説明

洪水、高潮等の浸水から財産を守る浸水防御群パーツ及び工法。

【課題】高潮や洪水が発生した際、建築物の床下、床上浸水に関して対応すべき換気孔を提供する。
【解決手段】ステンレス製換気孔の縁枠から内側に1センチメートル位のところに、高さ1.5センチメートル位の栓受け枠を取り付け、そして栓は裏側にパッキンゴムを取り付けたものか、若しくは換気孔に栓を押し込んだ後、落下を回避する為栓の外側から裏側までパッキンゴムを配する防水栓付き床下換気孔の構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物及び、地上財産の浸水防御に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術について、少なくとも発明者は見聞した事が無く、検索においても確認する事が出来なかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、高潮や洪水が発生した際、公共の護岸や砂防ダム等を乗り越えられた場合、一般の建築物の床下、床上浸水に関しては為す術もなく被害を許し、畳やじゅうたん、タンス等の家財、座板、屋内壁、床下の換気扇、また同様に建築物廻りの財産である電気関連設備機器並びにトラクターやコンバイン、車等の車輌等がその被害を被り、多大な損害費用を要したり、または廃棄物となっていた。にも関わらずその対策は皆無に等しいというのが現状であったと見なされる。それは対応すべき手段が無かったからと言わざるをえない。
【0004】
周知の地球温暖化の異常気象が言われる中、平成16年夏から秋にかけては、そのせいのためか発生個数と異常な高気圧位置による上陸個数の多発となり、甚大な被害をもたらした。この傾向は続くのではないかというのが一般人の認識であると思われるというよりも、止まらない地球温暖化による水害は、報道等によれば、まず、この25年間で6.7cm海水位が上昇し、波消しブロックを沈下させ、それによる堤防の崩壊の恐れ(堤防や護岸の損壊は、阪神震災で見られた様に地震による液状化でも発生する)、またこの100年で、平均気温は1度上昇し、100ミリ以上の大雨の頻度は1.2倍となり、100年後は1.5倍、西日本に限ると2倍、加えて台風の大型化等が予想されている。また、現状からあと2℃だけ気温が上昇すると、人類が全ての産業的温暖化要因をストップしてもメタンガス等の自然放出等により、温暖化は止めることが不可能とされ、2℃上昇する年数は10年後と想定されている。年数を経過する程に、専門家の推定をもはるかにオーバーしてしまう温暖化上昇スピード、その根拠の詳細は専門家に任せるとして、以上の如く浸水水害は増大していく事が周知のとおり確実視されている。また、ニューオリンズでは3ヵ月後、特に屋内においてカビが大繁殖し、「カトリーナ咳」とも呼ばれる深刻な二次被害も広がっている。台風のコースや、前線の発達や移動場所及び、相互の時刻の関連等で大水の発生はほとんど都道府県を選ばないと言ってよい。そして、通常進路が間近に接近するまでは、はっきりとしない台風等で大雨警報が発令されて浸水状況に至るまで、そう時間がある訳では無く、風雨の中、できることも限られてくる。言い換えれば本当にそうなるかどうか?と案じて待ち、大方は浸水が始まってから対応行動に移る。例えば、10分で20センチから、1メートルも2メートルも上昇してくる水位の前に避難を考えながらで、その時はもう、気も動転していて尚更何もできなかったり、またするべきことも忘れがちである。
【0005】
浸水は真夜中や留守中にも発生するので、浸水が発生した折、手動の他できれば自動でそれを防止する装置が稼動、完了することが望ましい。
【0006】
並びに、浸水発生状況の際は、台風や大雨そして地震により、停電する可能性があるため、できるだけ電気を使用しない動力を用いなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここでは、要点を簡潔にし、発明を実施するための最良の形態
【0008】
にてその詳細を図示のもとに述べる。
【0009】
従来、床下浸水を許していたパッキン工法も含む換気孔に、栓を付け玄関等には防水施工をし、防御する。
【0010】
床上浸水に対しては玄関、勝手口、掃き出しに防水板を施工し、土壁にトタンがある場合は隙間に防水処理をする。また、強度のある塀がある場合はこれに防水板の施工をする。
