説明

椅子及びその構造、椅子用の背もたれ構造及び座部構造、椅子を組み立てる方法、座席ユニット及びその構造、服従背もたれ

【課題】リクライニング式背もたれと、背もたれのリクライニング時に動機移動する前方/傾動可能な座部と、リクライニング中に背もたれを支持する調節式エネルギ機構とを有する椅子を提供する。
【解決手段】椅子20は、ベースフレームを含むベースアセンブリと、直立及びリクライニング位置間を移動可能にベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれフレーム30と、ベースフレーム上に摺動可能に支持されていると共に背もたれフレームに回動可能に取り付けられた座部24とを備えて、リクライニング時に座部が前方に移動し、その後部が背もたれフレームと共に前下方に移動する。たわみ背もたれが上下位置で背もたれフレームに連結されており、改良された腰部力/支持及び形状を得るための腰部支持部を備えている。座部が座部深さ調節部と、能動及び受動大腿部たわみ支持部とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(背景)
本発明は、リクライニング式背もたれと、背もたれのリクライニング時に同期移動する前方移動/傾動可能な座部と、リクライニング中に背もたれを支持する調節式エネルギ機構とを有する椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
制御部を備えたベースアセンブリと、制御部に回動可能に取り付けられたリクライニング式背もたれと、背もたれおよび制御部に作動連結されて背もたれのリクライニング時に同期移動する座部とを有する同期傾動椅子が(クノブロック(Knoblock)他の)米国特許第5,050,931号明細書、米国特許第5,567,012号明細書、米国特許第4,744,603号明細書および米国特許第4,776,633号明細書に記載されている。この従来技術の椅子は、作業/仕事(たとえば、背中が直立位置にある時)に関連した身体移動中、およびリクライニング/休憩(たとえば椅子がリクライニング位置にある時)に関連した身体移動中に、椅子支持構造体と組み合わされて高度制御式姿勢支持を行う半剛直のたわみシェルを組み込んでいる。この従来技術の椅子は、ユーザがリクライニングした時にユーザの上半身をユーザの作業面から離れる方向に移動させ、これによってユーザが伸びる領域を広くしている。しかし、ユーザはリクライニングして身体を休めながらでも、また姿勢保持を継続しながら、作業面に近接した位置に留まって作業面での作業を継続することを望む場合が多いことを発見した。米国特許第5,050,931号明細書の同期傾動椅子においてこれを行うためには、ユーザがリクライニング後に椅子を前方に滑走(scoot)させて、作業面に手が届きやすくする必要がある。また、直立位置に戻す時には、作業面に突き当たるのを避けるために押し離す必要がある。一度や二度の前後方向の「滑走」はおそらく大した問題ではないが、コンピュータを使用する事務作業者などのユーザは直立位置およびリクライニング位置間を絶えず移動することが多いため、前後方向に繰り返し滑走することは煩わしく落ち着かない。実際に、長く腰掛けていることが必要な職業の作業者の背中の健康を良好に保つためには、決まった一カ所に留まらないで動き回わることが重要である。
【0003】
リクライニング時に腰掛けているユーザの上半身を後方に大きく移動させることの別の問題点は、ユーザの全体重心が後方へ移動することである。重心をより一定にすることによって、椅子の全体的安定性を犠牲にすることなくリクライニングまたは高さ調節が可能なリクライニング式椅子を構成することができる。また、腰掛けているユーザの上半身が後方に大きく移動するリクライニング式椅子は床の専有面積が比較的大きいため、小さいオフィスや狭い作業空間で使用した時、これらの椅子は家具や壁に衝突することがある。さらに別の問題点として、背中を支持するためにこれらの既存のリクライニング式椅子では大型のスプリングが必要とされ、これらのスプリングはスプリングで発生する力のために調節が困難である。しかし、体重が重いユーザや軽いユーザが椅子を調節して適量の支持を得られるようにするために、これらのスプリングの張力を調節可能にすることが好ましい。
【0004】
同時に、腰掛けているユーザは、リクライニング中に背中を支持するスプリングの張力を容易に調節できることを望む。重量/大柄の人は軽量/小柄の人より大きい/堅固な背中の支持を必要とするだけでなく、リクライニング中に必要な支持量が高率で変化する。具体的に言うと、軽量/小柄の人は、リクライニングを開始する際に必要な初期支持レベルが低く、リクライニングを継続していく際に必要な支持レベルの増加はわずかであるのに対して、重量/大柄の人は、リクライニングを開始する時に必要な最小の初期支持レベルが相当に高く、リクライニングを継続していく時に支持レベルのかなりの増加を必要とする。言い換えると、初期リクライニング中の背中の初期支持レベルを容易に調節することができると共に、リクライニング中の支持レベルの増加率も自動的に調節する椅子を提供することが望ましい。さらに、(1)腰掛けたままで、(2)比較的力の弱い人が、(3)操作が容易な調節制御部を使用して、(4)制御部に「オーバートルク」を加えやすい比較的力の強い人でも簡単に破損しない制御部で実施できるそのような容易な調節を可能にする機構を提供することが望ましい。さらに、最適な外観を与えると共に、材料コストおよび部品寸法を最小に抑えるために、小型のスプリング構造が望ましい。
【0005】
製造者は、長時間腰掛けている作業者の背中下部の不快感および苦痛を防止するためには充分な腰部支持が非常に重要であることをますます意識するようになっている。問題は、作業者の背骨の形状および体型に著しい違いがあるため、すべての作業者を同一形状で満足させることが不可能である点にある。さらに、腰部領域の硬さまたは支持力の所望レベルが個々の人で異なり、腰掛けているユーザが異なった仕事をする時や、椅子をリクライニングした時や、疲れた時、またはそのいずれかでも変化するであろう。実際に、静止状態の腰部支持は望ましくない。代わりに、作業日中に様々な腰部形状および支持レベルを与えることが望ましい。したがって、腰部支持の形状および力を変化させるように構成された調節式腰部システムが望ましい。同時に、調節式腰部システムは、操作が簡単で容易であり、腰掛けていながら容易に手が届き、機械的に複雑でなく、低コストで、美的/視覚的に優れていなければならない。好ましくは、腰部領域の形および力の両方またはいずれか一方の調節によって椅子の織物にしわが寄ったり、織物に望ましくないたるみ/ゆがみ部分が生じることがないようにしなければならない。
【0006】
最近の顧客および椅子の購買者は、様々な椅子のオプションおよび機能を要求し、多数のオプションおよび機能が椅子の座部に組み込まれることが多い。しかし、腰掛けているユーザの体重が椅子の座部で充分に支持されるが、同時に、腰掛けているユーザの臀部および大腿部の形状および寸法の大きな違いを充分に考慮できるようにして腰掛けているユーザの大腿部領域を快適に調節可能に支持できるようにする座部の改良が望まれる。また、部品数を最小限に抑え、製造および組み立て効率を最大にし、調節の容易性および調節制御位置の局部化を最大にしながら、視覚的に優れたデザインが得られるようにして、そのようなオプションおよび機能を椅子構造に組み込むことが重要である。
【0007】
さらに具体的に説明すると、座部および背もたれが同期角移動で回動する同期傾動椅子では、多くの傾動椅子がユーザのリクライニング時に座部を後方に回動させるように構成されている。しかし、これらの従来の座部構造体は、座部の前縁部の後方に位置する座部ピボット軸線回りに回動することが多い。その結果、リクライニング時に腰掛けているユーザの膝が持ち上げられるため、腰掛けているユーザの大腿部に望ましくない圧力が加わる。座部に可撓性前リップを組み込んでも、大腿部が座部の前リップだけで支持されるのではなく、座部の少なくとも約半分に沿って支持されるため、望ましくない大腿部の圧力が完全には解決されない。たわみゾーンを座部のかなり後方に、たとえば腰掛けているユーザの股関節の後方に配置しても、椅子の背もたれがリクライニングした時、腰掛けているユーザの上半身の体重によって腰掛けているユーザは椅子の背もたれから前下方への滑り/摺動を生じやすい。このため、腰掛けているユーザのそのような前方滑り/摺動を防止して支持するような形状および向きの後部領域が座部に設けられていなければ、腰掛けているユーザは座部から前方に滑り落ちる。様々な腰掛けているユーザの股関節が必ずしも椅子座部上の同一相対位置にないため、あるユーザが腰掛けるには好適な座部構造も、別のユーザが腰掛けるにはそうでないため、問題は複雑である。
【0008】
リクライニング式椅子は椅子業界で幅広く熱狂的な支持を受けている。リクライニング式椅子は、背もたれピボットによってベースまたは制御部ハウジングの両側に回動可能に取り付けられて、背もたれ傾動軸線を定める背もたれフレームを含む。問題は、背もたれピボットが背もたれ傾動軸線と必ずしも完全には整合しない点にある。この不整合は、背もたれピボットが背もたれ傾動軸線に対してある角度で傾斜していることか、背もたれピボットが背もたれ傾動軸線に平行でありながら不整合位置にあることか、人が椅子に腰掛けるか、椅子をリクライニングした時に背もたれピボットの向きが変化することに起因するであろう。最終的な結果として、背もたれのリクライニング中に、少なくとも1つの椅子構成部材がたわんで機械的に曲がることによって、焼き付きを防止しなければならない。一般的に、制御部ハウジングまたは背もたれフレーム構造体のいずれか一方が変形するか、不整合を補償できるように軸受けを緩くする(sloppy)か、その両方が行われる。変形が相当に大きい場合、または椅子構成部材がそのようなたわみに対応して設計されていない場合、時間の経過に伴って繰り返し疲労破壊のために椅子構成部材の1つが破壊、故障または破断される可能性がある。別の問題として、不整合によって発生する高力のために背もたれピボットの軸受けが急速に摩耗しうる。その結果、背もたれに緩みが生じ、これは状況によっては支障を生じうる。座部が座部傾動軸線に正確には整合していない座部ピボットを間隔を置いて有する同期傾動椅子でも同様な問題が発生するであろう。座部ピボットは腰掛けているユーザの体重の大部分を支持する必要もあり、これによってその応力レベルが増加することに注意されたい。
【0009】
椅子の既知の背もたれピボットに関する別の問題として、ピボットピン/軸をはめ込むために穴を整合させる必要があり、またピボットピン/軸を充分であるが過剰にならないように締め付けて固定しなければならないため、それらは高コストであると共に、組み立てが面倒であること、組み立ての手間数が多いことの両方またはいずれか一方を伴う。具体的に言うと、固定の際に、ピボットピン/軸にトルクを掛け過ぎると、アセンブリが焼き付き、またトルク不足であると、アセンブリが不都合に緩くなって分離しやすい。
【0010】
以上の要件に加えて、背もたれピボットおよび座部ピボットは椅子の非常に目につきやすい場所に配置されることが多いため、満足できる外観を与えるためにそれらを椅子構造体に組み込まなければならない。
【0011】
したがって、上記問題を解決する椅子構造体が望まれる。
【0012】
(発明の概要)
本発明の1つの態様では、椅子は、対向する側部フランジおよび側部ピボットを有する制御ハウジングを備えたベースアセンブリと、直立およびリクライニング位置間を移動するようにベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれと、ベースアセンブリ上に作動可能に支持され、背もたれと調和した同期移動を行うように背もたれに連結された座部とを含む。背もたれを直立位置の方に押しつけるためのエネルギ機構が設けられている。エネルギ機構は、制御ハウジング内に横方向に配置されて一端部が側部フランジの一方に支持された伸縮スプリングを含み、さらに、側部ピボットに回動可能に取り付けられて、スプリングの自由端部に係合するスプリング係合部分および座部に作動連結された座部付勢部分を有するレバーを含む。側部ピボット、スプリング係合部分および座部付勢部分は互いに間隔を置いて配置されて、スプリングがほぼ側部ピボットに位置する支点回りにレバーを押しつけることによって背もたれが直立位置の方に押しつけられるように構成されている。
【0013】
本発明の別の態様では、椅子は、ピボット部材を含む制御部ハウジングと、直立およびリクライニング位置間を移動するように制御部ハウジングに作動連結されたリクライニング式背もたれと、制御部ハウジング内のエネルギ源とを備えている。椅子にはまた、ピボット部材が調節可能であり、レバーがエネルギ源およびピボット部材に係合して、背もたれを直立位置に押し付けるように背もたれに作動連結されている椅子用の改良型調節式背もたれ張力コントローラが設けられている。レバーおよびピボット部材は滑り止め接合表面を有し、その少なくとも一方が曲線形であることによって、背もたれのリクライニング中にレバーを回転させた時、接合面が係合して支点を定め、さらに、ピボット部材を調節した時に支点の位置が変化してエネルギ源が作動するモーメントの腕を変化させることができる。
【0014】
本発明のさらに別の態様では、椅子は、ベースアセンブリと、第1および第2位置間を移動するようにベースアセンブリに回動可能に取り付けられたリクライニング式背もたれおよび可動式座部の一方を有する部材と、一端部がベースアセンブリに支持され、他端部が部材に作動連結されたスプリングとを含む。スプリングは長さを有し、部材が第1位置から第2位置に移動するとき、長さに沿って長手方向に圧縮されると共に、同時に長さに直交する方向において側方に曲がる。
【0015】
本発明のさらに別の態様では、椅子は、制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、制御部ハウジング上に摺動可能に支持された座部と、直立およびリクライニング位置間を移動するようにベースアセンブリに回動可能に連結されていると共に、座部に作動可能に取り付けられて、座部の摺動移動に同期して回動移動するようにした背もたれフレームと、長さを有するスプリング、およびコイルスプリングの端部に係合した第1脚部およびスプリングの長さにほぼ平行に延在する第2脚部を有するL字形トルク部材を含むエネルギ機構とを備えている。第1脚部がスプリングの端部から離れた位置で制御部ハウジングに回動可能に係合している。第2脚部が座部および背もたれフレームの一方に作動連結されていることによって、スプリングがトルク部材を押しつけると、背もたれフレームが直立位置の方に押しつけられる。
【0016】
本発明のさらに別の態様では、椅子は、制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、制御部ハウジング上に摺動可能に支持された座部と、直立およびリクライニング位置間を移動するようにベースフレームに回動可能に連結されていると共に、座部に作動可能に取り付けられて、座部の摺動移動に同期して回動移動するようにした背もたれアセンブリとを含む。制御部ハウジングは、座部の下側の比較的薄く水平方向に延在するコンパートメントを形成している。調節式エネルギ機構がコンパートメント内に作動可能に配置されている。調節式エネルギ機構は、伸縮エネルギ源と、エネルギ源および座部間に作動連結されたレバーと、レバーを調節可能に回動するように支持して、エネルギ源からレバーを介して座部に伝達される力を調節可能に制御する調節部材とを含む。エネルギ源、レバーおよび調節部材は、比較的薄く水平方向に延在するコンパートメント内で作動するように水平方向だけに移動可能である。
【0017】
本発明のさらに別の態様では、椅子制御部は、制御部ハウジングと、複数の位置間を移動するように制御部ハウジングに作動可能に取り付けられた部材と、部材に作動連結されて部材の移動を制御する制御部ハウジング上のアクチュエータと、アクチュエータを作動させる手動操作式ハンドルと、ハンドルをアクチュエータに連結するオーバートルク装置とを含む。オーバートルク装置は、ハンドルからアクチュエータに伝達される力を、椅子制御部の破損を防止することができる最大量に制限するように構成されている。
【0018】
1つの態様では、本発明は、対向側部アームを含むベースアセンブリと、背もたれ傾動軸線回りに回転するように背もたれピボットで側部アームに回動可能に取り付けられた特殊形状端部分(configured end)を有する背もたれフレームと、座部傾動軸線回りに回転するように座部ピボットで特殊形状端部分に回動可能に取り付けられた座部とを有する椅子を含む。背もたれピボットおよび座部ピボットの少なくとも一方が、回転可能な軸受け部材と、少なくとも一方の軸線に対応した傾動軸線に対して不整合状態の回転移動を行うように軸受け部材をたわみ可能に支持する支持部材とを含むことによって、スタッドが背もたれ傾動軸線および座部傾動軸線の対応のものに対して不整合状態にある時でも、軸受け部材は焼き付きを伴わないでスタッド回りに回転する。狭い態様では、支持部材は弾性ゴムで形成されている。
【0019】
本発明の別の態様では、椅子は、側部アームを含むベースアセンブリと、背もたれ傾動軸線回りに回転するように背もたれピボットで側部アームに回動可能に取り付けられた特殊形状端部分を有する背もたれフレームとを有する。背もたれフレームは、組み立て時に特殊形状端部をたわませて開くことができる充分な可撓性を有する。特殊形状端部分および側部アームは隣接面を有し、その一方にリセスが設けられている。各背もたれピボットに軸受け装置が配置されて、側部アームをそれぞれの特殊形状端部分に回動可能に連結している。軸受け装置は、リセス内に延出したスタッドと、スタッドに回転可能に係合する軸受けとを含み、軸受けはリセスから取り外し可能であるが、1つには隣接面が近接していることによってその内部に保持されている。
【0020】
別の態様では、本発明は、椅子を組み立てる方法であって、側方に延出して向き合った突出部を有する椅子部材を準備する段階と、リセスを設けた特殊形状端部分を有する背もたれフレームを準備する段階とを有する方法を含む。本方法はさらに、背もたれフレームの特殊形状端部分をたわませて開き、同時に特殊形状端部分のリセスを突出部にはめる段階と、背もたれフレームを解放して、背もたれフレームが弾性的に元の形状に戻り、それによって背もたれフレームを所定位置に保持すると共に、背もたれフレームを椅子部材に回動可能に連結する段階とを含む。
【0021】
本発明のさらに別の態様では、制御部は、制御部ハウジングと、制御部ハウジング内に配置されて圧縮力を与える単一の蓄積エネルギ源と、直立およびリクライニング位置間を移動するようにこの単一のエネルギ源に作動可能に相互連結されたレバーとを含む。単一の蓄積エネルギ源は、レバーを直立位置の方に押しつけるプレテンションを加えると共に、リクライニング時にレバーの傾動に対する抵抗を与える。制御部はさらに、蓄積エネルギ源のプレテンションおよびレバーの傾動率を調整するコントローラを含み、コントローラは、作業者が単一蓄積エネルギ源の圧縮力に打ち勝たなくても調節を行うことができるように構成されている。
【0022】
本発明のさらに別の態様では、椅子は、圧縮力を与える単一の蓄積エネルギ源を内部に配置した制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、直立およびリクライニング位置間を移動するようにこの単一のエネルギ源に作動可能に相互連結された背中支持部とを備えている。単一の蓄積エネルギ源は、背中支持部を直立位置の方に押しつけるプレテンションを加えると共に、リクライニング時に背中支持部の傾動に対する抵抗を与える。制御部はさらに、蓄積エネルギ源のプレテンションおよび背中支持部の傾動率を調整するコントローラを含み、コントローラは、単一蓄積エネルギ源の圧縮力に打ち勝たなくても調節することができる調節可能な支点を定めるレバーを含む。
