説明

時間計測表示装置、時間計測表示方法および制御プログラム

【課題】 プレゼンテーションなどの持ち時間が定められた発表を行う場合に、経過時間および残り時間の確認、調整を容易にし、自然な流れで発表が行え、好印象を得る。
【解決手段】 予め前回のステージの終了時刻が今回のステージの開始時刻となるように複数のステージを時系列的に連続して設定し、最初のステージの開始時刻からの経過時間である第1経過時間を計測する全経過時間計測部と、最後のステージの終了予定時刻までの残時間である第1残時間を計測する全残時間計測部と、各ステージの開始時刻からの経過時間である第2経過時間を計測する経過時間計測部と、各ステージの終了予定時刻までの残時間である第2残時間を計測する残時間計測部と、前記第1経過時間、前記第1残時間、前記第2経過時間および前記第2残時間を含む時間情報を表示する表示部と、各前記計測動作を制御する制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時間計測表示装置、時間計測表示方法および制御プログラムに係り、特にプレゼンテーションや学会発表などにおいて時間管理を行うのに好適な時間計測表示装置、時間計測表示方法および制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、プレゼンテーションや学会発表を行う場合には、プレゼンテータや発表者は、予め与えられた持ち時間内に発表を終わらせるように、発表すべき資料のボリュームなどを見ながら予め時間配分を行うとともに、実際の発表時には、タイマやストップウオッチを用いて時間管理を行っていた。
また、一般的には、所定の頁までは何分必要であるという目安を設けることが多く、経過時間によって時間管理を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開昭63−228185号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、実際には、経過時間だけで発表時間を管理した場合には、時間配分が前後するため、部分的に調整を行う場合には、どの程度の調整を行えばよいのかを正確に把握することは困難であった。
一方、残り時間だけで発表時間を管理した場合には、全体の時間的な把握は容易であるが、スケジュールに沿った発表を行うのは難しくなってしまう。
従来の計時装置においてタイマ機能とストップウオッチ機能とは、別個の機能であり、二つの情報を知りたい場合には、表示モードを切り換えたり、二つの計時装置を用意する必要があった。
また、発表シート1枚ごとに発表に要する時間を設定し、細かなスケジュール管理を行ってプレゼンテーションを行う場合もあるが、この場合には、各発表シート毎に当該シートの発表を開始してからの経過時間および当該シートに対応する残り時間を確認する必要があった。
【0004】
さらに、最近のプレゼンテーションツールには、シートを切り換えると、時間によってアニメーションが変化する等の便利な機能が備わっているが、発表中にどれ位でアニメーションが変化するのかについては、全体の経過時間から換算して確認する必要があり、必ずしも使い勝手が良いわけではなかった。
さらにまた、時間の確認は、据え置かれた計時装置や、腕に装着した計時装置によって行うが、頻繁にそれらを確認する動作を行うと、視聴者に余りよい印象を与えず、効果的なプレゼンテーションあるいは学会発表とはならないという新たな課題も生じていた。
そこで、本発明の目的は、プレゼンテーションなどの持ち時間がある程度定められ発表を行う場合に、経過時間および残り時間の確認、調整を容易にするとともに、自然な流れで発表が行え、好印象を得ることが可能な時間計測表示装置、時間計測表示方法および制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、時間計測表示装置は、予め前回のステージの終了時刻が今回のステージの開始時刻となるように複数のステージを時系列的に連続して設定し、最初のステージの開始時刻からの経過時間である第1経過時間を計測する全経過時間計測部と、最後のステージの終了予定時刻までの残時間である第1残時間を計測する全残時間計測部と、各ステージの開始時刻からの経過時間である第2経過時間を計測する経過時間計測部と、各ステージの終了予定時刻までの残時間である第2残時間を計測する残時間計測部と、前記第1経過時間、前記第1残時間、前記第2経過時間および前記第2残時間を含む時間情報を表示する表示部と、各前記計測動作を制御する制御部と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
上記構成によれば、制御部の制御下で、全経過時間計測部は、予め前回のステージの終了時刻が今回のステージの開始時刻となるように複数のステージを時系列的に連続して設定し、最初のステージの開始時刻からの経過時間である第1経過時間を計測する。
制御部の制御下で、全残時間計測部は、最後のステージの終了予定時刻までの残時間である第1残時間を計測する。
制御部の制御下で、経過時間計測部は、各ステージの開始時刻からの経過時間である第2経過時間を計測する。
制御部の制御下で、残時間計測部は、各ステージの終了予定時刻までの残時間である第2残時間を計測する。
これらの結果、表示部は、第1経過時間、第1残時間、第2経過時間および第2残時間を含む時間情報を表示する。
【0007】
この場合において、前記制御部は、前回のステージが開始してから終了するまでの実際に要した時間が、予め設定された時間と差がある場合に、当該差を今回のステージで吸収すべく前記今回のステージの終了予定時間を設定するようにしてもよい。
