洗濯機
【課題】 使用者の労力を軽減しつつ物を洗浄する時刻を設定する。
【解決手段】 洗濯機は、時刻を表わす電波を受信するアンテナ48と、物を洗浄するドラム24と、アンテナ48が受信した電波を用いて、時刻を表わす情報を作成し、自らが作成した情報を用いて、ドラム24が物を洗浄する時刻を制御する制御部44とを含む。
【解決手段】 洗濯機は、時刻を表わす電波を受信するアンテナ48と、物を洗浄するドラム24と、アンテナ48が受信した電波を用いて、時刻を表わす情報を作成し、自らが作成した情報を用いて、ドラム24が物を洗浄する時刻を制御する制御部44とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機に関し、特に、時刻を検出して制御の内容を判断する洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の全自動洗濯機は、特許文献1に開示されるように、使用者が電話番号117(電話の時報サービス)をダイヤルした受話器から時刻の報知を受付けるマイクと、その報知から時刻を認識する音声認識装置と、その時刻を表示する表示部とを含む。
【0003】
この発明によると、時刻を設定する場合に、電話の時刻報知を利用するようにしたので、簡単に、しかも正確に、時刻を設定することができる。
【0004】
しかし、前述の公報に開示された発明では、使用者が時報サービスに電話し、かつ湿気の多い洗濯機の傍のマイクに受話器を近づけなくてはならないという問題点がある。また、これにより、防水処理のされていない電話機が故障することがある。
【特許文献1】特開平11−304959号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のある局面にしたがうと、洗濯機は、時刻を表わす電波を受信するための受信手段と、受信手段が受信した電波を用いて、時刻を表わす情報を作成するための作成手段と、物を洗濯するための洗濯手段と、作成手段が作成した情報を用いて、洗濯手段が物を洗濯する時刻を制御するための時刻用の制御手段とを含む。
【0007】
すなわち、作成手段は、受信手段が受信した電波を用いて、時刻を表わす情報を作成する。時刻用の制御手段は、作成手段が作成した情報を用いて、洗濯手段が物を洗濯する時刻を制御する。これにより、使用者が時刻を設定するために費やす労力は軽減される。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0008】
また、上述の時刻を表わす電波は、標準電波を含むことが望ましい。
【0009】
すなわち、作成手段は、標準電波を用いて、時刻を表わす情報を作成する。標準電波は、誤差が小さい。これにより、使用者が時刻を設定するために費やす労力はさらに軽減され、かつ設定された時刻の誤差は小さくなる。その結果、使用者の労力をさらに軽減しつつ洗濯の時刻を誤差が小さくなるように設定できる洗濯機を提供することができる。
【0010】
また、上述の洗濯機は、作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出するための検出手段をさらに含むことが望ましい。
【0011】
すなわち、検出手段は、作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。これにより、いったん作成手段が時刻を表わす情報を作成すると、その後時刻を表わす情報が作成できるか否かに関わらず、時刻を検出できる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ安定して洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0012】
また、上述の洗濯手段は、動力の供給を受けて物を洗濯するための手段を含むことが望ましい。作成手段は、洗濯手段が動力の供給を受け得る状態になると、時刻を表わす情報を作成する手段を含むことが望ましい。
【0013】
すなわち、作成手段は、洗濯手段が動力の供給を受け得る状態になると、時刻を表わす情報を作成する。これにより、洗濯手段が動力の供給を受け得る状態になると時刻を表わす情報が作成できる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ、より早くから洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0014】
また、上述の洗濯機は、作成手段が時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段と、ユーザに情報を通知するための通知手段と、判断手段が、作成手段は時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、時刻を表わす情報の作成に失敗した旨を通知するように、通知手段を制御するための通知用の制御手段とをさらに含むことが望ましい。
【0015】
すなわち、通知用の制御手段は、判断手段が、作成手段は時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、時刻を表わす情報の作成に失敗した旨を通知するように、通知手段を制御する。これにより、時刻を表わす情報の作成に失敗したとき、使用者による対策を促すこととなる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ、洗濯の時刻を的確に設定できる洗濯機を提供することができる。
【0016】
また、上述の洗濯機は、時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段をさらに含むことが望ましい。作成手段は、時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断手段が判断した場合、時刻を表わす情報を再度作成するための手段を含むことが望ましい。
【0017】
すなわち、作成手段は、時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断手段が判断した場合、時刻を表わす情報を再度作成する。これにより、時刻を表わす情報をより高い確率で作成できる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ、洗濯の時刻を的確に設定できる洗濯機を提供することができる。
【0018】
また、上述の洗濯機は、作成手段が時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段と、判断手段が、作成手段は時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、時刻の設定用の情報を受付けるための時刻用の受付手段とをさらに含むことが望ましい。
【0019】
すなわち、時刻用の受付手段は、作成手段が時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断手段が判断した場合、時刻の設定用の情報を受付ける。これにより、時刻を表わす情報の作成が失敗すると、使用者による時刻の設定が促される。その結果、使用者の時刻の設定を開始するための労力を軽減しつつ、洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0020】
また、上述の作成手段は、予め定められた周期で時刻を表わす情報を作成するための手段を含むことが望ましい。洗濯機は、作成手段が時刻を表わす情報を作成するたびに、作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出するための検出手段をさらに含むことが望ましい。
【0021】
すなわち、検出手段は、作成手段が予め定められた周期で作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。これにより、予め定められた周期で、検出手段が検出する時刻の誤差は小さくなる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を誤差が小さくなるように設定できる洗濯機を提供することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る洗濯機は、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0024】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0025】
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る洗濯機は、外箱20と、外箱20にバネ(図示せず)で吊り下げられた(バネで吊り下げられているのは、運転中の振動を吸収するためである)水槽22と、水槽22内に水平軸68を中心として回転できるように支持されたドラム24と、水槽22の外側に配置された循環用ダクト26と、供給口28と、排水用ポンプ30と、循環用ポンプ32と、水槽22と排水用ポンプ30との間の配管経路に、外箱20の前面下部から着脱できるように設けられた(図示しないが、着脱のための扉が外箱20の前面下部に設けられていることとする)糸屑フィルタ34と、給水弁36と、ドラム駆動モータ38と、水位センサ40と、外箱20の前面に設けられたドア42と、外箱20の前面に設けられた操作部46と、操作部46の裏側に設けられた制御部44と、操作部46の裏側に設けられたアンテナ48とを含む。
【0026】