【0023】
本発明のさらに別の態様では、制御部は、制御部ハウジングと、制御部ハウジング内に配置された蓄積エネルギ源と、直立およびリクライニング位置間を移動するようにこのエネルギ源に作動可能に相互連結された背中支持第1レバーとを含む。蓄積エネルギ源は、第1レバーを直立位置の方に押しつけるプレテンションを加えると共に、リクライニング時に第1レバーの傾動に対する抵抗を与える。制御部はさらに、第1レバーの蓄積エネルギ源のプレテンションを調整するコントローラを含む。コントローラは、制御部ハウジング内にクランクレバーを含む。クランクレバーは、一端部が蓄積エネルギ源に係合し、他端部が第1レバーに作動可能に相互連結されている。クランクレバーは、2つの端部間に支点を定める部分を有して、エネルギ源がクランクレバーを支点回りに押しつけることによって、第1レバーが直立位置に押し付けられる。
【0024】
本発明のさらに別の態様では、制御部は、制御部ハウジングと、制御部ハウジング内に配置された蓄積エネルギ源と、直立およびリクライニング位置間を移動するようにこのエネルギ源に作動可能に相互連結された第1レバーとを含む。蓄積エネルギ源は、第1レバーを直立位置の方に押しつけるプレテンションを加えると共に、リクライニング時に第1レバーの傾動に対する抵抗を与える。制御部はさらに、蓄積エネルギ源のプレテンションを調整する調節式コントローラを含む。コントローラは、蓄積エネルギ源のプレテンションを調整する手動操作式ハンドルと、ハンドルからコントローラに伝達される物理的力を制限するよう構成されたオーバートルク装置とを含む。
【0025】
本発明の上記および他の特徴および利点は、以下の説明、請求の範囲および添付図面を参照すれば当該技術分野の専門家にはさらに明らかになり、理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
(好適な実施形態の詳細な説明)
ここでは説明のため、「上」、「下」、「右」、「左」、「後」、「前」、「垂直方向」、「水平方向」およびそれらの派生語は、人が椅子に腰掛けて図1の向きにある本発明に関するものとする。しかし、本発明は、そうでないことが特記されている場合を除いて、様々な別の向きをとることができることを理解されたい。また、添付図面に示されて以下の明細書に記載されている特定の装置および方法は単に添付の特許請求の範囲に定義されている発明の概念の実施形態例にすぎないことも理解されたい。したがって、ここに開示されている実施形態に関する特定の寸法および他の物理的特徴は、制限的であると特許請求の範囲に明言されている場合を除いて、必ずしも制限的ではないと見なすべきである。
【0027】
本発明を具現する椅子構造体20(図1および図2)は、キャスター付きベースアセンブリ21と、固定の背もたれ傾動軸線23回りに直立位置およびリクライニング位置間を移動するようにベース21に回動可能に取り付けられたリクライニング式背もたれアセンブリ22とを備えている。座部アセンブリ24(図6)がその後部で座部傾動軸線25回りに移動するように背もたれ22に回動可能に取り付けられている。座部傾動軸線25は背もたれ傾動軸線23から後下方にずれており、座部24がその前部で線形軸受け(linear bearing)によってベース21上に摺動可能に支持されているため、背もたれ22がリクライニングする時に同期傾斜移動して、座部24が前方に摺動し、その後部が前下方に回転する(図6を参照)。同期移動は最初、背もたれ対座部を約2.5:1の角同期比(angular synchronous ratio)で移動させ、完全リクライニング位置に近づいた時、背もたれ対座部を約5:1の角同期比で移動させる。リクライニング中の座部24および背もたれ22の移動によって、腰掛けているユーザに非常にしっかりと安定した感じを与える極めて快適な座り心地が得られる。これは、1つには移動が腰掛けているユーザの重心を比較的一定に保ち、腰掛けているユーザを椅子ベースの上方で比較的釣り合いの取れた位置に保持することによる。また、前方摺動/同期移動はリクライニング中に、腰掛けているユーザを従来の同期傾動椅子構造体の場合よりも作業に近い位置に保持するため、リクライニング後にたびたび前方に滑走させ、直立位置に移動する時に後方に滑走させるという問題が、皆無と言わないまでも大幅に減少する。別の利点として、椅子構造体20を椅子の背後の壁に近い位置や、狭いオフィスで使用しても、リクライニング中にオフィスの家具類にぶつかることによる問題が少なくなる。またさらに、本発明の椅子での腰掛けているユーザの体重の後方移動が小さくなるため、背もたれ22を直立位置の方に押しつけるスプリング28の寸法を小さくすることが潜在的に可能であることが見出された。
【0028】
ベースは制御部ハウジング26を備えている。座部24を後方に押しつけるために、主エネルギ機構27(図8)が制御部ハウジング26内に作動可能に配置されている。背もたれ22および座部24が相互連結されているため、座部24を後方に押しつけると、背もたれ22が直立位置の方に押しつけられる。主エネルギ機構27(図8)は、制御部ハウジング26内に横方向に配置されてトルク部材またはレバー54に作動係合した主スプリング28を含む。主スプリング28によって与えられる張力およびトルクは、やはり実質的に制御部ハウジング26内に配置された調節式モーメント腕シフト(MAS)システム29によって調節可能である。目隠しカバー26’(図1)が制御部ハウジング26と座部24の下側との間の部分を覆っている。背もたれアセンブリ22は、ピボット/軸線23および25を定める構造を有する背中支持部すなわち背もたれフレーム30(図4A)を含む。たわみ/服従(compliant)背もたれシェル構造体31が、非常に快適でなじむ(sympathetic)背中支持を与えるようにして背もたれフレーム30に上部連結部32および底部連結部33で回動可能に取り付けられている。良好な腰部圧迫を与えるように最適化した前方凸状曲線形になるように背もたれシェル31を前方に押しつけるために、ねじり調節可能な腰部支持スプリング機構34が設けられている。垂直方向調節式腰部支持部35(図16)が垂直方向移動可能に背もたれシェル31に作動可能に取り付けられて、背もたれ22上の前支持表面に最適形状および圧力位置を与える。座部24には、座部24に調節可能に係合して背もたれ22のリクライニングを制限する背もたれ停止機構36(図8)などの高等椅子機能を与える様々なオプションが設けられている。また、座部24は能動的(active)および受動的(passive)大腿部支持オプション(図24および図30をそれぞれ参照)や、座部深さ調節部(図28および図25を参照)や以下に記載するような他の座部オプションを含むことができる。
【0029】
ベースアセンブリ
ベースアセンブリ21(図1)は、中央ハブ40およびこの中央ハブ40にスパイダー状に取り付けられて半径方向に延出したキャスター付き脚部41を有する接地支持部39を備えている。中央ハブ40内に入れ子式伸縮中央ポスト42が配置されており、椅子の高さを上昇させるためポスト42を入れ子式に伸長させることができるガススプリングを含む。ベースアセンブリ21の制御部ハウジング26はなべ形(図11)であり、上方に開口した構造部材を形成する底パネルおよびフランジ付き側壁を備えている。MASシステム29用の調節式制御部の一部を受け取るために、ノッチ43がハウジング26の一方の側壁に形成されている。ハウジング26の前部が、横方向構造管45(図8A)を収容する上向きのU字形横フランジ44になっており、フランジ44にほぼ隣接して穴46(図11)が形成されている。横方向管45はフランジ44に溶接されて、ほぼ水平方向に延在している。補強チャネル47が横方向構造管45のすぐ前方の位置でハウジング26内に溶接されている。円錐台形の管部材48が穴46の上方で補強部材47に垂直方向に溶接されており、この管部材48は伸縮式中央ポスト42の上端部にはめ合わされてしっかりと係合する形状を有する。1対の硬い上方に延出した側部アーム49(「ストラット」または「ポッド」と呼ばれることもある)が横方向管45の両端部に溶接されている。各側部アーム49は内表面に硬質プレート50を有する。プレート50は、背もたれ傾動軸線23を定めるように並んだ溶接ナット51を有する。ハウジング26、横方向管45および側部アーム49によって剛直で堅牢なベースフレームが形成される。ハウジング26の側壁を補強するために、ハウジング26の側壁の上縁部に沿ってリップまたはフランジが設けられている。キャップ52がリップに取り付けられて、座部の前部を摺動可能に支持するための線形軸受けの固定部分を形成している。
【0030】
主エネルギ機構および作動
図9〜図9Cおよび図10に示されているハウジング26は、図8、図8Aおよび図11のハウジングよりわずかに長く、比率が異なっているが、作動原理は同一であることに留意する。主エネルギ機構27(図8)がハウジング26内に配置されている。主エネルギ機構27はスプリング28を含み、このスプリングはL字形トルク部材またはベルクランク54、リンク55および座部取り付けブラケット56によって座部24に作動連結されている。スプリング28は、ハウジング26内に横方向に配置されたコイルスプリングであり、一端部がディスク形アンカー57でハウジング26の側部に当接状態で支持されている。アンカー57は、騒音を防止するためにスプリング28の端部を支持するワッシャを含み、さらにスプリング28の端部の中心にはめ込まれてスプリング28を確実に把持するが、トルク部材またはベルクランク54が回動する間、スプリング28を圧縮して側部の方に傾動/屈曲させることができる突出部分を含む。L字形トルク部材またはベルクランク54は、短尺脚部またはレバー58と長尺脚部59とを含む。短尺脚部58は、アンカー57と同様なワッシャおよび突出部分を備えてハウジング26のほぼ左側部付近のスプリング28の端部に係合する自由端部を有する。短尺脚部58は弓形であり、ハウジング26の隣接側壁に面する外表面に一連の歯60が設けられている。鋼ストリップ61が短尺脚部58の上下側に取り付けられており、後述するように脚部58の滑らかな転がり軸受け表面となる外側弓形表面を有する。ストリップ61の弓形表面は一般的に、歯車の歯60の頂部またはピッチ円直径付近に位置している。短尺脚部58はスプリング28の長尺方向にほぼ直交する方向に延在しており、長尺脚部59はスプリング28から間隔をおいてその長さ方向にほぼ平行に延在している。リンク55(図8)が長尺脚部59の端部に回動可能に取り付けられていると共に、座部取り付けブラケット56にも回動可能に取り付けられている。
【0031】
三日月形ピボット部材63(図11)が、短尺脚部58の鋼ストリップ61の湾曲表面に転がり係合して移動支点を定める弓形転がり軸受け表面を備えている。ピボット部材63はまた、短尺脚部58上の歯60と噛み合って脚部58およびピボット部材63の接合した転がり軸受け表面間の滑りを防止するように構成された歯ラック64を備えている。ピボット部材63はノッチ43でハウジング26の側部に取り付けられている。座部24が後方位置にある(すなわち、背もたれが直立位置にある)(図9)時、長尺脚部59はスプリング28に近接してそれにほぼ平行な位置にあり、短尺脚部58はスプリング28の圧縮量が比較的小さくなるようにして回動している。この位置にある時、スプリング28の圧縮は座部24を後方に適当に押しつけ、したがって背もたれフレーム30を直立位置に押しつけるには充分であって、腰掛けているユーザに最適で快適な支持を与えることができる。腰掛けているユーザがリクライニングする時、座部24は前方に移動する(図9A)。これによってL字形トルク部材またはベルクランク54はスプリング28を圧縮するように支点でピボット部材63上を回転する。その結果、スプリング28はリクライニングに対する増大抵抗力を与え、この増大力はリクライニング時に人を充分に支持するのに必要である。注目すべき点として、リクライニング中、短尺脚部58が三日月形ピボット部材63に沿って短距離を「歩く」ため、リクライニング中に実際のピボット位置がわずかに変化する。短尺脚部58およびピボット部材63が緩やかな(generous)曲線形状であることによって、リクライニング中の背中に対する支持力の急激な変化が防止されるが、これらの2つの構成部材の曲線形状が2通りにスプリングの圧縮に影響を与えることに注意されたい。ピボット部材63上を短尺脚部58が「歩く」ことは、実際のピボット点(すなわち、歯60および64がある特定時点で実際に係合する場所)までのモーメントの腕の長さに影響を与える。また、「歩き」が発生すると、「歩き」はスプリング28を長手方向に圧縮することができる。しかし、好適な形式では、調節を容易に実施できることが望まれることから、ピボット部材63の調節中にスプリング28が大幅に圧縮されないようにシステムが設計されている。調節によってスプリング28が圧縮されると、調節を行うために過大な努力が必要になってしまい、この椅子構造では好ましくない。
【0032】
後述するように、ピボット部材63を調節して、スプリング28が作用するトルクの腕を変化させることができる。図9Bは、座部24が後方位置にある(背もたれフレーム30が直立位置にある)状態で高トルク位置に調節された主エネルギ機構27を示している。図9Cは、やはり高トルク位置に調節されているが、座部24が前方位置に(背もたれフレーム30が直立位置に)あって圧縮された状態にある主エネルギ機構27を示している。注目すべき点として、図9Bおよび図9Cでは、スプリング28が作用するレバー58上のトルクの腕が長くなるようにピボット部材63が調節されている。
【0033】
図9Dは、スプリング28が発生する背もたれトルクをリクライニング角度の関数として示すグラフである。グラフから明らかなように、(後述する)調節によって初期支持力を変化させることができる。さらに、初期ねじり力を大きい力に調節すると、低い初期ばね力では平坦な傾斜になるが、高い初期ばね力では急な傾斜になるように、ねじり力の変化率(すなわち、傾斜)が自動的に変化する。軽量/小柄の人は椅子の直立位置で少ない支持力を必要とするだけでなく、リクライニング中も小さい支持力を必要とするだけであるので、このことは好都合である。反対に、重量/大柄の人は直立およびリクライニング位置にある時に大きい支持力を必要とする。注目すべき点として、短尺脚部58およびピボット部材63の形状を変化させることによって、高低トルク力/変位曲線の所望傾斜を椅子に組み込むことができる。
【0034】
三日月形ピボット部材63(図11)はブラケット65によってハウジング26上に回動可能に支持されている。ブラケット65は、管部分66と特殊形状端部67とを含み、その間の接合部分がハウジング26の側部のノッチ43にはめ合わされるように構成されている。特殊形状端部67は1対のフランジ68を含み、ピボット部材63の回転軸線69を定める開口が設けられている。ピボット部材63はピボットピンによってフランジ68に回動可能に取り付けられて、軸線69回りに回転可能である。ピボット部材63を回転させることによって、歯60および64の噛み合いおよび関連の接合表面が変化して、実際のピボット点がL字形トルク部材またはベルクランク54の短尺脚部58に沿って変化する。(図9および図9Bを比較されたい。)その結果、スプリング28の端部から実際のピボット点までの距離が変化する。それによってスプリング28が作用するトルクの腕が短くなる(または長くなる)結果、力/変位曲線に実質的な変化が生じる(図9Dの上下の曲線を比較されたい)。ピボット部材63上の接合表面はその回転軸線回りに一定半径を有するので、調節中にスプリング28がそれほど圧縮されないため、モーメントの腕の変化は比較的容易に行われる。このため、スプリング28の強度で調節が悪影響を受けることはない。しかしながら、調節は、スプリング28が作用するモーメントの腕の長さを変化させるため、ばね曲線に大きく影響する。
【0035】
ピボット部材63の回動は、軸線69から離れた位置にあるピボット部材63上の1対の開口付きフランジ70(図11)を使用して行われる。調節ロッド71が管部分66を貫通して特殊形状端部67に入り、開口付きフランジ70に回動可能に取り付けられている。ロッド71はねじ付きの他端部72を有する。細長いナット73がロッド端部72にねじ付けられている。ナット73は、管部分66の端部に回転可能に係合するワッシャ73’を備えていると共に、駆動リング76上の対応リブ75と組み合わされて入れ子式に係合することができる形状の長手方向リブまたはスロットを有する特殊形状端部74を備えている。ハンドル77が管部分66に回転可能に取り付けられて、オーバートルククラッチリング78によって駆動リング76に作動連結されている。クラッチリング78は、駆動リング76のリング状の摩擦歯80のリングに作動可能に係合する弾性フィンガ79を備えている。フィンガ79は、所定のねじり負荷によって歯80の上で摩擦スリップを生じて椅子20の部材の破損を防止するように形成されている。リテーナ81に弾性脚部81’が設けられ、これを所定量の力でナット73の端部74にスナップ式にはめ込むことによって、駆動リング76およびクラッチリング78を合体保持することができる。スペーサ/ワッシャ82がナット73の端部に載置されて、クラッチリング78を回転可能に良好に支持する軸受け表面を形成している。端部キャップ83がアセンブリの端部を見えないように覆っている。端部キャップ83に中央突起84が設けられ、これをリテーナ81にスナップ式にはめ込むことによって、リテーナ81の弾性脚部をナット73の端部に係合した状態に強制的に保持することができる。
【0036】
使用する際は、管部分66上のハンドル77を回転させ、これがクラッチリング78および駆動リング76によってナット73を回転させることによって(ナット73の回転に必要な力が大き過ぎて、構成部材の破損を防止するためにクラッチリング78が駆動リング76上をスリップする場合を除いて)調節が行われる。ナット73が回転すると、ロッド71がハウジング26から外へ引き出される(または内側へ押し込まれる)ことによって、ピボット部材63が回転する。ピボット部材63の回動によってピボット部材63およびL字形トルク部材またはベルクランク54の短尺脚部58の係合点(すなわち、支点)が変化し、このためスプリング28が作用するモーメントの腕が変化する。
【0037】
背もたれ停止機構
背もたれ停止機構36(図8)は、ハウジング26に位置87で回動可能に取り付けられたカム86を含む。カム86は、ストップ表面またはステップ88と、表面88に対応したデテント凹部89と、歯90とを備えている。ステップ88は、座部取り付けブラケット56と噛み合って座部24の後退移動を制限することによって背もたれフレーム30の後方回転を制限する形状を有する。これによって、腰掛けているユーザはリクライニング量を所望の最大点に制限することができる。ハウジング26の第1穴に滑らせて通して第2穴に引っ掛けたU字形フィンガ92を使用して、リーフスプリング91(図10)がハウジング26に取り付けられている。リーフスプリングの他端部に、デテント凹部89と摺動可能に噛み合う形状のU字形ベンド93が設けられている。凹部89はステップ88に対応しているので、特定ステップ88を選択した時、対応の凹部89がスプリング91に係合してカム86を選択の角位置に保持することができる。注意すべき点として、ステップ88(および凹部89)は、背もたれフレーム30の直立位置に近い椅子位置に対応した領域では互いに接近した角位置に設けられ、さらに大きくリクライニングした椅