また、前記制御部は、前回までのステージが終了するまでの実際に要した時間が、予め設定された時間と差がある場合に、当該差を前記表示部に表示させるようにしてもよい。
さらに、今回のステージの終了時刻が終了予定時刻よりも所定時間以上遅延した場合に、その旨を報知する報知部を備えたことを特徴とする時間計測表示装置。
さらにまた、ユーザが操作を行う操作部を有し、前記操作部を介して前記ユーザが今回のステージの終了を指示した場合に、前記経過時間計測部および前記残時間計測部は次回のステージの計測を同時に開始するようにしてもよい。
また、前記操作部を介して前記ユーザが今回のステージの終了を指示した場合に、外部の装置に当該装置を制御するための信号を送信する信号送信部を備えるようにしてもよい。
さらに、ユーザの操作により光学的に所定位置を指示するレーザポインタ装置を備えるようにしてもよい。
【0008】
また、時間計測表示方法は、予め前回のステージの終了時刻が今回のステージの開始時刻となるように複数のステージを時系列的に連続して設定し、最初のステージの開始時刻からの経過時間である第1経過時間を計測する全経過時間計測過程と、最後のステージの終了予定時刻までの残時間である第1残時間を計測する全残時間計測過程と、各ステージの開始時刻からの経過時間である第2経過時間を計測する経過時間計測過程と、各ステージの終了予定時刻までの残時間である第2残時間を計測する残時間計測過程と、前記第1経過時間、前記第1残時間、前記第2経過時間および前記第2残時間を含む時間情報を表示する表示過程と、各前記計測動作を制御する制御過程と、を備えたことを特徴としている。
この場合において、前回のステージが開始してから終了するまでの実際に要した時間が、予め設定された時間と差がある場合に、当該差を今回のステージで吸収すべく前記今回のステージの終了予定時間を設定するようにしてもよい。
また、前回までのステージが終了するまでの実際に要した時間が、予め設定された時間と差がある場合に、当該差を表示するようにしてもよい。
【0009】
また、コンピュータにより表示装置を備えた時間計測表示装置を制御するための制御プログラムは、予め前回のステージの終了時刻が今回のステージの開始時刻となるように複数のステージを時系列的に連続して設定し、最初のステージの開始時刻からの経過時間である第1経過時間を計測させ、最後のステージの終了予定時刻までの残時間である第1残時間を計測させ、各ステージの開始時刻からの経過時間である第2経過時間を計測させ、各ステージの終了予定時刻までの残時間である第2残時間を計測させ、前記第1経過時間、前記第1残時間、前記第2経過時間および前記第2残時間を含む時間情報を表示させ、各前記計測動作を制御させる、ことを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、プレゼンテーションや学会発表を行う場合に、経過時間だけでなく、残時間を同時に表示することにより、どれ位のペースで発表が行えるのかを容易に把握でき、発表中の時間管理を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、実施形態の時間計測表示装置の概要構成ブロック図である。
時間計測表示装置1は、大別すると、装置全体を制御する制御部2と、基準発振信号を生成する発振回路5と、基準発振信号に基づいて計時動作を行う計時部6と、各種情報を表示させるための制御を行う表示部7と、表示部7の制御下で各種情報を表示する液晶表示パネル8と、外部の装置に各種信号を送信する信号送信部9と、レーザポインタとしても機能する指示部10と、各種操作を行うための操作部11と、予め設定されたタイマ時間が経過した場合にその旨を報知する報知部12と、報知部12の制御下で振動し、操作者にタイマ時間が経過した旨を報知する振動アラーム13と、を備えている。
制御部2は、制御部2全体を制御するCPU14と、各種制御プログラムが予め格納されたROM3と、ワーキングエリアとしても用いられ各種データ、制御プログラムが展開されるRAM4と、を備えている。
【0012】
図2は、時間計測表示装置の外観斜視図である。
時間計測表示装置1は、ハンディタイプの装置であり、発表者であるユーザが片手に持って操作できるような大きさに形成されている。
時間計測表示装置1の操作表示面には、現在の動作モードを表示する動作モード表示部22と、発表開始から現在までの経過時間が表示される経過時間表示部23と、持ち時間(発表終了予定時間)の残り時間が表示される残り時間表示部24と、持ち時間を複数の時間帯に分割した場合の時間帯(ステージあるいはシート)を特定するための番号を表示するまでのステージ番号表示部25と、ステージ番号表示部25で特定された時間帯の最初からの経過時間を表示するステージ経過時間表示部26と、ステージ番号表示部25で特定された時間帯の残り時間を表示する残り時間表示部27と、操作スイッチ8A〜8Fを備えている。
【0013】
操作スイッチ8Aは、動作モードを選択するためのスイッチであり、発表時の計測を行う計測モードと、タイマ値やメモリ番号(ステージ番号あるいはシート番号に相当)を設定するための設定モードとが存在する。
操作スイッチ8Cは、計測モードにおいては、計測開始前には、計測を開始させるための操作スイッチとして機能し、計測開始後においては、計測の一時中断/再開を行わせるための操作スイッチとして機能する。
操作スイッチ8Dは、計測モードにおいては、計測をリセットするための操作スイッチとして機能し、操作スイッチ8Cにおいて、計測が一時中断された状態で操作されることにより計測のリセットがなされる。
