机
【課題】机の脚構造体を構成する、フレームを曲げることにより製作される脚要素の曲げを同一の加工により行えるようにする。
【解決手段】天板1と、天板1を支持する脚構造体2とを具備する机Dにおいて、前記脚構造体2を、対をなす前脚支柱31とこれらの上端部間を連結する前横梁間に前屈曲部33を設けたU字状の前脚要素3と、対をなす後脚支柱41とこれらの上端部間を連結する後横梁間に後屈曲部を設けたU字状の後脚要素4と、左右に延びる中間フレーム51の両端から前方に延びる端部フレーム52との間にベース屈曲部53を設けたU字状のベース脚要素5とにより構成し、これら前屈曲部33、後屈曲部、及びベース屈曲部53の形状を全て同一のものとする。
【解決手段】天板1と、天板1を支持する脚構造体2とを具備する机Dにおいて、前記脚構造体2を、対をなす前脚支柱31とこれらの上端部間を連結する前横梁間に前屈曲部33を設けたU字状の前脚要素3と、対をなす後脚支柱41とこれらの上端部間を連結する後横梁間に後屈曲部を設けたU字状の後脚要素4と、左右に延びる中間フレーム51の両端から前方に延びる端部フレーム52との間にベース屈曲部53を設けたU字状のベース脚要素5とにより構成し、これら前屈曲部33、後屈曲部、及びベース屈曲部53の形状を全て同一のものとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学校やオフィス等で使用される机に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、学校やオフィス等で使用される事務用の机として、非使用時にスタッキングを可能にしたものが提案されている。
【0003】
具体的には、この机は、天板と、この天板を支持する脚体とを具備してなり、この脚体が、左右に対をなす第1の脚支柱と、前記第1の脚支柱の離間幅よりも小さな離間幅をもって左右に対をなす第2の脚支柱と、これら第1及び第2の脚支柱の上端部間を接続する天板受部を具備してなり、前記第2の脚支柱間に同じ構成を有する他の机の前記第1の脚支柱を配して脚体同士を噛み合わせるようにして所定のピッチでスタッキング可能にしている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
ところで、このような机の脚体は、対をなす前記第1の脚支柱及びこれら第1の脚支柱の端部間を連結する第1の横梁を有するとともに前記第1の脚支柱と前記第1の横梁との間に第1の屈曲部を設けている略U字状の第1の脚要素と、対をなす前記第2の脚支柱及びこれら第2の脚支柱の端部間を連結する第2の横梁を有するとともに前記第2の脚支柱と前記第2の横梁との間に第2の屈曲部を設けている略U字状の第2の脚要素とを利用して形成していることが多い。さらに、これら第1及び第2の脚要素を連結して机全体としての強度を確保すべく、左右に延びる中間フレームの両端から後方に延びる端部フレームを延出させてなり前記第1及び第2の脚支柱の下部を接続するとともに中間フレームと前記端部フレームとの間に第3の屈曲部を設けている略U字状の第3の脚要素をさらに具備させることも広く行われている。
【0005】
このような脚体を有する机を製造するにあたって、従来は、机の寸法などに対応して種々の形状の脚要素を用意していた。ところで、対をなす第1の脚要素間と対をなす第2の脚要素間の離間幅が異なる場合、さらに、第3の脚要素の端部フレーム間の離間幅がそれぞれ対をなす第1及び第2の脚要素の離間幅のいずれとも異なる場合には、デザイン上の理由等から、脚要素ごとに屈曲部が異なることが多い。ところが、脚要素ごとに屈曲部が異なる場合、それぞれの脚要素に対して異なる金型等の製造設備を用意する必要があるという問題が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−95531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上の点に着目し、限られた製造設備を共用しつつ種々の形状の脚要素を備えた机を製造できるようにすることを所期の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明に係る机は、天板と、天板を支持する脚構造体とを具備する机であって、前記脚構造体が、対をなす第1の脚支柱及びこれら第1の脚支柱の端部間を連結する第1の横梁を有するとともに前記第1の脚支柱と前記第1の横梁との間に第1の屈曲部を設けている略U字状の第1の脚要素と、対をなす第2の脚支柱及びこれら第2の脚支柱の端部間を連結する第2の横梁を有するとともに前記第2の脚支柱と前記第2の横梁との間に第2の屈曲部を設けている略U字状の第2の脚要素と、左右に延びる中間フレームの両端から前方に延びる端部フレームを延出させてなり前記第1及び第2の脚支柱の下部を接続するとともに中間フレームと前記端部フレームとの間に第3の屈曲部を設けている略U字状の第3の脚要素とを有し、これら第1、第2及び第3の屈曲部の形状を全て同一のものに設定していることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、屈曲部を形成するための金型等の製造設備を共通化できるので、限られた製造設備を共用しつつ種々の形状の脚要素を備えた机を製造できる。