外箱20は、本実施の形態に係る洗濯機の外面を覆う。水槽22は、洗濯液やすすぎ水を貯えたり排出したりする。ドラム24は、動力(本実施の形態の場合は電力)の供給を受けて、洗濯物を洗濯し、脱水し、乾燥する。循環用ダクト26は、洗濯物に温風を供給する。供給口28は、ドラム24内に洗濯液およびすすぎ水を噴射する。排水用ポンプ30は、水槽22内の洗濯液やすすぎ水を機外に排出する。循環用ポンプ32は、水槽22の中の洗濯液およびすすぎ水を回収する。循環用ポンプ32は、図示しない管を介して、水槽22の中の洗濯液およびすすぎ水を再び供給口28に戻す。糸屑フィルタ34は、水槽22の中の洗濯液およびすすぎ水から糸屑を除去する。給水弁36は、水槽22の中に水を供給する。ドラム駆動モータ38は、水平軸68を介してドラム24を回転させる。水位センサ40は、水槽22の中の水位を検知する。ドア42は、洗濯物を出したり入れたりする。操作部46は、使用者の操作を受付ける。制御部44は、操作部46が受付けた操作に基づいて、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、および乾燥工程を単数または複数の工程にて実行するように、洗濯機の各部を制御する。アンテナ48は、標準時刻を表わす電波を受信する。本実施の形態において、「標準時刻を表わす電波」とは、標準電波のことである。「標準電波」とは、電波時計の時刻を補正するために用いられる電波のことである。「標準電波」は、標準的な時刻を表わす。
【0027】
ドラム24は、その周壁全体に多数の小孔60を有する。小孔60は、洗濯時および脱水時の水、ならびに乾燥時の温風を通過させる。循環用ダクト26は、水槽22の外側に配置された乾燥用ヒータ62および送風機64を含む。乾燥用ヒータ62は乾燥時に空気を加熱する。送風機64は乾燥用ヒータ62が加熱した温風を循環させる。ドア42は、水槽22との間にパッキン66を含む。パッキン66は、洗濯時および脱水時の水漏れを防ぐ。
【0028】
図3を参照して、制御部44は、マイクロコンピュータ70と、リセット回路72と、電源74と、不揮発性メモリ76と、時刻部78と、受信部80と、キー回路82と、検知部84と、表示部86と、ブザー88と、駆動部90とを含む。
【0029】
マイクロコンピュータ70は、各種の制御を行なう。マイクロコンピュータ70は、標準時刻を表わす電気信号(後述する)に基づいて、時刻を認識する装置でもある。リセット回路72は、マイクロコンピュータ70を初期化する。電源74は、マイクロコンピュータ70に電力を供給する。不揮発性メモリ76は、運転条件、時刻、割引時間(本実施の形態の場合、電力料金の割引を受けることができる時間帯のこと。この時間帯は、電力制度で定められる。)、および時刻の取得に失敗した回数などを保持する。時刻部78は、時刻を検出する。受信部80は、アンテナ48で受信した標準時刻を表わす電波を電気信号に変換する。上述したように、マイクロコンピュータ70は、この電気信号に基づいて、時刻を認識する。キー回路82は、操作部46から使用者の指令を表わす信号を受付ける。検知部84は、水位センサ40などのセンサが検出した水位などをデジタル信号に変換する。表示部86は、表示することにより使用者に対して各種の情報を出力する。ブザー88は、洗濯が終了した場合や異常があった場合に音を鳴らす。駆動部90は、駆動用モータ13や給水弁36などを駆動する。
【0030】
マイクロコンピュータ70は、CPU(Central Processing Unit)102と、ROM(Read Only Memory)104と、RAM(Random Access Memory)106と、カウント部108と、タイマ110と、I/O(Input/Output)112とを含む。CPU102は、制御および演算を実施する。ROM104は、マイクロコンピュータ70が実行するプログラムを記憶する。RAM106は、カウント部108がカウントした時間などを一時的に保持する。カウント部108は、洗濯機が運転された時間などをカウントする。タイマ110は、予め指定しておいた時間が経過したときCPU102に信号を出力する。I/O112は、マイクロコンピュータ70の外部との信号の入力や出力を仲介する。
【0031】
図4を参照して、操作部46は、液晶などからなる表示部86と、予約キー120と、洗いマニュアルキー122と、すすぎマニュアルキー124と、脱水マニュアルキー126と、乾燥マニュアルキー128と、コースキー130と、電源キー132と、スタートキー134と、時刻キー136と、夜間キー138とを含む。
【0032】
表示部86は、後述する情報を表示する。予約キー120は、洗濯が終了する時間の設定を受付ける。洗いマニュアルキー122は、洗い工程における運転の内容の設定を受付ける。すすぎマニュアルキー124は、すすぎ工程における運転の内容の設定を受付ける。脱水マニュアルキー126は、脱水の工程における運転の内容の設定を受付ける。乾燥マニュアルキー128は、乾燥の工程における運転の内容の設定を受付ける。コースキー130は、洗濯コースの設定を受付ける。電源キー132は、電源74のオンオフを受付ける。スタートキー134は、洗濯機の動作のスタートや一時停止を受付ける。時刻キー136は、現在時刻や予約時刻の設定を受付ける。夜間キー138は、割引時間に運転を開始したり終了したりするような運転の設定を受付ける。
【0033】
表示部86は、ユーザに時刻などの情報を通知する時刻パネル152(時刻パネル152に代えて、あるいは時刻パネル152と共に、ユーザに音で時刻などの情報を通知するブザーやスピーカを備えてもよい。ただし本実施の形態にかかる洗濯機は、時刻パネル152のみによりユーザに情報を通知することとする。)と、現在時刻の設定が必要なときに点滅し、現在時刻の設定が必要で現在時刻を設定している間は点灯する設定ランプ154とを含む。時刻キー136は、現在時刻を設定している間や予約時刻を設定する際に設定しようとする時刻を進める、すすむキー142と、現在時刻を設定している間や予約時刻を設定する際に設定しようとする時刻を戻す、もどるキー144とを含む。
【0034】
図4〜図6を参照して、時刻を設定する手順について説明する。制御部44に電力が供給されている状態を「電源キー待ち状態」とする。電源キー待ち状態の時、電源キー132が押されると、設定待ちの状態となる。設定待ちの状態の時、操作部46は、キー入力を受付けることができる。電源キー待ち状態の時、予約キー120と電源キー132とが同時に押されると、時刻設定モードとなる。時刻設定モードの時、初期表示として時刻パネル152の時刻のうち「時」側の表示が点滅する。図5の一番左側は、このときの時刻パネル152を表わす図である。図5および図6において、左上がりの斜線で塗潰されている数字は、点滅している数字である。図5および図6において、右上がりの斜線で塗潰されている数字は、点灯している数字である。時刻パネル152の時刻のうち「時」側の表示が点滅しているとき、すすむキー142およびもどるキー144のいずれかが押されると、「時」側の表示が表わす数字が変化する。すすむキー142が押されると、設定中の「時」側の表示は「0」→「1」→「2」→・・・→「24」→「0」とカウントアップされる。図5は、このことを表わす図である。もどるキー144が押されると、設定中の「時」側の表示は「0」→「24」→「23」→・・・→「1」→「0」とカウントダウンされる。スタートキー134が押されると、「時」側の表示が確定する。「時」側の表示が確定すると、「分」側の表示が点滅する。図6の一番左側は、このときの時刻パネル152を表わす図である。時刻パネル152の時刻のうち「分」側の表示が点滅しているとき、すすむキー142およびもどるキー144のいずれかが押されると、「分」側の表示が表わす数字が変化する。すすむキー142が押されると、設定中の「分」側の表示は「0」→「1」→「2」→・・・→「59」→「0」とカウントアップされる。図6は、このことを表わす図である。もどるキー144が押されると、設定中の「分」側の表示は「0」→「59」→・・・→「1」→「0」とカウントダウンされる。スタートキー134が押されると、「分」側の表示が確定する。これにより、時刻の設定が完了する。時刻の設定が完了すると、時刻部78は、設定された時刻を起点として、時刻の検出を開始する。その後、電源キー132が押されると、時刻設定モードから再度電源キー待ち状態に戻る。
【0035】
図7を参照して、本実施の形態に係る洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。
【0036】
ステップ200(以下、ステップをSと略す。)にて、アンテナ48は、標準時刻を表わす電波を受信する。電波が受信されると、アンテナ48は、その電波を電流に変換する。電波が電流に変換されると、アンテナ48は、その電流を受信部80に出力する。電流が出力されると、受信部80は、その電流を、標準時刻を表わす信号に変換する。電流が信号に変換されると、受信部80は、変換された信号をマイクロコンピュータ70に出力する。
【0037】
S202にて、マイクロコンピュータ70のI/O112は、受信部80が出力した信号を受付ける。I/O112は、受付けた信号をCPU102に出力する。CPU102は、I/O112が出力した信号を用いて、現在の時刻を表わす情報を作成する。
【0038】
S204にて、CPU102は、I/O112を介して、現在の時刻を表わす信号を表示部86に出力する。表示部86は、CPU102が出力した信号に対応する数値(現在の時刻を表わす数値)を表示する。あわせてCPU102は、運転を開始するタイミング(本実施の形態の場合、RAM106に予め記憶されている)と、自らが認識した現在時刻とを対比することにより、運転を開始するか否かを判断する。運転を開始する場合、CPU102は、I/O112を介して、駆動部90に、開始すべき運転の内容を表わす信号を出力する(本実施の形態の場合、開始すべき運転の内容を表わす情報は、RAM106に予め記憶されている)。駆動部90は、CPU102が出力した信号に応じて、ドラム駆動用モータ38を駆動させる。ドラム駆動用モータ38が駆動されるので、ドラム24は、物を洗濯する。
【0039】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0040】
アンテナ48は、標準時刻を表わす電波を受信する。電波が受信されると、受信部80は、標準時刻を表わす信号をCPU102に出力する(S200)。信号が出力されると、CPU102は、その信号(ひいてはアンテナ48が受信した電波)を用いて、現在の時刻を表わす情報を作成する(S202)。現在時刻が認識されると、表示部86は、現在時刻を表示する。あわせてCPU102は、運転を開始する場合、駆動部90に運転の内容を表わす信号を出力する(S204)。駆動部90は、ドラム駆動用モータ38を駆動させる。ドラム駆動用モータ38が駆動されるので、ドラム24は、物を洗濯する(具体的には、洗濯物を洗濯する)。これにより、CPU102および駆動部90の組合わせが、CPU102が作成した情報を用いて、ドラム24が物を洗濯する時刻を制御することとなる。信号が出力されると、CPU102は、一般的な洗濯機が洗濯を開始した後の通常の処理を実施する。