操作スイッチ8Eは、例えば、プレゼンテーションを行っている外部のパーソナルコンピュータや、スライドプロジェクタ等を制御するための制御信号を送信するための操作スイッチとして機能する。この操作スイッチ8Eの操作により、ステージあるいはシートが次のものに移行したこととなり、新たなステージあるいはシートにおける経過時間および残り時間がカウントされることとなる。
操作スイッチ8Fは、レーザポインタの発光を行わせるためのスイッチである。
ここで、基本的な動作について説明する。
【0014】
図3は基本動作処理フローチャートである。
操作スイッチ8Aが操作されて計測モードとなり(ステップS1)、操作スイッチ8Cが操作されて計測が開始すると(ステップS2)、CPU14は、操作スイッチの操作があったか否かを判別する(ステップS3)。
ステップS3の判別において、再び操作スイッチ8Cが操作された場合には、計測モードの一時中止の指示であるので、計測を停止し(ステップS5)、CPU14は、さらに操作スイッチ8Cあるいは操作スイッチ8Dが操作されたか否かを判別する(ステップS6)。
ステップS6の判別において、操作スイッチ8Cが操作された場合には、処理を再びステップS2に移行し、再計測を開始する。
【0015】
ステップS6の判別において、操作スイッチ8Dが操作された場合には、計測をリセットし、処理を終了する(ステップS7)。
ステップS3の判別において、操作スイッチ8Eが操作された場合には、あるステージの発表が終了したことであるので、次のステージのパーソナルコンピュータにより表示しているシートに切り換えたり、次のスライドを投影すべく、外部に信号を送信する。これとともに、ステージカウンタnの値に1加算して次のステージにおける計測を開始すべく処理を再びステップS3に移行する。
またステップS3の判別において、操作スイッチ8Fが操作された場合には、レーザポインタを動作させるべくオンさせ(ステップS11)、計測を継続すべく処理を再び、ステップS3に移行する。
またステップS3の判別において、操作スイッチ8A、8B、8Dが操作された場合には、これらの操作スイッチは意味を持たないので、無視し(ステップS13)、計測を継続すべく処理を再び、ステップS3に移行する。
【0016】
図4は、設定処理のフローチャートである。
操作スイッチ8Aが操作されると設定モードとなる(ステップS21)。
設定モードにおいて、操作スイッチ8Dが操作されると、全ステージの残り時間を設定するタイマ設定モードとなる(ステップS22)。
この状態で、例えば操作スイッチ8Aを操作すると、1秒単位で設定値が減少し、操作スイッチ8Bを操作すると1秒単位で設定値が増加する。尚、操作スイッチ8A、8Bは長押しすることにより例えば10秒単位で設定値が増加あるいは減少するようにしてもよい。
設定したタイマの時間を確定する場合には、再び操作スイッチ8Dを操作すればよい。
この結果、ステージ設定モードとなる。
ステージ設定モードにおいては、例えば操作スイッチ8Aを操作すると、1単位でステージ番号の設定値が減少し、操作スイッチ8Bを操作すると1単位でステージ番号の設定値が増加する(ステップS23)。
【0017】
設定したステージ番号を確定する場合には、再び操作スイッチ8Dを操作すればよい。
この結果、ステージ番号は確定し、当該ステージの残り時間を設定するステージタイマ設定モードとなる(ステップS24)。
この状態で、例えば操作スイッチ8Aを操作すると、1秒単位で設定値が減少し、操作スイッチ8Bを操作すると1秒単位で設定値が増加する。尚、操作スイッチ8A、8Bは長押しすることにより例えば10秒単位で設定値が増加あるいは減少するようにしてもよい。
設定したタイマの時間を確定する場合には、再び操作スイッチ8Dを操作すればよい。
この結果、ステージタイマ設定モードを抜ける。
そしてCPU14は、操作スイッチ8Cあるいは操作スイッチ8Dが操作されたか否かを判別する(ステップS25)。
ステップS25の判別において、操作スイッチ8Cが操作された場合には、設定モードを終了し、計測モードに移行する(ステップS26)。
ステップS25の判別において、操作スイッチ8Dが操作された場合には、次のステージの設定を行うべく処理を再びステップS23に移行する。
【0018】
図5は具体的な表示例の説明図(その1)である。図6は具体的な表示例の説明図(その2)である。
次に具体的な使用例として、持ち時間が5分、シート番号=1の発表に1分、シート番号=2の発表に30秒、シート番号=3の発表に1分30秒、シート番号4の発表に1分と設定した場合について説明する。
操作スイッチ8Aの操作により計測モードに移行し、発表の開始時に操作スイッチ8Cを操作することにより、計測が開始する。
このときの表示状態は、図5に示すように、動作モード表示部22の表示は「計測モード」、経過時間表示部23の表示が「0(分)1(秒)」、残り時間表示部24の表示が「4(分)59(秒)」、ステージ番号表示部25の表示が「No1」、ステージ経過時間表示部26の表示が「0(分)1(秒)」、残り時間表示部27の表示が「0(分)59(秒)」となっている。
その後、全体における経過時間が59秒となった時点で操作スイッチ8Eを操作すると、制御部2のCPU14は、信号送信部9を制御して、外部のパーソナルコンピュータあるいはスライドプロジェクタなどに現在のシートの発表が完了した旨の信号を送信させる。この信号の送信は、有線、無線(赤外線、電波など)のいずれにおいても送信可能である。
【0019】
これにより、パーソナルコンピュータは次のシートを表示し、スライドプロジェクタは次のスライドの投影を開始する。