【0011】
建築物廻り電気製品等には防水円盤を脚部に取り付け防水カバーでそれに結束し、浸水を防御する。
【0012】
車輌等を防水カバーの上に乗り入れ、カバーを結束し上部に吊り上げ、また流出も防ぐ。
【0013】
車庫やカーポートがあればカバーを、例えば長方形の1ヵ所口の開いた箱を横にした様な形状にして、カバーの上部4ヵ所と真ん中に紐を配し、それぞれ車庫等、上部に繋ぎ口の空いた方向から車輌等を進入させ、後にその余裕を持たせた口部を窄めて結束し、結束部を上部に繋ぎ、車輌等を浸水から防御する請求項11の車輌等防水カバーにする。
【0014】
請求項8の長方形防水カバーの口が台風等の風力軽減のため、片側1ヵ所のみでなく、両側2ヵ所開いた、かつ同じく両側にて結束し、上部に繋ぐ請求項11,12の車輌等防水カバーにする。
【発明の効果】
【0015】
マクロ的には、かつての高度成長期以来続いてきた「大量生産大量消費」から、種々の必要性由の「地球にやさしい」といわれる時代への変節への一助となる。
【0016】
労力の必要があるかどうかも分からないものに多大な労を費やしたくないというのは人情である。しかし浸水の被害はランダムであるがどこかを、確実に襲い爪跡を残してしまう。何かをしようと思い立ってから、にわかに水位を増して来る水位の前にほとんど手段も無きに等しく、何も出来ずなされるがままにしていた水害に対して、あらかじめなすべきことが分かっており、防御群パーツを備えていれば短時間で対応でき、後始末も手間がかからないので水害の可能性が発生した時、早期に対処しやすく結果として財産を守り続ける事ができる。またそのコストも安価である。おおよそ何においてもそうであるが、予防経費は被害後の経費よりもはるかに安い。財産を安いコストで守れ、かつ、実行もしやすく、山のような廃棄物も生まず、環境にもやさしく、また安心を買える。また目に付きにくいものでは、例えば浸水が床下までで終われば、そのままになりがちな湿潤性が高く、臭い匂いを漂わせると言われるヘドロのような土の、床下換気孔からの侵入、そして堆積も防げ、浸水が床上の場合、畳の浮き上がりや、冷蔵庫の横倒しを始め、後始末に何十日も要する、あるいは後始末が不可能な程までの家屋の全てのものへのヘドロの付着等、経験した人にしか分からない多額の財産と健康被害を防げる。結論として、水による過激な害、すなわち津波の準直撃までや、土石流、またダム等や河川の決壊等による激流かつ超高水位の水害には抗すべくもないが、比較的件数の多い高潮や大雨による床下、床上浸水から家屋財産を守り、被災後にわかには住めない不便、及び憔悴して健康をも害する程の後片付け、並びに感染症の危険性等から守ってくれる。
【0017】
装置は電気を使用しないので、停電中でも家屋財産を浸水から防御してくれる。
【0018】
浸水防御の方法として、自動も採用できるので、留守や真夜中でも家屋財産を浸水から防御してくれる。
【0019】
付随的に、雨といに落ち葉やゴミが溜まりにくくなり、スズメ等が近づかず、巣をしなくなり、糞害も無くせ、また最近鳥インフルエンザの影響で鳥を嫌う人々にも喜ばれる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】防水栓付ステンレス製換気孔正面図
【図2】防水栓付ステンレス製換気孔と栓の斜面図
【図3】栓の裏面図
【図4】建築物床下換気孔正面図
【図5】ステンレス製アミとL型アルミ1正面一部斜面図
【図6】ステンレス製アミとL型アルミ1取付図
【図7】L型アルミ切取り斜面図
【図8】パッキン工法と換気孔防水栓断面図
【図9】パッキン工法換気孔用防水栓斜断面図
【図10】パッキン工法換気孔用防水栓受側平面図
【図11】パッキン工法換気孔用防水チューブ装着断面図
【図12】玄関放水板差込み溝斜面図
【図13】玄関防水板差込み溝正面図
【図14】玄関防水板差込み溝下部通常溝入れゴム棒部断面図
【図15】玄関等ゴムパッキン付防水板正面図
【図16】防水盤付ボイラー斜面図
【図17】防水盤付ボイラーシートカバーフック部斜面図
【図18】防水盤断面図
【図19】防水盤シートカバー断面図
【図20】車輌等移動物防水装置断面図
【図21】自手動防水カバー牽引装置
【図22】降水量感知自動起動器
【図23】雨とい平面断面図
【図24】風車部側面図
【図25】風車部正面断面図
【図26】雨といジョイント部平面図
