説明

洗濯機

【課題】回転ドラムの回転による振動で発電を行い、省エネ性向上を図る。
【解決手段】洗濯機筐体10と、洗濯物を収容する回転ドラム12と、回転ドラム12を回転自在に収容する受け筒11と、受け筒11に固定され回転ドラム12を回転駆動するモータ13と、受け筒11を洗濯機筐体10に対して弾性的に支持するダンパ機構(支持機構)20と、モータ13を制御駆動する制御手段24とを備え、受け筒11とダンパ機構20との間には、振動を利用して発電する圧電素子(振動発電手段)27を設けるとともに、圧電素子27により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段28を設けることで、受け筒振動を効率よく電力に変換し、洗濯機の動作に利用することが可能となり、消費電力低減を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗い、濯ぎ、脱水および乾燥を行うために、洗濯槽を回転させる回転駆動力を発生させるモータと、洗濯物のアンバランスによる振動を電気エネルギーに変換して蓄電する発電及び蓄電装置を有する洗濯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、洗濯機は回流する水流を利用して洗濯物を洗浄するパルセータ式と、洗濯物の落下を利用して洗濯物を洗浄する(たたき洗いする)ドラム式に大別される。
【0003】
パルセータ式は、洗濯物の出し入りは上側から行い、洗濯槽の向きが縦で縦型と呼ばれる。それに対してドラム式は、洗濯槽の向きが横で横型と呼ばれる。また、一般に乾燥機も横型である。
【0004】
これに対して、最近のドラム式洗濯機においては、ユニバーサルデザインの観点からドラムである洗濯槽をななめに配置して、洗濯物の取り出し易さとともに、たたき洗いによる洗浄性能向上と、縦型と比較して乾燥時間の短縮を実現している。
【0005】
また、ドラム式は脱水工程において、洗濯物のアンバランスによる振動騒音が発生しやすく、ダンパなどで振動低減を図っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、洗濯機として、その振動で発電を行う発電装置が提案されている。静電誘導型の発電装置は、可変容量の電極に電荷を与え、その電荷により対向電極間にクーロン引力を働かせ、この引力に抗して振動子が振動することにより発生した振動エネルギーを電気エネルギーに変換することによって、発電を行っているものがある。複数の電極と弾性体で構成され、その振動で発電を行う静電容量型の発電装置が提案され、は、洗濯槽の振動を洗濯槽上部に取り付けた振動センサで検出して、その検出信号をもとにモータの回転数制御を脱水工程制御部で行っている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
さらに、洗濯機として、他の原理によってその振動で発電を行う発電装置が提案されている。振動源に弾性体の一部が接続され、弾性体の他端部に所定の質量の錘が接続され、さらには電磁回路あるいは圧電素子が形成され、錘の共振振動を電磁誘導あるいは圧電効果で電力を発生させているものがある(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−136602号公報
【特許文献2】特開2008−86190号公報
【特許文献3】特開2000−197373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1の構成では、ドラムを水平またはななめにして洗濯物投入口を低くする工夫がなされている。しかしながら、ドラムがななめであるため、脱水時に洗濯物のアンバランスが発生しやすく、洗濯槽が大きく振動するという課題を有していた。
【0010】
また、特許文献2および3の構成では、アンバランスによる振動で発電を行う発電装置が提案されているが、洗濯機の動作に支障なく、かつ洗濯機の振動を有効に発電のための
振動に用いるための手段がないという課題を有していた。
【0011】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗濯槽を含む受け筒の振動あるいは本体の振動を、圧電効果などにより発電可能な発電デバイスにより、効率よく電力に変換するための構成を提供することで、脱水時振動を省エネに有効に利用する省エネ洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯機筐体と、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に収容する受け筒と、前記受け筒に固定され前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記受け筒を前記洗濯機筐体に対して弾性的に支持する支持機構と、前記モータを制御駆動する制御手段とを備え、前記受け筒と支持機構との間には、振動を利用して発電する振動発電手段を設けるとともに、前記振動発電手段により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段を設けたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の洗濯機は、受け筒と支持機構の間に配置された振動発電手段によって、受け筒振動を効率よく電力に変換し、洗濯機の動作に利用することが可能となり、消費電力低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【図2】同洗濯機のダンパ機構組立図
