説明

有機エレクトロルミネッセンスを用いた照明装置

【課題】1つのパネルが故障して非発光になった場合の修復に際し、修復作業が容易で、手間がかからず、安全性が高く、かつコストが低い照明装置を提供することにある。
【解決手段】有機ELを用いた面光源の照明装置であって、
a)少なくとも1つ以上の発光領域を持つ有機ELパネル、
b)複数の前記有機ELパネルが組み込まれたマガジン部分、及び
c)少なくとも1つ以上の前記マガジンが組み込まれた装置部分
からなり、前記マガジン部分は複数の有機ELパネルが収納可能で、その中の一つの有機ELパネルに電力が供給されるように電気的に接続されていることを特徴とする照明装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンスを用いた面光源の照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンスは、薄くて色調整が自由で照明用途に有用である。
【0003】
有機エレクトロルミネッセンスパネルを複数組合せた照明用等の発光パネルにおいて、1つの有機エレクトロルミネッセンスパネルが故障して非発光になった場合、交換する必要がある。交換には手間がかかる。また、交換の際に破損等の2次故障も起こる可能性がある。
【0004】
1つの有機エレクトロルミネッセンスパネルが故障して非発光になった場合の対策として、特許文献1〜4には、複数のパネルを直列、並列に繋ぐ方法が開示されている。しかし、パネルの組込み構造の記載がなく、単一基板上に複数の発光領域を形成するものが代表的な実施形態であり、本発明で提案するパネルの着脱構造に関する部分は異なる。
【0005】
また、特許文献5〜9には、いずれもメンテナンス容易なパネルの組込み構造が示されているが、全て取り替えることを前提としており、追加のみ、あるいは着脱のみの構造は示されておらず、本発明で提案するパネルの着脱構造に関する部分は異なる。
【0006】
また、特許文献10には、パネルの継ぎ目に光散乱手段を設けて非発光領域を減らす方法が開示されているが、本発明で提案するパネル構造とは異なる。
【0007】
有機エレクトロルミネッセンスパネルを複数組合せた照明用等の発光パネルにおいて、1つのパネルが故障して非発光になった場合、交換すると手間がかかる、交換の際に破損等の2次故障も起こる可能性があるという問題がある。このため、1つのパネルが故障して非発光になった場合の修復に際し、修復作業が容易で、手間がかからず、交換の際の破損等の2次故障や破損等の危険性が低く、かつコストが低い照明装置が求められている。
【特許文献1】特開2004−134385号公報
【特許文献2】特開2006−32057号公報
【特許文献3】特開2004−71570号公報
【特許文献4】特開2005−158374号公報
【特許文献5】特開2005−70501号公報
【特許文献6】特開2006−228457号公報
【特許文献7】特開2007−5227号公報
【特許文献8】特開2007−5257号公報
【特許文献9】特開2004−127910号公報
【特許文献10】特開2005−183352号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、1つのパネルが故障して非発光になった場合の修復に際し、修復作業が容易で、手間がかからず、安全性が高く、かつコストが低い照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記課題は、以下の構成により達成される。
【0010】
1.有機エレクトロルミネッセンスを用いた面光源の照明装置であって、
a)少なくとも1つ以上の発光領域を持つ有機エレクトロルミネッセンスパネル、
b)複数の前記有機エレクトロルミネッセンスパネルが組み込まれたマガジン、及び
c)少なくとも1つ以上の前記マガジンが組み込まれた装置
からなり、前記マガジンは複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルが収納可能で、その中の一つの有機エレクトロルミネッセンスパネルに電力が供給されるように電気的に接続されていることを特徴とする照明装置。
【0011】
2.有機エレクトロルミネッセンスを用いた面光源の照明装置であって、
a)少なくとも1つ以上の発光領域を持つ有機エレクトロルミネッセンスパネル、
b)複数の前記有機エレクトロルミネッセンスパネルが組み込まれたマガジン、及び
c)複数の前記マガジンが組み込まれた装置
からなり、前記マガジンは複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルが収納可能で、その中の一つの有機エレクトロルミネッセンスパネルに電力が供給されるように電気的に接続されていることを特徴とする照明装置。
【0012】
3.前記マガジンは、新たに外部より有機エレクトロルミネッセンスパネルを追加できる構造であることを特徴とする前記1または2に記載の照明装置。
【0013】