【図27】ラッパジョイント側断面図
【図28】風車側面図
【図29】車輌固定ベルト
【図30】車輌防水キット付カーポート
【図31】シャッター防水拡張器
【図32】シャッター防水拡張器付サイドレール柱
【図33】建築物防水システム平面図
【図34】縁石部側断面図
【図35】キャタピラー
【図36】キャタピラー格納庫側断面図
【図37】ワイヤー可脱プロテクター断面図
【図38】キャタピラー吊上げ時、平面断面図
【図39】防水雨とい側断面図
【図40】防水雨とい部平面断面図
【図41】防水雨とい上部側断面図
【図42】防水雨とい及び支柱イメージ正面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
小題、防水栓付床下換気孔。換気口の寸法により、既設建築物にも取付可能であるが、施工コストに難があり、もっぱら新設建築物に向く。従来ステンレス製換気孔の枠縁から内側に1センチメートル位の所に、高さ1.5センチ位の栓受け枠を付ける。図1.2。栓
(図2参照)は裏側にパッキンゴムを図3の様に付ける。若しくは換気孔に押し込んだ後、落下を回避する為、栓の外縁から裏側までパッキンゴムを配する装着方法でもよい。浸水の可能性が発生した時、栓を各換気孔に挿入する。10ヵ所あっても速くすれば、2分とかからない。
【0022】
小題、既設換気孔防水栓取付パーツ。主に、既築建築物用。既設の換気孔の材質を問わず、素人にでも簡単に施工できる。材質が鋳物の鉄格子型の換気孔でも、L型の片面を換気口壁に接着することで十分可能である。この発明は、セット商品を組むことでその効果を一般の人が認知して、防水工事を自分で簡単にしてもらう所に、そのコンセプトを置いてある。また、ステンレス網が施工されていない建築物であれば、同時にL型バーと換気孔の間に図5のようにステンレス製防虫網をはさみ込む事で現在の建築基準法施工令22条に添った換気孔が完成し、ネズミや害虫等の侵入をも、ついでに防ぐことができる。尤も、これらの害虫獣侵入防御のみの施工は、世に上記法が発令されて以来、L型バーではなく、平面バーにて施工することが実在はしている。本件のもう一つのポイントは、図7のように施工しておいてL型バーを、交差することなく平面にする。そして継目はシリコンで埋め、密着性を高める。また換気口壁の角等に、隙間があればシリコンで塞いでおく。L型バーの長さは各、定形寸法の400センチメートルと200センチメートルでセットしておけばそれより、小さいサイズでも兼用できる。栓は上記の寸法で取手の付いた、栓と縁取付タイプのパッキンゴムも同じく、セットする。
【0023】
既築建物で、既に床下通気孔部外側に床下換気扇が設置されている場合は、0012と同じ要領でL型バーにより受け枠と栓を作成し、換気扇パネルの周囲をシリコン等で防水処置をしておく。
【0024】
小題、パッキン工法浸水防御換気口栓。既築建築物の場合は、自転車のチューブ状のものを、アルミバーを基礎部分に貼り付けて、スカートとの間にグリス等、油を塗って挿入し、浸水を防御する。新築においては、建設の際に図8の15を予め付設しておき、その部に合致する14の形のような、接触部分がゴム性の棒栓を必要時に挿入する。ゴム35の他は、アルミかプラスチック製36の軽い素材を使用し、その建築物に合うようにその長さを決め、最長5M位にする。また、この棒栓は同じ長さのゴム部と本体部がそれぞれ左右に5センチずれた状態で接着しており、防水の気密性を高める構造で製作されている。但し、コーナー部では原則としてこの継ぎ目は行なわない。もし、その必要があれば先程の連結の要領で気密性の高い構成とする。なお、この棒栓には取り外しの際の為の穴空きフックが1メートル間隔で取り付けてある。尚、水廻り基礎部等、パイプ等が床下側へ入る架所は防水棒栓が必要時に入りにくいので、すぐ装着できるよう換気口下部に棒栓受けを施工しておく配慮が必要である。
【0025】
小題、床下浸水防御工法。換気孔を浸水防御して、あと、玄関と勝手口、解決すれば床下浸水までを防げる場合に本防御施行をする。玄関と勝手口は、隙間があるようであればアルミ合板を切って、浴室のような防水工事を施工する。建築物主から美観上、難点がある場合は素材を選択して施行するか、それでもコストや美観上、無理があるようであれば床下浸水防御工事は必要性との兼合いで家主の判断にまかせる。土壁に張られたトタン等については、これを防水する必要がある場合は、その間にゴムチューブ、または発泡スチロールを入れた後シリコンで隙間を防ぐ。これは床上浸水をも想定した工法であるが、壁部の換気はよくなくなるので上部にフード付換気孔を施工する。浸水の立地条件等の総合的判断による。
