水上水中フェンス
【課題】本発明が解決しようとする第一の課題は、水上高く飛散するものや、水中に浮遊するものを捕捉できるフェンスを作る事である。第二の課題は、水上に広い表示面を作る事である。
【解決手段】浮体１に柱２を挿入し、柱の端部に錘３を取り付ける。この構成の浮体１錘３付き柱２を必要数並べ、互いを網又は幕４でつなぐ。このように構成された形態の物を水に設置すれば、浮体１が支点となって、錘３側は水中に沈み、柱２の他の端部は水上に持ち上がるから、網又は幕４は水上と水中の両方に垂直に張る事ができる。
【解決手段】浮体１に柱２を挿入し、柱の端部に錘３を取り付ける。この構成の浮体１錘３付き柱２を必要数並べ、互いを網又は幕４でつなぐ。このように構成された形態の物を水に設置すれば、浮体１が支点となって、錘３側は水中に沈み、柱２の他の端部は水上に持ち上がるから、網又は幕４は水上と水中の両方に垂直に張る事ができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、水上水中の安全、防護、表示施設に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の浮遊物防護用のフロートフェンスは、水上高く飛散するものや、水中に浮遊するものを捕捉する事が出来ないものが多かった。
【０００３】
従来の浮標は、広い表示面を作ることが出来なかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明が解決しようとする第一の課題は、水上高く飛散するものや、水中に浮遊するものを捕捉できるフェンスを作る事である。
【０００５】
本発明が解決しようとする第二の課題は、水上に広い表示面を作る事である。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
浮体に柱を挿入し、柱の端部に錘を取り付けて水に設置すれば、浮体が支点となって、錘側は水中に沈み、柱の他の端部は水上に持ち上がり、柱は垂直に立つ。このように構成された浮体と錘付き柱を必要数並べ、網又は幕でつなぐ。本発明は、このように構成する事により、水上と水中の両方に網又は幕を張る事ができ、さらに水上に広い表示面を作る事ができることを最も主要な特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
この発明を実施するための最良の形態の概要を図１に示す。柱部分を図２で説明すれば、浮体１に柱２を挿入し、柱の片方の端部に錘３を取り付ける。図１で示すように、このように構成された形態の、浮体１と錘３付き柱２を必要数並べ、互いを網又は幕４でつなぐ。このように構成されたものを、水に設置すると、浮体１が水表面７に浮かんだ支点となって、柱２の錘３側は水中に沈み、柱２の他端は水上に垂直に持ち上げられるので、網又は幕４は垂直面となる。位置固定が必要な場合は、ロープ５で浮体１とアンカー６を繋ぎ、水底面８に固定する。このように構成された形態。
【発明の効果】
【０００８】
網又は幕４を、水上および水中に、垂直に立てる事が出来るので、水上および水中での視認性が高い。
【０００９】
多少の波でも柱２の垂直性は保たれ、傾いたとしても自己復元性が高い。
【００１０】
構造が簡単であるので安価に製作が出来、運搬や設置が容易である。
【実施例】
【００１１】
浮体１の浮力が不足する場合は、浮体を複数個つないで使用する。
【００１２】
浮体１をドーナッツ状又は帯状にし、アンカーロープ５を浮力心につなげば、柱２は、より倒れにくくなる。
【００１３】
用途に応じて、アンカーロープ５は、水底や陸上に固定する。用途に応じて船舶で曳航する。
【００１４】
柱２には、用途に応じた高さや深さに、カメラ、灯具、発信機、反射板、旗、測定器等の機器を取り付ける。
【産業上の利用可能性】
【００１５】
水上水中両用の浮遊物防護フロートフェンスとして使用すれば、今までの防護用フロートフェンスでは捕捉出来なかったオイルボールなどの比重が水に近い水中に浮遊する物質や、長大な倒木などの捕捉も可能であり、波高にも左右されにくい。
【００１６】
航路表示浮標として、水面より高い位置に、連続点や線状又は面状に表示をすれば、従来の浮標のような点状の表示より、明確な航路表示ができる。
【００１７】
水上水中両用の網やフロートフェンスとして使用すれば、大型水棲動物やとびうお類の捕獲、養殖、保護などの利用が可能である。
【００１８】
水上の幕を表示面として使えば、広告物の水上での表示、水上スポーツ用の表示面等に利用が可能である。
【００１９】
網の材種により、港湾閉鎖、潜水艇防護柵、喫水線保護、遮蔽眩惑幕、射撃練習用標的、海上アンテナなどの軍事利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】この発明の実施形態の概要を示す斜視図である。
【図２】この発明の浮体１と錘３付き柱３部分の概要を示す断面図である。
【符号の説明】
【００２１】
１ 浮体
２ 柱
３ 錘
４ 網又は幕
５ ロープ又はチェーン
６ アンカー又は固定錘
７ 水底面
８ 水表面
【技術分野】
【０００１】
この発明は、水上水中の安全、防護、表示施設に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の浮遊物防護用のフロートフェンスは、水上高く飛散するものや、水中に浮遊するものを捕捉する事が出来ないものが多かった。