上記操作に伴って、表示状態は、図6に示すように、動作モード表示部22の表示は「計測モード」、経過時間表示部23の表示が「0(分)59(秒)」、残り時間表示部24の表示が「4(分)1(秒)」、ステージ番号表示部25の表示が「No2」、ステージ経過時間表示部26の表示が「0(分)0(秒)」、残り時間表示部27の表示が「0(分)30(秒)」となる。
なお、全体における経過時間が1分1秒となってしまうと、シート番号=1の発表予定時間が経過してしまったこととなるので、制御部2のCPU14は報知部12を制御して振動アラーム13を振動させ、プレゼンテータであるユーザにその旨を通知することとなる。
【0020】
[第1実施形態]
図7は、第1実施形態の動作フローチャートである。
操作スイッチ8Aが操作されて計測モードとなり、操作スイッチ8Cが操作されて計測が開始すると(ステップS31)、全体の経過時間を計測するストップウオッチ(STW)がカウントアップを開始するとともに、全体の残り時間を計測するタイマ(TIM)がカウントダウンを開始する(ステップS32)。
続いてCPU14は、ステージカウンタn=1とする(ステップS33)。
さらにCPU14は、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウントアップを開始するとともに、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)がカウントダウンを開始する(ステップS34)。
【0021】
次にCPU14は、操作スイッチが操作されたか否かを判別する(ステップS35)。
ステップS35の判別において、操作スイッチの操作がなされなかった場合には(ステップS35;No)、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)のカウント値が0になったか否かを判別する(ステップS36)。
ステップS36の判別において、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)のカウント値が0になっていない場合には(ステップS36;No)、処理を再びステップS34に移行する。
ステップS36の判別において、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)のカウント値が0になっている場合には(ステップS36;Yes)、予定時間が既に経過したこととなるので、その旨をユーザに通知すべく、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウントアップを継続しつつ、表示を点滅表示とする(ステップS37)。
【0022】
続いて、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値が、所定時間(実施形態では6秒)未満であるか否かを判別する(ステップS38)。ここで所定時間は、適宜定めることができるものであるが、予定時間を経過してからどれ位の時間、振動アラーム13を振動させるかに基づいて設定する。
ステップS38の判別において、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値が、所定時間未満、すなわち、予定時間を経過後、振動アラームを振動期間が経過していない場合には(ステップS38;Yes)、ユーザに時間が経過している旨を知らせるべく報知部12を制御して振動アラーム13を振動させてアラーム報知を行いつつ(ステップS39)、処理をステップS34に移行する。
ステップS38の判別において、ステージカウンタnの値に対応するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値が、所定時間より大きい場合、すなわち、予定時間の経過後、振動アラームの振動期間が終了した場合には(ステップS38;No)、振動アラーム13を振動させず(振動アラーム13を停止状態で)、処理を再びステップS34に移行する。
【0023】
ステップS35の判別において、操作スイッチの操作がなされた場合には(ステップS35;Yes)、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Eであるか否かを判別する(ステップS40)。
ステップS40の判別において、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Eである場合には、ステージカウンタnの値に対応するステージの発表が完了したこととなるので、CPU14は、信号送信部9を制御して、外部のパーソナルコンピュータあるいはスライドプロジェクタなどに現在のシートの発表が完了した旨の信号を送信させる(ステップS41)。
そして、CPU14は、ステージカウンタnの値に1を加算する(ステップS42)。
さらにCPU14は、ステージカウンタnの値に対応するステージのストップウオッチ(STWn)をリセットし、ステージカウンタnの値に対応するステージのタイマ(TIMn)の初期値を読み出し(ステップS43)、処理を再びステップS34に移行する。
ステップS40の判別において、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Eではない場合には(ステップS40;No)、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Cであるか否かを判別する(ステップS44)。