【0026】
小題、床上浸水防御板工法。主に新築用の工法である。玄関、勝手口、掃き出しに図12のように、通常よりその部分だけ開口部断面を幅広く取り、防水板差込み溝を施工し、より深く溝を付けた図13の20より防水板を差し込む。防水板の素材はジュラルミンやチタン系等のように強度の強いものにする。防水板図15の内側には、図のように防水ゴムパッキンを付ける。特に溝の下には埃よけと美観の為、フィルムを施し、その上から平時の際に溝に合致する棒状のものを格納しておく。棒の素材はゴムが適正があると考えられるが、プラスチック等でもよい。予算に糸目を付けないようであれば、防水板は電動にしても良い。その場合、防水板の格納は上部側とする。
本防水板工法は塀の強度と、防水度が確かであれば塀にも使用できる。出入り口の間口が、広い場合は可能であれば、間に支柱を配する等で対応できる。尚、本防水板工法は浸水の水の流れが急流である河川の近くである立地条件の場合、通常のように急流が窓ガラス等を押し破って家の中を通過しなく、建築物全体に相当な圧力がかかり、建築物自体を流す恐れがある由、その全体的な強度を強くしておく必要がある。または洪水の際、急流になる可能性がある場合は、本工法は見送る等、総合的判断がなされねばならない。
【0027】
小題、建築物廻り電気機器防水工法。例えば、図16のボイラーでは図のように製造段階において、脚部に円盤を取り付け、その盤面の中を必要なパイプや電源コードを気密性を保てる様に通過した後、必要に応じて上部に上げる。機器の機能上、その上部からパイプ等が導入されないと都合が悪い場合は、同円盤を上部にも付ける。つまり例えば、3〜4本のパイプを同様に円盤内に納め、同時に、そこに、必要時に下に降ろすべきカバーを円盤を取り巻くように3〜4ヵ所で、傘をベルトでたたむ要領でたたんでおく。そして使用時にベルトをはずしてカバーを降ろし、下の円盤部で止める。止め方は番線、若しくは太目の針金を二重にして結束部をドライバー等で捻って止める。下の円盤の縁には1人でも作業が行ない易い様に図17にあるカバー止めゴムフックを0度と90度と180度の3ヵ所に付ける。尚、防水盤は力が均等に入る様に楕円、若しくは円形にする。更に必要があれば図16の様に脚を防水円盤の架所で、窄める形状とする。カバーを図19に示した。図示したものでは、袋の縁を筒状にして、中に番線等を通した。むろん、密着性を高める為、円盤に結束の際、カバー側の接合面にはゴム板を付ける。また、同部分は筒状までにしなくともズボンのバンド通しの様なものをカバーの縁に付け、結束部分にてゴム板が重なる様にしてもよい。尚、浸水が高い時には、カバーに包まれた機器が浮力で浮き上がろうとするから、脚部あるいは壁側から浮いたり、流れたりしないよう固定する工夫が必要である。立地条件に応じては、脚部下に杭、またはブイ等を布設し止める対応をする。
【0028】
小題、車輌等防水カバー。図20の様に平たく言えば、カバーで車輌を包んで上部で結束し、上に車庫やカーハウス、家屋等、その他に引掛ける架所があればそれに止めておく。これも高い浸水であれば車輌を余計に浮かそうとするので、地面に起きあがりブイを設置しておき、予めカバーに取り付けてある中継鎖33とスプリングフック32にて車輌の固定を計る。車庫等では、状況に応じてクッションになる様な物を配して車輌が当たって傷が入らない様にする。カバーの装着は車輌のスペースだけ平らに広げ、廻りは折り重ねておいて車輌をその上に移動する。1人でもできる様に、カバーの内側に吸盤を付けるか、若しくは傷の恐れがあるようであれば、車輌が傷付かない様の洗濯バサミ様のものでカバーをはさみ、それに継げた吸盤を3〜4セット利用して車に付け、一旦カバーを車輌の上部で止め、カバーを窄め結束する前にそれらのセットに付けた紐を引っ張り出して、カバー内から撤去する様にする。紐の先にも吸盤を付けると尚更やり易い。カバーの材質は防水でき、強い素材にする。車輌が踏む下部は部分的にゴムを抱き合わせる。車庫やカーポートがあればカバーを、例えば長方形の1ヵ所口の開いた箱を横にした様な形状にして、カバーの上部4ヵ所と真ん中に紐を配し、それぞれ車庫等、上部に繋ぎ口の空いた方向から車輌等を進入させ、後にその余裕を持たせた口部を窄めて結束し、結束部を上部に繋ぐタイプの防水カバーでもよい。このタイプの場合、先程の洗濯バサミや吸盤は不要であり、車輌固定方法は同様である。浸水時、トラクターやコンバイン等、農機具では避難はしないのでもっぱらかかる車輌には向いている。浸水の立地条件や程度により、避難用の車輌や在宅家族の状況、ケースバイケースで予め、用途選択を相定しておけば速やかに使用できる。