子位置に対応した領域では大きく離れた角位置に設けられている。このようにすることによって、腰掛けているユーザは直立位置付近にある時に多数の背もたれ停止位置から選択することができる。腰掛けているユーザは、直立位置付近にある時には互いに近接した多数の背もたれ停止位置を求めるようであるが、完全リクライニング椅子位置付近にある背もたれ停止位置を選択することはあまりないことがわかっている。
【0038】
カム86は、回動レバー94、リンク95および回転ハンドル96を含む制御部を使用して回転させることができる。回動レバー94のほぼ中央がハウジング26に位置97で回動可能に取り付けられている。回動レバー94の一端部には、カム86の歯90と噛み合う歯98が設けられている。レバー94の他端部は位置97’で剛直なリンク95に回動可能に取り付けられている。ハンドル96は、MASピボットブラケット65の管部分66に回転可能に取り付けられた胴部分101を含み、さらに腰掛けているユーザが握りやすくするフリッパ99を備えている。胴部分から突出部100が延出して、リンク95に回動可能に取り付けられている。
【0039】
背もたれ停止機構36を調節するには、ハンドル96を回転させると、リンク95およびレバー94の作動を介してカム86が回転する。カム86を所望の角位置まで回転させて、選択したステップ87を座部取り付けブラケット56に係合させることによって、所定の背もたれ停止点を越えるリクライニングを防止することができる。座部24は背もたれフレーム30に取り付けられているので、これが背もたれ22のリクライニングを制限する。
【0040】
背もたれ停止カム86を作動させる変更形制御部が図11Aに示されている。変更形制御部は、回動レバー94Aと、回転ピボット/スライドジョイント380によってハンドル96Aに連結された回転ハンドル96Aとを含む。レバー94Aは、カム86に係合する歯381を有し、ピボット97でハウジング26に回動可能に取り付けられており、この両方はレバー94と同様である。しかし、変更形制御部では、リンク95が省略されて、代わりに単一のジョイント380が用いられている。ジョイント380は、レバー94Aから延出したボール381(図11B)を有している。はめ付け「ケージ(car)」または軸受け382がボール381に回動可能に係合するソケット383を備えて玉継手を形成している。軸受け382は、ハンドル96A上の半径方向に延在するアーム386のスロット385に摺動可能に係合する外表面384を有する(図11C)。第1軸線回りのハンドル96Aの回転と第1軸線に対して傾斜した第2軸線回りのレバー94Aの回転とによる複雑な移動にもかかわらず、ジョイント380はハンドル96Aをレバー94Aに作動連結している。好都合なことに、変更形制御部では少ない部品で、また部分的に制御ハウジング26の内部に入っている部品で作動可能な相互連結が行われるため、部品は椅子の横に立っている人からほとんど見えない。
【0041】
背もたれ構造
背もたれフレーム30および背もたれシェル31(図12)は、腰掛けているユーザ用に特に背もたれ22の腰部領域で腰掛けているユーザの背中の動きに特に快適でなじむ服従的な背中支持部を形成している。アセンブリの調節機構によってさらなる快適さが得られ、腰掛けているユーザは直立位置からリクライニング位置全体で自分の特別な必要および好みに合うように椅子をあつらえることができる。
【0042】
背もたれフレーム30(図12A)は曲線形であり、椅子20の背もたれ領域を横切るアーチを形成している。背もたれフレーム30には様々な構造が考えられ、したがって本発明を不適当に特定のものだけに限定するべきでない。たとえば、背もたれフレーム30は全体的に金属、プラスチックまたはそれらの混合にすることができる。また、後述の剛直な内部補強部材102は管状、山形鋼または打ち抜き加工品にすることができる。図示の背もたれフレーム30はループ状またはアーチ形の内部金属補強部材102と、密着状の外部高分子スキンまたはカバー103とを含む。(説明のため、カバー103が透明であるように図示されている(図12A)ため、補強部材102が見やすい。)金属補強部材102は、円形断面を有するループ状の中間ロッド部分104(その半分だけが図12Aに示されている)を含む。補強部材102はさらに、中間部分104の端部に溶接された特殊形状の端部/ブラケット105を含む。1つまたは2つのT字形上部ピボットコネクタ107が中間部分104の上部分付近に取り付けられている。注意すべき点として、単一の上部コネクタ107を使用した場合、2つの上部コネクタの場合よりも横方向の可撓性が大きくなり、これはユーザが頻繁に胴部をねじったり、椅子の側部に傾くと予想される場合の椅子に望ましいであろう。1対の上部コネクタ107を間隔を置いて配置すると、硬い構造が得られる。各コネクタ107(図12B)は、中間部分104に溶接されたステム108を含むと共に、ステム108を貫通した横方向ロッド部分109を含む。ロッド部分109はスキンまたはシェル103の外側に位置し、後述するように、背もたれシェル31の対応のリセスにスナップ式に摩擦および回動係合して水平軸線回りに回転可能である。本発明は異なった背もたれフレーム形状を有することも考えられる。たとえば、背もたれフレーム30の逆U字形中間部分104の代わりに、ベルトブラケット132にほぼ近接してそれに平行な下部横方向部材と、それから上方に延出した垂直部材とを有する逆T字形中間部分を使用することもできる。好適な形式では、本発明の椅子の各背もたれフレームは、間隔を置いて配置されてピボット点を定める下部コネクタまたは開口113と上部コネクタ107とを設けて、三角形の三脚状の構造を形成している。この構造を半剛性の弾性たわみ可能な背もたれシェル31と組み合わせることによって、たわみ可能な姿勢支持を行うと共に、椅子に腰掛けているユーザの胴部のねじり曲げを可能にする。変更例として、下部コネクタ113を椅子の背もたれではなく座部に設けることができる。
【0043】
特殊形状端部105は内表面105’(図13)を有し、これは外部シェル103で被覆しても、しなくてもよい。図12Aおよび図4Aに示されている背もたれフレーム30では、補強部材102がシェル103でほぼ覆われているが、特殊形状端部105の内表面の開口111〜113の位置にポケットが形成されている。特殊形状端部105は、それぞれ背もたれ傾動軸線23、座部傾動軸線25および背もたれシェル31用の底部ピボット連結部を定める開口111〜113を形成する押し出しフランジを有する。開口111および112(図13)は、それぞれ多部材形軸受け114および115を収容するポケットを形成する円錐台形のフランジ116を有する。軸受け114は、フランジ116に係合する外側ゴムブッシュ117と、内側潤滑性軸受け部材118とを含む。ピボットスタッド119が、第1軸受け部材118とはめ合い滑り係合する第2潤滑性軸受け部材120を含む。スタッド119は外向きに軸受け114を貫通して、ベースフレーム26、45および49の側部アーム49上の溶接ナット51にねじ込まれている。軸受け部材118はナット51に突き当たってスタッド119の締め付け過ぎを防止している。スタッド119の頭部を開口111にはまって摺動する形状にして、スタッドを側部アーム49の内側からナット51にねじ込むことができるようにして組み立てを容易にしている。所望ならば、スタッド119の頭部を拡大して特殊形状端部105を側部アーム49に積極的に捕らえる(positively capture)ことができることに注意されたい。ゴムブッシュ117を含む本構造によって、ピボット23がたわんで、軸線23と完全には整合していない回転を補償することができ、このため、スタッド119が軸線からずれている場合に、軸受けに加わる応力を軽減すると共に、背もたれフレーム30および側部アーム49などの椅子の構成部材に加わる応力を軽減する。
【0044】
下部の座部/背もたれフレーム軸受け115も、ゴムブッシュ121および潤滑性軸受け部材122を含む点で軸受け114と同様であるが、円錐台表面が内向きである点に注意されたい。溶接スタッド123が座部キャリア124から延出し、軸受け部材122に回転および摺動可能に係合する潤滑性軸受け部材125を備えている。図示の構造では、特殊形状端部105がベースフレーム26、45および49の側部アーム49と座部キャリア124との間に捕らえられているので、軸受け114および115を特殊形状端部105に積極的に保持する必要がない。しかしながら、スタッド119の頭部を拡大し、溶接スタッド123の代わりに同様な頭付きスタッドを使用することによって、ピボット112に積極的軸受け構造を容易に構成することができるであろう。
【0045】
背もたれフレーム30の特殊形状端部の第2形式が図13Aに示されている。同様な構成部材は同一の参照番号を付けて示し、変更構成部材は同一番号に「A」を付けて示す。変更形特殊形状端部105Aでは、ピボット111Aおよび112Aの円錐台表面がピボット111および112と逆の方向を向いている。ピボット112A(座部キャリア124を背もたれフレーム30上に回動可能に支持する溶接スタッド123Aを含む)の後端部にねじ付き軸方向穴が設けられている。留めねじ300をねじ穴にはめ込むことによって、ピボットアセンブリを積極的に合体保持することができる。さらに詳しく説明すると、ねじ300上のワッシャ301が、内側軸受け部材122をピボットスタッド123A上に取り付ける軸受けスリーブ125に係合してそれを積極的に保持する。ポケット内および軸受け外側スリーブ121上のテーパによって軸受け115Aが積極的に合体保持される。背もたれフレーム30をベースフレームの側部アーム50上に回動可能に保持する上部ピボット111Aは、このピボット111Aが逆の内向きである点を除いて、全体的に下部ピボット112と同一である。具体的に説明すると、上部ピボット111Aでは、スタッド119Aが側部アーム50に溶接されている。軸受けはベースフレーム30に設けられた軸受けポケット内でスタッド119Aに作動可能に取り付けられて、別のワッシャ付きねじ300で所定位置に保持される。組み立てるには、背もたれフレーム30をたわませて開いて軸受け115に係合させ、特殊形状端部105Aをねじって弾性的にたわませた後に解放すると、それらは休止位置に跳ね戻る。この構造によって、締結具が不要で確実に容易に実施できる迅速組み立て方法が得られる。
【0046】
図12、図15および図16に示されている本発明の背もたれシェルシステム(および図12D〜図12Iの背もたれシステム)は服従的であり、人の背中に非常になじんで作動するように設計されている。ここで使用する「服従的」とは、本発明の背もたれの腰部領域(図12および図12F〜図12Iを参照)または同等のたわみを与える背もたれ構造体(図12Dおよび図12Eを参照)の可撓性を表し、「なじむ」とは、背もたれが腰掛けているユーザの背中に密接状に調和して移動し、椅子の背もたれ22のリクライニング時や腰掛けているユーザが背中の下部をたわませた時にユーザの背中の姿勢を支持することを意味する。背もたれシェル31は、人の背中と同様に3つの個別領域、すなわち胸部領域、腰部領域および骨盤領域を備えている。
【0047】
人の背中の胸部「肋骨郭(rib cage)」領域は比較的硬い。そのため、腰掛けているユーザの比較的硬い胸部「肋骨郭」領域252を支持する比較的硬い上部シェル部分(図12)が設けられている。それはユーザの胴体の重量を支持する。上部ピボット軸線は平均的なユーザの上半身の重心のすぐ後方に戦略的に配置されて、良好な圧力分布が得られるように背中の重みの釣り合いを保つ。
【0048】
人の背中の腰部領域251は可撓性が高い。このため、背もたれシェル31のシェル腰部領域は側縁部に2つの湾曲した垂直活ヒンジ(vertical-living hinges)126を備え、これらは多数の水平方向「横ストラップ」125”で連結されている。これらのストラップ125”は幅方向スロット125’で分離され、これによってストラップが独立的に移動できるようにしている。応力集中を軽減するために、スロット125’に丸みを付けた端部か滴形端部を設けてもよい。このシェル部分は、人の腰部領域の姿勢を快適に(comfortably and posturally)支持するように構成されている。両側部ストラップ125’は可撓性を有し、横方向に曲率半径を大幅に変化させることができる。このシェル部分は、ユーザが姿勢を変えるのに合わせて自動的に曲率が変化するが、比較的一定の支持レベルを維持する。これによって、ユーザは作業中に意識的に(または半意識的に)背中を曲げて、応力を疲れた筋肉または背骨部分(spinal disc)から別の部分に一時的に移動させることができる。この頻繁な移動は背骨全体に栄養分を「ポンプ式」に送り、それに栄養を供給して健康状態に保つ。ユーザがシェル31にもたれかかった時、様々な腰部「横ストラップ」に個々の相対圧力を加える。これによって活ヒンジが独特な方法でたわみ、シェルをユーザの独特の背中の形状に一致させる。これは背中の広い範囲全体で均一な支持を行うことができるようにし、快適さを向上させると共に「高圧点」を減少させる。横ストラップもたわむことによって、ユーザの横方向の形状に良好に合わせることができる。人の背骨の中立軸はうまく背もたれの内部に(inside the back)位置している。したがって、「側部ストラップ」は腰部領域の(背骨中立軸に近い方の)中心部分の前方に位置し、人の背中の曲がりを真似たシェルの曲がりを助ける。
【0049】
人の骨盤領域250は比較的可撓性がない。したがって、シェル31の最下部分も比較的可撓性がなく、可撓性のない人の骨盤の姿勢に一致するようにして(posturally/mateably)支持する。ユーザが背骨を後方に曲げた時、ユーザの骨盤は股関節回りに自動的に回動し、背中の皮膚が伸びる。下部シェル/背もたれフレームピボット点は人の股関節に近いがそれからわずかに後方に戦略的に配置されている。それが近いことによって、シェル骨盤領域が人の骨盤になじんで回転することができる。しかし、わずかに後方にあることによって、シェルの腰部領域がユーザの背中の皮膚より幾分少なく、良好ななじみたわみが得られるように伸ばされる(スロットが広がる)が、布が伸びたりひだになるほどではない。
【0050】
具体的に言うと、本背もたれシェル構造体31(図4A)は、ポリプロピレンなどの高分子材料で形成された弾性的にたわみ可能な成形シートを有し、それに上下クッションが配置されている(図4Aを参照)。背もたれシェル31(図16)は、ほぼ椅子20の腰部領域に位置する下半分に複数の水平方向スロット125’を有する。スロット125’は実質的に背もたれシェル31を横切って延在しているが、側部から間隔を置いた位置で終わっているため、弾性的な垂直材料バンド126が各縁部に沿って形成される。材料バンドまたは側部ストラップ126は自然に前方に突出した形状をなすように構成されているが、腰掛けているユーザに最適の腰部支持および形状を与えるようにたわむ。バンド126によって背もたれシェルは、横方向および垂直方向に形を変えて、ユーザの背中の形状になじむように一致することができる。隆起部分127がシェル31の外周に沿って延在している。間隔を置いた1対のリセス128が背もたれシェル31の後表面のほぼ上方胸部領域に形成されている。各リセス128(図14Aおよび図14B)はT字形入口を備えて、リセス128の細い部分129が背もたれフレーム30の上部コネクタ32のステム108を受け取る幅を有し、リセス128の幅広部分130が上部コネクタ32の横ロッド部分109を受け取る形状の幅を有する。各リセス128は背もたれシェル31内で上方に延在しており、ステム108が細い部分129内へ摺動した時、細い部分129に隣接して形成された対向フランジ131がT字形上部コネクタ107のロッド部分109を回動可能に捕らえる。リセス128の隆起部分132が上部コネクタ107を摩擦で積極的に保持し、背もたれシェル31を背もたれフレーム30に固定するが、背もたれシェル31が水平軸線回りに回動できるようにする。これによって、背もたれシェル31は望ましくない制限を受けないで最適腰部支持を行うようにたわむことができる。
【0051】
ベルトブラケット132(図16)が細長い中央ストリップまたはストラップ133を含み、これは背もたれシェル31の底縁部の形状に一致して背もたれシェル31の底縁部内に成形されている。ストリップ133を背もたれシェルの一体部分にすることもできるが、ねじ、締結具、接着剤、摩擦タブ、インサート成形技術、または当該技術分野で周知の他の取り付け方法で背もたれシェル31に取り付けることもできる。ストリップ133は、ストリップ133の端部から前方に延出した側部アーム/フランジ134を含み、これに開口135が設けられている。ねじり調節腰部機構34がフランジ134に係合して、背もたれシェル31を背もたれフレームに位置113(図4A)で回動可能に取り付ける。ねじり調節腰部スプリング機構34は調節可能であって、背もたれシェル31を前方凸状形に押しつけることによって、腰掛けているユーザに最適の腰部支持を行う。ねじり調節腰部スプリング機構34は背もたれシェル31の弾性たわみ性および垂直方向調節式腰部支持部35の形状変更可能性と協働して、腰掛けているユーザの高度に調節可能で快適な背中支持を行う。
【0052】
ピボット位置113は、大腿骨頭の後方で座部24より幾分上方になるように最適に選択される(図12を参照)。ピボット位置113からストリップ133までの前後方向の距離を、腰掛けているユーザの股関節/軸線から下部背骨/尾骨領域までの距離にほぼ等しくして、腰掛けているユーザの背中の下部が股関節回りに曲がる間に移動するのに極めて類似してそれになじみながら下部背もたれ250が移動するようにするのが最適である。位置113と前方延出側部フランジ133の長さとの組み合わせによって、背もたれシェル31が以下のようになじみながらたわむ。背もたれシェル構造体31の骨盤部支持領域250は、腰掛けているユーザが背中を曲げて背中の下部を背もたれシェル構造体31に押しつけた時、背骨および身体の動きに一致するように選択された経路に沿って後下方になじみながら移動する。腰部支持領域251は同時に前方凹状形からより平坦な形状にたわむ。胸部支持領域252は上部コネクタ107回りに回転するが、大幅にたわむことはない。骨盤および胸部支持領域250および252の合計角回転は従来の同期傾動椅子よりも相当に大きく、これによって支持力が相当に増大する。注意すべき点として、背もたれシェル構造体31は水平面上でもたわんで、腰掛けた状態で胴体をねじって物に触れようとするユーザの良好な姿勢支持を行う。注意すべき点として、背もたれフレーム30は直立位置の時に垂直線から後方に約5゜の向きにあり、完全リクライニング位置の時には垂直線から後方に約30゜まで回転する。同時に、座部傾動軸線25は、背もたれフレーム30が直立位置にある時、背もたれ傾動軸線23の後方でその水平位置から約60゜下方にあり、背もたれフレーム30が完全リクライニング位置にある時、背もたれ傾動軸線23のほぼ垂直方向の下方まで回動する。
【0053】