【0041】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、標準時刻を表わす電波を受信し、時刻を認識し、時刻に応じた動作をすることができる。本実施の形態に係る洗濯機は、電話機を必要としない。電話機を必要としないので、防水処理されていない電話機を湿気の多い場所(洗濯機の設置所)へ持ち込んで電話機を故障させることもない。また、本実施の形態に係る洗濯機は、使用者が電話で電話番号117(電話の時報サービス)をダイヤルすることも必要としない。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0042】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0043】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0044】
図8を参照して、本実施の形態に係る洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図8に示すフローチャートの中で、前述の図7に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0045】
S210にて、時刻部78は、S202にてCPU102が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。時刻が検出されると、時刻部78は、検出した時刻をCPU102に出力する。
【0046】
S212にて、CPU102は、I/O112を介して、時刻部78が検出した現在の時刻を表わす信号を表示部86に出力する。表示部86は、CPU102が出力した信号に対応する数値(現在の時刻を表わす数値)を表示する。あわせてCPU102は、運転を開始するタイミング(本実施の形態の場合、RAM106に予め記憶されている)と、自らが認識した現在時刻とを対比することにより、運転を開始するか否かを判断する。運転を開始する場合、CPU102は、I/O112を介して、駆動部90に、開始すべき運転の内容を表わす信号を出力する(本実施の形態の場合、開始すべき運転の内容を表わす情報は、RAM106に予め記憶されている)。駆動部90は、CPU102が出力した信号に応じて、給水弁36などを制御する。開始すべき運転の内容を表わす信号が出力されると、CPU102は、一般的な洗濯機が洗濯を開始した後の通常の処理を実施する。
【0047】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0048】
S200〜S202の処理を経て、時刻部78は、CPU102が認識した現在時刻を起点として、時刻を検出する(S210)。時刻が検出されると、表示部86は、現在時刻を表示する。あわせてCPU102は、運転を開始する場合、駆動部90に運転の内容を表わす信号を出力する(S212)。現在時刻の表示などが行なわれると、CPU102は、一般的な洗濯機が洗濯を開始した後の通常の処理を実施した後、再び時刻を検出する(S210)。
【0049】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、標準時刻を表わす電波を一度取得すると、それ以降は、時刻を認識することができる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0050】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0051】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0052】
図9を参照して、洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図9に示すフローチャートの中で、前述の図7に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0053】
S220にて、CPU102は、電源キー132が押される(ドラム24が動力の供給を受け得る状態になる)と、I/O112を介して、受信部80に対し、アンテナ48から標準時刻を表わす電流を受付けるよう促す旨の信号を出力する。
【0054】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0055】
CPU102は、ドラム24が動力の供給を受け得る状態になると、I/O112を介して、受信部80に対し、アンテナ48から標準時刻を表わす電流を受付けるよう促す旨の信号を出力する(S220)。これにより、S200〜S202の処理を経て、CPU102は、ドラム24が動力の供給を受け得る状態になると、時刻を表わす情報を作成することとなる。
【0056】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、使用者が電源を投入したと同時に時刻を認識することができる。これにより、電源が投入されると直ちに現在時刻が認識されるので、使用者の現在時刻を知るための労力はより軽減される。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0057】
<第4の実施の形態>
以下、本発明の第4の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0058】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0059】
図10を参照して、本実施の形態に係る洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図10に示すフローチャートの中で、前述の図7に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0060】
S230にて、CPU102は、アンテナ48および受信部80が、時刻の取得に成功したか否かを判断する。時刻の取得に成功したと判断した場合(S230にてYES)、処理はS202へと移される。もしそうでないと(S230にてNO)、処理はS232へと移される。
【0061】
S232にて、CPU102は、時刻を取得できなかったことを表わす信号(本実施の形態の場合、表示部86に「E」という文字を表示させるための信号)を表示部86に出力する。表示部86は、時刻を取得できなかった旨(本実施の形態の場合「E」という文字)を表示する。これにより、CPU102は、時刻を表わす情報の作成に失敗した旨を通知するように、表示部86(特に時刻パネル152)を制御することとなる。あわせて、CPU102は、ブザー88に信号を出力する。信号が出力されると、ブザー88は音を鳴らす。
【0062】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。S200の処理を経て、CPU102は、自らが時刻の取得に成功したか否か(ひいては自らが時刻を表わす情報の作成に失敗したか否か)を判断する(S230にてYES)。仮にCPU102が自らは時刻の取得に失敗した(ひいては時刻を表わす情報の作成に失敗した)と判断した場合(S230にてNO)、CPU102は、時刻を取得できなかった(時刻を表わす情報の作成に失敗した)旨を通知するように、表示部86(特に時刻パネル152)を制御する。あわせて、CPU102は、ブザー88に信号を出力する。信号が出力されると、ブザー88は音を鳴らす(S232)。
【0063】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、時刻の取得に失敗した場合、その旨を使用者に知らせる。これにより、使用者は、手動により時刻を設定できる。その結果、時刻の取得に失敗しても、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0064】
<第5の実施の形態>
以下、本発明の第5の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0065】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0066】
図11を参照して、洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図11に示すフローチャートの中で、前述の図7および図10に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0067】
S240にて、CPU102は、不揮発性メモリ76が記憶した値(時刻の取得に失敗した回数を表わす)をクリアする(「0」にする)。
【0068】
S242にて、CPU102は、不揮発性メモリ76が記憶した値を参照することにより、時刻の取得に失敗した回数が3回以上か否かを判断する。時刻の取得に失敗した回数が3回以上と判断した場合(S242にてYES)、処理はS232へと移される。もしそうでないと(S242にてNO)、処理はS244へと移される。S244にて、CPU102は、不揮発性メモリ76が記憶した、時刻の取得に失敗した回数を「1」増加させる。
【0069】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0070】
S200およびS230の処理を経て、CPU102は、時刻の取得に失敗した回数が3回以上か否かを判断する(S242)。時刻の取得に失敗した回数が2回以下の場合(S242にてNO)、CPU102は、不揮発性メモリ76が記憶した、時刻の取得に失敗した回数を「1」増加させる(S244)。回数が「1」増加すると、S200〜S202の処理により、CPU102は、再度時刻を表わす情報を作成することとなる。これにより、CPU102は、時刻を表わす情報の作成に失敗したと自らが判断した場合、再度時刻を表わす情報を作成することとなる。