【図3】本発明の第2の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【図4】本発明の第3の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【図5】本発明の第4の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【図6】本発明の第5の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【図7】本発明の第6の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【図8】本発明の第7の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【図9】本発明の第8の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【図10】本発明の第9の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【図11】本発明の第10の実施の形態における洗濯機の制御装置のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0015】
第1の発明は、洗濯機筐体と、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に収容する受け筒と、前記受け筒に固定され前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記受け筒を前記洗濯機筐体に対して弾性的に支持する支持機構と、前記モータを制御駆動する制御手段とを備え、前記受け筒と支持機構との間には、振動を利用して発電する振動発電手段を設けるとともに、前記振動発電手段により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段を設けたことを特徴とする洗濯機とすることで、受け筒振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0016】
第2の発明は、特に、第1の発明の支持機構は、受け筒を下方より支持するダンパ機構であって、振動発電手段は、前記ダンパ機構と受け筒とが接続する部分に配置したことを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯物のアンバランスによる受け筒振動を効率よく電力に変換することが可能となり、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0017】
第3の発明は、特に、第1の発明の支持機構は、受け筒を上方より支持する支持ばねであって、振動発電手段は、前記支持ばねと受け筒とが接続する部分に配置したことを特徴
とする洗濯機とすることで、洗濯物のアンバランスによる受け筒振動を効率よく電力に変換することが可能となり、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0018】
第4の発明は、洗濯機筐体と、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に収容する受け筒と、前記受け筒に固定され前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記受け筒を前記洗濯機筐体に対して弾性的に支持する支持機構と、前記モータを制御駆動する制御手段とを備え、前記洗濯機筐体と支持機構の間には、振動を利用して発電する振動発電手段を設けるとともに、前記振動発電手段により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段を設けたことを特徴とする洗濯機とすることで、受け筒振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0019】
第5の発明は、特に、第4の発明の支持機構は、受け筒を下方より支持するダンパ機構であって、振動発電手段は、前記ダンパ機構と洗濯機筐体とが接続する部分に配置したことを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯物のアンバランスによる受け筒振動を効率よく電力に変換することが可能となり、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0020】
第6の発明は、特に、第4の発明の支持機構は、受け筒を上方より支持する支持ばねであって、振動発電手段は、前記支持ばねと洗濯機筐体とが接続する部分に配置したことを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯物のアンバランスによる受け筒振動を効率よく電力に変換することが可能となり、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0021】