【0010】
特に、前記第1の脚支柱が左右に対をなして設けてなる前脚支柱であり、前記第2の脚支柱が前記第1の脚支柱の離間幅よりも小さな離間幅をもって左右に対をなして設けてなる後脚支柱であるとともに、前記第3の脚要素の中間フレームを前記後脚支柱の後方に設けているものであれば、中間フレームを後脚支柱の前方に設けているものと比較して、天板下方の下肢空間を広くとることができるとともに、机の後方を通行する者が後脚支柱に引っかかる可能性を少なくできる。
【0011】
さらに、前記第3の脚要素が設置床面から離間しているとともに該第3の脚要素の端部フレームが前記第2の脚要素の後脚支柱の外方に位置し、該端部フレームの直線状をなす部位のうち前記前脚支柱寄りの部位、及び前記後脚支柱寄りの部位に接地体を設けているものであれば、このような机をより安定して床面上に設置することができる。
【0012】
その上で、前記接地体が、同一構造を有する机と連結させるための連結具であれば、このような机を幅方向に連結して使用する際の便を図ることができる。
【0013】
一方、前記第3の脚要素の中間フレームの上方に、同一構造を有する机の第2の脚要素の後脚支柱を配した状態でスタッキングすることができるように構成したものであれば、机をスタッキングさせた状態から上方に位置する机を取り出すべく後方に傾けると、端部フレーム上に接地体が位置している状態から中間フレーム上に後脚支柱の下端部が接触する状態に移行するので、上方に位置する天板の後縁と下方に位置する天板の下面に配したフレーム等が接触しにくく、天板が傷つく不具合の発生を抑制することができる。
【0014】
特に、前記第3の脚要素の端部フレームの上端と設置床面との間の離間幅を、前記天板の厚さ寸法と前記第1及び第2の横梁の厚さ寸法との和よりも大きくしているものであれば、机をスタッキングさせた際に、下方に位置する机の天板が上方に位置する机と離間するので、スタッキングの際に天板が傷つくことがない。
【0015】
なお、本発明において、「前方」とはこの机の利用者に向かう方向、「後方」とはその逆の方向を示す概念である。また、「前脚支柱寄りの部位」及び「後脚支柱寄りの部位」とは、それぞれ、端部フレームの直線状をなす部位の中央よりも前脚支柱寄りの部位及び後脚支柱寄りの部位を示す概念である。
【発明の効果】
【0016】
本発明の机の構成によれば、限られた製造設備を共用しつつ種々の形状の脚要素を備えた机を製造できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る机を示す正面側斜視図。
【図2】同実施形態に係る机を示す背面側斜視図。
【図3】同実施形態に係る机を示す平面図。
【図4】同実施形態に係る机を示す背面図。
【図5】同実施形態に係る机を示す左側面図。
【図6】同実施形態に係る机を示す底面図。
【図7】同実施形態に係る机を示す右側面図。
【図8】同実施形態に係る机を示す正面図。
【図9】同実施形態に係る机の連結態様を示す平面図。
【図10】同実施形態に係る机のスタック態様を示す斜視図。
【図11】本発明の他の実施態様に係る机を示す正面図。
【図12】同実施態様に係る机を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態を、図1〜図10を参照しつつ以下に示す。
【0019】
本実施形態に係る机Dは、図1〜図8に示すように、天板1と、天板1を支持する脚構造体2とを具備する。
【0020】
脚構造体2は、図1〜図8に示すように、天板1の後端部を支持する第1の脚要素たる前脚要素3と、天板1の前端部を支持する第2の脚要素たる後脚要素4と、これら前脚要素3及び後脚要素4の下端部同士を接続する第3の脚要素たるベース脚要素5と、前記前脚要素3及び後脚要素4の上端部同士を連結するとともに天板1の下面に添接される連結杆6とを備えている。
【0021】
前記前脚要素3は、図1、図2、図4及び図8に示すように、対をなす第1の脚支柱たる左右の前脚支柱31と、これら左右の前脚支柱31の端部間を連結する第1の横梁たる前横梁32と、前記左右の前脚支柱31と前記前横梁32の左右両端部との間をそれぞれ接続する左右の前屈曲部33とを備えている。本実施形態では、この前脚要素3は、1本のパイプ素材の両端を屈曲させて、中央の部分を前横梁32、両端の部分を前脚支柱31としてこれらを一体に形成している。また、左右の前脚支柱31は、所定の離間幅d1だけ離間している。そして、この前脚要素3の前方に前記後脚要素4を配している。
【0022】
前記後脚要素4は、図1、図2、図4及び図8に示すように、対をなす第2の脚支柱たる左右の後脚支柱41と、これら左右の後脚支柱41の端部間を連結する第2の横梁たる後横梁42と、前記左右の後脚支柱41と前記後横梁42の左右両端部との間をそれぞれ接続する左右の後屈曲部43とを備えている。本実施形態では、この後脚要素4は、1本のパイプ素材の両端を屈曲させて、中央の部分を後横梁42、両端の部分を後脚支柱41としてこれらを一体に形成している。前記後屈曲部43の形状は、前記前屈曲部33の形状と同一である。また、左右の後脚支柱41は、所定の離間幅d2だけ離間している。左右の後脚支柱41間の離間幅d2は、左右の前脚支柱31間の離間幅d1よりも小さい。そして、本実施形態では、左右の後脚支柱41及び左右の前脚支柱31の下端近傍の部位同士を、ベース脚要素5により接続している。