【0071】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、時刻の取得に失敗しても、複数回時刻の取得を試みる。これにより、標準時刻を取得できる確率が高くなる。その結果、使用者の労力を軽減しつつより正確に洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0072】
<第6の実施の形態>
以下、本発明の第6の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0073】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0074】
図12を参照して、洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図12に示すフローチャートの中で、前述の図7、図8、図9、および図10に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0075】
S250にて、CPU102は、時刻設定モードに遷移する(初期表示として時刻パネル152の時刻のうち「時」側の表示を点滅させ、使用者のキー入力を受付けるために必要な制御を実施する)。
【0076】
S252にて、操作部46は、使用者から、時刻の設定用の情報を受付ける。操作部46は、受付けた情報を表わす信号をキー回路82に出力する。キー回路82は、出力された信号をCPU102が利用できる信号に変換する。信号が変換されると、CPU102は、キー回路82が変換した信号に応じて時刻を設定する。これにより、使用者は現在時刻を設定できる。
【0077】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0078】
S220〜S230の処理を経て、CPU102は、時刻設定モードに遷移する(S250)。遷移が完了すると、操作部46は、使用者から、時刻の設定用の情報を受付ける(S252)。これにより、操作部46は、CPU102が自らは時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、時刻の設定用の情報を受付けることとなる。
【0079】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、時刻の取得に失敗した場合、自動的に時刻設定モードに遷移することにより、使用者に時刻の設定を促すことができる。その結果、使用者の労力を軽減しつつより正確に洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0080】
<第7の実施の形態>
以下、本発明の第7の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0081】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0082】
図13を参照して、洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図13に示すフローチャートの中で、前述の図7に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0083】
S260にて、時刻部78は、CPU102が時刻を表わす情報を作成するたびに、CPU102が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。あわせて、CPU102は、洗濯のコースを受付けるなどといった、一般的な洗濯機と同様の処理を実施する。
【0084】
S262にて、CPU102は、前回現在時刻を認識してから予め定められた時間(本実施の形態の場合、1時間)が経過したか否かを判断する。予め定められた時間が経過したと判断した場合(S262にてYES)、処理はS200と移される。もしそうでないと(S262にてNO)、処理はS204へと移される。
【0085】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0086】
S200〜S202の処理を経て、時刻部78は、CPU102が時刻を表わす情報を作成するたびに、CPU102が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。あわせてCPU102は、一般的な洗濯機と同様の処理を実施する(S260)。時刻が認識されると、CPU102は、前回現在時刻を認識してから予め定められた時間が経過したか否かを判断する(S262)。予め定められた時間が経過したと判断した場合(S262にてYES)、アンテナ48は、現在の時刻を表わす電波を受信する(S200)。これにより、CPU102は、予め定められた周期で時刻を表わす情報を作成することとなる。
【0087】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、運転中および予約待機中に、一定時間が経過する度に、現在時刻を認識する。これにより、時刻部78が検出する時刻は定期的に補正される。その結果、使用者の労力を軽減しつつより正確に洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0088】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る洗濯機の外観図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る洗濯機の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る制御部の制御ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る操作部の外観図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る表示部の動作を説明する図(その1)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る表示部の動作を説明する図(その2)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
20 外箱、22 水槽、24 ドラム、26 循環用ダクト、28 供給口、30 排水用ポンプ、32 循環用ポンプ、34 糸屑フィルタ、36 給水弁、38 ドラム駆動用モータ、40 水位センサ、42 ドア、44 制御部、46 操作部、48 アンテナ、60 小孔、62 乾燥用ヒータ、64 送風機、66 パッキン、68 水平軸、70 マイクロコンピュータ、72 リセット回路、74 電源、76 不揮発性メモリ、78 時刻部、80 受信部、82 キー回路、84 検知部、86 表示部、88 ブザー、90 駆動部、102 CPU、104 ROM、106 RAM、108 カウント部、110 タイマ、112 I/O、120 予約キー、122 洗いマニュアルキー、124 すすぎマニュアルキー、126 脱水マニュアルキー、128 乾燥マニュアルキー、130 コースキー、132 電源キー、134 スタートキー、136 時刻キー、138 夜間キー、142 すすむキー、144 もどるキー、152 時刻パネル、154 設定ランプ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機に関し、特に、時刻を検出して制御の内容を判断する洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の全自動洗濯機は、特許文献1に開示されるように、使用者が電話番号117(電話の時報サービス)をダイヤルした受話器から時刻の報知を受付けるマイクと、その報知から時刻を認識する音声認識装置と、その時刻を表示する表示部とを含む。
【0003】
この発明によると、時刻を設定する場合に、電話の時刻報知を利用するようにしたので、簡単に、しかも正確に、時刻を設定することができる。
【0004】
しかし、前述の公報に開示された発明では、使用者が時報サービスに電話し、かつ湿気の多い洗濯機の傍のマイクに受話器を近づけなくてはならないという問題点がある。また、これにより、防水処理のされていない電話機が故障することがある。
【特許文献1】特開平11−304959号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のある局面にしたがうと、洗濯機は、時刻を表わす電波を受信するための受信手段と、受信手段が受信した電波を用いて、時刻を表わす情報を作成するための作成手段と、物を洗濯するための洗濯手段と、作成手段が作成した情報を用いて、洗濯手段が物を洗濯する時刻を制御するための時刻用の制御手段とを含む。
【0007】
すなわち、作成手段は、受信手段が受信した電波を用いて、時刻を表わす情報を作成する。時刻用の制御手段は、作成手段が作成した情報を用いて、洗濯手段が物を洗濯する時刻を制御する。これにより、使用者が時刻を設定するために費やす労力は軽減される。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0008】
また、上述の時刻を表わす電波は、標準電波を含むことが望ましい。
【0009】
すなわち、作成手段は、標準電波を用いて、時刻を表わす情報を作成する。標準電波は、誤差が小さい。これにより、使用者が時刻を設定するために費やす労力はさらに軽減され、かつ設定された時刻の誤差は小さくなる。その結果、使用者の労力をさらに軽減しつつ洗濯の時刻を誤差が小さくなるように設定できる洗濯機を提供することができる。
【0010】
また、上述の洗濯機は、作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出するための検出手段をさらに含むことが望ましい。
【0011】
すなわち、検出手段は、作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。これにより、いったん作成手段が時刻を表わす情報を作成すると、その後時刻を表わす情報が作成できるか否かに関わらず、時刻を検出できる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ安定して洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0012】