第7の発明は、洗濯機筐体と、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に収容する受け筒と、前記受け筒に固定され前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記受け筒を前記洗濯機筐体に対して弾性的に支持する支持機構と、前記モータを制御駆動する制御手段とを備え、前記洗濯機筐体と床の間には、振動を利用して発電する振動発電手段を設けるとともに、前記振動発電手段により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段を設けたことを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯機による床振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0022】
第8の発明は、特に、第7の発明の洗濯機筐体の底部には床上に設置するための防振脚ゴムを設け、配置振動発電手段は、前記防振脚ゴム部分に設けたことを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯物のアンバランスによる洗濯機本体振動および床振動を効率よく電力に変換することが可能となり、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0023】
第9の発明は、洗濯機筐体と、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に収容する受け筒と、前記受け筒に固定され前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記受け筒を前記洗濯機筐体に対して弾性的に支持する支持機構と、前記モータを制御駆動する制御手段とを備え、前記洗濯機筐体の内面には、振動を利用して発電する振動発電手段を設けるとともに、前記振動発電手段により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段を設けたことを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯物のアンバランスによる受け筒振動によって生じる洗濯機きょう体振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0024】
第10の発明は、特に、第1〜9のいずれか1つの発明の制御手段は、制御手段は、振動蓄電手段が振動により発電および蓄電した電力を管理する振動電力管理手段を有することを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯機の動作制御を低振動および静音重視と消費電力重視で切り換えることが可能となり、洗濯機の振動騒音性能向上と省エネ性能向上を実現することができる。
【0025】
第11の発明は、特に、第10の発明において、受け筒の振動を検知する振動検知手段を備え、振動電力管理手段は、前記振動検知手段が検知した振動値により、リトライ処理へ移行する振動しきい値を調整して、発電モードと静音モードとを切り換える振動しきい値調整手段を有することを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯機の動作制御を低振動および静音重視と消費電力重視で切り換えることが可能となり、洗濯機の振動騒音性能向上と省エネ性能向上を実現することができる。
【0026】
第12の発明は、特に、第10の発明の振動電力管理手段は、振動蓄電手段に蓄電された蓄電量を表示する蓄電表示手段を有することを特徴とする洗濯機とすることで、使用者が省エネ効果を確認することが可能となり、省エネ性能向上を実現することができる。
【0027】
第13の発明は、特に、第10の発明の振動電力管理手段は、振動蓄電手段に蓄電された蓄電量が所定の値以上になると、その電力を洗濯機制御に使用するように電源を切り換える電源切換手段を有することを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0028】
第14の発明は、特に、第1〜13のいずれか1つの発明の振動蓄電手段は、2次電池であり、取り外して他の機器に使用可能な構成であることを特徴とする洗濯機とすることで、洗濯機振動による電力を他の電子機器に使用することが可能となり、洗濯機を含む家庭電化製品の省エネ性能向上を実現することができる。
【0029】
第15の発明は、特に、第1〜14のいずれか1つの発明の振動発電手段は、発電原理が圧電効果であることを特徴とする洗濯機とすることで、小型化が可能であり、洗濯機の振動を効率よく動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0030】
第16の発明は、特に、第1〜14のいずれか1つの発明の振動発電手段は、発電原理が磁気誘導であることを特徴とする洗濯機とすることで、小型化が可能であり、洗濯機の振動を効率よく動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0031】