【0029】
車庫やカーポートがあればカバーを、例えば長方形の1ヵ所口の開いた箱を横にした様な形状にして、カバーの上部4ヵ所と真ん中に紐を配し、それぞれ車庫等、上部に繋ぎ口の空いた方向から車輌等を進入させ、後にその余裕を持たせた口部を窄めて結束し、結束部を上部に繋ぎ、車輌等を浸水から防御する請求項11の車輌等防水カバーにする。
【0030】
請求項9の長方形防水カバーの口が台風等の風力軽減のため、片側1ヵ所のみでなく、両側2ヵ所開いた、かつ同じく両側にて結束し、上部に繋ぐ請求項11,12の車輌等防水カバーにする。
【0031】
建築物廻りの電気回路等利用の機器、例えばボイラー空調室外機、洗濯機等の脚部の防水盤に予め、防水を計られた防水カバー(38)を丸めてちょうど傘をたたんだようにスナップで止め、その止めた4ヵ所に継いだ牽引ワイヤー(39)が浸水時手動、あるいは自動で牽引され、形状等により実施可能な電気等備品の全てを浸水から防御する請求項6の自手動防水カバー牽引装置を実施する。
【0032】
請求項7の自手動防水カバー牽引装置を自動で引き上げるため、図22の降水量感知自動起動器を使用する。雨が降った際、パイプ(43)を水がパイプ内に刻まれたライフルマークに沿って降りてきて、その遠心力により中継パイプに流れ、調整可能穴(62)から水が漏れるのも予め、例えば1時間100ミリ以上の降水量があった時、雨タンク(42)が下がり、昇降フックが上がり、牽引ワイヤー(39)を引いて目的物を起動する、また、タンク(42)には目盛が打ってあり、上部のフタ(63)を開けることにより直接使用することができる降水量感知自動起動器にする。
【0033】
ところで、中継パイプから雨水が流れて来る水を阻害するものがあれば、これを防御しなければならない。雨といに詰まる落ち葉やスズメ等の巣等であり、これを防ぐために、まず図25に示した風車(47)を風のある時には回転させ、その下部に連結されたプロペラ刃(49)を回転させ、または図27のように雨といジョイント部(55)に可動性のヒバシ形の番線を吊るし、または図28に示したCD(60)を取り付け、あるいは風車の椀の球面部外側に反射シールを貼り付け、巣を作らせない、落ち葉が堆積したりしない請求項8の降水量感知自動起動器にする。
【0034】
加えて、ライフルマーク(46)の刻んだ2階からのパイプ(54)をジョイント部(55)に落とす事により、落ち葉が詰まりにくく、また図26に示したように雨といのジョイント連結部を図のように高低を付けることで、より水流がうずまき、落ち葉がパイプにひっついたりしにくく、更に図27に示したようにジョイント部のすぐ下に拡張パイプ、及びラッパ形の形状にする事で仮に詰まった場合でも上から棒で押すことにより、容易に詰まり物件を落下させる事ができる請求項8,9の降水量感知自動起動器、流水コントロールユニットにする。
【0035】
図30である。浸水が予想された時、収納ボックス(67)より、防水カバー(29)や三角ボード等を取り出し、カバーを広げて車両をその上に移動したのち、滑車(41)に牽引ワイヤーを通して固定ベルト(図29)でロックしたのち、フック(72)とブイ(71)を連結し、牽引ワイヤーを下に引いて、カバーを吊り上げ、固定フック(73)に固定する要領で車輌等を防水する車輌防水キット付カーポートにする。
【0036】
尚、車輌固定ブイは、ブイ(71)を使用してもよし、この場合、起きブイ(37)は1ないし2とし、また、4柱型カーポートの場合は4柱型に全てブイ(71)を付加し、これらを全て使用する請求項11の車輌防水キット付カーポートにする。
【0037】
図31のように、シャッター(74)とシャッターサイドレール柱(75)の間にハサミ形の拡張板を入れ、ハンドル(76)を回して両方の間を拡張することにより、シャッターの防水を計るシャッター防水拡張器にする。
【0038】