また、上述の洗濯手段は、動力の供給を受けて物を洗濯するための手段を含むことが望ましい。作成手段は、洗濯手段が動力の供給を受け得る状態になると、時刻を表わす情報を作成する手段を含むことが望ましい。
【0013】
すなわち、作成手段は、洗濯手段が動力の供給を受け得る状態になると、時刻を表わす情報を作成する。これにより、洗濯手段が動力の供給を受け得る状態になると時刻を表わす情報が作成できる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ、より早くから洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0014】
また、上述の洗濯機は、作成手段が時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段と、ユーザに情報を通知するための通知手段と、判断手段が、作成手段は時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、時刻を表わす情報の作成に失敗した旨を通知するように、通知手段を制御するための通知用の制御手段とをさらに含むことが望ましい。
【0015】
すなわち、通知用の制御手段は、判断手段が、作成手段は時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、時刻を表わす情報の作成に失敗した旨を通知するように、通知手段を制御する。これにより、時刻を表わす情報の作成に失敗したとき、使用者による対策を促すこととなる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ、洗濯の時刻を的確に設定できる洗濯機を提供することができる。
【0016】
また、上述の洗濯機は、時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段をさらに含むことが望ましい。作成手段は、時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断手段が判断した場合、時刻を表わす情報を再度作成するための手段を含むことが望ましい。
【0017】
すなわち、作成手段は、時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断手段が判断した場合、時刻を表わす情報を再度作成する。これにより、時刻を表わす情報をより高い確率で作成できる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ、洗濯の時刻を的確に設定できる洗濯機を提供することができる。
【0018】
また、上述の洗濯機は、作成手段が時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段と、判断手段が、作成手段は時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、時刻の設定用の情報を受付けるための時刻用の受付手段とをさらに含むことが望ましい。
【0019】
すなわち、時刻用の受付手段は、作成手段が時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断手段が判断した場合、時刻の設定用の情報を受付ける。これにより、時刻を表わす情報の作成が失敗すると、使用者による時刻の設定が促される。その結果、使用者の時刻の設定を開始するための労力を軽減しつつ、洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0020】
また、上述の作成手段は、予め定められた周期で時刻を表わす情報を作成するための手段を含むことが望ましい。洗濯機は、作成手段が時刻を表わす情報を作成するたびに、作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出するための検出手段をさらに含むことが望ましい。
【0021】
すなわち、検出手段は、作成手段が予め定められた周期で作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。これにより、予め定められた周期で、検出手段が検出する時刻の誤差は小さくなる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を誤差が小さくなるように設定できる洗濯機を提供することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る洗濯機は、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0024】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0025】
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る洗濯機は、外箱20と、外箱20にバネ(図示せず)で吊り下げられた(バネで吊り下げられているのは、運転中の振動を吸収するためである)水槽22と、水槽22内に水平軸68を中心として回転できるように支持されたドラム24と、水槽22の外側に配置された循環用ダクト26と、供給口28と、排水用ポンプ30と、循環用ポンプ32と、水槽22と排水用ポンプ30との間の配管経路に、外箱20の前面下部から着脱できるように設けられた(図示しないが、着脱のための扉が外箱20の前面下部に設けられていることとする)糸屑フィルタ34と、給水弁36と、ドラム駆動モータ38と、水位センサ40と、外箱20の前面に設けられたドア42と、外箱20の前面に設けられた操作部46と、操作部46の裏側に設けられた制御部44と、操作部46の裏側に設けられたアンテナ48とを含む。
【0026】
外箱20は、本実施の形態に係る洗濯機の外面を覆う。水槽22は、洗濯液やすすぎ水を貯えたり排出したりする。ドラム24は、動力(本実施の形態の場合は電力)の供給を受けて、洗濯物を洗濯し、脱水し、乾燥する。循環用ダクト26は、洗濯物に温風を供給する。供給口28は、ドラム24内に洗濯液およびすすぎ水を噴射する。排水用ポンプ30は、水槽22内の洗濯液やすすぎ水を機外に排出する。循環用ポンプ32は、水槽22の中の洗濯液およびすすぎ水を回収する。循環用ポンプ32は、図示しない管を介して、水槽22の中の洗濯液およびすすぎ水を再び供給口28に戻す。糸屑フィルタ34は、水槽22の中の洗濯液およびすすぎ水から糸屑を除去する。給水弁36は、水槽22の中に水を供給する。ドラム駆動モータ38は、水平軸68を介してドラム24を回転させる。水位センサ40は、水槽22の中の水位を検知する。ドア42は、洗濯物を出したり入れたりする。操作部46は、使用者の操作を受付ける。制御部44は、操作部46が受付けた操作に基づいて、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、および乾燥工程を単数または複数の工程にて実行するように、洗濯機の各部を制御する。アンテナ48は、標準時刻を表わす電波を受信する。本実施の形態において、「標準時刻を表わす電波」とは、標準電波のことである。「標準電波」とは、電波時計の時刻を補正するために用いられる電波のことである。「標準電波」は、標準的な時刻を表わす。
【0027】
ドラム24は、その周壁全体に多数の小孔60を有する。小孔60は、洗濯時および脱水時の水、ならびに乾燥時の温風を通過させる。循環用ダクト26は、水槽22の外側に配置された乾燥用ヒータ62および送風機64を含む。乾燥用ヒータ62は乾燥時に空気を加熱する。送風機64は乾燥用ヒータ62が加熱した温風を循環させる。ドア42は、水槽22との間にパッキン66を含む。パッキン66は、洗濯時および脱水時の水漏れを防ぐ。
【0028】
図3を参照して、制御部44は、マイクロコンピュータ70と、リセット回路72と、電源74と、不揮発性メモリ76と、時刻部78と、受信部80と、キー回路82と、検知部84と、表示部86と、ブザー88と、駆動部90とを含む。
【0029】
マイクロコンピュータ70は、各種の制御を行なう。マイクロコンピュータ70は、標準時刻を表わす電気信号(後述する)に基づいて、時刻を認識する装置でもある。リセット回路72は、マイクロコンピュータ70を初期化する。電源74は、マイクロコンピュータ70に電力を供給する。不揮発性メモリ76は、運転条件、時刻、割引時間(本実施の形態の場合、電力料金の割引を受けることができる時間帯のこと。この時間帯は、電力制度で定められる。)、および時刻の取得に失敗した回数などを保持する。時刻部78は、時刻を検出する。受信部80は、アンテナ48で受信した標準時刻を表わす電波を電気信号に変換する。上述したように、マイクロコンピュータ70は、この電気信号に基づいて、時刻を認識する。キー回路82は、操作部46から使用者の指令を表わす信号を受付ける。検知部84は、水位センサ40などのセンサが検出した水位などをデジタル信号に変換する。表示部86は、表示することにより使用者に対して各種の情報を出力する。ブザー88は、洗濯が終了した場合や異常があった場合に音を鳴らす。駆動部90は、駆動用モータ13や給水弁36などを駆動する。
【0030】
マイクロコンピュータ70は、CPU(Central Processing Unit)102と、ROM(Read Only Memory)104と、RAM(Random Access Memory)106と、カウント部108と、タイマ110と、I/O(Input/Output)112とを含む。CPU102は、制御および演算を実施する。ROM104は、マイクロコンピュータ70が実行するプログラムを記憶する。RAM106は、カウント部108がカウントした時間などを一時的に保持する。カウント部108は、洗濯機が運転された時間などをカウントする。タイマ110は、予め指定しておいた時間が経過したときCPU102に信号を出力する。I/O112は、マイクロコンピュータ70の外部との信号の入力や出力を仲介する。
【0031】