第17の発明は、特に、第1〜14のいずれか1つの発明の振動発電手段は、発電原理が静電容量変化であることを特徴とする洗濯機とすることで、小型化が可能であり、洗濯機の振動を効率よく動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0033】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロック図である。図1において、洗濯機筐体10内に、洗濯水を収容する受け筒11が揺動自在に支持されている。受け筒11内には、洗濯物を収容し洗濯槽としての回転ドラム12が回転自在に収容され、受け筒11の後面には回転ドラム12を速度制御しながら回転させるブラシレスモータにより構成したモータ13が取り付けられている。洗濯機筐体10の前面は、筐体カバー14で覆われており、筐体カバー14には、回転ドラム12内に洗濯物を投入するための洗濯物投入口15を設けており、この洗濯物投入口15、受け筒11の前面に設けた受け筒開口16、回転ドラム12の前面に設けた回転ドラム開口17を介して、回転ドラム12内に洗濯物を投入するように構成している。また、洗濯物投入口
15は、蓋18により、開閉自在に覆われている。筐体カバー14の洗濯物投入口15と受け筒11の受け筒開口16の間は、隙間をなくして接続するために弾性体で形成されたシールパッキン19により、水密的に接続されている。
【0034】
受け筒11は、洗い、すすぎ、脱水時(モータ13回転時)に発生する振動を低減して筐体カバー14や床への振動伝達を小さくするためのばね要素とダンパ要素で構成されるダンパ機構(支持機構)20により下方より支持されている。ダンパ機構20の上端は、受け筒11の下部に接続し、ダンパ機構20の下端は、洗濯機筐体10の底部に接続されている。また、受け筒11の上部および後部には、支持ばね21の一端が接続され、支持ばね21の他端は、洗濯機筐体10の上部および後部に接続され、受け筒11の姿勢を保つようにしている。洗濯機筐体10の底部には、床への振動の伝達を低減する防振脚ゴム22が設けられている。さらに、受け筒11の上部には、受け筒11の振動状態を検出する加速度センサ(振動検知手段)23が取り付けられており、この加速度センサ23により、洗い、すすぎ、脱水時における受け筒11の左右振動、前後振動、上下振動等を検知するようにしている。
【0035】
また、制御手段24は、洗い、すすぎ、脱水の一連の洗濯動作を制御するもので、モータ13に取り付けられたホールICの信号からモータ13の回転速度を検出する速度検出手段25と、速度検出手段25の出力であるモータ13の回転速度をもとに目標回転速度との誤差を演算して制御量を演算する制御回路(図示せず)とモータ13へ駆動電流を印加するインバータ回路(図示せず)の制御駆動手段26とを有している。
【0036】
さらに、受け筒11とダンパ機構20の接続部分である受け筒11とダンパ機構20の間には、弾性ゴム(図2にて説明)が設けられるとともに、圧電素子(振動発電手段)27が設けられている。
【0037】
ここで、図2を用いて、圧電素子を含む弾性ゴムとダンパ機構20について説明する。図2は、圧電素子を含む弾性ゴムとダンパ機構20の詳細図を含む洗濯機の組立図である。図2において、受け筒11の振動を吸収するオイルダンパ200と、受け筒11を下方より支持するサスペンション201が略同軸上に配設されている。受け筒11の下部には、ダンパ機構20の上端部を取り付けるための取付板202が取り付けられており、取付板202には、貫通孔202aが形成されており、ダンパ機構20の上端に設けられたおねじ部20aが貫通孔202aを貫通し、このおねじ部20aには、取付板202を挟んで上下に弾性ゴム203が設けられ、おねじ部20aの上端部からめねじ20bが締め付けられることで、取付板202とダンパ機構20間は、弾性ゴム203により弾性支持されている。そして、弾性ゴム203内には、圧電素子27が配置されている。
【0038】
また、洗濯機筐体10の底部には、ダンパ機構20の下端部を取り付けるための下取付板204が取り付けられており、下取付板204には、貫通孔204aが形成されており、ダンパ機構20の下端に設けられたおねじ部20cが貫通孔204aを貫通し、このおねじ部20cには、下取付板204を挟んで上下に弾性ゴム205が設けられ、おねじ部20cの上端部からめねじ20dが締め付けられることで、下取付板204とダンパ機構20間は、弾性ゴム205により弾性支持されている。
【0039】
また、図1に示すように、圧電素子27は、振動蓄電手段28に接続されており、振動蓄電手段28は、圧電素子27で発生した発電電力を蓄積している。さらに、振動蓄電手段28は、振動電力管理手段29に接続され、振動電力管理手段29は、振動蓄電手段28に蓄電された蓄電量に応じてモータ13の制御などの電力に蓄電した電力を使用するように構成している。
【0040】
上記構成において、その動作、作用を説明する。
【0041】
洗い工程、すすぎ工程では、ドラム式洗濯機の場合、回転ドラム12の回転により、上方に持ち上げられた洗濯物が、その遠心力より重力が優る位置から回転ドラム12の底部に落下し、その動作を繰り返す、所謂、たたき洗いを行う。このたたき洗いを行う洗い工程、すすぎ工程で、洗濯物の回転ドラム12内での落下により、受け筒11が回転に同期して上下方向に振動する。このときの回転ドラム12の回転数は約45r/minである。
【0042】
