説明

消火機能付レンジフード及び装置

【課題】建物火災は33,325件で、そのトップはコンロによるもので、55.2%の5,853件あり、ほとんどが天ぷら油火災であり、コンロ火災を火の元で断つことにより安全安心な家庭環境つくりに役立つ装置を提供する。
【解決手段】レンジフード或いは周辺棚の下或いは側面に取付けた炎感知器又は熱感知器により、ガスコンロ・グリル及びIHクッキングヒーター等にて調理中にコンロ上で発生した出火火災を感知し、消火用設備機器に信号を送り消火器タンクを作動させて、レンジフード下面に設けた噴出口より消火剤を噴出させ消火をする消火機能付レンジフードが提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台所での料理中の出火による火災を感知し消火をする装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
平成16年度全出火件数(60,387件)の内建物火災は33,325件で、そのトップはコンロによる
もので、55.2%の5,853件あり、ほとんどが天ぷら油火災あり、突然の状況の中において、何
で、どのように消火をすれば良いのか分らず、又電話等でその場を離れている間等に火災に
なるといった場合が多く聞かれる。
【0003】
しかし、本来、料理で使う火と、火災を起こす火は同じ炎であり、又何れの場合も高温で感知
器で見分けることは困難であり、感知器の設置方法、又油等による噴出口の詰りが問題とな
る。
【非特許文献1】特開平6-254157
【非特許文献1】特開平7-132151
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
料理中の油等への引火による火災の場合、慌ててしまい、普段は分っていて、対応を間違う
ことはないと思っていても、現実には間違った方法で消火をしたり、料理中に来客或いは電
話等がありついつい夢中になり引火により火災を起こすケースが多くある。
そこで本発明は、係る問題に対処すべく装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、レンジフード(R)の下面或いは側面に取付けた炎感知器又は熱感知器(F)により
、ガスコンロ・グリル及びIHクッキングヒーター等にて調理中に発生した出火を感知し、消火
用設備機器(S)を作動させて、消火タンク(T)から配管(P)によりレンジフード(R)下面に設
けた噴出口(N)より消火剤を噴出させ消火をする消火機能付レンジフードである。
【0006】
[請求項1]において、炎感知器又は熱感知器(F)は、料理等の炎や熱を感知せず、レンジフ
ード(R)の下部で生じた出火火災等の炎を感知し易い位置に設置し、火災の炎や熱を感知
した時、レンジフード(R)に備え付けた消火器タンク(T)に電気信号を送り作動させ、レンジ
フード(R)下面に設けた噴出口(N)より消火剤を噴出させて消火をする消火機能付レンジ
フードである。
【0007】
[請求項1.2]において、炎感知器又は熱感知器(F)は、手元スイッチ(S)によるON,OFF機
能により作動をさせて、調理上で炎や高温を利用する場合にはOFF機能により料理をし、放
置しておいても一定時間経過後には自動的にON機能が作動し炎感知又は熱感知機能が復
帰する消火機能付レンジフードである。
【0008】
[請求項3]において、消火用設備機器(S)の大きさ及び形は、必要容量をそれぞれのレンジ
フードに合せてレンジフード(R)内部に取付け、場合によってはレンジフード(R)の周辺部棚
に取付け、タンク(T)内には調理場の状況等により消火剤を、泡・ハロゲン化物・粉末・ガス・
酸アルカリ・強化液消火剤等から消火対象物等にあったものを選択して充填させた消火機能
付レンジフードである。
【0009】
[請求項1]の消火用設備機器(S)には、消火タンク(T)と、炎感知器又は熱感知器(F)より信
号を受け消火タンク(T)を作動させる制動装置と、手動による停止装置を備える消火機能付
レンジフードである。
【0010】
本来、料理で使う火と、火災を起こす火は同じ炎であり、又熱においても同じく感知器で見分
けることは困難と思われているが、感知器(F)の設置位置、方向、遮蔽板等の設置により炎
の高さ・位置をスポットで、又出火による高温温度域の時間変化により出火火災を感知する
消火機能付レンジフードである。
【0011】
油等による噴出口(N)の目詰りは、一定圧により破壊できる薄膜又は薄膜板により保護し、
消火剤の噴出に障害のない消火機能付レンジフードである。