図4を参照して、操作部46は、液晶などからなる表示部86と、予約キー120と、洗いマニュアルキー122と、すすぎマニュアルキー124と、脱水マニュアルキー126と、乾燥マニュアルキー128と、コースキー130と、電源キー132と、スタートキー134と、時刻キー136と、夜間キー138とを含む。
【0032】
表示部86は、後述する情報を表示する。予約キー120は、洗濯が終了する時間の設定を受付ける。洗いマニュアルキー122は、洗い工程における運転の内容の設定を受付ける。すすぎマニュアルキー124は、すすぎ工程における運転の内容の設定を受付ける。脱水マニュアルキー126は、脱水の工程における運転の内容の設定を受付ける。乾燥マニュアルキー128は、乾燥の工程における運転の内容の設定を受付ける。コースキー130は、洗濯コースの設定を受付ける。電源キー132は、電源74のオンオフを受付ける。スタートキー134は、洗濯機の動作のスタートや一時停止を受付ける。時刻キー136は、現在時刻や予約時刻の設定を受付ける。夜間キー138は、割引時間に運転を開始したり終了したりするような運転の設定を受付ける。
【0033】
表示部86は、ユーザに時刻などの情報を通知する時刻パネル152(時刻パネル152に代えて、あるいは時刻パネル152と共に、ユーザに音で時刻などの情報を通知するブザーやスピーカを備えてもよい。ただし本実施の形態にかかる洗濯機は、時刻パネル152のみによりユーザに情報を通知することとする。)と、現在時刻の設定が必要なときに点滅し、現在時刻の設定が必要で現在時刻を設定している間は点灯する設定ランプ154とを含む。時刻キー136は、現在時刻を設定している間や予約時刻を設定する際に設定しようとする時刻を進める、すすむキー142と、現在時刻を設定している間や予約時刻を設定する際に設定しようとする時刻を戻す、もどるキー144とを含む。
【0034】
図4〜図6を参照して、時刻を設定する手順について説明する。制御部44に電力が供給されている状態を「電源キー待ち状態」とする。電源キー待ち状態の時、電源キー132が押されると、設定待ちの状態となる。設定待ちの状態の時、操作部46は、キー入力を受付けることができる。電源キー待ち状態の時、予約キー120と電源キー132とが同時に押されると、時刻設定モードとなる。時刻設定モードの時、初期表示として時刻パネル152の時刻のうち「時」側の表示が点滅する。図5の一番左側は、このときの時刻パネル152を表わす図である。図5および図6において、左上がりの斜線で塗潰されている数字は、点滅している数字である。図5および図6において、右上がりの斜線で塗潰されている数字は、点灯している数字である。時刻パネル152の時刻のうち「時」側の表示が点滅しているとき、すすむキー142およびもどるキー144のいずれかが押されると、「時」側の表示が表わす数字が変化する。すすむキー142が押されると、設定中の「時」側の表示は「0」→「1」→「2」→・・・→「24」→「0」とカウントアップされる。図5は、このことを表わす図である。もどるキー144が押されると、設定中の「時」側の表示は「0」→「24」→「23」→・・・→「1」→「0」とカウントダウンされる。スタートキー134が押されると、「時」側の表示が確定する。「時」側の表示が確定すると、「分」側の表示が点滅する。図6の一番左側は、このときの時刻パネル152を表わす図である。時刻パネル152の時刻のうち「分」側の表示が点滅しているとき、すすむキー142およびもどるキー144のいずれかが押されると、「分」側の表示が表わす数字が変化する。すすむキー142が押されると、設定中の「分」側の表示は「0」→「1」→「2」→・・・→「59」→「0」とカウントアップされる。図6は、このことを表わす図である。もどるキー144が押されると、設定中の「分」側の表示は「0」→「59」→・・・→「1」→「0」とカウントダウンされる。スタートキー134が押されると、「分」側の表示が確定する。これにより、時刻の設定が完了する。時刻の設定が完了すると、時刻部78は、設定された時刻を起点として、時刻の検出を開始する。その後、電源キー132が押されると、時刻設定モードから再度電源キー待ち状態に戻る。
【0035】
図7を参照して、本実施の形態に係る洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。
【0036】
ステップ200(以下、ステップをSと略す。)にて、アンテナ48は、標準時刻を表わす電波を受信する。電波が受信されると、アンテナ48は、その電波を電流に変換する。電波が電流に変換されると、アンテナ48は、その電流を受信部80に出力する。電流が出力されると、受信部80は、その電流を、標準時刻を表わす信号に変換する。電流が信号に変換されると、受信部80は、変換された信号をマイクロコンピュータ70に出力する。
【0037】
S202にて、マイクロコンピュータ70のI/O112は、受信部80が出力した信号を受付ける。I/O112は、受付けた信号をCPU102に出力する。CPU102は、I/O112が出力した信号を用いて、現在の時刻を表わす情報を作成する。
【0038】
S204にて、CPU102は、I/O112を介して、現在の時刻を表わす信号を表示部86に出力する。表示部86は、CPU102が出力した信号に対応する数値(現在の時刻を表わす数値)を表示する。あわせてCPU102は、運転を開始するタイミング(本実施の形態の場合、RAM106に予め記憶されている)と、自らが認識した現在時刻とを対比することにより、運転を開始するか否かを判断する。運転を開始する場合、CPU102は、I/O112を介して、駆動部90に、開始すべき運転の内容を表わす信号を出力する(本実施の形態の場合、開始すべき運転の内容を表わす情報は、RAM106に予め記憶されている)。駆動部90は、CPU102が出力した信号に応じて、ドラム駆動用モータ38を駆動させる。ドラム駆動用モータ38が駆動されるので、ドラム24は、物を洗濯する。
【0039】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0040】
アンテナ48は、標準時刻を表わす電波を受信する。電波が受信されると、受信部80は、標準時刻を表わす信号をCPU102に出力する(S200)。信号が出力されると、CPU102は、その信号(ひいてはアンテナ48が受信した電波)を用いて、現在の時刻を表わす情報を作成する(S202)。現在時刻が認識されると、表示部86は、現在時刻を表示する。あわせてCPU102は、運転を開始する場合、駆動部90に運転の内容を表わす信号を出力する(S204)。駆動部90は、ドラム駆動用モータ38を駆動させる。ドラム駆動用モータ38が駆動されるので、ドラム24は、物を洗濯する(具体的には、洗濯物を洗濯する)。これにより、CPU102および駆動部90の組合わせが、CPU102が作成した情報を用いて、ドラム24が物を洗濯する時刻を制御することとなる。信号が出力されると、CPU102は、一般的な洗濯機が洗濯を開始した後の通常の処理を実施する。
【0041】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、標準時刻を表わす電波を受信し、時刻を認識し、時刻に応じた動作をすることができる。本実施の形態に係る洗濯機は、電話機を必要としない。電話機を必要としないので、防水処理されていない電話機を湿気の多い場所(洗濯機の設置所)へ持ち込んで電話機を故障させることもない。また、本実施の形態に係る洗濯機は、使用者が電話で電話番号117(電話の時報サービス)をダイヤルすることも必要としない。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0042】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0043】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0044】
図8を参照して、本実施の形態に係る洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図8に示すフローチャートの中で、前述の図7に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0045】
S210にて、時刻部78は、S202にてCPU102が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。時刻が検出されると、時刻部78は、検出した時刻をCPU102に出力する。
【0046】
S212にて、CPU102は、I/O112を介して、時刻部78が検出した現在の時刻を表わす信号を表示部86に出力する。表示部86は、CPU102が出力した信号に対応する数値(現在の時刻を表わす数値)を表示する。あわせてCPU102は、運転を開始するタイミング(本実施の形態の場合、RAM106に予め記憶されている)と、自らが認識した現在時刻とを対比することにより、運転を開始するか否かを判断する。運転を開始する場合、CPU102は、I/O112を介して、駆動部90に、開始すべき運転の内容を表わす信号を出力する(本実施の形態の場合、開始すべき運転の内容を表わす情報は、RAM106に予め記憶されている)。駆動部90は、CPU102が出力した信号に応じて、給水弁36などを制御する。開始すべき運転の内容を表わす信号が出力されると、CPU102は、一般的な洗濯機が洗濯を開始した後の通常の処理を実施する。
【0047】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0048】
S200〜S202の処理を経て、時刻部78は、CPU102が認識した現在時刻を起点として、時刻を検出する(S210)。時刻が検出されると、表示部86は、現在時刻を表示する。あわせてCPU102は、運転を開始する場合、駆動部90に運転の内容を表わす信号を出力する(S212)。現在時刻の表示などが行なわれると、CPU102は、一般的な洗濯機が洗濯を開始した後の通常の処理を実施した後、再び時刻を検出する(S210)。
【0049】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、標準時刻を表わす電波を一度取得すると、それ以降は、時刻を認識することができる。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0050】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0051】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0052】