一方、脱水工程では、モータ13の回転数を1200r/min程度まで上昇させる。脱水回転数を上昇させる過程で、支持機構の共振回転数が120r/min近傍と300r/min近傍にあり、洗濯物のアンバランスにより受け筒11が大きく振動する。また、共振回転数以外でも、洗濯物のアンバランスにより回転体である回転ドラム12に偏心が発生して、振れまわり振動が発生し、受け筒11も振動する。
【0043】
以上のような振動は、ダンパ機構20で受けていて、その受け筒11とダンパ機構20の間に配置される圧電素子27を含む弾性ゴム203に振動が加えられ、その振動で電力が発生する。この発生した電力は、振動蓄電手段28に蓄積され、振動電力管理手段29が、振動蓄電手段28に蓄電された蓄電量に応じてモータ13の制御などの電力に蓄電した電力を使用する。
【0044】
以上より、洗濯機の受け筒11と支持機構のダンパ機構20との間に圧電素子27を配置し、蓄電回路(振動蓄電手段28、振動電力管理手段29)を搭載して、受け筒11の振動を電力に変換することによって、受け筒11の振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0045】
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロック図である。図3において、制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
【0046】
第1の実施の形態と異なるところは、受け筒11と支持ばね21の間に圧電素子27が配置されるところである。洗濯物のアンバランスにより回転体である回転ドラム12に偏心が発生して、振れまわり振動が発生し、受け筒11も振動する。
【0047】
このとき、その振動を支持ばね21で受けていて、その受け筒11と支持ばね21の間に配置される圧電素子に振動が加えられ、その振動で電力が発生する。また、振動蓄電手段28で受け筒11の振動による発電電力を蓄電し、振動電力管理手段29により蓄電量に応じて洗濯機のモータ13の制御などの電力に蓄電した電力を使用する。
【0048】
以上より、洗濯機の受け筒11と支持機構であるばね機構との間に圧電素子27を配置し、蓄電回路(振動蓄電手段28、振動電力管理手段29)を搭載して、受け筒11の振動を電力に変換することによって、受け筒11の振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0049】
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロッ
ク図である。図4において、制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
【0050】
第1の実施の形態と異なるところは、洗濯機筐体10とダンパ機構20の間に圧電素子27が配置されるところである。洗濯物のアンバランスにより回転体である回転ドラム12に偏心が発生して、振れまわり振動が発生、受け筒11も振動する。
【0051】
このとき、その振動は、ダンパ機構20を介して洗濯機筐体10に伝達されていて、その時、洗濯機筐体10とダンパ機構の間に配置される圧電素子27を含む弾性ゴム205に振動が加えられ、その振動で電力が発生する。また、振動蓄電手段28で受け筒11の振動による発電電力を蓄電し、振動電力管理手段29により蓄電量に応じて洗濯機のモータ13の制御などの電力に蓄電した電力を使用する。
【0052】
以上より、洗濯機の洗濯機筐体10と支持機構であるダンパ機構20との間に圧電素子27を配置し、蓄電回路(振動蓄電手段28、振動電力管理手段29)を搭載して、受け筒11の振動を電力に変換することによって、受け筒11の振動と洗濯機筐体10の振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0053】
(実施の形態4)
図5は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロック図である。図5において、制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
【0054】
第1の実施の形態と異なるところは、洗濯機筐体10の上部と支持ばね21の間に圧電素子27が配置されるところである。洗濯物のアンバランスにより回転体である回転ドラム12に偏心が発生して、振れまわり振動が発生し、受け筒11も振動する。
【0055】
このとき、その振動が支持ばね21を介して洗濯機筐体10に伝達さ、洗濯機筐体10と支持ばね21の間に配置される圧電素子27に振動が加えられ、その振動で電力が発生する。また、振動蓄電手段28で受け筒11の振動による発電電力を蓄電し、振動電力管理手段29により蓄電量に応じて洗濯機のモータ13の制御などの電力に蓄電した電力を使用する。
【0056】
以上より、洗濯機の洗濯機筐体10の上部と支持ばね21の間に圧電素子27を配置し、蓄電回路(振動蓄電手段28、振動電力管理手段29)を搭載して、受け筒11の振動を電力に変換することによって、受け筒11の振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0057】
(実施の形態5)
図6は、本発明の第5の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロック図である。図6において、制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