背もたれ構造体31A〜31F(それぞれ図12D〜図12I)は、多くの点で背もたれシェル構造体31に似たなじみやすい背中支持を提供することができるさらなる構造体である。背もたれ構造体31と同様に、本発明は背もたれ構造体31A〜31Fを下部連結部で座部またはベースフレームに取り付けることを含むと考えられる。すなわち、図示の構造体31A〜31Fは、背もたれフレーム30と組み合わせて使用して、腰掛けているユーザの胸部、腰部および骨盤領域に合わせた特定の支持を与えることができる。背もたれ構造体31A〜31Fの各々は、上部および下部ピボット連結部107および113で回動し、それぞれが特定位置のレバーピボット軸線113回りにたわむ側部アーム134を備えている。しかし、背もたれ構造体31A〜31Fはわずかに異なったやり方でそれぞれのなじみやすい背中支持を行う。
【0054】
背もたれ構造体31A(図12D)は、上部ピボット連結部107で回動可能に取り付けられたクッション付き上部背中支持部材255を含み、さらに側部フランジ134を有するベルトブラケット132によって下部位置113で回動可能に取り付けられたクッション付き下部背中支持部材256を含む。上部および下部背中支持部材255および256は、ピボット/摺動連結部257で結合している。ピボット/摺動連結部257は、1対のフランジ258で形成された下部ポケットと、ポケット内で摺動および回動の両方を行う上部フランジ259とを含む。ねじり腰部支持スプリング機構34が下部ピボット位置113に、所望ならば、連結部107にも取り付けられて、上部および下部背中支持部材255および256を前方に押しつける。これらの組み合わせによって、上記の背もたれシェル構造体31と同様に、選択されたユーザの背中と共に移動して実質的にいずれのユーザの背中の形状にも一致することができるなじみやすい背中支持体が提供される。
【0055】
背もたれ構造体31B(図12E)は、上部連結部107で回動可能に取り付けられた上部背中支持部材261と、下部連結部113でベルトブラケットの側部フランジ134に回動可能に取り付けられた下部背中支持部材262と、その間に作動可能に配置された中間背中支持部材262とを含む。中間背中支持部材262は、ピボット263で下部背中支持部材262に回動可能に取り付けられていると共に、ピボット/スライドジョイント264で上部背中支持部材261に摺動可能で回動可能に取り付けられている。ピボット/スライドジョイント264は、ポケットを形成する上部フランジ265と、そのポケット内を回動および摺動する端部を有する別のフランジ266とで形成されている。背もたれ構造体260を前方凹状形に付勢するために、1つまたは複数の連結部107、113および264にスプリングが配置されている。
【0056】
背もたれ構造体31C(図12F)は、横方向腰部スリットを設けたシート状たわみシェルを有する点で、背もたれシェル構造体31と似ている。シェルは上部および下部連結部107および113で背もたれフレーム30に回動可能に取り付けられている。背もたれ構造体31Cのシェルは、シェルの腰部領域の曲線リーフスプリング271、シェルを背もたれフレーム30の中間部分から前方に押し離すスプリング272、および上部連結部107からベルトブラケットの側部フランジ134まで延在する垂直スプリング273またはそのいずれかによって、下部ピボット113および上部ピボット107に位置するトーションスプリング機構34で前方凸状形の方に付勢されている。
【0057】
背もたれ構造体31D(図12G)は、背もたれフレーム30の両側部間にわたして設けられて、背もたれ構造体270のスプリング272と同様に背もたれシェル277の腰部領域を前方に押しつける横方向リーフスプリング276を備えている。背もたれ構造体31E(図12H)は、背もたれシェル280内に埋め込まれて、背もたれ構造体270のスプリング271とほぼ同様に背もたれシェル280の腰部領域を前方に押しつける垂直方向リーフスプリング279を備えている。注意すべき点として、背もたれ構造体278は単一の上部ピボット連結部107だけを備えている。背もたれ構造体31F(図12I)は、背もたれフレーム30の上部と背もたれシェル283の底部のベルトブラケット132とに連結された垂直スプリング282を備えている。背もたれシェル283は前方凸状であるため、スプリング282はシェル283をさらに凸状が強くなるように付勢するため、追加腰部支持が行われる(背もたれ構造体31C(図12F)のスプリング273と比較されたい)。
【0058】
ねじり腰部支持スプリング機構34(図12I)を多くの様々な構成で設計することができるが、背もたれフレーム30および背もたれシェル31間を作動連結する少なくとも1つのスプリングを有すると考えられる。任意であるが、この構造は、張力の調節を行うためにハンドルおよび摩擦ラッチを有する張力調節装置を備えている。スプリングがベルトブラケット132を回転方向前方に付勢することによって、背もたれシェル31は腰掛けているユーザの腰部支持に適した前方凸状形になる。ハンドルを異なったラッチ位置に回転させることによって、スプリングの張力を調節して最適の前方腰部力を与えることができる。腰掛けているユーザが背もたれシェル31の腰部領域を押しつけると、背もたれシェル31はユーザの背骨および肉付きを正確に真似た移動で「なじむように」たわむ。シェル31の材料バンド126の力が自然な曲線形に近づける比較的一定の力を与えるが、ねじり腰部支持スプリング機構34と組み合わせた場合、ユーザが腰部領域にもたれかかった時にそれらは腰部支持用の高度に調節可能な付勢力を与える。背もたれベルトまたは背もたれシェルたわみゾーンを付勢する固定的で調節できないスプリングを直接的に使用したり、設置時だけ調節可能な調節スプリングを使用することもできることに注意されたい。しかし、本調節式装置は腰掛けているユーザの様々な必要性を満たすための最大限の調節が可能である。このため、ユーザは様々な適切に支持された背中姿勢をとることができる。
【0059】
本発明のねじり腰部支持スプリング機構34(図12I)では、背もたれフレーム30から内側に延在してベルトブラケットの側部フランジ134の穴291を貫通したスタッド290によってベルトブラケット132が背もたれフレーム30に回動可能に取り付けられている。ブッシュ292がスタッド290に係合して滑らかに回転できるようにしており、リテーナ293がスタッド290を穴291内に保持している。ベース294が背もたれフレーム30にねじ294’でねじ付けるか、溶接されており、太陽歯車296と一端部の突出チップ297とを有する突出部295を備えている。ハブ298が、突出部295を収容するスリーブ状ボス300を備えたプレート299を含む。ボス300は、スパイラルスプリング303の内端部302を収容するスロット301を有する。スプリング303の胴部は突出部295に巻き付いており、フック状外端部304で終端する。ハブ298は、プレート299からボス300と反対の方向に延出した1対の軸スタッド305を有する。1対の扇形の遊星歯車306がピボット穴307で軸スタッド305に回動可能に取り付けられている。遊星歯車306にはピボット穴307を中心にして弧状に複数の歯308が設けられており、弧の一端部にドライバピン309が配置されている。カップ形ハンドル310が歯車306、ハブ298、スプリング303およびベース294を覆うように形成されている。ハンドル310は、ベース294の突出チップ297に回転可能に係合する中心穴312を有する平板状の端部パネル311を含む。1対の向き合った渦巻き形リセスまたはチャネル313が端部パネル311に形成されている。リセス313は、内端部314と、外端部315と、これらの端部314および315間に形成された複数のデテントまたはスカロップ316を有する細長部分とを含む。リセス313にドライバピン309がはめ込まれる。フック状外端部304がベルトブラケット132上のフィンガ317に係合し、これらのフィンガ317は背もたれフレーム30の特殊形状端部105の弓形スロット318に挿通されている。
【0060】
ハンドル310を回転させて、ねじり腰部支持スプリング機構34を作動させることができる。これによってリセス313が遊星歯車306上のドライバピン309に係合する。遊星歯車306は太陽歯車296と噛み合っているので、ドライバピン309が内向き(または外向き)に押しつけられ、遊星歯車306がそれぞれのピボット/軸305回りの回転を強制されると、遊星歯車306は太陽歯車296の周囲を回転する。次に、遊星歯車306が回転する時、それらはハブ298を回転させる。スパイラルスプリング303がハブ298に連結されているため、スパイラルスプリング303がきつく巻き上げられる(または巻き戻される)。このように、ベルトブラケット132に加わるスプリング303の張力を調節可能に変化させることができる。デテント316は、スプリング303を所望の緊張状態に保持することができる充分な摩擦抵抗を伴ってドライバピン309に係合する。この構造により、スパイラルスプリング303の巻き角(angular winding)がハンドル310の角回転量より大きくなる。
【0061】
変更形ねじれ腰部支持スプリング機構34A(図12K)では、ベースブラケット244Aが背もたれフレーム30の特殊形状端部105Aに取り付けられている。レバー306Aおよびドライバ298Aがベースブラケット244Aに作動可能に取り付けられて、ハンドル310Aの回転時にスパイラルスプリング303Aを巻くことができる。具体的に説明すると、ベースブラケット244Aは、ベルトブラケット132の穴291に回動可能に係合するピボットピン290を含む。第2ピン317が特殊形状端部105Aの弓形スロット318に挿通されており、このスロット318はピボットピン290を中心にして一定半径で延在している。2本のピン360および361がベースブラケット244Aからピボットピン290と反対の方向に延出している。ドライバ298Aは、中央のピン360に回転可能に係合する穴363を設けた開口付き端部362を含む。端部362は、スパイラルスプリング303Aの内端部365に係合するスロットを設けた外表面364を有する。外端部365はフック形で、ベルトブラケット132のピン317に固定的に係合することができる。フィンガ状スタッド366がドライバ298Aの外端部367から側方に延出している。
【0062】
レバー306Aは、ピン361に回動可能に係合する穴368と、穴368の周囲に弓形に延在するスロット369とを設けた本体を含む。ピン370がレバー306Aから延出して、カップ形ハンドル310Aの内表面上のスパイラルカムスロット313Aに係合する。レバー306Aの歯371がドライバ298Aのスタッド366に係合するように配置されている。ハンドル310Aの穴372が、ベースブラケット244Aのピボットピン360に回転可能に係合する。
【0063】
ハンドル310Aは、低張力位置(図12Lおよび図12LL)と高張力位置(図12Mおよび図12MM)との間で回転可能である。具体的に説明すると、ハンドル310Aを回転させると、ピン370がスロット313Aに沿って進み、レバー306Aを穴368およびピボットピン361回りに回転させる。レバー306Aが回転すると、歯371がピン366に係合してドライバ298Aをピン360回りに回転させる。ドライバ298Aの回転によって、スプリング303Aの内端部365が回転し、これによってスプリング303Aが巻き上げられる(または巻き戻される)。ドライバ298A、レバー360Aおよびハンドル310Aの構造によって約4:1の機械的利益が得られるため、所望量の調節力をハンドル310Aに加えてスパイラルスプリング303Aを調節可能に巻くことができる。図示の例では、ハンドル310Aを約330°回転させることによって、約80゜のスプリング張力調節巻き角が生じる。
【0064】
任意であるが、最大の調節可能性を得るために、全体的に平坦であって前表面に幾つかのフック状タブ151を有するスライドフレーム150(図19)を含む垂直方向調節式腰部システム35(図16)が設けられている。ばね鋼などの可撓性材料製の凹状腰部支持シート152(図16)が、シート152の上下縁部に沿って弾性リーフスプリング様のフィンガ153を形成する複数の垂直スロットを含む。(任意の)高さ調節式背中支持シート152は基本的に、通常の背中支持圧力でその下側の背もたれシェルの形状に一致するまでたわむことができる丸みの付いた板ばねである。それを行う際に、それは背もたれを横切る方向に大きい力のバンドを提供する。これは、ユーザの背中のたわみ形状に関係なく、ユーザに高さ調節式局部背中支持を与える。このため、それはユーザを特別なこわばった背中姿勢に押しつけることなく、従来の腰部高さ調節の利点を与える。さらに、背もたれ上の織物または布張りは常に緊張状態に保持されるため、しわがない。しわをなくすために伸縮織物を使用することもできる。
【0065】
ユーザは第2の理由から、すなわち背もたれシェルの形状をユーザの個々の背中の形状にさらに完全に合わせるためにこの装置を使用することもできる。特に下部の腰部/骨盤領域では、人は背中の形状が大幅に異なっている。極端な形状を有するユーザでは、背中がシェルにしっかりと接触しない領域内へ装置を摺動させることが好都合であろう。装置は、正確に「隙間を満たす」と共にこの領域を良好に支持することができる形状に効果的に変化するであろう。他の周知の腰部高さ調節器のいずれも、以下のようにこれを行うことはない。
【0066】
フィンガ153の4つのチップ154が、特にフック状タブ151にしっかり係合してシート152をスライドフレーム150に固定することができる保持タブを形成している。フィンガ153の残りのチップ155は摺動可能にスライドフレーム150に係合し、凹状シートの中央部分156をスライドフレーム150の前方にそれから離れるように保持している。スライドフレーム150は背もたれシェル31上で垂直方向に調節可能であり(図16)、あるいは背もたれシェル31および背もたれクッション間で背もたれシェル31上に配置されている。あるいは、スライドフレーム150を背もたれクッションと背もたれ22を覆う布張りの下側との間に配置することができ、背もたれ22を覆う布地の外側で背もたれ22の前面に配置することさえ可能である。スライドを垂直方向に調節することによって、この構造は腰掛けているユーザが背もたれシェル31上の腰部領域の形状を調節し、これによって高度の快適さを得ることができる。側方に延出したガイド157(図19)がスライドフレーム150の各端部に形成されている。ガイド157は、内向きの溝を形成する対向フランジ158を含む。成形ハンドル159(図20)の各々がガイド157と入れ子式にはめ合わされる形状の脚部160を備えている(図17および図18)。ハンドル159はさらに、背もたれシェル31の縁部に沿った縁部隆起部分127にスナップ式に係合してそれに沿って摺動する形状のC字形リップ160を含む。背もたれシェル31上でのスライドフレーム150の垂直移動を案内するために他の手段、たとえばコード、背もたれシェルの縁部の内側に沿って成形されたトラックなどを設けることもできると考えられる。ハンドル159の拡大平坦端部分161が成形ハンドル159から側方外向きに延出している。注意すべき点として、端部分161はリップ160のすぐ外側の位置161’で比較的薄くなって、クッションおよび布張りシートを背もたれシェル31に取り付けた時にハンドル159が背もたれ22の側縁部に沿った比較的狭いスロットに挿通できるようにしている。
【0067】
図12に示された背もたれ22は、背もたれ22の前部を覆うための布張りシート402の下縁部に位置401で縫いつけられた伸縮織物400を組み込んだ新規な構造を有する。伸縮織物400はさらに、ポリプロピレンまたはポリエチレンなどの構造プラスチックの押し出し加工部材403のノッチ406に縫い込まれている。押し出し加工部材403は背もたれシェル31の下部分404にスナップ式取り付け具、引っ掛け取り付け具、リベット、ねじ、他の機械式締結具または他の固定取り付け手段などの固定手段によって取り付けられている。背もたれ22のフォームクッション405および垂直方向調節式腰部支持装置35が布シート402と背もたれシェル31との間に配置されている。伸縮織物は引き伸ばし率が少なくとも約100%で、解放時の回復率が少なくとも約90%であると考えられる。伸縮織物400およびシート402は緊張状態で背もたれ22上に縫いつけられているため、腰部領域251が平坦状態に近づくように大きく曲がっても、シート402にしわやひだが寄らない。伸縮織物400はあまり見えない位置にあるが、所望ならば椅子の色に着色することもできる。カバー402を背もたれ22の前部と共に後部も覆うように広げることができることに注意されたい。
【0068】
主座部移動、座部の下部走行体(undercarriage)/支持フレームおよび軸受け構造
座部24(図4B)は、座部前部スライド162および座部キャリア124を含む下部走行体によって支持されている。座部深さ調節を望む場合、手動深さ調節式座部フレーム163を(図4Bおよび図21〜図30に示されているように)座部キャリア124上に摺動可能に配置する。座部深さ調節を望まない場合、座部フレーム163および座部後部キャリア124の機能を図29にフレーム部材163’で示されているような単一の構成部材に組み込むことができる。座部シェル164(図4B)が、座部キャリア124上に位置する臀部支持後部分165を含む。臀部支持後部分165は腰掛けているユーザの体重のほとんどを支持し、これに関しては幾分連結棒(perch)に似た作用をする。座部シェル164はさらに、座部フレーム163の前方に延出した大腿部支持前部分166を含む。前部分166は、腰掛けているユーザの股関節のほぼ下方でわずかに前方に戦略的に配置された弾性部分167によって後部分165に連結されている。弾性部分167には複数の横方向スロット168が設けられている。スロット168は比較的短く、座部シェル164を横切る方向に互い違いに配置されているが、座部シェル164の縁部から離れているため、座部シェル164の縁部に材料バンド169が完全で中断しない状態で残っている。バンド169は前後部分166および165を互いに堅固に連結してそれらをほぼ平坦状態に付勢する。座部クッション170が座部フレーム163上に配置され、布張りシートおよび接着剤の両方またはいずれか一方などで位置が固定されている。
【0069】
スライド162(図4B)は、下方および内向きに延出したC字形側部フランジ172を有する上部パネル171を含む。線形潤滑性キャップ173がハウジング26の各側壁の上に取り付けられ、対応の軸受け174がC字形側壁フランジ172の内側に取り付けられて、潤滑性キャップ173に摺動可能に係合する。このように、スライド162は前後に摺動可能にハウジング26上に捕らえられている。座部取り付けブラケット56が上部パネル171の下側に取り付けられて、背もたれ停止機構36と協働するように配置されている。上部パネル171の上に軸174’が取り付けられ、その端部175がスライド162から側方に延出している。
【0070】
座部キャリア124(図4B)は平面図でT字形である。座部キャリア124は板金から「T」字形に打ち抜き加工されており、比較的幅広の後部分176と狭い前部分177とを含む。この部材を補強するために、側部下向きフランジ181および側部上向きフランジ182と共に、細長い型押し部分178、179および180などの型押し部分が部分176および177に形成されている。後述する理由から、間隔を置いた2つのストップタブ183と一連のラッチ開口184が前部分177に形成されている。側部上向きフランジ182に溶接スタッド123が取り付けられて側方に延出している。前述したように、スタッド123はこの位置に座部傾動軸線25を定める。
【0071】