【0023】
前記ベース脚要素5は、図1、図2、図3、図5、図6及び図7に示すように、前記後脚支柱41の後方に位置し左右に延びる中間フレーム51と、この中間フレーム51の両端から前方に延びる端部フレーム52と、前記中間フレーム51の左右両端部と前記端部フレーム52とを接続する左右のベース屈曲部53とを備えている。前記ベース屈曲部53の形状は、前記前屈曲部33の形状及び前記後屈曲部43の形状と同一である。すなわち、これら前屈曲部33、後屈曲部43及びベース屈曲部53の曲率は全て同一である。本実施形態では、このベース脚要素5は、1本のパイプ素材の両端を屈曲させて、中央の部分を中間フレーム51、両端の部分を端部フレーム52としてこれらを一体に形成している。ここで、このベース脚要素51の上端と設置床面との間の距離は、天板1の厚さ寸法と前記前横梁32及び後横梁42の高さ寸法との和よりも大きくしている。加えて、右側の端部フレーム52には第1の連結具54、左側の端部フレーム52には第2の連結具55をそれぞれ設けている。これら第1の連結具54及び第2の連結具55は、いずれも請求項中の接地体として機能する。前記第1の連結具54は、前後1対に設けてなる。これら第1の連結具54は、いずれも、前記端部フレーム52を収納する凹部を上面に有するとともに下面が床面に接地する接地部54aと、この接地部54aから互いに離反する方向に延伸する第1の連結爪部54bとを備えている。また、前記第2の連結具55も、前後1対に設けてなる。これら第2の連結具55は、いずれも、前記端部フレーム52を収納する凹部を上面に有するとともに下面が床面に接地する接地部55aと、この接地部55aから相寄る方向に延伸する第2の連結爪部55bとを備えている。そして、同一構造を有する机D同士を幅方向に隣接させた際に、机D相互の位置決めを行うべく、一方の机Dの第1の連結爪部54bと他方の机Dの第2の連結爪部55bとを噛み合わせることができる構成を有する。
【0024】
前記連結杆6は、図6に示すように、前記前横梁32と前記後横梁42との間を連結する部材であって、本実施形態では左右1対に設けている。また、この連結杆6は、いずれも天板1の側縁よりも内側に位置させてある。そして、この連結杆6の高さ寸法は、前記前横梁32及び前記後横梁42の高さ寸法以下に設定している。
【0025】
加えて、本実施形態では、前記後脚支柱41の上端部間に幕板7をさらに設けている。この幕板7は、図1、素2、図4、図5、図7及び図8に示すように、幕板本体71と、この幕板本体71の上縁から使用縁側に延出し天板1の下面に添設される図示しない上折曲片と、前記幕板本体71の下縁から使用縁側に延出された下折曲片73とを具備する。
【0026】
そして、この机Dは、非使用時において以下のようにスタッキングして収納するようにしている。まず、一方の机Dを他方の机Dの上後方に配する。次いで、一方の机Dの後脚支柱3間に他方の机Dの前脚支柱4を配する。そして、一方の机Dを下前方に移動させる。このとき、図10に示すように、一方の机Dの前脚支柱31の下方に他方の机Dの中間フレーム51が位置し、一方の机Dの天板1と厚み方向に離間した位置に他方の机Dの天板1が配される。この状態での天板1間の距離は、ベース脚要素5の上端面と前脚支柱31の下端との間の高さ寸法と後脚支柱41の厚さ寸法との差に等しい。
【0027】
以上に述べたように、本実施形態に係る机Dの構成によれば、前脚要素3の前屈曲部33、後脚要素4の後屈曲部43、及びベース脚要素5のベース屈曲部53が全て同一の構造を有する、すなわち、これら前屈曲部33、後屈曲部43及びベース屈曲部53の曲率は全て同一であるので、これら前屈曲部33、後屈曲部43、及びベース屈曲部53を形成するための金型等の製造設備を共通化できる。従って、限られた製造設備を共用しつつ種々の形状の脚要素を備えた机Dを製造できる。
【0028】
また、前記ベース脚要素5の中間フレーム51を前記後脚支柱41の後方に設けているので、中間フレームを後脚支柱の前方に設けている構成の机と比較して、天板1下方の下肢空間を広くとることができるとともに、机Dの後方すなわち着座者と反対側を通行する者が後脚支柱41に引っかかる可能性を少なくできる。
【0029】
加えて、前記ベース脚要素5の端部フレーム52の前端部、及び該端部フレーム52の後端部と前記後脚支柱41との間の部位に第1及び第2の接地体54、55を設けているので、このような机Dの床面上への設置をより安定して行うことができる。その上、前記接地体54、55が、同一構造を有する机Dと連結させるための連結具であるので、このような机Dを幅方向に連結して使用する際の便を図ることもできる。
【0030】