【0058】
第1の実施の形態と異なるところは、洗濯機筐体10と床との間に配置される洗濯機筐体10の底部にある防振脚ゴム22内に圧電素子27が配置されるところである。洗濯物
のアンバランスにより回転体である回転ドラム12に偏心が発生して、振れまわり振動が発生し、受け筒11が振動する。
【0059】
このとき、その受け筒11の振動が支持ばね21とダンパ機構20を介して洗濯機筐体10に伝達されて、さらに、洗濯機筐体10から床へ伝達される振動が防振脚ゴム22内に配置される圧電素子27にも加えられ、その振動で電力が発生する。また、振動蓄電手段28で受け筒11の振動による発電電力を蓄電し、振動電力管理手段29により蓄電量に応じて洗濯機のモータ13の制御などの電力に蓄電した電力を使用する。
【0060】
以上より、洗濯機筐体10と床との間に配置される防振脚ゴム22内に圧電素子27を配置し、蓄電回路(振動蓄電手段28、振動電力管理手段29)を搭載して、床へ伝わる受け筒11の振動および洗濯機筐体10の振動を電力に変換することによって、受け筒11の振動と洗濯機筐体10の振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0061】
(実施の形態6)
図7は、本発明の第6の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロック図である。図7において、制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
【0062】
第1の実施の形態と異なるところは、洗濯機筐体10に圧電素子27が配置されるところである。洗濯物のアンバランスにより回転体である回転ドラム12に偏心が発生して、振れまわり振動が発生し、受け筒11が振動する。
【0063】
このとき、その受け筒11の振動が支持ばね21とダンパ機構20を介して洗濯機筐体10に伝達されて、洗濯機筐体10に配置される圧電素子27にも加えられ、その振動で電力が発生する。また、振動蓄電手段28で洗濯機筐体10の振動による発電電力を蓄電し、振動電力管理手段29により蓄電量に応じて洗濯機のモータ13の制御などの電力に蓄電した電力を使用する。
【0064】
以上より、洗濯機筐体10に圧電素子27を配置し、蓄電回路(振動蓄電手段28、振動電力管理手段29)を搭載して、受け筒11の振動による洗濯機筐体10の振動を電力に変換することによって、受け筒11の振動と洗濯機筐体10の振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0065】
(実施の形態7)
図8は、本発明の第7の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロック図である。図8において、制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
【0066】
第1の実施の形態と異なるところは、脱水起動時の洗濯物のアンバランスによる受け筒11の振動状態を加速度センサ23が検知し、その振動状態の大小により、高回転数に立ち上げるか、あるいはアンバランスを修正して再起動動作(リトライ処理)を行うかを決定するようにし、振動電力管理手段29が、高回転数に立ち上げるか、あるいは再起動動作(リトライ)を行うかを決定する振動しきい値を調整する振動しきい値調整手段30を有している。そして、使用者が加速度センサ23の信号による脱水の再起動動作を決定する振動しきい値を調整できるように構成し、振動による発電モードと再起動動作によって
振動をできるだけ小さくする静音モードの切換調整が可能になっている。
【0067】
振動しきい値手段30は、加速度センサ23の信号に応じて発電および蓄電動作とリトライ動作を切り換えている。また、その振動しきい値は、使用者が入力手段31により、設定を変更できるようにしている。使用者は、発電動作を優先する場合は振動しきい値を高く設定し、静音を優先する場合は振動しきい値を低く設定する。
【0068】
以上より、振動電力管理手段29が、使用者が振動しきい値を調整して発電モードと静音モードを切り換える振動しきい値調整手段30を有することで、洗濯機の動作制御を低振動および静音重視と消費電力重視で切り換えることが可能となり、洗濯機の振動騒音性能向上と省エネ性能向上を実現することができる。
【0069】
(実施の形態8)
図9は、本発明の第8の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロック図である。図9において、制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
【0070】
第1の実施の形態と異なるところは、制御手段が蓄電表示手段32を有しているところである。振動電力管理手段29は、蓄電電力量を管理していて、その値を蓄電表示手段31に出力する。蓄電表示手段32は、たとえば液晶パネルで構成され、操作スイッチと並んで配置され、使用者が蓄電量を確認することができる。
【0071】
以上より、振動電力管理手段29が、蓄電量を表示する蓄電表示手段31を有することで、使用者が省エネ効果を確認することが可能となり、省エネ性能向上を実現することができる。
【0072】
(実施の形態9)