図32のように、シャッターと予めサイドレール(75)に装着されたジャッキ部を正面若しくは横から回転クランクをフック(80)に連結し、回転拡張を計る支柱も同様な構造としたシャッター防水拡張器付サイドレール、及び支柱にする。
【0039】
図32、建築物を浸水から防水する。浸水が床下手前まで来ると、浸水センサー、あるいは電気を使用しないフロート式起動器が作動し、まず、掃き出し(82)下部にある防強キャタピラー(85)が牽引ワイヤーに引かれた格納箱のフタを開け、予め備えられたキャタピラーレーンに沿って上昇し、のち縁石端(83)にある防水カバーシート(39)が同じく牽引ワイヤーに引かれ、2M余りの高さまで家に貼り付いて防水をし、牽引駆動は、家内部に装着されたシリンダーユニットとした建築物防水システムにする。
【0040】
自動起動は、先の降水量感知自動起動器(図22)でもよいが、発明者、同日別申請の中の「回転型フロート自動バネ牽引マルチ起動器」が望ましく、また建築物防水シートが起動した場合、後始末がかなりかかるので、通気孔等自動防水装置がある場合はまず、そちらを先のマルチ起動器で作動させ、床下前にかかる折、本装置を起動するよう設定、またはマルチでない起動器を上下2ヵ所に布設する、かつ必要に応じて外部から通信により、作動させるシステムも構成することが可能な請求項15の建築物自動防水システムにする。
【符号の説明】
【0041】
1. 栓受け枠
2. ステンレス網
3. 取手
4. 栓
5. ゴムパッキン
6. プラスチック製床下換気孔
7. 基礎
8. 換気穴
9. L型アルミバー
10. ステンレス網
11. L型アルミバー重なり部分
12. パッキン工法のパッキン
13. スカート
14. パッキン工法換気孔防水栓
15. カギフック
16. 穴開き取手
17. チューブ
18. 引戸レール
19. 防水板溝
20. 防水板差込み溝
21. 防水板固定溝
22. 防水板溝通常溝入れゴム棒
23. 防水板溝ジャリよけフィルム
24. ボイラー
25. 防水盤
26. カバー受け溝
27. カバー止めゴムフック
28. クロス受けゴム
29. シートカバー
30. 番線
31. 吸盤
32. スプリングフック
33. スプリングフック中継鎖
34. アルミバー
35. ゴム
36. プラスチックパイプ
37. 起き上がりブイ(可倒式ブイ)
38. 防水カバー
39. 牽引ワイヤー
40. 軒先
41. 滑車
42. 雨タンク
43. 雨といパイプ
44. 中継パイプ
45. 重り
46. ライフルマーク
47. 風車
48. アンカー
49. プロペラ刃
50. 水平雨とい
51. 水流方向
52. 高い部分
53. 低い部分
54. 2階雨といパイプ
55. 雨といジョイント
56. ラッパ形パイプ
57. ゴミ非詰りパイプ
58. 小番線
59. 小番線支軸
60. CD
61. CD止めネジ
62. 調整可能穴
63. フタ
64. 昇降フック
65. 支柱
66. 車輌ロックオビベルト
67. 防水具ユニット鍵付収納ボックス
68. 車輌
69. 車輌乗り入れ三角ボード4点セット
70. 防護クッション
71. ブイ
72. ブイ連結フック
73. 牽引ワイヤー固定フック
74. シャッター
75. シャッターサイドレール柱
76. 回転ハンドル
77. ネジボルト
78. 拡張板
79. ジョッキ部
80. ジョッキ回転フック
81. 家
82. 掃き出し
83. 縁石端
84. 縁石
85. 防水板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既建築物の換気孔に、浸水防御栓を付けるためL型の枠を手作りで付け、同じくそれに合うゴムパッキン付きの栓を作り、施工する防水栓付き床下換気孔作成パーツ及び工法。
【請求項2】
既築建築物がパッキン工法の場合、その浸水防御方法とそれに使用するゴムチューブ等、主な素材と、受け側の工法であるパッキン工法におけるゴムパッキン防水栓付き床下換気孔。
【請求項3】
請求項1,2より、栓付き換気孔を施工した時の玄関、勝手口及び同時にトタン壁と基礎の隙間を埋める工法。
【請求項4】
主に新築建築物、玄関、勝手口、掃き出し部等において防水板にて床上浸水を防ぐ工法。
【請求項5】