さらに、前記ベース脚要素5の中間フレーム51の上方に、同一構造を有する机Dの後脚支柱41を配した状態でスタッキングすることができるように構成しているので、机Dをスタッキングさせた状態から上方に位置する机Dを取り出すべく後方に傾けると、端部フレーム52上に接地体54、55が位置している状態から中間フレーム51上に後脚支柱41の下端部が接触する状態に移行するので、上方に位置する天板1の後縁と下方に位置する天板1の下面に配した連結杆6とが接触しにくく、天板1が傷つく不具合の発生を抑制することができる。
【0031】
そして、前記端部フレーム52の上端と設置床面との間の離間幅を、前記天板1の厚さ寸法と前記前横梁32及び前記後横梁42の厚さ寸法との和よりも大きくしているので、机Dをスタッキングさせた際に、下方に位置する机Dの天板1が上方に位置する机Dと離間し、スタッキングの際に天板1が傷つくことを防ぐことができる。
【0032】
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
【0033】
例えば、図11及び図12に示すように、ベース脚要素5が設置床面から離間しているとともに該ベース脚要素5の端部フレーム52が後脚支柱41の外方に位置しているものであって、端部フレーム52の直線状をなす部位のうち前記前脚支柱31寄りの部位、及び前記後脚支柱41寄りの部位に接地体54、55、A54、A55を設ける構成を採用してもよい。特に、端部フレーム52の前記後脚支柱41寄りの部位に設ける接地体A54、A55の接地部A54a、A55aは、端部フレーム52の後端部と前記後脚支柱41との間の空間全域にわたって設けるようにするとなおよい。
【0034】
このような構成であれば、ベース脚要素5の後端部の左右両側端部が設置床面から離間している机において、ベース脚要素5の後端部の左右両側端部と設置床面との間に前記接地体A54、A55を設けて接地させることにより、このような机の床面上への設置をより安定して行うことができる。
【0035】
また、左右の後脚支柱間の離間幅を左右の前脚支柱間の離間幅よりも大きく設定してもよく、左右の前脚支柱間の離間幅と左右の後脚支柱間の離間幅とを等しく設定してもよい。
【0036】
さらに、ベース脚要素の中間フレームの上端と設置床面との間の離間幅を、前記天板の厚さ寸法と前記第1及び第2の横梁の厚さ寸法との和と等しくするか小さくするようにしてもよい。この場合、同一構造の机同士をスタッキングすると、天板と前脚要素又は後脚要素の横梁とが交互に隙間なく積み重なるので、スタッキング効率の向上を図ることはできる。
【0037】
加えて、上述した実施形態では、ベース脚要素の中間フレームを後脚支柱の後方に配しているが、ベース脚要素の中間フレームを後脚支柱の前方に配する構成を採用してもかまわない。
【0038】
一方、同一構造を有する机と連結させるにあたって、右側の側部フレームに取り付けてなる第1の連結具の形状と、左側の側部フレームに取り付けてなる第2の連結具の形状とを同一としてもよい。すなわち、前記第1の連結具を鉛直軸周りに180°回転したものを前記第2の連結具としてもよい。
【0039】
そして、上述した実施形態では、第1の脚要素が前脚要素、第2の脚要素が後脚要素であるが、第1の脚要素が左脚要素、第2の脚要素が右脚要素である構成を採用してもよい。
【0040】
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
【符号の説明】
【0041】
D…机
1…天板
2…脚構造体
3…前脚要素
31…前脚支柱
32…前横梁
33…前屈曲部
4…後脚要素
41…後脚支柱
42…後横梁
43…後屈曲部
5…ベース脚要素
51…中間フレーム
52…端部フレーム
53…ベース屈曲部
【技術分野】
【0001】
本発明は、学校やオフィス等で使用される机に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、学校やオフィス等で使用される事務用の机として、非使用時にスタッキングを可能にしたものが提案されている。
【0003】
具体的には、この机は、天板と、この天板を支持する脚体とを具備してなり、この脚体が、左右に対をなす第1の脚支柱と、前記第1の脚支柱の離間幅よりも小さな離間幅をもって左右に対をなす第2の脚支柱と、これら第1及び第2の脚支柱の上端部間を接続する天板受部を具備してなり、前記第2の脚支柱間に同じ構成を有する他の机の前記第1の脚支柱を配して脚体同士を噛み合わせるようにして所定のピッチでスタッキング可能にしている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
ところで、このような机の脚体は、対をなす前記第1の脚支柱及びこれら第1の脚支柱の端部間を連結する第1の横梁を有するとともに前記第1の脚支柱と前記第1の横梁との間に第1の屈曲部を設けている略U字状の第1の脚要素と、対をなす前記第2の脚支柱及びこれら第2の脚支柱の端部間を連結する第2の横梁を有するとともに前記第2の脚支柱と前記第2の横梁との間に第2の屈曲部を設けている略U字状の第2の脚要素とを利用して形成していることが多い。さらに、これら第1及び第2の脚要素を連結して机全体としての強度を確保すべく、左右に延びる中間フレームの両端から後方に延びる端部フレームを延出させてなり前記第1及び第2の脚支柱の下部を接続するとともに中間フレームと前記端部フレームとの間に第3の屈曲部を設けている略U字状の第3の脚要素をさらに具備させることも広く行われている。