【０００３】
従来の浮標は、広い表示面を作ることが出来なかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明が解決しようとする第一の課題は、水上高く飛散するものや、水中に浮遊するものを捕捉できるフェンスを作る事である。
【０００５】
本発明が解決しようとする第二の課題は、水上に広い表示面を作る事である。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
浮体に柱を挿入し、柱の端部に錘を取り付けて水に設置すれば、浮体が支点となって、錘側は水中に沈み、柱の他の端部は水上に持ち上がり、柱は垂直に立つ。このように構成された浮体と錘付き柱を必要数並べ、網又は幕でつなぐ。本発明は、このように構成する事により、水上と水中の両方に網又は幕を張る事ができ、さらに水上に広い表示面を作る事ができることを最も主要な特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
この発明を実施するための最良の形態の概要を図１に示す。柱部分を図２で説明すれば、浮体１に柱２を挿入し、柱の片方の端部に錘３を取り付ける。図１で示すように、このように構成された形態の、浮体１と錘３付き柱２を必要数並べ、互いを網又は幕４でつなぐ。このように構成されたものを、水に設置すると、浮体１が水表面７に浮かんだ支点となって、柱２の錘３側は水中に沈み、柱２の他端は水上に垂直に持ち上げられるので、網又は幕４は垂直面となる。位置固定が必要な場合は、ロープ５で浮体１とアンカー６を繋ぎ、水底面８に固定する。このように構成された形態。
【発明の効果】
【０００８】
網又は幕４を、水上および水中に、垂直に立てる事が出来るので、水上および水中での視認性が高い。
【０００９】
多少の波でも柱２の垂直性は保たれ、傾いたとしても自己復元性が高い。
【００１０】
構造が簡単であるので安価に製作が出来、運搬や設置が容易である。
【実施例】
【００１１】
浮体１の浮力が不足する場合は、浮体を複数個つないで使用する。
【００１２】
浮体１をドーナッツ状又は帯状にし、アンカーロープ５を浮力心につなげば、柱２は、より倒れにくくなる。
【００１３】
用途に応じて、アンカーロープ５は、水底や陸上に固定する。用途に応じて船舶で曳航する。
【００１４】
柱２には、用途に応じた高さや深さに、カメラ、灯具、発信機、反射板、旗、測定器等の機器を取り付ける。
【産業上の利用可能性】
【００１５】
水上水中両用の浮遊物防護フロートフェンスとして使用すれば、今までの防護用フロートフェンスでは捕捉出来なかったオイルボールなどの比重が水に近い水中に浮遊する物質や、長大な倒木などの捕捉も可能であり、波高にも左右されにくい。
【００１６】
航路表示浮標として、水面より高い位置に、連続点や線状又は面状に表示をすれば、従来の浮標のような点状の表示より、明確な航路表示ができる。
【００１７】
水上水中両用の網やフロートフェンスとして使用すれば、大型水棲動物やとびうお類の捕獲、養殖、保護などの利用が可能である。
【００１８】
水上の幕を表示面として使えば、広告物の水上での表示、水上スポーツ用の表示面等に利用が可能である。
【００１９】
網の材種により、港湾閉鎖、潜水艇防護柵、喫水線保護、遮蔽眩惑幕、射撃練習用標的、海上アンテナなどの軍事利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】この発明の実施形態の概要を示す斜視図である。
【図２】この発明の浮体１と錘３付き柱３部分の概要を示す断面図である。
【符号の説明】
【００２１】
１ 浮体
２ 柱
３ 錘
４ 網又は幕
５ ロープ又はチェーン
６ アンカー又は固定錘
７ 水底面
８ 水表面
【特許請求の範囲】
【請求項１】
浮体１に柱２を挿入し、柱の端部に錘３を取り付ける。このように構成された浮体１と錘３付き柱２を必要数並べ、互いを網又は幕４でつなぐ。このように構成された、水上水中の両用に使えるフェンス。
【請求項１】
浮体１に柱２を挿入し、柱の端部に錘３を取り付ける。このように構成された浮体１と錘３付き柱２を必要数並べ、互いを網又は幕４でつなぐ。このように構成された、水上水中の両用に使えるフェンス。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００７−２２３５７７（Ｐ２００７−２２３５７７Ａ）
【公開日】平成１９年９月６日（２００７．９．６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−７５６００（Ｐ２００６−７５６００）
【出願日】平成１８年２月２０日（２００６．２．２０）
【出願人】（５９７１２２８４０）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年９月６日（２００７．９．６）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年２月２０日（２００６．２．２０）
【出願人】（５９７１２２８４０）
【Ｆターム（参考）】
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