【発明の効果】
【0012】
平成16年度全出火件数(60,387件)の内建物火災は33,325件で、そのトップはコンロによる
もので、55.2%の5,853件あり、ほとんどが天ぷら油火災あるため、コンロに関する出火火災
を防ぐ事が火災件数の減少に大いに貢献し、ひいては人命や財産を守り、安全安心な家庭
環境つくりの手助けになる。 本発明は、事前にそれぞれの調理場に合った最適の消火剤を
選択して消火器タンクに充填するために、消火剤の間違いによる過失火災も無く、火災の炎
又は熱を感知器により感知し消火をするため、うっかりによる火災も防げる消火機能付レン
ジフードである。
【0013】
本発明は、レンジフードに取付けた炎又は熱感知器により、ガスコンロ・グリル及びIHクッキン
グヒーター等にて調理中に発生した出火火災を感知器が感知し、電気信号を送ることにより
消火用設備機器を作動させて、消火タンクから配管を通してレンジフード下面に設けた噴出
口で消火剤を拡散噴出させ消火をする消火機能付レンジフードである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
レンジフード(R)の下面或いは側面に取付けた炎感知器又は熱感知器(F)により、ガスコン
ロ・グリル及びIHクッキングヒーター等にて調理中に発生した出火火災を感知し、消火用設
備機器(S)を作動させて、レンジフード下面に設けた噴出口(N)より消火剤を噴出させ消火
をする消火機能付レンジフードである。
【0015】
炎感知器又は熱感知器(F)は、レンジフードの下部で生じた出火火災等の炎或いは熱を感
知し易い位置に設置し、出火火災による炎又は熱を感知した時、レンジフード或いは周辺棚
に備え付けた消火器タンク(T)に電気信号を送り作動させ、レンジフード下面に設けた噴出
口(N)より消化剤を噴出させて消火をする消火機能付レンジフードである。
【0016】
炎感知器又は熱感知器(F)は、手元スイッチ(S)によるON,OFF機能により作動制御をさ
せて、調理上で炎又は高温を利用する場合にはOFF機能により料理をし、一定時間経過後
には自動的にON機能が作動し炎又は熱感知機能が復帰する消火機能付レンジフードであ
る。
【0017】
[請求項3]において、消火用設備機器の大きさ及び形は、消火剤の必要容量を、それぞれの
レンジフードに合せ内部に取付け、場合によってはレンジフードの周辺棚に取付け、タンク内
には調理場の状況に適した消火剤を選択し充填させた消火機能付レンジフード。



【産業上の利用可能性】
【0018】
平成16年度の建物火災は33,325件で、そのトップはコンロによるもので、55.2%の5,853件
あり、ほとんどが天ぷら油火災あるため、コンロに関する出火火災を防ぐ事が火災件数の減
少に大いに貢献し、ひいては人命や財産を守り、安全安心な家庭環境つくりの手助けになる。
本発明は、事前にそれぞれの調理場に合った最適の消火剤を選択して消火器タンクに充填
するために、消火剤の間違いによる過失火災も無く、火災の炎又は熱を感知器により感知し
消火をするため、うっかりによる火災も防げる消火機能付レンジフードである。
【0019】
火災を火の元で断つことにより、廻りへの被害もなく、人的被害及び物質的被害も最小限で抑
えることの出来る消火機能付レンジフードである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明のレンジフードの側面説明図である。
【図2】レンジフードの正面説明図である。
【図3】レンジフードの下面説明図である。
【図4】レンジフードの上面説明図である。
【符号の説明】
【0021】
R レンジフード本体
F 炎感知器又は熱感知器
S 消火用設備機器
T 消火剤タンク(圧縮タンク)
P 配管
N 噴出口
S 炎感知器ON・OFFスイッチ









【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンジフード或いは周辺棚の下或いは側面に取付けた炎感知器又は熱感知器により、ガ
スコンロ・グリル及びIHクッキングヒーター等にて調理中に発生した出火或いは火災を感
知し、消火用設備機器を作動させて、レンジフード下面に設けた噴出口より消火剤を噴出
させ消火をする消火機能付レンジフード。
【請求項2】
[請求項1]において、炎感知器又は熱感知器は、レンジフードの下部で生じた出火及び火
災等の炎又は熱を感知し易い位置に設置し、炎又は熱を感知した時、レンジフード或いは
周辺棚に備え付けた消火設備機器内受信機に電気信号を送り、消火タンクを作動させ、
レンジフード下面に設けた噴出口より消化剤を噴出させて消火をする消火機能付レンジ
フード。
【請求項3】
[請求項1.2]において、炎感知器又は熱感知器は、手元スイッチによるON,OFF機能に
より作動制御をさせて、調理上で炎を利用する場合にはOFF機能により料理をし、一定
時間経過後には自動的にON機能が作動し炎感知又は熱感知機能が復帰する消火機能
付レンジフード。
【請求項4】
[請求項3]において、消火用設備機器の大きさ及び形は、消火剤必要量及びそれぞれの
レンジフードに合せたもので内部に設置、場合によってはレンジフードの周辺棚部に設置し
タンク内には調理場の状況に適応した消火剤を充填させた消火機能付レンジフード。
【請求項5】
[請求項1]の消火用設備機器には、消火タンクと、炎感知器又は熱感知器より信号を受け
る受信機と消火タンクを作動させる装置と、停止装置を備え、[請求項4]における適応した
消火剤としては、泡・ハロゲン化物・粉末・ガス・酸アルカリ・強化液消火剤等から選択する
消火機能付レンジフード。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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