記通信装置は、
前記映像データを、構外通信網を介して前記記憶装置に送信する通信部を備え、
前記認証装置は、
前記構外通信網を介して通信する前記通信装置に対し認証処理を行う認証部を備え、
前記記憶装置は、
映像データを記録する記憶領域を有した記憶部と、
認証された前記通信装置から、前記構外通信網を介して映像データを受信する通信部と、
前記通信部を介して受信した前記映像データを、前記記憶部に書き込む制御部と、を備える、映像システム。
【請求項2】
前記記憶装置の通信部は、認証された前記通信装置から前記構外通信網を介して映像データの送信要求をさらに受信し、
前記記憶装置の制御部は、前記送信要求に応じて、前記記憶部に書き込まれた前記映像データを読み出し、
前記記憶装置の通信部は、前記制御部によって読み出された前記映像データを、前記構外通信網を介して前記認証された通信装置へ送信し、
前記通信装置の通信部は、前記記憶装置から前記構外通信網を介して前記映像データを受信し、
前記通信装置は、受信された前記映像データを、映像を表示する機能へ出力する制御部をさらに備える請求項1に記載の映像システム。
【請求項3】
前記認証部は、所定の通信路を経由して前記構外通信網に接続している前記通信装置を認証する、請求項1又は2に記載の映像システム。
【請求項4】
映像データを送信する通信装置と、前記通信装置を認証する認証装置と、前記通信装置から送信される映像データを記録する記憶部を備えた記憶装置と、を備える映像システムが行う映像管理方法であって、
前記通信装置が、前記映像データを、構外通信網を介して前記記憶装置に送信する通信ステップと、
前記認証装置が、前記構外通信網を介してデータを送信する前記通信装置に対し認証処理を行う認証ステップと、
前記記憶装置が、認証された前記通信装置から、前記構外通信網を介して映像データを受信する通信ステップと、
前記記憶装置が、受信した前記映像データを、前記記憶部に書き込む制御ステップと、
を有する映像管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−208967(P2012−208967A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72044(P2011−72044)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(399041158)西日本電信電話株式会社 (215)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(399041158)西日本電信電話株式会社 (215)
【Fターム(参考)】
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