ステップS44の判別において、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Cである場合には、計測を一時的に停止する指示であるので、計測を一時停止する(ステップS45)。
【0024】
その後、CPU14は、操作スイッチ8Cもしくは操作スイッチ8Dが操作されたか否かを判別する(ステップS46)。
ステップS46の判別において、操作スイッチ8Cが操作された場合には、計測再開であるので、CPU14は、処理をステップS34に移行して、計測を継続する。
ステップS46の判別において、操作スイッチ8Dが操作された場合には、計測をリセットし処理を終了する(ステップS47)。
ステップS44の判別において、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Cではない場合には、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Fであるか否かを判別する(ステップS48)。
ステップS48の判別において、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Fである場合には、レーザポインタの動作指示であるので、レーザポインタを動作させ、処理を再びステップS34に移行する。
ステップS48の判別において、操作された操作スイッチが、操作スイッチ8Fではない場合、すなわち、操作スイッチ8A、8B、8Dである場合には、操作を無効として、処理をステップS34に移行して処理を継続する。
【0025】
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態の動作フローチャートである。
操作スイッチ8Aが操作されて計測モードとなり、操作スイッチ8Cが操作されて計測が開始すると(ステップS51)、全体の経過時間を計測するストップウオッチ(STW)がカウントアップを開始するとともに、全体の残り時間を計測するタイマ(TIM)がカウントダウンを開始する(ステップS52)。
続いてCPU14は、ステージカウンタn=1とする(ステップS53)。
さらにCPU14は、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウントアップを開始するとともに、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)がカウントダウンを開始する(ステップS54)。
次にCPU14は、操作スイッチ8Eが操作されたか否かを判別する(ステップS85)。
ステップS85の判別において、操作スイッチ8Eの操作がなされなかった場合には(ステップS55;No)、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)のカウント値が0になったか否かを判別する(ステップS56)。
【0026】
ステップS56の判別において、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)のカウント値が0になっていない場合には(ステップS56;No)、処理を再びステップS54に移行する。
ステップS56の判別において、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)のカウント値が0になっている場合には(ステップS56;Yes)、予定時間が既に経過したこととなるので、その旨をユーザに通知すべく、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウントアップを継続しつつ、表示を点滅表示とする(ステップS57)。
続いて、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値が、所定時間(実施形態では6秒)未満であるか否かを判別する(ステップS58)。ここで所定時間は、適宜定めることができるものであるが、予定時間を経過してからどれ位の時間、振動アラーム13を振動させるかに基づいて設定する。
【0027】
ステップS58の判別において、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値が、所定時間未満、すなわち、予定時間を経過後、振動アラームを振動期間が経過していない場合には(ステップS58;Yes)、ユーザに時間が経過している旨を知らせるべく報知部12を制御して振動アラーム13を振動させてアラーム報知を行いつつ(ステップS59)、処理をステップS54に移行する。
ステップS58の判別において、ステージカウンタnの値に対応するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値が、所定時間より大きい場合、すなわち、予定時間の経過後、振動アラームの振動期間が終了した場合には(ステップS58;No)、振動アラーム13を振動させず(振動アラーム13を停止状態で)、処理を再びステップS54に移行する。
ステップS55の判別において、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Eである場合には、ステージカウンタnの値に対応するステージの発表が完了したこととなるので、CPU14は、信号送信部9を制御して、外部のパーソナルコンピュータあるいはスライドプロジェクタなどに現在のシートの発表が完了した旨の信号を送信させる(ステップS60)。
【0028】