図10は、本発明の第9の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロック図である。図10において、制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
【0073】
第1の実施の形態と異なるところは、制御手段24の振動電力管理手段29が、電源切換手段33を有しているところである。
【0074】
振動電力管理手段29は、振動蓄電手段28に蓄えられた電力量を把握して、あらかじめ設定された電力量以上の電力量が蓄えられた時点で、通常の電源34からの電力を振動蓄電手段28の回路側へ切り替え、蓄電電力で洗濯機の動作を制御する。
【0075】
以上より、振動電力管理手段29が、振動蓄電手段28の蓄電量が所定の値以上になったのを検知すると、その振動蓄電手段28の電力を洗濯機制御に使用するように電源34から切り換える電源切換手段33を有することで、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0076】
(実施の形態10)
図11は、本発明の第10の実施の形態における洗濯機の発電装置を含む制御装置のブロック図である。図11において、制御装置の基本的な構成については、第1の実施の形態と同様のため、ここでは、基本的な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一の構成要素については、図1と同一の符号を付している。
【0077】
第1の実施の形態と異なるところは、振動蓄電手段28が2次電池であり、洗濯機筐体10の筐体カバー14の内方に取り付けてあり、取り外して他の機器に使用可能な構成である。これによって、洗濯機の振動により蓄電された電力を他の電子機器に使用することが可能となり、洗濯機を含む家庭電化製品の省エネ性能向上を実現することができる。
【0078】
以上より、振動蓄電手段28が2次電池であることにより、洗濯機の振動で蓄電した電力を他の電子機器に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる。
【0079】
なお、本実施の形態において、加速度センサ23を受け筒11の側面上側に配置したが、受け筒11の底部、筐体カバー14などに配置しても同様の効果が可能である。
【0080】
また、本実施の形態1において、圧電素子27をダンパ機構20と受け筒11の接続部に配置したが、ダンパ機構20内に組み込まれても同様の効果が可能である。
【0081】
また、本実施の形態1において、圧電素子27をダンパ機構20と受け筒11の接続部である弾性ゴム203内に配置したが、はさまれる弾性ゴム203の上部あるいは下部でも同様の効果が可能である。
【0082】
また、本実施の形態2において、圧電素子27を支持ばね21と受け筒11の接続部に配置したが、支持ばね21内に組み込まれても同様の効果が可能である。
【0083】
また、本実施の形態3において、圧電素子27をダンパ機構20と洗濯機筐体10との接続部に配置したが、ダンパ機構20内に組み込まれても同様の効果が可能である。
【0084】
また、本実施の形態4において、圧電素子27を支持ばね21と洗濯機筐体10との接続部に配置したが、支持ばね21内に組み込まれても同様の効果が可能である。
【0085】
また、本実施の形態5において、圧電素子27を洗濯機筐体10の底部の防振脚ゴム22内に配置したが、防振脚ゴム22と洗濯機筐体10の間に配置されても同様の効果が可能である。
【0086】
さらに、本実施の形態では、圧電素子27は、圧電効果を利用した圧電素子としたが、静電容量を利用した素子や、電磁誘導を利用した素子でも同様の効果が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0087】
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、受け筒振動を効率よく電力に変換でき、洗濯機の動作制御に利用することが可能となるため、洗濯機の省エネ性能向上を実現することができる洗濯機として有用である。
【符号の説明】
【0088】
10 洗濯機筐体
12 回転ドラム
11 受け筒
13 モータ
20 ダンパ機構(支持機構)
24 制御手段
27 圧電素子(振動発電手段)
28 振動蓄電手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯機筐体と、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に収容する受け筒と、前記受け筒に固定され前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記受け筒を前記洗濯機筐体に対して弾性的に支持する支持機構と、前記モータを制御駆動する制御手段とを備え、前記受け筒と支持機構との間には、振動を利用して発電する振動発電手段を設けるとともに、前記振動発電手段により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段を設けたことを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