座部フレーム163(図4B)は、座部キャリア124と非常によく似たT字形であるが、座部フレーム163はもっとなべ形であり、全般的に座部キャリア124より大きく、座部シェル164および座部クッション170を支持するのにさらに適している。座部フレーム163は前部分185および後部分186を含む。前部分185は上部パネル187を含み、その側部に下向きフランジ188が設けられている。下向きフランジ188の前部の穴189が後述する能動(active)大腿部たわみ装置190用のピボット軸線を形成している。穴189から後方に離れた位置の別の穴191が、側方に延出して座部深さ調節の制御および能動大腿部たわみ装置190の制御を行う多機能制御部192を支持する軸を支持している。前部分185の中央が隆起して、深さラッチ197を回動可能かつ作動可能に支持するように協働する3つの開口194〜196を有する側壁193(図23)を形成している。前部分185の中央に凹部198が形成され、凹部198の中央にスロット200が切り込まれている。凹部198内にT字形停止リミッタ199(図26)が配置されてねじ留めされており、リミッタ199のステム201がスロット200に下向きに挿通されている(図26および図26A)。逆U字形ブラケット203が幅広の後部分176に取り付けられている。U字形ブラケット203(図28)は、後述する能動大腿部たわみ支持装置190に使用されるガススプリング204の一端部を回動可能に支持するための開口を有する。後部分176(図23)は、周縁部に沿って延在するU字形チャネル部分205と最外縁部フランジ206とを含み、これらは共に後部分176の補強を行う。平坦領域205’が後部分176の両側に形成されて、後軸受け209の上部に摺動可能に係合する。
【0072】
座部深さ調節
1対の平行な細長ブラケット207(図4B)がU字形チャネル部分205の前向きに延出した外側部の下側に取り付けられて、座部フレーム163を座部キャリア124上に摺動可能に支持している。細長いZ字形ブラケット207は、座部フレーム163の下側で前後方向に延在する内向きのC字形ガイドまたはトラック(図21)を形成している。所望ならば、滑らかな作動を得るために、ブラケット207のガイドの内側に軸受け部材を取り付ける。間隔を置いた2つの前部軸受け208(図4B)と間隔を置いた2つの後部軸受け209とが座部キャリア124の上部に取り付けられており、前部軸受け208は前部分177に取り付けられ、後部軸受け209は後部分176に取り付けられている。後部軸受け209は、ブラケット207内のガイドに摺動可能に係合するように構成され、さらにC字形ガイドのC字形部分内へ内向きに延出するトング210を含む。トング210は、座部フレーム163を座部キャリア124から上方に引き離すことができないように座部フレーム163を捕らえている。前部軸受け208は離隔位置で前部分187の下側に摺動可能に係合する。前部軸受け208は、座部フレーム163の前部分を捕らえるように形成することもできるが、この機能を行う大腿部たわみ装置により、これは必要ないと思われる。
【0073】
座部24の深さ調節は、座部フレーム163を座部キャリア124上の軸受け208および209上で最小座部深さの後方位置(図24を参照)と最大座部深さの前方位置(図25を参照)との間を手動式に摺動させることによって行われる。リミッタ199のステム201(図26A)が座部キャリア124の停止タブ183に係合して、座部24が過度に前方または後方に調節されることを防止する。深さラッチ197(図23)はT字形であり、座部フレーム163の開口194および195に回動可能に係合するピボットタブ212および212’を一方のアームに有している。深さラッチ197はさらに、座部フレーム163の開口195を貫通して座部キャリア124の一連のスロット214(図26)の選択された1つにはまる下向きに延びたラッチ歯213を他方のアームに有する。深さラッチ197(図23)の「ステム」が側方で外向きに延出し、作動タブ215を備えている。多機能制御部192は、多機能制御部の主要構成部材を支持する内部軸217を含む。これらの構成部材の1つとして、軸217に回転可能に取り付けられた内側スリーブ218がある。ハンドル219が内側スリーブ218の外端部に連結され、突出部220が内側スリーブ218の内端部に連結されている。突出部220は作動タブ215に連結されて、ハンドル219の回転によって突出部220が移動し、ラッチ197をラッチピボット194および195回りに上下離脱状態に回動させる。その結果、ラッチ歯213が一連のスロット214から解放されて、座部24を新しい所望深さに調節することができる。内側スリーブ218上のスプリングがラッチ197を通常係合位置に押し付けている。内側スリーブ218またはラッチ197に作動連結された内部スプリングを含むなどの様々なスプリング構造を使用することができると考えられる。
【0074】
座部の能動大腿部角度調節(無段階調節式ガススプリング)
座部シェル164の大腿部支持前部分166の下側に前補強プレート222(図28)が取り付けられている。Z字形ブラケット221がプレート222に取り付けられ、ブッシュ223がブラケット221およびプレート222間に固定されている。曲がりロッド軸224がブッシュ223内に回転可能に支持されており、座部フレーム163の下向きフランジ189の開口190に挿通されてその内部で回動可能に支持された端部分225および226を含む。端部分226は平坦側部を含み、U字形ブラケット227がその端部分226に回転不能に取り付けられて、ガススプリング204の端部を支持している。U字形ブラケット227は、曲がりロッド軸224の、ブッシュ223の方に延出した部分に対して一定角度で取り付けられているため、ガススプリング204が伸縮する時、U字形ブラケット227は座部シェル164の大腿部支持前部分166を昇降させるクランクとして作用する。具体的に説明すると、ガススプリング204はブラケット227および203間に作動可能に取り付けられて、伸長時に座部シェル164の大腿部支持前部分166を上昇させることによってさらなる大腿部支持を行う。注意すべき点として、ガススプリング204が固定伸長状態にロックされている時でも、大腿部支持部分166がある程度のたわみ性を与えるので、大腿部は常に快適に支持されている。しかしながら、この能動大腿部支持システムの無段階調節性が、特に脚の短い人に非常に有用である改良調節性を与える。
【0075】
ガススプリング204(図28)は戻り止め式であり、ブラケット203に取り付けられてガススプリング204を解放することによってその伸縮ロッドを伸長または後退可能にする解除ボタン233を後端部に備えている。そのようなガススプリング204は当該技術分野では周知である。多機能制御部192(図3)は、解除ボタン233を作動させるアクチュエータを備えている。具体的に言うと、多機能制御部192は、内側スリーブ218上に作動可能に配置された回転可能な外側スリーブ229(図23)と、外側スリーブ229を回転させるハンドル230とを含む。外側スリーブ229の内側端部からコネクタ231が半径方向に延出している。ケーブル232が外側スリーブ229のコネクタ231から解除ボタン233(図28)まで延在している。ケーブル232は、外側スリーブ229が回転した時にケーブル232が解除ボタン233を引張ってガススプリング204の内部ロックを解除することができるように選択された長さを有する。解除ボタン233は、通常ロック位置にばね付勢されている。腰掛けているユーザは、ハンドル230を操作してガススプリング204を解除することによって、能動大腿部たわみ支持システムを調節する。それから、腰掛けているユーザが座部シェル164の大腿部支持前部分166を押しつける(または、それから離れるように脚を上げる)ことによって、ガススプリング230が曲がりロッド軸217を作動させて大腿部支持前部分166を調節し直すことができる。注意すべき点として、能動大腿部支持システム190は、所定の調節範囲内で無段階調節を可能にする。
【0076】
また、ボーデンケーブル235、スリーブ235’および側部ブラケット235”によって椅子高さを調節するための空気圧垂直高さ調節機構に作動連結された第2回転式ハンドル234が制御部192(図10)において示されている。椅子高さ調節機構の詳細は周知であるので、ここでは説明する必要がない。
【0077】
座部シェル164およびその支持構造体(図4B)は、腰掛けているユーザの大腿部をたわみ可能に支持するように構成されている。そのため、座部クッション170は腰掛けているユーザの股関節のわずかに前方の位置に窪み部分170Aを有する(図12)。布張りの上表面が座部シェル164のたわみのヒンジ軸線から上方に離れた位置にあるために大腿部支持領域が下方にたわむ時に窪み部分170Aで引き伸ばされるため、座部クッション170Bを覆う布張りに窪み部分170Aでタックまたはひだを寄せて、大腿部支持領域の下方たわみ時に材料が伸長できるようにする。あるいは、伸縮織物か、前後に分離した布張りクッションを使用することができる。
【0078】
座部の受動(passive)/たわみ大腿部支持部(ガススプリングを用いない)
受動大腿部撓み装置237(図30)は、座部シェル164の大腿部支持前部分166(図4B)の下側に取り付けられた補強プレート238を含む。1対のL字形停止タブ239(図29)がプレート238の本体から下方に曲がっている。L字形タブ239は水平フィンガ240を備え、フィンガ240は座部フレーム163の前縁部241に重なる位置まで後方に延出している。ブッシュ242がL字形タブ239の内側に配置され、それに設けられたノッチ243が前縁部241に係合している。曲線形のリーフスプリング244が補強プレート238の下側に横方向に配置され、リーフスプリング244の端部245がブッシュ242の上部のリセスに係合している。リーフスプリング244は曲線形であって、本受動大腿部たわみ装置237内にある時には圧縮状態にある。腰掛けているユーザが大腿部で大腿部支持前部分166を押し下げると、リーフスプリング244の中間部分が曲がり、補強プレート238を座部フレーム163の前縁部241の方に移動させる。これが発生した時、各フィンガ240はそれぞれのブッシュ242から離れる(図31)。腰掛けているユーザが大腿部支持前部分166上の下向きの圧力を除去すると、スプリング244は自然な曲がり形状にたわみ、ブッシュ242をフィンガ240に係合する位置に戻す(図30)。注意すべき点として、この受動大腿部たわみ装置237は、ユーザが座部シェル164の大腿部支持前部分166の側部を独立的または同時にたわませることができるようにする。受動大腿部たわみ装置237のたわみ度は、ブッシュ242がL字形タブ239内で移動できる距離によって制限される。
【0079】
以上の説明において、ここに開示されている概念から逸脱せずに本発明に変更を加えることができることは当該技術分野の専門家には容易に理解されるであろう。そのような変更は、そうでないと特許請求の範囲に明言されていない限り、特許請求の範囲に含まれるものと見なされる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明を具現したリクライニング式椅子の正面の斜視図である。
【図2】本発明を具現したリクライニング式椅子の背面の斜視図である。
【図3】本発明を具現したリクライニング式椅子の側面の斜視図である。
【図4A】図1に示されている椅子の上下部分の分解斜視図である。
【図4B】図1に示されている椅子の上下部分の分解斜視図である。
【図5】図1に示されている椅子の側面図であり、図5は直立位置にある時の椅子の可撓性および調節性を示している。
【図6】図1に示されている椅子の側面図であり、図6はリクライニング中の背もたれおよび座部の移動を示している。
【図7】座部下側の装飾カバーを取り除いて示す図1の椅子の正面図である。
【図8】主エネルギ機構、モーメントの腕シフト調節機構および背もたれ停止機構を含む制御部の上面図であり、主エネルギ機構が比較的低トルク位置に調節されて、背もたれが直立位置にあって座部が後方休止位置にある時にとる向きであり、背もたれ停止機構は最大リクライニングが可能であるように背もたれを制限する中間位置にある。
【図8A】図8に示されているベースフレームおよび椅子制御部の斜視図であり、相対位置を示すために、座部および背中支持構造体の一部を点線で示し、制御部上の制御部材の一部を実線で示している。
【図9】図8に示されている制御部および主エネルギ機構の斜視図であり、主エネルギ機構が低トルク位置に調節され、背もたれが直立位置にあって座部が後方に移動して示されている。
【図9A】図9に示されている制御部および主エネルギ機構の斜視図であり、主エネルギ機構が低トルク位置に調節されているが、背もたれがリクライニング位置にあって座部が前方に移動し、スプリングが圧縮されて示されている。
【図9B】図9に示されている制御部および主エネルギ機構の斜視図であり、主エネルギ機構が高トルク位置に調節され、背もたれが直立位置にあって座部が後方に移動して示されている。
【図9C】図9に示されている制御部および主エネルギ機構の斜視図であり、主エネルギ機構が高トルク位置に調節されているが、背もたれがリクライニング位置にあって座部が前方に移動し、スプリングが圧縮されて示されている。
【図9D】図9〜図9Cの主エネルギ機構のねじり力対角たわみの曲線を示すグラフであり、上側の曲線は高トルク(主スプリングが長いモーメントの腕で係合)から得られる力を示し、下側の曲線は低トルク(主スプリングが短いモーメントの腕で係合)から得られる力を示している。
【図10】図8に示されている制御部および主エネルギ機構の拡大上面図であり、背もたれ停止機構を作動させる制御部を含み、背もたれ停止機構がオフ位置に示されている。
【図11】オーバートルク解放機構を含む主エネルギ機構用調節機構の分解図である。
【図11A】変更形背もたれ停止制御部および関連のリンク機構の平面図である。
【図11B】図11Aの円で囲んだ部分の一部断面で示す拡大部分図である。
【図11C】図11Aの線XIC−XICに沿った断面図である。
【図12】背もたれフレームおよび可撓性背もたれシェルを含むと共に、腰掛けているユーザの骨格および肉体を含む、図1に示された背もたれアセンブリの側面図であり、背もたれシェルが実線で前方凸状形に示され、点線で様々なたわみ形に示されている。
【図12A】図4Aに示されている背もたれフレームの拡大斜視図であり、背もたれフレームを成形高分子外側シェルが透明であるかのように示して、補強部材が容易に見えるようにしている。
【図12B】図12AのXXIIB−XXIIB線に沿った断面図である。
【図12C】図12AのXXIIC−XXIIC線に沿った断面図である。
【図12D】腰掛けているユーザの背中になじんで移動することができる可撓性背もたれシェル構造体のさらなる実施形態を示している。
【図12E】腰掛けているユーザの背中になじんで移動することができる可撓性背もたれシェル構造体のさらなる実施形態を示している。
【図12F】腰掛けているユーザの背中になじんで移動することができる可撓性背もたれシェル構造体のさらなる実施形態を示している。
【図12G】腰掛けているユーザの背中になじんで移動することができる可撓性背もたれシェル構造体のさらなる実施形態を示している。
【図12H】腰掛けているユーザの背中になじんで移動することができる可撓性背もたれシェル構造体のさらなる実施形態を示している。
【図12I】腰掛けているユーザの背中になじんで移動することができる可撓性背もたれシェル構造体のさらなる実施形態を示している。
【図12J】図4Aに示されているねじり調節式腰部支持スプリング機構の分解斜視図である。
【図12JJ】図12Jのハブおよびスプリング連結部分の、ハブの反対側から見た分解図である。
【図12K】変更形ねじり調節式腰部支持スプリング機構の分解斜視図である。
【図12L】図12Kに示されている機構の、低トルク位置に調節されている時の側面図であり、図12Lはスプリングドライバを強調している。
【図12LL】図12Kに示されている機構の、低トルク位置に調節されている時の側面図であり、図12LLはレバーを強調している。
【図12M】図12Kに示されている機構の、高トルク位置に調節されている時の側面図であり、図12Mはスプリングドライバを強調している。
【図12MM】図12Kに示されている機構の、高トルク位置に調節されている時の側面図であり、図12MMはレバーを強調している。
【図12N】図12に示されている背もたれ構造の部分断面図である。
【図13】XIII−XIII線に沿った側部断面図であり、ベースフレームを背もたれフレームに相互連結すると共に、背もたれフレームを座部フレームに相互連結するピボットを示している。
【図13A】図13と同様であるが別の構造を示す変更形ピボットの側部断面図である。
【図14A】背もたれシェルを背もたれフレームに連結する上部コネクタの斜視図である。
【図14B】背もたれシェルを背もたれフレームに連結する上部コネクタの正面図である。
【図15】図4Aに示されている背もたれシェルの背面図である。
【図16】図4Aに示されている垂直方向調節式腰部支持機構を含む背もたれの斜視図である。
【図17】図16に示されている垂直方向調節式腰部支持機構の正面図である。
【図18】図16に示されている垂直方向調節式腰部支持機構の上面図である。
【図19】図18に示されている垂直方向調節式腰部支持機構のスライドフレームの正面図である。
【図20】図17に示されている垂直方向調節式腰部支持機構の側方延出ハンドルおよび腰部支持機構のスライド部材へのその取り付け部分を一部断面で示す上面図である。
【図21】図4Bに示されている深さ調節式座部の斜視図であり、座部キャリアおよび座部キャリアに摺動可能に取り付けられた座部下部走行体/支持フレームを含み、座部下部走行体/支持フレームを部分的に破断して座部キャリア上の軸受けを示し、または座部クッションを取り除いてその下側の部品を示している。
【図22】図21に示されている座部キャリアの上面図であり、座部下部走行体/後部フレームを除いているが、座部フレームスライド軸受けを示し、座部キャリア深さ調節器停止装置も示している。
【図23】図21に示されている座部下部走行体/後部フレームおよび座部キャリアの上部斜視図であり、深さ調節部制御ハンドル、リンク機構および座部の選択深さ位置を保持するためのラッチを含む。
【図24】図21に示されている深さ調節式座部の側面図であり、図24は座部が最大座部深さに調節されているところを示している。
【図25】図21に示されている深さ調節式座部の側面図であり、図25は座部が最小座部深さに調節されているところを示し、両方とも最適大腿部支持を行うように座部シェルの前部分を調節するためのガススプリングを含む手動調節式「能動」大腿部支持システムも示している。
【図26】図24および図25に示されている座部支持構造体の上面図であり、座部キャリア(ほとんどが点線で示されている)と、座部下部走行体/後部フレームと、ガススプリングおよび座部の前部分を調節可能に支持する補強プレートを備えた能動大腿部支持システムと、座部の最大前後方向深さ調節を制限するストッパおよび深さ設定ラッチを含む深さ調節機構の一部とを含む。
【図26A】図26のXXVIA−XXVIA線に沿った断面図であって、深さ調節機構用のストッパを示している。
【図27】図26に示されている座部支持構造体の上部斜視図である。
【図28】図26に示されている座部支持構造体の底部斜視図である。
【図29】図26に示されているものと同様であるが、手動調節式大腿部支持システムの代わりに、座部の前部分を支持するためのリーフスプリングを含む受動大腿部支持システムを用いた座部の上部斜視図である。
【図30】図26に示されているものと同様であるが、手動調節式大腿部支持システムの代わりに、座部の前部分を支持するためのリーフスプリングを含む受動大腿部支持システムを用いた座部の底部斜視図である。