そして、CPU14は、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値を差分値Tとする(ステップS61)。この差分値Tは、ステージカウンタnの値に対応するステージにおいて、予定時間との差の時間である。従って、差分値Tが負の値を有している場合には、ステージカウンタnの値に対応するステージにおいて時間が予定よりも短く時間が余っていることを示し、差分値Tが正の値を有している場合には、ステージカウンタnの値に対応するステージにおいて時間が予定よりも長く、時間が不足していることを示している。
続いてCPU14は、ステージカウンタnの値に1を加算する(ステップS62)。
そして、CPU14は、ステージカウンタnのステージで時間が余った場合には、次のステージ、すなわちステージカウンタn=n+1のステージにおいて、ストップウオッチ(STWn)をより低い値からスタートさせ、タイマ(TIMn)の初期値をより長い時間とする。逆にステージカウンタnのステージで時間が不足した場合には、次のステージ、すなわちステージカウンタn=n+1のステージにおいて、ストップウオッチ(STWn)をより高い値からスタートさせ、タイマ(TIMn)の初期値をより短い時間とする(ステップS63)。
【0029】
図9は、第2実施形態の具体的な表示例の説明図(その1)である。図10は、第2実施形態の具体的な表示例の説明図(その2)である。図11は、第2実施形態の具体的な表示例の説明図(その3)である。
具体的な使用例として、持ち時間が5分、シート番号=1の発表に1分、シート番号=2の発表に30秒、シート番号=3の発表に1分30秒、シート番号4の発表に1分と設定した場合について説明する。
操作スイッチ8Aの操作により計測モードに移行し、発表の開始時に操作スイッチ8Cを操作することにより、計測が開始する。
このときの表示状態は、図9に示すように、動作モード表示部22の表示は「計測モード」、経過時間表示部23の表示が「0(分)1(秒)」、残り時間表示部24の表示が「4(分)59(秒)」、ステージ番号表示部25の表示が「No1」、ステージ経過時間表示部26の表示が「0(分)1(秒)」、残り時間表示部27の表示が「0(分)59(秒)」となっている。
【0030】
その後、全体における経過時間が1分02秒となった時点、すなわち、予定時刻を2秒経過した時点で操作スイッチ8Eを操作すると、制御部2のCPU14は、信号送信部9を制御して、外部のパーソナルコンピュータあるいはスライドプロジェクタなどに現在のシートの発表が完了した旨の信号を送信させる。この信号の送信は、有線、無線(赤外線、電波など)のいずれにおいても送信可能である。
これにより、パーソナルコンピュータは次のシートを表示し、スライドプロジェクタは次のスライドの投影を開始する。
【0031】
上記操作に伴って、表示状態は、図10に示すように、動作モード表示部22の表示は「計測モード」、経過時間表示部23の表示が「1(分)2(秒)」、残り時間表示部24の表示が「3(分)58(秒)」、ステージ番号表示部25の表示が「No2」、ステージ経過時間表示部26の表示が「0(分)2(秒)」、残り時間表示部27の表示が「0(分)28(秒)」となり、ユーザは次のステージを早めに切り上げる努力をする必要があることが理解できる。
また、全体における経過時間が0分58秒となった時点、すなわち、予定時刻よりも2秒早い時点で操作スイッチ8Eを操作すると、制御部2のCPU14は、信号送信部9を制御して、外部のパーソナルコンピュータあるいはスライドプロジェクタなどに現在のシートの発表が完了した旨の信号を送信させる。この信号の送信は、有線、無線(赤外線、電波など)のいずれにおいても送信可能である。
【0032】
これにより、パーソナルコンピュータは次のシートを表示し、スライドプロジェクタは次のスライドの投影を開始する。
上記操作に伴って、表示状態は、図11に示すように、動作モード表示部22の表示は「計測モード」、経過時間表示部23の表示が「0(分)58(秒)」、残り時間表示部24の表示が「4(分)2(秒)」、ステージ番号表示部25の表示が「No2」、ステージ経過時間表示部26の表示が「−0(分)2(秒)」、残り時間表示部27の表示が「0(分)32(秒)」となり、ユーザは次のステージで多少余裕があるということが理解できる。
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、あるステージで時間を超過してしまった場合でも残りのステージでカバーするように対応することができ、トータルの時間配分を守ることが可能となる。
【0033】
[第3実施形態]
図12は、第3実施形態の動作フローチャートである。
操作スイッチ8Aが操作されて計測モードとなり、操作スイッチ8Cが操作されて計測が開始すると(ステップS71)、全体の経過時間を計測するストップウオッチ(STW)がカウントアップを開始するとともに、全体の残り時間を計測するタイマ(TIM)がカウントダウンを開始する(ステップS72)。
続いてCPU14は、ステージカウンタn=1とするとともに、終了した全てのステージの積算過不足時間を表す終了ステージ積算過不足時間OTIMEを初期値の0とする(ステップS73)。
さらにCPU14は、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウントアップを開始するとともに、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)がカウントダウンを開始する(ステップS74)。
【0034】
次にCPU14は、操作スイッチ8Eが操作されたか否かを判別する(ステップS85)。