図9を参照して、洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図9に示すフローチャートの中で、前述の図7に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0053】
S220にて、CPU102は、電源キー132が押される(ドラム24が動力の供給を受け得る状態になる)と、I/O112を介して、受信部80に対し、アンテナ48から標準時刻を表わす電流を受付けるよう促す旨の信号を出力する。
【0054】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0055】
CPU102は、ドラム24が動力の供給を受け得る状態になると、I/O112を介して、受信部80に対し、アンテナ48から標準時刻を表わす電流を受付けるよう促す旨の信号を出力する(S220)。これにより、S200〜S202の処理を経て、CPU102は、ドラム24が動力の供給を受け得る状態になると、時刻を表わす情報を作成することとなる。
【0056】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、使用者が電源を投入したと同時に時刻を認識することができる。これにより、電源が投入されると直ちに現在時刻が認識されるので、使用者の現在時刻を知るための労力はより軽減される。その結果、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0057】
<第4の実施の形態>
以下、本発明の第4の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0058】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0059】
図10を参照して、本実施の形態に係る洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図10に示すフローチャートの中で、前述の図7に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0060】
S230にて、CPU102は、アンテナ48および受信部80が、時刻の取得に成功したか否かを判断する。時刻の取得に成功したと判断した場合(S230にてYES)、処理はS202へと移される。もしそうでないと(S230にてNO)、処理はS232へと移される。
【0061】
S232にて、CPU102は、時刻を取得できなかったことを表わす信号(本実施の形態の場合、表示部86に「E」という文字を表示させるための信号)を表示部86に出力する。表示部86は、時刻を取得できなかった旨(本実施の形態の場合「E」という文字)を表示する。これにより、CPU102は、時刻を表わす情報の作成に失敗した旨を通知するように、表示部86(特に時刻パネル152)を制御することとなる。あわせて、CPU102は、ブザー88に信号を出力する。信号が出力されると、ブザー88は音を鳴らす。
【0062】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。S200の処理を経て、CPU102は、自らが時刻の取得に成功したか否か(ひいては自らが時刻を表わす情報の作成に失敗したか否か)を判断する(S230にてYES)。仮にCPU102が自らは時刻の取得に失敗した(ひいては時刻を表わす情報の作成に失敗した)と判断した場合(S230にてNO)、CPU102は、時刻を取得できなかった(時刻を表わす情報の作成に失敗した)旨を通知するように、表示部86(特に時刻パネル152)を制御する。あわせて、CPU102は、ブザー88に信号を出力する。信号が出力されると、ブザー88は音を鳴らす(S232)。
【0063】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、時刻の取得に失敗した場合、その旨を使用者に知らせる。これにより、使用者は、手動により時刻を設定できる。その結果、時刻の取得に失敗しても、使用者の労力を軽減しつつ洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0064】
<第5の実施の形態>
以下、本発明の第5の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0065】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0066】
図11を参照して、洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図11に示すフローチャートの中で、前述の図7および図10に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0067】
S240にて、CPU102は、不揮発性メモリ76が記憶した値(時刻の取得に失敗した回数を表わす)をクリアする(「0」にする)。
【0068】
S242にて、CPU102は、不揮発性メモリ76が記憶した値を参照することにより、時刻の取得に失敗した回数が3回以上か否かを判断する。時刻の取得に失敗した回数が3回以上と判断した場合(S242にてYES)、処理はS232へと移される。もしそうでないと(S242にてNO)、処理はS244へと移される。S244にて、CPU102は、不揮発性メモリ76が記憶した、時刻の取得に失敗した回数を「1」増加させる。
【0069】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0070】
S200およびS230の処理を経て、CPU102は、時刻の取得に失敗した回数が3回以上か否かを判断する(S242)。時刻の取得に失敗した回数が2回以下の場合(S242にてNO)、CPU102は、不揮発性メモリ76が記憶した、時刻の取得に失敗した回数を「1」増加させる(S244)。回数が「1」増加すると、S200〜S202の処理により、CPU102は、再度時刻を表わす情報を作成することとなる。これにより、CPU102は、時刻を表わす情報の作成に失敗したと自らが判断した場合、再度時刻を表わす情報を作成することとなる。
【0071】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、時刻の取得に失敗しても、複数回時刻の取得を試みる。これにより、標準時刻を取得できる確率が高くなる。その結果、使用者の労力を軽減しつつより正確に洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0072】
<第6の実施の形態>
以下、本発明の第6の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0073】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0074】
図12を参照して、洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図12に示すフローチャートの中で、前述の図7、図8、図9、および図10に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0075】
S250にて、CPU102は、時刻設定モードに遷移する(初期表示として時刻パネル152の時刻のうち「時」側の表示を点滅させ、使用者のキー入力を受付けるために必要な制御を実施する)。
【0076】
S252にて、操作部46は、使用者から、時刻の設定用の情報を受付ける。操作部46は、受付けた情報を表わす信号をキー回路82に出力する。キー回路82は、出力された信号をCPU102が利用できる信号に変換する。信号が変換されると、CPU102は、キー回路82が変換した信号に応じて時刻を設定する。これにより、使用者は現在時刻を設定できる。
【0077】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0078】
S220〜S230の処理を経て、CPU102は、時刻設定モードに遷移する(S250)。遷移が完了すると、操作部46は、使用者から、時刻の設定用の情報を受付ける(S252)。これにより、操作部46は、CPU102が自らは時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、時刻の設定用の情報を受付けることとなる。
【0079】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、時刻の取得に失敗した場合、自動的に時刻設定モードに遷移することにより、使用者に時刻の設定を促すことができる。その結果、使用者の労力を軽減しつつより正確に洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0080】
<第7の実施の形態>
以下、本発明の第7の実施の形態に係る洗濯機について説明する。
【0081】
本実施の形態に係る洗濯機は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0082】
図13を参照して、洗濯機で実行されるプログラムは、時刻の取扱に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図13に示すフローチャートの中で、前述の図7に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0083】
S260にて、時刻部78は、CPU102が時刻を表わす情報を作成するたびに、CPU102が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。あわせて、CPU102は、洗濯のコースを受付けるなどといった、一般的な洗濯機と同様の処理を実施する。
【0084】