4.新たに外部より有機エレクトロルミネッセンスパネルを追加することによって、該有機エレクトロルミネッセンスパネルが照明装置内にストレージされる構造であることを特徴とする前記3に記載の照明装置。
【0014】
5.新たに外部より有機エレクトロルミネッセンスパネルを追加することによって、電気的な接続が、追加した有機エレクトロルミネッセンスパネルに切り替わる構造であることを特徴とする前記3または4に記載の照明装置。
【0015】
6.新たに外部より追加する有機エレクトロルミネッセンスパネルは、放熱構造を有することを特徴とする前記3〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
【0016】
7.前記有機エレクトロルミネッセンスパネルを組み込むマガジンは、1つの有機エレクトロルミネッセンスパネルを取り外すと、代わりの有機エレクトロルミネッセンスパネルが現れる構造であることを特徴とする前記1または2に記載の照明装置。
【0017】
8.前記マガジンは、発光領域が広がっている方向に対して垂直方向に複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルが積み重なって組み込まれている構造であることを特徴とする前記7に記載の照明装置。
【0018】
9.前記複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルのうち、給電は発光面側の有機エレクトロルミネッセンスパネルに接続されており、発光面側の有機エレクトロルミネッセンスパネルを除去すると、次に発光面側に位置する有機エレクトロルミネッセンスパネルに接続が切り替わる構造であることを特徴とする前記7または8に記載の照明装置。
【0019】
10.前記マガジンに組み込まれた有機エレクトロルミネッセンスパネルは、放熱構造を有することを特徴とする前記7〜9のいずれか1項に記載の照明装置。
【0020】
11.マガジン内に存在する有機エレクトロルミネッセンスパネルの数、またはマガジン内に入れることの可能な有機エレクトロルミネッセンスパネルの数が外部に表示されることを特徴とする前記1〜10のいずれか1項に記載の照明装置。
【0021】
12.前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの厚さが4mm以下であることを特徴とする前記1〜11のいずれか1項に記載の照明装置。
【0022】
13.前記有機エレクトロルミネッセンスパネルがプラスチック基板上に形成されていることを特徴とする前記1〜12のいずれか1項に記載の照明装置。
【発明の効果】
【0023】
本発明により、1つのパネルが故障して非発光になった場合の修復に際し、修復作業が容易で、手間がかからず、安全性が高く、かつコストが低い照明装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、
(1)複数の有機エレクトロルミネッセンスパネル(以下、単にパネルともいう)を並べて大面積発光する照明装置において、各パネルがマガジン式に収納される構造になっており、そのうちの1パネルに通電されて発光する構造。
(2)複数のパネルを並べて大面積発光する照明装置において、単パネルが故障あるいは不良で交換する必要がある時、交換ではなく、追加する。パネルはマガジンに収められており、故障パネルは装置内側に押し込まれていき、溜まっていくが薄いので可能である。
(3)マガジン式で予備パネルを予め複数セットして置き、故障の際はパネルを剥がしていく。
【0025】
これらによって、交換するより手間が省ける。また、作業が単純になるために、交換の際の破損等の2次故障も起こる可能性が低くなるとともに、破損によるユーザーに及ぶ危険を低減できることを見出し、本発明に至った次第である。
【0026】
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0027】
有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELともいう)は面発光、薄い、色調整が容易等の特徴から照明光源用途として有用な技術である。有機ELの構造は薄膜である故にモジュールの厚さを薄くできる特徴があるが、反面製造や使用中でのゴミや劣化によってショート欠陥が発生し、非発光不良が起こる危険性も高い。
【0028】
例えば、大面積で発光する照明光源として用いる場合、大面積を1パネルで構成する場合は1箇所ショートが発生すると電流が欠陥箇所に集中するので全面が非発光になってしまう。ところが、例えば大面積を4分割しておけば、1箇所ショートが発生しても分割した1パネルが非発光になるだけで、残りの3箇所は発光することが可能である。このように、分割することによって、故障時の影響を小さくすることが可能である。
【0029】
蛍光灯でも、部屋を照らす蛍光灯のうち1本が劣化した場合取り替えるが、上記分割した有機EL照明でも同様に故障した1パネルを取り替えることが可能である。その場合、通常は蛍光灯のように不良の有機ELパネルを取り外し、良品の有機ELパネルを取り付ける。
【0030】