ステップS85の判別において、操作スイッチ8Eの操作がなされなかった場合には(ステップS75;No)、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)のカウント値が0になったか否かを判別する(ステップS76)。
ステップS76の判別において、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)のカウント値が0になっていない場合には(ステップS76;No)、処理を再びステップS74に移行する。
【0035】
ステップS76の判別において、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)のカウント値が0になっている場合には(ステップS76;Yes)、予定時間が既に経過したこととなるので、その旨をユーザに通知すべく、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウントアップを継続しつつ、表示を点滅表示とする(ステップS77)。
続いて、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値が、所定時間(実施形態では6秒)未満であるか否かを判別する(ステップS78)。ここで所定時間は、適宜定めることができるものであるが、予定時間を経過してから、どれだけの時間、振動アラーム13を振動させるかに基づいて設定する。
【0036】
ステップS78の判別において、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値が、所定時間未満、すなわち、予定時間を経過後、振動アラームを振動期間が経過していない場合には(ステップS78;Yes)、ユーザに時間が経過している旨を知らせるべく報知部12を制御して振動アラーム13を振動させてアラーム報知を行いつつ(ステップS79)、処理をステップS74に移行する。
ステップS78の判別において、ステージカウンタnの値に対応するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値が、所定時間より大きい場合、すなわち、予定時間の経過後、振動アラームの振動期間が終了した場合には(ステップS78;No)、振動アラーム13を振動させず(振動アラーム13を停止状態で)、処理を再びステップS74に移行する。
ステップS75の判別において、操作された操作スイッチが操作スイッチ8Eである場合には、ステージカウンタnの値に対応するステージの発表が完了したこととなるので、CPU14は、信号送信部9を制御して、外部のパーソナルコンピュータあるいはスライドプロジェクタなどに現在のシートの発表が完了した旨の信号を送信させる(ステップS80)。
【0037】
そして、CPU14は、ステージカウンタnの値に対応するステージの経過時間を計測するストップウオッチ(STWn)のカウント値から、ステージカウンタnの値に対応するステージの残り時間を計測するタイマ(TIMn)の初期値を差し引いた値を差分値Tとする(ステップS81)。この差分値Tは、ステージカウンタnの値に対応するステージにおいて、予定時間との差の時間である。従って、差分値Tが負の値を有している場合には、ステージカウンタnの値に対応するステージにおいて時間が予定よりも短く時間が余っていることを示し、差分値Tが正の値を有している場合には、ステージカウンタnの値に対応するステージにおいて時間が予定よりも長く、時間が不足していることを示している。
続いてCPU14は、ステージカウンタnの値に1を加算するとともに、終了ステージ積算過不足時間OTIMEに差分値Tを加算して新たな終了ステージ積算各不足時間OTIMEとする(ステップS82)。
そして、CPU14は、新たな終了ステージ積算各不足時間OTIMEを表示して(ステップS83)、再び処理をステップS74に移行する。
【0038】
[4]実施形態の効果
上記各実施形態によれば、プレゼンテーションあるいは学会発表などを行う場合に、経過時間ばかりでなく、全体およびステージ毎の残り時間を同時に表示しているので、あとどれ位のペースで発表を行えば良いのかを、容易に把握でき、発表中の時間管理が容易となる。
また、これらの時間情報の表示をプレゼンテーションあるいは学会発表のシート切り換えるための外部信号(制御信号)を送信する機器と組み合わせているので、プレゼンテーションあるいは学会発表の進行の詳細な変化に対応させて発表が行える。
さらには、レーザポインタと組み合わせることにより、シートの切り換えや、資料を指し示す動作でさりげなく時間を確認することができ、視線の変化が少なく、視聴者から見て非常に印象の良いプレゼンテーションあるいは学会発表が行える。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】実施形態の時間計測表示装置の概要構成ブロック図である。
【図2】時間計測表示装置の外観斜視図である。
【図3】基本動作処理フローチャートである。
【図4】設定処理のフローチャートである。
【図5】具体的な表示例の説明図(その1)である。
【図6】具体的な表示例の説明図(その2)である。
【図7】第1実施形態の動作フローチャートである。
【図8】第2実施形態の動作フローチャートである。
【図9】第2実施形態の具体的な表示例の説明図(その1)である。
【図10】第2実施形態の具体的な表示例の説明図(その2)である。
【図11】第2実施形態の具体的な表示例の説明図(その3)である。
【図12】第3実施形態の動作フローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