【0005】
このような脚体を有する机を製造するにあたって、従来は、机の寸法などに対応して種々の形状の脚要素を用意していた。ところで、対をなす第1の脚要素間と対をなす第2の脚要素間の離間幅が異なる場合、さらに、第3の脚要素の端部フレーム間の離間幅がそれぞれ対をなす第1及び第2の脚要素の離間幅のいずれとも異なる場合には、デザイン上の理由等から、脚要素ごとに屈曲部が異なることが多い。ところが、脚要素ごとに屈曲部が異なる場合、それぞれの脚要素に対して異なる金型等の製造設備を用意する必要があるという問題が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−95531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上の点に着目し、限られた製造設備を共用しつつ種々の形状の脚要素を備えた机を製造できるようにすることを所期の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明に係る机は、天板と、天板を支持する脚構造体とを具備する机であって、前記脚構造体が、対をなす第1の脚支柱及びこれら第1の脚支柱の端部間を連結する第1の横梁を有するとともに前記第1の脚支柱と前記第1の横梁との間に第1の屈曲部を設けている略U字状の第1の脚要素と、対をなす第2の脚支柱及びこれら第2の脚支柱の端部間を連結する第2の横梁を有するとともに前記第2の脚支柱と前記第2の横梁との間に第2の屈曲部を設けている略U字状の第2の脚要素と、左右に延びる中間フレームの両端から前方に延びる端部フレームを延出させてなり前記第1及び第2の脚支柱の下部を接続するとともに中間フレームと前記端部フレームとの間に第3の屈曲部を設けている略U字状の第3の脚要素とを有し、これら第1、第2及び第3の屈曲部の形状を全て同一のものに設定していることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、屈曲部を形成するための金型等の製造設備を共通化できるので、限られた製造設備を共用しつつ種々の形状の脚要素を備えた机を製造できる。
【0010】
特に、前記第1の脚支柱が左右に対をなして設けてなる前脚支柱であり、前記第2の脚支柱が前記第1の脚支柱の離間幅よりも小さな離間幅をもって左右に対をなして設けてなる後脚支柱であるとともに、前記第3の脚要素の中間フレームを前記後脚支柱の後方に設けているものであれば、中間フレームを後脚支柱の前方に設けているものと比較して、天板下方の下肢空間を広くとることができるとともに、机の後方を通行する者が後脚支柱に引っかかる可能性を少なくできる。
【0011】
さらに、前記第3の脚要素が設置床面から離間しているとともに該第3の脚要素の端部フレームが前記第2の脚要素の後脚支柱の外方に位置し、該端部フレームの直線状をなす部位のうち前記前脚支柱寄りの部位、及び前記後脚支柱寄りの部位に接地体を設けているものであれば、このような机をより安定して床面上に設置することができる。
【0012】
その上で、前記接地体が、同一構造を有する机と連結させるための連結具であれば、このような机を幅方向に連結して使用する際の便を図ることができる。
【0013】
一方、前記第3の脚要素の中間フレームの上方に、同一構造を有する机の第2の脚要素の後脚支柱を配した状態でスタッキングすることができるように構成したものであれば、机をスタッキングさせた状態から上方に位置する机を取り出すべく後方に傾けると、端部フレーム上に接地体が位置している状態から中間フレーム上に後脚支柱の下端部が接触する状態に移行するので、上方に位置する天板の後縁と下方に位置する天板の下面に配したフレーム等が接触しにくく、天板が傷つく不具合の発生を抑制することができる。
【0014】
特に、前記第3の脚要素の端部フレームの上端と設置床面との間の離間幅を、前記天板の厚さ寸法と前記第1及び第2の横梁の厚さ寸法との和よりも大きくしているものであれば、机をスタッキングさせた際に、下方に位置する机の天板が上方に位置する机と離間するので、スタッキングの際に天板が傷つくことがない。
【0015】
なお、本発明において、「前方」とはこの机の利用者に向かう方向、「後方」とはその逆の方向を示す概念である。また、「前脚支柱寄りの部位」及び「後脚支柱寄りの部位」とは、それぞれ、端部フレームの直線状をなす部位の中央よりも前脚支柱寄りの部位及び後脚支柱寄りの部位を示す概念である。
【発明の効果】
【0016】
本発明の机の構成によれば、限られた製造設備を共用しつつ種々の形状の脚要素を備えた机を製造できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る机を示す正面側斜視図。
【図2】同実施形態に係る机を示す背面側斜視図。
【図3】同実施形態に係る机を示す平面図。
【図4】同実施形態に係る机を示す背面図。
【図5】同実施形態に係る机を示す左側面図。
【図6】同実施形態に係る机を示す底面図。
【図7】同実施形態に係る机を示す右側面図。