支持機構は、受け筒を下方より支持するダンパ機構であって、振動発電手段は、前記ダンパ機構と受け筒とが接続する部分に配置したことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
【請求項3】
支持機構は、受け筒を上方より支持する支持ばねであって、振動発電手段は、前記支持ばねと受け筒とが接続する部分に配置したことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
【請求項4】
洗濯機筐体と、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に収容する受け筒と、前記受け筒に固定され前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記受け筒を前記洗濯機筐体に対して弾性的に支持する支持機構と、前記モータを制御駆動する制御手段とを備え、前記洗濯機筐体と支持機構の間には、振動を利用して発電する振動発電手段を設けるとともに、前記振動発電手段により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段を設けたことを特徴とする洗濯機。
【請求項5】
支持機構は、受け筒を下方より支持するダンパ機構であって、振動発電手段は、前記ダンパ機構と洗濯機筐体とが接続する部分に配置したことを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
【請求項6】
支持機構は、受け筒を上方より支持する支持ばねであって、振動発電手段は、前記支持ばねと洗濯機筐体とが接続する部分に配置したことを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
【請求項7】
洗濯機筐体と、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に収容する受け筒と、前記受け筒に固定され前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記受け筒を前記洗濯機筐体に対して弾性的に支持する支持機構と、前記モータを制御駆動する制御手段とを備え、前記洗濯機筐体と床の間には、振動を利用して発電する振動発電手段を設けるとともに、前記振動発電手段により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段を設けたことを特徴とする洗濯機。
【請求項8】
洗濯機筐体の底部には床上に設置するための防振脚ゴムを設け、配置振動発電手段は、前記防振脚ゴム部分に設けたことを特徴とする請求項7に記載の洗濯機。
【請求項9】
洗濯機筐体と、洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に収容する受け筒と、前記受け筒に固定され前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記受け筒を前記洗濯機筐体に対して弾性的に支持する支持機構と、前記モータを制御駆動する制御手段とを備え、前記洗濯機筐体の内面には、振動を利用して発電する振動発電手段を設けるとともに、前記振動発電手段により発電した電力を蓄電する振動蓄電手段を設けたことを特徴とする洗濯機。
【請求項10】
制御手段は、振動蓄電手段が振動により発電および蓄電した電力を管理する振動電力管理手段を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項11】
受け筒の振動を検知する振動検知手段を備え、振動電力管理手段は、前記振動検知手段が
検知した振動値により、リトライ処理へ移行する振動しきい値を調整して、発電モードと静音モードとを切り換える振動しきい値調整手段を有することを特徴とする請求項10に記載の洗濯機。
【請求項12】
振動電力管理手段は、振動蓄電手段に蓄電された蓄電量を表示する蓄電表示手段を有することを特徴とする請求項10に記載の洗濯機。
【請求項13】
振動電力管理手段は、振動蓄電手段に蓄電された蓄電量が所定の値以上になると、その電力を洗濯機制御に使用するように電源を切り換える電源切換手段を有することを特徴とする請求項10に記載の洗濯機。
【請求項14】
振動蓄電手段は、2次電池であり、取り外して他の機器に使用可能な構成であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項15】
振動発電手段は、発電原理が圧電効果であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項16】
振動発電手段は、発電原理が磁気誘導であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項17】
振動発電手段は、発電原理が静電容量変化であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の洗濯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−103957(P2011−103957A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−259636(P2009−259636)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】