1…時間計測表示装置、2…制御部、3…ROM、4…RAM、5…発振回路、6…計時部、7…表示部、8…液晶表示パネル、9…信号送信部、10…指示部、11…操作部、12…報知部、13…振動アラーム、14…CPU、22…動作モード表示部、23…経過時間表示部、24…残り時間表示部、25…ステージ番号表示部、26…ステージ経過時間表示部、27…残り時間表示部、8A〜8F…操作スイッチ。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め前回のステージの終了時刻が今回のステージの開始時刻となるように複数のステージを時系列的に連続して設定し、
最初のステージの開始時刻からの経過時間である第1経過時間を計測する全経過時間計測部と、
最後のステージの終了予定時刻までの残時間である第1残時間を計測する全残時間計測部と、
各ステージの開始時刻からの経過時間である第2経過時間を計測する経過時間計測部と、
各ステージの終了予定時刻までの残時間である第2残時間を計測する残時間計測部と、
前記第1経過時間、前記第1残時間、前記第2経過時間および前記第2残時間を含む時間情報を表示する表示部と、
各前記計測動作を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする時間計測表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の時間計測表示装置において、
前記制御部は、前回のステージが開始してから終了するまでの実際に要した時間が、予め設定された時間と差がある場合に、当該差を今回のステージで吸収すべく前記今回のステージの終了予定時間を設定することを特徴とする時間計測表示装置。
【請求項3】
請求項1記載の時間計測表示装置において、
前記制御部は、前回までのステージが終了するまでの実際に要した時間が、予め設定された時間と差がある場合に、当該差を前記表示部に表示させることを特徴とする時間計測表示装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の時間計測表示装置において、
今回のステージの終了時刻が終了予定時刻よりも所定時間以上遅延した場合に、その旨を報知する報知部を備えたことを特徴とする時間計測表示装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の時間計測表示装置において、
ユーザが操作を行う操作部を有し、
前記操作部を介して前記ユーザが今回のステージの終了を指示した場合に、前記経過時間計測部および前記残時間計測部は次回のステージの計測を同時に開始することを特徴とする時間計測表示装置。
【請求項6】
請求項5の記載の時間計測表示装置において、
前記操作部を介して前記ユーザが今回のステージの終了を指示した場合に、外部の装置に当該装置を制御するための信号を送信する信号送信部を備えたことを特徴とする時間計測表示装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の時間計測表示装置において、
ユーザの操作により光学的に所定位置を指示するレーザポインタ装置を備えたことを特徴とする時間計測表示装置。
【請求項8】
予め前回のステージの終了時刻が今回のステージの開始時刻となるように複数のステージを時系列的に連続して設定し、
最初のステージの開始時刻からの経過時間である第1経過時間を計測する全経過時間計測過程と、
最後のステージの終了予定時刻までの残時間である第1残時間を計測する全残時間計測過程と、
各ステージの開始時刻からの経過時間である第2経過時間を計測する経過時間計測過程と、
各ステージの終了予定時刻までの残時間である第2残時間を計測する残時間計測過程と、
前記第1経過時間、前記第1残時間、前記第2経過時間および前記第2残時間を含む時間情報を表示する表示過程と、
各前記計測動作を制御する制御過程と、
を備えたことを特徴とする時間計測表示方法。
【請求項9】
請求項8記載の時間計測表示方法において、
前回のステージが開始してから終了するまでの実際に要した時間が、予め設定された時間と差がある場合に、当該差を今回のステージで吸収すべく前記今回のステージの終了予定時間を設定することを特徴とする時間計測表示方法。
【請求項10】
請求項8記載の時間計測表示方法において、
前回までのステージが終了するまでの実際に要した時間が、予め設定された時間と差がある場合に、当該差を表示することを特徴とする時間計測表示方法。
【請求項11】
コンピュータにより表示装置を備えた時間計測表示装置を制御するための制御プログラムにおいて、
予め前回のステージの終了時刻が今回のステージの開始時刻となるように複数のステージを時系列的に連続して設定し、
最初のステージの開始時刻からの経過時間である第1経過時間を計測させ、
最後のステージの終了予定時刻までの残時間である第1残時間を計測させ、
各ステージの開始時刻からの経過時間である第2経過時間を計測させ、
各ステージの終了予定時刻までの残時間である第2残時間を計測させ、
前記第1経過時間、前記第1残時間、前記第2経過時間および前記第2残時間を含む時間情報を表示させ、
各前記計測動作を制御させる、
ことを特徴とする制御プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−234552(P2006−234552A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−49074(P2005−49074)
【出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】