【図8】同実施形態に係る机を示す正面図。
【図9】同実施形態に係る机の連結態様を示す平面図。
【図10】同実施形態に係る机のスタック態様を示す斜視図。
【図11】本発明の他の実施態様に係る机を示す正面図。
【図12】同実施態様に係る机を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態を、図1〜図10を参照しつつ以下に示す。
【0019】
本実施形態に係る机Dは、図1〜図8に示すように、天板1と、天板1を支持する脚構造体2とを具備する。
【0020】
脚構造体2は、図1〜図8に示すように、天板1の後端部を支持する第1の脚要素たる前脚要素3と、天板1の前端部を支持する第2の脚要素たる後脚要素4と、これら前脚要素3及び後脚要素4の下端部同士を接続する第3の脚要素たるベース脚要素5と、前記前脚要素3及び後脚要素4の上端部同士を連結するとともに天板1の下面に添接される連結杆6とを備えている。
【0021】
前記前脚要素3は、図1、図2、図4及び図8に示すように、対をなす第1の脚支柱たる左右の前脚支柱31と、これら左右の前脚支柱31の端部間を連結する第1の横梁たる前横梁32と、前記左右の前脚支柱31と前記前横梁32の左右両端部との間をそれぞれ接続する左右の前屈曲部33とを備えている。本実施形態では、この前脚要素3は、1本のパイプ素材の両端を屈曲させて、中央の部分を前横梁32、両端の部分を前脚支柱31としてこれらを一体に形成している。また、左右の前脚支柱31は、所定の離間幅d1だけ離間している。そして、この前脚要素3の前方に前記後脚要素4を配している。
【0022】
前記後脚要素4は、図1、図2、図4及び図8に示すように、対をなす第2の脚支柱たる左右の後脚支柱41と、これら左右の後脚支柱41の端部間を連結する第2の横梁たる後横梁42と、前記左右の後脚支柱41と前記後横梁42の左右両端部との間をそれぞれ接続する左右の後屈曲部43とを備えている。本実施形態では、この後脚要素4は、1本のパイプ素材の両端を屈曲させて、中央の部分を後横梁42、両端の部分を後脚支柱41としてこれらを一体に形成している。前記後屈曲部43の形状は、前記前屈曲部33の形状と同一である。また、左右の後脚支柱41は、所定の離間幅d2だけ離間している。左右の後脚支柱41間の離間幅d2は、左右の前脚支柱31間の離間幅d1よりも小さい。そして、本実施形態では、左右の後脚支柱41及び左右の前脚支柱31の下端近傍の部位同士を、ベース脚要素5により接続している。
【0023】
前記ベース脚要素5は、図1、図2、図3、図5、図6及び図7に示すように、前記後脚支柱41の後方に位置し左右に延びる中間フレーム51と、この中間フレーム51の両端から前方に延びる端部フレーム52と、前記中間フレーム51の左右両端部と前記端部フレーム52とを接続する左右のベース屈曲部53とを備えている。前記ベース屈曲部53の形状は、前記前屈曲部33の形状及び前記後屈曲部43の形状と同一である。すなわち、これら前屈曲部33、後屈曲部43及びベース屈曲部53の曲率は全て同一である。本実施形態では、このベース脚要素5は、1本のパイプ素材の両端を屈曲させて、中央の部分を中間フレーム51、両端の部分を端部フレーム52としてこれらを一体に形成している。ここで、このベース脚要素51の上端と設置床面との間の距離は、天板1の厚さ寸法と前記前横梁32及び後横梁42の高さ寸法との和よりも大きくしている。加えて、右側の端部フレーム52には第1の連結具54、左側の端部フレーム52には第2の連結具55をそれぞれ設けている。これら第1の連結具54及び第2の連結具55は、いずれも請求項中の接地体として機能する。前記第1の連結具54は、前後1対に設けてなる。これら第1の連結具54は、いずれも、前記端部フレーム52を収納する凹部を上面に有するとともに下面が床面に接地する接地部54aと、この接地部54aから互いに離反する方向に延伸する第1の連結爪部54bとを備えている。また、前記第2の連結具55も、前後1対に設けてなる。これら第2の連結具55は、いずれも、前記端部フレーム52を収納する凹部を上面に有するとともに下面が床面に接地する接地部55aと、この接地部55aから相寄る方向に延伸する第2の連結爪部55bとを備えている。そして、同一構造を有する机D同士を幅方向に隣接させた際に、机D相互の位置決めを行うべく、一方の机Dの第1の連結爪部54bと他方の机Dの第2の連結爪部55bとを噛み合わせることができる構成を有する。
【0024】
前記連結杆6は、図6に示すように、前記前横梁32と前記後横梁42との間を連結する部材であって、本実施形態では左右1対に設けている。また、この連結杆6は、いずれも天板1の側縁よりも内側に位置させてある。そして、この連結杆6の高さ寸法は、前記前横梁32及び前記後横梁42の高さ寸法以下に設定している。
【0025】
加えて、本実施形態では、前記後脚支柱41の上端部間に幕板7をさらに設けている。この幕板7は、図1、素2、図4、図5、図7及び図8に示すように、幕板本体71と、この幕板本体71の上縁から使用縁側に延出し天板1の下面に添設される図示しない上折曲片と、前記幕板本体71の下縁から使用縁側に延出された下折曲片73とを具備する。