本発明ではパネルを直接装置に組み込むのではなく、マガジンに組込み、そのマガジンを装置に組み込む構造になっている。
【0031】
本発明の第一の方法では、交換の手間を減らすため、不良のパネルを取り外さず、良品のパネルをマガジンに追加することによって、良品のパネルに発光が切り替わる構造の照明装置を提供する。
【0032】
本発明の第二の方法では、交換の手間を減らすため、元々複数の良品のパネルがマガジン内にセットされており、不良になったパネルを取り外すと良品のパネルが自動的に補充され、発光が切り替わる構造の照明装置を提供する。
【0033】
本発明の第一の方法によって溜まったパネルを装置から取り外す際に、パネルを1枚ずつ取り出したり、本発明の第二の方法によって複数のパネルを装置内へセットする際にパネルを1枚ずつセットすることは、手間や安全性の面で好ましくない。マガジン式にすることによって、パネルの追加、補充の手間が減らすことができ、かつ安全性の面で有利になる。
【0034】
また、パネル交換式でないために、放熱構造を装置に持つと安定した放熱を行えない。よって放熱構造をパネルに持たせたり、放熱構造物をパネルとともに追加、除去する構造が有利である。
【0035】
また、マガジン式ではストレージされるパネルやセットしてあるパネルの残数が見えない構造になりうる。その場合はパネルの残数を表示する構造を装置表面に持たせることによって、マガジン交換時期を知ることができる。
【0036】
〔発明の実施の形態〕
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量%」を表す。
【0037】
(第一の実施の形態)
第一の実施の形態は、ショートによる欠陥が生じ非発光になったパネルを取り外さず、非発光になったパネルのマガジンに、新たに良品のパネルを追加し、良品のパネルに発光が切り替わる照明装置である。
【0038】
図9は本発明に用いられるパネル10の概略断面図、図10は本発明に用いられる他のパネル10の概略断面図である。図9、10を用いて、パネルの製造プロセスの一例を説明する。
【0039】
図9において、基板はITO付きガラス基板11を用いている。ガラス基板の厚さは0.4〜0.7mmが一般的であるが、この範囲に限定されるものではない。また、図10のようにプラスチック基板11′を用いることも可能である。プラスチック基板としては、PES、PEN、PET、PC等を用いることができるが、これらの材料に限定されるものではない。プラスチック基板の厚さは0.1〜0.2mmが一般的であるが、この範囲に限定されるものではない。
【0040】
まず、陽極12として、ITOをパターニングする。通常ストライプ状に形成する。次に陽極上に有機層13を蒸着により順次積層する。有機層の材料、膜厚としては、例えば以下に示すような構成があるが、これに限定されるものではない。
【0041】
正孔注入層(PEDOT:40nm)/正孔輸送層(α−NPD:20nm)/発光層(CBP;Ir(ppy)3(6%):30nm)/正孔阻止層(BAlq:10nm)/電子輸送層(Alq3:30nm)/LiF(0.5nm)
なお、PEDOTはPEDOT/PSS、Bayer社製、Baytron P Al 4083を表す。
【0042】
【化1】

【0043】
有機層13を積層した後に、陰極14としてアルミニウムを積層する。膜厚は100〜200nmが一般的である。
【0044】
次に有機層13を外気から遮断するために封止を行う。図9ではアルミ性の封止キャップ16を被せている。また、図10に示すように封止フィルム16′を密着させて接着することによって外気から遮断する構造も可能である。いずれにせよ、外気と遮断することができれば、これらの方法に限られたものではない。
【0045】
また、大面積の発光では発熱が問題になる。そこで発光パネルに排熱構造を持たせることが有効である。例えば、図9に示すように、伝熱材15を介して陰極14と封止キャップ16を接触させることによって、有機ELが発光した際に発生する熱を効率よく封止キャップ16に逃がすことができるような排熱構造を持たせることができる。図10においては、封止フィルム16′の外側にアルミ膜等の金属膜を形成した排熱層15′を設けている。
【0046】
パネルの総厚は、例えばマガジン中に5枚重ねた場合、4mmのパネルなら20mmとなるので大きな問題はない。つまり4mm以下であれば、マガジンに積層しても厚みが大きくならないので好ましい。
【0047】
図3は、本発明に用いられるパネル10が複数組み込まれたマガジン20の概略図である。図4は、本発明に用いられるパネル10が組み込まれたマガジン20が複数個組み込まれている装置の断面図である。図3、4を用いて、マガジンの構造の一例を説明する。
【0048】
図3に示すようなマガジン20に、上記のようなパネル10が複数枚重なった状態に保持可能となっている。21はパネル給電部押しつけバネ、22はパネル押しつけバネであり、マガジンは下方向に開口部があり、(+)給電電極23、(−)給電電極24を通じて、装置に通電すると開口部を介してパネルが発光するように接続されている。
【0049】