【図31】図30に示されているリーフスプリングの端部を支持するブラケットおよびガイドの底部斜視図であり、座部の大腿部支持前部分が下方にたわんで、リーフスプリングを平坦圧縮状態に近づくようにたわませた状態にある。
【符号の説明】
【0081】
20 椅子、21 ベースアセンブリ、24 座部、27 主エネルギ機構、28 スプリング、29 モーメントの腕シフト調節機構、30 背もたれフレーム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースアセンブリと、
該ベースアセンブリ上に支持された座部と、
直立およびリクライニング位置間を移動するように前記ベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれフレームと、
少なくとも1つの上部連結部で該背もたれフレームに、また該少なくとも1つの上部連結部から垂直方向に間隔を置いた下部連結部で椅子に連結された服従背もたれと
を備えており、
該下部連結部は前記座部の後部に近接して前記服従背もたれの底部の前方に配置されて、前記下部連結部が腰掛けているユーザの大腿骨頭および背骨下部に対応する領域にほぼ整合することができる軸線を定めており、前記服従背もたれはたわみ可能であって、腰掛けている成人ユーザの背中のたわみ時に前記服従背もたれが前記上部および下部連結部間で制御状態にたわむようにしており、
前記座部は、前記ベースアセンブリ上に摺動可能に支持された前部分と、前記背もたれフレームに回動可能に連結された後部分とを有して、前記背もたれフレームのリクライニング時に前記座部が前記背もたれフレームと同期して前方に移動するようにした椅子。
【請求項2】
前記服従背もたれは、逆回転移動するように互いに作動連結された上下部分を含み、該上部分は前記上部連結部で前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられ、前記下部分は、前記下部連結部で前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられた前方延出フランジを含み、前記下部連結部から前記下部分の下側前表面までの後方距離が、平均的な腰掛けている成人ユーザの股関節から平均的な腰掛けている成人ユーザの背骨の後/下部までを計算した所定距離とほぼ同一であって、腰掛けている成人ユーザの背中の下部のたわみ時に前記服従背もたれがたわみ、同時に快適な姿勢支持を行うことができるようにした請求項1記載の椅子。
【請求項3】
前記服従背もたれは、腰掛けているユーザのほぼ腰部領域に位置するたわみゾーンによって連結された上下の剛直部分を有する背もたれシェルを含む請求項1記載の椅子。
【請求項4】
前記たわみゾーンには、前記服従背もたれをほぼ横切るが、腰部領域の両側縁部に連続した材料バンドを残す位置で終了した複数の水平方向スリットが設けられている請求項3記載の椅子。
【請求項5】
前記背もたれシェルに作動可能に取り付けられたねじり腰部支持機構を備えており、該ねじり腰部支持機構は、前記シェルを前向き突出凸状形に押しつけて最適腰部支持が得られるようにする請求項4記載の椅子。
【請求項6】
腰掛けているユーザの腰部領域の前記服従背もたれの前表面の形状を変化させるために、垂直方向に調節されるように前記服従背もたれに取り付けられた垂直方向調節式腰部支持部材を備えた請求項5記載の椅子。
【請求項7】
前記垂直方向調節式腰部支持部材には、前記服従背もたれの周縁部に係合してそれと一致するように構成されていると共に、前記垂直方向調節式腰部支持部材に摺動可能に係合して前記周縁部に沿って内外に調節されるように構成された側方延出ハンドルが含まれる請求項6記載の椅子。
【請求項8】
前記下部連結部の1つに取り付けられて、前記服従背もたれを前向き突出凸状形に押しつけるねじり腰部支持機構を備えた請求項1記載の椅子。
【請求項9】
前記服従背もたれの前表面に作動可能に取り付けられた垂直方向調節式腰部支持部材を含み、該垂直方向調節式腰部支持部材は、腰掛けているユーザの腰部領域の前記服従背もたれの前表面での支持力を変化させるように構成されている請求項1記載の椅子。
【請求項10】
前記垂直方向調節式腰部支持部材にほぼ水平方向に摺動可能に係合した少なくとも1つのハンドルを備えており、該ハンドルは、前記服従背もたれの周縁部に沿って移動して前記垂直方向調節式腰部支持部材を垂直方向に調節するように構成されている請求項9記載の椅子。
【請求項11】
前記上部連結部は上部ピボット連結部を含む請求項1記載の椅子。
【請求項12】
前記上部ピボット連結部は、前記背もたれフレーム上の突出T字形コネクタと、前記服従背もたれ内の対応のリセスとを含み、該リセスは、前記T字形突出コネクタを受け取ってそれに摩擦係合することによって、前記服従背もたれを前記背もたれフレームに取り付けるように構成されている請求項11記載の椅子。
【請求項13】
前記服従背もたれは、前記服従背もたれの底縁部に沿って取り付けられたベルトブラケットを含み、該ベルトブラケットは、前記下部コネクタの一部を形成するフランジを含む請求項1記載の椅子。
【請求項14】
前記下部コネクタの1つに取り付けられた調節式ねじり腰部支持部材を備えた請求項13記載の椅子。
【請求項15】
前記背もたれフレームは、逆曲線アーチを描いている請求項1記載の椅子。
【請求項16】
前記背もたれフレームは、内部金属補強材と、該内部金属補強材の中間部分の全側部を覆う外部高分子カバーとを含む請求項1記載の椅子。
【請求項17】
前記背もたれフレームは、前記座部の前記後部分の両側に位置する特殊形状端部を含み、該特殊形状端部は、前記背もたれフレームに回動可能に連結される第1ピボットと、前記座部に回動可能に連結される第2ピボットとを定めている請求項1記載の椅子。
【請求項18】
ベースアセンブリと、
直立およびリクライニング作動位置間を移動するように前記ベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれフレームと、
上部連結部で該背もたれフレームに作動可能に取り付けられ、また下部連結部で椅子に作動可能に取り付けられた服従背もたれと
を備えており、
該服従背もたれは、ほぼその下縁部に沿って配置されて前記下部連結部に回転軸線を形成する前方延出フランジを含み、該軸線は前記座部の後部分に近接して前記服従背もたれの前方に配置されており、前記服従背もたれは、胸部分、骨盤部分および可撓性の腰部分を含み、腰掛けているユーザが背中下部を後方にたわませた時、前記服従背もたれの骨盤部分が前記軸線回りに後下方に回動移動し、前記服従背もたれの腰部分がほぼ後方にたわみ移動して骨盤部分に対してさらに平坦な形状になり、前記背もたれの胸部分が前記上部連結部回りに回動することによって、前記服従背もたれは、前記背もたれフレームおよび前記ベースアセンブリと協働して、腰掛けているユーザの胴部および背骨のたわみおよび移動である腰掛けているユーザの背中の姿勢の支持を行うことができるようにした椅子。
【請求項19】
前記服従背もたれを前向き突出凸状形にねじって押しつけることによって腰掛けているユーザに最適の腰部支持を与える調節式ねじり腰部支持スプリング機構を備えた請求項18記載の椅子。
【請求項20】
前記服従背もたれは、弾性腰部領域を有する成形シェルを含む請求項19記載の椅子。
【請求項21】
前記成形シェルの下縁部に取り付けられたベルトブラケットを備えた請求項20記載の椅子。
【請求項22】
前記服従背もたれの前部に作動可能に取り付けられた垂直方向調節式腰部支持部材を含む請求項21記載の椅子。
【請求項23】
前記上部連結部は、前記ベースフレーム上の突出部と、前記服従背もたれの対応リセスとを含み、該リセスは、前記突出部を受け取ってそれに摩擦係合するように構成されている請求項18記載の椅子。
【請求項24】
腰掛けているユーザの腰部領域で前記服従背もたれに取り付けられて、腰部領域で前記服従背もたれの前表面の形状を変化させる垂直方向調節式腰部支持部材を含む請求項18記載の椅子。
【請求項25】
前記垂直方向調節式腰部支持部材に作動可能に係合して、前記垂直方向調節式腰部支持部材の垂直方向調節時に前記服従背もたれの周縁部に沿って移動するように構成されたハンドルを備えた請求項18記載の椅子。
【請求項26】
前記背もたれフレームは、前記服従背もたれの両側に特殊形状端部を有しており、該特殊形状端部は背もたれ傾動軸線、座部傾動軸線、および該背もたれ傾動軸線および該座部傾動軸線の後方に位置する背もたれシェル底部傾動軸線とを定め、該背もたれシェル底部傾動軸線はほぼ調節式ねじり腰部支持スプリング機構に位置している請求項18記載の椅子。
【請求項27】
前記服従背もたれは、カバーシートを含み、その少なくとも1つの伸縮部分が伸縮材料であって、前記服従背もたれのたわみ時に前記カバーシートを前記服従背もたれ上に緊張状態に維持することができる請求項18記載の椅子。
【請求項28】
前記伸縮部分は、前記カバーシートの下縁部に縫いつけられたストリップ状の伸縮織物を含む請求項27記載の椅子。
【請求項29】
前記服従背もたれは、背もたれシェルを含むと共に、前記ストリップ状伸縮織物に取り付けられた延出部分を含み、該延出部分は前記背もたれシェルの下縁部に固定されている請求項28記載の椅子。
【請求項30】
前記延出部分は、前記ストリップ状伸縮織物の縁部を受け取るノッチを含み、該ノッチに沿って前記ストリップ状伸縮織物に縫いつけられている請求項29記載の椅子。
【請求項31】
ベースと、座部と、該ベースに回転可能に取り付けられた背もたれフレームと、該背もたれフレームを直立位置の方に押しつける第1エネルギ機構とを有する椅子において、
たわみ可能に曲がって腰掛けているユーザの背中になじんで支持することができる様々な曲線形をとる服従背もたれと、該服従背もたれを第1連結部で前記背もたれフレームに回動可能に連結する前方延出フランジを有するベルトブラケットとを備えており、前記服従背もたれが、前記第1連結部から垂直方向に間隔を置いた第2位置で前記服従背もたれを前記背もたれフレームに回動可能に連結する第2連結部を有することによって、前記服従背もたれは前記第1および第2連結部によって制限された範囲内で移動するように拘束されており、さらに、
ほぼ前記第1および第2連結部の一方に位置して、前記ブラケットを押しつけるように、また前記服従背もたれの腰部を椅子に対して前方に押しつけるように構成された力発生機構を含む第2エネルギ機構を含む改良。
【請求項32】
前記ベルトブラケットは、前記第1連結部をほぼ前記座部の後部の、腰掛けている一般的な成人ユーザの骨盤にほぼ整合することができる位置に配置する側部フランジを含み、腰掛けている成人ユーザが背中を後方にたわませた時、前記背もたれの骨盤部分が後下方に移動し、前記背もたれの腰部分がほぼ後方にたわみ移動して骨盤部分に対してさらに平坦な形状になり、前記背もたれの胸部分が前記第2連結部回りに回動し、骨盤部分および胸部分は腰部分によってたわみ可能に相互連結されて、腰掛けている成人ユーザの背中の移動に非常になじむようにして移動することができる請求項31記載の椅子。
【請求項33】
ベースアセンブリと、
座部と、
直立およびリクライニング位置間を移動するように該ベースフレームに回動可能に取り付けられた背もたれフレームと、
固定の上部連結部で該背もたれフレームに回動可能に取り付けられ、下部連結部で前記背もたれフレーム、前記座部および前記ベースアセンブリの1つに回動可能に取り付けられた前方延出フランジを含む服従背もたれと
を備えており、
前記下部連結部は該服従背もたれの下側前中央表面から側方に間隔を置いた位置にあることによって、腰掛けている成人ユーザの背骨および背中の下部のたわみ時に、前記服従背もたれは腰掛けている成人ユーザの背中および背骨のたわみになじんでたわんでそれに追従することができる椅子構造。
【請求項34】
前記下部連結部は、前記服従背もたれの前記フランジを前記背もたれフレームに連結する請求項33記載の椅子構造。
【請求項35】
前記服従背もたれは、たわみ領域によって相互連結された比較的剛直な上下部分を含む請求項34記載の椅子構造。
【請求項36】
ベースアセンブリと、
座部と、
中間上部分、前記ベースアセンブリに回動可能に取り付けられた1対の特殊形状端部分、前記上部分から突出したT字形上部コネクタ、および前記特殊形状端部分内の1対の下部コネクタを有する逆U字形背もたれフレームと、
上部コネクタを受け取ってそれに摩擦係合するように構成された上部リセスを含み、さらに、前記下部コネクタに連結できるようにする距離だけ前方に延出した対向フランジを備えて下縁部に沿って設けられたベルトブラケットを含む服従背もたれと、
前記座部の後方付近の位置で前記対向フランジを前記下部コネクタに回動可能に連結する連結機構と
を備えた椅子。
【請求項37】
前記服従背もたれは、たわみ腰部領域を含み、前記フランジが前方に延出する距離は2〜3インチであって、該距離は腰掛けている成人ユーザの股関節から平均的な腰掛けている成人ユーザの背骨の下部までの距離とほぼ同一であるように計算されているため、前記服従背もたれは、たわむ時になじんでたわみ、腰掛けている成人ユーザの背骨に連続的で快適な支持を与えることができる請求項36記載の椅子。
【請求項38】
背もたれフレームと、
特徴的に非常にたわみ可能で曲がることができる前方突出腰部支持領域を有することによって、複数の様々な凸状形にたわむことができる非常に服従的な背もたれと、
該服従背もたれを前記背もたれフレームに回動可能に連結する上部および下部連結部と、
前記服従背もたれおよび前記背もたれフレームの少なくとも一方に作動可能に取り付けられた調節式力発生機構と
を備えており、
該力発生機構は、前記腰部支持領域を調節可能に前方に押しつける調節可能な付勢力を与えることによって腰掛けている成人ユーザの背中の最適腰部支持を行うように構成されているが、前記力発生機構は、前記服従背もたれの形状変化を強制することなく付勢力を与えることを特徴とする椅子用の背もたれ構造。
【請求項39】
背もたれフレームと、
それぞれが腰掛けている成人ユーザの背中の姿勢を快適に支持することができる複数の様々な凸状形にたわみ移動可能である前方突出腰部支持領域を有する非常に服従的な背もたれと、
該服従背もたれを前記背もたれフレームに回動可能に連結する上部および下部連結部と、
前記服従背もたれおよび前記背もたれフレームの一方または両方に作動可能に取り付けられて、前記腰部領域を前方に押しつけることによって腰掛けているユーザの背中の最適腰部支持を行う調節式ねじり力発生機構と
を備えており、
該ねじり力発生機構は、前記下部連結部で前記背もたれフレームおよび前記服従背もたれに作動可能に取り付けられている椅子用の背もたれ構造。
【請求項40】
前記服従背もたれは、比較的剛直な胸部支持領域と、比較的剛直な骨盤支持領域とを含み、これらは前記腰部支持領域によって相互連結されている請求項39記載の背もたれ構造。
【請求項41】
前記腰部支持領域は、可撓性材料シートを備えている請求項40記載の背もたれ構造。
【請求項42】
前記ねじり力発生機構は、スプリングおよびハンドルを含み、該ハンドルを回転させて巻き上げるか、巻き戻すことによって前記スプリングの張力を調節することができ、前記スプリングは前記服従背もたれおよび前記背もたれフレーム間に作動連結されて、前記服従背もたれの前記腰部支持領域を前向き凸状形に押しつけるようにした請求項39記載の背もたれ構造。
【請求項43】
前記ねじり力発生機構は、前記スプリングの張力を調節する時に機械的利益を与えるレバーを含む請求項42記載の背もたれ構造。
【請求項44】
エネルギ源を内部に有する制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
該ベースアセンブリ上の座部と、
直立位置およびリクライニング位置間を移動するように該エネルギ源に作動可能に相互連結された背もたれ支持部と
を備えており、
該背もたれ支持部は、背もたれフレームおよび背もたれシェルを含み、該背もたれシェルは、腰掛けている成人ユーザの背中を支持することができる形状を有してそれに適応される弾性たわみ高分子シートを有し、ほぼ椅子の骨盤領域に配置された半剛性の下部領域と、該下部領域の上方でほぼ椅子の腰部領域に配置された可撓性の中央領域と、該中央領域の上方で椅子の胸部領域に配置された半剛性の上部領域とを含み、
前記背もたれフレームは、前記背もたれシェルの前記上部領域を前記背もたれフレームに結合する第1取り付け部と、前記背もたれシェルの前記下部領域を前記背もたれフレームに回動可能に結合する複数の第2ピボット取り付け部とを有し、該第2取り付け部は前記下部領域の移動を拘束して、たわみを前記腰部領域で制御状態でなじむように発生させることによって、腰掛けている時に腰掛けている成人ユーザの背骨がたわむ時、前記腰部領域で腰掛けている成人ユーザの背骨の連続的で快適な支持を確実に行うことができるように前記背もたれ支持部を適応させることができ、前記背もたれシェルの前記中央領域は、垂直方向に間隔を置いて前記背もたれ支持部の前記中央領域の一部分をほぼ水平方向に横切るように延在した前記シートの複数のスロットを含み、該スロットが前記シートの周縁部の手前で終了することによって、前記スロットは前記中央領域に複数の細長い水平方向の弾性ストラップを形成しており、前記椅子に腰掛けている時の成人ユーザを弾性的に支持できるように該ストラップの各々の寸法を定めて適応させており、
前記背もたれシェルの前記下部領域は、前記背もたれフレームの前記第2取り付け部に回動可能に結合された前方延出フランジを有する補強部を含み、該補強部および前記ピボット取り付け部は、腰掛けているユーザの骨盤領域の少なくとも一部分を移動可能に堅固に支持するよう適応された椅子。
【請求項45】
前記背もたれフレームは、前記背もたれ支持部が直立およびリクライニング位置間を移動できるように前記背もたれフレームを前記ベースアセンブリに回動可能に取り付ける第1ピボットを含み、該第1ピボットの軸線は前記座部の後方に配置されるため、該軸線は腰掛けている成人ユーザの股関節にほぼ配置されるように適応される、請求項44記載の椅子。
【請求項46】
エネルギ源を内部に有する制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
該ベースアセンブリ上の座部と、
直立位置およびリクライニング位置間を移動するように該エネルギ源に作動可能に相互連結された背もたれ支持部と
を備えており、
該背もたれ支持部は、背もたれフレームおよび背もたれシェルを含み、該背もたれシェルは、腰掛けている成人ユーザの背中を支持することができる形状を有してそれに適用される弾性たわみ高分子シートを有し、ほぼ椅子の骨盤領域に配置された半剛性の下部領域と、該下部領域の上方でほぼ椅子の腰部領域に配置された可撓性の中央領域と、該中央領域の上方で椅子の胸部領域に配置された半剛性の上部領域とを含み、
前記背もたれフレームは、前記背もたれシェルの前記上部領域を前記背もたれフレームに結合する第1取り付け部と、前記背もたれシェルの前記下部領域を前記背もたれフレームに回動可能に結合する複数の第2ピボット取り付け部とを有し、該第2取り付け部は前記下部領域の移動を拘束して、たわみを前記腰部領域で制御状態でなじむように発生させることによって、腰掛けている時に腰掛けている成人ユーザの背骨がたわむ時、前記腰部領域で腰掛けている成人ユーザの背骨の連続的で快適な支持を確実に行うことができるように前記背もたれ支持部を適応させることができ、前記背もたれシェルの前記下部領域を前記背もたれフレームに回動可能に結合する前記第2ピボット取り付け部は、前記背もたれシェルの前記中央領域を前方に押しつける付勢装置を含む椅子。
【請求項47】