【0026】
そして、この机Dは、非使用時において以下のようにスタッキングして収納するようにしている。まず、一方の机Dを他方の机Dの上後方に配する。次いで、一方の机Dの後脚支柱3間に他方の机Dの前脚支柱4を配する。そして、一方の机Dを下前方に移動させる。このとき、図10に示すように、一方の机Dの前脚支柱31の下方に他方の机Dの中間フレーム51が位置し、一方の机Dの天板1と厚み方向に離間した位置に他方の机Dの天板1が配される。この状態での天板1間の距離は、ベース脚要素5の上端面と前脚支柱31の下端との間の高さ寸法と後脚支柱41の厚さ寸法との差に等しい。
【0027】
以上に述べたように、本実施形態に係る机Dの構成によれば、前脚要素3の前屈曲部33、後脚要素4の後屈曲部43、及びベース脚要素5のベース屈曲部53が全て同一の構造を有する、すなわち、これら前屈曲部33、後屈曲部43及びベース屈曲部53の曲率は全て同一であるので、これら前屈曲部33、後屈曲部43、及びベース屈曲部53を形成するための金型等の製造設備を共通化できる。従って、限られた製造設備を共用しつつ種々の形状の脚要素を備えた机Dを製造できる。
【0028】
また、前記ベース脚要素5の中間フレーム51を前記後脚支柱41の後方に設けているので、中間フレームを後脚支柱の前方に設けている構成の机と比較して、天板1下方の下肢空間を広くとることができるとともに、机Dの後方すなわち着座者と反対側を通行する者が後脚支柱41に引っかかる可能性を少なくできる。
【0029】
加えて、前記ベース脚要素5の端部フレーム52の前端部、及び該端部フレーム52の後端部と前記後脚支柱41との間の部位に第1及び第2の接地体54、55を設けているので、このような机Dの床面上への設置をより安定して行うことができる。その上、前記接地体54、55が、同一構造を有する机Dと連結させるための連結具であるので、このような机Dを幅方向に連結して使用する際の便を図ることもできる。
【0030】
さらに、前記ベース脚要素5の中間フレーム51の上方に、同一構造を有する机Dの後脚支柱41を配した状態でスタッキングすることができるように構成しているので、机Dをスタッキングさせた状態から上方に位置する机Dを取り出すべく後方に傾けると、端部フレーム52上に接地体54、55が位置している状態から中間フレーム51上に後脚支柱41の下端部が接触する状態に移行するので、上方に位置する天板1の後縁と下方に位置する天板1の下面に配した連結杆6とが接触しにくく、天板1が傷つく不具合の発生を抑制することができる。
【0031】
そして、前記端部フレーム52の上端と設置床面との間の離間幅を、前記天板1の厚さ寸法と前記前横梁32及び前記後横梁42の厚さ寸法との和よりも大きくしているので、机Dをスタッキングさせた際に、下方に位置する机Dの天板1が上方に位置する机Dと離間し、スタッキングの際に天板1が傷つくことを防ぐことができる。
【0032】
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
【0033】
例えば、図11及び図12に示すように、ベース脚要素5が設置床面から離間しているとともに該ベース脚要素5の端部フレーム52が後脚支柱41の外方に位置しているものであって、端部フレーム52の直線状をなす部位のうち前記前脚支柱31寄りの部位、及び前記後脚支柱41寄りの部位に接地体54、55、A54、A55を設ける構成を採用してもよい。特に、端部フレーム52の前記後脚支柱41寄りの部位に設ける接地体A54、A55の接地部A54a、A55aは、端部フレーム52の後端部と前記後脚支柱41との間の空間全域にわたって設けるようにするとなおよい。
【0034】
このような構成であれば、ベース脚要素5の後端部の左右両側端部が設置床面から離間している机において、ベース脚要素5の後端部の左右両側端部と設置床面との間に前記接地体A54、A55を設けて接地させることにより、このような机の床面上への設置をより安定して行うことができる。
【0035】
また、左右の後脚支柱間の離間幅を左右の前脚支柱間の離間幅よりも大きく設定してもよく、左右の前脚支柱間の離間幅と左右の後脚支柱間の離間幅とを等しく設定してもよい。
【0036】
さらに、ベース脚要素の中間フレームの上端と設置床面との間の離間幅を、前記天板の厚さ寸法と前記第1及び第2の横梁の厚さ寸法との和と等しくするか小さくするようにしてもよい。この場合、同一構造の机同士をスタッキングすると、天板と前脚要素又は後脚要素の横梁とが交互に隙間なく積み重なるので、スタッキング効率の向上を図ることはできる。
【0037】
加えて、上述した実施形態では、ベース脚要素の中間フレームを後脚支柱の後方に配しているが、ベース脚要素の中間フレームを後脚支柱の前方に配する構成を採用してもかまわない。
【0038】
一方、同一構造を有する机と連結させるにあたって、右側の側部フレームに取り付けてなる第1の連結具の形状と、左側の側部フレームに取り付けてなる第2の連結具の形状とを同一としてもよい。すなわち、前記第1の連結具を鉛直軸周りに180°回転したものを前記第2の連結具としてもよい。
【0039】