図4では、本発明に用いられるパネル10が組み込まれたマガジン20が装置に複数個組み込まれている。マガジンは下方向に開口部があり、パネル(+)給電部25、パネル(−)給電部26、(+)給電電極23、(−)給電電極24を通じて、装置に通電すると開口部を介してパネルが発光するように接続されている。
【0050】
1つのマガジンに保持できるパネルの数は複数枚であれば制限はない。パネルの厚さが約1〜2mm程度であるので、2〜20枚程度が装置の厚さの点から好適である。さらに薄くてかつ交換枚数も十分であることから3〜10枚程度が好ましい。
【0051】
マガジンの個数は制限がないが、複数個であることが好ましい。これは、あるパネルにショート、断線等の欠陥が生じて不良となった場合に、全体が非発光になってしまうことを防止できるからである。さらに、直列、並列にそれぞれ複数個組み合わされると好ましい。図4においては3個のマガジンが直列に接続されている。
【0052】
ここで、図8に示すようにあるパネル19にショートによる欠陥が生じ、そのパネル19が非発光になることがある。このとき、欠陥が生じたパネル19のマガジン29に、新たに良品のパネルを追加する。良品のパネルを追加すると、不良のパネルは奥に隠れ、マガジン29の開口部には良品のパネルが位置する。同時に接続は良品のパネルに切り替わる。このようにして、故障を修復することができるが、通常行われるように故障したパネルを取り外す工程がなく、簡便である。
【0053】
なお、マガジンに保持可能なパネル枚数が溜まった場合はマガジンごと交換することができる。この構造により、パネル交換の手間、安全性は大幅に向上することができる。
【0054】
また、図7に示すようにマガジン20に保持されているパネルの枚数を表示部27に表示することも可能である。これにより、例えば保持可能枚数に達したことが確認されたら、事前に新しいマガジンを準備しておくことが可能になる。
【0055】
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態は、ショートによる欠陥が生じ非発光になったパネルを取り外すと、同じマガジン内にセットされていた良品のパネルが自動的に補充され、発光が切り替わる照明装置である。パネルについては第一の実施の形態が参照できる。
【0056】
図3に示すようなマガジンに、パネルが複数枚重なった状態に保持可能となっている。このマガジンが図6に示すように、照明装置に複数個組み込まれている。各マガジンは下方向に開口部があり、装置に通電すると開口部を介して有機ELパネルが発光するように接続されている。各マガジンには予め複数のパネルが組み込まれている。図6においては、3枚のパネルが組み込まれており、かつ3個のマガジンが直列に接続されている。
【0057】
ここであるパネルにショートによる欠陥が生じ、そのパネルが非発光になることがある(図8)。このとき、欠陥が生じたパネル19をマガジン29から取り除くと、新たに良品のパネルが現れる。同時に接続は良品のパネルに切り替わる。このようにして、故障を修復することができるが、良品パネルを取り付ける工程がなく簡便である。
【0058】
従来の照明装置は、図1(発光面から見た概略図)、図2(断面図)に示す構造のため、ショートによる欠陥が生じ非発光になったパネルを取り外した後、パネル給電部、給電電極、押しつけバネに注意しながら良品パネルを取り付ける必要があり、その工程で破損等の2次故障や破損等の危険性があった。
【0059】
なお、マガジンに保持された良品パネルがなくなった場合は、マガジンごと交換することができる。この構造により、パネル交換の手間、安全性は大幅に向上させることができる。また、マガジンに保持されているパネルの枚数をマガジンに表示することも可能である(図7)。これにより、例えば良品パネルが残り1枚しかないことが確認されたら、事前に新しいマガジンを準備しておくことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】従来の照明装置を発光面から見た概略図である。
【図2】従来の照明装置の断面図である。
【図3】本発明に用いられるパネルが組み込まれたマガジンの概略図である。
【図4】本発明に用いられるパネルが組み込まれたマガジンが複数個組み込まれている装置の断面図である。
【図5】本発明の照明装置の断面図である。
【図6】本発明の他の照明装置の断面図である。
【図7】本発明に用いられる、パネル数の表示部を有するマガジンの概略図である。
【図8】一つのパネルが非発光になった照明装置を発光面から見た図である。
【図9】本発明に用いられるパネルの一例を示す断面図である。
【図10】本発明に用いられるパネルの他の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0061】
10 パネル
11 ガラス基板
11′ プラスチック基板
12 陽極
13 有機層
14 陰極
15 伝熱材
15′ 排熱層
16 封止キャップ(金属)
16′ 封止フィルム
19 欠陥が生じたパネル
20 マガジン
21 パネル給電部押しつけバネ
22 パネル押しつけバネ
23 (+)給電電極