建築物廻りの電気回路等利用の機器、例えばボイラー空調室外機、洗濯機等の脚部、脚のない物は短い脚に付け、その脚の間に防水円盤を入れ、電気機器主装置からのパイプや電源コード等は、全て防水円盤を密閉にたように設計し、洪水や高潮が避けられないと判断される時に防水カバーを機器の上部からかぶせ、へこみ処理のなされた円盤の縁に沿って止め、防水を図る。一箇所でカバーに中通しした二重の針金で結束し更に円盤の内の周囲の長さによるが三箇所くらいに針金部が押し込んだだけで止まるよう、ゴム或いはプラスチック等ではさみ止まるようにしておき必要に応じて脚部は上から見て円盤がほぼ見えるようにすばめ、またボイラー等で上からパイプが3〜4本入る設計が不可欠のものはそれらを一つの円盤にまとめパイプ通過部を防水処理しておき、円盤の縁に前記カバーを結束しておきそこで束ねて浸水時に下へおろし下の円盤で結束し、かつ機器が高熱を持つ場合は、カバーへの断熱防護等の工夫がなされ、また逆に上から下ではなく、下部で束ねたカバーを必要に応じて上部の円盤で結束する方法でもよく、この場合は、下部盤の形状は円系ではなく、四角等でもよく、同様にカバー束ね盤及び、結束盤はそれぞれ上下左右または機器の胴体が防水性を持っている時は、機器の上下途中いずれでもよい電気機器脚部等防水盤付、及び作成工法。
【請求項6】
建築物廻りの電気回路等利用の機器、例えばボイラー空調室外機、洗濯機等の脚部の防水盤に予め、防水を計られた防水カバー(38)を丸めてちょうど傘をたたんだようにスナップで止め、その止めた4ヵ所に継いだ牽引ワイヤー(39)が浸水時手動、あるいは自動で牽引され、形状等により実施可能な電気等備品の全てを浸水から防御する請求項6の自手動防水カバー牽引装置。
【請求項7】
請求項7の自手動防水カバー牽引装置を自動で引き上げるため、図22の降水量感知自動起動器を使用する。雨が降った際、パイプ(43)を水がパイプ内に刻まれたライフルマークに沿って降りてきて、その遠心力により中継パイプに流れ、調整可能穴(62)から水が漏れるのも予め、例えば1時間100ミリ以上の降水量があった時、雨タンク(42)が下がり、昇降フックが上がり、牽引ワイヤー(39)を引いて目的物を起動する、また、タンク(42)には目盛が打ってあり、上部のフタ(63)を開けることにより直接使用することができる降水量感知自動起動器。
【請求項8】
ところで、中継パイプから雨水が流れて来る水を阻害するものがあれば、これを防御しなければならない。雨といに詰まる落ち葉やスズメ等の巣等であり、これを防ぐために、まず図25に示した風車(47)を風のある時には回転させ、その下部に連結されたプロペラ刃(49)を回転させ、または図27のように雨といジョイント部(55)に可動性のヒバシ形の番線を吊るし、または図28に示したCD(60)を取り付け、あるいは風車の椀の球面部外側に反射シールを貼り付け、巣を作らせない、落ち葉が堆積したりしない請求項8の降水量感知自動起動器。
【請求項9】
加えて、ライフルマーク(46)の刻んだ2階からのパイプ(54)をジョイント部(55)に落とす事により、落ち葉が詰まりにくく、また図26に示したように雨といのジョイント連結部を図のように高低を付けることで、より水流がうずまき、落ち葉がパイプにひっついたりしにくく、更に図27に示したようにジョイント部のすぐ下に拡張パイプ、及びラッパ形の形状にする事で仮に詰まった場合でも上から棒で押すことにより、容易に詰まり物件を落下させる事ができる請求項8,9の降水量感知自動起動器、流水コントロールユニット。
【請求項10】
図30である。浸水が予想された時、収納ボックス(67)より、防水カバー(29)や三角ボード等を取り出し、カバーを広げて車両をその上に移動したのち、滑車(41)に牽引ワイヤーを通して固定ベルト(図29)でロックしたのち、フック(72)とブイ(71)を連結し、牽引ワイヤーを下に引いて、カバーを吊り上げ、固定フック(73)に固定する要領で車輌等を防水する車輌防水キット付カーポート。
【請求項11】
尚、車輌固定ブイは、ブイ(71)を使用してもよし、この場合、起きブイ(37)は1ないし2とし、また、4柱型カーポートの場合は4柱型に全てブイ(71)を付加し、これらを全て使用する請求項11の車輌防水キット付カーポート。
【請求項12】
図31のように、シャッター(74)とシャッターサイドレール柱(75)の間にハサミ形の拡張板を入れ、ハンドル(76)を回して両方の間を拡張することにより、シャッターの防水を計るシャッター防水拡張器。
【請求項13】