そして、上述した実施形態では、第1の脚要素が前脚要素、第2の脚要素が後脚要素であるが、第1の脚要素が左脚要素、第2の脚要素が右脚要素である構成を採用してもよい。
【0040】
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
【符号の説明】
【0041】
D…机
1…天板
2…脚構造体
3…前脚要素
31…前脚支柱
32…前横梁
33…前屈曲部
4…後脚要素
41…後脚支柱
42…後横梁
43…後屈曲部
5…ベース脚要素
51…中間フレーム
52…端部フレーム
53…ベース屈曲部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と、天板を支持する脚構造体とを具備する机であって、
前記脚構造体が、対をなす第1の脚支柱及びこれら第1の脚支柱の端部間を連結する第1の横梁を有するとともに前記第1の脚支柱と前記第1の横梁との間に第1の屈曲部を設けている略U字状の第1の脚要素と、対をなす第2の脚支柱及びこれら第2の脚支柱の端部間を連結する第2の横梁を有するとともに前記第2の脚支柱と前記第2の横梁との間に第2の屈曲部を設けている略U字状の第2の脚要素と、左右に延びる中間フレームの両端から前方に延びる端部フレームを延出させてなり前記第1及び第2の脚支柱の下部を接続するとともに中間フレームと前記端部フレームとの間に第3の屈曲部を設けている略U字状の第3の脚要素とを有し、
これら第1、第2及び第3の屈曲部の形状を全て同一のものに設定していることを特徴とする机。
【請求項2】
前記第1の脚支柱が左右に対をなして設けてなる前脚支柱であり、前記第2の脚支柱が前記第1の脚支柱の離間幅よりも小さな離間幅をもって左右に対をなして設けてなる後脚支柱であるとともに、前記第3の脚要素の中間フレームを前記後脚支柱の後方に設けている請求項1記載の机。
【請求項3】
前記第3の脚要素が設置床面から離間しているとともに該第3の脚要素の端部フレームが前記第2の脚要素の後脚支柱の外方に位置し、該端部フレームの直線状をなす部位のうち前記前脚支柱寄りの部位、及び前記後脚支柱寄りの部位に接地体を設けている請求項2記載の机。
【請求項4】
前記接地体が、同一構造を有する机と連結させるための連結具である請求項3記載の机。
【請求項5】
前記第3の脚要素の中間フレームの上方に、同一構造を有する机の第2の脚要素の後脚支柱を配した状態でスタッキングすることができるように構成した請求項2、3又は4記載の机。
【請求項6】
前記第3の脚要素の端部フレームの上端と設置床面との間の離間幅を、前記天板の厚さ寸法と前記第1及び第2の横梁の厚さ寸法との和よりも大きくしている請求項5記載の机。
【請求項1】
天板と、天板を支持する脚構造体とを具備する机であって、
前記脚構造体が、対をなす第1の脚支柱及びこれら第1の脚支柱の端部間を連結する第1の横梁を有するとともに前記第1の脚支柱と前記第1の横梁との間に第1の屈曲部を設けている略U字状の第1の脚要素と、対をなす第2の脚支柱及びこれら第2の脚支柱の端部間を連結する第2の横梁を有するとともに前記第2の脚支柱と前記第2の横梁との間に第2の屈曲部を設けている略U字状の第2の脚要素と、左右に延びる中間フレームの両端から前方に延びる端部フレームを延出させてなり前記第1及び第2の脚支柱の下部を接続するとともに中間フレームと前記端部フレームとの間に第3の屈曲部を設けている略U字状の第3の脚要素とを有し、
これら第1、第2及び第3の屈曲部の形状を全て同一のものに設定していることを特徴とする机。
【請求項2】
前記第1の脚支柱が左右に対をなして設けてなる前脚支柱であり、前記第2の脚支柱が前記第1の脚支柱の離間幅よりも小さな離間幅をもって左右に対をなして設けてなる後脚支柱であるとともに、前記第3の脚要素の中間フレームを前記後脚支柱の後方に設けている請求項1記載の机。
【請求項3】
前記第3の脚要素が設置床面から離間しているとともに該第3の脚要素の端部フレームが前記第2の脚要素の後脚支柱の外方に位置し、該端部フレームの直線状をなす部位のうち前記前脚支柱寄りの部位、及び前記後脚支柱寄りの部位に接地体を設けている請求項2記載の机。
【請求項4】
前記接地体が、同一構造を有する机と連結させるための連結具である請求項3記載の机。
【請求項5】
前記第3の脚要素の中間フレームの上方に、同一構造を有する机の第2の脚要素の後脚支柱を配した状態でスタッキングすることができるように構成した請求項2、3又は4記載の机。
【請求項6】
前記第3の脚要素の端部フレームの上端と設置床面との間の離間幅を、前記天板の厚さ寸法と前記第1及び第2の横梁の厚さ寸法との和よりも大きくしている請求項5記載の机。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−100936(P2012−100936A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253053(P2010−253053)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】
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