S262にて、CPU102は、前回現在時刻を認識してから予め定められた時間(本実施の形態の場合、1時間)が経過したか否かを判断する。予め定められた時間が経過したと判断した場合(S262にてYES)、処理はS200と移される。もしそうでないと(S262にてNO)、処理はS204へと移される。
【0085】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、洗濯機の動作について説明する。
【0086】
S200〜S202の処理を経て、時刻部78は、CPU102が時刻を表わす情報を作成するたびに、CPU102が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出する。あわせてCPU102は、一般的な洗濯機と同様の処理を実施する(S260)。時刻が認識されると、CPU102は、前回現在時刻を認識してから予め定められた時間が経過したか否かを判断する(S262)。予め定められた時間が経過したと判断した場合(S262にてYES)、アンテナ48は、現在の時刻を表わす電波を受信する(S200)。これにより、CPU102は、予め定められた周期で時刻を表わす情報を作成することとなる。
【0087】
以上のようにして、本実施の形態に係る洗濯機は、運転中および予約待機中に、一定時間が経過する度に、現在時刻を認識する。これにより、時刻部78が検出する時刻は定期的に補正される。その結果、使用者の労力を軽減しつつより正確に洗濯の時刻を設定できる洗濯機を提供することができる。
【0088】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る洗濯機の外観図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る洗濯機の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る制御部の制御ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る操作部の外観図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る表示部の動作を説明する図(その1)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る表示部の動作を説明する図(その2)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る時刻の取扱処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
20 外箱、22 水槽、24 ドラム、26 循環用ダクト、28 供給口、30 排水用ポンプ、32 循環用ポンプ、34 糸屑フィルタ、36 給水弁、38 ドラム駆動用モータ、40 水位センサ、42 ドア、44 制御部、46 操作部、48 アンテナ、60 小孔、62 乾燥用ヒータ、64 送風機、66 パッキン、68 水平軸、70 マイクロコンピュータ、72 リセット回路、74 電源、76 不揮発性メモリ、78 時刻部、80 受信部、82 キー回路、84 検知部、86 表示部、88 ブザー、90 駆動部、102 CPU、104 ROM、106 RAM、108 カウント部、110 タイマ、112 I/O、120 予約キー、122 洗いマニュアルキー、124 すすぎマニュアルキー、126 脱水マニュアルキー、128 乾燥マニュアルキー、130 コースキー、132 電源キー、134 スタートキー、136 時刻キー、138 夜間キー、142 すすむキー、144 もどるキー、152 時刻パネル、154 設定ランプ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻を表わす電波を受信するための受信手段と、
前記受信手段が受信した電波を用いて、前記時刻を表わす情報を作成するための作成手段と、
物を洗濯するための洗濯手段と、
前記作成手段が作成した情報を用いて、前記洗濯手段が物を洗濯する時刻を制御するための時刻用の制御手段とを含む、洗濯機。
【請求項2】
前記時刻を表わす電波は、標準電波を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記洗濯機は、前記作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出するための検出手段をさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記洗濯手段は、動力の供給を受けて物を洗濯するための手段を含み、
前記作成手段は、前記洗濯手段が動力の供給を受け得る状態になると、前記時刻を表わす情報を作成する手段を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記洗濯機は、
前記作成手段が前記時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段と、
ユーザに情報を通知するための通知手段と、
前記判断手段が、前記作成手段は前記時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、前記時刻を表わす情報の作成に失敗した旨を通知するように、前記通知手段を制御するための通知用の制御手段とをさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記洗濯機は、前記時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段をさらに含み、
前記作成手段は、前記時刻を表わす情報の作成に失敗したと前記判断手段が判断した場合、前記時刻を表わす情報を再度作成するための手段を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記洗濯機は、
前記作成手段が前記時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段と、
前記判断手段が、前記作成手段は前記時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、前記時刻の設定用の情報を受付けるための時刻用の受付手段とをさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記作成手段は、予め定められた周期で前記時刻を表わす情報を作成するための手段を含み、
前記洗濯機は、前記作成手段が前記時刻を表わす情報を作成するたびに、前記作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出するための検出手段をさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項1】
時刻を表わす電波を受信するための受信手段と、
前記受信手段が受信した電波を用いて、前記時刻を表わす情報を作成するための作成手段と、
物を洗濯するための洗濯手段と、
前記作成手段が作成した情報を用いて、前記洗濯手段が物を洗濯する時刻を制御するための時刻用の制御手段とを含む、洗濯機。
【請求項2】
前記時刻を表わす電波は、標準電波を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記洗濯機は、前記作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出するための検出手段をさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記洗濯手段は、動力の供給を受けて物を洗濯するための手段を含み、
前記作成手段は、前記洗濯手段が動力の供給を受け得る状態になると、前記時刻を表わす情報を作成する手段を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記洗濯機は、
前記作成手段が前記時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段と、
ユーザに情報を通知するための通知手段と、
前記判断手段が、前記作成手段は前記時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、前記時刻を表わす情報の作成に失敗した旨を通知するように、前記通知手段を制御するための通知用の制御手段とをさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記洗濯機は、前記時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段をさらに含み、
前記作成手段は、前記時刻を表わす情報の作成に失敗したと前記判断手段が判断した場合、前記時刻を表わす情報を再度作成するための手段を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記洗濯機は、
前記作成手段が前記時刻を表わす情報の作成に失敗したか否かを判断するための判断手段と、
前記判断手段が、前記作成手段は前記時刻を表わす情報の作成に失敗したと判断した場合、前記時刻の設定用の情報を受付けるための時刻用の受付手段とをさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記作成手段は、予め定められた周期で前記時刻を表わす情報を作成するための手段を含み、
前記洗濯機は、前記作成手段が前記時刻を表わす情報を作成するたびに、前記作成手段が作成した情報が表わす時刻を起点として、時刻を検出するための検出手段をさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−158865(P2006−158865A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−358651(P2004−358651)
【出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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