前記背もたれシェルの前記下部領域は、前記背もたれフレームの前記第2取り付け部に回動可能に結合された前方延出フランジを含み、前記付勢装置は、前記前方延出フランジに作動可能に相互連結されたトーションスプリングを含む請求項46記載の椅子。
【請求項48】
前記付勢装置は、前記トーションスプリングのプレテンションを調節する手段を含む請求項47記載の椅子。
【請求項49】
エネルギ源を内部に有する制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
該ベースアセンブリ上の座部と、
直立位置およびリクライニング位置間を移動するように該エネルギ源に作動可能に相互連結された背もたれ支持部と
を備えており、
該背もたれ支持部は、背もたれフレームおよび背もたれシェルを含み、該背もたれシェルは、腰掛けている成人ユーザの背中を支持することができる形状を有してそれに適応される弾性たわみ高分子シートを有し、ほぼ椅子の骨盤領域に配置された半剛性の下部領域と、該下部領域の上方でほぼ椅子の腰部領域に配置された可撓性の中央領域と、該中央領域の上方で椅子の胸部領域に配置された半剛性の上部領域とを含み、
前記背もたれフレームは、前記背もたれシェルの前記上部領域を前記背もたれフレームに結合する第1取り付け部と、前記背もたれシェルの前記下部領域を前記背もたれフレームに回動可能に結合する複数の第2ピボット取り付け部とを有し、該第2取り付け部は前記下部領域の移動を拘束して、たわみを前記腰部領域で制御状態でなじむように発生させることによって、腰掛けている時に腰掛けている成人ユーザの背骨がたわむ時、前記腰部領域で腰掛けている成人ユーザの背骨の連続的で快適な支持を確実に行うことができるように前記背もたれ支持部を適応させることができ、前記背もたれシェルの前記下部領域は、前記背もたれフレームの前記第2ピボット取り付け部に回転軸線を形成する前方延出フランジを含み、該回転軸線は前記座部の後またはその後方に配置して、前記軸線が腰掛けている成人ユーザの骨盤にほぼ近接した位置をとることができるようにして、腰掛けている成人ユーザが背中下部を後方にたわませた時、前記背もたれシェルの下部分が後下方に移動し、前記背もたれシェルの中央部分がほぼ後方にたわんで下部分に対してさらに平坦な形状になるようにした椅子。
【請求項50】
エネルギ源を内部に有する制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
該ベースアセンブリ上の座部と、
直立位置およびリクライニング位置間を移動するように該エネルギ源に作動可能に相互連結された背もたれ支持部と
を備えており、
該背もたれ支持部は、背もたれフレームおよび背もたれシェルを含み、該背もたれシェルは、腰掛けている成人ユーザの背中を支持することができる形状を有してそれに適応される弾性たわみ高分子シートを有し、ほぼ椅子の骨盤領域に配置された半剛性の下部領域と、該下部領域の上方でほぼ椅子の腰部領域に配置された可撓性の中央領域と、該中央領域の上方でほぼ椅子の胸部領域に配置された半剛性の上部領域とを含み、
前記背もたれフレームは、前記背もたれシェルの前記上部領域を前記背もたれフレームに結合する第1取り付け部と、前記背もたれシェルの前記下部領域を前記背もたれフレームに回動可能に結合する複数の第2ピボット取り付け部とを有し、該第2取り付け部は前記下部領域の移動を拘束して、たわみを前記腰部領域で制御状態でなじむように発生させることによって、腰掛けている時に腰掛けている成人ユーザの背骨がたわむ時、前記腰部領域で腰掛けている成人ユーザの背骨の連続的で快適な支持を確実に行うことができるように前記背もたれ支持部を適応させることができ、前記背もたれフレームは曲線アーチを形成している椅子。
【請求項51】
前記背もたれフレームは、弾性高分子カバー内に収容された内部金属製補強材を有する請求項44記載の椅子。
【請求項52】
前記ベースアセンブリに作動可能に取り付けられた座部を備えており、該座部は、前記背もたれ支持部を前記エネルギ源に相互連結するリンクを形成している請求項44記載の椅子。
【請求項53】
エネルギ源を内部に有する制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
背もたれアセンブリ上に移動可能に支持されて、前記エネルギ源に作動可能に相互連結された背もたれ支持部を含む背もたれアセンブリと
を備えており、
該背もたれ支持部は、背もたれフレームと、少なくとも1つの連結部によって該背もたれフレームに連結された背もたれシェルとを含み、該背もたれシェルは、腰掛けている成人ユーザの背中を支持することができる弾性たわみ高分子シートを有し、該シートは、ほぼ椅子の骨盤領域に配置された下部領域と、該下部領域の上方でほぼ椅子の腰部領域に配置された中央領域と、該中央領域の上方でほぼ椅子の胸部領域に配置された上部領域とを含み、さらに、前記背もたれシェルの前面上のクッションと、前記背もたれシェルの前方に位置する垂直方向調節式腰部支持部材とを含み、該腰部支持部材は、前記背もたれ支持部上に移動可能に支持されて、腰部領域で前記背もたれの前表面の形状を変化させるように垂直方向に調節可能に構成されており、前記垂直方向調節式腰部支持部材には、前記背もたれシェルの特殊形状の非平行対向周縁部に係合して追従するように構成されていると共に、前記前記垂直方向調節式腰部支持部材に摺動可能に係合して前記周縁部に沿って側方に内外に調節されるように構成された側方延出ハンドルが含まれる椅子。
【請求項54】
上縁部を備えた対向フランジを有する制御部ハウジングと、該制御部ハウジングの前記上縁部に取り付けられた潤滑性キャップとを含み、該潤滑性キャップがスライド部材に摺動可能に係合したトラックを形成する上表面を有するベースアセンブリと、
直立およびリクライニング位置間を移動するように背もたれピボットで前記ベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれフレームと、
前記ベースアセンブリおよび前記背もたれフレーム上に作動可能に支持されており、ほぼ水平方向に摺動するように前記制御部ハウジングに摺動可能に係合したスライド部材を含むと共に、前座部ピボットで該スライド部材に回動可能に取り付けられ、後座部ピボットで前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられた座部キャリアを含む座部支持構造体と
を備えた椅子。
【請求項55】
前記座部支持構造体に取り付けられた座部シェルを備えており、該座部シェルは、腰掛けている一般的な成人ユーザの大腿部を快適に支持するように構成された後部分と、腰掛けている成人ユーザの臀部を支持すると共に、腰掛けている成人ユーザの体重の大部分を快適に支持する前部分と、前記後部分および前記前部分を連結するたわみゾーンとを含む請求項54記載の椅子。
【請求項56】
前記座部支持構造体と前記前部分との間に延在するガススプリングを備えており、該ガススプリングは解除可能な戻り止め形式の装置である請求項55記載の椅子。
【請求項57】
前記座部支持構造体および前記前部分に回動可能に取り付けられて、前記ガススプリングに作動連結された曲がりロッド軸を備えた請求項56記載の椅子。
【請求項58】
前記前部分を前記座部支持構造体上に作動可能に支持するリーフスプリングを備えた請求項57記載の椅子。
【請求項59】
前記制御部ハウジング内に配置されたスプリング機構を備えており、該スプリング機構は前記スライド部材に作動連結されている請求項54記載の椅子。
【請求項60】
前記スプリング機構は、前記制御部ハウジング内に横方向に配置されたスプリングを含み、さらに、前記制御部ハウジングに作動可能に回動連結されたレバーを含み、該レバーは一端部で前記スプリングに作動可能に係合し、他端部で前記座部支持構造体に作動可能に係合している請求項59記載の椅子。
【請求項61】
制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
直立およびリクライニング位置間を移動するように背もたれピボットで前記ベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれフレームと、
前記ベースアセンブリおよび前記背もたれフレーム上に作動可能に支持されており、ほぼ水平方向に摺動するように前記制御部ハウジングに摺動可能に係合したスライド部材を含むと共に、前座部ピボットで該スライド部材に回動可能に取り付けられ、後座部ピボットで前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられた座部キャリアを含む座部支持構造体と、
選択的に深さ調節可能に該座部支持構造体上に摺動可能支持された座部シェルと
を備えており、
これによって前記座部シェルの深さを前記背もたれフレームに対して選択的に調節することができる椅子。
【請求項62】
制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
直立および完全リクライニング位置間を移動するように該ベースアセンブリに回動可能に取り付けられたリクライニング式背もたれフレームと、
前記制御部ハウジング上に摺動可能に支持され、前記背もたれフレーム上に回動可能に支持された座部と、
前記ベースアセンブリ上に作動可能に支持されて、前記座部に係合して前記座部を停止させると同時に、前記背もたれのリクライニングを完全リクライニング位置に達する前の選択位置に停止させる可変背もたれ停止機構と
を備えており、
該可変背もたれ停止機構は、座部係合部材と、該座部係合部材を調節可能に移動させるアクチュエータレバーとを含み、前記座部係合部材および前記レバーは噛み合い歯を備えて滑りのない係合を行うようにした椅子。
【請求項63】
前記座部係合部材は、前記座部に選択的に係合する形状のステップを有する可動カムを含む請求項62記載の椅子。
【請求項64】
前記可変背もたれ停止機構は、前記ステップの特定の1つが前記座部に係合する位置に配置される選択停止位置に前記カムを保持するスプリングデテントを含む請求項63記載の椅子。
【請求項65】
前記カムに連結されて、前記特定の1つのステップを選択するために前記カムを回転させるアクチュエータを備えた請求項64記載の椅子。
【請求項66】
制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
直立および完全リクライニング位置間を移動するように該ベースアセンブリに回動可能に取り付けられたリクライニング式背もたれフレームと、
前記制御部ハウジング上に摺動可能に支持され、前記背もたれフレーム上に回動可能に支持された座部と、
前記ベースアセンブリ上に作動可能に支持されて、前記座部に係合して前記座部を停止させると同時に、前記背もたれのリクライニングを完全リクライニング位置に達する前の選択位置に停止させる可変背もたれ停止機構と
を備えており、
該可変背もたれ停止機構は、前記座部に選択的に係合する形状のステップを有する可動カムを含むと共に、前記ステップの特定の1つが前記座部に係合する位置に配置される選択停止位置に前記カムを保持するスプリングデテントをさらに含み、また、
前記カムに連結されて、前記特定の1つのステップを選択するために前記カムを回転させるアクチュエータを備えており、該アクチュエータは、前記制御部ハウジングに回動可能に取り付けられたレバーを含み、該レバーおよび前記カムは噛み合い歯を備えている椅子。
【請求項67】
前記アクチュエータは、前記レバーに作動連結された回転式ハンドルを含む請求項66記載の椅子。
【請求項68】
前記アクチュエータは、前記ハンドルを前記レバーに連結するロッドを含む請求項67記載の椅子。
【請求項69】
前記ハンドルは、半径方向延出突出部を含むと共に、ピボット/スライドジョイントによって前記レバーに連結されていることによって、前記ハンドルが第1軸線回りに回転し、前記レバーが前記第1軸線に平行でなく傾斜した第2軸線回りに回転するようにして、前記ハンドルが焼き付きを伴わないで前記レバーの回転を駆動するようにした請求項67記載の椅子。
【請求項70】
制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
直立および完全リクライニング位置間を移動するように該ベースアセンブリに回動可能に取り付けられたリクライニング式背もたれフレームと、
前記制御部ハウジング上に摺動可能に支持され、前記背もたれフレーム上に回動可能に支持された座部と、
前記ベースアセンブリ上に作動可能に支持されて、前記座部に係合して前記座部を停止させると同時に、前記背もたれのリクライニングを完全リクライニング位置に達する前の選択位置に停止させる可変背もたれ停止機構と
を備えており、
該可変背もたれ停止機構は、前記座部に選択的に係合する形状のステップを有する可動カムを含み、該カムはさらに、デテントと噛み合って前記ステップを前記座部に係合する位置に選択的に保持する波形表面を含むと共に、前記カムを作動させるためにアクチュエータ上の対応歯と噛み合う歯を含む椅子。
【請求項71】
腰掛けている一般的な成人ユーザの大腿部を快適に支持するように構成された前部分と、腰掛けている成人ユーザの臀部を快適に支持すると共に、腰掛けている成人ユーザの体重の大部分を快適に支持する後部分と、前記前後部分を連結するたわみ中間部分とを含む弾性たわみ座部シェルを備えており、前記前部分は、該座部シェルのほぼ中間またはその前方で、腰掛けている成人ユーザの股関節の予想位置のほぼ前方に位置することによって、ほとんどの成人ユーザでは腰掛けている成人ユーザの体重が前記後部分で実質的に担持されており、さらに、
前記座部シェル上に支持された座部クッションと、
前記シェルの前記後部分を支持するなべ形座部キャリアと
を備えており、
該座部キャリアは、前記たわみ中間部分の下側に延在して前記たわみ中間部分から下方に離れてそれに連結されていないことを特徴とする前方延出部分を含み、さらに、
前記座部シェルの前記前部分を前記座部キャリアの前記前方延出部分上に作動可能に支持する調節式大腿部たわみ支持機構を備えて、腰掛けている成人ユーザに最適大腿部圧力および支持を与えるように前記前部分が前記後部分に対して調節可能であって、前記調節式大腿部たわみ支持機構は、プレテンションを掛けた横方向リーフスプリングを含む椅子用の座部構造。
【請求項72】
腰掛けている一般的な成人ユーザの大腿部を快適に支持するように構成された前部分と、腰掛けている成人ユーザの臀部を快適に支持すると共に、腰掛けている成人ユーザの体重の大部分を快適に支持する後部分と、前記前後部分を連結するたわみ中間部分とを含む弾性たわみ座部シェルを備えており、前記前部分は、該座部シェルのほぼ中間またはその前方で、腰掛けている成人ユーザの股関節の予想位置のほぼ前方に位置することによって、ほとんどの成人ユーザでは腰掛けている成人ユーザの体重が前記後部分で実質的に担持されており、さらに、
前記座部シェル上に支持された座部クッションと、
前記シェルの前記後部分を支持するなべ形座部キャリアと
を備えており、
該座部キャリアは、前記たわみ中間部分の下側に延在して前記たわみ中間部分から下方に離れてそれに連結されていないことを特徴とする前方延出部分を含み、さらに、
前記座部シェルの前記前部分を前記座部キャリアの前記前方延出部分上に作動可能に支持する調節式大腿部たわみ支持機構を備えて、腰掛けている成人ユーザに最適大腿部圧力および支持を与えるように前記前部分が前記後部分に対して調節可能であって、前記調節式大腿部たわみ支持機構は、曲がりロッド軸と、該曲がりロッド軸を回転させ、その後に前記曲がりロッド軸を選択向きに保持する解除可能にロック可能なガススプリングとを含む椅子用の座部構造。
【請求項73】
腰掛けている一般的な成人ユーザの大腿部を支持するように構成された前部分と、腰掛けている成人ユーザの大腿部を快適に支持すると共に、腰掛けている成人ユーザの体重の大部分を快適に支持する後部分と、たわみ中間部分とを含むたわみ座部シェルと、
全幅後部分と、該全幅後部分より狭く、前記後部分の中央から前方に延出した半幅前部分とを設けた底パネルを有し、前記全幅部分は前記シェルの前記後部分を支持するように構成され、前記半幅前部分は前記前部分から下方に間隔を置いて下側に延在しているT字形座部支持なべ形部材と、
前記前部分を前記半幅前部分上に調節可能に連結して支持する調節式大腿部支持機構と
を備えた座部構造。
【請求項74】
前記調節式大腿部支持機構は、プレテンションを掛けた横方向リーフスプリングを含む請求項73記載の座部構造。
【請求項75】
前記調節式大腿部支持機構は、曲がりロッド軸と、該曲がりロッド軸を回転させ、その後に前記曲がりロッド軸を選択向きに保持する解除可能にロック可能なガススプリングとを含む請求項74記載の座部構造。
【請求項76】
リクライニング式背もたれと、該背もたれと同期移動するように作動可能に支持された可動式座部とを有する椅子において、
前後部分を含むと共に、該前部分の各側および該後部分の各側に配置された線形軸受けを含むT字形本体を有する座部キャリアを備えており、
該座部キャリアは、前記可動式座部を前記リクライニング式背もたれに対して移動可能に支持する支持体に前記座部キャリアを回動可能に取り付けるためのピボットを含み、さらに、
座部クッションおよび腰掛けているユーザを支持するように構成されたなべ形座部フレームとを備えており、前記座部フレームは底パネルを含み、該底パネルに設けられた平坦表面が前記線形軸受けの対応のものに摺動可能に係合し、これによって前記座部フレームが前記座部キャリア上で深さ調節されるようにした椅子。
【請求項77】
前記座部キャリアおよび前記座部フレームの一方は前後方向に延在した一連のノッチを備え、前記座部キャリアおよび前記座部フレームの他方は該ノッチに選択的に係合するラッチを備えた請求項76記載の椅子。
【請求項78】
前記座部キャリアは、上向きに形成された停止タブを含み、上部取り付け停止リミッタが前記座部フレームに取り付けられており、該停止リミッタは、前記座部フレームを下向きに貫通した突出部を有し、該突出部は、前記停止タブに係合することによって前記座部キャリア上での前記座部フレームの最大深さ位置および最小深さ位置を定めることができる形状を有する請求項77記載の椅子。
【請求項79】
前記座部フレームが前記座部キャリアから垂直方向に持ち上げられるのを防止するために、前記座部フレームは前記軸受けの少なくとも2つを捕らえるフランジを含む請求項76記載の椅子。
【請求項80】
少なくとも1つの上フランジおよび各上フランジの上に支持された潤滑性軸受けを有する制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
直立およびリクライニング位置間を移動するように背もたれピボットで前記ベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれフレームと、
前記ベースアセンブリおよび前記背もたれフレーム上に作動可能に支持されて、ほぼ水平方向に摺動するように各上フランジの前記潤滑性軸受けに摺動可能に係合したスライド部材を含むと共に、前座部ピボットで該スライド部材に回動可能に取り付けられ、後座部ピボットで前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられた座部キャリアを含む座部支持構造体と
を備えた椅子。
【請求項81】
前記少なくとも1つの上フランジは、前記制御部ハウジング上の2つの平行な側部フランジを含む請求項80記載の椅子。
【請求項82】
前記潤滑性軸受けの各々は、前記側部フランジの上縁部に取り付けられた高分子部材を含む請求項81記載の椅子。
【請求項83】