24 (−)給電電極
25 パネル(+)給電部
26 パネル(−)給電部
27 パネル数表示部
29 欠陥が生じたパネルのマガジン
30 発光領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機エレクトロルミネッセンスを用いた面光源の照明装置であって、
a)少なくとも1つ以上の発光領域を持つ有機エレクトロルミネッセンスパネル、
b)複数の前記有機エレクトロルミネッセンスパネルが組み込まれたマガジン、及び
c)少なくとも1つ以上の前記マガジンが組み込まれた装置
からなり、前記マガジンは複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルが収納可能で、その中の一つの有機エレクトロルミネッセンスパネルに電力が供給されるように電気的に接続されていることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
有機エレクトロルミネッセンスを用いた面光源の照明装置であって、
a)少なくとも1つ以上の発光領域を持つ有機エレクトロルミネッセンスパネル、
b)複数の前記有機エレクトロルミネッセンスパネルが組み込まれたマガジン、及び
c)複数の前記マガジンが組み込まれた装置
からなり、前記マガジンは複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルが収納可能で、その中の一つの有機エレクトロルミネッセンスパネルに電力が供給されるように電気的に接続されていることを特徴とする照明装置。
【請求項3】
前記マガジンは、新たに外部より有機エレクトロルミネッセンスパネルを追加できる構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
新たに外部より有機エレクトロルミネッセンスパネルを追加することによって、該有機エレクトロルミネッセンスパネルが照明装置内にストレージされる構造であることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
新たに外部より有機エレクトロルミネッセンスパネルを追加することによって、電気的な接続が、追加した有機エレクトロルミネッセンスパネルに切り替わる構造であることを特徴とする請求項3または4に記載の照明装置。
【請求項6】
新たに外部より追加する有機エレクトロルミネッセンスパネルは、放熱構造を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記有機エレクトロルミネッセンスパネルを組み込むマガジンは、1つの有機エレクトロルミネッセンスパネルを取り外すと、代わりの有機エレクトロルミネッセンスパネルが現れる構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項8】
前記マガジンは、発光領域が広がっている方向に対して垂直方向に複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルが積み重なって組み込まれている構造であることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
前記複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルのうち、給電は発光面側の有機エレクトロルミネッセンスパネルに接続されており、発光面側の有機エレクトロルミネッセンスパネルを除去すると、次に発光面側に位置する有機エレクトロルミネッセンスパネルに接続が切り替わる構造であることを特徴とする請求項7または8に記載の照明装置。
【請求項10】
前記マガジンに組み込まれた有機エレクトロルミネッセンスパネルは、放熱構造を有することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項11】
マガジン内に存在する有機エレクトロルミネッセンスパネルの数、またはマガジン内に入れることの可能な有機エレクトロルミネッセンスパネルの数が外部に表示されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項12】
前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの厚さが4mm以下であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項13】
前記有機エレクトロルミネッセンスパネルがプラスチック基板上に形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−270334(P2008−270334A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−107990(P2007−107990)
【出願日】平成19年4月17日(2007.4.17)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】