図32のように、シャッターと予めサイドレール(75)に装着されたジャッキ部を正面若しくは横から回転クランクをフック(80)に連結し、回転拡張を計る支柱も同様な構造としたシャッター防水拡張器付サイドレール、及び支柱。
【請求項14】
図32、建築物を浸水から防水する。浸水が床下手前まで来ると、浸水センサー、あるいは電気を使用しないフロート式起動器が作動し、まず、掃き出し(82)下部にある防強キャタピラー(85)が牽引ワイヤーに引かれた格納箱のフタを開け、予め備えられたキャタピラーレーンに沿って上昇し、のち縁石端(83)にある防水カバーシート(39)が同じく牽引ワイヤーに引かれ、2M余りの高さまで家に貼り付いて防水をし、牽引駆動は、家内部に装着されたシリンダーユニットとした建築物防水システム。
【請求項15】
自動起動は、先の降水量感知自動起動器(図22)でもよいが、発明者、同日別申請の中の「回転型フロート自動バネ牽引マルチ起動器」が望ましく、また建築物防水シートが起動した場合、後始末がかなりかかるので、通気孔等自動防水装置がある場合はまず、そちらを先のマルチ起動器で作動させ、床下前にかかる折、本装置を起動するよう設定、またはマルチでない起動器を上下2ヵ所に布設する、かつ必要に応じて外部から通信により、作動させるシステムも構成することが可能な請求項15の建築物自動防水システム。
【請求項16】
農機具及び駐車中の車輌を浸水から防御するゴム付防水シート作成工法とその使用方法。平たく言えば、カバーで車輌を包んで上部で結束し、上に車庫やカーハウス、家屋等、その他に引掛ける架所があればそれに止め、高い浸水であれば車輌を余計に浮かそうとするので、地面に可倒式ブイを少なくとも2箇所設置しておき、予めカバーに取り付けてある中継鎖とスプリングフックにて車輌の固定を計る。車庫等では状況に応じてクッションになる様な物を配して車輌が万一当たって傷が入らない様にし、カバーの装着は車輌のスパースだけ平らに広げ、廻りは折り重ねておいて車輌をその上に移動する。一人でもできる様に、カバーの内側に吸盤を付けるか若しくは傷の恐れがあるようであれば、車輌が傷付かない様の洗濯バサミ様のものでカバーをはさみ、それに継げた吸盤を3〜4セット利用して車に付け、一旦カバーを車輌の上部で止め、カバーを窄め結束する前にそれらのセットに付けた紐を引っ張り出して、カバー内から撤去する様にする。紐の先にも吸盤を付け、カバーの材質は防水でき、強い素材にする。車輌が踏む下部は部分的にゴムを抱き合わせた、または車輌が侵入するカバーの端の重なった部分の両側に三角台を置き、同カバーが傷まない付属品がセットになった車輌等防水カバー。
【請求項17】
車庫やカーポートがあればカバーを、例えば長方形の1ヵ所口の開いた箱を横にした様な形状にして、カバーの上部4ヵ所と真ん中に紐を配し、それぞれ車庫等、上部に繋ぎ口の空いた方向から車輌等を進入させ、後にその余裕を持たせた口部を窄めて結束し、結束部を上部に繋ぎ、車輌等を浸水から防御する請求項17の車輌等防水カバー。
【請求項18】
請求項13の長方形防水カバーの口が台風等の風力軽減のため、片側1ヵ所のみでなく、両側2ヵ所開いた、かつ同じく両側にて結束し、上部に繋ぐ請求項17,18の車輌等防水カバー。
【請求項19】
以上、請求項1〜19及び21の個別手段例のみならず、今までに無い目的、及び過程への手法概念に関する全ての方法。
【請求項20】
要領は、請求項13、14のシャッター防水と同じである雨戸レールと、雨戸の間にハサミ型拡張ジャッキを入れ、圧力による密着で防水を計り、または図38は、上部レールに予め穴を開け、圧力受け板に圧力ネジボルトを入れて、防水雨戸を締る手法である、浸水防御型雨戸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公開番号】特開2011−1818(P2011−1818A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−224707(P2010−224707)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【分割の表示】特願2005−350055(P2005−350055)の分割
【原出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【出願人】(505008763)
【Fターム(参考)】