前記ベースアセンブリは、前記ハウジングを含むベースフレームを含むと共に、さらに、前記背もたれピボットで前記背もたれフレームを支持する側部アームを含む請求項80記載の椅子。
【請求項84】
前記ベースアセンブリは、前記ハウジングを含むベースフレームを含むと共に、さらに、前記背もたれピボットで前記背もたれフレームを支持する側部アームを含む請求項54記載の椅子。
【請求項85】
前記ベースアセンブリは、前記ハウジングを含むベースフレームを含むと共に、さらに、前記背もたれピボットで前記背もたれフレームを支持する側部アームを含む請求項61記載の椅子。
【請求項86】
椅子を組み立てる方法であって、
側方に延出して向き合った突出部を有する椅子部材を準備する段階と、
リセスを設けた特殊形状端部分を有する背もたれフレームを準備する段階と、
前記背もたれフレームの前記特殊形状端部分をたわませ、同時に前記特殊形状端部分の前記リセスを前記突出部にはめる段階と、
前記背もたれフレームを解放して、前記背もたれフレームが弾性的に元の形状に戻り、それによって前記背もたれフレームを所定位置に保持して前記背もたれフレームを前記椅子部材に回動可能に連結できるようにする段階と
を含む方法。
【請求項87】
前記椅子部材は座部を備えており、さらに、側部アームを備えたベースアセンブリを準備する段階と、前記特殊形状端部分をたわませて前記特殊形状端部分を前記座部の側部と前記ベースアセンブリの前記側部アームとの間に配置する段階とを含む請求項86記載の方法。
【請求項88】
前記側部アームは向き合った第2突出部を有し、前記特殊形状端部分は第2リセスを有しており、さらに、該第2リセスを前記第2突出部にはめる段階を含む請求項87記載の方法。
【請求項89】
椅子のそれぞれの側部の前記第1突出部および第2突出部は、逆方向を向いている請求項88記載の方法。
【請求項90】
前記ベースアセンブリは、ハウジングを有するベースフレームを含み、前記対向側部アームは該ハウジングから側方上向きに延出しており、さらに、前記特殊形状端部分を前記ハウジングのほぼ外側上方であるが前記側部アームの上端部の内側に配置する段階を含む請求項87記載の方法。
【請求項91】
腰掛けているユーザが仕事をしている間、床面上に椅子を支持するベースアセンブリと、
直立およびリクライニング作業位置を含む複数の作業位置間を移動するように背もたれピボットで前記ベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれフレームと、
前記背もたれピボットから後方かつ下方に間隔を置いた座部ピボットで前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられた座部と
を備えており、
該座部は水平方向に移動するように前記ベースアセンブリの前部分で摺動可能に支持されており、前記背もたれピボットおよび前記座部ピボットは、前記背もたれフレームがリクライニングするのと同期した回動移動で、前記座部をほぼ前方に移動させ、前記座部の後部分を下方に移動させるように相互連結されて構成されており、これによって腰掛けているユーザは直立およびリクライニング作業位置で快適に支持され、また、腰掛けているユーザは、直立およびリクライニング作業位置間を移動中に、前記ベースアセンブリを固定作業面に対して絶えず前後移動させて調節する必要なく、作業を継続することができ、
前記ベースアセンブリは、制御部ハウジングを含み、該制御部ハウジング内に配置されたエネルギ機構が前記背もたれフレームおよび前記座部の一方に作動可能に係合して前記背もたれフレームを直立位置に押しつけることができ、さらに、
前記制御部ハウジングに取り付けられて、前記座部に選択的に係合して前記座部の前方移動を制限し、したがって前記背もたれフレームのリクライニングを選択的に制限するように構成された背もたれ停止機構を備えた椅子。
【請求項92】
側部アームを含むベースアセンブリと、
直立およびリクライニング作業位置を含む複数の作業位置間を移動するように背もたれピボットで前記ベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれフレームと、
座部ピボットで前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられて、前記ベースアセンブリの前部分で摺動可能に支持された座部と
を含み、
前記背もたれフレームは、前記座部の対向側部において前記座部の側部と前記側部アームの対応のものとの間に配置された左右の特殊形状端部分を含み、該特殊形状端部分は、前記座部ピボットで第1ピボット軸受けを、前記背もたれピボットで第2ピボット軸受けを支持し、これによって、腰掛けているユーザは直立およびリクライニング作業位置間を移動中に作業を継続することができる椅子。
【請求項93】
制御部ハウジングを含むベースアセンブリと、
該制御部ハウジング内に配置されたエネルギ源と、
前方および後方位置間をほぼ水平方向に移動するように前記ベースアセンブリ上に作動可能に支持されて、前記エネルギ源に作動可能に相互連結されており、腰掛けている成人ユーザの臀部を支持することができる後部分および腰掛けている一般的な成人ユーザの大腿部を支持することができる前部分を有する座部シェルを含む座部と、
背もたれシェルおよび該背もたれシェルを支持する背もたれフレームを含む背もたれ支持部と
を備えており、
該背もたれフレームは、前記背もたれフレームを前記ベースアセンブリに回動可能に結合する第1ピボットと、前記背もたれフレームを前記座部に回動可能に結合する第2ピボットとを含む椅子。
【請求項94】
ベースと、座部と、該ベースに回転可能に取り付けられた背もたれフレームと、該背もたれフレームおよび該ベースに作動連結された、該背もたれフレームを直立位置の方に押しつける第1エネルギ機構とを有する座席ユニットにおいて、
たわみ可能に曲がって腰掛けているユーザの背中になじんで支持することができる様々な曲線形をとる服従背もたれと、該服従背もたれを第1連結部で前記背もたれフレームに回動可能に連結する前方延出フランジを有するベルトブラケットとを備えており、前記服従背もたれは前記第1連結部から垂直方向に間隔を置いた第2位置で前記服従背もたれを前記背もたれフレームに回動可能に連結する第2連結部を有することによって、前記服従背もたれが前記第1および第2連結部によって制限された範囲内で移動するように拘束されており、さらに、
ほぼ前記第1および第2連結部の一方に位置して、前記ブラケットを押しつけるように、また前記服従背もたれの腰部分を座席ユニットに対して前方に押しつけるように構成された力発生機構を含む第2エネルギ機構を含む座部ユニット。
【請求項95】
前記服従背もたれは、逆回転移動するように互いに作動連結された上下部分を含み、該上部分は前記少なくとも1つの上部連結部で前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられ、前記下部分は前記少なくとも1つの下部連結部で前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられた前方延出フランジを含む請求項94記載の座席ユニット。
【請求項96】
前記服従背もたれは、腰掛けているユーザのほぼ腰部領域に位置するようになっているたわみゾーンによって連結された上下の剛直部分を有する背もたれシェルを含む請求項94記載の座席ユニット。
【請求項97】
前記背もたれシェルに作動可能に取り付けられたねじり腰部支持機構を備えており、該ねじり腰部支持機構は、前記シェルを前向き突出凸状形に押しつけて最適な腰部支持が得られるようにする請求項94記載の座席ユニット。
【請求項98】
前記第1および第2連結部の一方に取り付けられて、前記服従背もたれを前向き突出凸状形に押しつけるねじり腰部支持機構を備えた請求項94記載の座席ユニット。
【請求項99】
前記服従背もたれは、背もたれシェルを含むと共に、前記服従背もたれの前記背もたれシェルの前表面に作動可能に取り付けられた垂直方向調節式腰部支持部を含み、該垂直方向調節式腰部支持部は、腰掛けているユーザの腰部領域の前記服従背もたれの前表面での支持力を変化させるように構成されている請求項94記載の座席ユニット。
【請求項100】
単一式の背もたれフレームと、
複数の異なる凸状形にたわむことができるたわみ前方突出腰部支持領域を有する服従背もたれと、
該服従背もたれを前記背もたれフレームに回動可能に連結する少なくとも2つの連結部と、
前記服従背もたれおよび前記背もたれフレームの少なくとも一方に作動可能に取り付けられた調節式力発生機構と
を備えており、
該調節式力発生機構は、腰掛けているユーザの背中に最適な腰部支持を与えるように前記腰部支持領域を押しつける付勢力を与えるように構成されているが、前記服従背もたれの形状を強制的に変化させることなく前記付勢力を与えることを特徴とする座席ユニット用の背もたれ構造。
【請求項101】
前記調節式力発生機構はねじり機構を備える請求項100記載の座席ユニット用の背もたれ構造。
【請求項102】
前記服従背もたれは、比較的剛直な胸部支持領域と、比較的剛直な骨盤支持領域とを含み、これらは前記腰部支持領域によって相互連結されている請求項100記載の座席ユニット用の背もたれ構造。
【請求項103】
前記調節式力発生機構は付勢スプリングを含み、該付勢スプリングは、前記下部連結部回りに回動運動するように前記下部領域を押しつける請求項100記載の座席ユニット用
の背もたれ構造。
【請求項104】
ベースアセンブリと、
座部と、
直立およびリクライニング位置間を移動するように前記ベースアセンブリに回動可能に取り付けられた背もたれフレームと、
固定の上部連結部で該背もたれフレームに回動可能に取り付けられ、下部連結部で前記背もたれフレーム、前記座部および前記ベースアセンブリの1つに回動可能に取り付けられた前方延出フランジを含む服従背もたれと
を備えており、
前記下部連結部は、前記服従背もたれの下側前中央表面から前方に間隔を置いて配置され、それによって腰掛けているユーザの背骨および背中の下部がたわむと、前記服従背もたれが腰掛けているユーザの背中および背骨のたわみになじんでたわむようになっている座席ユニット構造。
【請求項105】
前記下部連結部は、前記服従背もたれの前記フランジを前記背もたれフレームに連結する請求項104記載の座席ユニット構造。
【請求項106】
前記服従背もたれは、たわみ領域によって相互連結された比較的剛直な上下部分を含む請求項105記載の座席ユニット構造。
【請求項107】
前記服従背もたれは、逆回転移動するように互いに作動連結された上下部分を含み、該上部分は前記少なくとも1つの上部連結部で前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられ、前記下部分は、前記少なくとも1つの下部連結部で前記背もたれフレームに回動可能に取り付けられた前方延出フランジを含む請求項104記載の座席ユニット構造。
【請求項108】
前記服従背もたれは、腰掛けているユーザの腰部領域にほぼ位置するようになっているたわみゾーンによって連結された上下の剛直部分を有する背もたれシェルを含む請求項1
04記載の座席ユニット構造。
【請求項109】
前記下部連結部の1つに取り付けられて、前記服従背もたれを前向き突出凸状形に押しつけるねじり腰部支持機構を備えた請求項104記載の座席ユニット構造。
【請求項110】
前記服従背もたれは、前記服従背もたれの底縁部に沿って取り付けられたベルトブラケットを含み、該ベルトブラケットは、前記下部連結部の一部を形成するフランジを含む請
求項104記載の座席ユニット構造。
【請求項111】
フレーム部材と、
様々な形状に曲がって、腰掛けているユーザの腰部および胴部に係合して人間工学的に支持することができる背もたれと、
該背もたれに取り付けられ、該背もたれから延出したフランジを有するベルトブラケットと
を備えており、
前記フランジは、前記背もたれを第1連結部で前記フレーム部材に回動可能に連結し、前記背もたれは、前記第1連結部から垂直方向に間隔を置いた第2連結部で前記フレーム部材に回動可能に取り付けられ、前記第1および第2の連結部によって、および前記フランジによって拘束されることにより、前記背もたれの腰部分が腰掛けているユーザに係合して人間工学的な腰部支持を与えるようになっている座席ユニット。
【請求項112】
前記背もたれは可撓性材料でできている請求項111記載の座席ユニット。
【請求項113】
前記背もたれは曲線シート形をとり、前記フランジは前記曲線シート形から前方に延出している請求項111記載の座席ユニット。
【請求項114】
前記腰部分を、腰掛けているユーザに対して前方に押しつける力を発生するエネルギ機構を含む請求項111記載の座席ユニット。
【請求項115】
前記背もたれは、腰掛けているユーザのほぼ腰部領域に位置するようになっているたわみゾーンによって連結された上下の剛直部分を有する背もたれシェルを含む請求項114記載の座席ユニット。
【請求項116】
背もたれフレームと、
上部連結部で該背もたれフレームに作動可能に取り付けられ、また下部連結部で該背もたれフレームに動作可能に取り付けられた背もたれと
を備えており、
該背もたれは、たわみ腰部分によって連結された剛直な胸部部分および剛直な骨盤部分を含み、前記下部連結部は前記骨盤部分の前方にあり、前記上部および下部連結部および胸部分、骨盤部分、および腰部分は、腰掛けているユーザが背中下部を後方にたわませた時、前記背もたれの骨盤部分が後下方に回動移動し、前記背もたれの腰部分がほぼ後方にたわみ移動して骨盤部分に対してさらに平坦な形状になり、前記背もたれの胸部分が前記上部連結部回りに回動するように構成されていることによって、前記背もたれが前記背もたれフレームと共に、快適ではあるが腰掛けているユーザの胴部および背骨を大きくたわませて移動させる姿勢を支持するように、腰掛けているユーザの背中の姿勢の支持を行うようになっている座席ユニット。
【請求項117】
前記背もたれフレームは、下部ピボットを画定し、直立およびリクライニング位置間を移動可能である請求項116記載の座席ユニット。
【請求項118】
前記腰部分は、可撓性材料シートを備えている請求項116記載の座席ユニット。
【請求項119】
前記背もたれに作動連結されて、前記腰部分を前方に押しつける力発生機構を含む請求項116記載の座席ユニット。
【請求項120】
前記服従背もたれを前記腰部分が前方に突出する形状に押しつける付勢装置を含み、該付勢装置は、付勢力を与えるが、前記服従背もたれの形状を強制的に変化させないことを特徴とする請求項116記載の座席ユニット。
【請求項121】
少なくとも1つの上部連結部および該少なくとも1つの上部連結部から垂直方向に間隔を置いた少なくとも1つの下部連結部を有するたわみシェルを備えており、前記少なくとも1つの下部連結部は、前記シェルの下部前方にあることにより、腰掛けている成人ユーザの胸部が前記シェルに当たっている時に腰掛けているユーザの大腿骨頭にほぼ整合するようになっている軸を画定し、前記シェルは、剛直な胸部領域、剛直な骨盤領域、および腰部領域を有し、前記腰部領域は水平方向前方への可撓性が著しく大きいことを特徴とすることにより、前記シェルが容易にたわんで様々な形状をとって最適な腰部支持が得られるが、前記腰部領域は前記胸部および骨盤領域の方向にほぼ圧縮不可能であることにより、前記腰部領域がたわんだ時に、前記腰部領域が前記胸部および骨盤領域を前記上部および下部連結部回りに所定の経路に沿って回動させて、腰掛けているユーザの背中のたわみにより前記腰部領域のたわみが生じると、前記服従背もたれが前記上部および下部連結部間で制御状態にたわむようにしている服従背もたれ。
【請求項122】
該服従背もたれを前記腰部領域が前方に突出する形状に押しつける付勢装置を含み、該付勢装置は、付勢力を与えるが、該服従背もたれの形状を強制的に変化させないことを特徴とする請求項121記載の服従背もたれ。
【請求項123】
ベースと、
該ベースに移動可能に取り付けられた座部支持構造体と、
直立およびリクライニング位置間を移動するように該座部支持構造体に回動可能に取り付けられた背もたれ支持部と、
前記座部支持構造体上に配置された座部と
を備えており、
前記座部支持構造体は、前記背もたれ支持体のリクライニングに応じて該背もたれ支持体と同期してほぼ前方に前記座部を移動させるようになっており、さらに、
少なくとも1つの上部連結部で前記背もたれ支持部に、また前記少なくとも1つの上部連結部から垂直方向に間隔を置いた少なくとも1つの下部連結部で前記背もたれ支持部および前記座部の一方に連結された服従背もたれを備えており、前記少なくとも1つの下部連結部は前記服従背もたれの下部を所定の移動範囲に拘束し、前記服従背もたれは、腰掛けているユーザの背中がたわむと前記服従背もたれが前記上部および下部連結部間で制御状態にたわむように可撓性である座席ユニット。
【請求項124】
前記座部の前記ほぼ前方の移動は前記背もたれ支持部のリクライニング時に行われる請求項123記載の座席ユニット。
【請求項125】
エネルギ機構が前記背もたれ支持部を直立位置の方に押しつける請求項123記載の座席ユニット。
【請求項126】
前記背もたれ支持部および前記座部支持構造体は、前記ベースに作動連結されることによって、腰掛けているユーザによる前記背もたれのリクライニング時に前記背もたれおよび座部を同期移動させるようにした請求項123記載の座席ユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図9】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図9C】
image rotate

【図9D】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図11C】
image rotate

【図12】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図12C】
image rotate

【図12D】
image rotate

【図12E】
image rotate

【図12F】
image rotate

【図12G】
image rotate

【図12H】
image rotate

【図12I】
image rotate

【図12J】
image rotate

【図12JJ】
image rotate

【図12K】
image rotate

【図12L】
image rotate

【図12LL】
image rotate

【図12M】
image rotate

【図12MM】
image rotate

【図12N】
image rotate

【図13】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図26A】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate


【公開番号】特開2008−161692(P2008−161692A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−3493(P2008−3493)
【出願日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【分割の表示】特願2000−517628(P2000−517628)の分割
【原出願日】平成10年10月19日(1998.10.19)
【出願人】(593006135)スティールケイス・インコーポレイテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】STEELCASE INC.
【Fターム(参考)】